JPH07327373A - 交直変換器の制御装置 - Google Patents

交直変換器の制御装置

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JPH07327373A
JPH07327373A JP11919794A JP11919794A JPH07327373A JP H07327373 A JPH07327373 A JP H07327373A JP 11919794 A JP11919794 A JP 11919794A JP 11919794 A JP11919794 A JP 11919794A JP H07327373 A JPH07327373 A JP H07327373A
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Kenichi Kuroda
憲一 黒田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 交直変換器の余裕角不足を補正し、変換器の
転流失敗を防止することができる交直変換器の制御装置
を得ることを目的とする。 【構成】 余裕角測定器11がサイリスタバルブの余裕
角実測値を測定し、その余裕角実測値が余裕角設定値よ
りも小さいときにはその差を減算器31へ出力する。減
算器31では定余裕角制御装置2から出力された制御角
からその差を減算し、その制御角によって交直変換器1
を制御するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は交直変換器を構成する
各サイリスタバルブの制御角を制御することにより転流
失敗を防止する交直変換器の制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図15は従来の交直変換器の制御装置を
示す構成図であり、図において、1はサイリスタバルブ
から構成された交直変換器、2は実効値検出器3を介し
て求められた転流電圧の実効値Eacと直流電流Idcとに
より余裕角設定値γref を確保し、この余裕角に対応す
る制御角αを出力する定余裕角制御装置、4は定余裕角
制御装置以外の変換器制御装置、5は定余裕角制御装置
2から出力された制御角αと上記の他の制御装置4から
出力された制御角αの最小値を選択する最小値選択器で
ある。
【0003】次に動作について説明する。定余裕角制御
装置2は実効値検出器3を介して求められた転流電圧の
実効値Eacと直流電流Idcとを入力することにより余裕
角設定値γref を確保し、この余裕角設定値γref に対
応する制御角αを出力する。最小値選択器5では定余裕
角制御装置2から出力された制御角αと上記の他の制御
装置4から出力された制御角αのうち最小値を選択し、
この制御角αにより交直変換器1を制御する。
【0004】このサイリスタバルブのブリッジで構成さ
れた交直変換器1において、直流電流をあるサイリスタ
バルブから別のサイリスタバルブへ順次移し換える、い
わゆる転流が正常に行われたときの波形図を図16に示
す。この図において、制御角αはサイリスタバルブを周
期的に点弧させる期間、余裕角γは交直変換器が転流し
てからサイリスタバルブに逆電圧が印加される期間、重
なり角は2つのサイリスタバルブが同時に導通している
期間のことである。ここで、サイリスタバルブの特性上
この逆電圧期間がある一定時間以上ないと、電流がある
サイリスタバルブから他のサイリスタバルブに移っても
再び元のサイリスタバルブに電流が流れてしまい転流が
正しく行われなくなってしまう転流失敗が起こる。
【0005】図17は転流失敗時の交直変換器の波形図
とその時の直流電圧と直流電流の波形図である。事故な
どにより交流電圧の急激な低下が起こると、定余裕角制
御装置2は転流電圧の実効値を正確に求めることができ
ず、逆電圧期間が短くなり、その結果、余裕角γを確保
することができないため転流失敗が起こる。この転流失
敗が起こると、直流回路が短絡されるため直流電流とし
て過電流が流れ、直流電圧は0となるので送電電力は0
となってしまい安定な送電ができなくなるとともに、サ
イリスタバルブにも悪影響を与える。
【0006】ここで、交直変換器1からみた交流系統の
リアクタンス(転流リアクタンスという)をXとする
と、これらの値には(1)式の関係がある。
【0007】
【数1】
【0008】ここで、余裕角設定値γref はサイリスタ
の特性によって決まる値で、サイリスタバルブが転流失
敗しないために必要な余裕角を固定値として予め設定す
るが、例えば、プログラムで定余裕角制御装置2を構成
するならば、余裕角設定値γref はそのプログラムのメ
モリ内に予め書き込んでおくか、あるいはそのプログラ
ムの起動時に外部から読み込むかしておき、制御の途中
で余裕角設定値γrefを変更することはない。
【0009】また、最小値選択器5が制御角αの最小値
を選択する理由としては、変換器制御装置は、定電流制
御装置や定電圧制御装置から構成されており、これらの
制御装置が出力する制御角αにより直流電流、直流電圧
を制御している。これら3つの制御装置はすべて制御角
αを求めているが、順変換器側を定電流制御装置で、逆
変換器側を定電圧制御装置で制御し、また、交流電圧が
低下したり直流電流が増加したときには、定余裕角制御
装置により必要な余裕角を確保するために制御角αの最
小値を選択している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の交直変換器の制
御装置は以上のように構成されているので、定余裕角制
御装置では転流電圧の実効値Eacを検出する必要がある
が、通常実効値検出にはある程度の時間遅れを要するた
め、事故等により交流電圧が急激に低下した場合には十
分な余裕角設定値γref が確保ができず、その結果、余
裕角γが不足し転流失敗を起こすなどの問題点があっ
た。
【0011】請求項1及び請求項2の発明は、上記のよ
うな問題点を解消するためになされたもので、交直変換
器の余裕角不足を補正し、変換器の転流失敗を防止する
ことができる交直変換器の制御装置を得ることを目的と
する。
【0012】請求項3及び請求項4の発明は、交直変換
器の余裕角不足を補正し、変換器の転流失敗を防止する
とともに、事故発生から半サイクル後の転流時の余裕角
不足も防止することができる交直変換器の制御装置を得
ることを目的とする。
【0013】請求項5及び請求項6の発明は、交直変換
器の余裕角不足を確実に補正し、変換器の転流失敗をさ
らに確実に防止することができる交直変換器の制御装置
を得ることを目的とする。
【0014】請求項7の発明は、交直変換器の余裕角不
足を補正するとともに、余裕角設定値を一定値に固定し
たときよりも速く必要な余裕角を確保することができる
交直変換器の制御装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る交
直変換器の制御装置は、余裕角測定器から出力される余
裕角実測値が定余裕角制御装置の余裕角設定値より小さ
い場合、余裕角実測値の測定されたサイリスタバルブに
ついて定余裕角制御装置が出力する制御角を余裕角設定
値と上記余裕角実測値との差の分だけ小さくするもので
あり、余裕角実測値が定余裕角制御装置の余裕角設定値
よりも大きい場合は、制御角を余裕角設定値と余裕角実
測値との差の分だけ大きくするものである。
【0016】請求項2の発明に係る交直変換器の制御装
置は、余裕角測定器から出力される余裕角実測値が定余
裕角制御装置の余裕角設定値より小さい場合、余裕角実
測値の測定されたサイリスタバルブについて定余裕角制
御装置が出力する制御角を余裕角設定値と余裕角実測値
との差の分だけ小さくする補正をかけ、その後ある変化
率で上記補正を零に戻すものである。
【0017】請求項3の発明に係る交直変換器の制御装
置は、最小値選択器から出力される余裕角実測値が定余
裕角制御装置の余裕角設定値より小さい場合、余裕角実
測値の測定されたバイパスペアであるサイリスタバルブ
について、定余裕角制御装置が出力する制御角を余裕角
設定値と最小値選択器の選択した余裕角実測値との差の
分だけ小さくするものであり、余裕角実測値が定余裕角
制御装置の余裕角設定値よりも大きい場合は、制御角を
余裕角設定値と余裕角実測値との差の分だけ大きくする
ものである。
【0018】請求項4の発明に係る交直変換器の制御装
置は、最小値選択器から出力される余裕角実測値が定余
裕角制御装置の余裕角設定値より小さい場合、余裕角実
測値の測定されたバイパスペアであるサイリスタバルブ
について、定余裕角制御装置が出力する制御角を余裕角
設定値と最小値選択器の選択した余裕角実測値との差の
分だけ小さくする補正をかけ、その後ある変化率で補正
を零に戻すものである。
【0019】請求項5の発明に係る交直変換器の制御装
置は、余裕角測定器から出力される余裕角実測値が定余
裕角制御装置の余裕角設定値より小さい場合、交直変換
器を構成するすべてのサイリスタバルブについて、定余
裕角制御装置が出力する制御角を余裕角設定値と余裕角
実測値との差の分だけ小さくする補正をかけ、その後あ
る一定時間後に補正を零に戻すものである。
【0020】請求項6の発明に係る交直変換器の制御装
置は、余裕角測定器から出力される余裕角実測値が定余
裕角制御装置の余裕角設定値より小さい場合、交直変換
器を構成するすべてのサイリスタバルブについて、定余
裕角制御装置が出力する制御角を余裕角設定値と余裕角
実測値との差の分だけ小さくする補正をかけ、その後あ
る変化率で補正を零に戻すものである。
【0021】請求項7の発明に係る交直変換器の制御装
置は、余裕角算出器が転流電圧の実効値と直流電流とか
らそのときの余裕角設定値を求め、余裕角測定器から出
力される余裕角実測値が余裕角算出器から出力される余
裕角設定値より小さい場合は、余裕角実測値の測定され
たサイリスタバルブについて、定余裕角制御装置が出力
する制御角を余裕角算出器の余裕角設定値と余裕角実測
値との差の分だけ小さくするものである。
【0022】
【作用】請求項1の発明における交直変換器の制御装置
は、余裕角測定器から出力される余裕角実測値が定余裕
角制御装置の余裕角設定値より小さい場合、余裕角実測
値の測定されたサイリスタバルブについて定余裕角制御
装置が出力する制御角を余裕角設定値と上記余裕角実測
値との差の分だけ小さくし、余裕角実測値が定余裕角制
御装置の余裕角設定値よりも大きい場合は、制御角を余
裕角設定値と余裕角実測値との差の分だけ大きくするこ
とにより、交直変換器の余裕角不足を補正することがで
きる。
【0023】請求項2の発明における交直変換器の制御
装置は、余裕角測定器から出力される余裕角実測値が定
余裕角制御装置の余裕角設定値より小さい場合、余裕角
実測値の測定されたサイリスタバルブについて定余裕角
制御装置が出力する制御角を余裕角設定値と余裕角実測
値との差の分だけ小さくする補正をかけ、その後ある変
化率で上記補正を零に戻すことにより、交直変換器の余
裕角不足を補正することができる。
【0024】請求項3の発明における交直変換器の制御
装置は、最小値選択器から出力される余裕角実測値が定
余裕角制御装置の余裕角設定値より小さい場合、余裕角
実測値の測定されたバイパスペアであるサイリスタバル
ブについて、定余裕角制御装置が出力する制御角を余裕
角設定値と最小値選択器の選択した余裕角実測値との差
の分だけ小さくし、余裕角実測値が定余裕角制御装置の
余裕角設定値よりも大きい場合は、制御角を余裕角設定
値と余裕角実測値との差の分だけ大きくすることによ
り、交直変換器の余裕角不足を補正することができる。
【0025】請求項4の発明における交直変換器の制御
装置は、最小値選択器から出力される余裕角実測値が定
余裕角制御装置の余裕角設定値より小さい場合、余裕角
実測値の測定されたバイパスペアであるサイリスタバル
ブについて、定余裕角制御装置が出力する制御角を余裕
角設定値と最小値選択器の選択した余裕角実測値との差
の分だけ小さくする補正をかけ、その後ある変化率で補
正を零に戻すことにより、交直変換器の余裕角不足を補
正することができる。
【0026】請求項5の発明における交直変換器の制御
装置は、余裕角測定器から出力される余裕角実測値が定
余裕角制御装置の余裕角設定値より小さい場合、交直変
換器を構成するすべてのサイリスタバルブについて、定
余裕角制御装置が出力する制御角を余裕角設定値と余裕
角実測値との差の分だけ小さくする補正をかけ、その後
ある一定時間後に補正を零に戻すことにより、交直変換
器の余裕角不足を補正することができる。
【0027】請求項6の発明における交直変換器の制御
装置は、余裕角測定器から出力される余裕角実測値が定
余裕角制御装置の余裕角設定値より小さい場合、交直変
換器を構成するすべてのサイリスタバルブについて、定
余裕角制御装置が出力する制御角を余裕角設定値と余裕
角実測値との差の分だけ小さくする補正をかけ、その後
ある変化率で補正を零に戻すことにより、交直変換器の
余裕角不足を補正することができる。
【0028】請求項7の発明における交直変換器の制御
装置は、余裕角測定器から出力される余裕角実測値が余
裕角算出器から出力される余裕角設定値より小さい場合
は、余裕角実測値の測定されたサイリスタバルブについ
て、定余裕角制御装置が出力する制御角を余裕角算出器
の余裕角設定値と余裕角実測値との差の分だけ小さくす
ることにより、交直変換器の余裕角不足を補正すること
ができるとともに、余裕角設定値を一定値に固定したと
きよりも速く必要な余裕角を確保することができる。
【0029】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は請求項1の発明の一実施例による交直変換
器の制御装置を示す構成図であり、従来のものと同一符
号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。図
において、11は余裕角測定器、21は余裕角測定器1
1で測定された余裕角実測値と定余裕角制御装置2に設
定された余裕角設定値との差を求める比較演算器、31
は定余裕角制御装置2から出力される制御角αから比較
演算器21により求められた余裕角実測値と余裕角設定
値との差を引く減算器である。一点鎖線内の交直変換器
の制御装置は交直変換器の各相個別制御を行うために交
直変換器1を構成する各サイリスタバルブに備えるもの
とする。
【0030】次に動作について説明する。まず、余裕角
測定器11がサイリスタバルブの余裕角実測値γmsd を
測定し、比較演算器21へ出力すると、比較演算器21
では余裕角設定値γref と余裕角実測値γmsd の大きさ
を比較し、余裕角実測値γmsd が余裕角設定値γref よ
りも小さいときにはその差を減算器31へ出力する。減
算器31では定余裕角制御装置2から出力された制御角
α1 からその差を減算した後、最小値選択器5へ出力す
る。そして、最小値選択器5では上記の他の制御装置4
から出力された制御角α2 と減算器31から出力された
制御角α1 とを比較し、どちらか小さい制御角αを交直
変換器1に出力する。したがって、定余裕角制御装置2
が実効値検出に時間遅れを要し、事故等により十分な余
裕角設定値を確保することができなくても、減算器31
によってその不足分の余裕角を補うため、交直変換器の
転流失敗を防止する効果がある。
【0031】以上で明らかなように、この実施例1によ
れば、余裕角測定器から出力される余裕角実測値が定余
裕角制御装置の余裕角設定値より小さい場合、余裕角実
測値の測定されたサイリスタバルブについて定余裕角制
御装置が出力する制御角を余裕角設定値と余裕角実測値
との差の分だけ小さくするように構成したので、交直変
換器1の余裕角不足を補正し、交直変換器の転流失敗を
防止する効果がある。なお、実施例1では余裕角実測値
が余裕角設定値より小さい場合のみを述べたが、余裕角
実測値が余裕角設定値より大きい場合は、制御角をその
差の分だけ大きくする構成を追加してもよい。
【0032】実施例2.図2は請求項2の発明の一実施
例による交直変換器の制御装置を示す構成図であり、図
において、22は上記実施例1の比較演算器21の代わ
りに設けられた比較演算器であり、余裕角測定器11か
ら出力される余裕角実測値γmsd と定余裕角制御装置2
から出力される余裕角設定値γref の大きさを比較し、
余裕角実測値γmsd が余裕角設定値γref よりも小さい
ときには、その差をある変化率で変化させながら減算器
31へ出力するものである。
【0033】次に動作について説明する。前述したよう
に定余裕角制御を行うには転流電圧の実効値を求める必
要があるが、実効値を求めるにはある程度の時間遅れが
必要である。言い換えると転流電圧の実効値は徐々に求
まっており、ある一定時間後には正しく求まっている。
そのため、初めは余裕角設定値γref が余裕角実測値γ
msd より大きくなるように制御角αを補正した後、転流
電圧の実効値が正しく求まる一定時間後には補正した値
を零に戻すように補正値をある変化率で変化させれば過
補償量を小さくすることができる。
【0034】ここで、「過補償」の意味を説明すると、
実施例1では余裕角の不足を検出して制御角を補正する
が、その補正は次に転流が起こるときにもそのままの値
になっている。ところが交流電圧は時間とともに正しい
値が求まってくるので、補正がなくても次第に余裕角が
確保できる。したがって、余裕角は必要以上に確保さ
れ、すなわち制御角は必要以上に小さな値となり、その
結果直流電圧が小さくなり、直流電力も小さくなり、ま
た交直変換器1の消費する無効電力も大きくなり無駄が
多くなる。このように制御角を必要以上に進めてしまう
ことを本明細書内では過補償という。
【0035】以上で明らかなように、この実施例2によ
れば、余裕角測定器から出力される余裕角実測値が定余
裕角制御装置の余裕角設定値より小さい場合、余裕角実
測値の測定されたサイリスタバルブについて定余裕角制
御装置が出力する制御角を余裕角設定値と余裕角実測値
との差の分だけ小さくする補正をかけ、その後ある変化
率で上記補正を零に戻すように構成したので、交直変換
器1の余裕角不足を補正し、変換器の転流失敗を防止す
る効果があるとともに、過補償量を小さくすることがで
きる効果がある。
【0036】実施例3.図3は請求項3の発明の一実施
例による交直変換器の制御装置を示す構成図であり、図
において、12は余裕角測定器11とともにバイパスペ
アであるサイリスタバルブについての余裕角γを測定す
る余裕角測定器、41は上記余裕角測定器11及び12
から出力される余裕角のうち最小値を選択する最小値選
択器である。図4はバイパスペアであるサイリスタバル
ブの余裕角γを示す波形図である。図4に示すように、
バイパスペアを構成するサイリスタバルブは同じ相の交
流線路に接続されているので、サイリスタバルブV1に
印加されるされる交流電圧とサイリスタバルブV4への
印加される交流電圧は同じものである。つまりサイリス
タバルブV1からサイリスタバルブV3への転流時に余
裕角が不足していると、サイリスタバルブV4からサイ
リスタバルブV6への転流時にも余裕角が不足すること
がある。そこで、V1からV3への転流時に検出された
余裕角不足の情報をV4からV6への転流時に用いると
V4からV6への転流が起こる前に制御角α小さくして
おくことができ、したがって、図4に示すようにバイパ
スペアを構成するサイリスタバルブを同じ値で補正する
とt1で余裕角の不足が検出されて補正した後t2での転流
時の余裕角を確保することができる。その結果、実施例
1と実施例2では1サイクル以後の転流時の余裕角不足
を防止することができたが、実施例3では事故発生から
半サイクル後の転流時の余裕角不足も防止することがで
きる。
【0037】以上で明らかなように、この実施例3によ
れば、最小値選択器から出力される余裕角実測値が定余
裕角制御装置の余裕角設定値より小さい場合、余裕角実
測値の測定されたバイパスペアであるサイリスタバルブ
について、定余裕角制御装置が出力する制御角を余裕角
設定値と最小値選択器の選択した余裕角実測値との差の
分だけ小さくするように構成したので、交直変換器1の
余裕角不足を補正し交直変換器の転流失敗を防止すると
ともに、事故発生から半サイクル後の転流時の余裕角不
足も防止することができる効果がある。なお、実施例3
では余裕角実測値が余裕角設定値より小さい場合のみを
述べたが、余裕角実測値が余裕角設定値より大きい場合
は、制御角をその差の分だけ大きくする構成を追加して
もよい。
【0038】実施例4.図5は請求項4の発明の一実施
例による交直変換器の制御装置を示す構成図であり、図
に示すように、実施例3の比較演算器21の代わりに比
較演算器22を設けたものである。この実施例4によれ
ば、最小値選択器から出力される余裕角実測値が定余裕
角制御装置の余裕角設定値より小さい場合、余裕角実測
値の測定されたバイパスペアであるサイリスタバルブに
ついて、定余裕角制御装置が出力する制御角を余裕角設
定値と最小値選択器の選択した余裕角実測値との差の分
だけ小さくする補正をかけ、その後ある変化率で上記補
正を零に戻すように構成したので、交直変換器1の転流
失敗を防止し、過補償量を小さくすることができるとと
もに、バイパスペアであるサイリスタバルブを同じ値の
制御角αを補正するため、事故発生から半サイクル後の
転流時の余裕角不足も防止することができる。
【0039】実施例5.図6は請求項5の発明の一実施
例による交直変換器の制御装置を示す構成図であり、図
において、13はサイリスタバルブを各相一括で余裕角
γを測定する余裕角測定器である。比較演算器23は余
裕角測定器13から出力される余裕角実測値γmsd と定
余裕角制御装置2から出力される余裕角設定値γref の
大きさを比較し、余裕角実測値γmsd が余裕角設定値γ
ref よりも小さいときには、その差の分だけ小さくする
補正をかけ、その後ある一定時間後に上記補正を零に戻
すように減算器31へ出力する。減算器31では定余裕
角制御装置2から出力された制御角α1 からその差を減
算した後、最小値選択器5へ出力する。そして、最小値
選択器5では上記の他の制御装置4から出力された制御
角α2 と減算器31から出力された制御角α1 とを比較
し、どちらか小さい制御角αによって交直変換器1を制
御する。その結果、交直変換器1の制御角αを小さく、
すなわち、余裕角γを大きくすることができる。
【0040】各相一括制御では交直変換器を構成するす
べてのサイリスタバルブを同じ制御角αで制御するた
め、図7に示すように余裕角実測値γmsd が余裕角設定
値γref より小さい場合に制御角αを小さくするとすべ
てのサイリスタバルブの余裕角は必要量確保できるが、
余裕角実測値γmsd が余裕角設定値γref より大きくな
った場合に制御角αを大きくしてしまうと交直変換器を
構成するサイリスタバルブの中には必要な余裕角が確保
できなくなるものがでてくる。実施例2のところで述べ
たようにある一定時間後には定余裕角制御により必要な
余裕角γは確保できるため、余裕角実測値γmsd が余裕
角設定値γref より小さい場合、定余裕角制御装置2に
より必要な余裕角が確保できるようになるまでの一定時
間は余裕角実測値γmsd と余裕角設定値γref との差に
よる補正をかけ、ある一定時間後には定余裕角制御装置
2により必要な余裕角γが確保されているとして補正量
を零にする。
【0041】以上で明らかなように、この実施例5によ
れば、余裕角測定器から出力される余裕角実測値が定余
裕角制御装置の余裕角設定値より小さい場合、交直変換
器を構成するすべてのサイリスタバルブについて、定余
裕角制御装置が出力する制御角を余裕角設定値と余裕角
実測値との差の分だけ小さくする補正をかけ、その後あ
る一定時間後に上記補正を零に戻すように構成したの
で、交直変換器1を各相一括制御により制御する場合に
も、転流失敗を防止することができる。
【0042】実施例6.図8は請求項6の発明の一実施
例による交直変換器の制御装置を示す構成図であり、図
に示すように、実施例5の比較演算器23の代わりに比
較演算器22を設けたものである。この実施例6によれ
ば、余裕角測定器から出力される余裕角実測値が定余裕
角制御装置の余裕角設定値より小さい場合、交直変換器
を構成するすべてのサイリスタバルブについて、定余裕
角制御装置が出力する制御角を上記余裕角設定値と余裕
角実測値との差の分だけ小さくする補正をかけ、その後
ある変化率で上記補正を零に戻すように構成したので、
交直変換器1の転流失敗を確実に防止するとともに、過
補償量を小さくすることができる効果がある。
【0043】実施例7.図9は請求項7の発明の一実施
例による交直変換器の制御装置を示す構成図であり、図
にあって、51は転流電圧と直流電流を用いてその時の
余裕角γを求める余裕角算出器である。比較演算器21
では余裕角算出器の余裕角設定値γrefと余裕角測定器
11から出力される余裕角実測値γmsd と比較する。余
裕角実測値γmsd が余裕角算出器51の余裕角設定値γ
ref よりも小さいときには定余裕角制御装置2から出力
される制御角αからその差を引く。その結果、余裕角算
出器51に再び入力される制御角αは小さくなり、余裕
角算出器51から出力される余裕角設定値γref は大き
くなる。
【0044】実施例7によれば、余裕角測定器から出力
される余裕角実測値が余裕角算出器から出力される余裕
角設定値より小さい場合は、余裕角実測値の測定された
サイリスタバルブについて、定余裕角制御装置が出力す
る制御角を余裕角算出器の余裕角設定値と余裕角実測値
との差の分だけ小さくし、それに応じて余裕角設定値を
変化させるように構成したので、交直変換器1の転流失
敗を防止するとともに、余裕角設定値γref と余裕角実
測値γmsd の大きさに差があるときにはその差が増幅さ
れるため、余裕角設定値γref を一定値に固定したとき
よりも速く必要な余裕角を確保することができる効果が
ある。
【0045】実施例8.図10は請求項7の発明の他の
実施例による交直変換器の制御装置を示す構成図であ
り、図に示すように、実施例7の比較演算器21の代わ
りに比較演算器22を設けたものである。この実施例8
によれば、余裕角測定器から出力される余裕角実測値が
余裕角算出器から出力される余裕角設定値より小さい場
合は、余裕角実測値の測定されたサイリスタバルブにつ
いて、定余裕角制御装置が出力する制御角を余裕角算出
器の余裕角設定値と余裕角実測値との差の分だけ小さく
する補正をかけ、その後ある変化率で上記補正を零に戻
すように構成したので、交直変換器1の転流失敗を防止
し、過補償量を小さくすることができるとともに、余裕
角設定値γref と余裕角実測値γmsd の大きさに差があ
るときにはその差が増幅されるため、余裕角設定値γre
f を一定値に固定したときよりも速く必要な余裕角を確
保することができる効果がある。
【0046】実施例9.図11は請求項7の発明の他の
実施例による交直変換器の制御装置を示す構成図であ
り、図に示すように、実施例9は実施例7に余裕角測定
器11とともにバイパスペアを構成するサイリスタバル
ブについての余裕角γを測定する余裕角測定器12と上
記余裕角測定器11及び12から出力される余裕角のう
ち最小値を選択する最小値選択器41を加えたものであ
る。この実施例9によれば、余裕角測定器から出力され
る余裕角実測値が余裕角算出器から出力される余裕角設
定値より小さい場合は、余裕角実測値の測定されたバイ
パスペアであるサイリスタバルブについて、定余裕角制
御装置が出力する制御角を余裕角算出器の余裕角設定値
と余裕角実測値との差の分だけ小さくするように構成し
たので、交直変換器1の転流失敗を防止し、事故発生か
ら半サイクル後の転流時の余裕角不足も防止することが
できるとともに、余裕角設定値γrefと余裕角実測値γm
sd の大きさに差があるときにはその差が増幅されるた
め、余裕角設定値γref を一定値に固定したときよりも
速く必要な余裕角を確保することができる効果もある。
【0047】実施例10.図12は請求項7の発明の他
の実施例による交直変換器の制御装置を示す構成図であ
り、図に示すように、実施例5の比較演算器21の代わ
りに比較演算器22を設けたものである。この実施例1
0によれば、余裕角測定器から出力される余裕角実測値
が余裕角算出器から出力される余裕角設定値より小さい
場合は、余裕角実測値の測定されたバイパスペアである
サイリスタバルブについて、定余裕角制御装置が出力す
る制御角を余裕角算出器の余裕角設定値と余裕角実測値
との差の分だけ小さくする補正をかけ、その後ある変化
率で上記補正を零に戻すように構成したので、交直変換
器1の転流失敗を防止し、過補償量を小さくすることが
できるとともに、事故発生から半サイクル後の転流時の
余裕角不足も防止することができる効果がある。また、
余裕角設定値γref と余裕角実測値γmsd の大きさに差
があるときにはその差が増幅されるため、余裕角設定値
γref を一定値に固定したときよりも速く必要な余裕角
を確保することができる効果もある。
【0048】実施例11.図13は請求項7の発明の他
の実施例による交直変換器の制御装置を示す構成図であ
り、図に示すように、実施例11は実施例5に転流電圧
と直流電流を用いてその時の余裕角γを求める余裕角算
出器51を加えたものである。この実施例11によれ
ば、余裕角測定器から出力される余裕角実測値が余裕角
算出器から出力される余裕角設定値より小さい場合は、
交直変換器を構成するすべてのサイリスタバルブについ
て、定余裕角制御装置が出力する制御角を余裕角算出器
の余裕角設定値と余裕角実測値との差の分だけ小さくす
る補正をかけ、その後ある一定時間後に上記補正を零に
戻すように構成したので、交直変換器1の転流失敗を確
実に防止し、過補償量を小さくすることができるととも
に、余裕角設定値γref と余裕角実測値γmsd の大きさ
に差があるときにはその差が増幅されるため、余裕角設
定値γref を一定値に固定したときよりも速く必要な余
裕角を確保することができる効果もある。
【0049】実施例12.図14は請求項7の発明の他
の実施例による交直変換器の制御装置を示す構成図であ
り、図に示すように、実施例11の比較演算器23の代
わりに比較演算器22を設けたものである。この実施例
12によれば、余裕角測定器から出力される余裕角実測
値が余裕角算出器から出力される余裕角設定値より小さ
い場合は、交直変換器を構成するすべてのサイリスタバ
ルブについて、定余裕角制御装置が出力する制御角を記
余裕角算出器の余裕角設定値と余裕角実測値との差の分
だけ小さくする補正をかけ、その後ある変化率で上記補
正を零に戻すように構成したので、交直変換器1の転流
失敗を防止し、過補償量を小さくすることができる。ま
た、余裕角実測値γmsd の大きさにより余裕角設定値γ
ref の大きさを変化させるように構成したので、交直変
換器1の転流失敗を確実に防止し、過補償量を小さくす
ることができるとともに、余裕角設定値γref と余裕角
実測値γmsd の大きさに差があるときにはその差が増幅
されるため、余裕角設定値γref を一定値に固定したと
きよりも速く必要な余裕角を確保することができる効果
もある。
【0050】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、余裕角測定器から出力される余裕角実測値が定余裕
角制御装置の余裕角設定値より小さい場合、余裕角実測
値の測定されたサイリスタバルブについて定余裕角制御
装置が出力する制御角を余裕角設定値と余裕角実測値と
の差の分だけ小さくするとともに、余裕角実測値が余裕
角設定値より大きい場合、制御角を余裕角設定値と余裕
角実測値との差の分だけ大きくするように構成したの
で、交直変換器の余裕角不足を補正し、変換器の転流失
敗を防止することができる。
【0051】請求項2の発明によれば、余裕角測定器か
ら出力される余裕角実測値が定余裕角制御装置の余裕角
設定値より小さい場合、余裕角実測値の測定されたサイ
リスタバルブについて定余裕角制御装置が出力する制御
角を余裕角設定値と余裕角実測値との差の分だけ小さく
する補正をかけ、その後ある変化率で上記補正を零に戻
すように構成したので、交直変換器の余裕角不足を補正
し、変換器の転流失敗を防止することができるととも
に、過補償量を小さくすることができる。
【0052】請求項3の発明によれば、最小値選択器か
ら出力される余裕角実測値が定余裕角制御装置の余裕角
設定値より小さい場合、余裕角実測値の測定されたバイ
パスペアを構成するサイリスタバルブについて、定余裕
角制御装置が出力する制御角を余裕角設定値と最小値選
択器の選択した余裕角実測値との差の分だけ小さくする
とともに、余裕角実測値が余裕角設定値より大きい場
合、制御角を余裕角設定値と余裕角実測値との差の分だ
け大きくするように構成したので、交直変換器の転流失
敗を防止することができるとともに、事故発生から半サ
イクル後の転流時の余裕角不足も防止することができる
効果がある。
【0053】請求項4の発明によれば、最小値選択器か
ら出力される余裕角実測値が定余裕角制御装置の余裕角
設定値より小さい場合、余裕角実測値の測定されたバイ
パスペアを構成するサイリスタバルブについて、定余裕
角制御装置が出力する制御角を余裕角設定値と最小値選
択器の選択した余裕角実測値との差の分だけ小さくする
補正をかけ、その後ある変化率で上記補正を零に戻すよ
うに構成したので、交直変換器の転流失敗を防止し、過
補償量を小さくすることができるとともに、バイパスペ
アであるサイリスタバルブを同じ値の制御角αを補正す
るため、事故発生から半サイクル後の転流時の余裕角不
足も防止することができる効果がある。
【0054】請求項5の発明によれば、余裕角測定器か
ら出力される余裕角実測値が定余裕角制御装置の余裕角
設定値より小さい場合、交直変換器を構成するすべての
サイリスタバルブについて、定余裕角制御装置が出力す
る制御角を余裕角設定値と余裕角実測値との差の分だけ
小さくする補正をかけ、その後ある一定時間後に上記補
正を零に戻すように構成したので、交直変換器の転流失
敗を確実に防止し、過補償量を小さくすることができる
などの効果がある。
【0055】請求項6の発明によれば、余裕角測定器か
ら出力される余裕角実測値が定余裕角制御装置の余裕角
設定値より小さい場合、交直変換器を構成するすべての
サイリスタバルブについて、定余裕角制御装置が出力す
る制御角を余裕角設定値と余裕角実測値との差の分だけ
小さくする補正をかけ、その後ある変化率で上記補正を
零に戻すように構成したので、交直変換器の転流失敗を
確実に防止することができるとともに、過補償量を小さ
くすることができる効果がある。
【0056】請求項7の発明によれば、余裕角測定器か
ら出力される余裕角実測値が余裕角算出器から出力され
る余裕角設定値より小さい場合は、余裕角実測値の測定
されたサイリスタバルブについて、定余裕角制御装置が
出力する制御角を余裕角算出器から出力される余裕角設
定値と余裕角実測値との差の分だけ小さくするように構
成したので、交直変換器の転流失敗を防止することがで
きるとともに、余裕角設定値を一定値に固定したときよ
りも速く必要な余裕角を確保することができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による交直変換器の制御
装置を示す構成図である。
【図2】 この発明の他の実施例による交直変換器の制
御装置を示す構成図である。
【図3】 この発明の他の実施例による交直変換器の制
御装置を示す構成図である。
【図4】 バイパスペアを構成するサイリスタバルブの
余裕角γを示す波形図である。
【図5】 この発明の他の実施例による交直変換器の制
御装置を示す構成図である。
【図6】 この発明の他の実施例による交直変換器の制
御装置を示す構成図である。
【図7】 交直変換器を構成するすべてのサイリスタバ
ルブを同じ制御角で制御したときの波形図である。
【図8】 この発明の他の実施例による交直変換器の制
御装置を示す構成図である。
【図9】 この発明の他の実施例による交直変換器の制
御装置を示す構成図である。
【図10】 この発明の他の実施例による交直変換器の
制御装置を示す構成図である。
【図11】 この発明の他の実施例による交直変換器の
制御装置を示す構成図である。
【図12】 この発明の他の実施例による交直変換器の
制御装置を示す構成図である。
【図13】 この発明の他の実施例による交直変換器の
制御装置を示す構成図である。
【図14】 この発明の他の実施例による交直変換器の
制御装置を示す構成図である。
【図15】 従来の交直変換器の制御装置を示す構成図
である。
【図16】 転流を説明するための構成図とこの構成図
にあって転流が正常に行われたときの交直変換器の波形
図である。
【図17】 転流失敗時の交直変換器の波形図とその時
の直流電圧と直流電流の波形図である。
【符号の説明】
1 交直変換器、 2 定余裕角制御装置、3 実効値
検出器、4 他の定余裕角制御装置以外の変換器制御装
置、5,41 最小値選択器、11,12,13 余裕
角測定器、21,22,23 比較演算器、31 減算
器、51 余裕角算出器。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交直変換器を構成する各サイリスタバル
    ブの転流失敗を防ぐために必要な余裕角が設定され、こ
    の余裕角に対応する制御角を出力する定余裕角制御装置
    を各サイリスタバルブ毎に設け、各サイリスタバルブの
    制御角を制御することにより転流失敗を防止する交直変
    換器の制御装置において、上記各サイリスタバルブの余
    裕角を測定する余裕角測定器と、上記余裕角測定器から
    出力される余裕角実測値が上記定余裕角制御装置の余裕
    角設定値より小さい場合、上記余裕角実測値の測定され
    たサイリスタバルブに対して上記定余裕角制御装置が出
    力する制御角を、上記余裕角設定値と上記余裕角実測値
    との差の分だけ小さくし、逆に上記余裕角測定器から出
    力される余裕角実測値が、上記余裕角制御装置の余裕角
    設定値よりも大きい場合には、上記余裕角実測値の測定
    されたサイリスタバルブに対して、上記余裕角制御装置
    が出力する制御角を、上記余裕角設定値と上記余裕角実
    測値との差の分だけ大きくする演算器とを設けたことを
    特徴とする交直変換器の制御装置。
  2. 【請求項2】 交直変換器を構成する各サイリスタバル
    ブの転流失敗を防ぐために必要な余裕角が設定され、こ
    の余裕角に対応する制御角を出力する定余裕角制御装置
    を各サイリスタバルブ毎に設け、各サイリスタバルブの
    制御角を制御することにより転流失敗を防止する交直変
    換器の制御装置において、上記各サイリスタバルブの余
    裕角を測定する余裕角測定器と、上記余裕角測定器から
    出力される余裕角実測値が上記定余裕角制御装置の余裕
    角設定値より小さい場合、上記余裕角実測値の測定され
    たサイリスタバルブに対して上記定余裕角制御装置が出
    力する制御角を、上記余裕角設定値と上記余裕角実測値
    との差の分だけ小さくする補正をかけ、その後ある変化
    率で上記補正を零に戻す比較演算器とを設けたことを特
    徴とする交直変換器の制御装置。
  3. 【請求項3】 交直変換器を構成する各サイリスタバル
    ブの転流失敗を防ぐために必要な余裕角が設定され、こ
    の余裕角に対応する制御角を出力する定余裕角制御装置
    を各サイリスタバルブ毎に設け、各サイリスタバルブの
    制御角を制御することにより転流失敗を防止する交直変
    換器の制御装置において、バイパスペアである上記サイ
    リスタバルブの余裕角を測定する1組の余裕角測定器
    と、上記1組の余裕角測定器から出力される余裕角のう
    ち、最小値を選択する最小値選択器と、上記最小値選択
    器から出力される余裕角実測値が上記定余裕角制御装置
    の余裕角設定値より小さい場合、上記余裕角実測値の測
    定されたバイパスペアであるサイリスタバルブに対し
    て、上記定余裕角制御装置が出力する制御角を、上記余
    裕角設定値と上記最小値選択器の選択した余裕角実測値
    との差の分だけ小さくし、逆に上記余裕角測定器から出
    力される余裕角実測値が、上記余裕角制御装置の余裕角
    設定値より大きい場合には、上記余裕角実測値の測定さ
    れたサイリスタバルブに対して、上記余裕角制御装置が
    出力する制御角を上記余裕角設定値と上記余裕角実測値
    との差の分だけ大きくする演算器とを設けたことを特徴
    とする交直変換器の制御装置。
  4. 【請求項4】 交直変換器を構成する各サイリスタバル
    ブの転流失敗を防ぐために必要な余裕角が設定され、こ
    の余裕角に対応する制御角を出力する定余裕角制御装置
    を各サイリスタバルブ毎に設け、各サイリスタバルブの
    制御角を制御することにより転流失敗を防止する交直変
    換器の制御装置において、バイパスペアである上記サイ
    リスタバルブの余裕角を測定する1組の余裕角測定器
    と、バイパスペアであるサイリスタバルブの余裕角のう
    ち、最小値を選択する最小値選択器と、上記最小値選択
    器から出力される余裕角実測値が上記定余裕角制御装置
    の余裕角設定値より小さい場合、上記余裕角実測値の測
    定されたバイパスペアであるサイリスタバルブに対し
    て、上記定余裕角制御装置が出力する制御角を、上記余
    裕角設定値と上記最小値選択器の選択した余裕角実測値
    との差の分だけ小さくする補正をかけ、その後ある変化
    率で上記補正を零に戻す比較演算器とを設けたことを特
    徴とする交直変換器の制御装置。
  5. 【請求項5】 交直変換器を構成する各サイリスタバル
    ブの転流失敗を防ぐために必要な余裕角が設定され、こ
    の余裕角に対応する制御角を出力する定余裕角制御装置
    を各サイリスタバルブ毎に設け、各サイリスタバルブの
    制御角を各相一括制御により制御することにより転流失
    敗を防止する交直変換器の制御装置において、交直変換
    器を構成するすべてのサイリスタバルブの余裕角を測定
    する余裕角測定器と、上記余裕角測定器から出力される
    余裕角実測値が上記定余裕角制御装置の余裕角設定値よ
    り小さい場合、交直変換器を構成するすべてのサイリス
    タバルブに対して、上記定余裕角制御装置が出力する制
    御角を、上記余裕角設定値と上記余裕角実測値との差の
    分だけ小さくする補正をかけ、その後ある一定時間後に
    上記補正を零に戻す比較演算器とを設けたことを特徴と
    する交直変換器の制御装置。
  6. 【請求項6】 交直変換器を構成する各サイリスタバル
    ブの転流失敗を防ぐために必要な余裕角が設定され、こ
    の余裕角に対応する制御角を出力する定余裕角制御装置
    を各サイリスタバルブ毎に設け、各サイリスタバルブの
    制御角を各相一括制御により制御することにより転流失
    敗を防止する交直変換器の制御装置において、交直変換
    器を構成するすべてのサイリスタバルブの余裕角を測定
    する余裕角測定器と、上記余裕角測定器から出力される
    余裕角実測値が上記定余裕角制御装置の余裕角設定値よ
    り小さい場合、交直変換器を構成するすべてのサイリス
    タバルブに対して、上記定余裕角制御装置が出力する制
    御角を、上記余裕角設定値と上記余裕角実測値との差の
    分だけ小さくする補正をかけ、その後ある変化率で上記
    補正を零に戻す比較演算器とを設けたことを特徴とする
    交直変換器の制御装置。
  7. 【請求項7】 転流電圧の実効値と直流電流とからその
    ときの余裕角を求める余裕角算出器を設けるとともに、
    上記演算器または比較演算器は、上記余裕角測定器から
    出力される余裕角実測値が上記余裕角算出器から出力さ
    れる余裕角設定値より小さい場合は、上記定余裕角制御
    装置が出力する制御角を、上記余裕角算出器の余裕角設
    定値と上記余裕角実測値との差の分だけ小さくすること
    を特徴とする請求項1から請求項6のうち何れか1項記
    載の交直変換器の制御装置。
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CN110752738A (zh) * 2019-10-10 2020-02-04 中冶京诚工程技术有限公司 晶闸管电流有效值计算方法、装置及晶闸管触发控制系统
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