JP5325008B2 - クーラント処理装置 - Google Patents
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Description
したがって、従来のクーラント処理装置では、狭い空間においてチップ処理装置とクーラントタンクとを連結する作業が煩雑になるという問題がある。
したがって、クーラント処理装置を工作機械の内部に収容する場合には、チップ処理装置とクーラントタンクとを側方から近づけ、チップ処理装置の流出口の下方にクーラントタンクの流入口を配置することで、チップ処理装置とクーラントタンクとを組み合わせることができる。このように、本発明では、狭い空間でもチップ処理装置とクーラントタンクとを簡単に組み合わせることができる。
なお、補助タンクをケース内においてドラムフィルタの外部に連通させた場合には、濾過処理前のクーラントが補助タンクに貯留され、補助タンクをケース内においてドラムフィルタの内部に連通させた場合には、濾過処理後のクーラントが補助タンクに貯留される。
なお、以下の説明において、前後左右方向とは、各図に示した前後左右方向に対応している。そして、各方向はクーラント処理装置を説明する上で便宜上設定したものであり、装置自体の構成を限定するものではない。
クーラント処理装置1は、図1及び図2に示すように、工作機械(図示せず)から排出されたクーラントからチップを除去して濾過処理するチップ処理装置2と、チップ処理装置2で濾過処理されたクーラントを貯留するクーラントタンク3と、を備えている。
チップ処理装置2は、図1に示すように、ケース10と、ケース10内に収容されたドラムフィルタ20と、ケース10内に設けられたチップ排出機構30と、ケース10の右側面部10cから後方に向けて突設されたクーラント流出部40と、を備えている。
また、ケース10では、底面10eの前後方向の中央部から正面部10aの上部に亘って傾斜面10fが形成されている。傾斜面10fの下部は、湾曲して底面10eに接続され、傾斜面10fの上縁部は、排出口12においてケース10の内側の開口部に接続されている。
図1に示すように、ケース10の右側面部10cの中央部には、ドラムフィルタ20の右端部を回転自在に軸支する軸受け部(図示せず)が突設されており、この軸受け部を覆うように箱状のクリーンクーラントケース14が取り付けられている。また、ケース10の右側面部10cの中央部には、ドラムフィルタ20の内部に通じるクリーンクーラントケース用連通口15が形成されている。そして、ドラムフィルタ20によって濾過処理されたクーラントは、ドラムフィルタ20の内部からクリーンクーラントケース用連通口15を通じて、クリーンクーラントケース14内に流入する。
駆動側スプロケット35と従動側スプロケット21とには、環状のチェーン36が掛け回されており、駆動側スプロケット35(駆動軸34)の回転力がチェーン36を介して従動側スプロケット21に伝達され、従動側スプロケット21とともにドラムフィルタ20が回転する。
また、チェーン36が回動すると、チェーン36の外周部において傾斜面10fに対峙する部位では、各スクレーパ31・・・が傾斜面10fに沿って下側から上側に移動する。これにより、ケース10の底面10eに沈殿したチップは、各スクレーパ31・・・によって傾斜面10f上で掻き上げられ、排出口12からケース10の外部に排出される。
右側補助タンク16は、ケース10の右側面部10cの前下隅部に形成されたタンク用連通口16aを通じてケース10内に連通している。タンク用連通口16aは、ケース10内においてドラムフィルタ20の外部に連通しており、ケース10内に貯留された濾過処理前のクーラントの一部が、タンク用連通口16aを通じて右側補助タンク16内に流入する。
左側補助タンク17は、ケース10の左側面部10dの前下隅部に形成されたタンク用連通口17aを通じてケース10内に通じている。タンク用連通口17aは、ケース10内においてドラムフィルタ20の外部に連通しており、ケース10内に貯留された濾過処理前のクーラントの一部が、タンク用連通口17aを通じて左側補助タンク17内に流入する。
また、クーラント流出部40の後端部の下面には、流出口41が形成されており、クリーンクーラントケース14内のクーラントが、クーラント流出部40の内部流路を通じて、流出口41から下方に向けて排出される。
クーラントタンク3は、図1に示すように、チップ処理装置2の後方に、チップ処理装置2とは別体で配置され、チップ処理装置2で濾過処理されたクーラントを貯留する容器である。クーラントタンク3は、上下面及び前後左右側面が形成された箱体であり、前後方向に長手方向が配置されている。
図1に示すように、クーラントタンク3の上面において、右前隅部には矩形の流入口3aが開口している。この流入口3aは、図3に示すように、クーラントタンク3をチップ処理装置2の後方に配置したときに、クーラント流出部40の流出口41の下方に配置される。
以上のように構成されたクーラント処理装置1は、次のように動作して本発明の作用効果を奏する。
工作機械から排出されたクーラントが、図5に示すチップ処理装置2のケース10内に流入し、ケース10内及び各補助タンク16,17内にクーラントが貯留される。クーラントに含まれたチップは、ケース10の底面10eに沈殿し、チェーン36の回動に伴って周回移動している各スクレーパ31・・・によって、傾斜面10f上で掻き上げられ、排出口12からケース10の外部に排出される。
さらに、クリーンクーラントケース14内のクーラントは、クーラント流出部40に流入し、流出口41からクーラントタンク3の流入口3aを通じて、クーラントタンク3内に供給される。このようにして、クーラントタンク3内に貯留されたクーラントは、図示しないポンプによってクーラントタンク3内から工作機械に戻され、再度、ワークの加工面に供給される。
したがって、本実施形態のクーラント処理装置1では、工作機械の下部空間のように、狭い空間でもチップ処理装置2とクーラントタンク3とを任意に簡単に組み合わせることができる。すなわち、本実施形態のクーラント処理装置1は、ベッドレスタイプの工作機械に好適である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
例えば、本実施形態では、図1及び図2に示すように、ケース10の左右側面部10c,10dに形成された各補助タンク16,17をドラムフィルタ20の外部に連通させているが、各補助タンク16,17をドラムフィルタ20の内部に連通させた場合には、濾過処理後のクーラントが各補助タンク16,17に貯留されるため、クリーンクーラントケース14の収容量を補助的に増やすことができる。
2 チップ処理装置
3 クーラントタンク
3a 流入口
10 ケース
10c 右側面部
10d 左側面部
10e 底面
10f 傾斜面
11 開口部
12 排出口
13 軸受け部
14 クリーンクーラントケース
15 クリーンクーラントケース用連通口
16 右側補助タンク
16a タンク用連通口
17 左側補助タンク
17a タンク用連通口
20 ドラムフィルタ
21 従動側スプロケット
30 チップ排出機構
31 スクレーパ
32 駆動装置
33 駆動モータ
35 駆動側スプロケット
36 チェーン
40 クーラント流出部
41 流出口
Claims (1)
- 工作機械から排出されたクーラントを濾過処理するクーラント処理装置であって、
前記クーラントからチップを除去するチップ処理装置と、前記チップ処理装置の側方に配置され、前記チップ処理装置から排出された前記クーラントを貯留するクーラントタンクと、を備え、
前記チップ処理装置は、
上面部に開口部が形成され、前記工作機械から排出された前記クーラントを貯留するケースと、
前記ケース内に収容されたドラムフィルタと、
前記ケース内の底面に沈殿した前記チップを前記ケースの外部に排出するチップ排出機構と、
前記ケースの側面部に突設され、前記ドラムフィルタの内部に通じる流出口が下面に形成されたクーラント流出部と、を備え、
前記クーラントタンクには、前記クーラント流出部の前記流出口の下方に対応する位置に流入口が形成されており、
前記ドラムフィルタの外部から内部に通過して濾過された前記クーラントが、前記クーラント流出部の前記流出口から、前記クーラントタンクの前記流入口を通じて、前記クーラントタンク内に流下し、
前記チップ排出機構は、
前記ケースの底面に沈殿した前記チップを前記ケースの外部に掻き出すスクレーパと、
前記スクレーパの駆動装置と、を備え、
前記駆動装置は、前記ケースの側面部に突設された駆動モータを有しており、
前記ケースの側面部において、前記駆動モータが突出している平面と同一平面のスペースで、前記駆動モータの周囲には、前記ケース内に連通する補助タンクが突設されていることを特徴とするクーラント処理装置。
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