JPH07328534A - 木質繊維板の塗装方法 - Google Patents

木質繊維板の塗装方法

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JPH07328534A
JPH07328534A JP14259394A JP14259394A JPH07328534A JP H07328534 A JPH07328534 A JP H07328534A JP 14259394 A JP14259394 A JP 14259394A JP 14259394 A JP14259394 A JP 14259394A JP H07328534 A JPH07328534 A JP H07328534A
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JP
Japan
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coating
fiber board
wood fiber
paint
undercoating
Prior art date
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Application number
JP14259394A
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English (en)
Inventor
Yuji Tachizuka
祐司 立塚
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Dantani Plywood Co Ltd
Original Assignee
Dantani Plywood Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工程の簡略化が行え、上塗りの吸い込みもな
く仕上がりのよい木質繊維板の塗装方法を提供する。 【構成】 木質繊維板に、紫外線硬化塗料を用いて下塗
り塗装を行った後に、適宜着色して上塗り塗装等を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木質繊維板(例えば、
ハードボード、MDF、インシュレーションボード)の
塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】木質繊維板の表面は平滑であるが、普通
の合成樹脂塗料を表面に塗布すると乾燥するまでにその
塗料を吸収して膨潤し、繊維の毛羽立ちが発生して仕上
がりが悪くなる。そこで、通常は木質繊維板の上に薄紙
をラミネータで貼着して、この上に合成樹脂塗料による
塗装を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記方
法においては事実上、木質繊維板の平滑性が活かされて
いないという欠点があり、更には紙貼りの為に余分な工
程を必要とし、コスト高になるという問題点があった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、工程の簡
略化が行え、上塗りの吸い込みもなく仕上がりのよい木
質繊維板の塗装方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の木質繊維板の塗装方法は、木質繊維板に、紫外線
硬化塗料を用いて下塗り塗装を行った後に、適宜着色、
上塗り塗装等を行うように構成されている。
【0005】木質繊維板は密度の差異でハードボード、
MDF、インシュレーションボードに区別されている
が、いずれも本発明を適用することができる。最初に塗
布する塗料として紫外線硬化型塗料を用いてこの表面に
塗装する。紫外線硬化型塗料の組成として、光重合性オ
リゴマー70〜80重量%、光重合性モノマー10〜1
5重量%、光開始剤1〜5重量%の割合が一般的であ
り、場合によって光開始助剤が光開始剤の効果促進のた
め適宜用いられる。前記光重合性オリゴマーとしては、
エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、不飽和
ポリエステル、ポリエステルアクリレート等が用いら
れ、前記光重合性モノマーとしては、酢酸ビニル、N−
ビニルピロリドン、スチレン等の単官能モノマー、ジア
クリレート、トリアクリレート等の多官能モノマーが用
いられる。そして、前記光開始剤としては、クロロアセ
トフェノン、ベンゾインエーテル、チオキサンソン等が
用いられる。
【0006】紫外線硬化型塗料の塗布量としては20〜
40g/m2 が下塗りとして一般的であるが、求める塗
膜の厚さに応じてこの範囲から脱してもよい。塗装装置
は従来使用されていたロールコーターやカーテンフロー
コーター等を用いることができる。乾燥は紫外線照射機
を用いる。装置としては放電ランプ方式、フラッシュ方
式、レーザー方式、無電極ランプ方式がある。ランプは
30〜35W/cmを用いて20〜100秒間照射させ
て塗装を硬化させる。下塗り工程が終わった後は、適宜
表面をかるくサンディングして上塗り塗料を塗布して仕
上げられる。
【0007】
【作用】請求項1記載の木質繊維板の塗装方法において
は、下塗りに紫外線硬化塗料を用いて塗布し、紫外線照
射機で乾燥させるので、極めて速く乾燥させることがで
き、木質繊維板に塗料が吸収するを防止する。
【0008】
【実施例】厚さ12mmのMDFの表面に以下の組成か
らなる紫外線硬化型塗料を用いて下塗り塗装を行った。 空気乾燥型不飽和ポリエステル 71.5重量% スチレン 17.8 〃 ステリアン酸亜鉛 4.5 〃 エアロジル 1.7 〃 光開始剤(イルガキュアー651) 4.5 〃
【0009】塗装装置はロールコーターを用い、塗布量
は25g/m2 で行った。この後、コンベアで放電ラン
プ方式の紫外線照射機内を通過させると同時に30W/
cmの高圧ランプを20秒間照射して塗料を乾燥、硬化
させた。この時点でMDFの塗装表面は全く毛羽立って
おらず、表面には薄い塗膜がきわめて平滑に形成されて
いた。ついで、この表面をベルトサンダーで軽くサンデ
ィングを行った後、さらに以下の組成からなる紫外線硬
化型塗料を用いて上塗り塗装を行った。 不飽和ポリエステル65%、スチレン35% 80.0重量% 2%パラフィンワックス(mp52℃)/スチレン 4.0 〃 スチレン 11.0 〃 ベンゾインメチルエーテル 5.0 〃 パール顔料 5.0 〃
【0010】塗装装置はカーテンフローコーターを用
い、塗布量は200g/m2 で塗装を行った。この後、
コンベアで放電ランプ方式の紫外線照射機内を通過させ
ると同時に30W/cmの低圧水銀ランプで90秒間照
射させた後、さらに30W/cmの中圧水銀ランプを3
0秒間照射して2段階工程で塗料を乾燥、硬化させた。
この後、バフローラーで表面を研磨して、表面に厚い塗
膜がきわめて平滑に形成された光沢のある塗装板を得
た。
【0011】
【発明の効果】請求項1記載の木質繊維板の塗装方法は
以上の説明からも明らかなように、最初に塗布する塗料
として紫外線硬化型塗料を用いて紫外線照射機で乾燥さ
せるので、きわめて速く乾燥させることができ、木質繊
維板が塗料を吸収して膨潤する暇がない。したがって、
この後、塗料を塗布しても木質繊維板に吸い込まれるこ
とがなく塗膜を厚く形成でき、きわめて平滑な表面を得
ることができる。よって、今までの紙貼り工程を省略す
ることができて生産性を向上させることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質繊維板に、紫外線硬化塗料を用いて
    下塗り塗装を行った後に、適宜着色、上塗り塗装等を行
    うことを特徴とする木質繊維板の塗装方法。
JP14259394A 1994-05-31 1994-05-31 木質繊維板の塗装方法 Pending JPH07328534A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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