JP3236919B2 - 紫外線硬化型樹脂塗料の塗装方法 - Google Patents

紫外線硬化型樹脂塗料の塗装方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線硬化型樹脂塗料
の塗装方法に関し、特に什器、家具類等に用いられる板
状素材の板面塗装に好適な新規塗装方法を提供するもの
である。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、高級什器や高級家具類の製
作に使用される板状素材の板面には各種塗料を用いて塗
装が施されているが、塗料として漆やラッカー等の塗料
を用いる場合には、乾燥硬化に長時間を必要とすること
に鑑み、近年、紫外線硬化型樹脂塗料を用いて紫外線照
射によって短時間裡に塗料を硬化させる塗装方法(一般
に「UV塗装」と呼ばれている)が汎用されている。
【0003】従来、前記板状素材に紫外線硬化型樹脂塗
料を用いて塗装するに当って採られている塗装方法の代
表的な態様は次の通りである。即ち、例えばラワン合板
からなる板状素材の板面に、先ず、市販の水性着色剤等
をスプレーガンを用いる吹付けやハケ塗りによって塗布
して好みの着色を施した上に、市販の下塗用紫外線硬化
型樹脂塗料を同様に吹付けやハケ塗りによって塗布し、
市販の紫外線照射器(例えば、「サランUVハンド装
置」:商品名:サラン・インターナショナル社製)を使
って紫外線を秒単位の時間(通常、約5〜30秒程度)
で照射して硬化させて下塗塗膜面を形成し、質感を高め
るとともに当該塗膜面に塗布される塗料の定着を確実安
定化するために、下塗塗膜面にペーパー(紙ヤスリ)や
サンドブラスト等によるサンディング加工を施して微細
な凹凸を形成することによって塗膜面の表面積を増大さ
せ、次いで、市販の中塗用紫外線硬化型樹脂塗料を用
い、前記と全く同様にして、サンディング加工が施され
た中塗塗膜面を形成し、最後に、市販の上塗用紫外線硬
化型塗料を吹付けやハケ塗りによって塗布し、紫外線を
照射して乾燥硬化させて上塗塗膜面を形成し、必要な場
合には、さらに磨き加工を施して、鏡面塗膜面を形成す
るというものである。なお、上記塗装方法は、通常、ク
リーンルーム等のチリやホコリを避けた環境下で行われ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】什器や家具類の製作に
使用される板状素材の塗装に当っては、その塗装面の質
感を高めて高級感を付与することが要求されるから、当
業界では前記の下塗・サンディング加工−中塗・サンデ
ィング加工−上塗の各工程が必須とされており、所要の
製品を完成するまでには、何度もサンディング加工を施
す必要がある。ところが、前記サンディング加工には、
大変手間が掛り、且つ、永年の熟練を必要とするという
問題点があり、このため「UV塗装」のもつ乾燥硬化時
間の短縮化というメリットを充分生かすことができず、
製品を完成するまでに多大の時間を要しているととも
に、塗装作業従事者の不足を招いており、この種製品の
コストを非常に高いものとしている。
【0005】本発明者は、かかる状況に鑑み、前記各工
程におけるサンディング加工と同一効果が得られる粗面
加工が容易、且つ迅速に遂行でき、「UV塗装」のメリ
ットを充分に生かすことができる技術手段を提供するこ
とを技術的課題として、永年にわたって研究・試作を重
ねた結果、本発明を完成したものである。
【0006】前記技術的課題は次の通りの本発明によっ
て達成できる。即ち、本発明に係る紫外線硬化型樹脂塗
料の塗装方法は、板状素材の板面を被塗装面とする紫外
線硬化型樹脂塗料の塗装方法において、被塗装面に紫外
線硬化型樹脂塗料を適量載置し、当該被塗装面にサンド
ブラスト法による粗面加工が施されたプラスチックス製
透明フィルムを該フィルムの粗面を被塗装面に向けて当
接し、このフィルムの上からローラー等で圧延して載置
した塗料を被塗装面に展着させ、当該フィルムの外面か
ら紫外線を照射して当該展着させた塗料を硬化させた
後、当該フィルムを除去して艶消し塗膜面を形成させる
操作を、少なくとも2回以上繰返した後、前記艶消し塗
膜面に紫外線硬化型樹脂塗料を適量載置して平滑な表面
をもつプラスチックス製透明フィルムを該フィルムの平
滑面を艶消し塗膜面に向けて当接し、このフィルムの上
からローラー等で圧延して載置した塗料を艶消し塗膜面
に展着させ、当該フィルムの外面から紫外線を照射して
当該展着させた塗料を硬化させた後、当該フィルムを除
去して鏡面塗膜面を形成させるものである
【0007】また、本発明は、前記紫外線硬化型樹脂塗
料の塗装方法において、プラスチックス製透明フィルム
をポリプロピレン製透明フィルムとしたものである。
【0008】本発明の構成をより詳しく説明すれば次の
通りである。先ず、本発明に用いる材料と機器について
述べる。本発明の対象とする板状素材とは、什器や家具
類等の製作に常用されている木板、プラスチックス板及
び金属板等であって、その板面が平滑に加工されている
ものである。なお、板面は水平面であることが好ましい
が、Rが充分に大であれば曲面であってもよい。
【0009】本発明においては、市販の紫外線硬化型樹
脂塗料を用いればよく、下塗用,中塗用及び上塗用とし
て透明又は着色した各種の紫外線硬化型樹脂塗料が市販
されているので、所要の塗料が容易に選択入手できる。
また、前記紫外線硬化型樹脂塗料を乾燥硬化させる紫外
線照射器も各種のものが市販されているので、所要のも
のが容易に選択入手できるが、前出「サランUVハンド
装置」を選択すれば取扱いが便利である。
【0010】本発明においては、市販のプラスチックス
製透明フィルム、例えば、ポリプロピレン製透明フィル
ムを用いることができ、種々様々な厚みと寸法をもつも
のが市販されているので、その内から厚さ100〜20
0μm のものを選択入手して用いることが好ましく、寸
法は、対象とする板面の面積に対応して選定すればよ
い。なお、ポリプロピレン製透明フィルムが最適である
が、ポリエステルフィルムをベースとした剥離性透明フ
ィルムを用いることもできる。本発明の実施に当って
は、選択入手した所要の厚さ・寸法のプラスチックス製
透明フィルムに粗面加工を施したものと粗面加工を施さ
ないで平滑な表面のものとを用意する。前者の使用は必
須であり、その粗面加工は、周知のサンドブラスト法に
よるのが最適であり、60メッシュ〜240メッシュの
範囲から選択される粒度をもってフィルム面に微細な凹
凸を形成する。なお、下塗塗膜面に当接するものは80
メッシュ程度の粒度で、中塗塗膜面に当接するものは1
20〜160メッシュの粒度で、最終製品の塗装面を艶
消仕上げとする場合の上塗塗膜面に当接するものは18
0メッシュ程度の粒度で、それぞれ粗面加工を施すこと
が好ましい。後者は、最終製品の塗装面を鏡面仕上げと
する場合の上塗塗膜面に当接するものであって、その表
面は、当然、可及的に平滑であることが好ましい。
【0011】本発明において用いるローラーは、市販の
硬質ゴムローラーや硬質プラスチックスローラーであ
る。
【0012】次に、本発明の構成を図1〜10を参照して
述べる。なお、図1〜10は、本発明の代表的な実施態様
を模型的に示した縦断面説明図であり、図2、図5及び
図8においてはローラーAの一部を省略して示してい
る。
【0013】図1〜図10は、本発明に係る塗装方法の操
作を経時的に示している。図1において、1は板状素材
であり、その板面には着色層2が設けられている。着色
層2は市販の着色剤を、常法通り、スプレー吹付けやハ
ケ塗りによって設ければよい。なお、本発明において着
色層2の存在は必須ではなく、必要に応じて設けられ
る。先ず、図2に示す通り、板状素材1の着色層2の表
面に第1紫外線硬化型樹脂塗料3を適量載置しその上に
粗面加工が施された第1プラスチックス製透明フィルム
4を該フィルムの粗面4′を着色層2の表面に向けて当
接し、このフィルム4の上からローラーAで万遍なく圧
延して載置した塗料3を被塗装面(着色層2の表面)に
展着させると、図3に示す状態となる。図3に示す通り
の状態において、フィルム4の外面から、常法に従っ
て、紫外線を照射して塗料3を乾燥硬化させた後、フィ
ルム4を除去すると、図4に示す状態となって、同図に
示す通り第1艶消し塗膜面3′が形成される。この塗膜
面3′は、フィルム4の粗面状態がそのまま再現され、
フィルム4の粗面4′がサンドブラスト法によって形成
されている場合には、従来のサンドブラスト法によって
サンディング加工を塗装面に施して形成された粗面と同
様の粗面になっている。次に、図5に示す通り、板状素
材1の第1艶消し塗膜面3′の表面に第2紫外線硬化型
樹脂塗料5を適量載置し、前記と同様に、粗面加工が施
されたプラスチックス製透明フィルム6を当接してロー
ラーAで塗料5を被塗装面(第1艶消し塗膜面3′)に
展着させると、図6に示す状態となる。なお、この場合
フィルム6の粗面6′状態を、先に用いたフィルム4の
粗面4′よりも細かい凹凸のものとして置くことが望ま
しい。図6に示す通りの状態において、前記と同様にし
て塗料を乾燥硬化させた後、フィルム5を除去すると、
図7に示す状態となって同図に示す通り第2艶消し塗膜
面5′が形成される。
【0014】目的とする製品の表面が艶消仕上げである
場合には、図1〜図7によって説明した操作によればよ
く、製品表面により高度な艶消仕上げが要求される場合
には、用いるフィルムの粗面状態を徐々に細かい凹凸の
ものに変えて、図5〜7によって説明した操作を所要回
数繰返せばよい。
【0015】また、目的とする製品の表面が鏡面仕上げ
である場合には、図8に示す通り、板状素材1の第2艶
消し塗膜面5′(図5〜7によって説明した操作を所要
回数繰返した場合には、その最終艶消し塗膜面)の表面
に第3紫外線硬化型樹脂塗料7を適量載置しその上に平
滑な表面をもつプラスチックス製透明フィルム8を該フ
ィルムの平滑面8′を塗膜面の表面に向けて当接し、こ
のフィルム8の上からローラーAで万遍なく圧延して載
置した塗料7を被塗装面(第2艶消し塗膜面の表面)に
展着させると図9に示す状態となる。図9に示す通りの
状態において、前記と同様にして塗料を乾燥硬化させた
後、フィルム8を除去すると、図10に示す状態となって
同図に示す通り鏡面塗膜面7′が形成される。
【0016】ところで、上掲実施態様には、板状素材1
の板面が水平面のものを示しているが、Rが充分に大で
あれば板面が曲面であっても本発明を適用でき、この場
合にはフィルム4、6、8の厚さを薄く(通常、100
μm 程度)とすることが望ましい。なお、板面が水平面
である場合に用いるフィルムの厚さは180〜200μ
m 程度が好適である。
【0017】
【作用】本発明の最も特徴とする点は、紫外線硬化型樹
脂塗料とフィルムとを組み合せることによって、該フィ
ルム面の状態を塗装面にそのまま再現させている点にあ
る。通常、什器や家具類の塗装には、漆、ラッカー、エ
ナメル等の自然乾燥タイプの塗料が用いられており、こ
れら塗料は塗装するとすぐに乾燥硬化がはじまるが、紫
外線硬化型樹脂塗料は紫外線が照射されるまで硬化する
ことはない。従って、紫外線照射前における紫外線硬化
型樹脂塗料の塗膜面には流動性があるから、これに当接
させたフィルム面の状態(微細な凹凸粗面又は平滑面)
を、あたかも当該状態を転写したように、そのまま再現
することができるのである。また、紫外線照射によって
硬化させた後の塗膜面とフィルム面との剥離は、塗膜面
が硬化しているので容易であり、硬化した塗膜面に再現
された状態(微細な凹凸粗面又は平滑面)が損傷するこ
とはない。なお、プラスチックス製フィルムの材質によ
っては、繰返して使用している間に剥離し難くなるもの
もあるが、ポリプロピレン製である場合には繰返し使用
しても極めて容易に剥離できる。
【0018】本発明においては前記作用によって、粗面
加工が施されたフィルムを用いた場合には該粗面が再現
された艶消し塗膜面が、平滑な表面が施されたフィルム
を用いた場合には該平滑面が再現された鏡面塗膜面が、
いずれも短時間裡に形成できるのである。また、本発明
においては、フィルムを被せた状態で被塗装面に塗料が
展着されるから、チリやホコリの影響を可及的に避ける
ことができる。
【0019】更に、板状素材がラワン材のような木材で
ある場合、その板面にスプレー塗りやハケ塗りで漆やラ
ッカー等を塗装すると塗料が木目等に入り込んでしまっ
て塗膜面に窪みが生じてしまう現象がよく知られている
が、本発明にあっては、塗料をフィルムの上からローラ
ーで万遍なく圧延して展着させているから、塗料が木目
等に入り込んで窪んだ部分が生じても、圧延して展着さ
せる過程において、当該窪みに塗料が自動的に補充され
るので部分的な窪みが形成されない。
【0020】
【実施例】次に本発明の代表的な実施例を挙げる。 実施例1 ラワン合板からなる板状素材の板面(水平面)に水性着
色材をスプレー塗装してオールナット色に着色したもの
を対象とした(図1参照)。上記板状素材の着色板面上
に仕上面1 m2 当り80gに相当する量の下塗用紫外線
硬化型樹脂塗料(アンダーコート110UV:商品名:
サラン・インターナショナル社製)の粘土状塊物を載置
し、その上にサンドブラスト法(粒度80メッシュ)に
よって全面に微細な凹凸の粗面加工を施した厚さ188
μm のポリプロピレン製透明フィルムを当接し、このフ
ィルムの上から硬質ゴムローラーで万遍なく圧延して上
記塊物を展着させて厚さ約50μm の塗料層を形成した
(図2、図3参照)。次いで、フィルムの外面から、紫
外線照射器(サランUVハンド装置:商品名:サラン・
インターナショナル社製)を使って、常法に従って、紫
外線を約8秒間照射して上記塗料層を硬化させた後、フ
ィルムを剥して第1艶消し塗膜面を形成した(図4参
照)。なお、この塗膜面には、用いたフィルムの粗面状
態が、そっくりそのまま再現されていることが、ルーペ
を用いた目視観察によって確認できた。次いで、上記の
艶消し塗膜面上に仕上面1 m2 当り130gに相当する
量の中塗用紫外線硬化型樹脂塗料(アンダーコート26
0UV:商品名:サラン・インターナショナル社製)の
粘土状塊物を載置し、その上にサンドブラスト法(粒度
160メッシュ)によって全面に微細な凹凸の粗面加工
を施した厚さ188μmのポリプロピレン製透明フィル
ムを当接し、上記と同様にして上記塊物を展着させて厚
さ約100μm の塗料層を形成し(図5、図6参照)、
次いで、上記と同様にして紫外線を約10秒間照射して
当該塗料層を硬化させた後、フィルムを剥して第2艶消
し塗膜面を形成した(図7参照)。なお、この塗膜面に
も、用いたフィルムの粗面状態が、そっくりそのまま再
現されていることが、上記と同様にして確認できた。
【0021】実施例2 実施例1で得た第1・2艶消し塗膜面が形成されている
板状素材を対象とした(図7参照)。上記板状素材の艶
消し塗膜面上に仕上面1 m2 当り60gに相当する量の
上塗用紫外線硬化型樹脂塗料(オーバーハードコート4
60UV:商品名:サラン・インターナショナル社製)
の粘土状塊物を載置し、その上にサンドブラスト法(粒
度180メッシュ)によって全面に微細な凹凸の粗面加
工を施した厚さ188μm のポリプロピレン製透明フィ
ルムを当接し、実施例1と同様にして上記塊物を展着さ
せて厚さ約40μm の塗料層を形成し、次いで、実施例
1と同様にして紫外線を約5秒間照射して当該塗料層を
硬化させた後、フィルムを剥して艶消し塗膜面を形成
し、なお、この塗膜面にも、用いたフィルムの粗面状態
が、そっくりそのまま再現されていることが、実施例1
と同様にして確認できた。ここに得られた艶消し塗膜面
は、所謂「深み」があり高級感に富んだものであった。
【0022】実施例3 実施例1で得た第1・2艶消し塗膜面が形成されている
板状素材を対象とした(図7参照)。上記板状素材の艶
消し塗膜面上に実施例2と同じ塗料の粘土状塊物を実施
例2と等量載置し、その上に平滑な表面をもつ厚さ18
8μm のポリプロピレン製透明フィルムを当接し、実施
例1と同様にして上記塊物を展着させて厚さ約40μm
の塗料層を形成し(図8、図9参照)、次いで、上記と
同様にして紫外線を約5秒間照射して当該塗料層を硬化
させた後、フィルムを剥して平滑な塗膜面を形成した
(図10参照)。なお、この塗膜面には、用いたフィルム
の平滑面がそっくりそのまま再現されているが実施例1
と同様にして確認できた。ここに得られた塗膜面は、高
級家具類において鏡面仕上りと呼ばれている塗膜面の状
態と同程度のもので、高級感に富んだものであった。
【0023】
【発明の効果】以上説明した通りの本発明によれば、什
器や家具類の製作に使用される板状素材の塗装に当って
必須とされている前記各サンディング加工と同一効果が
得られる粗面加工を、熟練を必要とせずに容易且つ迅速
に遂行できるから、「UV塗装」のメリットを充分に生
かして塗装工程の効率化がはかれる。
【0024】また、本発明の実施に当っては、製品の仕
上り塗膜面として、艶消仕上げ又は鏡面仕上げのいずれ
が要求される場合にも対応できる。また、本発明の実施
に当っては、クリーンルームを用いることなく現場塗装
によっても鏡面仕上げが行える。
【0025】更に、本発明にあっては、ラワン材のよう
な木目等がある板状素材を対象とする場合にも塗膜面に
窪みが生じないので、下地処理の省略が可能となる。従
って、本発明の産業利用性は非常に大きいといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施態様における板状素材を
模型的に示した縦断面説明図
【図2】本発明の代表的な実施態様における板状素材、
塗料、フィルム及びローラーの配置を模型的に示した縦
断面説明図
【図3】本発明の代表的な実施態様における紫外線照射
時における板状素材、塗料及びフィルムの状態を模型的
に示した縦断面説明図
【図4】本発明の代表的な実施態様における板状素材及
び第1艶消し塗膜面の状態を模型的に示した縦断面説明
【図5】本発明の代表的な実施態様における板状素材、
第1艶消し塗膜面、塗料、フィルム及びローラーの配置
を模型的に示した縦断面説明図
【図6】本発明の代表的な実施態様における紫外線照射
時における板状素材、第1艶消し塗膜面、塗料およびフ
ィルムの状態を模型的に示した縦断面説明図
【図7】本発明の代表的な実施態様における板状素材、
第1艶消し塗膜面及び第2艶消し塗膜面の状態を模型的
に示した縦断面説明図
【図8】本発明の代表的な実施態様における板状素材、
第1艶消し塗膜面、第2艶消し塗膜面、塗料、フィルム
及びローラーの配置を模型的に示した縦断面説明図
【図9】本発明の代表的な実施態様における紫外線照射
時における板状素材、第1艶消し塗膜面、第2艶消し塗
膜面、塗料及びフィルムの状態を模型的に示した縦断面
説明図
【図10】本発明の代表的な実施態様における板状素
材、第1艶消し塗膜面、第2艶消し塗膜面及び鏡面塗膜
面の状態を模型的に示した縦断面説明図
【符号の説明】
1 板状素材 2 着色層 3 第1紫外線硬化型樹脂塗料 3′ 第1艶消し塗膜面 4 粗面加工が施された第1プラスチックス製透明
フィルム 4′ 粗面 5 第2紫外線硬化型樹脂塗料 5′ 第2艶消し塗膜面 6 粗面加工が施された第2プラスチックス製透明
フィルム 6′ 粗面 7 第3紫外線硬化型樹脂塗料 7′ 鏡面塗膜面 8 平滑な表面をもつプラスチックス製透明フィル
ム 8′ 平滑面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 1/00 - 7/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状素材の板面を被塗装面とする紫外線
    硬化型樹脂塗料の塗装方法において、被塗装面に紫外線
    硬化型樹脂塗料を適量載置し、当該被塗装面にサンドブ
    ラスト法による粗面加工が施されたプラスチックス製透
    明フィルムを該フィルムの粗面を被塗装面に向けて当接
    し、このフィルムの上からローラー等で圧延して載置し
    た塗料を被塗装面に展着させ、当該フィルムの外面から
    紫外線を照射して当該展着させた塗料を硬化させた後、
    当該フィルムを除去して艶消し塗膜面を形成させる操作
    を、少なくとも2回以上繰返した後、前記艶消し塗膜面
    に紫外線硬化型樹脂塗料を適量載置して平滑な表面をも
    つプラスチックス製透明フィルムを該フィルムの平滑面
    を艶消し塗膜面に向けて当接し、このフィルムの上から
    ローラー等で圧延して載置した塗料を艶消し塗膜面に展
    着させ、当該フィルムの外面から紫外線を照射して当該
    展着させた塗料を硬化させた後、当該フィルムを除去し
    て鏡面塗膜面を形成させることを特徴とする紫外線硬化
    型樹脂塗料の塗装方法。
  2. 【請求項2】 プラスチックス製透明フィルムがポリプ
    ロピレン製透明フィルムである請求項1記載の紫外線硬
    化型樹脂塗料の塗装方法。
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