JP2000354823A - 合成樹脂塗料の塗装方法 - Google Patents

合成樹脂塗料の塗装方法

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JP2000354823A
JP2000354823A JP11171779A JP17177999A JP2000354823A JP 2000354823 A JP2000354823 A JP 2000354823A JP 11171779 A JP11171779 A JP 11171779A JP 17177999 A JP17177999 A JP 17177999A JP 2000354823 A JP2000354823 A JP 2000354823A
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Hiroyuki Maekawa
裕之 前川
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SANYU PAINT KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリウレタン系又は不飽和ポリエステル系下塗
り塗料を塗布した基材への中塗り塗料として不飽和ポリ
エステル樹脂は、空乾性を有して光沢や肉持ち感がよい
が、中塗り用としては研磨剤の併用が不可欠であり、研
磨性を高めるためにその使用量を増加すると塗膜の透明
性が低下し、逆に透明性を維持するために研磨剤の使用
量を減少させると研磨性が低下するという現象がおこ
り、研磨性と透明性のバランスをとるのが容易でないと
いう問題があった。 【解決手段】基材にポリウレタン系樹脂又は該樹脂と不
飽和ポリエステル系樹脂を下塗りした後、有機過酸化
物、カルボン酸金属塩及び光重合開始剤を含有した不飽
和ポリエステル樹脂塗料を中塗りした後、塗膜を常温又
は加熱下に内部硬化させ、次いで活性エネルギー線を照
射して表面硬化させ、その上に活性エネルギー線硬化樹
脂塗料又はポリウレタン系塗料を上塗り塗装することに
より、美麗な塗装膜が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリウレタン系下
塗り塗料または不飽和ポリエステルとポリウレタン樹脂
併用系下塗り塗料を塗布した基材に有機過酸化物、カル
ボン酸金属塩及び光重合開始剤を含有してなる不飽和ポ
リエステル樹脂中塗り塗料を塗布した後、塗膜を常温又
は加熱下に内部硬化させ、次いで活性エネルギー線を照
射して表面硬化させ、更に活性エネルギー線硬化樹脂上
塗り塗料またはポリウレタン系上塗り塗料を塗布する合
成樹脂塗料の塗装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、多価アルコールアリルエーテ
ル成分やジシクロペンタジエン等を含有した不飽和ポリ
エステル樹脂は、空乾性を有して光沢や肉持ち感が好ま
しく、しかも美麗な仕上がりを与えるため、一般塗料、
特に木工用塗料、シーリング材、接着剤、成形物等に用
いられてきた。しかも、建材や家具等の用途においては
かかる不飽和ポリエステル樹脂塗料は中塗り塗料として
用いられることが多く、その場合には通常基材にポリウ
レタン系や不飽和ポリエステル系の下塗り塗料を塗布し
た上に、不飽和ポリエステル樹脂塗料を中塗りし、硬化
した後、研磨して平滑性を向上し、その上にウレタン系
樹脂塗料等の上塗り塗料を塗布していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
塗装方法においては不飽和ポリエステル樹脂塗料の性状
が全体の塗装物に与える影響が極めて大きく、例えば塗
料には研磨剤の併用が不可欠であり、研磨性を高めるた
めにその使用量を増加すると塗膜の透明性が低下し、逆
に透明性を維持するために研磨剤の使用量を減少させる
と研磨性が低下するという現象がおこり、研磨性と透明
性のバランスをとるのが容易ではないという難点があっ
た。また、従来の合成樹脂塗料の塗装方法では研磨時の
粉塵に発火の恐れがあったので、従来の塗装方法をより
効率よく実施するためには、かかる中塗り塗料の改善が
望まれていた。
【0004】更には、不飽和ポリエステル樹脂塗料の塗
膜は硬化直後に、あるいは実際の使用に当たっての耐光
性不足のために、やや黄変する傾向があるため、より商
品価値の高い製品の開発には、この問題も解決しなけれ
ばならなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者が鋭意
研究を重ねた結果、新規の合成樹脂塗膜の塗装方法を提
供するに到った。すなわち、ポリウレタン系下塗り塗料
を塗布した基材に有機過酸化物、カルボン酸金属塩及び
光重合開始剤を含有してなる不飽和ポリエステル樹脂中
塗り塗料を塗布した後、塗膜を常温又は加熱下に内部硬
化させ、次いで活性エネルギー線を照射して表面硬化さ
せ、更に活性エネルギー線硬化樹脂上塗り塗料を塗布す
ることを特徴とする合成樹脂塗料の塗装方法であって、
不飽和ポリエステル樹脂中塗り塗料に研磨材を含有させ
ることもできる。このとき、カルボン酸金属塩が、高級
脂肪酸コバルト塩であることが好ましく、オクテン酸コ
バルトであることが特に好ましく、光重合開始剤が、ヒ
ドロキシル基含有フェニルケトン系化合物であることが
好ましく、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ンであることが特に好ましく、基材が、木質基材である
ことが好ましく、活性エネルギー線が紫外線であること
が好ましい合成樹脂塗料の塗装方法である。
【0006】本発明の第二は、ポリウレタン系下塗り塗
料を塗布した基材に有機過酸化物、カルボン酸金属塩及
び光重合開始剤を含有してなる不飽和ポリエステル樹脂
中塗り塗料を塗布した後、塗膜を常温又は加熱下に内部
硬化させ、次いで活性エネルギー線を照射して表面硬化
させ、更にポリウレタン系上塗り塗料を塗布することを
特徴とする合成樹脂塗料の塗装方法であって、不飽和ポ
リエステル樹脂中塗り塗料に研磨材を含有させることも
できる。このとき、カルボン酸金属塩が、高級脂肪酸コ
バルト塩であることが好ましく、オクテン酸コバルトで
あることが特に好ましく、光重合開始剤が、ヒドロキシ
ル基含有フェニルケトン系化合物であることが好まし
く、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンであ
ることが特に好ましく、基材が、木質基材であることが
好ましく、活性エネルギー線が紫外線であることが好ま
しい合成樹脂塗料の塗装方法である。
【0007】本発明の第三は、不飽和ポリエステルとポ
リウレタン樹脂併用系下塗り塗料を塗布した基材に有機
過酸化物、カルボン酸金属塩及び光重合開始剤を含有し
てなる不飽和ポリエステル樹脂中塗り塗料を塗布した
後、塗膜を常温又は加熱下に内部硬化させ、次いで活性
エネルギー線を照射して表面硬化させ、更にポリウレタ
ン系上塗り塗料を塗布することを特徴とする合成樹脂塗
料の塗装方法であって、不飽和ポリエステル樹脂中塗り
塗料に研磨材を含有させることもできる。このとき、カ
ルボン酸金属塩が、高級脂肪酸コバルト塩であることが
好ましく、オクテン酸コバルトであることが特に好まし
く、光重合開始剤が、ヒドロキシル基含有フェニルケト
ン系化合物であることが好ましく、1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトンであることが特に好ましく、
基材が、木質基材であることが好ましく、活性エネルギ
ー線が紫外線であることが好ましい合成樹脂塗料の塗装
方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明で用いられるポリウレタン系下塗り
塗料は、ポリエステルポリオール、短油長アルキッド、
アクリルポリオール、エポキシエステル、ポリエーテル
ポリオール等のポリオール(好ましい水酸基価は100
〜300KOHmg/gである)とポリイソシアネート
化合物とを混合したいわゆる2液型のものである。ポリ
イソシアネート化合物としては具体的にはトリレンジイ
ソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシア
ネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、4,4
−メチレンビスシクロヘキシルジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート等の多官能芳香族ポリイソシア
ネート、多官能脂肪族ポリイソシアネート及びそのアダ
クト体、誘導体が挙げられる。
【0010】本発明で用いられる不飽和ポリエステル樹
脂とポリウレタン樹脂併用系下塗り塗料は、不飽和ポリ
エステル樹脂、特にノンワックス型不飽和ポリエステル
樹脂とポリイソシアネート化合物を混合した2液型のも
のに有機カルボン酸金属塩を混入し、さらに有機過酸化
物が配合されたものである。ポリイソシアネート化合物
としては、具体的にはトリレンジイソシアネート、キシ
リレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナ
フチレンジイソシアネート、4,4−メチレンビスシク
ロヘキシルジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート等の多官能芳香族ポリイソシアネート、多官能脂肪
族ポリイソシアネート及びそのアダクト体、誘導体が挙
げられる。
【0011】本発明で用いられる中塗り用の不飽和ポリ
エステル樹脂は特に限定されず、不飽和多塩基酸(必要
に応じて飽和多塩基酸が併用される)と多価アルコール
との縮重合生成物であり、該不飽和多塩基酸としては、
例えば無水マレイン酸、マレイン酸、フマル酸、無水イ
タコン酸、イタコン酸等が挙げられ、飽和多塩基酸とし
ては無水フタル酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、アジピン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、3−メ
チルテトラヒドロ無水フタル酸、トリメリット酸、無水
トリメリット酸、ピロメリット酸、無水ピロメリット
酸、6−メチル−4−シクロヘキセン−1,2,3トリ
カルボン酸無水物等が挙げられる。
【0012】又、該不飽和多塩基酸と縮重合させられる
多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール、水添ビスフェノ
ールA、ビスフェノールAジオキシプロポキシエーテ
ル、ビスフェノールAジポリオキシプロポキシエーテ
ル、ビスフェノールAジオキシエトキシエーテル、ビス
フェノールAジポリオキシエトキシエーテル、1,9−
ノナンジオール、ポリプロピレングリコール、ポリエチ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコール、1,
3−ブチレングリコール、2,3−ブチレングリコー
ル、1、4−ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジ
オール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,
2,4−トリメチル−1,3−ペンタン−ジオール、ネ
オペンチルグリコール、トリメチロールエタン、トリメ
チロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトー
ル、シクロヘキサンジメタノールなどが挙げられる。
【0013】本発明においては、空乾性を持たせるため
に該不飽和ポリエステル樹脂の構成単位として、シクロ
ペンタジエン系単位、ジシクロペンタジエン系単位、多
価アルコールアリルエーテル単位から選ばれる少なくと
も1種を含有することが好ましく、かかるシクロペンタ
ジエン系単位、ジシクロペンタジエン系単位とは、シク
ロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、更にはこれら
の誘導体が挙げられ、該誘導体の例としてはマレイン酸
トリシクロデセニル、フマル酸トリシクロデセニル、ア
ジピン酸トリシクロデセニル、フタル酸トリシクロデセ
ニル、イソフタル酸トリシクロデセニル、トリメリット
酸トリシクロデセニル、エチレングリコールトリシクロ
デセニルエーテル、ジエチレングリコールトリシクロデ
セニルエーテル、プロピレングリコールトリシクロデセ
ニルエーテル、1,4−ブタンジオールトリシクロデセ
ニルエーテル、1,6−ヘキサンジオールトリシクロデ
セニルエーテル、ネオペンチルグリコールトリシクロデ
セニルエーテル、グリセリントリシクロデセニルエーテ
ル、トリメチロールプロパントリシクロデセニルエーテ
ル、ヒドロキシル化ジシクロペンタジエン等が挙げられ
る。
【0014】又、多価アルコールアリルエーテル単位と
しては、具体的にはペンタエリスリトールトリアリルエ
ーテル、トリメチロールプロパンジアリルエーテル、グ
リセリンモノアリルエーテル、トリメチロールエタンジ
アリルエーテル、グリセリンジアリルエーテルなどが挙
げられ、いずれも分子中に少なくとも1個の水酸基を含
有するエーテルである。
【0015】かかるシクロペンタジエン系単位、ジシク
ロペンタジエン系単位、多価アルコールアリルエーテル
単位の成分中の構成割合は、多塩基酸成分に対して2〜
50モル%とすることがより好ましい。かかる割合が2
%モル未満では十分な空乾性が得られず、又50モル%
を越えると硬化性が低下する。特にシクロペンタジエン
系単位またはジシクロペンタジエン系単位の場合は10
〜50モル%存在させることがより好ましい。また、多
価アルコールアリルエーテル単位の場合は10〜40モ
ル%存在させることがより好ましい。
【0016】かかるシクロペンタジエン系単位やジシク
ロペンタジエン系単位を不飽和ポリエステル樹脂中に導
入するには、基本的にはシクロペンタジエン、ジシクロ
ペンタジエン及びこれらの誘導体の少なくとも1種を多
塩基酸と共に仕込んで縮合反応を行うが、シクロペンタ
ジエン系単位やジシクロペンタジエン系単位が不飽和ポ
リエステル樹脂末端にあるよりも該樹脂の主鎖中にある
場合の方が塗料等に供したときには、塗料物性が優れて
いる傾向があるので、かかる樹脂を製造するためには、
シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン及びこれら
の誘導体の少なくとも1種は縮合初期に仕込むことが望
ましい。又、多価アルコールアリルエーテル単位を不飽
和ポリエステル樹脂中に導入するには、上記のシクロペ
ンタジエン系単位やジシクロペンタジエン系単位の場合
と同様に行えばよい。
【0017】不飽和ポリエステル樹脂の製造に当たって
は、上記の各成分を使用して、常法に従い、不活性ガス
雰囲気中において温度150〜250℃程度で縮合又は
付加反応させればよく、得られた不飽和ポリエステル樹
脂は通常酸価が10〜30KOHmg/g程度であり、
好ましくはエステル化を促進させることにより酸価を1
0〜20KOHmg/g程度の範囲にすることが好まし
く、該不飽和ポリエステル樹脂の重量平均分子量として
は3000〜30000、さらには4000〜2500
0が好ましく、該重量平均分子量が3000未満では硬
化物の硬度などの塗膜物性が低く、硬化性も遅く、逆に
30000を越えると粘度が高くなって希釈モノマーが
多量必要となり、硬化速度が遅くなる傾向がある。
【0018】なお、本発明の重量平均分子量とは、ゲル
パーミッションクロマトグラフィー(GPC)によって
測定されるもので、例えばショーデックスシステム(昭
和電工株式会社製)でKF−806のカラムを用い、テ
トラヒドロフランを溶媒としポリスチレンを標準として
測定することができる。
【0019】本発明で使用する中塗り用の不飽和ポリエ
ステル樹脂塗料には有機過酸化物、カルボン酸金属塩及
び光重合開始剤が配合される。有機過酸化物としてはメ
チルエチルケトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパ
ーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ベンゾ
イルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブ
チルパーベンゾエート等が挙げられる。カルボン酸金属
塩としては、高級脂肪酸コバルト塩、高級脂肪酸マンガ
ン塩等が挙げられ、高級脂肪酸コバルト塩としてはオク
テン酸コバルト、ナフテン酸コバルトが、高級脂肪酸マ
ンガン塩としてはオクテン酸マンガン、ナフテン酸マン
ガンが挙げられ、好適にはメチルエチルケトンパーオキ
サイドとオクテン酸コバルトが併用される。
【0020】光重合開始剤としては、光の作用によりラ
ジカルを発生するものであれば特に限定されないが、ヒ
ドロキシ基含有フェニルケトン系化合物の使用が好まし
い。具体的には、4−フェノキシジクロロアセトフェノ
ン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエト
キシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1
−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピ
レンフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン
−1−オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒド
ロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−(2−ヒ
ドロキシエトキシ)−フェニル(2−ヒドロキシ−2−
プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン、2−ヒドロキシプロピルフェニルケトン、
2−ヒドロキシプロピル−4−イソブチルフェニルケト
ン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕
−2−モルホリノプロパン−1−ベンゾイン、ベンゾイ
ンメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾ
インイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエー
テル、ベンジルジメチルケタール、ベンゾフェノン、ベ
ンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フ
ェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、4
−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、
3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、チ
オキサンソン、2−クロルチオキサンソン、2−メチル
チオキサンソン、2,4−ジメチルチオキサンソン、イ
ソプロピルチオキサンソン、カンファーキノン、ジベン
ゾスベロン、2−エチルアンスラキノン、4’,4”−
ジエチルイソフタロフェノン、3,3’,4,4’−テ
トラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノ
ン、α−アシロキシムエステル、アシルホスフィンオキ
サイド、メチルフェニルグリオキシレート、9,10−
フェナンスレンキノン、4−(2−ヒドロキシエトキ
シ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケト
ン等が挙げられる。これらの光重合開始剤の中では、ベ
ンジルジメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシ
ルフェニルケトン、ベンゾイルイソプロピルエーテル、
4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル(2−ヒド
ロキシ−2−プロピル)ケトン、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オンが好適に用い
られ、特に1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ンとオクテン酸コバルトとの組み合わせにおいて、効果
がある。
【0021】光重合開始剤の助剤としては、トリエタノ
ールアミン、トリイソプロパノールアミン、4,4’−
ジメチルアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、
4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン、2−ジメチ
ルアミノエチル安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸
エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸(n−ブトキシ)
エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、4−
ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、2,4−
ジエチルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオ
キサンソン等を併用することも可能である。
【0022】かかる薬剤の配合比については特に限定さ
れないが、本発明の効果を効率よく得るためには、配合
重量比が不飽和ポリエステル樹脂(固形分)100重量
部に対して、有機過酸化物が0.1〜5重量部、好まし
くは1〜3重量部、有機カルボン酸金属塩が0.3〜
1.0重量部、好ましくは0.4〜0.6重量部、光重
合開始剤が2〜4重量部、好ましくは2〜3重量部の範
囲から選択される。かかる範囲の下限よりも使用量が少
ないと研磨性が悪く、硬化性も遅く、逆に多いと塗料の
使用可能時間が短くなって作業性が低下する。
【0023】又、上記以外にも通常研磨剤が併用され
る。研磨剤としては代表的には、ステアリン酸亜鉛が挙
げられ、その他タルク、シリカ、炭酸カルシウム等が例
示される。研磨剤を使用する場合、その使用量は不飽和
ポリエステル樹脂100重量部に対して、0.5〜10
重量部が適当である。
【0024】かかる配合で得られた不飽和ポリエステル
樹脂塗料を基材に塗布した後、まず常温又は加熱により
塗膜の内部硬化が行われる。塗膜の厚さは300〜40
0μm程度が実用的であり、硬化温度は20〜40℃、
硬化時間は30〜60分が適当である。内部硬化の程度
は塗膜の表面を指触して液体分が指に付着しない程度で
充分であり、次いで活性エネルギー線を照射する。照射
は光重合開始剤を活性化させる方法であれば特に限定さ
れず、遠紫外部、紫外部、近紫外部、赤外部の光線、X
線、γ線等の電磁波や電子線、プロトン線、中性子線な
どの活性エネルギー線を照射して硬化させる方法等が挙
げられるが、放射線照射装置の入手のし易さ、価格等か
ら、紫外線照射による硬化方法が有利で、該紫外線とは
150〜450nm波長域の光を主体としたもので、高
圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンラン
プ、ケミカルランプ等を用いて照射する方法が挙げられ
る。かくして得られた本発明のポリエステル樹脂塗膜は
研磨され上塗り塗料が塗布され製品化される。
【0025】本発明で用いられる活性エネルギー線硬化
樹脂上塗り塗料としては、中塗り用塗料と同様の不飽和
ポリエステル樹脂、ウレタンアクリル樹脂、ポリエステ
ルアクリル樹脂、エポキシアクリル樹脂等を挙げること
ができる。
【0026】ウレタンアクリル樹脂はジイソシアネート
化合物とポリエステルポリオール又は多価アルコールと
(メタ)アクリル系単量体を反応させたものである。そ
の分子量は700〜3000、ウレタン結合の含量がN
CO換算で5〜15重量%程度のものが有効である。ジ
イソシアネート化合物には、2,4−トリレンジイソシ
アネート、2,6−トリレンジイソシアネート、m−キ
シリレンジイソシアネート、p−キシリレンジイソシア
ネート、ジフェニルメタン−4,4−ジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、リジンジイソシアネート、これらの変性
ジイソシアネート、水添加ジイソシアネート等が挙げら
れ、これらは単独又は併用される。多価アルコールとし
ては、中塗り用不飽和ポリエステル樹脂の説明で記載し
た各種の物質が用いられ、更にポリエステルポリオール
としては上記の多価アルコールと多塩基酸の反応物で水
酸基価60〜600KOHmg/gのものが用いられ
る。多塩基酸も中塗り用不飽和ポリエステル樹脂の説明
で記載した各種の物質が用いられる。(メタ)アクリル
系単量体は活性水素を含有することが必要であり、例え
ばアクリル酸、メタクリル酸、2−ヒドロキシエチルア
クリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2
−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリロ
イルフォスフェート、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメ
タクリルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド、
N−エトキシメチルアクリルアミド、エチレングリコー
ルモノアクリレート、ジプロピレングリコールモノアク
リレート、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート
等が挙げられる。
【0027】更にポリエステルアクリル樹脂とは、前述
の不飽和ポリエステル樹脂の末端に前述したごときアク
リル系単量体が結合したものである。エポキシアクリル
樹脂とは、2−官能ビスフェノールA型エポキシ樹脂中
のエポキシ基に前述したごときアクリル単量体が結合し
たものである。該エポキシ樹脂のエポキシ当量は100
〜500、好ましくは180〜300の範囲が良好であ
る。上塗り塗料の塗膜の厚さは10〜60μm程度が実
用的である。
【0028】本発明で用いられるポリウレタン系上塗り
塗料は、桐油、アマニ油、大豆油、綿実油、サフラワ
油、やし油、トール油等の油及びその脂肪酸で変性した
アルキッドポリオールもしくはアクリルポリオール(好
ましい水酸基価は20〜200KOHmg/gである)
に硝化綿、アセチルブチルセルロースを配合した樹脂分
にポリイソシアネート化合物とを混合したいわゆる2液
型のものである。ポリイソシアネート化合物としては具
体的にはトリレンジイソシアネート、キシリレンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイ
ソシアネート、4,4−メチレンビスシクロヘキシルジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート等の多官
能芳香族ポリイソシアネート、多官能脂肪族ポリイソシ
アネート及びそのアダクト体、誘導体が挙げられる。塗
膜の厚さは10〜50μm程度が実用的である。
【0029】本発明の塗装方法は、種々の技術分野で実
施可能であり、各種基材用のコーティング剤(すなわ
ち、塗料)、パテ・シーリング剤、接着剤等に幅広く利
用することができ、その用途により、本発明の効果を阻
害しない範囲において、消泡剤、難燃剤、帯電防止剤、
可塑剤、顔料(チタン白、シアニンブルー、ウォッチン
グレッド、ベンガラ、カーボンブラック、アニリンブラ
ック、マンガンブルー、鉄黒、ウルトラマリンブルー、
ハンザレッド、クロームイエロー、クロームグリーンな
ど)、充填剤(炭酸カルシウム、カオリン、クレー、タ
ルク、マイカ、アルミナ、アスベスト粉、微粉シリカ、
硫酸バリウム、リトポン、石コウ、ステアリン酸亜鉛、
パーライトなど)、レベリング剤(シリコーン、セルロ
ースアセテートブチレート、界面活性剤など)、安定
剤、熱可塑性樹脂(高密度、中密度、低密度の各種ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリペンテン
等の単独重合体、エチレン−プロピレン共重合体、ナイ
ロン−6、ナイロン−6,6等のポリアミド系樹脂、塩
化ビニル系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、塩化ビニリ
デン系樹脂、アクリル系樹脂、アクリルアミド系樹脂、
スチレン系樹脂、ビニルエステル系樹脂、ポリエステル
系樹脂など)、補強剤(ガラス繊維、炭素繊維など)、
垂れ止め剤(水添ヒマシ油、微粒子無水硅酸など)、艶
消し剤(微粉シリカ、パラフィンワックスなど)等を配
合することも可能である。
【0030】又、希釈剤として、スチレン、酢酸エチ
ル、トルエン、キシレン、ブタノール、アセトン、メチ
ルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、セロソルブ
類、ジアセトンアルコール、アクリル酸エステル、アル
キルビニルケトン等が使用される。
【0031】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明するが、本発明の趣旨はこれに限定されるものではな
い。なお、製造例、実施例及び比較例中「%」及び
「部」とあるのは、特にことわりのない限り重量基準を
表す。
【0032】以下の要領で中塗り用の不飽和ポリエステ
ル樹脂を製造した。 (製造例1)攪拌機、精留塔、窒素導入管、真空装置を
付した反応器に、ジシクロペンタジエン0.15モル、
フマル酸1モル及び酢酸コバルトを50ppm仕込ん
で、150℃で2時間付加反応を行った後、エチレング
リコール0.3モル、ジエチレングリコール0.7モル
を仕込み、更にキシレン3%及びハイドロキノン(重合
禁止剤)0.02%を仕込み(仕込量はいずれも縮合成
分全量に対し)、窒素ガスを吹き込みながら210℃で
5時間縮合反応を行った後、5〜50mmHg、150
℃で1時間反応を続け、キシレンを留去し、酸価15K
OHmg/g、重量平均分子量10000の不飽和ポリ
エステル樹脂を得、スチレンモノマーで希釈して樹脂分
70%の溶液(A−I)とした。
【0033】(製造例2)攪拌機、精留塔、窒素導入
管、真空装置を付した反応器に、トリメチロールプロパ
ンジアリルエーテル0.2モル、マレイン酸1モル、エ
チレングリコール0.6モル、ジエチレングリコール
0.6モルを仕込み、更にキシレン3%及びハイドロキ
ノン(重合禁止剤)0.02%を仕込み(仕込量はいず
れも縮合成分全量に対し)、窒素ガスを吹き込みながら
200℃で5時間縮合反応を行った後、5〜50mmH
g、150℃で1時間反応を続け、キシレンを留去し、
酸価12KOHmg/g、重量平均分子量9000の不
飽和ポリエステル樹脂を得、スチレンモノマーで希釈し
て樹脂分70%の溶液(A−II)とした。
【0034】(製造例3)製造例1において、ジシクロ
ペンタジエンを0.25モルとし、ジエチレングリコー
ルを0.45モルとし、更にプロピレングリコールを
0.2モル添加した以外は同様に行って、酸価10KO
Hmg/g、重量平均分子量8000の不飽和ポリエス
テル樹脂を得、スチレンモノマーで希釈して樹脂分70
%の溶液(A−III)とした。
【0035】(製造例4)攪拌機、精留塔、窒素導入
管、真空装置を付した反応器に、ペンタエリスリトール
トリアリルエーテル0.15モル、マレイン酸0.8モ
ル、フタル酸0.2モル、エチレングリコール1モル、
ジエチレングリコール0.2モルを仕込み、更にキシレ
ン3%及びハイドロキノン(重合禁止剤)0.02%を
仕込み(仕込量はいずれも縮合成分全量に対し)、窒素
ガスを吹き込みながら200℃で5時間縮合反応を行っ
た後、5〜50mmHg、150℃で1時間反応を続
け、キシレンを留去し、酸価10KOHmg/g、重量
平均分子量8000の不飽和ポリエステル樹脂を得、ス
チレンモノマーで希釈して樹脂分70%の溶液(A−I
V)とした。
【0036】上記製造例において製造した不飽和ポリエ
ステル樹脂A−I〜A−IVについて、まず中塗り用の
不飽和ポリエステル樹脂塗料として用い、その性能を、
研磨性、透明性、研磨粉の耐発火性、密着性、について
評価した(参考例1〜4)。その評価基準は以下のとお
りである。
【0037】(研磨性)実施例または比較例において、
得られた塗膜を#400ペーパーにて手研磨し、次の5
段階で評価した、但し、各段階の間にある場合は、中間
の数値で評価した。 10:研磨性が非常に優れている。 8:研磨性が優れている。 5:研磨性が普通である。 3:研磨性が劣っている。 1:研磨性が非常に劣っている。
【0038】(透明性)実施例または比較例において、
得られた塗膜を目視にて判定し、次の5段階で評価し
た、但し、各段階の間にある場合は、中間の数値で評価
した。なお、木材(主として一般家具)の透明塗装にお
ける実用範囲は、経験的に評価5以上と考えられてい
る。 10:透明性が非常に優れている。 8:透明性が優れている。 5:透明性が普通である。 3:透明性が劣っている。 1:透明性が非常に劣っている。
【0039】(研磨粉の耐発火性)実施例または比較例
において、得られた塗膜についてDSCによる研磨粉の
発熱開始温度及び発熱量の測定を行い、次の3段階で評
価した。 ◎:発熱開始温度70℃以上。 ○:発熱開始温度60℃以上。 △:発熱開始温度40℃以下。
【0040】(密着性)実施例または比較例において、
得られた塗膜についてクロスカット法(2mm幅、25
升)にて試験を行い、次の3段階で評価した。 ◎:25/25 ○:20/25〜24/25 △:19/25以下
【0041】(参考例1)製造例1で得た不飽和ポリエ
ステル樹脂(A−I)80部にスチレン20部、メチル
エチルケトンパーオキサイド(純分55%)2部、オク
テン酸コバルト(メタル分8%)0.6部、ベンジルメ
チルケタール3部を添加したものを塗料ベースとして用
意し、そのベースに対してステアリン酸亜鉛0部、2.
5部、5部、7.5部、10部をそれぞれ添加した5種
の不飽和ポリエステル樹脂塗料を得た。基材としてウレ
タンシーラーを予め塗布した突き板合板(オーク材、3
0cm×30cm、厚み5.5mm)に、該塗料をスプ
レー法にて300g/m2 塗布した後、室温(20℃)
で30分間放置し、更に40℃のオーブンに20分間入
れ内部硬化を行った。指触で半硬化状態を確認した後、
塗装板を高圧水銀灯(80W/cm)1灯を点灯下の
1.5m/minのベルトコンベア上に乗せ通過させ、
完全硬化して膜厚250μmの塗膜を得た。得られた塗
膜の特性は表1に示したように、塗膜を熱硬化法および
紫外線硬化法を併用して硬化させた場合、それぞれの硬
化法を単独で採用した場合に比べて、研磨性と透明性の
両者のバランスがとれた硬化塗膜が得られた。また、耐
発火性や密着性も向上した。
【0042】(参考例1−a)参考例1の処理におい
て、熱による硬化のみを行い、紫外線硬化を行わなかっ
たものを、参考例1−aとした。
【0043】(参考例1−b)参考例1の処理におい
て、紫外線硬化のみを行い、熱による硬化を行わなかっ
たものを、参考例1−bとした。
【0044】
【表1】
【0045】実施例1〜12までの塗装板を肉持感、透
明性、密着性、仕上がり感、について評価した。その評
価基準は以下のとおりである。
【0046】(肉持感)実施例において得られた塗膜を
目視にて判定し、次の5段階で評価した。なお、木材
(主として一般家具)の透明塗装における実用範囲は、
経験的に評価5以上と考えらていれる。 10:肉持感が非常に優れている。 8:肉持感が優れている。 5:肉持感が普通である。 3:肉持感が劣っている。 1:肉持感が非常に劣っている。
【0047】(透明性)実施例において得られた塗膜を
目視にて判定し、次の5段階で評価した。なお、木材
(主として一般家具)の透明塗装における実用範囲は、
経験的に評価5以上と考えられている。 10:透明性が非常に優れている。 8:透明性が優れている。 5:透明性が普通である。 3:透明性が劣っている。 1:透明性が非常に劣っている。
【0048】(密着性)実施例において得られた塗膜に
ついてクロスカット法(2mm幅、25升)により試験
を行った。すなわち、カッターにより得られた碁盤目上
に粘着テープを貼り、剥がした後の残存塗膜の数を測定
し、次の3段階で評価した。 ◎:25/25 ○:20/25〜24/25 △:19/25以下
【0049】(仕上がり感)実施例において得られた塗
膜を目視にて判定し、次の5段階で評価した。なお、木
材(主として一般家具)の透明塗装における実用範囲
は、経験的に評価5以上と考えられている。 10:仕上がり感が非常に優れている。 8:仕上がり感が優れている。 5:仕上がり感が普通である。 3:仕上がり感が劣っている。 1:仕上がり感が非常に劣っている。
【0050】次に、A−I〜A−IVを中塗り塗料とし
て用いて、本発明の方法を実施した。 (実施例1)基材として着色目止め処理ナラ材ツキ板合
板に、フタル酸/アジピン酸/ジプロピレングリコール
/トリメチロールプロパンの縮合樹脂であって、水酸基
価260KOHmg/gの80%酢酸エチル溶液である
ポリエステルポリオール60部及び酢酸エチル40部か
らなるA液とコロネートL(日本ポリウレタン工業株式
会社製:NCO含量13%)60部及び酢酸エチル40
部からなるB液をA液:B液=1:1に混合し、下塗り
塗料として膜厚70μmに塗布した後、1日室温放置し
た後、#240サンドペーパーで研磨し、次いで参考例
1におけるステアリン酸亜鉛量2.5部の中塗り塗料を
膜厚300μmに塗布し、硬化した。1日放置後#40
0サンドペーパーで研磨し、更にウレタンアクリレート
(日本合成化学工業株式会社製:紫光UV−7000
B)45部、トリプロピレングリコールジアクリレート
15部、アクリロイルモルホリン15部、酢酸エチル1
5.98部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケ
トン5部、シリカ4部及びシリコーン消泡剤0.02部
からなる上塗り塗料を膜厚30μmに塗装し、高圧水銀
灯(80W/cm)1灯を点灯下3.0m/minのベ
ルトコンベア上に乗せ通過させた。その結果、表2に示
したような評価である美麗な仕上がりの塗膜が得られ
た。
【0051】(参考例2)まず、製造例2で得た不飽和
ポリエステル樹脂(A−II)を用いて、参考例1と同
様の操作により塗膜を得たが、その特性は参考例1のも
のと同様であった。
【0052】(実施例2)基材として着色目止め処理ウ
ォールナットツキ板合板に、マレイン酸/フタル酸/ジ
プロピレングリコール/トリメチロールプロパンの縮合
樹脂であって、水酸基価190KOHmg/gの80%
酢酸エチル溶液であるポリエステルポリオール60部及
び酢酸ブチル40部からなるA液とコロネートL(日本
ポリウレタン工業株式会社製:NCO含量13%)45
部及び酢酸エチル55部からなるB液をA液:B液=
1:1に混合し、下塗り塗料として膜厚70μmに塗布
した後、1日室温放置した後、#240サンドペーパー
で研磨し、次いで参考例2におけるステアリン酸亜鉛量
2.5部の中塗り塗料を膜厚200μmに塗布し、硬化
した。1日放置後#400サンドペーパーで研磨し、更
にエポキシアクリレート(日本合成化学工業株式会社
製:紫光UV−9100B)45部、トリプロピレング
リコールジアクリレート15部、アクリロイルモルホリ
ン15部、酢酸エチル15.98部、1−ヒドロキシシ
クロヘキシルフェニルケトン5部、シリカ4部及びシリ
コーン消泡剤0.02部からなる上塗り塗料を膜厚50
μmに塗装し、高圧水銀灯(80W/cm)1灯を点灯
下3.0m/minのベルトコンベア上に乗せ通過させ
た。その結果、表2に示したような評価である美麗な仕
上がりの塗膜が得られた。
【0053】(参考例3)まず、製造例3で得た不飽和
ポリエステル樹脂(A−III)を用いて、参考例1と
同様の操作により塗膜を得たが、その特性は参考例1の
ものと同様であった。
【0054】(実施例3)基材として着色目止め処理か
ばツキ板合板に、フタル酸/アジピン酸/プロピレング
リコール/トリメチロールプロパンの縮合樹脂であっ
て、水酸基価280KOHmg/gの80%酢酸ブチル
溶液であるポリエステルポリオール60部及び酢酸ブチ
ル40部からなるA液とコロネートL(日本ポリウレタ
ン工業株式会社製:NCO含量13%)70部及び酢酸
エチル30部からなるB液をA液:B液=1:1に混合
し、下塗り塗料として膜厚60μmに塗布した後、1日
室温放置した後、#240サンドペーパーで研磨し、次
いで参考例3におけるステアリン酸亜鉛量2.5部の中
塗り塗料を膜厚150μmに塗布し、硬化した。1日放
置後#400サンドペーパーで研磨し、更にポリエステ
ルアクリレート(東亜合成株式会社製:アロニックスM
8100)55部、トリプロピレングリコールジアクリ
レート12部、アクリロイルモルホリン12部、酢酸エ
チル12.98部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン4部、シリカ4部及びシリコーン消泡剤0.
02部からなる上塗り塗料を膜厚50μmに塗装し、高
圧水銀灯(80W/cm)1灯を点灯下3.0m/mi
nのベルトコンベア上に乗せ通過させた。その結果、表
2に示したような評価である美麗な仕上がりの塗膜が得
られた。
【0055】(参考例4)製造例4で得た不飽和ポリエ
ステル樹脂(A−IV)を用いて、参考例1と同様の操
作により塗膜を得たが、その特性は参考例1のものと同
様であった。
【0056】(実施例4)基材として着色目止め処理チ
ークツキ板合板に、マレイン酸/フタル酸/アジピン酸
/プロピレングリコール/トリメチロールプロパンの縮
合樹脂であって、水酸基価180KOHmg/gの80
%酢酸エチル溶液であるポリエステルポリオール60部
及び酢酸エチル40部からなるA液とコロネートL(日
本ポリウレタン工業株式会社製:NCO含量13%)4
5部、酢酸エチル25部及び酢酸ブチル30部からなる
B液をA液:B液=1:1に混合し、下塗り塗料として
膜厚60μmに塗布した後、1日室温放置した後、#2
40サンドペーパーで研磨し、次いで参考例4における
ステアリン酸亜鉛量2.5部の中塗り塗料を膜厚250
μmに塗布し、硬化した。1日放置後#400サンドペ
ーパーで研磨し、更に不飽和ポリエステル(日本合成化
学工業株式会社製:ゴーセラック180)70部、スチ
レン23.98部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン3部及びシリカ3部、シリコーン消泡剤0.
02部からなる上塗り塗料を膜厚80μmに塗装し、高
圧水銀灯(80W/cm)1灯を点灯下3.0m/mi
nのベルトコンベア上に乗せ通過させた。その結果、表
2に示したような評価である美麗な仕上がりの塗膜が得
られた。
【0057】(実施例5)基材として着色目止め処理ナ
ラ材ツキ板合板に、フタル酸/アジピン酸/ジプロピレ
ングリコール/トリメチロールプロパンの縮合樹脂であ
って、水酸基価260KOHmg/gの80%酢酸エチ
ル溶液であるポリエステルポリオール60部及び酢酸エ
チル40部からなるA液とコロネートL(日本ポリウレ
タン工業株式会社製:NCO含量13%)60部及び酢
酸エチル40部からなるB液をA液:B液=1:1に混
合し、下塗り塗料として膜厚70μmに塗布した後、1
日室温放置した後、#400サンドペーパーで研磨し、
次いで参考例1におけるステアリン酸亜鉛量2.5部の
中塗り塗料を膜厚250μmに塗布し、硬化した。1日
放置後#400サンドペーパーで研磨し、更にフタル酸
/グリセリン/ペンタエリスリトール/ヒマシ油の縮合
樹脂であって、水酸基価120KOHmg/gの80%
酢酸ブチル溶液である油変性ポリエステルポリオール5
0部、酢酸エチル30.99部、硝酸セルロース15
部、シリカ4部、シリコーン消泡剤0.01部からなる
A液とコロネートHL(日本ポリウレタン工業株式会社
製:NCO含量12.7%)40部、タケネートD−2
04(武田薬品工業株式会社製:NCO含量13%)3
0部、酢酸エチル30部からなるB液をA液:B液=
1:1に混合し、上塗り塗料として膜厚40μmに塗装
した。その結果、表2に示したような評価である非常に
美麗な仕上がりの塗膜が得られた。
【0058】(実施例6)基材として着色目止め処理ウ
ォールナットツキ板合板に、マレイン酸/フタル酸/ジ
プロピレングリコール/トリメチロールプロパンの縮合
樹脂であって、水酸基価190KOHmg/gの80%
酢酸ブチル溶液であるポリエステルポリオール60部及
び酢酸ブチル40部からなるA液とコロネートL(日本
ポリウレタン工業株式会社製:NCO含量13%)45
部及び酢酸エチル55部からなるB液をA液:B液=
1:1に混合し、下塗り塗料として膜厚70μmに塗布
した後、1日室温放置した後、#400サンドペーパー
で研磨し、次いで参考例2におけるステアリン酸亜鉛量
2.5部の中塗り塗料を膜厚200μmに塗布し、硬化
した。1日放置後#400サンドペーパーで研磨し、更
にフタル酸/アジピン酸/トリメチロールプロパン/大
豆油の縮合樹脂であって、水酸基価190KOHmg/
gの80%酢酸ブチル溶液である油変性ポリエステルポ
リオール40部、酢酸エチル40.99部、硝酸セルロ
ース15部、シリカ4部及びシリコーン消泡剤0.01
部からなるA液とコロネートHL(日本ポリウレタン工
業株式会社製:NCO含量12.7%)40部、タケネ
ートD−204(武田薬品工業株式会社製:NCO含量
13%)20部、酢酸エチル40部からなるB液をA
液:B液=2:1に混合し、上塗り塗料として膜厚40
μmに塗装した。その結果、表2に示したような評価で
ある非常に美麗な仕上がりの塗膜が得られた。
【0059】(実施例7)基材として着色目止め処理か
ばツキ板合板に、フタル酸/アジピン酸/プロピレング
リコール/トリメチロールプロパンの縮合樹脂であっ
て、水酸基価280KOHmg/gの80%酢酸ブチル
溶液であるポリエステルポリオール60部及び酢酸ブチ
ル40部からなるA液とコロネートL(日本ポリウレタ
ン工業株式会社製:NCO含量13%)70部及び酢酸
エチル30部からなるB液をA液:B液=1:1に混合
し、下塗り塗料として膜厚60μmに塗布した後、1日
室温放置した後、#400サンドペーパーで研磨し、次
いで参考例3におけるステアリン酸亜鉛量2.5部の中
塗り塗料を膜厚150μmに塗布し、硬化した。1日放
置後#400サンドペーパーで研磨し、更に水酸基価3
0KOHmg/gのアクリルポリオール(日本合成化学
工業株式会社製:ゴーセプレンA−1300)の50%
トルエン/キシレン溶液70部、酢酸エチル13.99
部、トルエン10部、セルロースアセテートブチレート
2部、シリカ4部及びシリコーン消泡剤0.01部から
なるA液とコロネートL(日本ポリウレタン工業株式会
社製:NCO含量13%)40部、タケネートD−20
4(武田薬品工業株式会社製:NCO含量13%)20
部及び酢酸エチル40部からなるB液をA液:B液=
6:1に混合し、上塗り塗料として膜厚50μmに塗装
した。その結果、表2に示したような評価である非常に
美麗な仕上がりの塗膜が得られた。
【0060】(実施例8)基材として着色目止め処理チ
ークツキ板合板に、マレイン酸/フタル酸/アジピン酸
/プロピレングリコール/トリメチロールプロパンの縮
合樹脂であって、水酸基価180KOHmg/gの80
%酢酸エチル溶液であるポリエステルポリオール60部
及び酢酸ブチル40部からなるA液とコロネートL(日
本ポリウレタン工業株式会社製:NCO含量13%)4
5部、酢酸エチル25部及び酢酸ブチル30部からなる
B液をA液:B液=1:1に混合し、下塗り塗料として
膜厚60μmに塗布した後、1日室温放置した後、#4
00サンドペーパーで研磨し、次いで参考例4における
ステアリン酸亜鉛量2.5部の中塗り塗料を膜厚250
μmに塗布し、硬化した。1日放置後#400サンドペ
ーパーで研磨し、更に水酸基価75KOHmg/gのア
クリルポリオール(日立化成工業株式会社製:ヒタロイ
ドu−101)の酢酸ブチル45%/酢酸セロソルブ5
%溶液80部、酢酸エチル19.99部及びシリコーン
消泡剤0.01部からなるA液とタケネートD−110
N(武田薬品工業株式会社製:NCO含量11.8%)
53部、酢酸ブチル47部からなるB液をA液:B液=
1:1に混合し、上塗り塗料として膜厚80μmに塗装
した。その結果、表2に示したような評価である非常に
美麗な仕上がりの塗膜が得られた。
【0061】(実施例9)基材として着色目止め処理ナ
ラ材ツキ板合板に、無水マレイン酸/ジエチレングリコ
ール/プロピレングリコール/トリエチレングリコール
/ペンタエリスリトールトリアリルエーテルの縮合樹脂
であって、70%スチレン溶液である不飽和ポリエステ
ル樹脂70部、スチレンモノマー10部、酢酸エチル1
9.5部及びニッカオチックスコバルト8%(日本化学
産業株式会社製)0.5部からなるA液とコロネートL
(日本ポリウレタン工業株式会社製:NCO含量13
%)12部、コロネート2030(日本ポリウレタン工
業株式会社製:NCO含量8%)45部及び酢酸エチル
43部からなるB液をA液:B液=1:1に混合し、A
液量に対してパーメックN(日本油脂株式会社製)を2
%添加し、下塗り塗料として膜厚100μmに塗布した
後、1日室温放置した後、#400サンドペーパーで研
磨し、次いで参考例1におけるステアリン酸亜鉛量2.
5部の中塗り塗料を膜厚250μmに塗布し、硬化し
た。1日放置後#400サンドペーパーで研磨し、更に
フタル酸/グリセリン/ペンタエリスリトール/ヒマシ
油の縮合樹脂であって、水酸基価120KOHmg/g
の80%酢酸ブチル溶液50部、酢酸エチル30.99
部、硝酸セルロース15部、シリカ4部及びシリコーン
消泡剤0.01部からなるA液とコロネートHL(日本
ポリウレタン工業株式会社製:NCO含量12.7%)
40部、タケネートD−204(武田薬品工業株式会社
製:NCO含量13%)30部及び酢酸エチル30部か
らなるB液をA液:B液=4:1に混合し、上塗り塗料
として膜厚40μmに塗装した。その結果、表2に示し
たような評価である非常に美麗な仕上がりの塗膜が得ら
れた。
【0062】(実施例10)基材として着色目止め処理
ウォールナットツキ板合板に、無水マレイン酸/ジエチ
レングリコール/プロピレングリコール/トリエチレン
グリコール/ペンタエリスリトールトリアリルエーテル
の縮合樹脂であって、70%スチレン溶液である不飽和
ポリエステル樹脂70部、TALCAN POWDER
PK(林化成株式会社製)10部、スチレンモノマー
10部、酢酸エチル9.5部及びニッカオチックスコバ
ルト8%(日本化学産業株式会社製)0.5部からなる
A液とコロネートL(日本ポリウレタン工業株式会社
製:NCO含量13%)12部、コロネート2030
(日本ポリウレタン工業株式会社製:NCO含量8%)
45部及び酢酸エチル43部からなるB液をA液:B液
=1:1に混合し、A液量に対してパーメックN(日本
油脂株式会社製)を2%添加し、下塗り塗料として膜厚
120μmに塗布した後、1日室温放置した後、#40
0サンドペーパーで研磨し、次いで参考例2におけるス
テアリン酸亜鉛量2.5部の中塗り塗料を膜厚200μ
mに塗布し、硬化した。1日放置後#400サンドペー
パーで研磨し、更にフタル酸/アジピン酸/トリメチロ
ールプロパン/大豆油の縮合樹脂であって、水酸基価1
90KOHmg/gの80%酢酸ブチル溶液40部、酢
酸エチル59.99部、硝酸セルロース15部、シリカ
4部及びシリコーン消泡剤0.01部からなるA液とコ
ロネートHL(日本ポリウレタン工業株式会社製:NC
O含量12.7%)40部、タケネートD−204(武
田薬品工業株式会社製:NCO含量13%)20部及び
酢酸エチル40部からなるB液をA液:B液=2:1に
混合し、上塗り塗料として膜厚40μmに塗装した。そ
の結果、表2に示したような評価である非常に美麗な仕
上がりの塗膜が得られた。
【0063】(実施例11)基材として着色目止め処理
カバ材ツキ板合板に、無水マレイン酸/ジエチレングリ
コール/プロピレングリコール/トリエチレングリコー
ル/トリメチロールプロパンジアリルエーテルの縮合樹
脂であって、75%スチレン溶液である不飽和ポリエス
テル樹脂60部、スチレンモノマー10部、酢酸エチル
29.5部及びニッカオチックスコバルト8%(日本化
学産業株式会社製)0.5部からなるA液とコロネート
L(日本ポリウレタン工業株式会社製:NCO含量13
%)12部、コロネート2030(日本ポリウレタン工
業株式会社製:NCO含量8%)45部及び酢酸エチル
43部からなるB液をA液:B液=2:1に混合し、A
液量に対してパーメックN(日本油脂株式会社製)を2
%添加し、下塗り塗料として膜厚100μmに塗布した
後、1日室温放置した後、#400サンドペーパーで研
磨し、次いで参考例3におけるステアリン酸亜鉛量2.
5部の中塗り塗料を膜厚150μmに塗布し、硬化し
た。1日放置後#400サンドペーパーで研磨し、更に
水酸基価30KOHmg/gのアクリルポリオール(日
本合成化学工業株式会社製:ゴーセプレンA−130
0)の50%トルエン/キシレン溶液70部、酢酸エチ
ル13.99部、トルエン10部、セルロースアセテー
トブチレート2部、シリカ4部及びシリコーン消泡剤
0.01部からなるA液とコロネートL(日本ポリウレ
タン工業株式会社製:NCO含量13%)40部、タケ
ネートD−204(武田薬品工業株式会社製:NCO含
量13%)20部及び酢酸エチル40部からなるB液を
A液:B液=6:1に混合し、上塗り塗料として膜厚5
0μmに塗装した。その結果、表2に示したような評価
である非常に美麗な仕上がりの塗膜が得られた。
【0064】(実施例12)基材として着色目止め処理
チーク材ツキ板合板に、無水マレイン酸/ジエチレング
リコール/プロピレングリコール/トリエチレングリコ
ール/トリメチロールプロパンジアリルエーテルの縮合
樹脂であって、75%スチレン溶液である不飽和ポリエ
ステル樹脂60部、TALCAN POWDER PK
(林化成株式会社製)10部、スチレンモノマー10
部、酢酸エチル19.5部及びニッカオチックスコバル
ト8%(日本化学産業株式会社製)0.5部からなるA
液とコロネートL(日本ポリウレタン工業株式会社製:
NCO含量13%)12部、コロネート2030(日本
ポリウレタン工業株式会社製:NCO含量8%)45部
及び酢酸エチル43部からなるB液をA液:B液=1:
1に混合し、A液量に対してパーメックN(日本油脂株
式会社製)を2%添加し、下塗り塗料として膜厚110
μmに塗布した後、1日室温放置した後、#400サン
ドペーパーで研磨し、次いで参考例4におけるステアリ
ン酸亜鉛量2.5部の中塗り塗料を膜厚250μmに塗
布し、硬化した。1日放置後#400サンドペーパーで
研磨し、更に水酸基価75KOHmg/gのアクリルポ
リオール(日立化成工業株式会社製:ヒタロイドu−1
01)の酢酸ブチル45%/酢酸セロソルブ5%溶液8
0部、酢酸エチル19.99部及びシリコーン消泡剤
0.01部からなるA液とタケネートD−110N(武
田薬品工業株式会社製:NCO含量11.8%)53部
及び酢酸ブチル47部からなるB液をA液:B液=1:
1に混合し、上塗り塗料として膜厚80μmに塗装し
た。その結果、表2に示したような評価である非常に美
麗な仕上がりの塗膜が得られた。
【0065】
【表2】
【0066】
【発明の効果】本発明の合成樹脂塗料の塗装方法は、基
材にポリウレタン系又は不飽和ポリエステル系樹脂を下
塗りとし、これに中塗り塗料として不飽和ポリエステル
樹脂を用い、この中塗り塗料を常温又は加熱下に内部硬
化させ、次いで活性エネルギー線を照射して表面硬化さ
せることにより、研磨性と透明性のバランスのとれた塗
膜が得られ、且つ研磨時に発生する粉塵の発火防止及び
硬化速度が向上するので、この上に活性エネルギー線硬
化樹脂塗料やポリウレタン系樹脂塗料を塗布したときに
美麗な上塗り塗装膜が容易に得られる。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリウレタン系下塗り塗料を塗布した基材
    に有機過酸化物、カルボン酸金属塩及び光重合開始剤を
    含有してなる不飽和ポリエステル樹脂中塗り塗料を塗布
    した後、塗膜を常温又は加熱下に内部硬化させ、次いで
    活性エネルギー線を照射して表面硬化させ、更に活性エ
    ネルギー線硬化樹脂上塗り塗料を塗布することを特徴と
    する合成樹脂塗料の塗装方法。
  2. 【請求項2】ポリウレタン系下塗り塗料を塗布した基材
    に有機過酸化物、カルボン酸金属塩、光重合開始剤及び
    研磨材を含有してなる不飽和ポリエステル樹脂中塗り塗
    料を塗布した後、塗膜を常温又は加熱下に内部硬化さ
    せ、次いで活性エネルギー線を照射して表面硬化させ、
    該表面を研磨した後、更に活性エネルギー線硬化樹脂上
    塗り塗料を塗布することを特徴とする合成樹脂塗料の塗
    装方法。
  3. 【請求項3】ポリウレタン系下塗り塗料を塗布した基材
    に有機過酸化物、カルボン酸金属塩及び光重合開始剤を
    含有してなる不飽和ポリエステル樹脂中塗り塗料を塗布
    した後、塗膜を常温又は加熱下に内部硬化させ、次いで
    活性エネルギー線を照射して表面硬化させ、更にポリウ
    レタン系上塗り塗料を塗布することを特徴とする合成樹
    脂塗料の塗装方法。
  4. 【請求項4】ポリウレタン系下塗り塗料を塗布した基材
    に有機過酸化物、カルボン酸金属塩、光重合開始剤及び
    研磨材を含有してなる不飽和ポリエステル樹脂中塗り塗
    料を塗布した後、塗膜を常温又は加熱下に内部硬化さ
    せ、次いで活性エネルギー線を照射して表面硬化させ、
    該表面を研磨した後、更にポリウレタン系上塗り塗料を
    塗布することを特徴とする合成樹脂塗料の塗装方法。
  5. 【請求項5】不飽和ポリエステルとポリウレタン樹脂併
    用系下塗り塗料を塗布した基材に有機過酸化物、カルボ
    ン酸金属塩及び光重合開始剤を含有してなる不飽和ポリ
    エステル樹脂中塗り塗料を塗布した後、塗膜を常温又は
    加熱下に内部硬化させ、次いで活性エネルギー線を照射
    して表面硬化させ、更にポリウレタン系上塗り塗料を塗
    布することを特徴とする合成樹脂塗料の塗装方法。
  6. 【請求項6】不飽和ポリエステルとポリウレタン樹脂併
    用系下塗り塗料を塗布した基材に有機過酸化物、カルボ
    ン酸金属塩、光重合開始剤及び研磨材を含有してなる不
    飽和ポリエステル樹脂中塗り塗料を塗布した後、塗膜を
    常温又は加熱下に内部硬化させ、次いで活性エネルギー
    線を照射して表面硬化させ、該表面を研磨した後、更に
    ポリウレタン系上塗り塗料を塗布することを特徴とする
    合成樹脂塗料の塗装方法。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれか1項に記載のカ
    ルボン酸金属塩が、高級脂肪酸コバルト塩であることを
    特徴とする合成樹脂塗料の塗装方法。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の高級脂肪酸コバルト塩
    が、オクテン酸コバルトであることを特徴とする合成樹
    脂塗料の塗装方法。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光
    重合開始剤が、ヒドロキシル基含有フェニルケトン系化
    合物であることを特徴とする合成樹脂塗料の塗装方法。
  10. 【請求項10】請求項9に記載のヒドロキシル基含有フ
    ェニルケトン系化合物が、1−ヒドロキシシクロヘキシ
    ルフェニルケトンであることを特徴とする合成樹脂塗料
    の塗装方法。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10のいずれか1項に記載
    の基材が、木質基材であることを特徴とする合成樹脂塗
    料の塗装方法。
  12. 【請求項12】請求項1乃至11のいずれか1項に記載
    の活性エネルギー線が紫外線であることを特徴とする合
    成樹脂塗料の塗装方法。
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