JPH07328309A

JPH07328309A - 混入物回収予備タンク

Info

Publication number: JPH07328309A
Application number: JP15410094A
Authority: JP
Inventors: Yoshikazu Nakai; 義和中井
Original assignee: HEIWA PURANOMIRAA KK
Current assignee: HEIWA PURANOMIRAA KK
Priority date: 1994-06-01
Filing date: 1994-06-01
Publication date: 1995-12-19

Abstract

(57)【要約】【目的】この発明は、環境対策費用、水溶性クーラント
液廃液処理費用、クーラント液費用、処理労力の低減に
役立つ予備タンクに関するものである。【構成】クーラントタンクと機械のクーラント排出口の
間にクーラント液面の変位の少ない予備タンクを設け
て、油分、スラッジ、ごみなどを処理する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、クーラント液に混入
した油分及びスラッジ、ゴミなどの回収と、クーラント
液の節約、クーラント廃液量の減少、環境対策費用、廃
液処理費用の削減が可能な予備タンクに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来は、水溶性クーラント液に混入した
油分を回収することは難しく、クーラントタンク内は混
入した油分に包み込まれた微粉で短期間の間に相当な汚
れが付着していた。水溶性クーラント液も、相当な汚れ
が混入して、色が変わってくるほどになる。また、その
ようになると、水溶性クーラント液の中にもかなりの量
の油分に包み込まれた微粉が混入しているためクーラン
トポンプを痛めたり、クーラントタンクの中に乳化して
スラッジとしてタンク底面に溜まる。また、油分に包み
込まれた微粉または、油分を含んだクーラント液を切削
点の刃物または、トイシなどに供給することとなり切削
性、研削性の阻害要因となっていた。しかし、水溶性ク
ーラント液に混入した油分を除去する為クーラントタン
クを仕切り板で槽に区切り、上にあげたり下にさげたり
と、流れを上下に変化させて水溶性クーラント液よりも
重いものを下に沈め、水溶性クーラント液よりも軽い油
分を浮かせることにより、クーラントポンプの吸込口の
あるところまでに除去していた。油分は特殊な油吸着く
用繊維のようなもので吸い取っていた。しかし、完全な
除去は出来ず、水溶性クーラント液を常に綺麗なものに
保つためには、かなりの量のクーラント液を処理しての
タンク清掃か、もしくは、ランニングコストのかかるペ
ーパーフィルターの使用、もしくは、高価な装置に頼る
しかなくしかなく、特に、廃液処理の厄介な水溶性クー
ラント液の管理は大変である。環境対策のための費用も
増大してくる。また、研削盤、ロータリー研削盤、歯車
研削盤など油性クーラント液野使用時などには、クーラ
ントタンクの底に多量の砥石の粉、スラッジが溜まり研
削面の品位を落としたり、水溶性クーラント液のよう
な、問題がある。また、クーラント液の表面には、ゴミ
等が浮遊している。クーラント液の表面に浮遊している
油、ゴミ等はクーラントタンク内のクーラント液面の高
さがポンプの作動により常にかなりの高さ変位をしてい
るので簡単に処理することができず、なおさりになって
いることが多い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】近年は地球環境問題、
作業環境の改善、水溶性クーラント液の廃液処理費用の
高沸などにより水溶性クーラント液の利用サイクル期間
の延長が期待されている。しかし、混入した油、スラッ
ジ、ゴミの処理は、容易ではなく。特に大容量のクーラ
ントタンクの清掃はクーラント液をすべてタンクから抜
き取らなければならないので大変な作業である。また、
廃液処理コストも大変なものである。また、現在の殆ど
のクーラントタンクはクーラントポンプが作動すること
によりクーラント液面の高さ変位が大きく油分を仕切り
板により流入を防いでも、除去回収することは大変であ
る。また、クーラント液面の高さ変位が大きいと流れも
変わってくるため、混入した油、スラッジ、ゴミなどが
あちこちに散らばる。その為、大きな面積が汚れる。ク
ーラント液面の高さ変位が微小であれば、流れが安定す
るため、混入した油、スラッジ、ゴミなどは、一定の位
置に溜まるため処理しやすくなる。本発明は、これらの
要望に答えるために開発されたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】クーラント液面の変動の
少ない槽を設けることにより、簡単に処理することがで
きる。耐油性ゴムローラーを極低速で回転することによ
り水溶性クーラント液はローラー面から垂れ落ちるの
で、油分の除去回収を簡単にすることができる。また、
ワイパーのようなものでも簡単に集めることもできる
し、コンベヤーのようなものでも液面の変動の少なさの
特徴を利用して簡単な装置で可能である。また、クーラ
ントタンク全体の清掃のサイクルを延長することがで
き、少量の水溶性クーラント液の廃油処理と少量の新し
いクーラント液の追加のみでクーラント液の寿命まで使
用することができる。特に、水溶性クーラント液の場合
は、使用していると添加剤、防錆油の減少があるので多
少の追加は必要である。その為、環境対策費用の低減、
作業の軽減、処理費用の低減、原液の追加量の低減も期
待できる。

【０００５】

【作用】図２のように、油分などを除去回収する層を別
置きのタンクのようにクーラントタンクの層から完全に
分離する。油分などを除去回収する層から流れ出すクー
ラント液の排出口の高さを、クーラントタンクの最大液
量に対して高い目に設定しておけば、クーラントタンク
の液量が多くても少なくても油分、スラッジなどを回収
する予備タンクのクーラント液面の変動は少ないので回
収は非常に楽であり、清掃も小さな予備タンクだけで済
む。また、大量に流れ込む場合でも、油分などを回収す
予備タンクをクーラントタンクよりも高さを高くするこ
とが可能なので、流れを予備タンクの高さ一杯まで上下
に流せるので、比較的簡単に流れを静かにすることが可
能である。また、油、スラッジなどを回収するタンクの
大きさは、クーラント液を溜めておくところではないの
で、クーラントタンクに大して十分に小さくすることが
できる。予備タンクのクーラント液面の変位少ないの
で、流れは常に安定している。また、予備タンクの図１
の５仕切り板の下側の各層を完全に仕切るようにすれば
スラッジなどが隣の層に流れ込まないためスラッジ等の
処理などが楽になり、清掃の場合なども追加するクーラ
ント液の節約もできる。また、廃液の量の減少にもな
る。

【０００６】

【実施例】図２のように７クーラントタンクの流入口の
手前に４予備タンクを設置して機械から排出されてきた
クーラント液を、４予備タンクの１流入口にながしこ
む。流入したクーラント液は、４予備タンクの５仕切り
板により区切られた各層を上下して流れて、２排出口空
７クーラントタンクに流れ込む。予備タンクの底に６ゴ
ミ受けを設置しておくと、クーラントポンプの停止して
いるときに静かに引き上げればある程度のスラッジを取
り除くことができる。その為、予備タンクの清掃期間の
延長も可能となる。。クーラント液の上面に浮いた油
分、ゴミなどは、耐油ゴムローラーを極低速で回転して
おけば、水溶性クーラント液の場合は油分、ゴミのみが
ローラーに付着し、水溶性クーラント液はローラーから
垂れ落ちる。その為、水溶性クーラント液の損失がかな
り改善される。

【０００７】

【発明の効果】クーラントタンクの中のクーラント液面
の高さの変動が非常に大きくても、油、スラッジ、ゴミ
の回収用の予備タンクのクーラント液面の変動が少ない
ので、常に流れは安定しているので油、スラッジ、ゴミ
等の回収が安定して行える。クーラントタンクに対し
て、予備タンクは十分に小さいので、廃棄するクーラン
ト液量は少ない。その為、廃棄処理費用の低減、環境対
策費用の低減が計れる。大きなクーラントタンクの清掃
期間の延長が可能であるため、労力の低減が計れる。ク
ーラント液の減少した分量だけ追加すればよい為、クー
ラント液のコスト低減が計れる。。予備タンクとして別
置きにすると、設置場所の問題のある場合にはクーラン
トタンクと一体にすれば良い。その場合には、クーラン
ト液を溜める層とは完全に分離すれば良い。清掃の場合
は、掃除機などですればよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の予備タンク図

【図２】本発明の予備タンクとクーラントタンクの構
成図

【符号の説明】

１は流入口２は排出口３はクーラント液４は予備タンク５は仕切り板６はゴミ受け７はクーラントタンク

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項】クーラント液面の変位の少ない槽を設けた予
備タンク