JPH06469A - 合成樹脂等の廃棄物の溶融処理装置 - Google Patents

合成樹脂等の廃棄物の溶融処理装置

Info

Publication number
JPH06469A
JPH06469A JP18310792A JP18310792A JPH06469A JP H06469 A JPH06469 A JP H06469A JP 18310792 A JP18310792 A JP 18310792A JP 18310792 A JP18310792 A JP 18310792A JP H06469 A JPH06469 A JP H06469A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste
melting
melting furnace
synthetic resin
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP18310792A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakatsu Watanabe
正勝 渡辺
Masanari Watanabe
勝成 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON ANIYUU RETSUKUSU KK
Original Assignee
NIPPON ANIYUU RETSUKUSU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON ANIYUU RETSUKUSU KK filed Critical NIPPON ANIYUU RETSUKUSU KK
Priority to JP18310792A priority Critical patent/JPH06469A/ja
Publication of JPH06469A publication Critical patent/JPH06469A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は例えば一般家庭で廃棄される各種の
包装材や、病院等で廃棄される使用済みの医療用品や感
染性医療廃棄物、特に合成樹脂製廃棄物を溶融処理する
溶融処理装置に係り、廃棄物を効率よく処理し、体積を
極力小さくして廃棄することができ、しかも処理する際
に有害ガスの発生等の弊害のない溶融処理装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 少なくとも合成樹脂等の廃棄物を投入して溶
融する溶融炉を備え、その溶融炉内を加熱手段と遠赤外
線セラミックスとを内蔵した熱盤で上下方向に複数の室
に仕切ると共に、その熱盤に溶融した廃棄物を下方の室
に導く流出穴を設け、上方の室に投入した廃棄物を上記
加熱手段からの熱と、その熱によって遠赤外線セラミッ
クスから放射される電磁波で溶融して上記流出穴から順
次下方の室に導くようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種の廃棄物、特に合成
樹脂等の廃棄物の溶融処理装置に関する。更に詳しく
は、例えば一般家庭で廃棄される各種の合成樹脂製包装
材や、工場等で廃棄される各種のプラスチック廃材、病
院等で廃棄される使用済みの医療用品や感染性医療廃棄
物、もしくは農家や農協等で廃棄される使用済みのビニ
ールハウス等の廃棄物を溶融処理する溶融処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、消費生活拡大に伴ない各種の廃棄
物が増加する傾向にあり、その処理方法が大きな社会問
題となっている。とりわけ合成樹脂廃棄物は、焼却する
と有毒ガスが発生して大気汚染の原因となり、また投棄
したり、土中に埋めるにしても嵩張って扱いずらい等の
問題がある。また例えば医療機関からの医療廃棄物には
汚染物質が含まれ、特別管理廃棄物に指定されており、
厳重な管理が望まれている。特に、肝炎やエイズ等の感
染のおそれのある感染性廃棄物については、医療廃棄物
処理ガイドラインを設けて感染性廃棄物を適正に処理す
るために必要な保管、収集、運搬及び処分に関する手順
等を定めることにより、生活環境の保全及び公衆衛生の
向上を図ることを目的とする法律に沿って厳重な管理が
望まれている。
【0003】上記のような感染性廃棄物の処理手段とし
ては熱処理が最良の策であるが、従来の処理機、焼却炉
等は、熱焼分解によって、塩素ガス、二酸化炭素ガス、
アンモニアガス等の有害ガスが発生し、焼却炉内におい
てはダイオキシンの発生で人間の呼吸気管を侵し、肺や
肝臓機能を侵し更に脳の働きを低下させる等のおそれが
ある。また上記のガス等は、大気を汚染し地球を取り巻
くオゾン層の破壊等、その他環境上においての弊害が多
いため、従来の焼却処理には数々の問題点が挙げられて
いる。
【0004】一方、オートクレーブ等による処理方法も
提案されているが、ランニングコストが高く、労働集約
的であり、感染性廃棄物、特に液状の物を含んだ廃棄物
をオートクレーブにかけるときに嫌な臭いがしたり、煩
わしい等の不具合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
に鑑みて提案されたもので、前記のような合成樹脂等の
廃棄物を効率よく処理し、体積を極力小さくして廃棄す
ることができ、しかも処理する際に有害ガスの発生等の
弊害をなくすことのできる合成樹脂等の廃棄物の溶融処
理装置を提供することを目的とする。また感染性医療廃
棄物においては、住宅地に囲まれた病院敷地内で簡単に
院内処理でき安価、かつ安全で、他人の手を借りること
なく処理でき、院外感染等を防いで環境を保全すること
のできる合成樹脂等の廃棄物の溶融処理装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明による合成樹脂等の廃棄物の溶融処理装置
は、以下の構成としたものである。即ち、少なくとも合
成樹脂等の廃棄物を投入して溶融する溶融炉を備え、そ
の溶融炉内を加熱手段と遠赤外線セラミックスとを内蔵
した熱盤で上下方向に複数の室に仕切ると共に、その熱
盤に溶融した廃棄物を下方の室に導く流出穴を設け、上
方の室に投入した廃棄物を上記加熱手段からの熱と、そ
の熱によって遠赤外線セラミックスから放射される電磁
波で溶融して上記流出穴から順次下方の室に導くように
したことを特徴とする。
【0007】
【作用】上記のように構成された溶融処理装置によれ
ば、遠赤外線セラミックスから放射される電磁波で、合
成樹脂等の廃棄物を効率よく溶融処理することができる
と共に、有害ガス等の発生を少なくできる。また医療廃
棄物にあっては、充分に加熱滅菌して廃棄処理すること
が可能となる。
【0008】
【実施例】図1は本発明による合成樹脂等の廃棄物の溶
融処理装置の一実施例を示す正面図、図2はその平面
図、図3は背面図である。図1〜図3において、1は装
置本体フレームであり、底板1aと枠体1b等で形成さ
れている。その本体フレーム1上には、合成樹脂等の廃
棄物を投入して溶融処理する溶融炉2と、その溶融炉2
内で廃棄物を溶融した際に発生する有害ガス等を含む溶
融炉2からの空気を、冷却することによってタール等の
不純物を液化して分離回収する分離回収器5と、上記溶
融炉2内からの空気を上記分離回収器5を介して吸引す
るブロア6と、そのブロア6からの空気を清浄化する空
気清浄器7とが、1つのユニットとして配置されてい
る。
【0009】溶融炉2は、図4に示すように全体略筒状
に形成され、内部は天井板11と複数個の熱盤12〜1
4とにより上下方向に複数の室、図の場合は3つの室2
a〜2cに仕切られている。その各室2a〜2c内の底
部近傍には、投入された合成樹脂等の廃棄物を攪拌する
攪拌部材15a〜15cが設けられており、その各攪拌
部材は溶融炉2の中央部に貫通させて設けた縦軸15に
取付けられ、上部のモータ17によりプーリ16a・1
6bおよびベルト16cを介して所定の速度で回転駆動
される。
【0010】天井板11の内面には、遠赤外線セラミッ
クス19が配設されている。そのセラミックス19は、
本実施例においては、その近傍にシーズ線ヒータ等の加
熱手段を設けることなく、溶融炉2内の熱を利用して電
磁波を放射させるようにしたものであるが、必要に応じ
て後述するシーズヒータ等の加熱手段を備えることもで
きる。
【0011】熱盤12は、図5に示すように上下一対の
円板12a・12a間に、放射方向の仕切板12bおよ
び周面板12c等で扇状の空間Sを周方向に複数個形成
し、その各空間S内の上下方向中央部に加熱手段として
のシーズ線ヒータ18を配置すると共に、そのヒータ1
8の上下両側に遠赤外線セラミックス19を配置した構
成である。その各シーズ線ヒータ18は、図示例におい
ては円弧状の支持板18aに取付け支持され、その支持
板18aをねじ等で周面板12c等に脱着可能に取付け
ている。また各遠赤外線セラミックス19は、実施例に
おいては粒状のものが用いられ、図に省略した容器内に
収容した状態で前記空間S内に出し入れ自在に装填され
ている。20は温度センサである。
【0012】上記の熱盤12には、溶解した廃棄物を順
次下方の室に流下させる複数個の流出穴21が設けら
れ、その各流出穴21の近傍には前記攪拌部材15aと
の協働で未溶解の廃棄物を破砕する破砕刃物22が配設
されている。特に、図の実施例は上記流出穴21に差し
掛かった未溶解の廃棄物を、回転する攪拌部材15aと
破砕刃物22とで切断もしくは破砕して下方の室に落下
させる構成であり、それによって溶解速度を速めること
ができる。
【0013】次位の熱盤13は詳細な図は省略したが、
上記熱盤12とほぼ同様に構成され、シーズ線ヒータ1
8と遠赤外線セラミックス19とを上記と同様に着脱自
在に装着すると共に、複数個の流出穴21が設けられて
いる。その熱盤13の流出穴21と熱盤12の流出穴2
1の位置は異ならせてあり、実施例においては周方向に
約180°ずらして設けられている。また熱盤13に
は、実施例においては上記のような破砕刃物22は設け
られていないが、必要に応じて熱盤12の場合と同様に
設けてもよい。
【0014】最下位の熱盤14には、その周方向の一部
を除いて前記熱盤12と同様の扇状の空間Sが設けら
れ、その各空間S内に上記と同様にシーズ線ヒータ18
と遠赤外線セラミックス19とを着脱自在に装着したも
ので、その遠赤外線セラミックス19はシーズ線ヒータ
18の上側にのみ設けられている。また上記の遠赤外線
セラミックス19とシーズ線ヒータ18とが設けられて
いない位置には、溶融させた廃棄物を溶融炉2の外に排
出させる排出口23が設けられ、その排出口23の下面
側にはゲートバルブ24が設けられている。
【0015】そのゲートバルブ24は、図7に示すよう
にラック26aとピニオン26bとで進退動する可動支
持板27上に、平行リンク28・28を介して平板状の
バルブ本体29を上下動可能に取付けた構成である。上
記の可動支持板27を図7の(a)において右方に移動
すると、バルブ本体29に設けたローラ29aがストッ
パ30に当接し、さらに押し付けると、平行リンク28
・28により、バルブ本体29が上方に移動し、排出口
23の下面側の開口縁部に設けた弁座31に密着して排
出口23が閉塞され、その状態で可動支持板27を同図
(a)において左方に移動すると、上記ローラ29aが
ストッパ30から離れる方向に移動して図に省略した戻
しばねによってバルブ本体29が下降すると同時に左方
に移動して排出口23が開放される。上記の開閉動作
は、本実施例においては後述する制御ボックス内の制御
機構によって所定時間毎に自動的になされるように構成
されている。25は取付基板、32は上記ラック25の
ガイド用ローラ、33はピニオン26の回転駆動用モー
タ、34は可動支持板27のガイドレールである。
【0016】前記溶融炉2の上部には、図4に示すよう
に廃棄物の投入用開口35が設けられ、その開口35内
への廃棄物の投入方法としては、直接投入する、あるい
はベルトコンベア等を介して投入する等適宜であるが、
実施例においては溶融炉2内への廃棄物の投入手段4と
して図4に示すようにバケットコンベアを介して投入す
るように構成されている。即ち、上下に配置したスプロ
ケット36・37間に無端状のチェーン38を巻回し、
そのチェーン38に取付けたバケット39を図の破線位
置と鎖線位置とに移動させる構成である。40は上記チ
ェーン38を往復回動させる可逆転モータ、41はバケ
ット39のガイドレール、42はスプロケット37を上
下動させてチェーン38の張力を調整する調整機構、4
3は廃棄物投入口、44はその開閉扉である。
【0017】上記のバケット39を図4の破線位置に配
置した状態で開閉扉44を開放して投入口43から合成
樹脂等の廃棄物をバケット39内に投入し、可逆転モー
タ40を駆動してバケット39を図4の鎖線位置に移動
させると、バケット39内の廃棄物が自動的に溶融炉2
の上側の室2a内に投入される。その室2a内に投入さ
れた廃棄物は、攪拌部材15aで攪拌されながら、熱盤
12内のシーズ線ヒータ18の熱と、その熱で熱盤12
および天井板11内の遠赤外線セラミックス19から放
射される電磁波(遠赤外線)とによって、例えば300
〜600℃程度で廃棄物の内部と外部から同時に溶融さ
れて流出穴21から下方の室2b内に順次流出し、未溶
融のままで流出穴21に差し掛かった廃棄物は攪拌部材
15と破砕刃物22とで切断されて下方の室2b内に落
下する。
【0018】次いで、その室2b内に入った廃棄物は、
攪拌部材15bで攪拌されながら、引き続き上下の熱盤
12・13内のシーズ線ヒータ18の熱と、その熱で遠
赤外線セラミックス19から放射される電磁波によって
溶融して流出穴21から更に下側の室2cに流入する。
その下方の室2cに流入した廃棄物は、さらに上記と同
様に熱盤13・14で加熱溶融および保温され、ゲート
バルブ24を開くことによって排出口23から下方の回
収容器45に自動的に流出して回収され、自然冷却され
てインゴット状に固まったところでガイドローラ46上
を移動させることによって装置外に取り出すことができ
るものである。
【0019】特に、上記実施例においては流出穴21の
近傍に設置した鋭利な破砕刃物22で廃棄物をばらばら
に破壊させ、遠赤外線セラミックス19を熱盤内に設置
することにより、迅速に溶融することが可能となるもの
である。そのセラミックスの材質は適宜であるが、実施
例においてはコバルト、マンガン、鉄、銅、アルメル、
ニクロム、ニッケルなどを主成分とする擬似黒体セラミ
ックス(C,M,I,C遠赤外線放射体)を用いたもの
で、シーズ線ヒータ18の加熱により2.5〜25.0
ミクロン、透過率90、波数3600〜400cmの電磁
波が放出される。
【0020】その電磁波の波長は、溶融炉に投入された
廃棄物、特に合成樹脂廃棄物を構成する各種の物質の波
長吸収特性と概ね一致しているため、熱エネルギーの反
射や透過が小さく、電磁波が廃棄物の内部まで浸透す
る。しかも電磁波の振動数と合成樹脂廃棄物の振動数が
一致することにより、共振共鳴運動となり部分発熱が起
こり、合成樹脂廃棄物の内部と外側にほぼ同時に温度上
昇が起こる。そのために消費エネルギーが少なく済み、
一度に多くの合成樹脂廃棄物を溶融することができる。
【0021】また上記実施例の溶融炉によれば、熱可塑
性樹脂に限らず熱硬化性樹脂、二次加工樹脂、天然高分
子、その他の樹脂の廃棄物も処理できる。すなわち実施
例の溶融炉2は略完全な密閉状態で廃棄物を溶融処理す
るので、その溶融処理する際に生じる酸化性もしくは還
元性気体による熱硬化性樹脂との酸化還元反応で熱硬化
性樹脂が脆化し、粒状もしくは粉状になって溶融した熱
可塑性樹脂と共に流動排出できるものである。従って、
上記のような各種の樹脂等を分別することなく処理でき
る。また医療廃棄物においては、前記の溶融処理する際
の熱で充分な滅菌処理がなされると共に、使い捨てのメ
スや注射針等が混入しても何ら支障なく廃棄処理でき
る。
【0022】なお前記の加熱手段としては、上記実施例
のようなシーズ線ヒータに限らず、その他適宜であり、
又その形状等は図示例のような波状に限らず、その他任
意である。
【0023】一方、前記の分離回収器5は、溶融炉2内
で合成樹脂等の廃棄物を溶融処理する際に発生した気体
を含む溶融炉2からの空気を冷却し、その際に液化した
タール等の不純物を分離回収して空気のみを、前記の空
気清浄器7に導くためのもので、その分離回収器5は図
1・図2に示すように上記溶融炉2と前記ブロア6との
間に配置され、ブロア6によって吸引した溶融炉2内の
空気を分離回収器5を介してブロア6に導く構成であ
る。
【0024】その分離回収器5の構成は適宜であるが、
実施例においては図8に示すようにタール等の不純物貯
溜槽50の上部に一対の熱交換器51・52が設けられ
ており、その各熱交換器51・52はそれぞれ外筒51
a・52a内に多数の熱交換用管51b・52bを配設
した構成である。熱交換器51の各熱交換用管51bの
上部は、送気管53を介して溶融炉2に連通し、下部は
送気管54を介して不純物貯溜槽50内の上部に連通し
ている。また熱交換器52の各熱交換用管52bの下部
は、不純物貯溜槽50内に連通し、上部は気室55およ
び送気管56を介してブロア6に連通している。
【0025】また上記各外筒51a・52a内には、冷
却水を流通させるもので、実施例においては図8に示す
ように送水ポンプ60から送水管61を介して熱交換器
51の外管51a内の下部に流入させ、その外管51a
の上部から送水管62を介して熱交換器52の外管52
a内の下部に流入させた後、その外管52aの上部から
送水管63を介して空気清浄器7に導く構成である。そ
の空気清浄器7に送りこまれた冷却水は、再び上記の送
水ポンプ60に送りこまれて循環させる構成であるが、
空気清浄器7内に入ってから送水ポンプ60に至るまで
の流れについては後述する。なお上記のポンプ60から
各熱交換器51・52を介して空気冷却器7に至る水路
は、送水管61の端部を二又に分岐してそれぞれ熱交換
器51・52に接続した後、両熱交換器51・52から
の冷却水を送水管63で合流させて空気清浄器7に導く
ようにしてもよい。
【0026】溶融炉2から送気管53を介して熱交換器
51に導かれた空気は、その熱交換器51内の熱交換用
管51bを通過する際に、その管51bを取り巻く外筒
51a内の冷却水によって冷却され、送気管54を介し
て不純物貯溜槽50内に流入する。そのとき、上記の空
気内に混入している水蒸気やタール等の不純物は冷却さ
れることによって液化し、送気管54を介して不純物貯
溜槽50内に流入して底部に貯溜される。一方、上記不
純物貯溜槽50に入った空気は、その上部の熱交換器5
2に導かれて上記熱交換器51の場合と同様の要領で再
度冷却され、気室55および送気管56を介してブロア
6に導かれる。又その冷却の際に空気中に残留する水蒸
気やタール等の不純物は上記と同様に液化して下方の不
純物貯溜槽50内に溜められる。
【0027】その溜った水分や不純物は、流出管65を
経て上記溶融炉2の最下部の室2cに導かれて再び熱処
理され、水分は蒸発し、残ったタール等の不純物は溶融
炉2の最下部の室2c内にある溶融物に混入混合されて
外部に排出される。また医療用廃棄物にあっては、薬液
や血液等も混入したままで廃棄されることが多いが、そ
れらも溶融炉2で蒸発気化し水蒸気と共に熱交換器51
・52で冷却液化されて不純物貯溜槽50に導かれたの
ち再び溶融炉2で熱処理される。図中66は上記流出管
65の管路を開閉する電磁弁である。
【0028】なお上記の流出管65の溶融炉2の近傍に
は、前記と同様の遠赤外線セラミックスを設けるとよ
く、図示例は流出管65の溶融炉2側の端部に内外2重
の管65a・65bを設けてその内外管の空間内に上記
流出管65を連通させ、内管内に遠赤外線セラミックス
65cを充填した構成である。上記のようにすると、溶
融炉2内の熱で遠赤外線セラミックス65cから電磁波
が放射され、流出管65内で液化したタール等の不純物
等が固まるのを防ぐことができる。また前記の溶融炉2
と熱交換器51との間の送気管53内にも、遠赤外線セ
ラミックスを装填するとよく、実施例においては図9に
示すように送気管53の途中をパンチングメタル等の有
孔内管53aと外管53bとの間にセラミックス53c
を充填したもので、それによって溶融炉2からの熱でセ
ラミックス53cから電磁波が放出され、内管53a内
を通過する空気中の悪臭等を除去することができる。
【0029】前記ブロア6は本体フレーム1の枠体1b
に取付けた架台67上に設置され、内蔵したファン(不
図示)をモータ68で回転させ、溶融炉2内で合成樹脂
等の廃棄物を溶融処理する際に発生した気体を含む空気
を、前記のように分離回収器5を介してブロア6内に吸
引する構成であり、そのブロア6に吸引された空気は図
9に示すように送気管69を経て空気清浄器7に導かれ
る。
【0030】その空気清浄器7は、タンク状の容器内を
仕切板等で複数個の区画室に仕切った構成であり、上記
のブロア6から送りこまれた空気は、第1の区画室7a
内に入った後、その区画室7aの上部に設けた濾過材7
1を通り、連通管72を介して第2の区画室7b内に導
かれる。その際、ブロア6から送りこまれた空気中に残
留するタール等の不純物は、送気管69や区画室7a内
で液化し、あるいは上記濾過材71で除去されて第1の
区画室7aの底部に溜められ、流出管73・電磁弁74
を経て、前記の不純物貯溜槽50に導かれる。
【0031】次に、上記第2の区画室7b内に入った空
気は、前記の熱交換器52からの送水管63に接続した
洗浄スプレーガン75によって消臭液と殺菌液との混合
水を噴霧した雰囲気中を通った後、送気管76を介して
溶融炉2内に導入される。その送気管76の溶融炉2の
近傍には、前記の流出管65の場合と同様に遠赤外線セ
ラミックスを設けるとよく、図の場合は送気管76の溶
融炉2側の端部に内外2重の管76a・76bを設け、
その内管内に遠赤外線セラミックス76cを充填した構
成である。77は上記送気管76の途中に設けた溶融炉
2内への送気量調整用バルブである。
【0032】また上記第2の区画室7bには安全弁78
が設置されている。その安全弁78は通常は閉まった状
態であるが、例えば溶融処理時に空気清浄器7内の圧力
が所定以上に上昇すると自動的に作動し、空気清浄器7
内の空気を脱臭吸着槽79で脱臭処理や殺菌処理等して
外部に排出することによって減圧する構成である。
【0033】前記スプレーガン75から噴霧する液中の
消臭液としては、例えば硫黄系および窒素系酸化物の両
方に消臭性を有するものを用いるとよい。また殺菌液と
しては、例えば強力な殺菌力を有するホルムアルデヒド
が1%含有されている無臭ホルマリン液を用いる。その
ような消臭液と殺菌液とを混合した液体を噴霧した雰囲
気中に空気を通すことによって空気中に含まれる悪臭や
雑菌および不純物等を良好に取り除くことができる。特
に、感染性医療廃棄物においては、空気中の病原菌を無
臭ホルマリン液で完全に殺菌することができ、前記の溶
融炉2内の熱による殺菌作用と相まって信頼性が向上す
る。
【0034】上記のようにスプレーガン75から噴霧さ
れて溶融炉2からの空気を清浄化することにより、不純
物等が混入した消臭液と殺菌液との混合水は、前記第2
の区画室7bの下部に設けられた濾過槽80で浄化処理
される。その濾過槽80は、邪魔板81で上下左右方向
にジグザグ状に迂回する通路を形成すると共に、その通
路内に活性炭等の各種の濾過材82を充填した構造であ
る。それ等の濾過材を順次通過することによって消臭液
と殺菌液との混合水中の不純物等が除去され、上記濾過
槽80の下部に配設された貯水槽83に一旦溜められ
る。
【0035】その貯水槽83に溜められた水は、排水管
84・バルブ85・ストレーナー86を経て前記の送水
ポンプ60に送られ、前記の熱交換器51・52の冷却
水として使用されたのち、再びスプレーガン75に送ら
れて噴霧されるもので、その噴霧液中には、常時所定量
の消臭液と殺菌液とが混合されるように構成されてい
る。
【0036】図9において、87はメンテナンス等の際
のドレーンパイプ、88はその開閉用電磁弁である。上
記ドレーンパイプ87から装置外部に排水する際に、所
定の水質基準等を越える汚濁のおそれがあるときには、
装置外部に沈澱分離水槽等を設置して浄化処理すればよ
い。その沈澱分離水槽は、図には省略したが、例えば邪
魔板等で上下左右方向にジグザグ状に迂回する通路を形
成すると共に、その通路内に活性炭等の各種の濾過材を
充填した構成とする。そして装置外部に流出した液体
を、その沈澱分離水槽に溜め、上記通路内の活性炭等の
各種の濾過材で浄化処理することによって、下水排除基
準に基づいた排水を行うことができる。
【0037】なお実施例の装置は、上記総ての電気部
品、攪拌モータ17、送水ポンプ60、ブロア6、シー
ズ線ヒータ18、ゲートバルブ24、電磁弁等は、本体
中央に設置された制御ボックス9内の電気制御装置によ
りタイマーコントロールされ、総ての操作が自動的に運
転される。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明による合成樹
脂等の廃棄物の溶融処理装置は、少なくとも合成樹脂等
の廃棄物を投入して溶融する溶融炉2を備え、その溶融
炉2内を加熱手段18と遠赤外線セラミックス19とを
内蔵した熱盤11〜13で上下方向に複数の室2a〜2
cに仕切ると共に、その熱盤11〜13に溶融した廃棄
物を下方の室に導く流出穴21を設け、上方の室に投入
した廃棄物を上記加熱手段からの熱と、その熱によって
遠赤外線セラミックスから放射される電磁波とで溶融し
て上記流出穴から順次下方の室に導くようにしたので、
溶融炉2に投入された合成樹脂等の廃棄物を、その内部
から分解、溶融し廃棄物の体積を極力小さくして容易に
廃棄することが可能となると共に、医療用廃棄物にあっ
ては、充分に加熱滅菌処理して廃棄することができる。
しかも、上記溶融炉2に付随して、その溶融炉2内で合
成樹脂等の廃棄物を溶融処理する際に発生する気体を冷
却し、その気体を冷却する際に生じるタール等の液化し
た不純物を除去する分離回収器5や、上記溶融炉2内の
空気を分離回収器5を介して吸引するブロア6、そのブ
ロア6からの空気を清浄化する空気清浄器7等を備える
ことで、廃棄物を溶融処理する際に発生する有害ガス等
が外部に洩れて周囲環境を乱すのを防止できる。その場
合、上記のように遠赤外線セラミックスを用いると、有
害ガス等の発生量自体も低減できるので、清浄化処理も
容易である。また、溶融炉内で合成樹脂を溶融処理する
際に発生する有害ガス等の気体を除去して溶融炉内の空
気を循環使用すると共に、その空気を冷却および清浄化
するために消臭液と殺菌液とを混合した水を浄化処理し
て繰り返し使用する循環方式により、排気、廃液を一切
出さずに処理することが可能である。従って、合成樹脂
等の廃棄物を、少ないエネルギーで、悪臭や有害ガス等
を発生させることなく、処理することが可能となり、経
済性および環境衛生の保全ならびに操作性に優れた装置
を提供できる。また医療関係機関から廃棄される感染性
医療廃棄物にあっては、感染性病原菌を病院外に一切出
さず院内処理することも可能で、院外感染を防ぎ、生活
環境の保全及び公衆衛生の向上を図ることができる等の
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による合成樹脂等の廃棄物の溶融処理装
置の一実施例を示す正面図。
【図2】上記実施例の平面図。
【図3】上記実施例の背面図。
【図4】上記実施例における溶融炉の断面図。
【図5】(a)は上記実施例における最上位の熱盤の平
面図。(b)はその縦断面図。(c)は横断平面図。
【図6】(a)は上記実施例における最下位の熱盤の平
面図。(b)はその縦断面図。(c)は横断平面図。
【図7】(a)はゲートバルブの縦断図。(b)はその
底面図。
【図8】上記実施例における分離回収器の一部縦断側面
図。
【図9】上記実施例における分離回収器および空気清浄
器の一部縦断背面図。
【符号の説明】
1 本体フレーム 2 溶融炉 5 分離回収器 6 ブロア 7 空気清浄器 18 加熱手段(シーズ線ヒータ) 19 遠赤外線セラミックス

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも合成樹脂等の廃棄物を投入し
    て溶融する溶融炉を備え、その溶融炉内を加熱手段と遠
    赤外線セラミックスとを内蔵した熱盤で上下方向に複数
    の室に仕切ると共に、その熱盤に溶融した廃棄物を下方
    の室に導く流出穴を設け、上方の室に投入した廃棄物を
    上記加熱手段からの熱と、その熱によって遠赤外線セラ
    ミックスから放射される電磁波で溶融して上記流出穴か
    ら順次下方の室に導くようにしたことを特徴とする合成
    樹脂等の廃棄物の溶融処理装置。
  2. 【請求項2】 前記溶融炉内には、該溶融炉内に投入し
    た廃棄物を攪拌する回転攪拌部材を備え、その回転攪拌
    部材との協働で、投入した廃棄物を破砕する破砕刃物を
    前記流出穴の近傍に配置した請求項1に記載の合成樹脂
    等の廃棄物の溶融処理装置。
  3. 【請求項3】 前記溶融炉の近傍に、該溶融炉からの空
    気を冷却し、その際に発生するタール等の不純物を液化
    して分離回収する分離回収器を配置し、その分離回収器
    で回収したタール等の不純物を溶融炉内に導くようにし
    た請求項1に記載の合成樹脂等の廃棄物の溶融処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記の分離回収器で回収したタール等の
    不純物を溶融炉内に導く管内もしくはその近傍に遠赤外
    線セラミックスを設けて溶融炉からの熱で電磁波を放射
    させることによって上記不純物が固まらないようにした
    請求項3に記載の合成樹脂等の廃棄物の溶融処理装置。
  5. 【請求項5】 前記溶融炉の近傍に空気清浄器を配置
    し、その空気清浄器で溶融炉内の空気を清浄化したのち
    再び溶融炉内に導くようにした請求項1に記載の合成樹
    脂等の廃棄物の溶融処理装置。
  6. 【請求項6】 前記分離回収器は溶融炉と空気清浄器と
    の間に配置され、溶融炉内の空気を分離回収器を介して
    空気清浄器に導くようにした請求項5に記載の合成樹脂
    等の廃棄物の溶融処理装置。
  7. 【請求項7】 前記空気清浄器内には、消臭液と殺菌液
    とを混合した水を噴霧するスプレーガンが備えられてい
    る請求項5に記載の合成樹脂等の廃棄物の溶融処理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記空気清浄器内には、前記スプレーガ
    ンから噴霧した水を浄化する濾過槽が備えられている請
    求項5に記載の合成樹脂等の廃棄物の溶融処理装置。
  9. 【請求項9】 前記空気清浄器内の濾過槽で浄化した水
    を、前記分離回収器の冷却水として利用したのち、再び
    前記スプレーガンに導くようにした請求項8に記載の合
    成樹脂等の廃棄物の溶融処理装置。
JP18310792A 1992-06-17 1992-06-17 合成樹脂等の廃棄物の溶融処理装置 Withdrawn JPH06469A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18310792A JPH06469A (ja) 1992-06-17 1992-06-17 合成樹脂等の廃棄物の溶融処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18310792A JPH06469A (ja) 1992-06-17 1992-06-17 合成樹脂等の廃棄物の溶融処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06469A true JPH06469A (ja) 1994-01-11

Family

ID=16129900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18310792A Withdrawn JPH06469A (ja) 1992-06-17 1992-06-17 合成樹脂等の廃棄物の溶融処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06469A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002055631A1 (fr) * 2001-01-15 2002-07-18 Takamo Industries Co., Ltd. Dispositif de liquefaction de plastiques
JP2008284727A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Nippon Steel Engineering Co Ltd 廃プラスチック処理設備およびそれを用いた排出ガスの湿度低減方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002055631A1 (fr) * 2001-01-15 2002-07-18 Takamo Industries Co., Ltd. Dispositif de liquefaction de plastiques
JP2008284727A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Nippon Steel Engineering Co Ltd 廃プラスチック処理設備およびそれを用いた排出ガスの湿度低減方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6180000B1 (en) Surgical waste liquid and smoke disposal system
JPH07500032A (ja) 感染性医療廃棄物の処理施設
JPH06102072B2 (ja) 医用廃棄物の廃棄方法
CN103748045A (zh) 用于处理废料的系统和方法
JPH04500765A (ja) 危険性医療廃棄物を処理する装置および方法
JPH06341622A (ja) 廃棄物の浄化焼却装置
JPH05337169A (ja) 廃棄物を殺菌する方法及び装置
CN108941155B (zh) 基于共享数据库的医疗垃圾无害化处理系统
JPH03173566A (ja) 医療廃棄物の処理方法並びに装置
CN114206751A (zh) 利用杀菌单元的口罩废弃处理装置
KR20060085847A (ko) 의료용 폐기물 처리장치
AU678986B2 (en) Treatment device particularly for decontaminating materials, preferably solids such as waste materials
CA2044324C (en) Multi-stage infectious waste treatment system
JP2611151B2 (ja) 感染性医療廃棄物処理装置
JPH06469A (ja) 合成樹脂等の廃棄物の溶融処理装置
DE4303034C2 (de) Mobile Desinfektionsanlage, insbesondere für Klinikabfälle
US5759491A (en) Process and apparatus for the decontamination of infectious waste
JPH0649050B2 (ja) 滅菌粉砕機
JP2006007111A (ja) 使用済み紙おむつ処理装置及び処理方法並びに発酵処理装置
CN209407066U (zh) 一种医疗废弃物处理车
JP3011786U (ja) 廃棄物処理装置
KR200381987Y1 (ko) 의료용 폐기물 처리장치
KR20100106813A (ko) 음식물 쓰레기 처리 방법 및 장치
JPH04238004A (ja) 合成樹脂廃棄物の処理装置
JP2003116938A (ja) 医療廃棄物の簡易無害化処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990831