JPH0732858A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH0732858A
JPH0732858A JP17871793A JP17871793A JPH0732858A JP H0732858 A JPH0732858 A JP H0732858A JP 17871793 A JP17871793 A JP 17871793A JP 17871793 A JP17871793 A JP 17871793A JP H0732858 A JPH0732858 A JP H0732858A
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air
seat
vehicle
flap
air conditioner
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Takahito Yokouchi
敬人 横打
Yoshihiro Konno
良洋 今野
Naomune Moriyama
尚宗 森山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 左右の前席と後席に対するきめ細かい空調を
安価かつコンパクトな構成により実現でき、しかも速効
性にすぐれる車両用空調装置を提供する。 【構成】 前席用に独立して設けられた前席用吹き出し
口24R、L、25R、L、26R、L、27R、L
と、後席用に独立して設けられた後席用吹き出し口28
R、L、29R、Lを備えた車両用空調装置であって、
送風路を車両幅方向に二分する仕切り部材70を内蔵し
てなる本体部2と、本体部2内に外気と内気を導入する
空気導入手段3と、空気導入手段3の下流に配設される
前方エバポレータ5と、前方エバポレータ5の下流に配
設されるヒータコア6と、ヒータコア6の下流に配設さ
れる後方エバポレータ7と、本体部2の所定部位に配設
されてなり前記送風路の開閉を行う複数のフラップ8、
9、10〜22、72と、車室操作部102他の操作に
応じて該フラップを所定開閉させて前席用吹き出し口と
後席用吹き出し口とから送風を行うように制御する制御
部200を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用空調装置に係
り、特にコンパクトに構成でき、かつ後席に対する空調
を大幅に改善でき、しかも前後左右の座席に対して独立
して空調を行うことができる車両用空調装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載される空調装置として、外部
から車内に導入される外気と車室内を循環する内気の双
方またはいづれか一方を、適温になるように手動・自動
操作により適宜温度制御してから吹き出し口を介して車
室内に吹き出すように構成された所謂フルエアミックス
式の空調装置が従来より知られている。そして、この空
調装置は、エンジンルームと車室内を仕切るダッシュパ
ネル後方とダッシュボード下方の空間部位に配設されて
いる。
【0003】この種の空調装置の内、乗用車に搭載され
るフルエアミックス式の空調装置は通常、高級車用、中
級車用、普及車に大別される。
【0004】簡単に夫々の構成について述べると、高級
車用のものは、前席用に設けられる空調装置とは別系統
に後席専用の空調装置を設ける構成が多く採用されてお
り、例えば、リアトランク室内に後席専用の空調装置
(以下、後席空調装置と呼ぶ)を配設することが多く実
施されている。
【0005】このように配設される後席空調装置の代表
的な構成例としては、冷媒の配管のみをフロントエンジ
ルームとリアトランク室間において行う一方、車室の内
気のみを後席空調装置内に導入してから冷媒に配管され
た専用エバポレータのコア内を通過させて冷やした後
に、後席近傍のピラーなどに設けられたベントから後席
に向けて吹き出すように構成されている。
【0006】続いて、中級車用の空調装置の構成は、例
えば実願昭63−66309号公報に開示されているよ
うに、後席に対して空調された空気を吹き出すために前
席用の空調装置から後席に延びるリアダクトを設けてお
き、後席用ベントとして設けられるセンターコンソール
ベントとリアフットベントを介して空調された内外気を
後席に対して吹き出すように構成されている。
【0007】そして、普及車用の空調装置は前席のみを
空調の対象にすることにより、コストダウンを図るよう
にしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の空調装置は、エンジンルームと車室内を仕切るダ
ッシュパネル後方とダッシュボード下方の空間部位にお
いて、ダッシュボードに設けられるステアリングシャフ
ト、アクセサリー乃至メータ類に対して干渉することな
く、しかも車体横方向に配設される補強部材のクロスメ
ンバーを回避するように配設しなければならない関係か
ら、取り付けられる部品点数が比較的に少ない助手席側
のグローブボッツクス下方の空間部位を占領するように
配設される場合が多く、このため足下空間が制限されて
しまい、所謂居住空間を制限してしまう欠点があった。
【0009】また、従来の空調装置はダッシュボード下
方のいわば隙間となる空間部位に配設されることから、
その組み付け性に非常に劣るものであり、例えば自動組
み立て化を実現する際に障害となるものであった。
【0010】さらに、従来のフルエアミックス式の空調
装置において、高級車用のものは上述の後席空調装置を
設けることにより後席への空調が前席と独立して可能と
なる利点があるが、リアトランク室内に設けられる後席
空調装置とその冷媒の配管他が必ず必要となるのでコス
ト高を招く問題点と、内気のみを用いた空調に限定され
てしまう欠点があった。
【0011】そして、中級車用のものは上述のように前
席用に設けられた空調装置から後席用に延設された後席
用ベントを介して空調後の内外気を後席に対して吹き出
すように構成されていることから、比較的に安価に構成
できる利点を備えているが、空調後の冷・暖気が長い後
席用ベントを通過する過程において温度変化してしまう
結果、前席のように後席を任意に空調することができな
い欠点があった。
【0012】また、普及車用のものは、低コストで実現
可能であるが、空調対象が前席に限定されてしまう欠点
があった。
【0013】一方、従来の空調装置における基本的な構
成であって、前後に座席を設けた車両に用いられる空調
装置の場合においては、前席と後席に分けて空調を行う
ものしかなく、前後左右の席に対して独立して空調を行
うことができないものであった。このために、たとえば
後席に寒がりの人かもしくはお年寄りが着座して、前席
に暑がりの人が着座するような場合においては、すべて
の人が快適になる車室温度にできないものであった。ま
た、乗員が運転者のみの場合でも車室内全体の温度が均
一になるまで、待たなければならず、速効性に劣るもの
であった。
【0014】したがって、本発明の車両用空調装置は上
記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とす
るところは、左右の前席と後席に対するきめ細かい空調
を安価かつコンパクトな構成により実現でき、しかも速
効性にすぐれる車両用空調装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために本発明は、前席用に独立して設けら
れた前席用吹き出し口と、後席用に独立して設けられた
後席用吹き出し口を備えた車両用空調装置であって、送
風路を車両幅方向に二分する仕切り部材を内蔵してなる
本体部と、本体部内に外気と内気を導入する空気導入手
段と、空気導入手段の下流に配設される前方エバポレー
タと、前方エバポレータの下流に配設されるヒータコア
と、ヒータコアの下流に配設される後方エバポレータ
と、本体部の所定部位に配設されてなり送風路の開閉を
行う複数のフラップと、車室操作部の操作に応じてフラ
ップを所定開閉させて前席用吹き出し口と後席用吹き出
し口とから送風を行うように制御する制御部とを具備し
ている。
【0016】また、好ましくは、前席用吹き出し口から
の送風を停止するフラップと、停止された送風を後席用
吹き出し口に送るフラップとを具備している。
【0017】また、好ましくは、前席用吹き出し口の助
手席側からの送風を停止するフラップと、停止された送
風を後席用吹き出し口に送るフラップとを具備してい
る。
【0018】そして、好ましくは、後席用吹き出し口か
らの送風を停止させるフラップと、停止された送風を前
席用吹き出し口に送るフラップとを具備している。
【0019】
【作用】上記構成により、車室操作部の操作に応じて制
御部によりフラップを所定開閉させて前席用吹き出し口
と後席用吹き出し口とから適宜送風を行うようにするた
めに、空調装置の本体部内に導入された外気と内気を仕
切り部材により左右に分けて下流に送風し、前方エバポ
レータ、ヒータコア、後方エバポレータを適宜通過させ
るようにして、左右前席と左右後席に対するきめ細かい
空調を迅速に行うように働く。また、空調装置を安価か
つコンパクトな構成で実現可能にする。
【0020】
【実施例】以下に、添付の図面を参照して本願発明の好
適な各実施例を説明する。尚、全図を通して同一符号は
同一対象物を示す。
【0021】
【第1実施例】図1は第1実施例の構成を示した外観斜
視図であって、本体部2の一部を破断するとともに一部
を二点鎖線を用いて示すことで内部に配設される空気導
入手段のブロア3、前方エバポレータ5他の配設の様子
が分かるようにしている。
【0022】本図1において、本体部2は図示のように
車室前方から後方に向けて次第に横断面積が減少する形
状を有しておりその内部に送風路を形成するようにする
ために、所定の金属板、樹脂材料などを用いて加工され
ている。また、この本体部2の内壁部または外壁部には
温度を遮断するインシュレーター(不図示)が張られて
おり、内部を上流から下流にかけて通過する空気の温度
変化が最小になるようにしている。
【0023】そして、この本体部2の内部には送風路を
程均等に左右に分離するとともに、図中において破線で
示された前方エバポレータ5と、ヒータコア部6と後方
エバポレータ7に対して干渉しないようにした形状の中
央分離板70が設けられている。この、中央分離板70
により、本体部2の最上流においてブロア3によりフロ
ントカウルから導入された車室内に導入される外気と、
車室内の内気を本体部2内において左右に分離するよう
に構成されている。
【0024】また、このブロア3の下流には後述のエア
ピュリファイア4が設けられており、導入外気の清浄化
を行うようにしている。このブロア3の下流には図示の
ように後方に向けて傾けて配設される前方エバポレータ
5が設けられており、前方エバポレータ5の動作時にお
いて、ブロア3の作用により導入された内気、外気を冷
却してから下流に配設されたヒータコア6に送るように
構成されている。
【0025】ヒータコア6は図示のように略平行になる
ように本体部2内において固定される一方、ヒータコア
6の上流側の側面において回動自在に設けられた主フラ
ップ10R、10Lと、ヒータコア6のコア面の上方に
おいて本体部2において回動自在に支持された第1フラ
ップ11R、11Lとが設けられている。
【0026】また、このヒータコア6のさらに上方には
サイドベント25R、25Lとフロントセンタベント2
4R、Lか、フロンドウインドに対して送風を行うデフ
ロスタ26R、Lと足下に送風を行うフロントフットベ
ント27R、Lに送風を行うかを任意に制御する第7フ
ラップ17R、Lが設けられている。
【0027】ここで、デフロスタ26は図示のように左
右の開口部デフロスタ26R、Lが設けられる一方、図
示のように左右からサイドウインドに送風を行うサイド
ウインドベント31R、Lがさらに設けられている。ま
た、フロントフットベント27R、Lにはフロントフッ
トベント開口部が設けられており、足下に送風を行うよ
うに構成されている。
【0028】このように本体部2に対して夫々設けられ
るデフロスタ26R、L、フロントフットベント27
R、L、サイドベント25R、Lは本体部2と一体的に
設けても良いが、車両に対して組み付ける場合を考える
と現実的でなく、したがって、サイドベント25R、
L、デフロスタ26R、L、フロントフットベント27
R、L、フロントセンタベント24R、Lは所謂後付け
部品扱いにすることが現実的であり、本体部2とは別部
品として設けられる。
【0029】次に、上記の第1フラップ11R、Lの下
流には後方エバポレータ7が配設されており、その上流
において、第2フラップ12R、Lと、第3フラップ1
3R、Lを回動自在に設けるとともに下流に設けられる
隔壁30R、Lとの間において、第4フラップ14R、
Lを回動自在に設けている。
【0030】また、後方エバポレータ7の下流には後席
の足下に送風を行うリアフットベント29R、Lが設け
られている。また、隔壁30R、Lの下流には第5フラ
ップ15R、Lが開閉自在に設けられている。そして、
この第5フラップ15R、Lの下流には後席に対して送
風を行うリアセンタベント28R、Lが設けられてい
る。また、リアフットベント29R、L内には、第6フ
ラップ16R、Lが回動自在に設けられている。
【0031】次に、図2は図1のヒータコア部6の下方
において設けられる第15フラップ72の外観斜視図で
あって、図示のように第1フラップ11Rの下方におい
て回動自在に設けられており、図示の開いた状態ではヒ
ータコア部6のからの送気を後方に送る一方、第15フ
ラップ72が閉じた状態では後方への送気を停止するよ
うに構成されている。
【0032】続いて、図3は車室内に設けられる空調装
置用の操作パネルであって、右ハンドル車において運転
席用の運転席操作部102と、助手席用の助手席操作部
101と、左後席操作部103、右後席操作部104と
が運転席部に集中または各席毎に操作容易な位置に配設
されている。これらの各操作部には、助手席への送風を
停止する助手席カットボタンa、後席に乗員がいない場
合において前席を優先的に空調する際に操作される前席
優先ボタンb、前席を均等温度にするべく前席に送気を
する際に操作される全席等温ボタンc、後席の空調のオ
ン・オフを操作するRACボタンd、空調のオン・オフ
を操作するACボタンe、25℃に自動設定する25℃
ボタンf、顔の近くに送気をする際に操作される上体送
気ボタンg、上体と足下の両方に送気をする際に操作さ
れる上体足下ボタンh、温度の上下設定を行う温度設定
ボタンi、足下に送気を行う際に用いられる足下ボタン
j、デフロスタと足下に送気をするデフロスタ足下ボタ
ンk、自動設定ボタンl、上体に送気をする上体ボタン
m、デフロスト用のデフロストボタンn、外気と内気の
切り替えの内外気ボタンo、ブロアの大、中、小切り替
えボタンp,q,rが夫々図示のように設けられてい
る。
【0033】次に、図4は、図1のモデル図であって、
平面上に展開して示したものであり、本図において、図
1において説明済の構成には同一の符号を付して説明を
割愛して、特徴部分乃至未説明部分に限定して述べる
と、ブロア3の上流には外気の導入の切り替えを行う外
気フラップ8と、内気の導入の切り替えを行う内気フラ
ップ9が設けられている。また、エアピュリファイア4
が前方エバポレータ5とブロア3の間に設けられてい
る。また、助手席側への送風を停止する状態に設定する
第16フラップ74が設けられている。
【0034】以上説明の構成において、図4中の二重矢
印で示されたように送気が行われて、前席と後席に対し
て適温にされた空気の送気を行うものである。
【0035】図5(a)は、以上説明の各フラップの動
作説明図であって、また(b)は各フラップが駆動され
る様子を示した外観図である。即ち、各フラップは図5
(b)に示されるように制御部200に接続されたモー
タMによる駆動力を得て、図中の実線と破線で示された
位置Pnないし途中の位置に回動するように構成されて
いる。そして、図5(a)に示した位置に各フラップで
ある第1フラップ11R、Lから第12フラップ22
R、Lと、第15、16フラップ72、74が操作モー
ドに対応して駆動されて所定の送風を行うように構成さ
れている。
【0036】一方、本図において、ヒータコア6の上方
に設けられた第1フラップ11R、Lはヒータコア6に
より暖められた空気を後方エバポレータ7に送風する温
風バイパスを形成するものであり、例えばヒータコア6
により所定設定温度である35℃に温度設定された空気
を後方エバポレータ7に送る状態と、後方エバポレータ
7に対して送気しない状態にするものである。また、第
4フラップ14R、Lは冷風バイパスを形成するもので
あり、リアセンタベント28に対して後方エバポレータ
7により冷やされた空気をダイレクトに送る状態と、隔
壁30R、L内においてヒータコア6と第1フラップ1
1R、Lを介して送気された暖気と混合(エアミック
ス)する状態にするものである。
【0037】したがって以上説明した実施例によれば、
本体部内に導入された外気と内気を前方エバポレータ5
とヒータコア6と後方エバポレータ7を適宜通過するよ
うに各フラップR、Lを回動、開閉させることにより適
宜下流に送風することで前席と後席に対する独立したき
め細かい空調ができるものである。
【0038】図6、7に右ハンドル車において操作パネ
ルの操作モードに対応して駆動制御される各フラップの
動作対応表を示す。この表に示されるように各フラップ
を駆動することで、本体部2内部に導入された外気と内
気を仕切り部材により左右に分けて下流に送風し、前方
エバポレータ5とヒータコア部6と後方エバポレータ7
とを適宜通過させるようにして、左右前席と左右後席に
対するきめ細かい空調を迅速に行えるようになる。
【0039】一方、図8は図1に図示の空調装置を車両
に実装した中心断面図であって、説明済の構成には同一
の符号を付して説明を割愛して、特徴部分乃至未説明部
分に限定して述べると、本体部2は中心断面図に示され
るように、車体1の幅方向の中心においてフロアパネル
37とダッシュパネル35の下方部位から連続した状態
で車室内に突出して形成されるセンタフロアパネル36
をまたぐ格好で設けられており、リアフットベント29
R、Lがセンタフロアパネル36の左右に別れるように
するとともに、リアセンタベント28R、Lはセンタコ
ンソール47内に図示のように内蔵されてインシュレー
タで断熱されて設けられている。
【0040】一方、このようにセンタフロアパネル36
上に配設される本体部2の最上流であって車両の前方部
位に 当する部位には本体部2内に車室外の外気をフロ
ントボンネット32の終端部の下方に設けられるフロン
トカウル34から導入するとともに車室内の内気を導入
する空気導入手段であるブロア3が配設されている。こ
のブロア3の下流には、図示のように後方に向けて傾け
て配設される前方エバポレータ5が設けられており、前
方エバポレータ5の動作時において、ブロア3の作用に
より導入された内気、外気を冷却してから下流に配設さ
れたヒータコア6に送るように構成されている。
【0041】また、図8において、フロントウインドウ
33の後方のダシュパネル40にはオーデオ装置などの
アクセサリー類42とブレーキレバー43などが曲面H
に沿うように設けられており、前席に着座した人が操作
が簡単にできるように配慮されている。そして、本体部
2はダッシュパネル35の背後に沿うように設けれられ
ており、フロントフットダクト27R、L、サイドベン
ト25R、Lとデフロスター26R、L、フロントセン
タベント24R、Lに夫々接続されている。このように
設けれる各ダクトの内、フロントセンタベント24R、
Lの上方には車体の幅方向の補強部材のフロントクロス
メンバー41が位置しており、図示のようにこの部材に
干渉しない位置に各ダクトを配置している。
【0042】一方、ヒータコア6は図示のように前方に
やや傾斜して本体部2内において固定される一方、ヒー
タコア6の上流側の側面において回動自在に設けられた
主フラップ10R、Lと、ヒータコア6のコア面の上方
において本体部2において開閉自在に支持された第1フ
ラップ11R、Lと、ヒータコア6のコア面の下方に設
けられた第15フラップ72が設けられている。
【0043】また、このヒータコア6のさらに上方には
サイドベント25R、Lとフロントセンタベント24
R、Lか、フロンドウインドに対して送風を行うデフロ
スタ26R、Lと足下に送風を行うフロントフットベン
ト27R、Lに送風を行うかを任意に制御する第7フラ
ップ17R、Lが設けられている。
【0044】次に、第1フラップ11R、Lの下流には
リアセンタベント28R、Lに対して送気を行う状態
と、リアフットベント29に対して送気を行う状態に切
り替えるための第2フラップ12R、Lが設けられてい
る。
【0045】以上説明の構成において、図中の矢印で示
されたように送気が行われて、前席と後席に対して適温
にされた空気の送気を独立して行うものであるが、図示
のように装置全体は車体中央のセンタフロアパネル36
上とダッシュボード40の下方の空間に設けられてお
り、コンパクトな構成で実現可能にできるものである。
また、前方エバポレータと、ヒータコアと、後方エバポ
レータを本体部2に全て収容するように構成したことか
ら、従来のように後席用の空調装置と別体に設けた構成
に比較して安価に構成でき、また組み付け性も非常に良
くなる。
【0046】
【第2実施例】次に、図9は第2実施例に係る空調装置
の外観斜視図であり、また、図10は図4の空調装置の
本体部2を車両に取り付けた後に、車体幅方向の略中心
部位に沿う面で破断して示した要部破断図である。
【0047】図9と図10において、説明済の構成には
同一の符号を付して説明を割愛して、特徴部分乃至未説
明部分に限定して述べると、リアセンタベント28は図
示のように前席38間に設けられているセンターコンソ
ール47内に内蔵される一方、前方に向かう吹き出し口
28Bと後方に向かう吹き出し口28Aに分岐されてい
る。そしてこれらの各吹き出し口の上流の合流点におい
て、前後フラップ71が回動自在に設けられており、上
流からの送気を吹き出し口28A、28Bのいづれか一
方乃至両方に分流させるようにしている。
【0048】また、リアセンタベント28はセンタコン
ソール47内に図示のように内蔵されてインシュレータ
で断熱されて設けられており、上流からの送気であって
通常は後席に送られる送気を、例えば運転車に対して送
気できるようにして集中的な送風を可能にしている。
【0049】したがって以上説明したように各実施例に
よれば、本体部内に導入された外気と内気を前方エバポ
レータ5とヒータコア6とを適宜通過するように各フラ
ップR、Lを夫々回動、開閉させることにより適宜下流
に送風することで前席と後席に対するきめ細かい独立し
た空調ができる。
【0050】また、以上のように車体の幅方向の中心部
位に配設することで、特に足下空間に対して干渉しなく
できるので、車室内の居住空間に対して与える影響を最
小にできる。さらに、センターコンソール47の天井部
は必然的に高い位置になることから、運転者の肘の位置
になるのでアームレストとして使用できる。また、上記
説明は右ハンドル車に終始したが、左ハンドル車にも適
用可能なことは言うまでもない。
【0051】なお、以上説明した本願発明は、上記各実
施例の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸
脱しない範囲において適宜設定変更可能である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
左右の前席と後席に対するきめ細かい空調を安価かつコ
ンパクトな構成により実現でき、しかも速効性にすぐれ
る車両用空調装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の構成を示した外観斜視図であっ
て、本体部2の一部を二点鎖線を用いて示すことで内部
に配設される空気導入手段であるブロア3、前方エバポ
レータ5他の配設の様子が分かるようにした図である。
【図2】図2は図1の第15フラップ72の外観斜視図
である。
【図3】空調装置用の操作パネルの正面図である。
【図4】第1実施例に係るモデル図である。
【図5】図4の動作説明図である。
【図6】動作説明表である。
【図7】動作説明表である。
【図8】第1実施例を車体幅方向の略中心部位において
破断して示した要部破断図である。
【図9】第2実施例の構成を示した外観斜視図である。
【図10】第2実施例に係る中心断面図である。
【符号の説明】
1 車両、 2 本体部、 3 ブロア、 5 前方エバポレータ、 6 ヒータコア、 7 後方エバポレータ、 8 外気フラップ、 9 内気フラップ、 10R、L 主フラップ、 11R、L 第1フラップ、 24R、L フロントセンタベント、 25R、L サイドベント、 26R、L デフロスター、 27R、L フロントフットベント、 28R、L リアセンタベント、 29R、L リアフットベント、 35 ダッシュパネル、 36 センタフロアパネル、 37 フロアパネル、 41 フロントクロスメンバ、 47 センターコンソール、 72 第15フラップ、 74 第16フラップ、 200 制御部である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前席用に独立して設けられた前席用吹き
    出し口と、後席用に独立して設けられた後席用吹き出し
    口を備えた車両用空調装置であって、 送風路を車両幅方向に二分する仕切り部材を内蔵してな
    る本体部と、 該本体部内に外気と内気を導入する空気導入手段と、 該空気導入手段の下流に配設される前方エバポレータ
    と、 該前方エバポレータの下流に配設されるヒータコアと、 該ヒータコアの下流に配設される後方エバポレータと、 前記本体部の所定部位に配設されてなり前記送風路の開
    閉を行う複数のフラップと、 車室操作部の操作に応じて該フラップを所定開閉させて
    前記前席用吹き出し口と前記後席用吹き出し口とから送
    風を行うように制御する制御部と、 を具備することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記前席用吹き出し口からの送風を停止
    する前記フラップと、該停止された送風を前記後席用吹
    き出し口に送る前記フラップとを具備することを特徴と
    する請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記前席用吹き出し口の助手席側からの
    送風を停止する前記フラップと、該停止された送風を前
    記後席用吹き出し口に送る前記フラップとを具備するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記後席用吹き出し口からの送風を停止
    させ、該停止された送風を前記前席用吹き出し口に送る
    前記フラップとを具備することを特徴とする請求項1に
    記載の車両用空調装置。
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