JP3011786U - 廃棄物処理装置 - Google Patents

廃棄物処理装置

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 医療廃棄物等、感染のおそれのある病原体が
付着した廃棄物を安全かつ容易に処理し得る廃棄物処理
装置を提供する。 【構成】 廃棄物を粉砕するための粉砕手段1と、粉砕
された廃棄物を殺菌するための熱湯Bを貯留する煮沸処
理タンクTと、煮沸処理タンクT内の廃棄物を撹拌しつ
つ搬出して加熱する加熱処理手段Aと、粉砕手段1、煮
沸処理タンクT、加熱処理手段Aを格納する隔離室7
と、を備えて構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、医療廃棄物等、感染のおそれのある病原体が付着した廃棄物を安 全かつ容易に処理し得る廃棄物処理装置に関するものである。
【0002】
【考案の背景】
近年、医療現場では、医療従事者間における患者からの感染が問題になってい る。例えば、B型肝炎あるいはエイズの感染者に使用した注射器等には、血液を はじめとする体液が付着しており、これに存在する病原体(細菌、ウイルス)は 、粘膜、微細な傷口等を侵入経路として健常者の細胞内に侵入する。 したがって、使用により汚染された医療廃棄物についての取り扱い、廃棄に関 しては細心の注意と特別の措置がなされる必要がある。
【0003】 しかしながら、現状では、上述のような危険な廃棄物に対しても、一般のごみ 等と同様の取り扱いがなされているに過ぎず、極めて危険な状況にあった。 すなわち、使用済みの注射器などは、通常のごみ容器などに捨てられ、これら がいっぱいになると樹脂性のゴム袋に入れて通常のごみ処理経路に搬出されてい る。
【0004】 勿論、このような場合、危険を顧慮してそれなりの注意はなされるが、日常的 に繰り返される慣れと、注意はしても注射針の突刺により感染する虞が常に存在 してるのが現状である。 また、注射器等の医療廃棄物は、血液、体液そして薬品等が混じりあい、悪臭 を放つことがあり、医療廃棄物の処理作業が敬遠される原因ともなっていた。 この考案は上述の背景にもとづいてなされたもので、病原体(細菌、ウイルス )で汚染された廃棄物を安全かつ迅速に処理することができる廃棄物処理装置の 提供を目的とする。
【0005】
【考案の概要】
この考案に係る廃棄物処理装置は、廃棄物を粉砕するための粉砕手段と、粉砕 された廃棄物を殺菌するための熱湯を貯留する煮沸処理タンクと、煮沸処理タン ク内の廃棄物を撹拌しつつ搬出して加熱する加熱処理手段と、前記粉砕手段、煮 沸処理タンク、加熱処理手段を格納し、廃棄物を投入、排出するための窓部およ びこの窓部に密着する密閉扉を備えた隔離室と、を備えて廃棄物処理装置を構成 する。
【0006】 そして、前記加熱処理手段により処理された廃棄物を所定の格納体に収納する ための充填手段を備えて構成する。また、前記の粉砕手段は、廃棄物を所定の形 状まで砕く第1粉砕手段と、この第1粉砕手段により砕かれた廃棄物をさらに細 かく粉砕する第2粉砕手段と、を備えて構成する。
【0007】 そして、前記粉砕手段により砕かれる廃棄物に対し熱湯を噴射する熱湯噴出手 段を備えて構成する。また、前記加熱処理手段は、螺旋状の回転板を備えたスク リューと、このスクリューを回転させるモータと、スクリューを覆うように設置 される搬送管と、搬送管内を加熱する発熱手段と、により構成する。 そして、前記加熱処理手段は、前記煮沸処置タンク内の廃棄物を撹拌しつつ搬 出して加熱する第1加熱処理手段と、第1加熱処理手段からの廃棄物を撹拌する とともに第1加熱処理手段より高い温度で加熱する第2加熱処理手段と、により 構成する。
【0008】 また、前記隔離室は、隔離室内へ廃棄物を投入するための第1投入窓部と、前 記破砕手段へ廃棄物を投入するための第2投入窓部と、第1および第2投入窓部 の開閉状態を検知する検知手段を備え、第1および第2投入窓部の両密閉扉が同 時に開状態とならないように制御するロック手段と、を備えて構成する。 そして、前記隔離室の第1投入窓部と第2投入窓部との間に、廃棄物を搬送す る搬送手段を備えて構成する、ようにして上記従来の課題を解決しようとするも のである。
【0009】
【実施例】
図面にもとづいてこの考案の実施例を説明する。図1ないし図5は、この考案 に係る廃棄物処理装置の一実施例を示す図である。図1はこの考案に係る廃棄物 処理装置を示す正面図、図2は図1に示した廃棄物処理装置の概略構成を示す一 部断面正面図、図3は図1に示した廃棄物処理装置の一部断面側面図である。
【0010】 図において7は廃棄物処理装置の外枠を形成する隔離室であり、この隔離室7 は下端に複数個のローラRを備え、この廃棄物処理装置の移動を容易に可能とし ている。また、この隔離室7は、上方に点検窓(ガラス窓)7aを備えていて、 この点検窓7aから廃棄物処理装置の内部が確認できるようになっている。 そして、8は隔離室7に形成された窓部としての第1投入窓部であり、この第 1投入窓部8には、第1投入窓部8に密着可能な密閉扉8aが設けられていて、 隔離室7の下方に設置されたフットペダルFの操作により密閉扉8aを水平方向 にスライドさせ、第1投入窓部8を開閉することができるようになっている。
【0011】 また、9は隔離室7に形成された窓部としての取り出し窓部であり、この取り 出し窓部9にも開閉可能な密閉扉9aが設けられていて、これら両密閉扉8a、 9aを閉状態にすれば隔離室7内を外部と隔離することができるようになってい る。 なお、第1投入窓部8および取り出し窓部9にはそれぞれ開閉状態を検知する 不図示の検知手段が設けられていて、その検知手段の信号は隔離室7に設置され たコントロール装置10へ送られるようになっている。
【0012】 一方、11は搬送手段であり、この搬送手段11は図3に示すように前記第1 投入窓部8と後述する第2投入窓部6との間で往復するバケットDを備えいて、 このバケットD内に医療用廃棄物を格納して搬送をなすようになっている。また 、このバケットDは第2投入窓部6の近傍まで移動(上昇)した際、不図示の当 接体と当接して図に示すように傾き、格納した廃棄物を第2投入窓部6から後述 の粉砕室2内へ落下させることができるようになっている。
【0013】 ところで、この搬送手段11のバケットDは、第1投入窓部8が開状態となっ ていた場合、すなわち第1投入窓部8に設置された上述の検知手段が第1投入窓 部8が開状態であると検知し、その信号をコントロール装置10へ送っている間 においては、廃棄物処理装置のスタートスイッチをONにしてもバスケットDが 移動しないようになっていて、誤ってバケットDと隔離室7との間に手足を挟ま れてしまうことがないようになっている。
【0014】 また、第2投入窓部6には図2に示すように水平方向にスライドする密閉扉6 aが設置され、この第2投入窓部6にもコントロール装置10へ信号を発信する 検知手段が設けられている。 そして、この第2投入窓部6が開状態となっていた場合、すなわち第2投入窓 部6の検知手段が第2投入窓部6が開状態であると検知し、その信号をコントロ ール装置10へ送っている間においては、前記フットペダルFを操作しても第1 投入窓部8の密閉窓8aが開くことがないようになっている。 換言すれば、コントロール装置10がロック手段としての作用をなし、第1お よび第2投入窓部8、6の両窓部が同時に開状態となり、廃棄物処理装置により 処理される廃棄物の小片等が廃棄物処理装置から外部へ流出してしまうことがな いようになっている。
【0015】 また、11aは第2投入窓部6の近傍に設置された紫外線発光手段であり、こ の紫外線発光手段11aは、殺菌効果のある、波長が2200〜2800オング ストロームの紫外線を発光する遠紫外線ランプ(殺菌灯)を複数列設していて、 第2投入窓部6が開状態となった際に紫外線を発光し、第2投入窓部6から流出 する細菌を死滅させるようになっている。
【0016】 一方、2は前記第2投入窓部6が設置された粉砕室であり、この粉砕室2は図 3に示すように下方に向かうにしたがい中心方向に傾斜する傾斜板2aを備えて いて、搬送手段11により投入された廃棄物を傾斜板2aにより滑らせて下端に 形成された搬出口2bから落下させるようになっている。
【0017】 そして、1は粉砕室2の下方に設置された粉砕手段であり、この粉砕手段1は 廃棄物を所定の形状まで砕く第1粉砕手段1aと、この第1粉砕手段1aの下方 に設置され、第1粉砕手段により砕かれた廃棄物をさらに細かく粉砕する第2粉 砕手段1aと、により構成されている。 第1粉砕手段1aは、図4に示すように一対の有刃ローラ14、14を備えて いて、この一対の有刃ローラ14、14は、それぞれ、回転軸14bと、この回 転軸14bに複数固定され、刃部14Hを有した有刃回転板14aと、を備えて いる。 そして、各有刃回転板14a、14a・・・間にはスペーサ14d(同図(b )参照)が設けられ、その間隔は、有刃回転板14aの幅とほぼ同じになってい る。
【0018】 また、一対の有刃ローラ14、14は、同図(b)に示すように、一方の有刃 ローラの有刃回転板間で他方の有刃ローラの有刃回転板が回転するように設置さ れていて、この一対の有刃ローラ14、14は不図示の手段により離開、接近可 能となっている。 なお、14cは各有刃回転板14a、14a・・・間に位置する爪部材であり 、この爪部材14cは、第1粉砕手段1aの枠体に複数固定されていて、その先 端は、各スペーサ14dと接する位置まで延長して形成されている。 また図3においてM1はこの第1粉砕手段1aの駆動モータであり、この駆動 モータM1は第1粉砕手段1aの回転軸14b、14bに掛けられるチェーンを 回転させて、有刃回転板14a、14aを、図3の矢符に示すように、粉砕室2 から落下する廃棄物を巻き込む方向に回転させることができるようになっている 。
【0019】 一方、第2粉砕手段1bは、上述の第1粉砕手段1aの有刃回転板14aより も形状の小さい有刃回転板を備えている。図5は第2粉砕手段1bを示す図であ り、次に図3および図5により第2粉砕手段1bの説明をする。なお、上述の第 1粉砕手段1aと同一または相当箇所には同一符号を付して重複説明は省略する 。 図5において16a、16a・・・は回転軸14b、14bに複数固定された 有刃回転板であり、この有刃回転板16aにはそれぞれ刃部16Hが形成されて いる。 そして、これら各有刃回転板16は前記第1粉砕手段1aの有刃回転板14a よりも小さな形状(図4(a)参照)をなしていて、各回転軸14bの間隔も第 1粉砕手段1aよりも狭く(図4(b)参照)なるように設定されている。 すなわち、この第2粉砕手段1bは、前記第1粉砕手段1aよりも、より細か い粉砕が可能となっている。
【0020】 また、図3においてM2は、第2粉砕手段1bの駆動モータであり、この駆動 モータM2は第2粉砕手段1bの回転軸14b、14bに掛けられるチェーンを 回転させて、有刃回転板16a、16aを図3の矢符に示すように、廃棄物を巻 き込む方向に回転させることができるようになっていて、その回転速度は前記第 1粉砕手段1aの約5倍の回転速度となるように設定されている。
【0021】 以上の構成からなる粉砕手段1は、粉砕室2から落下する廃棄物をまず第1粉 砕手段1aの有刃ローラ14a、14aにより巻き込んで、その廃棄物を刃部1 4Hにより砕く。そして砕いた廃棄物を有刃ローラ14a、14aにより第2粉 砕手段1b方向へ強制的に送り出す。 次いで、第2粉砕手段1bは、第1粉砕手段1aにより砕かれた廃棄物を巻き 込んで回転し、この廃棄物を更に砕いて小片にする。すなわち、形状の小さい湯 刃回転板16a・・・を備えるとともに、高回転をなす第2粉砕手段1bは、送 られてくる廃棄物を刃部6Hにより削るようにして砕き、廃棄物を小片にするこ とができる。そして、この粉砕手段1により粉砕された廃棄物は両有刃ローラ1 4a、14a間から落下する。 なお、この粉砕手段1の駆動・停止および粉砕手段の回転速度は、コントロー ル装置10により操作可能となっている。
【0022】 ところで、12は前記粉砕室2の上方に設置された熱湯噴出手段であり、この 熱湯噴出手段12は、ポンプPを備えていて後述の煮沸処置タンクT内の熱湯を 吸い上げ、粉砕手段1の上方から粉砕手段1によって砕かれる廃棄物に対して熱 湯を噴出することができるようになっている。この熱湯噴出手段12は、粉砕手 段1により砕かれ粉末状になった廃棄物の舞い上がりを防止するとともに、廃棄 物に付着している病原菌をある程度殺菌することができる。
【0023】 一方、Tは前記破砕手段1の下方に設置された煮沸処理タンクであり、この煮 沸処理タンクTは50リットル前後の水を貯留することができ、図3に示すよう に傾斜する底面Tbを備えている。また、この煮沸処理タンクTは複数(図では 3体)のヒータ3を備えていて、このヒータ3により煮沸処理タンクT内の水を 加熱して沸騰させることができるようになっている。 なお、煮沸処理タンクTには不図示の温度計が設けられていて、煮沸処理タン クT内の熱湯の温度はコントロール装置10に表示されるようになっている。
【0024】 この煮沸処理タンクTは、前記破砕手段1により粉砕された廃棄物を開口部T aから内部に落下させる。これにより廃棄物は、熱湯B内に至り、この熱湯によ り加熱され殺菌(煮沸消毒)されるとともに、廃棄物の悪臭の元、すなわち血液 、体液、薬品等が溶解される。
【0025】 ところで、Cは前記粉砕室2の上方に設けられた排気手段であり、この排気手 段Cは、熱湯噴出手段12および煮沸処理タンクTによって粉砕室2に立ち上が る湯気を粉砕室2から放出することができるようになっていて、その放出経路に は脱臭剤(活性炭)Caが設けられ、この脱臭剤Caにより放出する気体の悪臭 を吸収して処理するようになっている。
【0026】 一方、Aは加熱処理手段であり、この加熱処理手段Aは、前記煮沸処理タンク T内の廃棄物を撹拌しつつ搬出して加熱する第1加熱処理手段4と、第1加熱処 理手段4からの廃棄物を撹拌するとともに第1加熱処理手段4より高い温度で加 熱する第2加熱処理手段5と、により構成されている。 第1加熱処理手段4は、図2に示すように下方端が前記煮沸処理タンクT内か ら煮沸処理タンク外まで延長する搬送管4bと、この搬送管4b内に回転可能に 設けられる螺旋状の回転板からなるスクリュー4aと、スクリュー4aを回転さ せるモータM3と、搬送管4b内を加熱する発熱手段としてのヒータ4cと、に より構成されている。
【0027】 この第1加熱処理手段4は、スクリュー4aを回転させることで煮沸処理タン クT内で粉状に粉砕された廃棄物を撹拌し、上述の煮沸処理タンクT内での殺菌 (煮沸消毒)および体液等の溶解をより確実なものにすることができる。そして 、この第1加熱処理手段4は、スクリュー4aと搬送管4bとの間に廃棄物を巻 き込んで、その廃棄物を矢符Xに示す方向に搬送し、廃棄物を煮沸処理タンクT から搬出することができる。 また、この第1加熱処理手段4は、煮沸処理タンクTから搬出した廃棄物をヒ ータ4cにより加熱して、廃棄物を乾燥状態にすることで廃棄物をより確実に殺 菌することができる。すなわち、乾燥状態に弱い病原菌をこの第1加熱処理手段 4により死滅させることができる。
【0028】 一方、第2加熱処理手段5は、第1加熱処理手段4からの廃棄物を第1加熱処 理手段4よりもさらに高い温度で加熱するようになっている。 この第2加熱処理手段5も、螺旋状の回転板からなるスクリュー5aと、スク リュー5aを回転させるモータM4と、スクリュー5aを覆うように設置される 搬送管5bと、搬送管5b内を加熱する発熱手段としてのヒータ5cと、を備え て構成されている。 この、第2加熱処理手段5は、第1加熱処理手段4からの廃棄物を搬送管5b 内で撹拌させつつ矢符Y方向に搬送し、この搬送時に廃棄物の表面が溶解する程 度の高い温度で廃棄物を加熱して廃棄物の完全な殺菌を行うとともに、前記粉砕 手段1により砕かれ鋭利な角部を有する廃棄物を丸みのある廃棄物にすることが できる。
【0029】 以上説明したように、この加熱処理手段Aは、煮沸処理タンクT内から廃棄物 を搬出して乾燥させ、この廃棄物をさらに加熱して完全な殺菌処理を行うことが できる。なお、この加熱処理手段Aは、加熱処理時間をコントロール装置10に より調節することができるようになっている。すなわち、コントロール装置10 には、第1および第2加熱処理手段4、5の各モータM3、M4の回転速度を調 節するスピードコントローラが設けられていて、このスピードコントローラによ り各モータM3、M4の回転速度を速くすれば加熱処理時間を短く、そして回転 速度を遅くすれば加熱処理時間を長くすることが可能である。
【0030】 また、12は第2加熱処理手段5によって加熱処理された廃棄物を冷却するた めの冷却管であり、この冷却管12は第2加熱処理手段5の搬送管5bに延長し て形成されていて、図に示すように複数枚の放熱板を備え、この放射板により廃 棄物の熱を放出して廃棄物を冷却するようになっている。
【0031】 一方、13は充填手段であり、この充填手段13は所定量の廃棄物を一時的に 格納するホッパー13aと、このホッパー13aからの廃棄物を袋詰めにする周 知のオートパック装置13bと、により構成されている。 ホッパー13aは、前記冷却管12から流出する廃棄物を格納し、その廃棄物 が所定量に達した際、下方口から廃棄物を放出するようになっている。 そして、オートパック装置13bは、複数枚帯状に連結された格納体としての 樹脂パックを巻装するロール体13cと、樹脂パックをホッパー13aの下方で 移動させる移動手段13dと、樹脂パックの開口部を熔着する密閉手段13eと 、個々の樹脂パックを切断して分離するカッター手段13fと、を備えて構成さ れている。
【0032】 この充填手段13は、移動手段13dにより樹脂パックをホッパー13aの下 方に移動させる。そしてホッパー13aは、所定量の廃棄物を樹脂パック内に落 下させる。次いで移動手段13dは、廃棄物を格納した樹脂パックを密閉手段1 3eそしてカッター手段13fへと移動させて廃棄物を袋詰めにする。 なお、この充填手段13の移動手段13dは隔離室7に設けられた前記取り出 し窓部9(図1参照)に至るまで延長して設置されていて、廃棄物を格納した樹 脂パックを取り出し窓部9から取り出し可能にしている。
【0033】 以上説明したように、この考案に係る廃棄物処理装置は、まず廃棄物を粉砕し 、煮沸消毒をした後にさらに加熱処理を施すようにしたので、廃棄物の悪臭を解 消することはもちろん廃棄物の細部に潜んでいる病原体(細菌、ウイルス)をも 完全に死滅させることが可能である。 このため、処理された廃棄物は、感染の危険はなく、廃棄物回収業者(リサイ クル業者)等、特別な医療知識のない一般者であっても取り扱うことができる。
【0034】 そして、粉砕された状態の廃棄物は、焼却はもちろん薬液への溶解も容易に行 えるので再利用加工が施し易い。また、加熱処理により表面が溶解して丸みを帯 びた廃棄物は皮膚等に刺さることもなくその取り扱いは容易である。 ところで、医療廃棄物は特に燃料としてリサイクルするのに適している。すな わち、近年における医療の廃棄物にはポリプロピレンが多く含まれており、この ポリプロピレンは周知のように焼却しても有害なガスが発生することはなく、焼 却時にはほぼ石炭に相当する火力を得ることができるで、燃料として利用するこ とができる。
【0035】 なお、この実施例においては、充填手段13の格納体を樹脂パックにした例を 示したが、処理された廃棄物を遠方まで運搬する等、比較的丈夫な格納体が必要 である場合には、プラスチックのハードケースを格納体として使用しても良い。
【0036】 また、この実施例においては医療廃棄物を例にして説明したが、他の廃棄物で あっても上述同様の処理が可能である。 例えば、ホテル、旅館等において使用される使い捨ての歯ブラシおよび髭剃り 等においても、体液、血液が付着しており、こうした廃棄物も上述の医療廃棄物 と同様に病原体が存在し、感染するおそれがあるが、この廃棄物処理装置によっ て適正な処理が可能である。
【0037】
【考案の効果】
この考案に係る廃棄物処理装置は、以上説明したように感染のおそれのある廃 棄物をまず粉状、すなわち廃棄物の隅々まで消毒が可能な形状し、次いでこの廃 棄物を煮沸するようにしたので、廃棄物を消毒するとともに防臭することができ る。 次いでこの廃棄物をさらに乾燥させた上で高温加熱することで病原体を完全に 死滅させることができ、医療廃棄物等を感染する恐れのない無害、無臭の廃棄物 に処理することができる。 また、粉砕して殺菌、防臭処理された廃棄物を袋詰めにすれば運搬が容易であ るとともに、粉状の廃棄物は焼却、薬液への溶解も容易なので、廃棄物のリサイ クル能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る廃棄物処理装置の一実施例を示
す正面図である。
【図2】図1に示した廃棄物処理装置の概略構成を示す
一部断面正面図である。
【図3】図1に示した廃棄物処置装置の一部断面側面図
である。
【図4】図1に示した廃棄物処理装置の第1粉砕手段を
示す外観斜視図である。
【図5】図1に示した廃棄物処理装置の第2粉砕手段を
示す外観斜視図である。
【符号の説明】
1 粉砕手段 1a 第1粉砕手段 1b 第2粉砕手段 4 第1加熱手段 5 第2加熱手段 7 隔離室 11 搬送手段 13 充填手段 A 加熱手段 T 煮沸処理タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B09B 3/00 ZAB B09B 3/00 303 Z

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を粉砕するための粉砕手段と、 粉砕された廃棄物を殺菌するための熱湯を貯留する煮沸
    処理タンクと、 煮沸処理タンク内の廃棄物を撹拌しつつ搬出して加熱す
    る加熱処理手段と、 前記粉砕手段、煮沸処理タンク、加熱処理手段を格納
    し、廃棄物を投入、排出するための窓部およびこの窓部
    に密着する密閉扉を備えた隔離室と、 を備えて構成したことを特徴とする廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱処理手段により処理された廃棄
    物を所定の格納体に収納するための充填手段を備えて構
    成したことを特徴とする請求項1記載の廃棄物処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記粉砕手段は、 廃棄物を所定の形状まで砕く第1粉砕手段と、 この第1粉砕手段により砕かれた廃棄物をさらに細かく
    粉砕する第2粉砕手段と、 を備えて構成したことを特徴とする請求項1および2い
    ずれか記載の廃棄物処理装置。
  4. 【請求項4】 前記粉砕手段により砕かれる廃棄物に対
    し熱湯を噴射する熱湯噴出手段を備えて構成したことを
    特徴とする請求項1または3いずれか記載の廃棄物処理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱処理手段は、 螺旋状の回転板を備えたスクリューと、 このスクリューを回転させるモータと、 スクリューを覆うように設置される搬送管と、 搬送管内を加熱する発熱手段と、 により構成したことを特徴とする請求項1ないし4いず
    れか記載の廃棄物処理装置。
  6. 【請求項6】 前記加熱処理手段は、 前記煮沸処置タンク内の廃棄物を撹拌しつつ搬出して加
    熱する第1加熱処理手段と、 第1加熱処理手段からの廃棄物を撹拌するとともに第1
    加熱処理手段より高い温度で加熱する第2加熱処理手段
    と、 により構成したことを特徴とする請求項1ないし4いず
    れか記載の廃棄物処理装置。
  7. 【請求項7】 前記隔離室は、隔離室内へ廃棄物を投入
    するための第1投入窓部と、 前記破砕手段へ廃棄物を投入するための第2投入窓部
    と、 第1および第2投入窓部の開閉状態を検知する検知手段
    を備え、第1および第2投入窓部の両密閉扉が同時に開
    状態とならないように制御するロック手段と、 を備えて構成したことを特徴とする請求項1ないし6い
    ずれか記載の廃棄処理装置。
  8. 【請求項8】 前記隔離室の第1投入窓部と第2投入窓
    部との間に、廃棄物を搬送する搬送手段を備えて構成し
    たことを特徴とする請求項7記載の廃棄物処理装置。
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