JPH0654895A - 医療廃棄物処理方法及びその装置 - Google Patents

医療廃棄物処理方法及びその装置

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JPH0654895A
JPH0654895A JP22115091A JP22115091A JPH0654895A JP H0654895 A JPH0654895 A JP H0654895A JP 22115091 A JP22115091 A JP 22115091A JP 22115091 A JP22115091 A JP 22115091A JP H0654895 A JPH0654895 A JP H0654895A
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Masaharu Kasuga
正晴 春日
Yasuyuki Owada
泰行 大和田
Fumio Watanabe
文雄 渡辺
Katsutoshi Makiuchi
勝年 牧内
Tadachika Nagafune
忠慎 長船
Tetsuya Hayashi
徹也 林
Mitsuyuki Tamura
光之 田村
Fumiko Haruna
芙美子 春名
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Nagano Keiki Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 細菌性医療廃棄物を含む医療廃棄物を完全に
滅菌粉砕することを目的とする。 [構成] 医療廃棄物を収納密閉した収納容器を自動的
に加熱槽に送り込み循環する熱風によって滅菌溶融し、
これを截断冷却粉砕する各機構を有し、当該機構を車輌
に搭載して走行中においても処理可能とした構成なり

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は近時特にその処理につい
て社会的に問題化し、国及び自治体並びに各種医療機関
において鋭意その処理対策が検討され、厚生省において
も平成2年4月に医療廃棄物処理特に感染性医療廃棄物
の処理に関するガイドラインを公示したが出願人は上記
ガイドラインをみたす処理方法とその装置を提供せんと
するものである。
【0002】
【従来の技術】感染性医療廃棄物を含む医療廃棄物はそ
の排出業者たる医療関係機関(病院、医院、診療所等
々)が責任をもって独自に廃棄するか、又は一般の廃棄
物処理業者或は自治体と収集廃棄の委託契約を結んで廃
棄していた。廃棄処理の技術(処理手段)は自治体等に
おいてはオ−トクレ−プ滅菌や焼却炉等での加熱滅菌が
主であり、民間処理業者の処理手段もほぼ同様であるが
その具体的処理手段は焼却による処理が主流となってい
るが、完全に滅菌させるための焼却方法はとても難かし
く、多くの業者は不完全な処理でお茶をにごしていると
いわれている。特に感染性医療廃棄物の保管と最終処理
手段(方法)に問題があって感染事故及びそのおそれが
あり前記したような厚生省の指導指針(感染性医療廃棄
物処理に関する技術指針)が示されるに到ったのであ
る。
【0003】しかしながら具体的な処理方法としては各
種医療機関内処理の場合、販売されている滅菌装置の処
理能力が低く、また管理面での手間がかかって煩わしい
ため伸び悩んでおり、外注処理ビジネスへのニ−ズのほ
うがはるかに高くなっている。 ところが外注処理業者
のほとんどは産業廃棄物を専門に取扱っていた中小企業
というのが実態で前記したような不完全な処理しか行え
なかったのが現状である。然も各種医療機関の保管する
当該廃棄物を収集・運搬・中間処理・最終処分等の過程
を一貫して行える処理システムは日本初め諸外国におい
てもいまだに存在せず、中間処理としての加熱滅菌の処
理手段が次のように除々に提供されるに至っているにす
ぎない。
【0004】例えば、木村精工 株式会社(兵庫県西宮
市鳴尾町5丁目1番32号)製の加熱滅菌粉砕装置(図
1)があるが、この技術は専用パックに収納した医療廃
棄物を専用パックごと装置内の加熱ボックスに投入し、
セラミックス遠赤外線パネルヒ−タ−を使用して遠赤外
線放射式で加熱し、専用パックは燃やさず内部の廃棄物
だけを高温溶解滅菌し、この溶解物を専用パックと共に
粉砕機で粉砕し廃棄し、悪臭や有毒ガスは専用パックに
吸収させると共に特殊触媒処理装置によって除去する技
術手段である。
【0005】次に、コスモ理研 株式会社処理システム
は、医療機関等からの医療廃棄物を専用収集容器に収納
し、この専用収集容器を運搬専用保冷車で処理工場(焼
却工場)に運び、当該工場の焼却炉で焼却処分するシス
テムである。
【0006】又株式会社 医療廃棄物研究所の処理機
は、当該機を施設内に設置しておいて、処理機内に医療
廃棄物を投入、破砕と消毒を同時に行うシステムの処理
(中間処理機)である。
【0007】又、出光の医療廃棄物用プラスチックペ−
ルは高密度ポリエチレンを素材とした、注射針等医療廃
棄物を一時的に収納する容器(収納容器)であって、滅
菌、溶解、粉碎などの処理は処理業者が行うというもの
である。
【0008】以上の外各社から医療廃棄物処理機又は装
置が提供されているが、何れも医療施設内か、処理業者
の処理施設内に設置しておいて、専用の収納容器に収集
した医療廃棄物を装置内に投入し、薬物又は熱処理で滅
菌し、粉砕するという処理装置である。これら装置に採
用されている熱処理手段は各社それぞれ独自の技術手段
であるが、医療廃棄物の収集・運搬・中間処理・最終処
分を一貫して行うシステムでもなければ装置でもないの
で、当該廃棄物の収集から最終処理までの間に細菌の拡
散防止或は滅菌が完全に行われ得るか否かに不安が存在
し、又一貫性がないので非能率的であるという欠点が存
在した。
【0009】
【発明の解決しようとする課題】医療廃棄物特に感染性
の医療廃棄物はこれを媒体として他へ感染することを絶
対に防止しなければならないから収集から最終処分まで
を一貫して安全で衛生的にして且つ自動化処理を連続的
に行うのが最も望ましいシステムであり、又その装置で
もある。然るに従来の技術はこの一貫性連続性に欠けて
いるという問題点と、排煙、異臭、騒音などの点におい
ても問題点が存在した。そこで本発明は、廃棄物処理法
並びに前記厚生省のガイドラインにも適合しこれを満足
せしめ、絶対的に安全で効率的であると共に医療各種機
関から収集してから最終処分までを、移動可能な装置で
もって医療廃棄物を収集移動しながら自動的にこれを処
分するという技術を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的に
よって発明されたものであるが、次にその解決手段につ
いて実施例である図面に従って説明する。 収納容器自動供給機構について この機構は、感染性医療廃棄物をも含む医療廃棄物を投
棄収納密閉した収納容器1を加熱槽2に送り込む機構
で、加熱槽の上部に加熱槽と一体的に設けられた収納容
器受部3と、当該受部3に連設してなる収納容器の搬送
コンベヤ−又は自重応用傾斜板4などからなる収納容器
搬送部と、前記収納容器受部3の底板と加熱槽2の槽蓋
を兼ね且つ流体シリンダ−5と直結して作動する自動開
閉シャッタ−6とからなる自動開閉シャッタ−部との各
部から構成されている。
【0011】加熱溶融機構について 次に加熱溶融機構について説明すると、この機構は、収
納容器1の受部3の直下にして当該部3と一体的に設け
られ収納容器1を収容溶解するに充分な容積を有し、断
熱材60で囲撓され且つ滅菌及び溶融された医療廃棄物
が自然流下するに充分な傾斜角αを有して設けられ、更
にその傾斜槽底7の下端部には槽壁に添って開放口8が
設けられた構成の加熱槽2と、
【0012】前記加熱槽2の傾斜槽底7に設けた槽底開
放口8と一体的に連設し、且つ前記槽外に配設してある
熱風発生機11と連結した熱風供給ダクト9及び加熱槽
2の上部にして槽壁に開口連設し槽外に設けた脱臭装置
10を介して熱風発生機11と連結した熱風戻りダクト
12をもって構成した熱風循環路と、
【0013】前記槽底開放口8及び熱風供給ダクト9の
供給口57と一体的にしてその直下に、加熱槽2と供給
口57に連設しその周囲をバンドヒ−タ−13で囲繞し
その下端部を滅菌物及び溶融物14の排出口16として
開放し溶融物槽15を構成し、更に熱風発生機11には
温度コントロ−ラ−40が附設され、溶融物槽15内に
は温度センサ−41が内設されていて溶融物槽15外に
配設した記録計42と配線によって直結されていると共
に温度コントロ−ラ−40とも連結されている。
【0014】溶融物截断機構について この機構は、溶融物槽15の排出口16と近接して設け
られた機構で、滅菌溶融された医療廃棄物を截断してそ
の溶融物搬送機構へ送出する機構で、溶融物槽15の排
出口16を閉止する蓋を兼ねた排出口閉鎖蓋兼カッタ−
17と当該カッタ−17を作動する流体シリンダ−18
とからなり、溶融物槽15の排出口16から流出してく
る滅菌溶融物14を適宜の大きさに連続的に截断する機
構である。
【0015】溶融物搬送機構について この機構は前記機構により截断された溶融物を冷却しな
がら搬送する機構で、搬送コンベヤ−19及び冷却装置
21並びにモ−タ−20とからなり、適宜の大きさに截
断され落下してくる溶融物の塊り14′を搬送コンベヤ
−19でこれを受け、搬送中自然冷却するか、近接して
配設してある冷却装置21から冷風を吹きつけて冷却し
つつ粉砕機22へ搬送する機構である。
【0016】溶融物粉砕機構について この機構は、裁断冷却搬送されてきた溶融物小塊14′
を粉碎する機構で、搬送コンベヤ−19によって搬送さ
れてくる溶融物小塊14′を受容粉砕する粉砕機22
と、粉砕物23を収納する粉砕物受バケット24との組
合せから構成された機構である。
【0017】制御機構について この機構25は車輌27に設置搭載した格納函26内に
配設してなる前記各機構各部を、一定の作動システムに
従って自動的に連続作動せしめる機構であって格納函2
6内適宜の場所に設置され、格納函26内に設置された
電源28及び流体圧機構29と配線59を介して装置各
機構各部と連結されている。なお、流体圧機構29(油
圧機構又は空圧機構等。)と各流体シリンダ−(油圧シ
リンダ−又は空圧シリンダ−等。)とはホ−ス58(油
圧ホ−ス又は空圧ホ−ス等)で連結されていること勿論
である。
【0018】収納容器1は図3に示すように蓋30と容
器本体31とは密閉方式とした構造からなっている。又
格納函26の天板に近くして側壁には排気口が開設され
脱臭装置32を介して格納函26内の空気を排気管34
から排出し、吸気口33から吸気する構成となってい
る。更に格納函26の天板外部にはオゾン発生機43が
配設され格納函26内にオゾンガス43′を噴出するよ
う構成されている。なお、加熱槽2と溶融物槽15を直
線上に構成(斜角αを設けない。)し、格納函26内に
斜角を有して設置してもよい。
【0019】
【発明の作用】本発明は以上のような構成を有するもの
であるが次にその作用について実施例である図面に従っ
て説明する。医療廃棄物処理業者は、処理装置を搭載し
た車輌27で医療機関におもむき、細菌性医療廃棄物又
はこれを含む医療廃棄物を収納密閉した収納容器1を回
収し収納容器自動供給機構の搬送コンベヤ−又は自重応
用の傾斜板4に載せれば収納容器1は収納容器受部3へ
と運こばれ、流体シリンダ−5の作動で自動開閉シャッ
タ−6が開き収納容器1は加熱槽2へ落下し、傾斜槽底
7に傾斜して載置される。
【0020】流体シリンダ−5の作動で自動開閉シャッ
タ−6をもって加熱槽2に蓋し、次いで熱風発生機11
から熱風供給ダクト9を介して熱風を送れば熱風は傾斜
槽底7の開放口8から加熱槽2内に入り収納容器1及び
これに収納してある細菌性医療廃棄物を含む医療廃棄物
を滅菌し且つ溶融し溶融物槽15へと自然流下する。 な
お、医療廃棄物の中には180℃以上の熱風で溶融しな
い注射針なども含まれ、収納容器は溶融し易い合成樹脂
製としてあるから溶融物と非溶融物が溶融物槽内では完
全に混交状態となり、この状態で閉鎖蓋兼カッタ−17
によって小塊14′にカッタ−され搬送コンベヤ−19
に送られる。又、溶融物槽15に内設された温度センサ
−は41は経時的連続的に溶融物槽15内の温度を記録
計42及び温度コントロ−ラ−40に送り、これを経時
的連続的に記録すると共に熱風発生機11の熱風温度を
コントロ−ルするから、溶融物槽15内の温度は常に厚
生省の指針である180℃以下になることはなく、加熱
槽2内の温度は常に溶融物槽15内の温度より高く保持
されて滅菌及び溶融が行われる。又バンドヒ−タ−13
は溶融物槽15内の温度保持に補助的作用をなす。
【0021】滅菌溶融された医療廃棄物は溶融物槽15
へと自然流下した溶融物は排出口閉鎖蓋兼カッタ−17
上に堆積するが、当該カッタ−17は制御機構25に設
定された諸元に従って一定の時間で流体シリンダ−18
の作動で前後に移動し排出口16を開閉して溶融物14を
截断し溶融物小塊14′となし搬送コンベヤ−19上に
自然落下により送り、搬送コンベヤ−19はこの溶融物
小塊14′を一定の速度で搬送する。溶融物小塊14′
はこの搬送途中において自然冷却されるが、医療廃棄物
の量が多く能率的に処分(熱滅菌及び溶融)しなければ
ならないときは熱風温度を上げると共に装置全体の作動
速度を早めなければならないから、このような場合は搬
送コンベヤ−19に近接して設けた冷却装置21を作動
し溶融物小塊14′に冷風を吹き付けて急速に冷却して
もよい。
【0022】次いで冷却搬送された溶融物小塊14′は
直下に配設されている粉砕機22でこれをうけ粉砕しそ
のホッパ−から粉砕物受バケット24に収容し廃棄物埋
立地等へと搬送処分する。以上の作業は全行程を制御機
構25において自動的に行い得るようにシステム化され
ており、従って各機構は配線又は油圧ホ−ス、空圧ホ−
スによって制御機構25、電源28、流体圧機構29と
連結されている。そして前記各機構は車輌27に設置さ
れた格納函26内に配設されており、格納函26の上部
からは脱臭装置32を介して格納函26内の空気が排出
されている。34はその排気管であり、33は格納函の
吸気口である。なお、脱臭効果を向上させる必要がある
場合等においては、オゾン発生機43を作動し、オゾン
ガス43′を格納函26内に噴出する。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上のような構成と作用を有す
るので次のような効果を有する。即ち、細菌性医療廃棄
物を含む医療廃棄物は密閉性の収納容器1に収容される
から収納された廃棄物が集収時に散逸したり人体に接触
するようなことは絶対にない。従って滅菌溶融以前にお
ける他への感染の危険性はない。加熱槽における加熱溶
融温度は滅菌及び溶融に必要な厚生省の指針に従った1
80℃以上、加熱時間は20分以上に常時保持されるよ
う設定調整され且つ監視されており、この時間にあわせ
て各機構の作動時間を制御機構に入力しておけば作業者
は搬送傾斜板等に収納容器を載置するだけで医療廃棄物
は一定時間内に且つ停車中も、走行中においても自動的
連続的に滅菌、溶融、截断、搬送、粉砕され得るから、
極めて能率的であると共に、処理工程が収集から最終廃
棄まで一貫して行われるので処理工程中においても感染
の媒体となるようなことも一切なく極めて安全であり且
つ衛生的でもある。
【0024】医療廃棄物の加熱滅菌溶融粉砕という中間
処理中に異臭及び粉砕音などが発生するが、熱風は活性
炭等使用の脱臭装置によって脱臭されて熱風戻りダクト
から熱風発生装置へ、そして熱風供給ダクトへと循環
し、又格納函内の空気は脱臭装置32を介して格納函外
へ排出されるので加熱槽内で発生する溶融悪臭は装置外
へ排出されることはないし、若し排気されるおそれがあ
る場合はオゾンの噴出により消臭効果をあげることがで
き、又熱風循環路を構成した構造は省エネルギ−として
の効を奏することも大である。更に粉砕機から発生する
粉砕音も格納函外へ漏れ騒音となることもない。加熱槽
内における滅菌及び溶融は、医療廃棄物及び収納容器の
滅菌と溶融に必要な温度の熱風が熱風発生機から送風さ
れるように制御機構、温度コントロ−ラ−、温度センサ
−などによって制御監視されているから、細菌性医療廃
棄物が滅菌以前に溶融物槽外へと搬送されてゆくことは
なく、又溶融物槽はバンドヒ−タ−で熱せられているか
ら槽内温度は加熱槽内温度とほぼ同温に保持され、滅菌
と溶融にいささかの懸念もない完全滅菌である。
【0025】又温度センサ−によるセンサ−値は経時的
連続的に記録計に記録されているから記録上からも完全
に滅菌されたか否か確認することが可能で、処理管理及
び責任の所在を明確にすることができる。更に溶融物小
塊14′は搬送コンベヤ−上で冷却固化された後粉碎さ
れるから粉砕もれがないばかりでなく粉砕も砂粒状に行
われ、投棄後注射針などによる刺傷の危険性も一切存在
しない。又従来他の技術のように収納容器を回収再使用
せず、細菌性廃棄物を収納容器ごと滅菌溶融粉砕するの
でこの点においても完全に安全な処理といえる。更に加
熱槽内の加熱温度(滅菌温度)は細菌性医療廃棄物を完
全に滅菌し、且つ少くとも収納容器(合成樹脂製等)を
溶融するに足る温度(180℃以上)の熱風であれば足
りるから、注射針等金属性廃棄物を溶融する程の高熱を
必要としないので、産業廃棄物の大規模焼却炉のような
熱源(電気・石油等)を大量に使用しないで目的を達成
できるという大きな経済的メリットがある。
【0026】
【図面の簡単な説明】 図面は実施例を示すものであるが、次に各図について説
明する。
【図1】従来の技術で木村精工 株式会社製のセラミッ
クス遠赤外線パネルヒ−タ−加熱滅菌粉砕装置の機構説
明図、
【図2】本願発明装置中、車輌及び格納函の一部を省略
して主要装置を示した断面説明図。
【図3】収納容器の断面説明図である。
【図4】本発明装置全体の外観説明図である。
【符号の説明】
1 収納容器 2 加熱槽 3 収納容器受部 4 搬送コンベヤ−又は傾斜板 5 流体シリンダ−(自動開閉シャッタ−の) 6 自動開閉シャッタ− 7 傾斜槽底 8 開放口(槽底の) 9 熱風供給ダクト 10 脱臭装置 11 熱風発生機 12 熱風戻りダクト 13 バンドヒ−タ− 14 溶融物 14′ 溶融物小塊 15 溶融物槽 16 排出口(溶融物槽の) 17 排出口閉鎖蓋兼カッタ− 18 流体シリンダ− 19 搬送コンベヤ− 20 モ−タ− 21 冷却装置 22 粉砕機 23 粉砕物 24 粉砕物受バケット 25 制御機構 26 格納函 27 車輌 28 電源 29 流体圧機構 30 蓋(容器の) 31 容器本体 32 脱臭装置(格納函の) 33 吸気口(格納函の) 34 排気管 40 温度コントロ−ラ− 41 温度センサ− 42 記録計 43 オゾン発生機 43′ オゾンガス 44 加熱ボックス 45 専用パック 46 特殊触媒処理装置 47 注射器等 48 制御盤 49 粉砕機ホッパ− 50 粉砕 51 ロ−タリ−カッタ− 52 バケット 53 ヒ−タ− 54 操作パネル 55 シリンダ− 56 電動機 57 熱風供給口 58 流体圧ホ−ス 59 配線 60 断熱材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 医療廃棄物処理方法及びその装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は近時特にその処理につい
て社会的に問題化し、国及び自治体並びに各種医療機関
において鋭意その処理対策が検討され、厚生省において
も平成2年4月に医療廃棄物処理特に感染性医療廃棄物
の処理に関するガイドラインを公示したが出願人は上記
ガイドラインをみたす処理方法とその装置を提供せんと
するものである。
【0002】
【従来の技術】感染性医療廃棄物を含む医療廃棄物はそ
の排出業者たる医療関係機関(病院、医院、診療所等
々)が責任をもって独自に廃棄するか、又は一般の廃棄
物処理業者或は自治体と収集廃棄の委託契約を結んで廃
棄していた。廃棄処理の技術(処理手段)は自治体等に
おいてはオートクレープ滅菌や焼却炉等での加熱滅菌が
主であり、民間処理業者の処理手段もほぼ同様であるが
その具体的処理手段は焼却による処理が主流となってい
るが、完全に滅菌させるための焼却方法はとても難かし
く、多くの業者は不完全な処理でお茶をにごしていると
いわれている。特に感染性医療廃棄物の保管と最終処理
手段(方法)に問題があって感染事故及びそのおそれが
あり前記したような厚生省の指導指針(感染性医療廃棄
物処理に関する技術指針)が示されるに到ったのであ
る。
【0003】しかしながら具体的な処理方法としては各
種医療機関内処理の場合、販売されている滅菌装置の処
理能力が低く、また管理面での手間がかかって煩わしい
ため伸び悩んでおり、外注処理ビジネスへのニーズのほ
うがはるかに高くなっている。ところが外注処理業者の
ほとんどは産業廃棄物を専門に取扱っていた中小企業と
いうのが実態で前記したような不完全な処理しか行えな
かったのが現状である。然も各種医療機関の保管する当
該廃棄物を収集・運搬・中間処理・最終処分等の過程を
一貫して行える処理システムは日本初め諸外国において
もいまだに存在せず、中間処理としての加熱滅菌の処理
手段が次のように除々に提供されるに至っているにすぎ
ない。
【0004】例えば,木村精工株式会社(兵庫県西宮市
鳴尾町5丁目1番32号)製の加熱滅菌粉砕装置(図
1)があるが、この技術は専用パックに収納した医療廃
棄物を専用パックごと装置内の加熱ボックスに投入し、
セラミックス遠赤外線パネルヒーターを使用して遠赤外
線放射式で加熱し、専用パックは燃やさず内部の廃棄物
だけを高温溶解滅菌し、この溶解物を専用パックと共に
粉砕機で粉砕し廃棄し、悪臭や有毒ガスは専用パックに
吸収させると共に特殊触媒処理装置によって除去する技
術手段である。
【0005】次に、コスモ理研 株式会社処理システム
は、医療機関等からの医療廃棄物を専用収集容器に収納
し、この専用収集容器を運搬専用保冷車で処理工場(焼
却工場)に運び、当該工場の焼却炉で焼却処分するシス
テムである。
【0006】又株式会社 医療廃棄物研究所の処理機
は、当該機を施設内に設置しておいて、処理機内に医療
廃棄物を投入、破砕と消毒を同時に行うシステムの処理
(中間処理機)である。
【0007】又、出光の医療廃棄物用プラスチックペー
ルは高密度ポリエチレンを素材とした、注射針等医療廃
棄物を一時的に収納する容器(収納容器)であって、滅
菌、溶解、粉砕などの処理は処理業者が行うというもの
である。
【0008】以上の外各社から医療廃棄物処理機又は装
置が提供されているが、何れも医療施設内か、処理業者
の処理施設内に設置しておいて、専用の収納容器に収集
した医療廃棄物を装置内に投入し、薬物又は熱処理で滅
菌し、粉砕するという処理装置である。これら装置に採
用されている熱処理手段は各社それぞれ独自の技術手段
であるが、医療廃棄物の収集・運搬・中間処理・最終処
分を一貫して行うシステムでもなければ装置でもないの
で、当該廃棄物の収集から最終処理までの間に細菌の拡
散防止或は滅菌が完全に行われ得るか否かに不安が存在
し、又一貫性がないので非能率的であるという欠点が存
在した。
【0009】
【発明の解決しようとする課題】医療廃棄物特に感染性
の医療廃棄物はこれを媒体として他へ感染することを絶
対に防止しなければならないから収集から最終処分まで
を一貫して安全で衛生的にして且つ自動化処理を連続的
に行うのが最も望ましいシステムであり、又その装置で
もある。然るに従来の技術はこの一貫性連続性に欠けて
いるという問題点と、排煙、異臭、騒音などの点におい
ても問題点が存在した。そこで本発明は、廃棄物処理法
並びに前記厚生省のガイドラインにも適合しこれを満足
せしめ、絶対的に安全で効率的であると共に医療各種機
関から収集してから最終処分までを、移動可能な装置で
もって医療廃棄物を収集移動しながら自動的にこれを処
分するという技術を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的に
よって発明されたものであるが、次にその解決手段につ
いて実施例である図面に従って説明する。 収納容器自動供給機構について この機構は、感染性医療廃棄物をも含む医療廃棄物を投
棄収納密閉した収納容器1を加熱槽2に送り込む機構
で、加熱槽の上部に加熱槽と一体的に設けられた収納容
器受部3と、当該受部3に連設してなる収納容器の搬送
コンベヤー又は自重応用傾斜板4などからなる収納容器
搬送部と、前記収納容器受部3の底板と加熱槽2の槽蓋
を兼ね且つ流体シリンダー5と直結して作動する自動開
閉シャッター6とからなる自動開閉シャッター部との各
部から構成されている。
【0011】加熱溶融機構について 次に加熱溶融機構について説明すると、この機構は、収
納容器1の受部3の直下にして当該部3と一体的に設け
られ収納容器1を収容溶解するに充分な容積を有し、断
熱材60で囲撓され且つ滅菌及び溶融された医療廃棄物
が自然流下するに充分な傾斜角αを有して設けられ、更
にその傾斜槽底7の下端部には槽壁に添って開放口8が
設けられた構成の加熱槽2と、
【0012】前記加熱槽2の傾斜槽底7に設けた槽底開
放口8と一体的に連設し、且つ前記槽外に配設してある
熱風発生機11と連結した熱風供給ダクト9及び加熱槽
2の上部にして槽壁に開口連設し槽外に設けた脱臭装置
10を介して熱風発生機11と連結した熱風戻りダクト
12をもって構成した熱風循環路と、
【0013】前記槽底開放口8及び熱風供給ダクト9の
供給口57と一体的にしてその直下に、加熱槽2と供給
口57に連設しその周囲をバンドヒーター13で囲繞し
その下端部を滅菌物及び溶融物14の排出口16として
開放し溶融物槽15を構成し、更に熱風発生機11には
温度コントローラー40が附設され、溶融物槽15内に
は温度センサー41が内設されていて溶融物槽15外に
配設した記録計42と配線によって直結されていると共
に温度コントローラー40とも連結されている。
【0014】溶融物截断機構について この機構は、溶融物槽15の排出口16と近接して設け
られた機構で、滅菌溶融された医療廃棄物を截断してそ
の溶融物搬送機構へ送出する機構で、溶融物槽15の排
出口16を閉止する蓋を兼ねた排出口閉鎖蓋兼カッター
17と当該カッター17を作動する流体シリンダー18
とからなり、溶融物槽15の排出口16から流出してく
る滅菌溶融物14を適宜の大きさに連続的に截断する機
構である。
【0015】溶融物搬送機構について この機構は前記機構により截断された溶融物を冷却しな
がら搬送する機構で、搬送コンベヤー19及び冷却装置
21並びにモーター20とからなり、適宜の大きさに截
断され落下してくる溶融物の塊り14′を搬送コンベヤ
ー19でこれを受け、搬送中自然冷却するか、近接して
配設してある冷却装置21から冷風を吹きつけて冷却し
つつ粉砕機22へ搬送する機構である。
【0016】溶融物粉砕機構について この機構は、裁断冷却搬送されてきた溶融物小塊14′
を粉砕する機構で、搬送コンベヤー19によって搬送さ
れてくる溶融物小塊14′を受容粉砕する粉砕機22
と、粉砕物23を収納する粉砕物受バケット24との組
合せから構成された機構である。
【0017】制御機構について この機構25は車輌27に設置搭載した格納函26内に
配設してなる前記各機構各部を、一定の作動システムに
従って自動的に連続作動せしめる機構であって格納函2
6内適宜の場所に設置され、格納函26内に設置された
電源28及び流体圧機構29と配線59を介して装置各
機構各部と連結されている。なお、流体圧機構29(油
圧機構又は空圧機構等。)と各流体シリンダー(油圧シ
リンダー又は空圧シリンダー等。)とはホース58(油
圧ホース又は空圧ホース等)で連結されていること勿論
である。
【0018】収納容器1は図3に示すように蓋30と容
器本体31とは密閉方式とした構造からなっている。又
格納函26の天板に近くして側壁には排気口が開設され
脱臭装置32を介して格納函26内の空気を排気管34
から排出し、吸気口33から吸気する構成となってい
る。更に格納函26の天板外部にはオゾン発生機43が
配設され格納函26内にオゾンガス43′を噴出するよ
う構成されている。なお、加熱槽2と溶融物槽15を直
線上に構成(斜角αを設けない。)し、格納函26内に
斜角を有して設置してもよい。
【0019】
【発明の作用】本発明は以上のような構成を有するもの
であるが次にその作用について実施例である図面に従っ
て説明する。医療廃棄物処理業者は、処理装置を搭載し
た車輌27で医療機関におもむき、細菌性医療廃棄物又
はこれを含む医療廃棄物を収納密閉した収納容器1を回
収し収納容器自動供給機構の搬送コンベヤー又は自重応
用の傾斜板4に載せれば収納容器1は収納容器受部3へ
と運こばれ、流体シリンダー5の作動で自動開閉シャッ
ター6が開き収納容器1は加熱槽2へ落下し、傾斜槽底
7に傾斜して載置される。
【0020】流体シリンダー5の作動で自動開閉シャッ
ター6をもって加熱槽2に蓋し、次いで熱風発生機11
から熱風供給ダクト9を介して熱風を送れば熱風は傾斜
槽底7の開放口8から加熱槽2内に入り収納容器1及び
これに収納してある細菌性医療廃棄物を含む医療廃棄物
を滅菌し且つ溶融し溶融物槽15へと自然流下する。な
お、医療廃棄物の中には180℃以上の熱風で溶融しな
い注射針なども含まれ、収納容器は溶融し易い合成樹脂
製としてあるから溶融物と非溶融物が溶融物槽内では完
全に混交状態となり、この状態で閉鎖蓋兼カッター17
によって小塊14′にカッターされ搬送コンベヤー19
に送られる。又、溶融物槽15に内設された温度センサ
ーは41は経時的連続的に溶融物槽15内の温度を記録
計42及び温度コントローラー40に送り、これを経時
的連続的に記録すると共に熱風発生機11の熱風温度を
コントロールするから、溶融物槽15内の温度は常に厚
生省の指針である180℃以下になることはなく、加熱
槽2内の温度は常に溶融物槽15内の温度より高く保持
されて滅菌及び溶融が行われる。又バンドヒーター13
は溶融物槽15内の温度保持に補助的作用をなす。
【0021】滅菌溶融された医療廃棄物は溶融物槽15
へと自然流下した溶融物は排出口閉鎖蓋兼カッター17
上に堆積するが、当該カッター17は制御機構25に設
定された諸元に従って一定の時間で流体シリンダー18
の作動で前後に移動し排出口16を開閉して溶融物14
を截断し溶融物小塊14′となし搬送コンベヤー19上
に自然落下により送り、搬送コンベヤー19はこの溶融
物小塊14′を一定の速度で搬送する。溶融物小塊1
4′はこの搬送途中において自然冷却されるが、医療廃
棄物の量が多く能率的に処分(熱滅菌及び溶融)しなけ
ればならないときは熱風温度を上げると共に装置全体の
作動速度を早めなければならないから、このような場合
は搬送コンベヤー19に近接して設けた冷却装置21を
作動し溶融物小塊14′に冷風を吹き付けて急速に冷却
してもよい。
【0022】次いで冷却搬送された溶融物小塊14′は
直下に配設されている粉砕機22でこれをうけ粉砕しそ
のホッパーから粉砕物受バケット24に収容し廃棄物埋
立地等へと搬送処分する。以上の作業は全行程を制御機
構25において自動的に行い得るようにシステム化され
ており、従って各機構は配線又は油圧ホース、空圧ホー
スによって制御機構25、電源28、流体圧機構29と
連結されている。そして前記各機構は車輌27に設置さ
れた格納函26内に配設されており、格納函26の上部
からは脱臭装置32を介して格納函26内の空気が排出
されている。34はその排気管であり、33は格納函の
吸気口である。なお、脱臭効果を向上させる必要がある
場合等においては、オゾン発生機43を作動し、オゾン
ガス43′を格納函26内に噴出する。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上のような構成と作用を有す
るので次のような効果を有する。即ち、細菌性医療廃棄
物を含む医療廃棄物は密閉性の収納容器1に収容される
から収納された廃棄物が集収時に散逸したり人体に接触
するようなことは絶対にない。従って滅菌溶融以前にお
ける他への感染の危険性はない。加熱槽における加熱溶
融温度は滅菌及び溶融に必要な厚生省の指針に従った1
80℃以上、加熱時間は20分以上に常時保持されるよ
う設定調整され且つ監視されており、この時間にあわせ
て各機構の作動時間を制御機構に入力しておけば作業者
は搬送傾斜板等に収納容器を載置するだけで医療廃棄物
は一定時間内に且つ停車中も、走行中においても自動的
連続的に滅菌、溶融、截断、搬送、粉砕され得るから、
極めて能率的であると共に、処理工程が収集から最終廃
棄まで一貫して行われるので処理工程中においても感染
の媒体となるようなことも一切なく極めて安全であり且
つ衛生的でもある。
【0024】医療廃棄物の加熱滅菌溶融粉砕という中間
処理中に異臭及び粉砕音などが発生するが、熱風は活性
炭等使用の脱臭装置によって脱臭されて熱風戻りダクト
から熱風発生装置へ、そして熱風供給ダクトへと循環
し、又格納函内の空気は脱臭装置32を介して格納函外
へ排出されるので加熱槽内で発生する溶融悪臭は装置外
へ排出されることはないし、若し排気されるおそれがあ
る場合はオゾンの噴出により消臭効果をあげることがで
き、又熱風循環路を構成した構造は省エネルギーとして
の効を奏することも大である。更に粉砕機から発生する
粉砕音も格納函外へ漏れ騒音となることもない。加熱槽
内における滅菌及び溶融は、医療廃棄物及び収納容器の
滅菌と溶融に必要な温度の熱風が熱風発生機から送風さ
れるように制御機構、温度コントローラー、温度センサ
ーなどによって制御監視されているから、細菌性医療廃
棄物が滅菌以前に溶融物槽外へと搬送されてゆくことは
なく、又溶融物槽はバンドヒーターで熱せられているか
ら槽内温度は加熱槽内温度とほぼ同温に保持され、滅菌
と溶融にいささかの懸念もない完全滅菌である。
【0025】又温度センサーによるセンサー値は経時的
連続的に記録計に記録されているから記録上からも完全
に滅菌されたか否か確認することが可能で、処理管理及
び責任の所在を明確にすることができる。更に溶融物小
塊14′は搬送コンベヤー上で冷却固化された後粉砕さ
れるから粉砕もれがないばかりでなく粉砕も砂粒状に行
われ、投棄後注射針などによる刺傷の危険性も一切存在
しない。又従来他の技術のように収納容器を回収再使用
せず、細菌性廃棄物を収納容器ごと滅菌溶融粉砕するの
でこの点においても完全に安全な処理といえる。更に加
熱槽内の加熱温度(滅菌温度)は細菌性医療廃棄物を完
全に滅菌し、且つ少くとも収納容器(合成樹脂製等)を
溶融するに足る温度(180℃以上)の熱風であれば足
りるから、注射針等金属性廃棄物を溶融する程の高熱を
必要としないので、産業廃棄物の大規模焼却炉のような
熱源(電気・石油等)を大量に使用しないで目的を達成
できるという大きな経済的メリットがある。
【0026】
【図面の簡単な説明】 図面は実施例を示すものであるが、次に各図について説
明する。
【図1】従来の技術で木村精工 株式会社製のセラミッ
クス遠赤外線パネルヒーター加熱滅菌粉砕装置の機構説
明図、
【図2】本願発明装置中、車輌及び格納函の一部を省略
して主要装置を示した断面説明図。
【図3】収納容器の断面説明図である。
【図4】本発明装置全体の外観説明図である。
【符号の説明】 1 収納容器 2 加熱槽 3 収納容器受部 4 搬送コンベヤー又は傾斜板 5 流体シリンダー(自動開閉シャッターの) 6 自動開閉シャッター 7 傾斜槽底 8 開放口(槽底の) 9 熱風供給ダクト 10 脱臭装置 11 熱風発生機 12 熱風戻りダクト 13 バンドヒーター 14 溶融物 14′ 溶融物小塊 15 溶融物槽 16 排出口(溶融物槽の) 17 排出口閉鎖蓋兼カッター 18 流体シリンダー 19 搬送コンベヤー 20 モーター 21 冷却装置 22 粉砕機 23 粉砕物 24 粉砕物受バケット 25 制御機構 26 格納函 27 車輌 28 電源 29 流体圧機構 30 蓋(容器の) 31 容器本体 32 脱臭装置(格納函の) 33 吸気口(格納函の) 34 排気管 40 温度コントローラー 41 温度センサー 42 記録計 43 オゾン発生機 43′ オゾンガス 44 加熱ボックス 45 専用パック 46 特殊触媒処理装置 47 注射器等 48 制御盤 49 粉砕機ホッパー 50 粉砕 51 ロータリーカッター 52 バケット 53 ヒーター 54 操作パネル 55 シリンダー 56 電動機 57 熱風供給口 58 流体圧ホース 59 配線 60 断熱材
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 文雄 東京都大田区東馬込1−30−4 株式会社 長野計器製作所内 (72)発明者 牧内 勝年 東京都大田区東馬込1−30−4 株式会社 長野計器製作所内 (72)発明者 長船 忠慎 埼玉県浦和市東岸町18−18−404 (72)発明者 林 徹也 東京都品川区北品川1丁目8番20号 金剛 自工 株式会社内 (72)発明者 田村 光之 東京都千代田区九段北1−1−5 平和第 6ビル5階 株式会社開進内 (72)発明者 春名 芙美子 神奈川県横須賀市粟田1−6−8 有限会 社 タカテック 内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 医療廃棄物を収納密閉した収納容器を順
    次加熱槽内に送り込み、当該容器内に加熱槽外の熱風発
    生機から熱風を送風し且つ熱風を加熱槽と熱風発生機間
    を循環して容器と医療廃棄物とを滅菌及び溶融し、当該
    溶融物を加熱槽下部に一体的に設けた溶融物槽からその
    排出口において適宜の大きさに截断しつつ搬送コンベヤ
    −で冷却しつつ粉砕機構へ送り、当該粉砕機構で粉砕収
    納するまでの連続処理装置を車輌に搭載した格納函内に
    設置して、自動制御機構をもって停車時又は走行時の何
    れの場合においても連続的に処理可能としたことを特徴
    とする医療廃棄物処理方法。
  2. 【請求項2】 各医療機関から収集した医療廃棄物の収
    納容器を加熱溶融機構に自動供給する収納容器搬送部
    と、当該搬送部からこれを受け入る容器受部、更に当該
    受部から加熱槽に送り込む自動開閉シャッタ−部の各部
    から構成された収納容器自動供給機構と、 上記容器受部と一体的に形成され且つ自動開閉シャッタ
    −部の自動開閉シャッタ−と密接してなり、前記機構か
    ら自動的に供給される収納容器を収納加熱する加熱槽
    と、 当該加熱槽の槽底の一部に開放口を設けて、その開放口
    と一体的に連設し槽外の熱風発生機と直結した熱風供給
    ダクトと、前記加熱槽の槽壁上部には槽外の脱臭装置を
    介して熱風発生機と直結してなる熱風戻りダクトとを連
    結し、この熱風発生機、熱風供給ダクト、加熱槽、脱臭
    装置、熱風戻りダクトをもって熱風循環路を構成し、 更に前記槽底開放口の直下に、加熱槽及び熱風供給ダク
    トと一体として溶融物槽を下方に向けて連設構成し、当
    該槽の周囲をバンドヒ−タ−で囲繞し、更にその下端部
    を滅菌物及び溶融物の排出口として開放形成し、前記熱
    風循環路を構成する各部と溶融物槽とでもって加熱溶融
    機構を構成し、 前記溶融物槽の排出口には流体シリンダ−で作動する排
    出口閉鎖蓋兼カッタ−を配設した溶融物截断機構と、 前記溶融物截断機構中排出口閉鎖蓋兼カッタ−の直下に
    は截断された溶融物塊を搬送冷却する溶融物搬送機構
    と、 更に冷却搬送された溶融物塊の粉砕機及び粉砕物受バケ
    ットからなる溶融物粉砕機構とを配設し、 上記収納容器自動供給機構、加熱溶融機構、溶融物截断
    機構、溶融物搬送機構、溶融物粉砕機構の各機構と当該
    機構の連続作動をコントロ−ルする自動制御機構とから
    なり、当該各機構を一台の車輌に搭載した格納函内に設
    置すると共にこれらの各機構各部の動力源である電源及
    び流体圧機構を設置し、更に格納函には脱臭装置を介し
    て排気管がその上部位に設けられており、医療廃棄物の
    収納容器を車輌の走行時又は停車時の何れの場合でも自
    動的連続的に熱滅菌及び熱溶融しこれを粉砕処理して粉
    砕物を埋立地等への廃棄等最終処分まで一貫して行う構
    成を有することを特徴とする前記請求項1記載の方法に
    使用する医療廃棄物処理装置。
  3. 【請求項3】溶融物搬送機構に近接して溶融物の冷却装
    置を配設してなる前記請求項2記載の医療廃棄物処理装
    置。
  4. 【請求項4】溶融物槽内に温度センサ−を配設し、当該
    センサ−と溶融物槽外に設けた記録計を接続してなる前
    記請求項2又は3記載の医療廃棄物処理装置。
  5. 【請求項5】熱風発生機に温度コントロ−ラ−を附設し
    てなる前記請求項2又は3又は4記載の医療廃棄物処理
    装置。
  6. 【請求項6】脱臭装置として格納函外にオゾン発生機を
    設置し格納函内にオゾンガスを噴出するように構成した
    前記請求項2又は3又は4又は5記載の医療廃棄物処理
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001299898A (ja) * 2000-04-27 2001-10-30 Takashi Enkawa 廃棄物処理システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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