JP2003305623A - 加工機用高粘性液体の濾過装置及び加工装置 - Google Patents

加工機用高粘性液体の濾過装置及び加工装置

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JP2003305623A
JP2003305623A JP2002108154A JP2002108154A JP2003305623A JP 2003305623 A JP2003305623 A JP 2003305623A JP 2002108154 A JP2002108154 A JP 2002108154A JP 2002108154 A JP2002108154 A JP 2002108154A JP 2003305623 A JP2003305623 A JP 2003305623A
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Takahiro Sato
隆弘 佐藤
Shinichi Nakada
新一 中田
Hirohisa Nakada
裕久 中田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘性の高い加工機用液体の中に混在する異物
を濾過することにより、加工機用液体の寿命を長くして
加工機用液体にかかるコストを低減する。 【解決手段】 鉱物性加工液を用いて加工を行う加工機
1は、濾過装置11等を有する。濾過装置11は、濾過
部12、ポンプ14等で構成されている。濾過部12の
内部に着脱可能に設置されたフィルタ本体27は、粒状
による多孔質に形成された濾過材49を所定量充填した
濾過部材44、粗い網状のマット材で形成された粗用濾
過部材45が封入されている。濾過材49には、当該濾
過材49に鉱物性加工液中の液体が吸収されるのを防ぐ
疎液体処理が施されている。これにより、ポンプ14
が、異物が混在した鉱物性加工液を粗用濾過部材45、
濾過部材44に圧送させると、濾過材49は、鉱物性加
工液の液体だけを通過させ、異物を孔の内部で濾過され
る。このため、加工中の鉱物性加工液を浄化することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工機で用いられ
る粘性の高い加工機用の液体の中に混在した異物を、加
工機用の液体中から濾過する濾過装置及び加工装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】加工機は、工作物を加工工具で加工する
ものであり、旋盤、フライス盤等の切削用加工機や、研
削盤、ホーニング盤等の研削用加工機他、種々の加工機
がある。加工機の加工方法は、被加工物を加工工具で加
工する際に、加工部付近に加工液をかけながら加工する
湿式加工法と、加工液を用いない乾式加工法との2種が
ある。湿式加工法では、水溶性加工液等のような比較的
粘性の低い加工液や、油性(鉱物性)加工液等のような
比較的粘性の高い加工液(以下、「高粘性加工液」とい
う。)が用いられる。湿式加工法で被加工物を加工する
場合、供給手段が、クーラントタンクに貯蔵されている
加工液を加工部付近に供給する。そして、供給された後
の加工液は、遠心分離機、セパレータ等の分離手段や、
濾過手段で加工液と異物を分離しながら、回収手段によ
ってクーラントタンクに回収される。このように、分離
手段や濾過手段が、加工工具で被加工物を加工する箇所
とクーラントタンクの間を循環する流路に設けられ、加
工液中に混在した異物を加工液から除去する。そして、
加工液は、常に、分離手段や濾過手段によって異物を分
離した状態で加工部付近に供給され、加工液の流路を循
環しながらリサイクル使用で用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、湿式加工法
では、加工液が、きれいな状態(異物が少ない状態)で
加工部付近に供給されないと、被加工物の加工精度や加
工効率の低下、加工機や被加工物への損傷、加工中の被
加工物への冷却が不十分になる等の問題が発生する。こ
のため、加工部付近に加工液を供給する前に、分離手段
や濾過手段は、十分に加工液中に混在した異物を加工液
から除去しなければならない。ところが、遠心分離機、
セパレータ等の分離手段を用いて加工液中に混在した異
物を加工液から分離しようとすると、このような分離手
段は、加工液中に混在する異物の中で、比較的大きな異
物や、加工液の比重よりも明らかに大きい異物しか加工
液と分離することができない。すなわち、小さな異物
や、加工液の比重とほぼ同じか、またはそれより比重の
小さい異物は、加工液と分離されないまま加工液中に残
存する。特に、高粘性加工液を用いた加工方法では、異
物と加工液の界面に作用する表面張力が大きく作用する
ため、前記した小さな異物や比重の小さい異物は、分離
手段を用いても加工液と分離し難くい。また、高粘性加
工液の場合、ペーパフィルタ、コットンフィルタ等の濾
過材による濾過手段を用いて加工液中に混在した小さな
異物等までを加工液から濾過しようとすると、濾過手段
の濾過材は目詰り状態となって、異物を含んだ高粘性加
工液は、濾過材を通過し難くなる。すなわち、このよう
な濾過手段は、異物の大きさに対応した濾過材のメッシ
ュに異物を含んだ加工液を通し、濾過材で加工液中に混
在した異物を濾過する。したがって、濾過材のメッシュ
が粗い場合には、加工液中に混在した小さな異物等が濾
過されないまま加工液中に残存し、加工液はきれいな状
態に浄化されない。一方、加工液をきれいな状態に浄化
しようとすると、細かいメッシュの濾過材を用いて、小
さな異物等までを濾過する必要がある。ところが、加工
液が高粘性加工液である場合、濾過材が細かいメッシュ
で形成されていると、高粘性加工液による皮膜が、濾過
材のメッシュに形成され易くなる。濾過時に、高粘性加
工液の皮膜が濾過材のメッシュを覆い被せてしまうと、
濾過材は目詰り状態になって、異物を含んだ状態の高粘
性加工液は濾過材のメッシュを通過できなくなる。ま
た、濾過材には、耐圧性がほとんどないため、異物を含
んだ状態の高粘性加工液を高い圧力で濾過材のメッシュ
に通過させて、異物を濾過することができない。このよ
うに、従来の分離手段や濾過手段では、高粘性加工液中
に混在した小さな異物等までを高粘性加工液から濾過し
て、きれいな状態の高粘性加工液に浄化することは困難
であった。したがって、高粘性加工液をきれいな状態に
浄化する有効な手段がなかったため、高粘性加工液をリ
サイクルで繰返し使用している間に、異物(微細粒子状
の異物までも含む)が、高粘性加工液中にどんどん蓄え
られてしまう。これにより、高粘性加工液は、短時間で
劣化した状態になる。高粘性加工液が劣化した状態にな
った場合、劣化した状態の高粘性加工液は、頻繁に新し
い高粘性加工液に交換される。この場合、劣化した高粘
性加工液は、ユーザーでは再利用できないため、消耗品
として専門業者によって回収処理される。しかしなが
ら、高粘性加工液を交換する方法は、高粘性加工液自体
のコストや回収処理コスト等がかかる。本発明は、この
ような問題点を解決するために創案されたものであり、
本発明が解決しようとする課題は、粘性の高い加工機用
液体の中に混在した異物を、簡単な方法で加工機用液体
中から取り除き、加工機用液体をきれいな状態に浄化す
ることにより、加工機用液体の寿命を長くして加工機用
液体にかかるコストを低減する。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの
加工機用高粘性液体の濾過装置である。請求項1に記載
の加工機用高粘性液体の濾過装置では、加工機で用いる
高粘性液体に混在した異物を濾過する加工機用高粘性液
体の濾過装置であって、異物を包含可能とする大きさに
形成された孔をランダムな方向に多数有すると共に、高
粘性液体が吸収されるのを防ぐ疎液体処理を施した、耐
圧性を有する材料で形成されている濾過部材と、一方側
に流入口部、他方側に流出口部をそれぞれ設け、密閉し
て濾過部材を介在させる収納手段と、流入口部と流出口
部の間における収納手段の内部に濾過部材を介在させた
状態で、流入口部側から流出口部側へ高粘性液体を圧送
可能とする圧送手段とを、備えている。これにより、加
工機で用いられる高粘性液体に異物が混在した場合、例
えば、鉱物性加工液にスラッジ、加工屑等の異物が混在
した場合や、鉱物性作動液に酸化物等の異物が混在した
場合等に、異物を含んだ高粘性液体から異物だけを濾過
することができる。また、異物の大きさに対応した孔を
有する濾過部材を用いて異物を濾過すれば、高粘性加工
液をきれいな状態に浄化することができ、高粘性加工液
の寿命は長くなる。この結果、高粘性加工液にかかるコ
ストは低減される。以下、「高粘性液体」の概念とし
て、高粘性液体は、粘性の高い液体を意味するものであ
り、加工機用に用いられ、水の粘性より大きい粘性を有
する液体をいう。
【0005】また、本発明の第2発明は、請求項2に記
載されたとおりの加工機用高粘性液体の濾過装置であ
る。請求項2に記載の加工機用高粘性液体の濾過装置で
は、収納手段は、流入口部を下方側、流出口部を上方側
に配置されるように設置されている。これにより、濾過
部材は、効率良く異物を濾過することができる。
【0006】また、本発明の第3発明は、請求項3に記
載されたとおりの加工機用高粘性液体の濾過装置であ
る。請求項3に記載の加工機用高粘性液体の濾過装置で
は、濾過部材は、複数個による、粒状に形成された多孔
質のセラミックス系濾材で構成されている。これによ
り、圧送手段が、収納手段を密閉した状態で、異物が混
在した高粘性液体を濾過部材に供給しても、濾過部材
は、破損することなく、目詰まりしない状態で高粘性液
体を通過させることができる。また、例えば、複数個に
よる粒状のセラミックス系濾材を充填した状態で濾過部
材を形成すれば、隣り合うセラミックス系濾材の間にも
異物を含んだ高粘性液体が圧送されて濾過できるため、
濾過部材は効率良く異物を濾過することができる。
【0007】また、本発明の第4発明は、請求項4に記
載されたとおりの加工機用高粘性液体の濾過装置であ
る。請求項4に記載の加工機用高粘性液体の濾過装置で
は、収納手段は、複数備えている。複数の収納手段を設
置する方法は、直列状態で連結する場合、並列状態で連
結する場合、直列状態と並列状態を併用する場合の3通
りがある。直列状態で連通する場合、第1の収納手段の
流出口部は第2の収納手段の流入口部と連通された状態
で、第2の収納手段の流出口部は第3の収納手段の流入
口部と連通された状態で、等のように、先の収納手段の
流出口部と後の収納手段の流入口部を連通させた状態で
複数の収納手段が連通される。このような連通の場合、
例えば、異物を含んだ高粘性液体が最初に通過する収納
手段から最後に通過する収納手段にかけて濾過部材の孔
を細くしていけば、効率良く小さな異物まで濾過するこ
とができる。また、最初に通過する収納手段から最後に
通過する収納手段に対して、同じような大きさの孔を有
する濾過部材を用いれば、濾過部材は、効率良く異物を
濾過することができる。また、並列状態で連通する場
合、異物を含んだ高粘性液体が流れる流路を分枝させた
状態で各収納手段の流入口部に接続し、各収納手段の流
出口部からほぼ同時に濾過された高粘性液体が流出され
るようになっている。このような連通の場合、高粘性液
体に混在した異物の濾過処理が、短時間に効率良くでき
る。特に、例えば、湿式加工法で多量の高粘性液体を連
続で循環供給しながら加工する場合について、複数の収
納手段を並列状態で連通する方法は、一度に多量の濾過
処理を行うことができるため有効な方法となる。さら
に、直列状態と並列状態を併用する場合、前記したよう
な直列状態による連結と並列状態による連結の作用を複
合した作用がある。
【0008】また、本発明の第5発明は、請求項5に記
載されたとおりの加工機用高粘性液体の濾過装置であ
る。請求項5に記載の加工機用高粘性液体の濾過装置で
は、収納手段の内部には、着脱可能に配設されるカート
リッジ本体を備えている。高粘性液体は、カートリッジ
本体に充填されている濾過部材を経由して、流入口部側
から流出口部側へ圧送される。これにより、濾過部材を
交換する場合、収納手段の内部からカートリッジ本体を
取出して濾過部材を交換する作業を行えば、濾過部材の
交換作業が簡単になる。また、液漏れ等の異常が収納手
段の内部に生じた場合でも、容易にメンテナンスを行う
ことができる。
【0009】また、本発明の第6発明は、請求項6に記
載されたとおりの加工装置である。請求項6に記載の加
工装置では、被加工物を保持する保持手段と、保持手段
により保持された被加工物を加工する加工手段と、加工
手段により加工される被加工物の加工部付近に加工液を
吐出する加工液吐出手段と、加工液吐出手段に供給する
前に加工液を濾過する加工液濾過装置とを有する加工装
置であって、加工液濾過装置として請求項1〜請求項5
のいずれかに記載の高粘性加工液用の濾過装置を用いた
加工装置である。これにより、加工液濾過装置として請
求項1〜請求項5のいずれかに記載の高粘性加工液用の
濾過装置を用いているため、被加工物の加工精度や加工
効率の向上、加工機や被加工物への損傷を防止すること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1の実施の形
態を、図1〜図6を用いて説明する。本実施の形態は、
被加工物9の加工部付近8に高粘性液体を供給しながら
被加工物9を加工する加工機1に対し、加工中に高粘性
液体が循環する流路に濾過装置11を設け、濾過装置1
1が、高粘性液体中に含まれる異物を濾過することによ
り浄化された高粘性液体を加工部付近8に供給する場合
について述べる。なお、発明の実施の形態による「高粘
性液体」の概念は、加工機用として用いられる粘性の高
い液体を意味するものであり、第1の実施の形態では、
高粘性液体が鉱物性加工液(油性)である場合について
示す。図1は、加工機1における鉱物性加工液の循環フ
ローを示す概略図である。図2は、濾過装置11の概略
を示す正面図である。図3は、図2に示す濾過装置11
の側面図である。図4は、濾過材49が充填されたフィ
ルタ本体27を示す概略断面図である。図5は、濾過材
49の内部を示す拡大図である。
【0011】はじめに、加工機1の概要について簡単に
説明する。加工機1は、図1に示すように、ベッド2、
保持手段3、加工手段4、加工液貯蔵手段5、加工液吐
出手段6、濾過装置11等を有する。加工機1のベッド
2には、保持手段3と加工手段4が載置されている。保
持手段3は、被加工物9を保持すると共に、加工液吐出
手段6によって吐出された鉱物性加工液を当該保持手段
3から加工液貯蔵手段5へ回収できるようになってい
る。加工手段4は、保持手段3によって保持された被加
工物9を、工具7を用いながら加工するものである。
【0012】加工液吐出手段6は、加工手段4により加
工される被加工物9の加工部付近8に配設され、加工中
に加工液貯蔵手段5で貯蔵されている鉱物性加工液を被
加工物9や工具7等に向けて吐出できるようになってい
る。加工液吐出手段6は、濾過装置11を介在して加工
液貯蔵手段5と連通した状態で配設されている。これに
より、鉱物性加工液は、加工液貯蔵手段5、濾過装置1
1、加工液吐出手段6、保持手段3を経て、再び加工液
貯蔵手段5に戻る循環流路を、繰り返しリサイクル使用
される。なお、濾過装置11が本発明の加工機用高粘性
液体の濾過装置に対応、鉱物性加工液が本発明の高粘性
液体に対応、加工機1が本発明の加工装置に対応する。
【0013】次に、加工機1に設置されている濾過装置
11について、図2〜図5を用いて詳述する。濾過装置
11は、図2及び図3に示すように、濾過部12、基台
13、ポンプ14等で構成されている。本実施の形態に
よる濾過装置11では、実質同じに構成された濾過部1
2が、基台13上に2つ設けられている。以下、濾過部
12について、説明の便宜上、ポンプ14の吐出口18
から圧送された鉱物性加工液(以下、異物が混在した状
態の鉱物性加工液も含め、単に「鉱物性加工液」とい
う。)が、先に通過する濾過部12を第1の濾過部12
aとし、第1の濾過部12aの後で通過する濾過部12
を第2の濾過部12bと称する。
【0014】濾過部12は、当該濾過部12の下方側
(図2の下側)となる底面側に流入口15、側面側の上
方に流出口16を備えている。本発明の圧送手段に相当
するポンプ14は、濾過部12より低い位置の基台13
に配設されている。ポンプ14の吸入口17は、ホー
ス、配管等の流路によって加工液貯蔵手段5と連通さ
れ、ポンプ14の吐出口18は、バルブ19を介して、
ホース、配管等の流路によって第1の濾過部12aの流
入口15と連通されている。本実施の形態のように、高
粘性液体が鉱物性加工液の場合には、ポンプ14は、耐
油処理を施したものが用いられる。また、濾過装置11
に用いられるポンプの種類は、例えば、トロコイドポン
プ、カスケードポンプ等のように、比較的大きな吐出圧
力を発生する能力を具備したポンプを用いることが好ま
しい。第1の濾過部12aの流出口16は、第1の濾過
部12aの流出口16と第2の濾過部12bの流入口1
5の間にバルブ20を介した状態で、ホース、配管等の
流路によって直列状態で第2の濾過部12bの流入口1
5と連通されている。第2の濾過部12bの流出口16
は、加工液吐出手段6と連通している。バルブ19、2
0は、通常、閉路状態に設定されており、例えば、濾過
部12のメンテナンス作業時等によって、鉱物性加工液
を濾過部内から排水する場合には、開路状態に設定され
る。これにより、ポンプ14は、加工液貯蔵手段5から
吸引した鉱物性加工液を、第1の濾過部12aの流入口
15から第2の濾過部12bの流出口16に向けて圧送
可能となり、すなわち加工液吐出手段6に供給可能とな
っている。なお、バルブ19、20の配設は、省略して
も良い。また、濾過部12の数量は、限定されるもので
はなく、高粘性液体中に混在する異物の濾過量や濾過精
度、加工液吐出手段6への高粘性液体の供給量に応じ
て、適宜変更可能である。
【0015】濾過部12は、図4に示すように、収納部
材25、蓋26、フィルタ本体27等で構成されてい
る。収納部材25は、所定の大きさで筒状(または、多
角形のパイプ状)に形成された側周壁24の上方側(図
4の上側)にフランジ28と濾過部12の流出口16を
設け、当該収納部材25の底部(下方)に濾過部12の
流入口15を設けたフィルタ本体27を収納するケース
である。フランジ28には、シール部材29を付設する
ためのシール溝30が配設されている。また、側周壁2
4の内側となる上方位置には、シール部材31を介して
フィルタ本体27を設置するための係留箇所32が配設
されている。蓋26は、収納部材25に枢支された状態
で開閉可能に設けられている(図3参照)。収納部材2
5には、締結具33を支持するための支持部材34が、
複数箇所に設けられている。締結具33は、蓋26と収
納部材25の間にシール部材29を介在させ、蓋26と
収納部材25の内部を密閉させた状態に保持するために
設けられている。なお、収納部材25、蓋26が本発明
の収納手段に対応する。蓋26には、エア抜きバルブ2
1が設けられている。エア抜きバルブ21は、ポンプ1
4が加工液貯蔵手段5から鉱物性加工液と共に大気中の
空気を吸引した際、この空気を濾過部12の内部から外
部へ放出するために配設されている。本実施の形態によ
る締結具33は、軸部材35の一端側が支持部材34に
対して回動可能に軸支され、軸部材35の他端側に設け
られた雄ネジ36と、この雄ネジ36と締結可能なナッ
ト37によって形成されている。蓋26における支持部
材34の設置箇所に対応した箇所には、軸支された軸部
材35を上向き(図2の上方向き)に配置できるよう
に、切欠き38が設けられている(図2参照)。これに
より、収納部材25に対して蓋26を密閉状態で保持さ
せる場合、軸部材35の一端側を支点に軸部材35の他
端側を図4に示す矢印方向に回転させ、軸部材35の他
端側を切欠き38に配置して、蓋26の上面より延出し
た軸部材35の雄ネジ36とナット37を締結させる。
また、蓋26を開放する場合には、軸部材35の雄ネジ
36とナット37の締結を解除した後、軸部材35の他
端側を図4の矢印方向と反対方向に回動させ、切欠き3
8から軸部材35を外す。なお、本実施の形態では、締
結具33として、軸部材35の雄ネジ36とナット37
の締結により蓋26を収納部材25に密閉させたが、収
納部材25に対して蓋26を密閉状態で保持させる方法
は、種々変更可能である。
【0016】本発明のカートリッジ本体に相当するフィ
ルタ本体27は、図4に示すように、カートリッジ4
1、底板42、上板43、濾過部材44、粗用濾過部材
45等で形成されている。カートリッジ41は、所定の
大きさで略筒状(または、多角形のパイプ状)に形成さ
れた外周壁46の内側に濾過材49を収納するケースで
ある。外周壁46の上端側(図4の上側)には、フラン
ジ47が、係留箇所32に付設されているシール部材3
1上にかかることができる大きさで形成されている。当
該カートリッジ41の下端側(図4の下側)には、収納
部材25の流入口(濾過部の流入口)15から収納部材
25内に入った鉱物性加工液が当該カートリッジ41
(フィルタ本体27)内を流れることができるように、
貫通穴48が開いている。底板42は、所定径による貫
通穴51を複数個備えた板材で形成されており、カート
リッジ41の下側に設けられている。上板43は、複数
個の所定径による貫通穴52を一部に備えた板材で形成
されており、カートリッジ41の蓋体となっている。上
板43は、任意の方法でフランジ47に係留されるよう
になっている。粗用濾過部材45は、空孔率の高い(粗
い)網状のマット材で形成されており、鉱物性加工液に
含まれる異物の中でも、濾過部材44によって濾過でき
ない大きさの異物(例えば、作業中に用いる軍手からほ
どけた繊維等)を濾過するフィルタの機能を有してい
る。また、上板43と濾過部材44の間に配設される粗
用濾過部材45は、鉱物性加工液の圧送中に濾過部材4
4がフィルタ本体27から放出するのを防止する中ブタ
の機能も有している。フィルタ本体27は、カートリッ
ジ41のフランジ47と収納部材25の係留箇所32と
の間にシール部材31を介在させた状態で設置され、フ
ィルタ本体27の外側から濾過部12の流出口16に鉱
物性加工液が流れないようになっている。なお、フィル
タ本体27は、収納部材25に対して着脱可能に設置さ
れるようなっているが、収納部材25への設置時では、
自重やフィルタ本体27に含有する鉱物性加工液の重さ
によりシール部材31に対して動かないようになってい
る。
【0017】カートリッジ41内の底板42の上方に
は、濾過部材44が、図4に示すように、粗用濾過部材
45を介して介在されており、さらに粗用濾過部材45
を介在させながら上板43で閉じた状態で封入されてい
る。本実施の形態では、濾過部材44は、粒状による多
孔質に形成された濾過材49を所定量充填した状態で構
成されている。濾過材49には、例えば、酸化シリカ
(SiO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)等の主
成分を焼成によって形成したセラミックス系濾過材が用
いられている。1粒の濾過材49には、無数の孔50
が、ランダムな方向に連通した状態で形成されている
(図5参照)。孔50は、例えば、数ミクロン〜数十ミ
クロン程度の大きさで形成されており、鉱物性加工液が
フィルタ本体27の内部に圧送された時、鉱物性加工液
に含まれている異物が孔50内で包含できるようになっ
ている。濾過部材44には、鉱物性加工液に含まれる異
物に対しどの程度の大きさの異物を除去するかによっ
て、異物の大きさに対応した孔50の大きさを備える濾
過材49が用いられる。なお、鉱物性加工液に含まれる
異物の中で細かな異物までを除去して、よりきれいな状
態まで鉱物性加工液を浄化しようとする場合には、濾過
部材44を構成する濾過材49として、小さな孔50を
有するものを用いることが望ましい。また、濾過材49
には、当該濾過材49に鉱物性加工液中の液体が吸収さ
れるのを防ぐ疎液体処理が施されている。これにより、
鉱物性加工液をフィルタ本体27に圧送した場合でも、
濾過材49は、鉱物性加工液中の液体、すなわち真の鉱
物性加工液だけは吸収しない状態で、異物だけを濾過す
ることができる。
【0018】次に、濾過装置11を用いて鉱物性加工液
から異物を濾過する方法について、図1を併用しながら
図6に基いて説明する。図6は、濾過部材44を通過す
る鉱物性加工液の流れを示すイメージ図である。加工機
1では、加工液吐出手段6が、保持手段3によって保持
された被加工物9に鉱物性加工液を吐出できる状態、か
つ加工手段4が、この被加工物9を加工できる状態に、
すなわち加工準備が完了された状態にする。
【0019】次に、ポンプ14に通電し、ポンプ14
が、加工液貯蔵手段5に貯蔵されている鉱物性加工液を
吸引し、第1の濾過部12aの流入口15から第1の濾
過部12a内へ供給する。第1の濾過部12a内へ供給
された鉱物性加工液は、ポンプ14によってフィルタ本
体27の下方となる底板42の貫通穴48から粗用濾過
部材45、濾過部材44、粗用濾過部材45を通過し、
隣り合う濾過材49の隙間や濾過材49の孔50を通っ
て上板43の貫通穴52からフィルタ本体27の上方に
圧送される。圧送された鉱物性加工液は、第1の濾過部
12aの流出口16から第2の濾過部12bの流入口1
5に供給される。そして、鉱物性加工液は、第1の濾過
部12aと同様のフローを経て、第2の濾過部12bの
流出口16から加工液吐出手段6に供給され、加工液吐
出手段6から被加工物9や工具7等に向けて吐出され
る。この時、加工手段4は、加工液吐出手段6によって
鉱物性加工液を吐出しながら、被加工物9を加工する。
【0020】加工液吐出手段6によって吐出された鉱物
性加工液は、保持手段3から再び加工液貯蔵手段5に戻
される。加工液貯蔵手段5に戻された鉱物性加工液に
は、加工中に発生した加工屑等の異物が混入した状態に
なっている。濾過装置11のポンプ14は、加工液貯蔵
手段5に戻された鉱物性加工液を再び吸引し、前述した
ように、第1及び第2の濾過部12a、12bの両フィ
ルタ本体27内に濾過部12の流入口15から濾過部1
2の流出口16に向けて圧送する。濾過部12の流出口
16から吐出された鉱物性加工液は、異物を濾過するこ
とにより浄化された状態になる。
【0021】すなわち、鉱物性加工液が、第1の濾過部
12a内の下方側の粗用濾過部材45を通過する時、鉱
物性加工液に混在した比較的大きな異物が、最初に粗用
濾過部材45によって濾過される。その後、濾過部材4
4では、図6に示すように、鉱物性加工液は、圧送され
た状態で、隣り合う濾過材49の隙間を流れたり、濾過
材49の孔50を通過しながら下方側(IN)から上方
側(OUT)に向けて流れる。この時、鉱物性加工液に
混在する異物の一部が、孔50の途中で引っ掛かった状
態になった時、濾過材49の孔50を通過できなくなっ
たり、あるいは隣り合う濾過材49の隙間に引っ掛かっ
たりする(異物が図5及び図6の黒印部で示された状態
になる)。したがって、異物の一部が、孔50の内部や
隣り合う濾過材49の隙間において、鉱物性加工液と分
離した状態(濾過された状態)になる。
【0022】濾過部材44を通過した鉱物性加工液は、
上方側の粗用濾過部材45を通過し、第1の濾過部12
aの流出口16から第2の濾過部12bの流入口15に
向けて圧送される。第2の濾過部12b内に圧送された
鉱物性加工液は、第1の濾過部12aと同様のフローを
経て、第2の濾過部12bのフィルタ本体27を通過す
る。この時、第1の濾過部12aで濾過されなかった異
物の一部が、第2の濾過部12bの濾過部材44や粗用
濾過部材45によって濾過される。そして、第2の濾過
部12bの流出口16から圧送される鉱物性加工液は、
浄化された鉱物性加工液となって加工液吐出手段6に供
給される。鉱物性加工液は、このような流路を複数回に
わたって繰り返し循環することで、濾過装置11によっ
て鉱物性加工液中の異物が常時濾過され、浄化された鉱
物性加工液としてリサイクル使用される。なお、鉱物性
加工液中に混在する異物が多い場合には、例えば、加工
作業時に加工手段4による加工が一時的に停止している
時や、深夜時等に加工機1の運転が完全停止している時
に、濾過装置11のポンプ14が動作するように設定し
ておくと、鉱物性加工液中に混在した異物は濾過され続
け、効率良くきれいな状態の鉱物性加工液に浄化するこ
とができる。このような場合では、ポンプ14を自動で
動作するような制御を設定しても良い。
【0023】ところで、第1及び第2の濾過部12a、
12bの濾過部材44において、第2の濾過部12bに
対応する濾過材49を、第1の濾過部12aにおける濾
過材49の孔50の大きさとほぼ同じにして、濾過部材
44を形成する場合がある。このような場合には、第1
の濾過部12aにおいて、隣り合う濾過材49の隙間や
濾過材49の孔50を流れた鉱物性加工液に混在する異
物の一部が、第2の濾過部12bにおける濾過材49の
孔50の途中で引っ掛かったり、隣り合う濾過材49の
隙間で引っ掛かったりすることによって濾過される。こ
のため、濾過装置11は、浄化された状態の鉱物性加工
液を効率良く加工液吐出手段6に供給することができ
る。
【0024】また、第1の濾過部12aにおける濾過材
49の孔50の大きさより小さくして、濾過部材44を
形成する場合もある。このような場合には、下方側の粗
用濾過部材45や第1の濾過部12aで濾過できなかっ
た大きさの異物が、第2の濾過部12bの濾過材49に
よって濾過される。すると、鉱物性加工液は、同じよう
な大きさの孔50を有する濾過材49を第1及び第2の
濾過部12a、12bに充填した場合よりきれいな状態
に浄化される。
【0025】以上のように、加工液吐出手段6から加工
機1の加工部付近8に鉱物性加工液を吐出する前に、鉱
物性加工液を加工液吐出手段6に供給する流路に濾過装
置11を設ける。これにより、異物の混在した鉱物性加
工液が、濾過部12のフィルタ本体27内を通過する
際、濾過材49は、ポンプ14が鉱物性加工液を圧送す
る時の圧力によって破壊されることなく、異物だけを濾
過した状態で、鉱物性加工液を通過させることができ
る。そして、鉱物性加工液は、加工時に発生した異物が
鉱物性加工液中から取り除かれた状態で、すなわちきれ
いに浄化された状態で、加工液吐出手段6に供給され
る。このため、鉱物性加工液を加工部付近8に吐出しな
がら加工手段4によって被加工物9を加工する場合、鉱
物性加工液を循環させながらリサイクルによって繰り返
し使用しても、加工液吐出手段6から吐出される鉱物性
加工液は、常に、浄化された状態で加工部付近8に供給
される。したがって、従来に比べ鉱物性加工液の交換頻
度は少なくなり、鉱物性加工液の使用期間(寿命)は長
くなる。この結果、鉱物性加工液の交換に伴うコストが
低減される。
【0026】また、濾過部12において、ポンプ14に
よって濾過部12の下方側から上方側に向けた流れで鉱
物性加工液を圧送しているため、鉱物性加工液自体に重
力加速度がかかり、鉱物性加工液の流れは、乱流状態を
形成し易くなる。これにより、乱流状態で圧送される鉱
物性加工液は、鉱物性加工液の流路となる断面方向のほ
ぼ全域に及んで、粗用濾過部材45や濾過部材44を通
過しようとする。このため、粗用濾過部材45や濾過部
材44の一部分の範囲だけで異物が濾過されることはな
く、鉱物性加工液中の異物は、粗用濾過部材45や濾過
部材44の全体においてほぼ均一な状態で、効率良く濾
過されるようになる。
【0027】次に、本発明の第2の実施の形態を、図7
及び図8を用いて説明する。第1の実施の形態では、加
工機1に設けられた濾過装置11が鉱物性加工液(油
性)中に含まれた異物を濾過することにより、浄化され
た鉱物性加工液を被加工物9の加工部付近8に供給する
場合について説明したが、第2の実施の形態では、濾過
装置61が、加工機1の駆動源となる油圧手段の作動液
を浄化する場合について示す。図7は、濾過装置61の
概略図である。図8は、濾過装置61が作動液タンク6
2内の作動液を浄化する場合の作動液のフローを示す概
略図である。なお、濾過装置61は本発明の加工機用高
粘性液体の濾過装置に対応、作動液(以下、異物が混在
した状態の作動液も含め、単に「作動液」という。)が
本発明の高粘性液体に対応にする。以下では、第1の実
施の形態と同一の構成部分については、同一符号を付し
説明を省略する。
【0028】第1の実施の形態の加工機1に相当する加
工機60は、油圧手段(図示省略)を駆動源とする所定
の駆動部(図示省略)を有している。油圧手段には、作
動液が用いられている。作動液は、図8に示すように、
作動液タンク62に貯蔵されている。作動液は、ベッド
2を介して駆動部と作動液タンク62の間をホース、配
管等の作動液流路によって循環するようになっている。
濾過装置61は、加工機60と別体で構成されている。
【0029】濾過装置61は、図7及び図8に示すよう
に、第1の実施の形態で既述した濾過装置11の第2の
濾過部12bの流出口16側に、メイン流路63、バイ
パス流路64による2種の流路を備えている。メイン流
路63は、図8に示すように、第2の濾過部12bの流
出口16と連通したバルブ66を介して、ホース、配管
等の流路によって作動液タンク62の一方側(一例とし
て、作動液タンク内のクリーン槽等)に作動液を吐出さ
せる吐出側流路65であり、通常、作動液を浄化する場
合の流路として用いられる。バイパス流路64は、第2
の濾過部12bの流出口16とバルブ66の間の流路か
ら分枝され、ホース、配管等によってバルブ67、プレ
フィルタ69、バルブ68を連通しながら再びメイン流
路63に戻って、作動液タンク62の一方側に作動液を
吐出させる吐出側流路65である。プレフィルタ69
は、例えば、濾過材49と同様なセラミックス系濾過材
の中で、比較的大きな孔を有する所定量の濾過材等でな
す濾過部材(図示省略)がフィルタケース71内に収納
され、濾過部材を介して該プレフィルタ69の流入口7
2と流出口73とが連通された状態で形成されている。
プレフィルタ69は、濾過部12に充填されている濾過
材49に対して、未使用状態の濾過材49に付着してい
る付着異物や、濾過材49をフィルタ本体27に充填す
る時に混ざった混入異物等を濾過するものである(図4
参照)。本実施の形態では、前述した付着異物や混入異
物が作動液に混入しないようにするために、プレフィル
タ69を濾過装置61に配設したが、プレフィルタ69
の配設は省略しても良く、プレフィルタ69の配設は適
宜変更可能である。勿論、プレフィルタ69を配設しな
い場合には、バルブ66、バルブ67、68を含むバイ
パス流路64は不要となる。また、ポンプ14の吸入口
17は、ホース、配管等の吸入側流路70によって作動
液タンク62と連通されている。吸入側流路70では、
ポンプ14が、作動液タンク62の他方側(一例とし
て、作動液タンク内のダーティー槽等)から作動液を吸
入するようになっている。
【0030】次に、濾過装置61を用いて作動液から異
物を濾過する方法について、図7を用いて説明する。は
じめに、吐出側流路65を作動液タンク62内の一方側
に設置し、吸入側流路70を作動液タンク62内の他方
側に設置する。次に、濾過装置61のバルブ66、6
7、68を切替える。濾過部材44において、フィルタ
本体27に充填されている濾過材49が、未使用の状態
である場合には、バルブ66を閉路、バルブ67、68
を開路状態にして、第2の濾過部12bの流出口16か
ら作動タンク62までの流路をバイパス流路64にする
(図4及び図8参照)。特に、加工機60が通常運転に
入る直前に、フィルタ本体27に充填されていた古い濾
過材49を新しい濾過材49に交換する場合や、フィル
タ本体27を別のフィルタ本体27に交換する場合等に
は、吐出側流路65は、バイパス流路64を用いる。こ
れにより、前述した付着物や混入物等が、加工機60の
通常運転時に入る前に予めプレフィルタ69によって濾
過され、油圧手段内に混入するのを防止することができ
る。ところで、加工機60の運転終了後、作動液の液温
が高くなっている状態では、作動液の粘性は、低温時よ
り低下する。この状態で、濾過装置61の濾過部材44
を、未使用の状態の濾過材49や、新しいフィルタ本体
27に交換した場合、作動液は、プレフィルタ69の濾
過部材44を通過し易くなる(図4及び図8参照)。特
に、例えば、比較的粗いメッシュのコットンフィルタ材
等のように、プレフィルタ69の濾過部材が耐圧性を有
しないものであっても、プレフィルタ69の濾過部材
は、付着物や混入物等を濾過することができる場合があ
る。したがって、プレフィルタ69の濾過部材の種類に
よっては、付着物や混入物等を取り除く作業を、加工機
の運転終了後に行うことが好ましい場合がある。
【0031】既に使用されている状態の濾過材49を、
そのまま用いて作動液を浄化する場合、いわゆる通常使
用の場合には、バルブ66を開路、バルブ67、68を
閉路状態にして、第2の濾過部12bの流出口16から
作動液タンク62の一方側に圧送させる作動液の流路を
メイン流路63にする。次に、ポンプ14に通電し、ポ
ンプ14が、作動液タンク62に貯蔵されている作動液
を吸入側流路70を介して作動液タンク62の他方側か
ら吸引し、第1の実施の形態と同様に、第1の濾過部1
2aの流入口15から第2の濾過部12bの流出口16
に向けて圧送する。この時、作動液に混在する異物の一
部が、フィルタ本体27内の粗用濾過部材45を通過し
た後、濾過材49の孔50の途中で引っ掛かった状態に
なって、濾過材49の孔50を通過できなくなったり、
あるいは隣り合う濾過材49の隙間で引っ掛かったりす
る(図5及び図6参照)。したがって、異物の一部が、
孔50の内部や隣り合う濾過材49の隙間において、作
動液と分離した状態(濾過された状態)になり、第2の
濾過部12bの流出口16から吐出した作動液は、浄化
された状態で再び作動液タンク62に戻される。そし
て、このような作動液タンク62内と濾過装置61内を
循環する流路に対して、作動液を繰返し循環させる。す
ると、作動液タンク62内の作動液は、次第にきれいな
状態の作動液に浄化されてくる。なお、油圧手段内に供
給されている作動液を作動液タンク62に回収する操作
を行うことにより、油圧手段に用いられるほぼ全量の作
動液に対してきれいな状態の作動液に浄化することが好
ましい。
【0032】これにより、異物(例えば、酸化物や油圧
手段内の摩耗粉等)が、作動液の経時的な使用に伴って
加工機60の作動液中に発生しても、この作動液を濾過
装置61に通過させれば、簡単な方法で作動液中の異物
を濾過することができる。このため、細かい異物までが
混在した状態の作動液であっても、作動液のユーザーに
おいて、濾過装置61によって作動液をきれいな状態に
浄化することが容易にできるようになり、作動液は、長
期間にわたって使用することができるようなる。したが
って、作動液の交換頻度は、従来に比べ少なくなり、古
い作動液から新しい作動液に交換するために必要なコス
トは低減される。
【0033】本発明は、上述した実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で適宜変
更してもよい。例えば、第1の実施の形態では、加工機
に構成された濾過装置を用いて、異物が濾過された鉱物
性加工液を加工部付近に供給しながら被加工物を加工す
る場合について説明したが、加工機用高粘性液体の濾過
装置を単体で構成することもできる。この場合、キャス
タ、フック等の移設手段を加工機用高粘性液体の濾過装
置に設けることで、加工機用高粘性液体の濾過装置を自
在に移設できるように構成しても良い。また、高粘性液
体として、鉱物性加工液や作動液を用いて説明したが、
例えば、植物性油、動物性油、極圧添加剤油、高い粘性
を有する水溶性液体、高い粘性の有機溶剤等でも良く、
高粘性液体の種別は、適宜変更可能である。なお、高粘
性液体が高粘性の有機溶剤である場合、圧送手段には、
耐溶剤処理が必要となる。また、濾過部12を基台13
上に設けて濾過装置11、61を構成したが、加工機の
ベッドや加工機の基台等ような加工機の任意箇所に濾過
部12、ポンプ14等を配設しても良い。また、濾過部
12において、流入口15を収納部材25の底面部、流
出口16を収納部材25の側周壁24の上方位置にそれ
ぞれ配置したが、流入口は、フィルタ本体27の底板4
2より下方となる位置の収納部材25に配設されていれ
ば良い。流出口16は、フィルタ本体27の上板43よ
り上方となる位置であれば良く、蓋26に流出口16を
配設しても良い。また、フィルタ本体27の中に粗用濾
過部材45を設けたが、粗用濾過部材45の配設を省略
しても良い。また、フィルタ本体27を収納部材25に
設置する方法として、カートリッジ41のフランジ47
を収納部材25に設けられたシール部材29上に載置し
たが、フィルタ本体27を収納部材25に設置する方法
は、種々変更可能である。また、濾過材47として、酸
化シリカ、酸化アルミニウム等の主成分を焼成によって
形成された多孔質のセラミック系濾過材を用いたが、セ
ラミック系濾過材の主成分、セラミック系濾過材を形成
する形態は限定されるものではなく、濾過部材の種類は
種々変更可能である。また、濾過材49の孔50の大き
さを数ミクロン〜数十ミクロン程度としたが、濾過材の
孔の大きさは、限定されるものではなく、異物が大きい
ものであれば、数百ミクロン程度の大きさの孔を有する
濾過材を用いる場合もあり、孔の大きさによって異なる
濾過材の種別は、適宜変更可能とする。また、第2の実
施の形態では、加工機60と別体となって構成された濾
過装置61を用いて作動液タンク62の作動液中の異物
を濾過したが、第1の実施の形態による濾過装置11と
同様に、加工機といっしょに構成された濾過装置であっ
ても良い。また、本実施の形態では、2つの濾過部を直
列状態に連通させた濾過装置11、61について説明し
たが、例えば、図9に示すように、複数の濾過部12を
他の連通方法で濾過装置を構成する場合も良く、本発明
の加工機用高粘性液体の濾過装置の構造は種々変更可能
である。図9は、第1の実施の形態に相当する4つの濾
過部12の内、2つの濾過部12a、12bを直列状態
に連通させた流路を2つ並列状態に組合わせて構成され
た加工機用高粘性液体の濾過装置の場合である。この場
合では、ポンプによって吸入された吸入流路81内の高
粘性液体は、第1の吸入流路82と第2の吸入流路83
に分岐された状態で、両方の濾過部12aにそれぞれ圧
送される。実施の形態と同様に、両方の濾過部12bに
圧送された後、両方の濾過部12bに連通した第1の吐
出流路85と第2の吐出流路86からそれぞれ吐出した
高粘性液体は、きれいに浄化された状態になっている。
この状態の高粘性液体は、第1の吐出流路85と第2の
吐出流路86が合流した箇所でいっしょになり、吐出流
路84によって所定箇所まで圧送される。また、本実施
の形態では、第1の濾過部の直前にポンプ14を配置
し、ポンプ14によって第1及び第2の濾過部12a、
12bの流出口16まで高粘性液体を圧送させたが、圧
送手段の配置、数量は、適宜変更可能である。例えば、
複数個(n個)の濾過部を直列状態で連通した場合、第
1の濾過部の直前にポンプを配置した状態で、かつ、第
m番目の濾過部と第(m+1)番目濾過部の間に別のポ
ンプを配置することもできる(1<m<m+1≦n)。
この場合、第m番目の濾過部の流出口から吐出された高
粘性液体をいったん貯蔵タンク等の貯蔵手段に貯えて、
別のポンプが、あらためて貯蔵手段に貯えられた高粘性
液体を吸入して、第(m+1)番目濾過部の流入口に圧
送することが好ましい。また、濾過部材44をフィルタ
本体27内に充填し、このフィルタ本体27を収納部材
25の内部に載置して濾過させたが、流入口と流出口を
収納部材に設けた状態であれば、濾過部材を直に収納部
材の内部に設けても良い。また、本発明による加工機用
高粘性液体の濾過装置及び加工装置に遠心分離機、セパ
レータ、マグネットセパレータ等を併用しても良い。ま
た、加工液貯蔵手段5や作動液タンク62において、高
粘性液体が回収される箇所と、ポンプ14によって高粘
性液体が吸引される箇所の間に、比較的大きな異物が分
離/除去できる手段を設けても良い。また、例えば、温
度計、圧力計、定流量弁、逆流防止弁、圧力調整弁、タ
イマ等を濾過装置11、61に設けても良い。また、1
つの濾過部12のフィルタ本体27において、同じよう
な孔の大きさの濾過材49を充填して濾過部材44を形
成したが、例えば、濾過部材の下方となる部分には孔の
大きい(百ミクロン以上)濾過材を、上方となる部分に
は下方の濾過材の孔より小さい孔(数ミクロン〜数十ミ
クロン程度)の濾過材を充填するように、1つの濾過部
材に対し明らかに異なる大きさの孔の濾過材を複数に積
層させながら充填しても良い。また、加工機1に設けら
れた濾過装置11が鉱物性加工液(油性)中に含まれた
異物を濾過することにより、浄化された鉱物性加工液を
被加工物9の加工部付近8に供給する場合について説明
したが、濾過装置は、他の場合でも鉱物性加工液を浄化
することができる。例えば、加工装置で発生した切粉等
の加工屑を加工装置から取出して一箇所に集積する。集
積された加工屑には、加工屑の他に鉱物性加工液が含ま
れている。さらに、集積された加工屑に鉱物性加工液を
取出して、この鉱物性加工液を貯留タンク等に貯留す
る。この時、鉱物性加工液は、汚れた状態になってい
る。したがって、濾過装置が、第2の実施の形態と同様
な方法で、貯留した鉱物性加工液をきれいな鉱物性加工
液に浄化する。これにより、浄化した鉱物性加工液は、
再利用可能となる。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明による加工
機用高粘性液体の濾過装置及び加工装置を用いれば、粘
性の高い加工機用液体の中に混在した異物を、簡単な方
法で加工機用液体中から取り除き、加工機用液体をきれ
いな状態に浄化することが可能となる。したがって、加
工機用液体の寿命は長くなり、加工機用液体にかかるコ
ストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に関する加工機の鉱物性加工
液の循環フローを示す概略図である。
【図2】第1の実施の形態に関する濾過装置の概略を示
す正面図である。
【図3】図2に示す濾過装置の側面図である。
【図4】濾過材が充填されたフィルタ本体を示す概略断
面図である。
【図5】濾過材の内部を示す拡大図である。
【図6】濾過部材を通過する鉱物性加工液の流れを示す
イメージ図である。
【図7】第2の実施の形態に関する濾過装置の概略を示
す正面図である。
【図8】第2の実施の形態に関する加工機の作動液を浄
化する場合の作動液の循環フローを示す概略図である。
【図9】変更例によって配置された複数の濾過部におけ
る高粘性液体のフロー図である。
【符号の説明】
1…加工機(加工装置) 3…保持手段 4…加工手段 6…加工液吐出手段 8…加工部付近 9…被加工物 11…濾過装置(加工液濾過装置) 14…ポンプ(圧送手段) 15…流入口 16…流出口 25…収納部材(収納手段) 26…蓋(収納手段) 27…フィルタ本体(カートリッジ本体) 44…濾過部材 49…濾過材(濾過部材) 61…濾過装置(加工機用高粘性液体の濾過装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B01D 39/06 B01D 29/08 540B 35/02 E F (72)発明者 中田 新一 愛知県尾張旭市城山町三ツ池6237番地の8 有限会社アドバンテック内 (72)発明者 中田 裕久 愛知県尾張旭市城山町三ツ池6237番地の8 有限会社アドバンテック内 Fターム(参考) 3C011 BB31 4D019 AA03 BA05 BB12 BC20 BD06 CB02 CB03 CB04 4D064 AA05 AA23 BC03 BC05 BC21 BC26 BM28

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工機で用いる高粘性液体に混在した異
    物を濾過する加工機用高粘性液体の濾過装置であって、 異物を包含可能とする大きさに形成された孔をランダム
    な方向に多数有すると共に、高粘性液体が吸収されるの
    を防ぐ疎液体処理を施した、耐圧性を有する材料で形成
    されている濾過部材と、 一方側に流入口部、他方側に流出口部をそれぞれ設け、
    密閉して濾過部材を介在させる収納手段と、 流入口部と流出口部の間における収納手段の内部に濾過
    部材を介在させた状態で、流入口部側から流出口部側へ
    高粘性液体を圧送可能とする圧送手段とを、備えてい
    る、ことを特徴とする加工機用高粘性液体の濾過装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の加工機用高粘性液体の
    濾過装置であって、 収納手段は、流入口部を下方側、流出口部を上方側に配
    置されるように設置されている、ことを特徴とする加工
    機用高粘性液体の濾過装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の加工機用高粘
    性液体の濾過装置であって、 濾過部材は、複数個による、粒状に形成された多孔質の
    セラミックス系濾材で構成されている、ことを特徴とす
    る高粘性加工液用の濾過装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3のいずれかに記載の加
    工機用高粘性液体の濾過装置であって、 収納手段は、複数備えている、ことを特徴とする高粘性
    加工液用の濾過装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の加工機
    用高粘性液体の濾過装置であって、 収納手段の内部には、着脱可能に配設されるカートリッ
    ジ本体を備え、 高粘性液体は、カートリッジ本体に充填されている濾過
    部材を経由して、流入口部側から流出口部側へ圧送され
    る、ことを特徴とする高粘性加工液用の濾過装置。
  6. 【請求項6】 被加工物を保持する保持手段と、保持手
    段により保持された被加工物を加工する加工手段と、加
    工手段により加工される被加工物の加工部付近に加工液
    を吐出する加工液吐出手段と、加工液吐出手段に供給す
    る前に加工液を濾過する加工液濾過装置とを有する加工
    装置であって、加工液濾過装置として請求項1〜請求項
    5のいずれかに記載の高粘性加工液用の濾過装置を用い
    た加工装置。
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