JP3962024B2 - クーラント処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、工作機械による切削、研削等の金属加工を行う際に、工作機械から排出される鉄類、アルミニウム類などの金属からなる切削屑、研削屑などの切粉を含んだ混濁クーラントを混濁クーラント処理槽に流入させ、この混濁クーラント処理槽内で切粉を分別した浄化クーラントを工作機械で再利用するクーラント処理装置に関する。
工作機械で金属材料に対して切削、研削等の加工を行う場合、切削治具、研削治具、被加工材料等を冷却するために、潤滑剤を溶解した水溶液や、潤滑油等のクーラント(coolant)が使用される。そして、工作機械から排出される切粉等を含んだ使用済みの混濁クーラントは、通常、クーラント処理装置によって切粉のみを捕捉回収し、再利用可能な程度まで浄化される。
図5は、既に公知であるクーラント処理装置500を示している。このようなクーラント処理装置500は、工作機械Mから排出される切粉kを含んだ混濁クーラントDが流入される混濁クーラント処理槽510と、この混濁クーラント処理槽510内に周回状態で掛架された無端状のコンベヤ530と、このコンベヤ530を周回駆動させる駆動スプロケットの駆動モータを備えている。
そして、混濁クーラント処理槽510に投入された混濁クーラントDは、周回駆動する無端状のヒンジベルト531等からなるコンベヤ530によって濾過され、切粉kだけが掬い上げられ、コンベヤ530の上方周回端部近傍に位置する切粉排出口530aから、混濁クーラント処理槽510の外の切粉回収箱540内に排出する。
他方、混濁クーラント処理槽510内で切粉kを分別された浄化クーラントCは、浄化クーラント貯留槽520に一旦貯留された後に工作機械Mで再利用できるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−266271号公報
ところが、このような従来のクーラント処理装置500は、工作機械Mから排出する切粉を含んだ混濁クーラントDを自然流下させて回収する都合上、混濁クーラント処理槽510や浄化クーラント貯留槽520を工作機械Mの足元周りに近接配置することを前提としており、工作機械Mでのクーラント消費量が多い場合には、混濁クーラント処理槽510や浄化クーラント貯留槽520の槽高さが足元周りで十分に確保できないので、工作機械Mの近傍で広範な床面積を確保しなければならず、適用する工作機械Mの足元周り設置状況等に応じで混濁クーラント処理槽510や浄化クーラント貯留槽520の容積や形状をその都度設計する必要があり、汎用性に欠けるという不都合な問題があった。
また、適用する工作機械Mの足元周り設置状況等に応じで混濁クーラント処理槽510や浄化クーラント貯留槽520の容積や形状をその都度設計すると、これらの混濁クーラント処理槽510や浄化クーラント貯留槽520から移送させて再利用するための移送ポンプ、容量検知器などの周辺機器についても仕様変更しなければならず、これらが適正に設計変更されていない場合には、再利用するためのクーラント循環経路の至るところにおいてクーラントの過不足が生じて稼働状態に支障を来す恐れもあるため、これらを試行錯誤して装置設計しなければならず、近年の製造現場におけるクイックデリバリー、グローバルサービス、環境への配慮などの高度且つ多用な顧客ニーズに対応できないという問題があった。
さらに、混濁クーラント処理槽510や浄化クーラント貯留槽520内の清掃を行う際には、一旦、混濁クーラント処理槽510とともに浄化クーラント貯留槽520を工作機械Mの足元周りから抜き出す必要があるため、多くの手間と労力が必要であり、メンテナンス性や工作機械Mの稼働率を向上させることが望めないという取り扱い上の問題があった。
そこで、本発明のクーラント処理装置が解決しようとする課題、すなわち、本発明の目的は、上述したような従来の問題を解決するものであって、浄化クーラント貯留槽を回収用サブタンクと供給用メインタンクとで構成して工作機械に応じた設計変更を必要とせずに汎用性の高い据え付け配置と設置床面積の省スペース化を達成するとともに稼働時の浄化クーラントの容量調整を簡便に達成することにある。
前記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、工作機械から排出する切粉を含んだ混濁クーラントを前記工作機械に隣接配置した混濁クーラント処理槽に流入させ、該混濁クーラント処理槽内で切粉を分別した浄化クーラントを浄化クーラント貯留槽に一旦貯留し、該浄化クーラント貯留槽内に貯留された浄化クーラントを工作機械で再利用するクーラント処理装置において、前記浄化クーラント貯留槽が、前記混濁クーラント処理槽の下部に配置されて混濁クーラント処理槽から流入してくる浄化クーラントを回収する回収用サブタンクと、該回収用サブタンクと別置き状態で混濁クーラント処理槽の上部に配置されて回収用サブタンクからリフトアップポンプを介して強制移送させた浄化クーラントを貯留する供給用メインタンクとで構成されているとともに、前記供給用メインタンクの貯留基準位置からオーバーフローする浄化クーラントを回収用サブタンクに還流する浄化クーラント還流路が前記供給用メインタンクと回収用サブタンクとの間に設けられているものである。
また、請求項2に係る本発明は、請求項1に係る発明の構成に加えて、前記供給用メインタンクの底部近傍に、供給用メインタンク内に沈降堆積した微小切粉などの沈殿物を掃除する沈殿物掃除用排出口が設けられていることによって、上記の目的をさらに解決するものである。
そして、請求項3に係る本発明は、請求項1又は請求項2に係る発明の構成に加えて、前記混濁クーラント処理槽に、混濁クーラントに含まれた切粉を掬い上げて外部に排出するコンベヤと該コンベヤの周回軌道内に濾過ドラムが設けられていることによって、上記の目的をさらに解決するものである。
なお、本発明における切粉とは、切削装置などから排出される金属の切削屑のみならず、研削盤装置などから排出される研削屑など、工作機械から排出される金属屑の総称として広義の意味において使用している。
本発明は、工作機械から排出する切粉を含んだ混濁クーラントを前記工作機械に隣接配置した混濁クーラント処理槽に流入させ、該混濁クーラント処理槽内で切粉を分別した浄化クーラントを浄化クーラント貯留槽に一旦貯留し、該浄化クーラント貯留槽内に貯留された浄化クーラントを工作機械で再利用するように構成されたクーラント処理装置において、以下のような装置構成に基づく特有な効果を奏することができる。
まず、請求項1に係る発明によれば、浄化クーラント貯留槽が、混濁クーラント処理槽の下部に配置されて混濁クーラント処理槽から流入してくる浄化クーラントを回収する回収用サブタンクと、この回収用サブタンクと別置き状態で混濁クーラント処理槽の上部に配置されて回収用サブタンクから移送してくる浄化クーラントを貯留する供給用メインタンクとで構成されていることにより、供給用メインタンクが工作機械の足元周りに混濁クーラント処理槽とともに近接配置される回収用サブタンクと切り離して自由な配置形態で別置きでき、しかも、槽高さの制限を受けない供給用メインタンクのクーラント許容量が工作機械の足元周りで槽高さの制限を受ける回収用サブタンクのクーラント許容量よりも大きくできるので、工作機械側の都合に応じた設計変更を必要とせず汎用性の高い据え付け配置が達成できるとともに従来の浄化クーラント貯留槽に比較すると小さな床面積で設置できる。
また、請求項1に係る発明によれば、回収用サブタンクの浄化クーラントがリフトアップポンプを介して供給用メインタンクに強制移送されるように構成したことにより、回収用サブタンク内の浄化クーラントがリフトアップポンプで供給用メインタンクに随時強制移送されるため、工作機械でのクーラント消費量が多い場合であっても回収用サブタンクのクーラント許容量を低減でき、しかも、工作機械でのクーラント消費量と回収用サブタンクのクーラント許容量との流量バランスを考慮することなく、クーラント消費量の検討だけで回収用サブタンクの形状、構造を自由に設計できるので、工作機械側の状況如何に拘わらず汎用性を一段と向上できる。
さらに、請求項1に係る本発明によれば、供給用メインタンクと回収用サブタンクとの間に浄化クーラント還流路が設けられていることにより、供給用メインタンクの貯留基準位置からオーバーフローする浄化クーラントを回収用サブタンクに還流できるようにしているため、浄化クーラントが回収用サブタンクから供給用メインタンク内に多量に強制移送されても供給用メインタンク内の貯留基準位置を越えて貯留される恐れがないので、供給用メインタンクから浄化クーラントを再利用するために工作機械などへ送り出す供給ポンプ、クーラント容量検知器などの周辺機器などを仕様設計する際にも、供給用メインタンクの仕様と関係なく、クーラント消費量の検討だけで容易に決定でき、しかも、稼働時の供給用メインタンク内における浄化クーラントの容量調整が簡便に達成できる。
そして、請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、供給用メインタンクの底部近傍に沈殿物掃除用排出口が設けられているため、従来のように工作機械の足元周りから浄化クーラント貯留槽と混濁クーラント処理槽を抜き出して移動する必要もなく、供給用メインタンク内に沈降堆積した切粉やスラッジ等の沈殿物を沈殿物掃除用排出口から簡便に除去できるので、供給用メインタンク内における嫌気性細菌等の増殖を防止してクーラントの寿命を延ばすことができる。
さらに、請求項3に係る本発明によれば、請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、混濁クーラント処理槽に、混濁クーラントに含まれた切粉を掬い上げて外部に排出するコンベヤと該コンベヤの周回軌道内に濾過ドラムが設けられていることにより、供給用メインタンク内の浄化クーラントが工作機械へ再利用できるだけでなく濾過ドラムの逆洗浄にも再利用できるので、クーラント処理装置の耐久性を長期に亙って確保できる。
本発明は、工作機械から排出する切粉を含んだ混濁クーラントを前記工作機械に隣接配置した混濁クーラント処理槽に流入させ、該混濁クーラント処理槽内で切粉を分別した浄化クーラントを浄化クーラント貯留槽で一旦貯留した後に工作機械で再利用するクーラント処理装置において、前記浄化クーラント貯留槽が、混濁クーラント処理槽の下部に配置されて混濁クーラント処理槽から流入してくる浄化クーラントを回収する回収用サブタンクと、該回収用サブタンクと別置き状態で混濁クーラント処理槽の上部に配置されて回収用サブタンクからリフトアップポンプを介して強制移送させた浄化クーラントを貯留する供給用メインタンクとで構成されていることにより、工作機械に応じた設計変更を必要とせず汎用性の高い据え付け配置を達成するとともに、設置床面積の省スペース化を達成して、稼働時の浄化クーラントの容量調整を簡便に達成するものであれば、その具体的態様は如何なるものであっても差し支えない。
また、本発明の混濁クーラント処理槽に周回状態で設けられる無端状のコンベヤについては、混濁クーラントから切粉を効率よく掬い上げることができるものであれば、ヒンジコンベヤ、スクレーバコンベヤなどのどんな種類のコンベヤであっても差し支えない。
さらに、本発明の供給用メインタンクの配置形態については、工作機械の近傍において配置できるスペース空間があれば、特に、限定されるものではなく、例えば、混濁クーラント処理槽の側方に近接した横置き状態で配置するか、あるいは、混濁クーラント処理槽の上部に近接した縦置き状態で配置しても良く、縦置き状態で配置した場合には設置に要する床面積を著しく削減して作業エリアの省スペース化を達成できる。
以下、図面を参照して、本発明の理解を助けるための参考例であるクーラント処理装置100を説明する。図1は、本発明の理解を助けるための参考例であるクーラント処理装置の使用態様図であり、図2は、本発明の理解を助けるための参考例におけるクーラント処理の説明図であり、図3は、クーラントの流れを示す模式図である。
まず、図1乃至図2に示すような本発明の理解を助けるための参考例であるクーラント処理装置100は、工作機械Mから排出する切粉kを含んだ混濁クーラントDを工作機械Mに隣接配置した混濁クーラント処理槽110に流入させ、この混濁クーラント処理槽110内で切粉kを分別した浄化クーラントCを浄化クーラント貯留槽120に一旦貯留し、次いで、この浄化クーラント貯留槽120内に貯留された浄化クーラントCを工作機械Mで再利用するように構成されている。
そして、混濁クーラント処理槽110には、周回駆動する無端状のヒンジベルト131を備えたコンベヤ130が設けられ、このコンベヤ130によって混濁クーラントDに含まれた切粉kだけが仕切板132に沿って掬い上げられて分別され、コンベヤ130の上方周回端部近傍に位置する切粉排出口130aから、混濁クーラント処理槽110の近傍に配置された切粉回収箱140内に搬出されるようになっている。
また、前記混濁クーラント処理槽110は、111、112、113、114、115と連続する金属板により構成され、無端状のヒンジベルト131に離間して覆設されている。また、前記コンベヤ130のヒンジベルト131が下方戻り側131bから上方搬送側131aへ周回転向するテール部130bには、円筒部材133設けられており、この円筒部材133外周面とヒンジベルト131のヒンジ部分との間で下方戻り側131bの内周面に堆積した切粉kを捕捉して仕切板132上に移送するようになっている。
なお、図2における符号134は、ヒンジベルト131に動力伝達するために駆動モータ(図示しない)とともに配置された駆動スプロケットである。
そして、前記コンベヤ130の周回軌道内には、混濁クーラントDを浄化するための濾過ドラム150が設けられ、さらに、この濾過ドラム150の内周側には目詰まりを防止するためのフィルタ浄化用噴出ノズル151が設けられている。
なお、図2における符号152は、濾過ドラム150で浄化された浄化クーラントCを浄化クーラント貯留槽120に流出させるための流出孔である。
そこで、浄化クーラント貯留槽120の具体的な構造を図1乃至図3に基づいて説明すると、混濁クーラント処理槽110の下部に配置されて混濁クーラント処理槽110から流入してくる浄化クーラントCを回収する回収用サブタンク121とこの回収用サブタンク121から移送してくる浄化クーラントCを貯留する別置きの供給用メインタンク122とで構成されている。
また、前記浄化クーラント貯留槽120は、回収用サブタンク121と供給用メインタンク122とに切り離したことにより、供給用メインタンク122が混濁クーラント処理槽110の上部に配置されたコンベヤ130の側方に並列状態で横置きとし、この横置きした供給用メインタンク122は、工作機械Mの足元周りに配置した回収用サブタンク121のような槽高さの制限を受けないため、この供給用メインタンク122内のクーラント許容量を回収用サブタンク121内のクーラント許容量よりも大きく設計している。
このようにして、前記回収用サブタンク121と供給用メインタンク122からなる浄化クーラント貯留槽120は、工作機械M側の都合に応じた設計変更を必要とせず汎用性の高い据え付け配置が達成できるとともに従来の浄化クーラント貯留槽520に比較すると小さな床面積で設置できるようになっている。
なお、前記回収用サブタンク121と供給用メインタンク122には、図示しないが、キャスターを付設するとタンク移動が容易となる。
そして、前記回収用サブタンク121と供給用メインタンク122との間に、リフトアップポンプ160を介して回収用サブタンク121の浄化クーラントCを供給用メインタンク122に随時強制移送する浄化クーラント用移送管161を設け、工作機械Mでのクーラント消費量が多い場合でも回収用サブタンク121のクーラント許容量を低減できるので、工作機械Mでのクーラント消費量と回収用サブタンク121のクーラント許容量との流量バランスを考慮することなく、クーラント消費量の検討だけで回収用サブタンク121の形状、構造を自由に設計して工作機械M側の状況如何に拘わらず汎用性を一段と向上できるようになっている。
すなわち、前記リフトアップポンプ160の吐出量は、後述するような供給用メインタンク122に設置される全てのポンプの吐出量より多くなるように設定されている。
なお、図1における符号121aは、回収用サブタンク121内のクーラント容量を計測するためのクーラント容量検知器である。
さらに、前記回収用サブタンク121と供給用メインタンク122との間に浄化クーラント還流路170が設けて供給用メインタンク122の貯留基準位置Lからオーバーフローする浄化クーラントCを回収用サブタンク121に還流させることにより、多量の浄化クーラントCがリフトアップポンプ160によって回収用サブタンク121から供給用メインタンク122内に強制移送されても、その余剰分が供給用メインタンク122内の貯留基準位置Lを越えて貯留される恐れがないように構成されている。
したがって、上述したような供給用メインタンク122から浄化クーラントCを再利用するために工作機械Mへ送り出す供給ポンプ122a、前記濾過ドラム150の目詰まりを防止するためのフィルタ浄化用噴出ノズル151へ送り出す逆洗浄用供給ポンプ122b、供給用メインタンク122内のクーラント容量を計測するためのクーラント容量検知器122cなどの周辺機器などを仕様設計する際にも、供給用メインタンク122の仕様と関係なく、クーラント消費量の検討だけで容易に決定でき、しかも、稼働時の供給用メインタンク122内における浄化クーラントCの容量調整が簡便になる。
また、前記供給用メインタンク122の底部近傍に沈殿物掃除用排出口122dを設けて供給用メインタンク122内に沈降堆積した切粉やスラッジ等の沈殿物を沈殿物掃除用排出口122dから簡便に除去するように構成したことにより、供給用メインタンク122の清掃時に従来のような工作機械Mの足元周りから供給用メインタンク122を抜き出して移動する必要もなく、しかも、供給用メインタンク122内における嫌気性細菌等を増殖させることも抑制されるので、クーラントの寿命を延ばすことができる。
特に、工作機械Mで金属加工を行なう場合には、主として潤滑・冷却・洗浄効果が優れる水溶性油剤が使用されるが、この水溶性油剤は油性より腐敗・劣化し易く、クーラント寿命が短くなったり、空気中の細菌・酵母・カビなどの嫌気性菌がクーラント液(水溶性油剤)中で繁殖し、液中の酸素が消費され酸欠状態となり、嫌気性の硫酸塩還元菌が繁殖し悪臭を発生したりするため、本実施例のように沈殿物掃除用排出口122dを設けることは極めて効果的である。
なお、前記供給用メインタンク122には、図示していない浄化クーラントCの液温を調節する為の温度調節器、浄化精度を向上するための2次フィルター、工作機械のスピンドルスルーへ浄化クーラントを供給する高圧クーラントポンプなどが必要に応じて設置しても構わない。また、前記供給用メインタンク122内には、図示していないがクーラント流れを作り出すような撹拌用ノズルを適宜設けるとともに、微細な切粉又はスラッジがタンク底面に集約して溜まるようにタンク傾斜面を設けると、供給用メインタンク122が効率的かつ簡便に清掃できる。
以上のようにして得られた本発明の理解を助けるための参考例であるクーラント処理装置100は、浄化クーラント貯留槽120を回収用サブタンク121と供給用メインタンク122とに切り離したことにより、供給用メインタンク122が混濁クーラント処理槽110の上部に配置されたコンベヤ130の側方に並列状態で横置きするので、工作機械M側の形状構造に応じた設計変更を必要とせず汎用性の高い据え付け配置を達成して、設置床面積の省スペース化と簡便なメンテナンス性を発揮している。
次に、図4に示すような本発明の実施例であるクーラント処理装置200は、上述したような本発明の理解を助けるための参考例であるクーラント処理装置100と同様であり、工作機械Mから排出する切粉kを含んだ混濁クーラントDを工作機械Mに隣接配置した混濁クーラント処理槽210に流入させ、この混濁クーラント処理槽210内で切粉kを分別した浄化クーラントCを浄化クーラント貯留槽220に一旦貯留し、次いで、この浄化クーラント貯留槽220内に貯留された浄化クーラントCを工作機械Mで再利用するように構成されている。
また、前記浄化クーラント貯留槽220の具体的な構造についても、上述したような本発明の理解を助けるための参考例であるクーラント処理装置100と同様に、混濁クーラント処理槽210の下部に配置されて混濁クーラント処理槽210から流入してくる浄化クーラントCを回収する回収用サブタンク221とこの回収用サブタンク221から移送してくる浄化クーラントCを貯留する別置きの供給用メインタンク222とで構成している。
そこで、本実施例が最も特徴とする点は、前記供給用メインタンク222の配置形態であって、回収用サブタンク221と切り離された供給用メインタンク222が、混濁クーラント処理槽210の上部に配置されたコンベヤ230の上方に跨設状態となった縦置きに配置されていることである。
なお、その余の装置構成については、上述したように、本発明の理解を助けるための参考例であるクーラント処理装置100と全く変わるところはないので、対応する装置構成の符号については、本発明の理解を助けるための参考例における100番台の数字を200番台の数字に読み変えることによって、それぞれの装置構成の説明を省略する。
以上のようにして得られた本実施例のクーラント処理装置200は、浄化クーラント貯留槽220を回収用サブタンク221と供給用メインタンク222とに切り離したことにより、供給用メインタンク222が混濁クーラント処理槽210の上部に配置されたコンベヤ230の上方に跨設状態で縦置きに配置できるので、上述した本発明の理解を助けるための参考例のクーラント処理装置100よりも、更に設置床面積の省スペース化を達成できるなど、その効果は甚大である。
本発明の理解を助けるための参考例であるクーラント処理装置の使用態様図。 本発明の理解を助けるための参考例におけるクーラント処理の説明図。 クーラントの流れを示す模式図。 本発明の実施例であるクーラント処理装置の使用態様図。 従来のクーラント処理装置の使用態様図。
符号の説明
100、200、500 ・・・ クーラント処理装置
110、210、510 ・・・ 混濁クーラント処理槽
120、220、520 ・・・ 浄化クーラント貯留槽
121、221 ・・・ 回収用サブタンク
121a、221a ・・・ クーラント容量検知器
122、222 ・・・ 供給用メインタンク
122a、222a ・・・ 供給ポンプ
122b、222b ・・・ 逆洗浄用供給ポンプ
122c、222c ・・・ クーラント容量検知器
122d、222d ・・・ 沈殿物掃除用排出口
130、230、530 ・・・ コンベヤ
130a、230a、530a ・・・ 切粉排出口
130b、230b ・・・ テール部
131、231、531 ・・・ ヒンジベルト
131a、231a ・・・ 上方搬送側
131b、231b ・・・ 下方戻り側
132、232 ・・・ 仕切板
133、233 ・・・ 円筒部材
134、234 ・・・ 駆動スプロケット
140、240、540 ・・・ 切粉回収箱
150、250 ・・・ 濾過ドラム
151、251 ・・・ フィルタ浄化用噴出ノズル
152、252 ・・・ 流出孔
160、260 ・・・ リフトアップポンプ
161、261 ・・・ 浄化クーラント用移送管
170、270 ・・・ 浄化クーラント還流路
C ・・・ 浄化クーラント
D ・・・ 混濁クーラント
k ・・・ 切粉
L ・・・ 貯留基準位置
M ・・・ 工作機械

Claims (3)

  1. 工作機械から排出する切粉を含んだ混濁クーラントを前記工作機械に隣接配置した混濁クーラント処理槽に流入させ、該混濁クーラント処理槽内で切粉を分別した浄化クーラントを浄化クーラント貯留槽に一旦貯留し、該浄化クーラント貯留槽内に貯留された浄化クーラントを工作機械で再利用するクーラント処理装置において、
    前記浄化クーラント貯留槽が、前記混濁クーラント処理槽の下部に配置されて混濁クーラント処理槽から流入してくる浄化クーラントを回収する回収用サブタンクと、該回収用サブタンクと別置き状態で混濁クーラント処理槽の上部に配置されて回収用サブタンクからリフトアップポンプを介して強制移送させた浄化クーラントを貯留する供給用メインタンクとで構成されているとともに、
    前記供給用メインタンクの貯留基準位置からオーバーフローする浄化クーラントを回収用サブタンクに還流する浄化クーラント還流路が前記供給用メインタンクと回収用サブタンクとの間に設けられていることを特徴とするクーラント処理装置。
  2. 前記供給用メインタンクの底部近傍に、供給用メインタンク内に沈降堆積した微小切粉などの沈殿物を掃除する沈殿物掃除用排出口が設けられていることを特徴とする請求項1記載のクーラント処理装置。
  3. 前記混濁クーラント処理槽に、混濁クーラントに含まれた切粉を掬い上げて外部に排出するコンベヤと該コンベヤの周回軌道内に濾過ドラムが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のクーラント処理装置。
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