JPH04146750A - 医療用廃棄物処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は廃棄物の処理装置に係り、特に使い捨てタイプ
の注射器のようなプラスチック部材を含む使用済医療器
具を安全な状態で廃棄するための処理装置に関するもの
である。

（従来技術） 最近の注射器は、殆どが筒部をプラスチックで形成した
使い捨てタイプとなっており、病院からはこの注射器が
使用済みとなって多量に廃棄物として出るようになった
。

このような医療廃棄物を通常の廃棄物として取り扱うと
、取扱者が注射針を刺して怪我をしたり、さらには、傷
口から廃棄物に付着した病原菌が入って二次感染するな
どして、種々と問題が起きるようになった。

このため最近は、医療廃棄物は、二次感染を防ぐために
完全に殺菌するとともに、取扱者が針を刺したりしない
ような安全な状態として捨てることが必要となり、高温
で熱分解し１こり、加熱或は薬品により殺菌した後に破
砕したりするような処理か行われるようになり、この処
理装置も開発されている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、従来の処理装置は、比較的大型で複雑で
あり、メインティナンスも容易でなく、しかも騒音も発
生するので、設置スペースに余裕があったり専門の処理
担当者を配備できる大病院で、各所で発生した廃棄物を
一ケ所に集め一括処理するには適しているか、比較的小
さな病院で診察室のような廃棄物の発生現場に処理装置
を設置し、その場で処理するには適していない。

本発明は、前記したような現状に鑑み、使い捨てタイプ
の注射器のようなプラスチック部材を含む医療廃棄物を
診察室のような廃棄物の発生現場で処理できしかもメイ
ンティナンスフリーで比較的小規模の病院での利用に適
した処理装置を提供することを目的に創案されたもので
ある。

（課題を解決するための手段） すなわち本発明は、処理物を投入するホッパーとこのホ
ッパーに溜った処理物を加熱殺菌するとともに処理物中
のプラスチック部材を溶解する溶解槽と、この溶解槽で
溶解した溶解物を収容し冷却凝固させる冷却用容器と、
この冷却用容器内で冷却凝固した廃棄物の塊を収納する
廃棄物収納箱とが開閉自在のシャッターを介して開口部
を互に連接して縦１列に順次配備された装置であり、さ
らに前記装置に排気ガスの脱臭、殺菌等の清浄化処理を
行うガス清浄化装置を付設するとともに、前記シャッタ
ーが処理プログラムに応じて順次自動的に開閉すること
を特徴とする医療用廃棄物処理装置である。

（作用） 本発明は前記したように構成され、処理物を投入するホ
ッパーから処理後の廃棄物の塊を収納する廃棄物収納箱
迄の一連の各段階の処理手続が縦１列に配備されている
ので、各段階の処理が終る都度各処理手段の互に連接す
る開口の間に配備されたシャッターが開かれ、処理物は
次の段階の処理手段に自重で落下して連続的に処理され
る。

しかも、ツヤツタ−を各処理段階の処理時間等によって
定められる処理プログラムに応じて自動的に開閉させる
と、処理を容易に自動化できる。

また、排気ガスの殺菌、脱臭等の清浄化処理を行うため
の清浄化処理装置を付設すれば、装置外に悪臭かもれた
りしないで、診察室のような処理物が発生する現場に設
置でき好都合である。

（実施例） 本発明の実施例は、内部構造を第１図に縦断面図として
、外観を第２図〜第５図に正面図、平面図及び左右の側
面図として示す通りである。

ｌは使用済みとなった注射器のような処理物を投入する
ためのホッパーであり、上部は処理物投入口２として、
底部は処理物落下口３として開口し、外周には赤外線の
ような殺菌用のヒータ４が装着されている。

処理物投入口２には、殺菌用ランプ６を装着した蓋５が
開閉自在に装着され、処理物落下口３に８は処理物の加
熱殺菌を行うとともに、主にＰＰのような熱可塑性合成
樹脂で形成される注射器の筒部を溶解するため処理物を
３００℃程度に加熱する溶解槽である。

溶解槽８は、上部が処理物受入口９として、底部か溶解
物流出口１０として開口しており、ホッパー１の下方に
、処理物受入口９が処理物落下口３にシャッター７を介
して連接するよう配備されており、溶解物流出口ＩＯに
はシャッター１１が開閉自在に装着され、外周は加熱用
ヒータ１２が捲回されるとともに断熱のために二重壁構
造となっている。

１３は溶解槽８で溶解された溶解物を収容し冷却凝固さ
せる複数の冷却用容器を装着し回転する冷却用容器回転
体である。

冷却用容器回転体１３は、上下の支持円板１５及び１６
によって、上下両端が開口し逆テーパ円筒状の冷却用容
器１４の４ケを回転軸１７を中心に９０°間隔で支持し
ており、回転軸１７を介しの真下を通って回動するよう
水平板１８に回動自在に装着されている。

１９は冷却用容器回転体１３に冷風を吹き付け、冷却用
容器１４内に収容された溶解物を冷却するための左側壁
２０に装着された冷却用ファンである。

２１は冷却用容器１４内で冷却凝固した廃棄物２２を収
納する引出しであり、この引出し２１は水平板１８に設
けた冷却用容器１４内の廃棄物２２を落下させる廃棄物
落下穴の真下に左側壁２０側から摺動自在に装着されて
いる。

この廃棄物２２の引出し２１への収納状況について第６
図に基いてさらに説明する。

第６図において、１４ａの冷却用容器が溶解槽８の溶解
物流出口ＩＯの真下に位置しており、したかって溶解を
終りシャッター１１を開くと溶解物は冷却用容器１４ａ
に対して流出する。

冷却用容器１４ａ内に流出した溶解物は、冷却用ファン
１９により所定時間冷風が吹きつけられて冷却され、そ
の後冷却用容器回転体Ｉ３が９０゜回転するので冷却用
容器の１４ａは１４ｂの位置に移り、１４ｄが溶解物か
流下する位置に来て次はこの１４ｄに溶解物が流出し、
この冷却が終るとまた冷却用容器回転体１３が９０°回
転する。

このような処理が３回続けられ１４ａの容器が１４ｄの
位置に移ると、この位置には水平板Ｉ８に廃棄物落下穴
２３が設けられているので、１４ａの容器内で冷却凝固
した廃棄物が廃棄物落下穴２３の真下に位置する引出２
１内に落下して収納されるように構成されているのであ
る。

以上のような構成とすると、冷却用容器１４内で溶解物
を冷却している間に次の溶解物を複数用意された他の容
器に流出させることができ、長時間かかる溶解物の冷却
中に他の処理を連続的に行うことができ好都合である。

勿論、連続処理を必要としない場合には、冷却用容器１
４は１ケとして溶解槽８の溶解物流出口ＩＯの真下に配
備し、冷却用容器１４の下部開口に開閉自在のツヤツタ
−を設け、溶解物が冷却凝固した後に廃棄物として引出
２１に落下させるバッチ処理的な装置として構成しても
よい。

２４は冷却用として冷却用ファンＩ９から導入された空
気や溶解槽８から出るガス等の排気を装置外に排出する
前に殺菌、脱臭等の清浄化処理を行うためのガス清浄化
装置である。

ガス清浄化装置２４は、フィルタ部２５、活性炭処理部
２６および紫外線処理部２７から構成されている。

フィルタ部２５は、比較的粗いゴミを濾過するために適
当な粗さのフィルタを充填したものであり、活性炭処理
部２６には活性炭が充填されていて、活性炭の吸着力に
よって排気の清浄化を行う。

なお活性炭処理においては、通常の活性炭のみでなく、
酸処理、アルカリ処理、触媒処理のような各種の処理を
施した処理活性炭をも併用すると処理効率が一層上がる
。

紫外線処理部２７は、例えば第７図に示すように、静電
吸引力で微細なゴミを集塵する帯電フィルタ２８、光エ
ネルギーで活性化され高度の酸化力を発揮する光励起触
媒を吸着したハニカムである光励起触媒ハニカム２９、
紫外線ランプ３０、過剰のオゾンを除く脱オゾン用の金
属触媒を吸着したセラミックハニカムである金属触媒ハ
ニカム３１等より構成され、光励起触媒ハニカム２９の
強い酸化力や紫外線ランプ３０の照射により生ずるオゾ
ンの作用等によって強力な殺菌と脱臭が行われる。

したがって、冷却用ファン１９によって装置内に吸入さ
れた冷却空気や溶解槽８の上部開口９から溶解処理的に
出てくる熱分解ガス等の排気は、ガス清浄化処理装置２
４内に配備されたブロワ（図示せず）の作用によってガ
ス清浄化処理装置２４内に上部の吸気口３２から入り、
フィルタ部２５での濾過、活性炭処理部２６での吸着処
理、紫外線処理部２７での酸化及び脱オゾン処理によっ
て清浄化され、右側壁３３に設けた排気口３４から装置
外に排出される。

勿論、前記実施例に示したガス清浄化は完全ドライ処理
として行っているが、必要に応じて吸収液内での反応等
を利用した湿式処理をも加えた種々のガス処理方式を採
用しても何ら支障はない。

３５はホッパー１の蓋５を開閉するためのペダルであり
、３６は各種操作スイッチや表示ランプを配備した操作
盤であり、３７は装置の移動を容易にするためのキャス
タである。

次に以上のように構成される装置での処理操作について
、第８図のフローチャートに基づいて説明する。

先ず操作盤３６の電源スィッチを入れると、ホッパー１
に処理物の投入を行っても良い状態であることを示す処
理物投入ランプが点灯するとともに、溶解槽８の加熱用
ヒータ１２に通電される。

ホッパーｌへの処理物の投入か続けられ満杯になったこ
とが確認されたなら、蓋５をペダル３５の操作によって
閉めると、ホッパー蓋スィッチが入り、この際溶解槽の
温度が１００℃に達してい、ると溶解作業の準備が整っ
たことを示す溶解ランプが点灯する。

また、溶解槽温度が１００℃に達すると、溶解物を冷却
するための冷却用ファン１９及びガス清浄化処理装置２
４のブロワが作動する。

ここで溶解スイッチを入れると、ホッパー１の処理物落
下口３を閉じていたシャッター１７か約１〜２秒開き、
ホッパー１内の処理物が溶解１１１８に自動的に落下す
るとともに、シャッター７が再び閉じ、ペダル３５の操
作によってホッパー１は蓋５を開は処理物を再び投入で
きる状態とする。

次に処理物の落下した溶解槽８で３５０℃−２０分の殺
菌、溶解の処理が行われる。

この溶解槽８での溶解の際に、多量の分解ガスが発生し
たり異常に温度が上昇した場合には、異常警報装置が作
動しランプ、ブザー等によって異常を知らせるとともに
、溶解槽８の加熱用ヒータ１２への通電を止めて温度を
１００℃以下に下げ、電源スィッチを切る。

また溶解作業中に、ホッパーｌが満杯になって蓋５を閉
めても溶解スイッチは入らず、したがってシャッター７
が開いて処理物が溶解槽８内に落下することはない。

溶解作業が終ると、溶解槽８の溶解物落下口１０を塞い
ていたシャッター１１が自動的に５〜ｌＯ秒間開き、溶
解物が冷却容器回転体１３の溶解物流出口１０の真下に
位置する冷却用容器Ｉ４内に流出する。

溶解物流出口１０のツヤツタ−１１が開いた時点で冷却
用容器回転体１３の回転を遅延させるタイマが作動し、
冷却用容器１４内に収容された溶解物は１８分間冷却用
ファン１９から送られる空気によって冷却される。

１８分後にはタイマの作動によって冷却用容器回転体１
３が回転軸１７を中心に９０°回転され、溶解物を収容
した冷却用容器１４も９０’回転し、溶解物流出口１０
の真下には次の冷却用容器が来て、２０分の溶解処理を
終えた次の溶解物の流出に備える。

冷却用容器回転体Ｉ３の９０°の回転が３回行われ、溶
解物を収容した冷却用容器は溶解物流出口ＩＯの真下か
ら２７０°回転した位置に来る。

この位置に来るまでに６０分かかっているので、ぐ４Ｚ
ＩＩｌ＋ｈｌ−）φΔシーム仙挺閘１ザシーｈ　士ふ一
ム＋ｎの＾器回転体１３の摺動画である水平板１８のこ
の位置に廃棄物落下穴２３か設けられ、その下には廃棄
物を収納する引出し２１か配備されているので、廃棄物
の塊が引出し２１の中に自動的に落下する。

引出し２１に廃棄物が次々に落下し満杯になると引出し
２１の底部に装着されたセンサーがこれを検知し、引出
し満杯スイッチか入り、引出し２１を開けて廃棄物を取
り出すようにランプ、ブザー等の信号によって知らされ
る。

引出し２１から取り出された廃棄物は、合成樹脂の中に
注射針が埋め込まれ安全な状態となっているので、この
まま廃棄物として処分できる。

（効果） 本発明は以上のような構成及び作用のものであり、小型
でコンパクトであるにもかかわらず連続処理が可能であ
るのでかなり高い処理能力を持ち、ホッパーの処理物投
入口を開けていても溶解処理中は処理物落下がシャッタ
ーで塞がれ、装置は密閉されているとともにガス清浄化
処理装置が装置浄化されて排出されるので悪臭が外部に
漏れろことはない。

このため装置は廃棄物の発生現場である診察室等に置く
こともでき、さらに処理物が所定量ホッパーに溜ったら
自動的に溶解槽に落下させ完全自動の装置とすることも
容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の縦断面図、第２図は正面図、
第３図は平面図、第４図は左側面図、第５図は右側面図
、第６図は廃棄物処理容器の回転状態を示す図、第７図
はガス清浄化処理装置を示す図、第８図は処理操作のフ
ローチャートである。 １・・・ホッパー、３・・・処理物落下口、７・・・シ
ャッター、８・・・溶解槽、ＩＯ・・・溶解物流出口、
１１・・シャッター、１４・・冷却用容器、２１・・・
引出し、２２・・・廃棄物、２４・・・ガス清浄化装置
。 特許出願人　蛇の目ミンン工業株式会社株式会社エミコ
ン 第 図 第 図 箪 防 第 図 第 図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）処理物を投入するホッパーと、このホッパーに溜
   った処理物を加熱殺菌するとともに処理物中のプラスチ
   ック部材を溶解する溶解槽と、この溶解槽で溶解した溶
   解物を収容し冷却凝固させる冷却用容器と、この冷却用
   容器内で冷却凝固した廃棄物の塊を収納する廃棄物収納
   箱とが開閉自在のシャッターを介して開口部を互に連接
   して縦１列に順次配備されたことを特徴とする医療用廃
   棄物処理装置。
2. （２）前記処理装置に排気ガスの脱臭、殺菌等の清浄化
   処理を行うガス清浄化装置を付設したことを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の医療用廃棄物処理装置。
3. （３）前記シャッターが処理プログラムに応じて順次自
   動的に開閉することを特徴とする特許請求の範囲第１項
   又は第２項に記載の医療用廃棄物処理装置。