JP2001299898A - 廃棄物処理システム - Google Patents

廃棄物処理システム

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JP2001299898A
JP2001299898A JP2000127329A JP2000127329A JP2001299898A JP 2001299898 A JP2001299898 A JP 2001299898A JP 2000127329 A JP2000127329 A JP 2000127329A JP 2000127329 A JP2000127329 A JP 2000127329A JP 2001299898 A JP2001299898 A JP 2001299898A
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boiling
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Takashi Enkawa
川 隆 圓
Hirotoshi Fukai
啓敏 深井
Shigenobu Igawa
重信 井川
Atsuyoshi Kubotani
篤芳 窪谷
Toshiaki Yanai
利昭 谷内
Satoru Matsuda
悟 松田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コスト高を招来することなく、安全かつ確実
に感染性医療廃棄物を処理できる廃棄物処理システムを
提供する。 【解決手段】 被処理物を煮沸用液体とともに廃棄物投
入容器(80)内に投入して密閉構造の煮沸・炭化炉(10)内
に収容し、煮沸・炭化炉内を減圧状態とするとともに、
煮沸・炭化炉内を昇温させ、廃棄物投入容器内の煮沸用
液体を沸騰させて廃棄物投入容器内の被処理物を滅菌
し、煮沸用液体が蒸発した後に被処理物を炭化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は廃棄物処理システ
ムに関し、特にコスト高を招来することなく、安全かつ
確実に感染性医療廃棄物を処理できるようにしたシステ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】医療機関、例えば病院等から出る、いわ
ゆる医療廃棄物には生活に起因する通常の廃棄物の他
に、注射針、カテーテル、メス、縫針、手術用手袋、血
液パック、手術に使用した布やガーゼ、血液、体液、薬
液、手術で排出される病理廃棄物等、感染性医療廃棄物
が含まれている。
【0003】かかる感染性医療廃棄物は看護婦が扱って
いる際に、あるいは産業廃棄物の処理業者が処理してい
る際に、誤って注射針等で手指を傷つけると、エイズや
B型肝炎等、ウイルス感染が懸念される。従って、医療
廃棄物については家庭から出るゴミ等と同様に焼却又は
埋立によって処理することはできない。
【0004】そこで、医療機関において感染性医療廃棄
物と非感染性廃棄物を分別し、感染性医療廃棄物につい
ては所定の容器に投入して密閉保管し、滅菌を行ってか
ら外部の産業廃棄物処理業者に処理を委ねる一方、非感
染性廃棄物、例えば紙おむつ等については焼却炉で焼却
する方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、医療機関内に
焼却炉を設けて焼却しようとすると、医療機関の規模に
よっては大量の非感染性廃棄物が発生し、全ての廃棄物
を焼却することが難しく、しかも焼却後には大量の灰が
発生するが、埋立によって処理することができず、医療
機関に残ってしまうという問題があった。
【0006】また、都会等、家屋が密集しているような
場所にある医療機関では焼却の際の排気ガスや臭気の問
題が発生し、医療機関内で焼却することが難しい。
【0007】他方、医療廃棄物の処理を全て産業廃棄物
処理業者に委ねるようにすると、廃棄物の処理に非常に
コストがかかるばかりでなく、ウイルス感染を未然に防
止すべく滅菌を行う必要があり、分別の煩わしさと相ま
って到底採用しえないという問題があった。また、滅菌
には高圧蒸気による滅菌、180℃の乾熱による滅菌、
煮沸による滅菌、その他、放射線、ホルマリン、エチレ
ンオキサイドガスによる滅菌等が知られているが、従来
の滅菌法ではいずれも技術的に完全な滅菌が難しい。
【0008】以上のように、医療機関から出る廃棄物を
どのように処理するかは重要な課題であるにもかかわら
ず、適切な処理方法がなく、大きな社会問題となってい
るのが実情である。
【0009】本発明は、かかる問題点に鑑み、コスト高
を招来することなく、安全かつ確実に感染性医療廃棄物
を処理できるようにした廃棄物処理システムを提供する
ことを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明に係る廃
棄物処理システムは、主として感染性医療廃棄物を被処
理物として処理し得るシステムであって、被処理物が投
入されるとともに、少なくとも廃棄物処理時に煮沸用液
体を貯留し得る廃棄物投入容器と、該廃棄物投入容器を
炉体内に収容するための収容口と該収容口を開閉する蓋
とを含み、減圧状態において上記廃棄物投入容器内の煮
沸用液体を沸騰させて被処理物を滅菌した後に上記被処
理物を炭化させる密閉構造の煮沸・炭化炉と、該煮沸・
炭化炉に設けられ、通電にて発熱して上記炉体内を炭化
温度に加熱する発熱ヒータ手段と、上記煮沸・炭化炉か
らの排気ガスに洗浄液のミストを吹きつけて被処理物に
含まれるガス及び被処理物からの生成ガスを分離するガ
ス分離槽と、該ガス分離槽の排気口に接続され、上記ガ
ス分離後の排気ガスを脱臭する脱臭装置と、一端が上記
煮沸・炭化炉の炉体内上部空間に連通され、他端が上記
ガス分理槽に接続され、負圧の作用にて上記煮沸・炭化
炉の炉体内エアーを吸引して該炉体内を減圧状態にする
エアー吸引通路と、エアーの圧送にて上記エアー吸引通
路に負圧を発生させる負圧発生ノズルと、該負圧発生ノ
ズルにエアーを圧送するエアー圧送通路と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0011】本発明の1つの特徴は廃棄物投入容器内に
被処理物と煮沸用液体を入れ、廃棄物投入容器を煮沸・
炭化炉内に収容して密閉し、減圧下で加熱して煮沸用液
体を沸騰させて滅菌を行った後、被処理物を炭化するよ
うにした点にある。これにより、沸騰蒸気は被処理物の
隅々まで、例えば注射針の内部にも行き渡るので、被処
理物を完全に滅菌できる。
【0012】また、煮沸用液体が蒸発した後は被処理物
の炭化が進行し、被処理物のうち、金属品以外の廃棄物
を炭化させることができる。この炭化品は物性的に安定
した物質であり、肥料や土壌改良材に利用できるので、
従来のような焼却後の灰のように後処理に困ることはな
い。
【0013】さらに、酸素を遮断した減圧状態で被処理
物を高温加熱して炭化させるようにしているので、ダイ
オキシン等の有害物質が発生することはない。
【0014】また、被処理物を完全に滅菌した後、炭化
を行うようにしているので、炭化品と金属品とを分別す
る際に、ウイルス感染を心配する必要がなく、作業者が
安心して作業を行うことができる。
【0015】さらに、被処理物を完全に滅菌して炭化を
行うようにしているので、感染性医療廃棄物を非感染性
廃棄物と一緒に処理でき、医療機関内において感染性医
療廃棄物と非感染性廃棄物とを分別する必要がなく、医
療関係者が感染性医療廃棄物を扱う際の心理的負担を大
幅に軽減できる。
【0016】また、発熱ヒータ手段によって炉体内の被
処理物を炭化温度に加熱するようにしたので、煮沸・炭
化炉を簡素化して小型化でき、又加熱設備の操作に専門
的な知識、例えばボイラーについて知識は必要なく、素
人にも簡単に操作できる。
【0017】さらに、煮沸・炭化炉の排気ガスには被処
理物に含まれるガス、被処理物にうちの高分子材料の熱
分解等によって生成される各種のガスが含まれるが、煮
沸・炭化炉の排気ガスに洗浄液のミストを吹きつけるよ
うにしたので、塩化水素、フッ化水素、酸化クロム等の
酸ミスト、硫酸ミスト、ホスゲン、シアン化水素,アン
モニア等を除去でき、しかもガス分離槽からの排気エア
ーを脱臭して大気に放出するようにしたので、排気ガス
を無害・無臭にして放出でき、都市内であっても医療機
関内で廃棄物を処理できる。
【0018】負圧発生ノズルの方式は特に限定されず、
公知のノズルを使用できる。この負圧発生ノズルはエア
ー吸引通路の途中に設けてもよく、又ガス分離槽を密閉
構造としてガス分離槽の排気口側に設け、ガス分離槽を
介してエアー吸引通路に負圧を発生させるようにしても
よい。
【0019】脱臭装置は脱臭を行うことができればフィ
ルター方式等、どのような方式でもよいが、一般的には
白金、その他の触媒によって脱臭処理する方式を採用す
ることができる。また、触媒の処理効率を高める上で、
排気ガスを加熱するのがよい。即ち、脱臭装置は排気ガ
スを加熱する加熱部と、加熱した排気ガスを触媒で脱臭
処理する触媒部とから構成されるのがよい。特に、加熱
を行うと、排気ガスを更に滅菌することができる。
【0020】また、煮沸・炭化炉からの排気ガスには水
蒸気が含まれているが、脱臭装置に触媒による脱臭方式
を採用する場合には排気ガスに含まれる水蒸気を除去す
るのが好ましいので、分離槽と脱臭装置との間には水滴
分離槽を設けるのがよい。
【0021】洗浄液はどのような液体でもよいが、コス
トを考慮すると水を使用するのがよい。この場合、洗浄
液は使い切りでもよいが、洗浄液には排気ガス中の成分
が溶けているので、系外に排出するのは好ましくない。
そこで、ガス分離槽の底部には洗浄液の貯留タンク部を
設け、貯留タンク部内の洗浄液を霧化して循環使用する
のがよい。
【0022】廃棄物投入容器は煮沸・炭化処理の専用容
器としてもよいが、例えば医療機関において感染性医療
廃棄物と非感染性廃棄物とを分別するのは煩雑である。
他方、本件発明の特徴の1つは感染性医療廃棄物を非感
染性廃棄物と一緒に諸多できる点にある。そこで、廃棄
物投入容器は投入口を封鎖する蓋を備え、感染性医療廃
棄物及び非感染性廃棄物が一緒に投入される容器となす
のがよい。
【0023】発熱ヒータ手段は煮沸・炭化炉に設ければ
よく、例えば炉体壁面に設けるようにしてもよい。しか
し、本件発明の特徴の1つが廃棄物投入容器内に煮沸用
液体を入れて沸騰させ、被処理物を滅菌するようにした
点にあり、廃棄物投入容器内の煮沸用液体を効率よく沸
騰させる上で、廃棄物投入容器の少なくとも底部を耐熱
性材料、例えばステンレス鋼で構成する一方、発熱ヒー
タ手段をプレート状に構成して煮沸・炭化炉の底部に設
けて廃棄物投入容器を載置するのがよい。
【0024】また、感染性医廃棄物を滅菌して炭化する
方法も新規である。即ち、本発明によれば、主として感
染性医療廃棄物を被処理物として処理するにあたり、被
処理物を煮沸用液体とともに廃棄物投入容器内に投入し
た後、該廃棄物投入容器を密閉構造の煮沸・炭化炉内に
収容し、上記煮沸・炭化炉内のエアーを抜いて煮沸・炭
化炉内を減圧状態とするとともに、煮沸・炭化炉内を昇
温させ、上記廃棄物投入容器内の煮沸用液体を沸騰させ
て上記廃棄物投入容器内の被処理物を滅菌し、上記煮沸
用液体が蒸発した後に被処理物の炭化を進行させるよう
にしたことを特徴とする廃棄物処理方法を提供すること
ができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す具体例
に基づいて詳細に説明する。図1及び図2は本発明に係
る廃棄物処理システムの好ましい実施形態を示す。図に
おいて、床面GL上には煮沸・炭化炉10がマウントさ
れている。この煮沸・炭化炉10の炉体11は円筒状を
なし、その上面は開口されて後述の廃棄物投入容器80
を炉体11内に収容する収容口12となっている。
【0026】この炉体11の収容口12にはこれを密閉
し得る蓋13が設けられ、蓋13はアーム14によって
支持され、アーム14は炉体11の上端部側壁面に固定
された支持ブラケット15に片持ち支持され、支持ブラ
ケット15にはアーム14を上下揺動操作するためのハ
ンドル式の開閉機構16が搭載され、又炉体11内の底
方にはプレート状の電気ヒータ(発熱ヒータ手段)17
が炉体11の底壁面から隙間をあけて設置されている。
【0027】また、煮沸・炭化炉10の炉体11の上方
側壁面にはエアー吸引通路20の一端が炉体11の上部
空間と連通して接続され、エアー吸引通路20の他端は
ガス分離槽30内に差し込まれて下方に曲成され、又エ
アー吸引通路20の途中には負圧発生ノズル90が設け
られている。
【0028】この負圧発生ノズル90には高圧エアーの
送給通路42の一端が接続され、高圧エアーの送給通路
42の他端はエアーコンプレッサー40に接続されてお
り、高圧エアーの送給によってエアー吸引通路20内に
負圧が発生されるようになっている。
【0029】また、ガス分離槽30の頂部にはミスト発
生ノズル31が設けられている。このミスト発生ノズル
31は低圧エアーによって洗浄液を霧化し、洗浄液ミス
トはエアー吸引通路20他端から吐出される排気ガスに
吹きつけられ、排気ガスに含まれる塩化水素、フッ化水
素、酸化クロム等の酸ミスト、硫酸ミスト、ホスゲン、
シアン化水素,アンモニア等を除去するようになってい
る。
【0030】このガス分離槽30の底部には洗浄液の貯
留タンク部32が設けられ、排気ガスに吹きつけられて
落下した洗浄液を貯留するようになっている。この貯留
タンク部32の底部には循環通路33の一端が接続さ
れ、該循環通路33の他端はミスト発生ノズル31に接
続され、又循環通路33の途中にはポンプ34が設けら
れ、貯留タンク部32内の洗浄液がミスト発生ノズル3
1に送給されて循環使用されるようになっている。
【0031】また、ミスト発生ノズル31には低圧エア
ーの送給通路41の一端が接続され、低圧エアーの送給
通路41の他端はエアーコンプレッサー40に接続され
ている。
【0032】さらに、ガス分離槽30の上方側壁面には
排気通路21の一端が槽内部空間と連通して接続され、
該排気通路21の他端は水滴分離槽50内に差し込まれ
ている。この水滴分離槽50内の上方には水滴分離用の
デミスター51が、下方には貯留タンク部52が設けら
れ、排気ガスから分離された液体が貯留されるようにな
っている。
【0033】また、ガス分離槽30の中央側壁面にはオ
ーバーフロー通路35の一端が接続され、該オーバーフ
ロー通路35の他端は水滴分離槽50の貯留タンク部5
2に接続され、該オーバーフロー通路35には循環通路
33から分岐した分岐通路が接続されている。
【0034】水滴分離槽50の下部側壁面にはオーバー
フロー通路53が、底壁面には排水通路54が接続さ
れ、両通路53、54からの排水は排水容器55によっ
て受けられるようになっている。
【0035】また、水滴分離槽50の上部側壁面には排
気通路22の一端がデミスター51の上方空間と連通し
て接続され、排気通路22の他端は脱臭装置60に接続
されている。
【0036】この脱臭装置60はブロア61、加熱部6
2及び触媒部63から構成され、加熱部62は水滴分離
槽50からの排気ガスを500℃近くまで加熱できるよ
うになっている。他方、触媒部63は白金触媒を内蔵
し、排気ガスを脱臭して排気ダクト64から外部に放出
するようになっている。
【0037】他方、廃棄物投入容器80はステンレス鋼
製の本体、本体に取付けられた取っ手及び本体を密閉し
得る蓋から構成されている。なお、図中、70は制御盤
である。
【0038】次に、システムの動作について説明する。
医療機関においては廃棄物は感染性医療排気物と非感染
性廃棄物と分別することなく、廃棄物投入容器80内に
投入できるが、ウイルス感染を防止すべく蓋で容器80
を密閉して保管する。
【0039】廃棄物投入容器80内の廃棄物を処理する
場合、廃棄物投入容器80を台車等で煮沸・炭化炉10
まで運搬し、蓋を開け、容器80内に煮沸用液体、例え
ば水を所定量だけ入れた後、開閉機構16のハンドルを
操作して収容口12の蓋13を開け、廃棄物投入容器8
0を煮沸・炭化炉10内に収容して電気ヒータ17上に
載せ、蓋13を閉じた後、エアーコンプレッサ40を作
動させるとともに、電気ヒータ17に通電して発熱させ
る。
【0040】すると、エアーコンプレッサ40から高圧
エアー送給通路42に高圧エアーが圧送され、該高圧エ
アーは負圧発生ノズル90に供給されてエアー吸引通路
20内に負圧が発生し、煮沸・炭化炉10内のエアーが
吸引されてガス分離槽30内に送られ、煮沸・炭化炉1
0内は減圧状態となる。
【0041】他方、煮沸・炭化炉10では電気ヒータ1
7が通電にて例えば600℃程度までの高温度に発熱
し、電気ヒータ17上の廃棄物投入容器80は次第に加
熱され、廃棄物投入容器80内の液体が沸騰し、沸騰蒸
気が容器80内の廃棄物の隅々まで行き渡り、廃棄物が
完全に滅菌される。
【0042】廃棄物投入容器80内の液体が完全に蒸発
すると、廃棄物投入容器80内の廃棄物の温度が電気ヒ
ータ17の発熱温度に対応して昇温し、廃棄物は酸素の
供給を遮断されているので、次第に炭化し始める。ま
た、高分子材料製の廃棄物は温度上昇に伴い、脱塩素、
ポリマー化ないし油化、ガス化の順で変成する。従っ
て、廃棄物の炭化が進行すると、煮沸・炭化炉10から
の排気ガスには当初から廃棄物に含まれているガス以外
に、熱分解によるガスが含まれることとなる。
【0043】他方、エアーコンプレッサ40が作動する
と、低圧エアー送給通路41を介してミスト発生ノズル
31に向けて低圧エアーが圧送される一方、ガス分離槽
30の循環通路33に設けられたポンプ34が作動して
貯留タンク部32内の洗浄液がミスト発生ノズル31に
向けて送給され、洗浄液のミストがエアー吸引通路20
の他端から吐出される排気ガスに向けて吹きつけられ、
排気ガスに含まれるガス、例えば塩化水素、フッ化水
素、酸化クロム等の酸ミスト、硫酸ミスト、ホスゲン、
シアン化水素,アンモニア等の有害ガスの大部分、例え
ば90%以上が除去されることとなる。
【0044】熱分解ガス等を除去された排気ガスは排気
通路21を経て水滴分離槽50に送られて含有蒸気を除
去され、更に排気通路22を経て脱臭装置60に送ら
れ、加熱部62で高温度に加熱されるとともに加熱滅菌
され、触媒部63で触媒と接触されて脱臭され、ほとん
ど無臭のガスとなって煙突64から大気に放出される。
【0045】廃棄物の炭化が済むと、煮沸・炭化炉10
の蓋13をあけ、廃棄物投入容器80を取り出し、金属
品を回収する一方、残った炭化物は肥料や土壌改良材に
利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る廃棄物処理システムの好ましい
実施形態を示す構成図である。
【符号の説明】
10 煮沸・炭化炉 11 炉体 12 収容口 13 蓋 17 電気ヒータ(発熱ヒータ手段) 20 エアー吸引通路 30 ガス分離槽 31 ミスト発生ノズル 33 循環通路 50 水滴分離槽 51 デミスター 60 脱臭装置 62 加熱部 63 触媒部 80 廃棄物投入容器 90 負圧発生ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 53/68 B01D 53/34 134C 53/64 136Z B09B 3/00 302 (71)出願人 500197523 窪谷 篤芳 兵庫県西宮市北六甲台3丁目21番8号 (71)出願人 500197453 谷内 利昭 兵庫県赤穂市周世968番地 (71)出願人 500196814 松田 悟 大阪府松原市天美我堂7丁目542番地 (72)発明者 圓 川 隆 兵庫県姫路市勝原区朝日谷166 (72)発明者 深井 啓敏 岡山県備前市三石954番地−1 (72)発明者 井川 重信 京都府相楽郡精華町光台7丁目40番地2− 6 (72)発明者 窪谷 篤芳 兵庫県西宮市北六甲台3丁目21番8号 (72)発明者 谷内 利昭 兵庫県赤穂市周世968番地 (72)発明者 松田 悟 大阪府松原市天美我堂7丁目542番地 Fターム(参考) 4C058 AA27 BB02 BB03 CC05 CC08 4C341 LL12 LL13 LL14 LL22 4D002 AA13 AA15 AA18 AA19 AA23 AA28 AA40 AC10 BA02 BA16 CA01 DA35 EA02 4D004 AA48 AB10 BA04 BA10 CA26 CA46 CA48 CA50 CB32 CC03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主として感染性医療廃棄物を被処理物と
    して処理し得るシステムであって、 被処理物が投入されるとともに、少なくとも廃棄物処理
    時に煮沸用液体を貯留し得る廃棄物投入容器と、 該廃棄物投入容器を炉体内に収容するための収容口と該
    収容口を開閉する蓋とを含み、減圧状態において上記廃
    棄物投入容器内の煮沸用液体を沸騰させて被処理物を滅
    菌した後に上記被処理物を炭化させる密閉構造の煮沸・
    炭化炉と、 該煮沸・炭化炉に設けられ、通電にて発熱して上記炉体
    内を炭化温度に加熱する発熱ヒータ手段と、 上記煮沸・炭化炉からの排気ガスに洗浄液のミストを吹
    きつけて被処理物に含まれるガス及び被処理物からの生
    成ガスを分離するガス分離槽と、 該ガス分離槽の排気口に接続され、上記ガス分離後の排
    気ガスを脱臭する脱臭装置と、 一端が上記煮沸・炭化炉の炉体内上部空間に連通され、
    他端が上記ガス分理槽に接続され、負圧の作用にて上記
    煮沸・炭化炉の炉体内エアーを吸引して該炉体内を減圧
    状態にするエアー吸引通路と、 エアーの圧送にて上記エアー吸引通路に負圧を発生させ
    る負圧発生ノズルと、 該負圧発生ノズルにエアーを圧送するエアー圧送通路
    と、を備えたことを特徴とする廃棄物処理システム。
  2. 【請求項2】 上記脱臭装置が排気ガスを加熱する加熱
    部と、加熱した排気ガスを触媒で脱臭処理する触媒部と
    から構成されている請求項1記載の廃棄物処理システ
    ム。
  3. 【請求項3】 上記ガス分離槽と脱臭装置との間には水
    滴分離槽が設けられている請求項2記載の廃棄物処理シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 上記ガス分離槽は底部に洗浄液の貯留タ
    ンク部を有し、該貯留タンク部内の洗浄液が霧化されて
    循環使用されるようになした請求項1ないし3のいずれ
    かに記載の廃棄物処理システム。
  5. 【請求項5】 上記廃棄物投入容器は投入口を密閉する
    蓋を備え、感染性医療廃棄物及び非感染性廃棄物が一緒
    に投入される容器となした請求項1ないし4のいずれか
    に記載の廃棄物処理システム。
  6. 【請求項6】 上記廃棄物投入容器の少なくとも底部が
    耐熱性材料で構成される一方、上記発熱ヒータ手段が煮
    沸・炭化炉の底部に設けられて上記廃棄物投入容器が載
    置されるようになした請求項5記載の廃棄物処理システ
    ム。
  7. 【請求項7】 主として感染性医療廃棄物を被処理物と
    して処理するにあたり、 被処理物を煮沸用液体とともに廃棄物投入容器内に投入
    した後、該廃棄物投入容器を密閉構造の煮沸・炭化炉内
    に収容し、 上記煮沸・炭化炉内のエアーを抜いて煮沸・炭化炉内を
    減圧状態とするとともに、煮沸・炭化炉内を昇温させ、 上記廃棄物投入容器内の煮沸用液体を沸騰させて上記廃
    棄物投入容器内の被処理物を滅菌し、上記煮沸用液体が
    蒸発した後に被処理物の炭化を進行させるようにしたこ
    とを特徴とする廃棄物処理方法。
JP2000127329A 2000-04-27 2000-04-27 廃棄物処理システム Ceased JP2001299898A (ja)

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