JP3404767B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP3404767B2 JP18215992A JP18215992A JP3404767B2 JP 3404767 B2 JP3404767 B2 JP 3404767B2 JP 18215992 A JP18215992 A JP 18215992A JP 18215992 A JP18215992 A JP 18215992A JP 3404767 B2 JP3404767 B2 JP 3404767B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の後席側の空調制
御を前席側とは独立して行なうようにした車両用空調装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両例えば自動車用空調装置は、冷凍サ
イクルのエバポレータによって冷却された冷風とエンジ
ンを冷却する冷却水が流通されるヒータコアによって加
熱された暖風とを適宜混合することにより、車室内に吹
出す空気流の温度を制御するようにした空調ユニットを
備え、このように温度制御された空気流は、ダンパの切
換えによって、自動車の前席の足元部,上部等に配風さ
れる構成である。
【0003】この自動車用空調装置は、車両の前席側の
みであるが、自動車の後席側をも空調するためには、従
来より、次のような空調装置が供されている。
【0004】(1)リアヒータユニット 内部にファン及びヒータコアを備えていて、自動車の後
席側の空気を循環させて暖房を行なう。
【0005】(2)リアクーラユニット 内部にファン及び冷凍サイクルのエバポレータを備えて
いて、自動車の後席側の空気を循環させて冷房を行な
う。
【0006】(3)リアベントユニット 内部にファンを備えていて、このファンにより前記空調
ユニットのエバポレータからの冷気の一部を連通ダクト
を介して導入して後席側に吹出させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成では、次の
ような問題がある。
【0008】第1に、従来のリアヒータユニット,リア
クーラユニット,リアベントユニットは、ともに冬期若
しくは夏期の単シーズン用で、前席用の空調ユニットの
ようなオールシーズン用の空調制御(温度制御)を行な
うことができない。特に、冬期の暖房時には、車室外の
空気(外気)を導入して換気性能を向上させることが望
まれるが、従来のリアヒータユニットでは、自動車の後
席側の空気を循環させるだけであるので、例えば、車体
にリアヒータユニット専用の外気導入口を特別に形成し
ない限り、所謂、外気モード暖房を行なうことはできな
い。
【0009】第2に、前席用の空調ユニットでは、前席
の足元部には暖たかい風を吹出させ、上部にはこれより
温度の低い涼しい風を吹出させるバイレベルモードの暖
房が行なえるが、従来の単シーズン用のリアヒータユニ
ット,リアクーラユニット,リアベントユニットでは、
バイレベルモードの暖房を行なうことはできない。
【0010】尚、上記第1及び第2の問題を解決するた
めには、前席用の空調ユニットと同様の機能を有するリ
ア空調ユニットを設けることも考えられるが、これで
は、大形で重量化し、大なる設置スペースを必要とし、
高価になる等の不具合があって、実現性に乏しい。
【0011】従って、本発明の第1の目的は、車両の後
席側においてもオールシーズン用の空調制御,外気モー
ド暖房を行なう高性能化を図り得、しかも、小形,軽量
にして小設置スペース化を図り得、安価に実現し得る車
両用空調装置を提供するにある。
【0012】本発明の第2の目的は、更に、車両の後席
側においてもバイレベルモード暖房を行なうことができ
る車両用空調装置を提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、車室外或いは
車室内の空気を切換え導入し冷却して冷風とする冷却手
段を有するクーラユニットと、このクーラユニットの冷
却手段からの冷風を導入し加熱して暖風とする加熱手段
を有するヒータユニットと、その加熱手段からの暖風量
と前記冷却手段からの冷風量との割合を調整して温度制
御した空気流を車両の前席に吹出させるフロント用温度
制御手段とを備えた空調ユニットを設けた車両用空調装
置において、前記クーラユニットに連通ダクトを介して
連通されたリアダクトと、このリアダクト内に配設され
前記冷却手段からの冷風の一部を前記連通ダクトを介し
て導入するファンと、前記リアダクト内に配設され前記
ファンからの冷風を導入し加熱して暖風とするリア用加
熱手段と、このリア用加熱手段からの暖風量と前記ファ
ンからの冷風量との割合を調整して空気流を温度制御す
るリア用温度制御手段と、このリア用温度制御手段で温
度制御された空気流を車室の後席の足元部に吹出させる
リアフットダクトと、このリアフットダクトの通路を開
閉するフット吹出口ダンパとを備えたリアユニットを設
けるようにしたところに特徴を有するものである。
【0014】この場合、リアユニットを、リア用温度制
御手段で温度制御された空気流を車両の後席の上部に吹
出させるリアフェイスダクトと、このリアフェイスダク
トの通路を開閉するフェイス吹出口ダンパとを備える構
成とするとよい。
【0015】
【作用】請求項1記載の車両用空調装置によれば、空調
ユニットにおけるクーラユニットの冷却手段からの冷風
の一部がリアダクトに導入され、その冷風量とリア用加
熱手段からの暖風量との割合がリア用温度制御手段によ
って調整されて温度制御された空気量がリアフットダク
トを介して車両の後席の足元部に吹出される。
【0016】従って、車両の後席側においても前席側と
は独立して空調制御を行なうことが可能になり、しか
も、前席側の空調ユニットが室外の空気を導入する外気
モード暖房に切換えられていれば、後席側のリアユニッ
トも外気モード暖房とすることが可能で、後席側の換気
性能の向上をも図ることができ、高性能化を図ることが
できる。
【0017】請求項2記載の車両用空調装置によれば、
フット吹出口ダンパ,フェイス吹出口ダンパを開閉する
ことによってリア用温度制御手段によって温度制御され
た空気流をリアフットダクト及びリアフェイスダクトの
双方若しくは一方のみに供給することができ、従って、
車両の後席側の足元部及び上部の双方の冷,暖房若しく
は一方のみの冷,暖房が可能になる。
【0018】又、フット吹出口ダンパ及びフェイス吹出
口ダンパを開放させた状態でリア用温度制御手段により
暖風量と冷風量との割合を調整すれば、リアフットダク
トに暖かい空気流を供給し且つリアフェイスダクトにこ
れよりも温度の低い涼しい空気流を供給することがで
き、以て、車両の後席側であってもバイレベルモード暖
房が可能になる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例につき、図1乃
至図3を参照して説明する。先ず、図1に従って、全体
の構成について述べる。
【0020】空調装置1は、ブロワユニット2,クーラ
ユニット3及びヒータユニット4から構成されている。
そして、ブロワユニット2は、内外気切換えダンパ5及
び駆動モータ6によって駆動されるファン例えばシロッ
コファン7を備えており、シロッコファン7が回転され
ることによって、内外気切換えダンパ5の切換えに応じ
て車室内の空気(内気)或いは車室外の空気(外気)を
吸引するようになっている。クーラユニット3は、冷却
手段として冷凍サイクル(図示せず)のエバポレータ8
を備えており、このエバポレータ8によりブロワユニッ
ト2で導入された内気或いは外気を冷却し冷風とするよ
うになっている。
【0021】又、ヒータユニット4は、加熱手段として
図示しないエンジンを冷却する冷却水が流通されるヒー
タコア9を備えているとともに、フロント用温度制御手
段たるエアミックスダンパ10,フット吹出口ダンパ1
1,フェイス吹出口ダンパ12及びデフロスト吹出口ダ
ンパ13を備えており、クーラユニット3から導入され
た冷風をヒータコア9によって加熱し暖風とするように
なっている。そして、エアミックスダンパ10は、車室
内の図示しない操作摘み若しくは制御装置からの指令信
号により開閉状態が調整されるようになっており、周知
のように、この開閉状態の調整により、ヒータコア9か
らの暖風量とエバポレータ8からの冷風量との割合が調
整されて空気流の温度制御が行なわれるようになってい
る。
【0022】更に、ヒータユニット4において、フット
吹出口ダンパ11,フェイス吹出口ダンパ12及びデフ
ロスト吹出口ダンパ13は、車両例えば自動車の前席に
おける乗員の送風モード、即ち、「フットモード」,
「フェイスモード」,「デフロストモード」及び「バイ
レベルモード」の選択操作によって開閉状態が決定され
る。これによって、エアミクスダンパ10の開閉状態に
応じて温度制御された空気流は、車室内の前席側に設け
られた図示しないフット吹出口,フェイス吹出口,デフ
ロスト吹出口より吹出されるようになっている。即ち、
空気流は、フット吹出口からは前席の乗員の足元部に向
けて吹出され、フェイス吹出口からは前席のの上部即ち
乗員の頭部に向けて吹出され、デフロスト吹出口からは
自動車のフロントガラス等に向けて吹出される。
【0023】さて、ヒータユニット4内には、クーラユ
ニット3のエバポレータ8からの冷風の一部を導入する
ための冷風通路14が形成されているとともに、フット
吹出口ダンパ11の開放時にヒータコア9からの暖風の
一部を導入するための暖風通路15が形成されている。
そして、この冷風通路14及び暖風通路15の出口側は
共通ダクト16に連結されており、この共通ダクト16
内には、冷風通路14の出口及び暖風通路15の出口を
切換え開閉する冷暖風切換えダンパ17が設けられてい
る。
【0024】而して、図2は、自動車内の一部を透視的
に表わした図であり、インスインストルメントパネル1
8,ステアリングホイール19,前席たる助手席20,
フロアトンネル部21,シフトレバー22,コンソール
ボックス23等が示されている。そして、前述のように
構成された空調ユニット1は、インストルメントパネル
18内の下方部位に配置されていて、そのフット吹出
口,フェイス吹出口及びデフロスト吹出口は、インスト
ルメントパネル18に夫々形成されている。
【0025】一方、助手席20の下方部位には、図2に
示すように、リアユニット24が配置されている。この
リアユニット24は、図1に示すように、リアダクト2
5を備えており、その一端部は、連通ダクト26を介し
て前記共通ダクト16に連通されている。この場合、連
通ダクト26は、偏平な矩形状をなしていて、図2及び
図3に示すように、フロントトンネル部21に沿うよう
に配置されている。
【0026】リアダクト25において、図1に示すよう
に、その一端部内には、駆動モータ27(図2参照)に
よって駆動されるファン28が配設され、中間部内に
は、リア用加熱手段たるエンジンを冷却する冷却水が流
通されるヒータコア29が配設され、このヒータコア2
9の近傍にリア用温度制御手段たるエアミックスダンパ
30が枢設されている。
【0027】更に、リアダクト25の他端部は、上,下
の区分端部に区分され、その上区分端部には、フェイス
吹出口ダンパ31が枢設され、下区分端部には、フット
吹出口ダンパ32が枢設されている。そして、リアダク
ト25の上区分端部には、リアフェイスダクト33が連
結され、下区分端部には、リアフットダクト34が連結
されている。この場合、リアフェイスダクト33及びリ
アフットダクト34は、自動車のコンソールボックス2
3内に延設され、そのリアフェイスダクト33のフェイ
ス吹出口33aは、後席の上部即ち乗員の頭部に向けて
開口され、リアフットダクト34のフット吹出口34a
は、後席の乗員の足元部に向けて開口されている。
【0028】次に、本実施例の作用につき説明する。空
調ユニット1による自動車の前席(運転席及び助手席)
側に対する空調制御は周知であるので、以下、後席側に
対する空調制御について述べる。
【0029】即ち、空調ユニット1のブロアユニット2
によって吸引された内気或いは外気は、クーラユニット
3のエバポレータ8によって冷却されて例えば5℃の温
度の冷風となり、この冷風の一部は、ファン28の吸引
作用によって冷風通路14及び連通ダクト26を経てリ
アダクト25内に導入される。この場合、冷暖風切換え
ダンパ17は冷風通路14の出口を開放し且つ暖風通路
15の出口を閉塞するように切換え開閉されている。フ
ァン28によってリアダクト25内に導入された冷風の
一部は、ヒータコア29により加熱されて暖風となる。
従って、図示しない操作摘みによりエアミックスダンパ
30の開閉状態を調整すれば、ヒータコア29からの暖
風量とファン28の吸引による冷風量との割合が調整さ
れるようになる。
【0030】そして、フェイス吹出口ダンパ31及びフ
ット吹出口ダンパ32を夫々開閉操作することにより、
エアミックスダンパ30の開閉状態に応じて温度制御さ
れた空気流は、リアフェイスダクト33及びリアフット
ダクト34の双方若しくは一方のみに供給され、フェイ
ス吹出口33a及びフット吹出口34aの双方若しくは
一方のみから後席の乗員の頭部及び足元部の双方若しく
は一方のみに吹出される。
【0031】(1)フェイスモードの場合 この場合には、フェイス吹出口ダンパ31はリアフェイ
スダクト33の通路を開放し且つフット吹出口ダンパ3
2はリアフットダクト34の通路を閉塞するように開閉
操作されている。従って、エアミックスダンパ30によ
って温度制御された空気流は、リアフェイスダクト33
を経てフェイス吹出口33aから後席の乗員の頭部に向
けて吹出される。
【0032】(2)バイレベルモードの場合 この場合は、フェイス吹出口ダンパ31及びフット吹出
口ダンパ32は、リアフェイスダクト33及びリアフッ
トダクト34の通路を夫々開放するように操作されてい
る。そして、エアミックスダンパ30は、図1で実線で
示す全開位置よりも時計方向に回動操作されて、ファン
28により吸引導入された冷風の一部がヒータコア29
を通らずに直接リアフェイスダクト33方向に向かうよ
うにバイパスされる。従って、リアフットダクト34に
は、主としてヒータコア29を通った暖風が供給され、
リアフェイスダクト33には、ヒータコア29を通った
暖風とこのヒータコア29をバイパスした冷風との混合
流、即ち、前記リアフットダクト34に供給される暖風
よりも温度の低い涼風が供給されるようになり、以て、
フット吹出口34aから暖風が後席の乗員の足元部に向
けて吹出され、フェイス吹出口33aから涼風が後席の
乗員の頭部に向けて吹出される。
【0033】(3)フットモードの場合 この場合には、フェイス吹出口ダンパ31はリアフェイ
スダクト33の通路を閉塞し且つフット吹出口ダンパ3
2はリアフットダクト34の通路を開放するように操作
される。更に、冷暖風切換えダンパ17は、冷風通路1
4の出口を閉塞し且つ暖風通路15の出口を開放するよ
うに操作される。勿論、この場合には、空調ユニット1
のフット吹出口ダンパ11が開放操作されている。
【0034】従って、空調ユニット1におけるヒータコ
ア9からの暖風の一部は、ファン28の吸引作用によっ
てリアダクト25内に吸引され、更に、エアミックスダ
ンパ30の開閉状態に応じてヒータコア29をバイパス
する暖風とヒータコア29により再加熱された熱風とに
区分されてこれらが混合され、このようにして温度制御
された空気流がリアフットダクト34を経てフット吹出
口34aから後席の乗員の足元部に吹出される。この場
合、空調ユニット1側のブロアユニット2が外気を導入
するモードになっていたときには、後席側も外気モード
暖房となる。
【0035】このように、本実施例によれば、自動車の
前席側の空調用の空調ユニット1におけるクーラユニッ
ト3からの冷風の一部をリアユニット24に導入し、こ
の導入された冷風をヒータコア29により加熱して暖風
とし、そして、エアミックスダンパ30によってヒータ
コア29からの暖風量とファン28からの冷風量との割
合を調整して温度制御を行なった空気流を自動車の後席
に吹出させるようにした。
【0036】従って、後席側においても空調ユニット1
による前席側の空調制御とは独立して空調制御(温度制
御)を行なうことができ、従来の如きリアヒータユニッ
ト,リアクーラユニット及びリアベントユニットとは異
なり、オールシーズン用とすることができ、又、従来で
考えられている如きリア空調ユニットとは異なり、リア
ユニット24は、リアダクト25,ファン28,ヒータ
コア29,エアミックスダンパ30,フェイス吹出口ダ
ンパ31及びフット吹出口ダンパ32等からなる構成で
あるので、小形且つ軽量で、小設置スペースとすること
が可能であり、安価に製作することができる。
【0037】更に、リアユニット24は、冷暖風切換え
ダンパ17によって暖風通路15の出口を開放したとき
には、空調ユニット1からの外気モードの暖風を導入す
ることができるので、車体にリアユニット24の専用の
外気導入口を特別に設けなくても、外気モード暖房(フ
ットモード)を行なうことができ、後席側での換気能力
の向上をも図ることができる。
【0038】そして、リアユニット24は、リアフェイ
スダクト33及びリアフットダクト34を備えていると
ともに、エアミックスダンパ30を備えているので、ヒ
ータコア29による暖風をリアフットダクト34に供給
し且つヒータコア29による暖風とヒータコア29をバ
イパスした冷風とを混合してなる前記暖風よりも温度の
低い涼風をリアフェイスダクト33に供給することがで
きるので、自動車の後席側であってもバイレベルモード
を実現することができる。
【0039】しかも、前述したように、フットモードの
場合には、リアユニット24に空調ユニット1のヒータ
コア9からの暖風の一部を導入するようにしたので、後
席側の暖房効果の向上をも図ることができる。
【0040】図4は本発明の第2の実施例であり、前記
第1の実施例と異なるところは、ヒータユニット4の内
部に形成した冷風通路14の代りに、クーラユニット3
からの冷風の一部を導入して連通ダクト26に供給する
冷風ダクト35が設けられ、この冷風ダクト35の入口
側にこれを開閉する冷風切換えダンパ36が枢設されて
いる点にある。
【0041】この第2の実施例によれば、冷風切換えダ
ンパ36の開放操作時には、連通ダクト26にはエバポ
レータ8からの冷風の一部とヒータコア9からの暖風の
一部とがともに導入されることになり、ヒータコア29
が小形であってもその加熱能力を補うことができる。
【0042】図5は本発明の第3の実施例であり、前記
第1の実施例と異なるところは、連通ダクト26のリア
ユニット24の近傍に自動車の後席側の空気(内気)を
導入する内気導入口ダンパ37が設けられている点にあ
る。
【0043】この第3の実施例によれば、内気導入口ダ
ンパ37を開放操作すれば、後席側でも内気循環モード
の暖房を行なうことができ、暖房効果の向上を図ること
ができる。
【0044】尚、上記各実施例においては、空調ユニッ
ト1にヒータコア9からの暖風の一部を連通ダクト26
に供給するための暖風通路15を設けるようにしたが、
これは必要に応じて設ければよいものであり、たとえ、
このような暖房通路15が設けられていなかった場合で
も、外気導入により冷却された冷風の一部が連通ダクト
26に供給されることから、リアユニット24による外
気モード暖房が可能になる。
【0045】又、上記各実施例では、リアユニット24
にリアフェイスダクト33及びリアフットダクト34の
双方を設けるようにしたが、リアフェイスダクト33は
車種によっては省略して実施することも可能である。
【0046】その他、本発明は上記各実施例にのみ限定
されず、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変形して実施し
得ることは勿論である。
【0047】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通りであるの
で、次のような効果を奏する。
【0048】請求項1記載の車両用空調装置によれば、
前席側用の空調ユニットからの冷風の一部を導入して、
その冷風を加熱し暖風とし、その暖風量と冷風量との割
合を調整して後席の足元部に吹出させるリアユニットを
設けるようにしたので、後席側でも前席側とは独立して
空調制御を行なうことができるとともに、外気モード暖
房を行なうことができて換気能力の向上を図り得、以
て、高性能化を図り得るものであり、しかも、小形且つ
軽量で、小設置スペース化を図り得、安価に製作するこ
とができる。
【0049】請求項2記載の車両用空調装置によれば、
リアユニットに、リアフットダクトの他にリアフェイス
ダクトをも設けるようにしたので、リアフットダクトに
暖風を供給するとともに、リアフェイスダクトにその暖
風よりも温度の低い涼風を供給することができ、以て、
後席側でもバイレベルモードの空調が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す全体の構成図
【図2】自動車内の一部を透視的に示す図
【図3】図2のA−A線に沿う断面図
【図4】本発明の第2の実施例を示す空調ユニット側の
構成図
【図5】本発明の第3の実施例を示すリアユニット側の
構成図
【符号の説明】
1は空調ユニット、2はブロワユニット、3はクーラユ
ニット、4はヒータユニット、8はエバポレータ(冷却
手段)、9はヒータコア(加熱手段)、10はエアミッ
クスダンパ(フロント用温度制御手段)、24はリアユ
ニット、25はリアダクト、26は連通ダクト、28は
ファン、29はヒータコア(リア用加熱手段)、30は
エアミックスダンパ(リア用温度制御手段)、31はフ
ェイス吹出口ダンパ、32はフット吹出口ダンパ、33
はリアフェイスダクト、33aはフェイス吹出口、34
はリアフットダンパ、34aはフット吹出口を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−278447(JP,A) 特開 平4−78710(JP,A) 特開 平3−24912(JP,A) 特開 平4−123918(JP,A) 特開 平5−193337(JP,A) 特開 平1−172016(JP,A) 特開 昭60−248421(JP,A) 特開 昭61−157423(JP,A) 特開 昭60−139518(JP,A) 特開 昭61−33313(JP,A) 特開 平3−70621(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 102 B60H 1/00 101 B60H 1/00 103 B60H 1/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室外或いは車室内の空気を切換え導入
    し冷却して冷風とする冷却手段を有するクーラユニット
    と、このクーラユニットの冷却手段からの冷風を導入し
    加熱して暖風とする加熱手段を有するヒータユニット
    と、その加熱手段からの暖風量と前記冷却手段からの冷
    風量との割合を調整して温度制御した空気流を車両の前
    席に吹出させるフロント用温度制御手段とを備えた空調
    ユニットを設けた車両用空調装置において、 前記クーラユニットに連通ダクトを介して連通されたリ
    アダクトと、このリアダクト内に配設され前記冷却手段
    からの冷風の一部を前記連通ダクトを介して導入するフ
    ァンと、前記リアダクト内に配設され前記ファンからの
    冷風を導入し加熱して暖風とする加熱手段と、このリア
    用加熱手段からの暖風量と前記ファンからの冷風量との
    割合を調整して空気流を温度制御するリア用温度制御手
    段と、このリア用温度制御手段で温度制御された空気流
    を車両の後席の足元部に吹出させるリアフットダクト
    と、このリアフットダクトの通路を開閉するフット吹出
    口ダンパとを備えたリアユニットを設けるようにしたこ
    とを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 リアユニットは、リア用温度制御手段で
    温度制御された空気流を車両の後席の上部に吹出させる
    リアフェイスダクトと、このリアフェイスダクトの通路
    を開閉するフェイス吹出口ダンパとを備えていることを
    特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
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