JPH07327350A - ブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ

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JPH07327350A
JPH07327350A JP11936894A JP11936894A JPH07327350A JP H07327350 A JPH07327350 A JP H07327350A JP 11936894 A JP11936894 A JP 11936894A JP 11936894 A JP11936894 A JP 11936894A JP H07327350 A JPH07327350 A JP H07327350A
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JP
Japan
Prior art keywords
wiring board
sensor
board
mounting portion
brushless motor
Prior art date
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Application number
JP11936894A
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English (en)
Inventor
Kenji Hara
健治 原
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、センサ取付け空間内に高粘度
接着剤を注入し易くすることができ、センサ取付け空間
内に高粘度接着剤を注入する作業の作業能率を高めると
ともに、センサ取付け空間内全体に亙り高粘度接着剤を
十分に供給することにある。 【構成】基板取付け部64に高粘度のシリコーン剤を注
入可能な開口部70を設け、基板取付け部64の開口部
70からセンサ取付け空間S2 内にシリコーン剤を注入
するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロータの位置を検出す
る磁気感応形の位置センサを備えたブラシレスモータに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ステータとロータとの間のエア
ーギャップがラジアル方向に形成される内転型のブラシ
レスモータが知られている。この種の内転型ブラシレス
モータには一対のロータヨーク間に永久磁石を挟んで形
成されたロータ本体が設けられるとともに、このロータ
本体のロータヨークにステータの突極先端面と近接して
対向する突極対向片が形成され、ロータ本体の突極対向
片とステータの突極先端面との間にラジアル方向のエア
ーギャップが形成されるものがある。
【0003】また、ブラシレスモータ本体のモータケー
ス内には図6および図7に示すようにロータの位置を検
出する例えばホールIC等の磁気感応形の位置センサ1
が組込まれたセンサユニット2が設けられている。
【0004】このセンサユニット2には略円筒状のユニ
ットケース3が設けられている。このユニットケース3
の内周面には略リング状の基板取付け部4が突設されて
いる。さらに、ユニットケース3の一端部側にはブラシ
レスモータ本体のステータの突極間に挿入される位置出
しピン5が突設されている。
【0005】また、ユニットケース3内には位置センサ
1および略リング状のプリント配線基板6が組込まれて
いる。ここで、プリント配線基板6の外径寸法はユニッ
トケース3の内周面の内径寸法よりも若干小径に形成さ
れている。
【0006】さらに、プリント配線基板6の一方の部品
装着面6aにはブラシレスモータ本体の運転を制御する
ための各種の回路部品が実装されているとともに、位置
センサ1がセンサホルダ7を介して取付けられている。
【0007】また、センサユニット2の組立作業時には
予め位置センサ1がセンサホルダ7を介してプリント配
線基板6に取付けられ、このプリント配線基板6の部品
装着面6aの裏面側に位置センサ1の信号引き出し線と
ともに半田付けされてプリント配線基板6上の電気回路
に接続されるようになっている。
【0008】その後、プリント配線基板6の部品装着面
6aをユニットケース3の基板取付け部4側に向けた状
態で、プリント配線基板6がユニットケース3における
位置出しピン5が突設されていない側の開口部3aから
ユニットケース3の円筒部3b内に挿入され、プリント
配線基板6がユニットケース3の基板取付け部4側の所
定の組付け位置にセットされるようになっている。この
とき、位置センサ1はプリント配線基板6と基板取付け
部4との間に配置されている。
【0009】次に、この状態でユニットケース3の円筒
部3bとプリント配線基板6との間の隙間G1 からプリ
ント配線基板6と基板取付け部4との間のセンサ取付け
空間S1 内に高粘度の接着剤、例えばシリコーン剤が注
入されるようになっている。そして、この高粘度のシリ
コーン剤によってプリント配線基板6がユニットケース
3の基板取付け部4に固定されるとともに、位置センサ
1の半田付け部分へのゴミの付着や、このモータによっ
て駆動される外部の駆動機器からの振動伝達による位置
センサ1の半田付け部分の剥離を防止して位置センサ1
の接触不良等を防止するようにしている。
【0010】また、センサユニット2は位置センサ1お
よびプリント配線基板6がユニットケース3内に一体的
に組付けられたのち、ユニットケース3の位置出しピン
5がステータの突極間に圧入されて固定されることによ
り、ステータに位置決め固定されるようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、小形のブラ
シレスモータを製造する場合にはブラシレスモータ本体
のモータケース内に組込まれる各構成部品も小さくな
る。ここで、プリント配線基板6を大幅に小形化した場
合にはこのプリント配線基板6上の部品装着面6aの有
効面積が小さくなるので、ブラシレスモータ本体の運転
を制御するための各種の回路部品や、位置センサ1等の
部品をセンサユニット2のプリント配線基板6の部品装
着面6aに実装することが難しくなる問題がある。その
ため、センサユニット2のプリント配線基板6を大幅に
小形化することは難しいので、小形のブラシレスモータ
を製造する場合にはセンサユニット2のユニットケース
3の円筒部3bとプリント配線基板6との間の隙間G1
が小さくなる問題がある。
【0012】しかしながら、シリコーン剤の粘度が高い
場合にはユニットケース3の円筒部3bとプリント配線
基板6との間の狭い隙間G1 を通してプリント配線基板
6と基板取付け部4との間のセンサ取付け空間S1 内に
注入されたシリコーン剤が流れにくいので、プリント配
線基板6と基板取付け部4との間のセンサ取付け空間S
1 内全体に亙りシリコーン剤を十分に供給することが難
しい問題がある。そのため、ユニットケース3の基板取
付け部4に対するプリント配線基板6の接着不良が発生
するおそれがあるとともに、位置センサ1の半田付け部
分へのゴミの付着や、モータによる外部の駆動機器から
の振動伝達による位置センサ1の半田付け部分の剥離を
防止する効果が低下し、位置センサ1の接触不良等が発
生するおそれもある。
【0013】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、センサユニットのユニットケースと配
線基板との間の隙間が小さい場合であっても配線基板と
基板取付け部との間のセンサ取付け空間内に高粘度接着
剤を注入し易くすることができ、配線基板とユニットケ
ースの基板取付け部との間のセンサ取付け空間内に高粘
度接着剤を注入する作業の作業能率を高めることができ
るとともに、配線基板とユニットケースの基板取付け部
との間のセンサ取付け空間内全体に亙り高粘度接着剤を
十分に供給することができるブラシレスモータを提供す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ブラ
シレスモータ本体のステータに固定される略筒状のユニ
ットケースの内周面に略リング状の基板取付け部が突設
され、前記ブラシレスモータ本体のロータの位置を検出
する位置センサおよびその配線基板が前記基板取付け部
における前記ロータとの対向面と反対側の取付け面側に
配設されるとともに、前記配線基板と前記基板取付け部
との間に前記位置センサが配置された状態で、前記配線
基板と前記基板取付け部との間のセンサ取付け空間内に
注入される高粘度の接着剤によって前記配線基板が前記
基板取付け部に固定されるセンサユニットを備えたブラ
シレスモータにおいて、前記基板取付け部に前記高粘度
接着剤を注入可能な開口部を設け、前記配線基板と前記
ユニットケースの内周面との間の隙間、または前記基板
取付け部の開口部のうちのいずれか一方から選択的に前
記センサ取付け空間内に前記高粘度接着剤を注入可能に
したものである。
【0015】また、請求項2の発明は、ブラシレスモー
タ本体のステータに固定される略筒状のユニットケース
の内周面に略リング状の基板取付け部が突設され、前記
ブラシレスモータ本体のロータの位置を検出する位置セ
ンサおよびその配線基板が前記基板取付け部における前
記ロータとの対向面と反対側の取付け面側に配設される
とともに、前記配線基板と前記基板取付け部との間に前
記位置センサが配置された状態で、前記配線基板と前記
基板取付け部との間のセンサ取付け空間内に注入される
高粘度の接着剤によって前記配線基板が前記基板取付け
部に固定されるセンサユニットを備えたブラシレスモー
タにおいて、前記センサ取付け空間内に前記高粘度接着
剤を注入する開口部を前記基板取付け部に設けるととも
に、前記配線基板に接続された信号線の接続部と対応す
る位置に前記開口部を配置したものである。
【0016】
【作用】請求項1の発明ではセンサユニットの組付け作
業時にユニットケース内に位置センサおよびその配線基
板が基板取付け部におけるロータとの対向面と反対側の
取付け面側に配設され、配線基板と基板取付け部との間
に位置センサが配置された状態で、配線基板とユニット
ケースの内周面との間の隙間、または基板取付け部の開
口部のうちのいずれか一方から選択的にセンサ取付け空
間内に高粘度接着剤を注入することにより、高粘度接着
剤の注入にともないセンサ取付け空間内の空気を基板取
付け部の開口部、またはユニットケースの円筒部と配線
基板との間の隙間から外部側に排除させ、高粘度接着剤
を円滑に注入できるようにしたものである。
【0017】また、請求項2の発明ではセンサユニット
の組付け作業時にユニットケース内に位置センサおよび
その配線基板が基板取付け部におけるロータとの対向面
と反対側の取付け面側に配設され、配線基板と基板取付
け部との間に位置センサが配置された状態で、基板取付
け部の開口部からセンサ取付け空間内に高粘度接着剤を
注入することにより、高粘度接着剤の注入にともないセ
ンサ取付け空間内の空気をユニットケースの円筒部と配
線基板との間の隙間から外部側に排除させ、高粘度接着
剤を円滑に注入できるようにするとともに、注入される
高粘度接着剤がブラシレスモータ本体のロータ側に流れ
出ることを防止し、さらに基板取付け部の開口部からセ
ンサ取付け空間内に注入される高粘度接着剤を配線基板
に接続された信号線の接続部に確実に付着させるように
したものである。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図5を参
照して説明する。図3はブラシレスモータ11が組込ま
れた例えばウェットアンドドライタイプの電気掃除機用
の電動送風機12の概略構成を示すものである。ここ
で、電動送風機12にはブラシレスモータ11と、遠心
形のファン13と、整流板14と、ファンカバー15と
が設けられている。
【0019】また、ブラシレスモータ11には金属製の
電動機ケース21が設けられている。この電動機ケース
21には有底円筒状のケース本体22と、略帯板状のケ
ース端板23とが設けられている。
【0020】さらに、ケース本体22における円筒部2
4の底板24aと反対側の開口部の周縁部には取付け部
25が一体に形成されている。この取付け部25には環
状平面部26と、筒部27と、突縁28とが形成されて
いる。ここで、環状平面部26はケース本体22の開口
縁から一体にこの本体22の外側方に向けてはり出して
形成されている。また、筒部27は環状平面部26の外
周から底部24a側に向けて折れ曲がってケース本体2
2と平行に形成されている。さらに、突縁28は筒部2
7の先端から外側方に向けて直角に折れ曲がって形成さ
れている。
【0021】また、円筒部24の底板24a側には排気
孔29が設けられているとともに、底板24aにも図示
しない排気孔が設けられている。さらに、底板24aの
中央部には軸受け30を収納した軸受け取付け部31が
形成されている。
【0022】また、ケース端板23はケース本体22の
開口端部を径方向に横断するように配置されている。そ
して、このケース端板23の両端部は環状平面部26に
ねじ止めされている。このため、ケース本体22の開口
端部は完全に塞がれることなく部分的に開口されてい
る。さらに、ケース端板23の中央部には軸受け32を
収納した軸受け取付け部33が一体に設けられている。
【0023】また、ケース本体22内にはブラシレスモ
ータ11のステータ41が取付けられている。このステ
ータ41には積層鋼板からなるステータコア42と、駆
動コイル45とが設けられている。ここで、スタータコ
ア42の各鋼板には図4に示されるように略円環状の外
枠43の内周面に略T字形状の複数の突極44が中心方
向に向けて一体に突設されている。
【0024】さらに、ステータ41の内側にはロータ5
1が配設されている。ロータ51にはロータ軸52上に
取付けられたロータ本体53が設けられている。ここ
で、ロータ軸52の両端部はそれぞれ軸受け30,32
に回転自在に支持されている。
【0025】また、ロータ本体53には鉄系焼結金属製
の一対のロータヨーク54,55と、これらのロータヨ
ーク54,55間に挟着された円板形の永久磁石56と
が設けられている。ここで、ロータ本体53の永久磁石
56にはロータ軸52に圧入される中心孔が形成されて
いる。
【0026】さらに、永久磁石56はその厚み方向に着
磁されており、例えば図3において右面側がS極を現す
とともに、左面側がN極を現すようになっている。ま
た、各ロータヨーク54,55には永久磁石56を覆い
隠す大きさの略円板状のベース部57と、このベース部
57の周縁から直角に突出された円弧状の突極対向片5
8とが一体に形成されている。なお、各ロータヨーク5
4,55の軸心部にはロータ軸52に圧入される中心孔
が形成されており、ロータ軸52と一緒に回転されるよ
うになっている。
【0027】また、ロータヨーク54,55は同一構成
であって、互いに点対称となるようにロータ軸52上に
配置されている。そして、各ロータヨーク54,55の
突極対向片58は永久磁石56から離れて、この磁石5
6の径方向外側に位置されている。さらに、ベース部5
7の突極対向片58が突出された面は永久磁石56に重
ねられている。そして、突極対向片58の突出高さは同
じ高さに設定されており、突出対向片58の先端面は平
坦面で形成されている。
【0028】また、突極対向片58の外周面はステータ
41の突極44の先端面に近接して対向配置されてお
り、これら突極対向片58の外周面と突極44との間に
はこのモータ11のラジアル方向のエアーギャップgが
形成されている。
【0029】また、電動機ケース21内にはロータ51
の位置を検出するセンサユニット61が設けられてい
る。このセンサユニット61には図1に示すように略円
筒状のユニットケース62が設けられている。このユニ
ットケース62の円筒部63の内周面には略リング状の
基板取付け部64が突設されている。
【0030】さらに、ユニットケース62の一端部側に
は複数の位置出しピン65が突設されている。これらの
位置出しピン65はブラシレスモータ11のステータ4
1の突極44間に圧入されるようになっている。そし
て、各位置出しピン65がステータ41の突極44間に
圧入された状態で、センサユニット61がステータ41
側に固定されている。
【0031】また、基板取付け部64の内周部位には図
5(A)〜(C)に示すように位置出しピン65の突設
面と反対側の取付け面側に後述するプリント配線基板7
2の取付け位置を設定するリング状のリブ66が突設さ
れている。そして、ユニットケース62にプリント配線
基板72が組付けられた際にこのリブ66によってプリ
ント配線基板72と基板取付け部64との間のセンサ取
付け空間S2 が形成されるようになっている。
【0032】さらに、このリブ66の内部には外方向に
向けて3つのボス部67が等間隔で突設されている。各
ボス部67にはプリント配線基板72の位置出しピン6
8が突設されている。
【0033】また、基板取付け部64には図2に示すよ
うに3つのセンサ用開口部69と、高粘度接着剤を注入
可能な1つの開口部70とが形成されている。ここで、
3つのセンサ用開口部69はリブ66の近傍位置に等間
隔に配置されている。
【0034】また、ユニットケース62内には例えばホ
ールIC等の磁気感応形の位置センサ71および略リン
グ状のプリント配線基板72が組込まれている。ここ
で、プリント配線基板72の外径寸法はユニットケース
62の円筒部63の内周面の内径寸法よりも若干小径に
形成されており、ユニットケース62の円筒部63とプ
リント配線基板72との間には適宜の隙間G2 が形成さ
れている。
【0035】さらに、プリント配線基板72の一方の部
品装着面72aにはブラシレスモータ11の本体の運転
を制御するための各種の回路部品が実装されているとと
もに、位置センサ71がセンサホルダ73を介して取付
けられている。この場合、位置センサ71はセンサホル
ダ73を介してプリント配線基板72の部品装着面72
aに予め取付けられ、このプリント配線基板72の部品
装着面72aの裏面側に位置センサ71の信号引き出し
線71aとともに半田付けされてプリント配線基板72
上の電気回路に接続されている。
【0036】そして、センサユニット61の組立作業時
には位置センサ71がプリント配線基板72に半田付け
されたのち、プリント配線基板72の部品装着面72a
をユニットケース62の基板取付け部64側に向けた状
態で、プリント配線基板72がユニットケース62にお
ける位置出しピン65が突設されていない側の開口部か
らユニットケース62の円筒部63内に挿入され、プリ
ント配線基板72がユニットケース62の基板取付け部
64側の所定の組付け位置にセットされるようになって
いる。このとき、位置センサ71はプリント配線基板7
2と基板取付け部64との間に配置されている。
【0037】次に、この状態でユニットケース62の基
板取付け部64の開口部70、或いはユニットケース6
2の円筒部63とプリント配線基板72との間の隙間G
2 の何れか一方からプリント配線基板72と基板取付け
部64との間のセンサ取付け空間S2 内に高粘度の接着
剤、例えばシリコーン剤が注入される。そして、この高
粘度のシリコーン剤によってプリント配線基板72がユ
ニットケース62の基板取付け部64に固定されるとと
もに、位置センサ71の半田付け部分へのゴミの付着
や、このモータ11によって駆動される外部の駆動機器
からの振動伝達による位置センサ71の半田付け部分の
剥離を防止して位置センサ71の接触不良等が防止され
るようになっている。
【0038】なお、位置センサ71はロータ本体53に
対し、そのスラスト方向から対向してプリント配線基板
72上に配置されている。そして、この位置センサ71
は、前記ギャップgを通る主磁束ではなく、突極対向片
58の突出先端面から出てギャップgを通ることなく突
極44に向かう漏れ磁束によって、ロータ51の回転位
置を検出するものである。
【0039】すなわち、ロータ51が回転された場合
に、位置センサ71とこれから遠い方に位置された一方
のロータヨーク54とは、このヨーク54の突極対向片
58が位置センサ71に対向している期間は互いに近付
き、それ以外の期間では遠ざかる。同様に、位置センサ
71とこれに近い方に位置された他方のロータヨーク5
5とは、このヨーク55の突極対向片58が連なった突
極対向片58の根元部が位置センサ71に対向している
期間は互いに近付き、それ以外の期間では遠ざかる。
【0040】そのため、位置センサ71は、これに対し
て夫々のロータヨーク54,55が近付いて前記漏れ磁
束の影響を多く受けた時にH(ハイ)電位の位置検出信
号を出力するとともに、ロータヨーク54,55が遠ざ
かって漏れ磁束の影響が少なくなった時にL(ロー)電
位の位置検出信号を出力する。このようにして位置セン
サ71は、ロータ51の回転位置の検出、つまり、ロー
タ51におけるロータヨーク54,55の極性検出をす
るものである。
【0041】そして、この検出に基づいてプリント配線
基板72上の制御回路が駆動コイル45に対する通電制
御をするから、励磁相の切替えがなされる。それによっ
て、突極44とロータ51の突極対向片58との間に形
成される磁気作用により、ロータ51を回転駆動させる
ことができる。
【0042】また、プリント配線基板72にはコード引
き出し線74の一端が接続されている。このコード引き
出し線74の端部はプリント配線基板72に形成された
スルーホールを通して部品装着面72aの裏面側から部
品装着面72a側に延出され、この部品装着面72aに
半田付けされてプリント配線基板72上の電気回路に接
続されている。さらに、このコード引き出し線74の半
田付け部分は基板取付け部64の開口部70と対応する
位置に配置されている。
【0043】また、ロータ軸52の一端部は軸受32を
貫通しており、この貫通した軸端部に前記ファン13が
固定されている。このファン13とケース本体21の一
端開口縁との間には前記整流板14が配置されている。
この整流板14は、ファン13から吐き出された風を動
圧から静圧に変化させつつ図示されない吸気口に導入す
るために設けられている。
【0044】さらに、前記ファンカバー15はファン1
3および整流板14を覆ってケース本体21の一端開口
の縁部に嵌合して取付けられている。このファンカバー
15はその中央部に吸込み口15aを有している。した
がって、ブラシレスモータ11の動作時には図3中矢印
に示す経路を経て送風されるようになっている。
【0045】次に、上記構成の作用について説明する。
センサユニット61の組付け作業時にはユニットケース
62内に位置センサ71およびプリント配線基板72が
挿入され、プリント配線基板72と基板取付け部64と
の間に位置センサ71が配置された状態で、プリント配
線基板72とユニットケース62の円筒部63の内周面
との間の隙間G2 、または基板取付け部64の開口部7
0のうちのいずれか一方から選択的にセンサ取付け空間
2 内に高粘度のシリコーン剤が注入される。
【0046】ここで、高粘度のシリコーン剤がプリント
配線基板72とユニットケース62の円筒部63の内周
面との間の隙間G2 を通してセンサ取付け空間S2 内に
注入された場合にはシリコーン剤の注入にともないセン
サ取付け空間S2 内の空気が基板取付け部64の開口部
70から外部側に排除される。そのため、センサ取付け
空間S2 内に注入されるシリコーン剤の流れの流通抵抗
が従来に比べて小さくなるので、センサユニット61の
ユニットケース62とプリント配線基板72との間の隙
間G2 が小さい場合であってもセンサ取付け空間S2
にシリコーン剤を注入し易くすることができる。
【0047】その結果、プリント配線基板72とユニッ
トケース62の基板取付け部64との間のセンサ取付け
空間S2 内にシリコーン剤を注入する作業を従来よりも
短時間で行うことができ、その作業能率の向上を図るこ
とができるとともに、センサ取付け空間S2 内全体に亙
りシリコーン剤を十分に供給することができる。
【0048】また、高粘度のシリコーン剤がユニットケ
ース62の基板取付け部64の開口部70を通してセン
サ取付け空間S2 内に注入された場合にはシリコーン剤
の注入にともないセンサ取付け空間S2 内の空気がプリ
ント配線基板72とユニットケース62の円筒部63の
内周面との間の隙間G2 から外部側に排除される。その
ため、この場合も同様にセンサ取付け空間S2 内に注入
されるシリコーン剤の流れの流通抵抗が従来に比べて小
さくなるので、センサユニット61のユニットケース6
2とプリント配線基板72との間の隙間G2 が小さい場
合であってもセンサ取付け空間S2 内にシリコーン剤を
注入し易くすることができる。
【0049】その結果、プリント配線基板72とユニッ
トケース62の基板取付け部64との間のセンサ取付け
空間S2 内にシリコーン剤を注入する作業を従来よりも
短時間で行うことができ、その作業能率の向上を図るこ
とができるとともに、センサ取付け空間S2 内全体に亙
りシリコーン剤を十分に供給することができる。
【0050】また、この場合には注入される高粘度のシ
リコーン剤がブラシレスモータ本体11のロータ51側
に流れ出ることを防止することができるので、ブラシレ
スモータ本体11のロータ51の回転動作を安定に保持
させることができる。
【0051】さらに、プリント配線基板72の部品装着
面72aに半田付けされて接続されたコード引き出し線
74の接続部と対応する位置に基板取付け部64の開口
部70を配置したので、基板取付け部64の開口部70
からセンサ取付け空間S2 内に注入される高粘度のシリ
コーン剤をプリント配線基板72に接続されたコード引
き出し線74の半田付け部分に確実に付着させることが
できる。そのため、プリント配線基板72に接続された
コード引き出し線74の半田付け部分がプリント配線基
板72から外れることを確実に防止することができる。
【0052】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形
実施できることは勿論である。
【0053】
【発明の効果】請求項1の発明によれば基板取付け部に
高粘度接着剤を注入可能な開口部を設け、配線基板とユ
ニットケースの内周面との間の隙間、または基板取付け
部の開口部のうちのいずれか一方から選択的にセンサ取
付け空間内に高粘度接着剤を注入可能にしたので、セン
サユニットのユニットケースと配線基板との間の隙間が
小さい場合であっても配線基板と基板取付け部との間の
センサ取付け空間内に高粘度接着剤を注入し易くするこ
とができ、配線基板とユニットケースの基板取付け部と
の間のセンサ取付け空間内に高粘度接着剤を注入する作
業の作業能率を高めることができるとともに、配線基板
とユニットケースの基板取付け部との間のセンサ取付け
空間内全体に亙り高粘度接着剤を十分に供給することが
できる。
【0054】また、請求項2の発明によればセンサ取付
け空間内に高粘度接着剤を注入する開口部を基板取付け
部に設けるとともに、配線基板に接続された信号線の接
続部と対応する位置に開口部を配置したので、センサユ
ニットのユニットケースと配線基板との間の隙間が小さ
い場合であっても配線基板と基板取付け部との間のセン
サ取付け空間内に高粘度接着剤を注入し易くすることが
でき、配線基板とユニットケースの基板取付け部との間
のセンサ取付け空間内に高粘度接着剤を注入する作業の
作業能率を高めることができるとともに、配線基板とユ
ニットケースの基板取付け部との間のセンサ取付け空間
内全体に亙り高粘度接着剤を十分に供給することができ
る。さらに、センサ取付け空間内に注入される高粘度接
着剤がブラシレスモータ本体のロータ側に流れ出ること
を防止してロータの回転動作を安定に保つことができる
とともに、基板取付け部の開口部からセンサ取付け空間
内に注入される高粘度接着剤を配線基板に接続された信
号線の接続部に確実に付着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブラシレスモータのセンサ
ユニットを示す縦断面図。
【図2】センサユニットのユニットケースの接着剤注入
口の開口部を示す平面図。
【図3】電動送風機全体の概略構成を示す縦断面図。
【図4】ステータコアを示す平面図。
【図5】(A)はユニットケースの取付け面を示す平面
図、(B)は(A)のL1 −L1 線断面図、(C)は
(A)のL2 −L2 線断面図。
【図6】センサユニットの各構成部品の組込み前の状態
を示す縦断面図。
【図7】従来のブラシレスモータのセンサユニットを示
す縦断面図。
【符号の説明】
41…ステータ、51…ロータ、61…センサユニッ
ト、62…ユニットケース、64…基板取付け部、70
…開口部、71…位置センサ、72…プリント配線基
板。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシレスモータ本体のステータに固定
    される略筒状のユニットケースの内周面に略リング状の
    基板取付け部が突設され、前記ブラシレスモータ本体の
    ロータの位置を検出する位置センサおよびその配線基板
    が前記基板取付け部における前記ロータとの対向面と反
    対側の取付け面側に配設されるとともに、前記配線基板
    と前記基板取付け部との間に前記位置センサが配置され
    た状態で、前記配線基板と前記基板取付け部との間のセ
    ンサ取付け空間内に注入される高粘度の接着剤によって
    前記配線基板が前記基板取付け部に固定されるセンサユ
    ニットを備えたブラシレスモータにおいて、前記基板取
    付け部に前記高粘度接着剤を注入可能な開口部を設け、
    前記配線基板と前記ユニットケースの内周面との間の隙
    間、または前記基板取付け部の開口部のうちのいずれか
    一方から選択的に前記センサ取付け空間内に前記高粘度
    接着剤を注入可能にしたことを特徴とするブラシレスモ
    ータ。
  2. 【請求項2】 ブラシレスモータ本体のステータに固定
    される略筒状のユニットケースの内周面に略リング状の
    基板取付け部が突設され、前記ブラシレスモータ本体の
    ロータの位置を検出する位置センサおよびその配線基板
    が前記基板取付け部における前記ロータとの対向面と反
    対側の取付け面側に配設されるとともに、前記配線基板
    と前記基板取付け部との間に前記位置センサが配置され
    た状態で、前記配線基板と前記基板取付け部との間のセ
    ンサ取付け空間内に注入される高粘度の接着剤によって
    前記配線基板が前記基板取付け部に固定されるセンサユ
    ニットを備えたブラシレスモータにおいて、前記センサ
    取付け空間内に前記高粘度接着剤を注入する開口部を前
    記基板取付け部に設けるとともに、前記配線基板に接続
    された信号線の接続部と対応する位置に前記開口部を配
    置したことを特徴とするブラシレスモータ。
JP11936894A 1994-05-31 1994-05-31 ブラシレスモータ Pending JPH07327350A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002021794A (ja) * 2000-07-12 2002-01-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電動送風機及びそれを用いた電気掃除機
KR100342446B1 (ko) * 2000-06-21 2002-06-28 이충전 모터 회로 결선용 구조물

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KR100342446B1 (ko) * 2000-06-21 2002-06-28 이충전 모터 회로 결선용 구조물
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