JP3648177B2 - 環境対応型クーラント装置 - Google Patents

環境対応型クーラント装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3648177B2
JP3648177B2 JP2001199065A JP2001199065A JP3648177B2 JP 3648177 B2 JP3648177 B2 JP 3648177B2 JP 2001199065 A JP2001199065 A JP 2001199065A JP 2001199065 A JP2001199065 A JP 2001199065A JP 3648177 B2 JP3648177 B2 JP 3648177B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
liquid
sludge
tank
coolant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001199065A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003011031A (ja
Inventor
実 田代
誠 田代
Original Assignee
株式会社マコト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社マコト filed Critical 株式会社マコト
Priority to JP2001199065A priority Critical patent/JP3648177B2/ja
Publication of JP2003011031A publication Critical patent/JP2003011031A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3648177B2 publication Critical patent/JP3648177B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

Landscapes

  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、工作機械等で使用された切削油や研削油等のクーラントを濾過してクーラントに含まれる切屑や砥粒等の混合異物を除去し、クーラントを再使用可能に再生するクーラント用濾過装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、切削機械や研削盤等の工作機械において、工具やワークの摩擦を減らすと共に加工部を冷却する等のために使用された切削油や研削油等のクーラントを再使用する工夫がなされている。工作機械から排出されたクーラントは、工作機械における加工で生じた大小様々な切屑や砥粒等の混合異物(スラッジ)を含んだダーティ液となっている。ダーティ液からスラッジを除去することで再生されたクーラントが、工作機械等に戻して再使用されている。クーラントからスラッジを除去するには、通常、スクレーパコンベヤやエレメント交換式のフィルタが用いられている。ダーティ液を浄化する濾過精度は、クーラントが供給される用途に応じて区分して設定されている。例えば、スクレーパコンベヤによって一次処理されたクーラントは、濾過精度が低いので、マシンのベッドの洗浄や切屑流しに用いられており、一次処理の後に二次フィルタで処理されたクーラントは、濾過精度が高いので、工作機械の加工部における加工用のクーラントや高圧クーラントに使用されている。
【0003】
従来のスクレーパコンベヤを用いた濾過装置の一例が図3,図4に示されており、図3はその概略を示す側面図及びA−A断面図、そして図4は図3に示す一次フィルタの斜視図である。図3に示すように、符号1aで示す濾過装置は、その主要な本体部がクーラントタンク1b内に収容された状態に置かれている。濾過装置1aは、ダーティ液が投入される本体ケースとしてのダーティ液槽2と、ダーティ液槽2から斜め上方にケース状に延びる傾斜部17とを備えている。ダーティ液槽2の底面2aはその一端が傾斜部17の斜面18と接続して上方に延びている。傾斜した延長の上端はダーティ液槽2内のダーティ液の液面レベルLより上方に位置し、この端部に排出口3が形成されている。排出口3の下方には、排出されたスラッジを受け入れるスラッジ収容箱4が設けられている。切削機械や研削盤等の工作機械6から排出されたダーティ液は、工作機械6から延びた排油ダクト7を通じて投入口5からダーティ液槽2に投入される。ダーティ液中の比較的比重が大きなスラッジ(砥粒も含まれる)は、沈殿してダーティ液槽2の底面2a上に堆積して沈殿スラッジS1となるが、軽量又は微小なスラッジは沈殿することなくダーティ液中に浮遊する。
【0004】
濾過装置1aには、ダーティ液槽2の底面2a上に堆積した沈殿スラッジS1を掻き取るために、スクレーパコンベヤ10が設けられている。スクレーパコンベヤ10は、多数個のスクレーパ11(一部にのみ符号を付す)と、各スクレーパ11を走行移動させるため、平行に配置された左右一対のチェーン12,12とで構成されている。各スクレーパ11は、長方形に形成されたプレート形状を有しており、左右の両端がそれぞれ左右のチェーン12,12に連結されている。チェーン12,12は、駆動側スプロケット13と従動側スプロケット14とに掛け渡されており、駆動側スプロケット13は駆動モータ15によって駆動チェーン16を介して駆動される。従って、駆動モータ15によってチェーン12,12が駆動されると、各スクレーパ11はダーティ液槽2の底面2aを摺接しながら走行して沈殿スラッジS1を掻き取り、更に、傾斜部17の斜面18上を摺接しながら走行して、沈殿スラッジS1を排出口3からスラッジ収容箱4内へと排出する。
【0005】
ダーティ液槽2内には、筒形フィルタ21から成るフィルタ装置20が設けられている。筒形フィルタ21は図示では一つだけ設けられているが、クーラント量に応じて、二つ以上の筒形フィルタを設けてもよい。筒形フィルタ21は、図4に示すように、周壁に多数の細孔24が形成されたパンチングメタル23から成っている。筒形の両端部では、ダーティ液槽2の側壁に支持された中空の支持軸26の周りに軸受によって環状の端板25が嵌合することで、筒形フィルタ21が閉塞され、且つ、支持軸26に回転自在に保持されている。少なくとも一方の端板25にはスプロケット(図示せず)が取り付けられ、このスプロケットがスクレーパコンベヤ10のチェーン12に噛み合わされているので、スクレーパコンベヤ10が駆動されることで走行するチェーン12によって、筒形フィルタ21が回転される。
【0006】
中空の支持軸26は、その周壁において導通孔(図示せず)を介して筒形フィルタ21の内部に開口している。ダーティ液槽2には、筒形フィルタ21の外周面に摺接する状態にスクレーパ27が配置されており、パンチングメタル23の細孔24を塞ぐスラッジを掻き取ってパンチングメタル23の目詰まりを防止している。スクレーパ27によって掻き取られたスラッジは、ダーティ液槽2の底面2a上に沈降し、沈殿スラッジS1となってスクレーパコンベヤ10で排出される。ダーティ液中のスラッジは、筒形フィルタ21によって濾過され、濾過後のクリーン液は、導通孔から中空の支持軸26を通じてクーラントタンク1bへ流れ込む。クーラントタンク1b内のクリーン液は、筒形フィルタ21によって一次処理された一次クリーン液である。なお、一次クリーン液の液面レベルは、液面センサ29によって検出されている。
【0007】
比較的比重が小さく筒形フィルタ21のパンチングメタル23の細孔24を通過する微小なスラッジは、ダーティ液槽2から支持軸26を通じてクーラントタンク1bに流入し、長期に渡って浮遊している間に沈殿してスラッジS3として堆積する。この微小なスラッジは、一部が沈殿し切らずに一次クリーン液中に浮遊しており、その結果、浮遊するスラッジによって、クーラントタンク1b内のクリーン液を汲み上げて仕切弁9を通して工作機械6に戻すクーラントポンプ8が目詰まりしたり、工作機械6での加工不良等のトラブルが発生するおそれがある。従って、クーラントタンク1b内を頻繁に清掃したりクーラントの更液を行う必要があり、そのための作業の負担やコストが増加する等の問題点がある。そのため、一次フィルタとしての筒形フィルタ21に加えて、別途、二次フィルタとしてエレメント交換式のフィルタで更に濾過しようとすると、二次フィルタのエレメント交換作業が必要となり、そのための管理と作業とで作業者の負担は勿論のこと、エレメント交換のためのコスト負担が大きくなる。
【0008】
微小なスラッジを取り除く方法として、筒形フィルタ21のパンチングメタル23の細孔24を一層細かく形成することが考えられるが、微小なスラッジを捕捉して濾過精度を向上しようとすると、パンチングメタル23に形成する細孔24の孔径は、例えば、0.5〜0.75mm程度に小さくする必要がある。一般に、金属薄板に形成する孔の径は、打ち抜き加工上、その金属薄板の板厚よりも小さくすることは困難であるとされている。微小なスラッジを取り除くために0.5mm程度の孔径の細孔を形成するとなると、パンチングメタルの厚さも0.5mm程度に薄くする必要があり、パンチングメタル23自体の強度が低下する。そのようなパンチングメタルを筒形フィルタ21に適用すると、例えば、目詰まり防止用のスクレーパ27が摺接するのに対して長期に渡って強度的に耐えることが困難になり、変形したり破れたりする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、ダーティ液に含まれる比重が比較的大きいスラッジについてはダーティ液槽の底面に沈殿させてスクレーパコンベヤで処理し、沈殿しきれないスラッジが浮遊するダーティ液をローリングフィルタ等の一次フィルタとその後の二次フィルタとで二段階に濾過し、その二段階の濾過に際して、一次フィルタの濾過負担と、一次フィルタを通過した微小スラッジを含む一次クリーン液を、途中で微小スラッジの沈殿や堆積というメンテナンスが必要な事態を生じさせることなく、二次フィルタへ供給する仕方とを工夫する点で解決すべき課題がある。
【0010】
この発明の目的は、ダーティ液を二段階で濾過するに際して、一次フィルタに過大な濾過負担を負わせないことで一次フィルタに長期に渡って使用可能とする強度を確保し、一次フィルタを通過後の一次クリーン液の二次フィルタへの供給の仕方を工夫することで、二次処理後には微小スラッジを含まない高度にクリーンなクーラントに再生し、再生クーラントを汲み上げる送りポンプがスラッジによって目詰まりを起こすのを防止すると共に工作機械での加工不良等のトラブルを防止し、更に、二次フィルタに送られる一次クリーン液から微小スラッジが沈殿したり堆積したりする現象を回避して、微小スラッジを頻繁に清掃するという作業やクーラントの更液作業を行う必要もなくして、メンテナンス作業の負担を軽減し、運転コストを低下させることができるクーラント用濾過装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明による環境対応型クーラント装置は、工作機械からのスラッジが混入したクーラントがダーティ液として投入されるダーティ液槽、ダーティ液槽の底面に沈殿したスラッジを掻き取って外部に排出するスクレーパコンベヤ、ダーティ液槽内に配設されてスラッジを濾過する一次フィルタ、一次フィルタの出口側に接続され且つ一次フィルタを通過した微細なスラッジを含む一次クリーン液を全量送る送液手段、及び送液手段によって送られる一次クリーン液を濾過してクーラントとして再使用可能な二次クリーン液に再生する二次フィルタから構成されている。
【0012】
この環境対応型クーラント装置によれば、工作機械からのスラッジを含むダーティ液がダーティ液槽に投入されると、比較的比重の大きなスラッジはダーティ液から沈殿し、ダーティ液槽の底面に沈殿して沈殿スラッジを形成する。ダーティ液槽内に配置されているスクレーパコンベヤは、ダーティ液槽の底面に沿って移行する排出行程で沈殿スラッジを掻き取って外部に排出する。一次フィルタは、例えば、微小スラッジを通過させるような、所定以上の大きさのスラッジを濾過するフィルタであるので、強度を犠牲にして目を細かくして過大な濾過負担を強いられることがなく、長期に渡って使用し続けることができる強度を備えることが可能である。一次クリーン液の全量はそのまま直ちに微細な二次フィルタに供給されるので、一次クリーン液が一旦タンクに貯留されて一次クリーン液から微小スラッジが堆積しメンテナンスが必要になるという事態も生じない。ダーティ液は、一次フィルタと二次フィルタとで高い精度で濾過され、再使用可能なクリーン液に再生される。
【0013】
この環境対応型クーラント装置において、前記一次フィルタは、板厚が略1.0mmであり且つ孔径が略1.0mmの多数の孔が打抜き形成されたパンチングメタルを筒状に成形したローリングフィルタとすることができる。パンチングメタルの板厚が略1.0mmあれば、筒状に成形したときに相当の強度、例えば、パンチングメタルの目詰まりを防止するためにスラッジを掻き落とすスクレーパを筒状の外周面に摺接させても、十分の強度が確保される。また、送液手段は、ローリングフィルタの筒状内部に連通した中空の支持軸と二次フィルタの導入側とに接続された送液パイプ、及び送液パイプの途中に配置された送液ポンプを備えることができる。ローリングフィルタによって濾過されて筒状内部に入った一次クリーン液は、送液ポンプによって中空の支持軸から送液パイプを通じて吸い出されて、二次フィルタに供給される。
【0014】
更に、この環境対応型クーラント装置において、二次クリーン液を、ダーティ液槽の上に配設された二次クリーン液槽に貯留し、二次クリーン液槽からクーラントとして工作機械に戻すことが好ましい。ダーティ液槽の上に二次クリーン液槽を配設することにより、環境対応型クーラント装置は、全体としてコンパクトに構成され、ダーティ液槽から二次クリーン液槽へ、及び二次クリーン液槽から工作機械への必要な配管が最小限に抑えられ、製造コストも軽減される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ、この発明の実施例を説明する。図1は環境対応型クーラント装置の側面図である。図1において、スクレーパコンベヤそれ自体の構造は図3に示すものと同様であってよいので、同じ構成要素や部位については図3において付されたのと同じ符号を付すことで、再度の詳細な説明を省略する。図2に示す一次フィルタである筒形フィルタについては、パンチングメタル等の強度に関する事項、及び二次フィルタへの送液する方法が異なる以外、図4に示す筒形フィルタと同様の構造を有している。
【0016】
図1〜図2を参照すると、この発明による環境対応型クーラント装置1においては、工作機械6からのダーティ液が投入されるダーティ液槽2は、装置の基部を占めており、一側で傾斜部17が斜め上方に延びている。ダーティ液槽2では、ダーティ液中の比較的比重が大きいスラッジが沈殿してダーティ液槽2の底面2a上に堆積する。底面2aに堆積したスラッジS1は、スクレーパコンベヤ10によって、傾斜部17を通って排出口3から濾過装置の外のスラッジ収容箱4に排出される。ダーティ液槽2内には、クーラント用濾過装置1の一次フィルタとして、筒形フィルタ21が配置されている。
【0017】
筒形フィルタ21は、図4に示したフィルタと同様の構造を有しているが、孔径1.0mmの多数の細孔24が打抜き形成されたパンチングメタル23を筒状に成形したローリングフィルタである。細孔24の打抜き径が1.0mm程度の大きな値であるので、打抜き加工が施されるパンチングメタル23としては、肉厚が1.0mm程度の比較的厚い金属シートを用いることができる。筒形フィルタ21は強度が確保された頑丈な構造となっているので、筒形フィルタ21がスラッジで目詰まりを起こすのを防止するためにスクレーパ27を摺接させて常時クリーニングを掛けても、筒形フィルタ21には、パンチングメタル23が変形や破損する等の強度不足に起因した不具合を生じることがない。一次フィルタ20では、パンチングメタル23に形成される細孔24の孔径に応じたスラッジを確実に濾過することができる。しかしながら、パンチングメタル23の細孔24は微小孔ではないので、微細なスラッジは筒形フィルタ21では濾過されない。
【0018】
筒形フィルタ21の中空の支持軸26から延びる送液パイプ28(図2参照)は、送液ポンプ47、仕切弁48及び送液パイプ49を通じて、二次処理を行う二次フィルタ50に接続されている。従って、一次フィルタ20で濾過された一次クリーン液は、送液パイプ28に流れ込み、送液ポンプ47によって全量吸引されてそのまま直ちに二次フィルタ50に送り込まれる。一次クリーン液は、二次フィルタ50に送られる前にタンクに貯留するということがないので、一次クリーン液に含まれる微小スラッジがタンクに沈殿して堆積し、その除去処理等のメンテナンスを迫られるという事態が本来的に生じない。
【0019】
二次フィルタ50は、例えば、サイクロン濾過装置等のエレメント不要な高性能フィルタである。二次フィルタ50では、微小スラッジが濾過され、例えば、10μm程度の高い濾過精度が得られる。また、二次フィルタ50ではエレメントの交換作業が不要であるので、産業廃棄物が出ることもない。二次フィルタ50で濾過されたクーラントは、二次クリーン液として送液パイプ51を通じて二次クリーン液槽52に移される。二次フィルタ50で濃縮された濃縮ダーティ液は、小型沈殿コンベヤ58によって処理され、濾過された微小スラッジS2はスラッジ収容箱53に排出される。二次クリーン液は、高精度に濾過された再生クーラントであり、クーラントポンプ57のポンプ作用によってそのままクーラントパイプ56を経て工作機械6の加工部に送られて再使用される。
【0020】
二次クリーン液槽52に配設されている液面センサ54は、二次クリーン液槽52内の二次クリーン液の液面レベルL2を検出し、送液ポンプ47及びクーラントポンプ57の運転制御のための情報を与えている。二次クリーン液槽52でオーバーした二次クリーン液は、送液パイプ55によってダーティ液槽2に戻される。二次クリーン液槽52は、ダーティ液槽2の上に配設されているので、環境対応型クーラント装置1は、全体としてコンパクトに構成され、配管についても、ダーティ液槽2と二次クリーン液槽52との間における送液パイプ28,49、及び二次クリーン液槽52から工作機械6へのクーラントパイプ56のように、必要な配管が最小限の長さに抑えられ、クーラント用濾過装置1の製造コストの軽減に寄与している。
【0021】
この実施例においては、以上のように、クーラントにスラッジが混入したダーティ液は、先ず、ダーティ液槽2に投入され、比較的大きく重量の重いスラッジは底面2aに堆積して沈殿スラッジS1となる。ダーティ液槽2に設けられた筒形フィルタ21は、一次フィルタとしてダーティ液中に漂うスラッジを回収し、スラッジはスクレーパ27で掻き落とされて沈殿スラッジS1となる。これらの沈殿スラッジS1はスクレーパコンベヤ10によって掻き取られて排出口3から濾過装置の外へ排出される。筒形フィルタ21を濾過されずに通過した微小スラッジを含む一次クリーン液は、全量が送りポンプ47によって直ちに二次フィルタ50に送り込まれる。二次フィルタ50では微小スラッジを含む一次クリーン液を高精度で濾過し、濾過された微小スラッジを機外に排出して、得られた二次クリーン液は再使用可能な再生クーラントとして工作機械等の用途に供される。
【0022】
【発明の効果】
この発明は、上記のように構成されているので、次のような効果を奏する。即ち、この環境対応型クーラント装置においては、ダーティ液槽に投入されるダーティ液に含まれるスラッジのうち、比較的比重の大きなスラッジは、ダーティ液槽の底面に沈殿して沈殿スラッジを形成し、スクレーパコンベヤの排出行程で掻き取られて外部に排出される。一次フィルタで濾過された一次クリーン液は、全量がそのまま直ちに微細な二次フィルタに供給され、二次フィルタで高い精度で濾過されて、再使用可能なクリーン液に再生される。従って、一次フィルタには微細なスラッジまで濾過するという過大な濾過負担を負わせる必要がなく、一次フィルタを、例えば、板厚が比較的厚いパンチングメタルを採用することで強度が高い頑丈な構造に構成でき、その寿命を長く維持することができる。また、二次処理後には微小スラッジをも含まない高度にクリーンなクーラントに再生することで、再生クーラントを汲み上げるクーラントポンプがスラッジによって目詰まりを起こすことがなく、工作機械での加工不良等のトラブルが防止できる。更に、一次フィルタで濾過された一次クリーン液は、一旦タンクに貯留されることがないので、一次クリーン液から微細なスラッジが堆積するというような事態は本来的に生じることがなく、タンク内を頻繁に清掃するといったメンテナンスや、クーラントの更液が必要なくなり、作業の負担が軽減され、運転コストや管理コストを低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】環境対応型クーラント装置の概略説明図。
【図2】図1に示された環境対応型クーラント装置に用いられる一次フィルタ及び送液手段の一部を示す斜視図。
【図3】従来の濾過装置の一例を示す概略図。
【図4】図3に示された濾過装置に用いられる一次フィルタの斜視図。
【符号の説明】
1 環境対応型クーラント装置
2 ダーティ液槽
2a 底面
6 工作機械
10 スクレーパコンベヤ
11 スクレーパ
20 フィルタ装置(一次フィルタ)
21 筒形フィルタ(ローリングフィルタ)
23 パンチングメタル
24 細孔
26 支持軸
28 送液パイプ
47 送液ポンプ
49 送液パイプ
50 二次フィルタ
52 二次クリーン液槽
S1 沈殿スラッジ
S2 微小スラッジ

Claims (1)

  1. 工作機械からのスラッジが混入したクーラントがダーティ液として投入されるダーティ液槽、ダーティ液槽の底面に沈殿したスラッジを掻き取って外部に排出するスクレーパコンベヤ、ダーティ液槽内に配設されてスラッジを濾過する一次フィルタと、ダーティ液槽の上部に配設された二次クリーン液槽と、一次フィルタの出口側に接続され且つ一次フィルタを通過した微細なスラッジを含む一次クリーン液を二次フィルターに向けて全量送る送液手段二次フィルターで濾過された二次クリーン液を貯留する二次クリーン液槽と、二次クリーン液を二次クリーン液槽からクーラントとして工作機械に戻すポンプを備え、前記一次フィルタは、板厚が略1.0mmであり且つ孔径が略1.0mmの多数の孔が打抜き形成されたパンチングメタルを筒状に成形したローリングフィルタであって、前記送液手段は、ローリングフィルタの筒状内部に連通した中空の支持軸と二次フィルタの導入側とに接続された送液パイプ及び送液パイプの途中に配置された送液ポンプを備え、前記二次クリーン液槽は液面センサと二次クリーン液槽でオーバーフローした二次クリーン液をダーティ液槽に戻す配管を備える環境対応型クーラント装置。
JP2001199065A 2001-06-29 2001-06-29 環境対応型クーラント装置 Expired - Lifetime JP3648177B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001199065A JP3648177B2 (ja) 2001-06-29 2001-06-29 環境対応型クーラント装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001199065A JP3648177B2 (ja) 2001-06-29 2001-06-29 環境対応型クーラント装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003011031A JP2003011031A (ja) 2003-01-15
JP3648177B2 true JP3648177B2 (ja) 2005-05-18

Family

ID=19036408

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001199065A Expired - Lifetime JP3648177B2 (ja) 2001-06-29 2001-06-29 環境対応型クーラント装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3648177B2 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004032334B3 (de) * 2004-07-02 2005-10-20 Mayfran Int Bv Vorrichtung zur Aufnahme und Trennung von an Werkzeugmaschinen anfallenden Spänen und Kühlflüssigkeit (Transport)
KR100620438B1 (ko) 2004-10-07 2006-09-12 구제원 상향식 오폐수 처리 장치
EP1992448B1 (en) * 2006-02-23 2011-04-13 Bunri Incorporation Filtering device
US7695638B2 (en) * 2006-11-24 2010-04-13 Shinko Electric Industries Co., Ltd. Regeneration process of alkaline permanganate etching solution and unit therefor
JP5153223B2 (ja) * 2007-06-21 2013-02-27 株式会社ブンリ ダーティー液処理装置
JP5349065B2 (ja) * 2009-01-30 2013-11-20 テラル株式会社 クーラント処理装置
JP5646379B2 (ja) * 2011-03-24 2014-12-24 住友重機械エンバイロメント株式会社 沈砂分離機
JP5346971B2 (ja) * 2011-03-25 2013-11-20 アイシン・エーアイ株式会社 エア駆動ポンプ装置を使用した濾過装置
JP4848475B1 (ja) * 2011-07-07 2011-12-28 株式会社ブンリ 塗料かす処理装置
CN103386230A (zh) * 2012-05-09 2013-11-13 刘智刚 高效自清洗乳液过滤机系统
KR101418056B1 (ko) 2012-05-24 2014-07-10 양형학 염색기의 염액 필터 클리닝장치 및 그 필터 클리닝장치를 구비한 염색기
JP5854971B2 (ja) * 2012-11-14 2016-02-09 椿本メイフラン株式会社 切粉分別排出装置
JP6007309B1 (ja) 2015-12-25 2016-10-12 株式会社ブンリ 濾過装置
KR101900852B1 (ko) * 2016-07-27 2018-09-21 주식회사 디엠에스 롤필터 유닛을 이용한 슬러지 회수장치
JP7406426B2 (ja) 2020-03-26 2023-12-27 株式会社Fuji 工作機械
CN112008606B (zh) * 2020-09-01 2021-12-10 江苏力源液压机械有限公司 研磨机油路过滤系统
CN112643459A (zh) * 2020-10-21 2021-04-13 成都理工大学工程技术学院 一种汽车配件加工用打磨装置
CN112957792A (zh) * 2021-02-23 2021-06-15 郑州工程技术学院 一种控制机床用冷却液回收循环系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003011031A (ja) 2003-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3648177B2 (ja) 環境対応型クーラント装置
KR100903475B1 (ko) 오염액 처리 장치
US10561970B2 (en) Filtration device
JP2013123782A (ja) クーラント液スラッジ除去装置
RU2707225C1 (ru) Промышленная очистительная установка с фильтрующим устройством и соответствующий способ
JP6865938B1 (ja) 不純物除去装置
JP2007098538A (ja) 個液分離システム
JP4390486B2 (ja) 工作機械のクーラント処理装置
KR102541499B1 (ko) 이동식 절삭유 칩 클리너 정화처리시스템
JP5756578B1 (ja) 切削液浄化装置
JPH0975622A (ja) 逆洗付き回転フイルタ装置を備えたチップコンベア装置
JP6635453B1 (ja) スラッジ除去装置
JP2003305623A (ja) 加工機用高粘性液体の濾過装置及び加工装置
JP4896185B2 (ja) 工作機械のクーラント処理装置
KR100667400B1 (ko) 절삭 가공용 칩 필터링 시스템
JP2000325709A (ja) 放電加工装置用のフィルタの洗浄装置
JP3047545U (ja) クーラントタンク内の砥粒を含むスラッジの堆積防止装置
KR200224999Y1 (ko) 정밀 여과장치
KR200230079Y1 (ko) 페이퍼필터 머신의 되감김장치
JP6109582B2 (ja) 液体浄化装置
JPS6223529Y2 (ja)
JP2000354712A (ja) 工業用油の処理方法と処理装置
JPH09824A (ja) 濾過装置
KR100431622B1 (ko) 자동 여과 필터가 장치된 액체 탱크의 이동식 다기능 청소기
JPH0751512A (ja) ダーク液等加工油の濾過装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041202

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20041202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3648177

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130218

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130218

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20190218

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term