JP2003111320A - ロータ及びブラシレスモータ - Google Patents

ロータ及びブラシレスモータ

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JP2003111320A
JP2003111320A JP2001304249A JP2001304249A JP2003111320A JP 2003111320 A JP2003111320 A JP 2003111320A JP 2001304249 A JP2001304249 A JP 2001304249A JP 2001304249 A JP2001304249 A JP 2001304249A JP 2003111320 A JP2003111320 A JP 2003111320A
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rotor
permanent magnet
magnet
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printed wiring
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JP2001304249A
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Tadao Matsuoka
忠雄 松岡
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低騒音及び低振動で使用可能なブラシレスモー
タ用のロータを得ることにある。 【解決手段】ロータ軸22に取付けられたロータコア2
1の周部に、磁石セット孔25を周方向に沿って所定間
隔ごとに設け、これらのセット孔25に夫々永久磁石2
3を射出成形により収容したロータ7を前提とする。各
磁石セット孔25の一対の孔縁25a、25bは平行と
なっている。各永久磁石23の一対の側縁23a、23
bの少なくとも一端部を、孔縁25a、25bから次第
に離れる形状に形成して、各永久磁石23の磁束の分布
を、矩形波形状ではなく正弦波形に近似するようにした
ことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外周部に複数の永
久磁石が設けられたロータ、及びこのロータを備えたブ
ラシレスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】ブラシレス直流モータ用のロータの中に
は、ロータ軸に取付けられた円柱状ロータコアの外周部
に複数の磁石セット孔を設け、これらの孔に永久磁石を
射出成形で充填すること等により収容したものが知られ
ている。
【0003】磁石セット孔は、ロータコアをその軸方向
に貫通して形成され、その両側の孔縁は平行であってい
ずれもロータコアの軸方向にまっすぐに延びている。こ
れらの磁石セット孔に充填された永久磁石の形状は、磁
石セット孔と同形状であって、永久磁石の側縁の全体は
磁石セット孔の孔縁全体に密着している。そのため、永
久磁石の四隅はいずれも直角をなしていて、永久磁石の
正面視形状は矩形状である。
【0004】これらの永久磁石は、ロータコアの磁石セ
ット孔に収容された状態で、その厚み方向に着磁され
る。着磁された各永久磁石の磁束の分布は、この磁石が
既述のように四隅が直角な矩形状をなす関係から、ロー
タの回転方向を横軸にとり、磁束の強さを縦軸にとって
描くと、矩形波形状をなしている。又、ロータコアの周
方向に隣接する永久磁石の同一方向を向いている面は、
互いに異極となっている。
【0005】このような構成のロータは、その永久磁石
とステータの磁極との間に働く磁気の吸引力及び反発力
により、回転される。この回転においては、既述のよう
に各永久磁石の磁束の分布が矩形波形状を呈しているこ
とにより、永久磁石とステータの磁極との間に働く磁気
の変動が大きい。このような変動は、ロータが振動を起
こす原因となり、ロータが振動するとそれに伴い騒音が
引き起こされることがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、低騒音及び低振動で使用可能なロータ及び
ブラシレスモータを得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明のロータは、周部に磁石セット
孔が周方向に沿って所定間隔ごとに形成されているとと
もに、これら磁石セット孔の一対の孔縁が平行状となっ
ているロータコアと、このコアの中心部を軸方向に貫通
して設けられたロータ軸と、一対の側縁を有して前記各
磁石セット孔に夫々収容されるとともに、前記側縁の少
なくとも一端部が前記孔縁から次第に離れる形状に形成
されている永久磁石と、を具備することを特徴としてい
る。
【0008】この発明において、永久磁石は、射出成形
により磁石セット孔に充填して収容されたものであって
も、又、磁石セット孔に圧入して収容されたものであっ
ても良いとともに、この永久磁石には、フェライト磁
石、又はエネルギー積が高い希土類磁石などを好適に使
用できる。
【0009】この発明においては、永久磁石の側縁の少
なくとも一端部が磁石セット孔の側縁から次第に離れて
いることに応じて、この永久磁石の両側部での磁力を、
永久磁石の両側部間の中間部分の磁力に比較して次第に
小さくできる。それにより、永久磁石の磁束の分布を、
矩形波形状ではなく正弦波形に近似するようにできるか
ら、このロータを備えるブラシレスモータにおいては、
ロータの永久磁石とステータの磁極との間に働く磁気の
変動を小さくできる。
【0010】又、前記課題を解決するために、請求項2
に係る発明のブラシレスモータは、軸受が取付けられた
モータケースと、このモータケース内に固定されたステ
ータと、前記軸受に回転自在に支持されて前記ステータ
の内側に配置された請求項1に記載のロータと、前記モ
ータケースに内蔵されるとともに、前記ロータが有する
永久磁石を検出する位置センサが取付けられたプリント
配線基板と、を具備したことを特徴としている。
【0011】この発明においては、請求項1に記載のロ
ータを備えるから、このロータの永久磁石とステータの
磁極との間に働く磁気の変動を小さくできる。
【0012】請求項3に係る発明のブラシレスモータ
は、請求項2に記載のロータが有するロータコアの一端
面と前記プリント配線基板が対向し、このプリント配線
基板に近い前記永久磁石の端部における前記ロータの回
転方向下流側の隅部を鋭角とし、前記プリント配線基板
に対向している前記永久磁石の磁石端面と対向して前記
位置センサを設けたことを特徴としている。
【0013】この発明においては、位置センサが、永久
磁石のプリント配線基板に対向している磁石端面から漏
れる磁束を検知し、それに基づきロータの回転位置が検
出される。この場合、プリント配線基板に近い永久磁石
の端部におけるロータの回転方向下流側の隅部が鋭角で
あるので、この隅部から漏れて位置センサに作用する磁
束の量を、前記隅部が磁石セット孔の側縁から次第に離
れる形状に形成されている構成に比較して、多く確保で
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して本発
明の第1実施形態を説明する。
【0015】図1に符号1で示す電動送風機は、内転型
のブラシレス直流モータ(以下モータと略称する)2
と、ファン部3とを備えている。モータ2は、モータケ
ース5、ステータ6、ロータ7、及びプリント配線基板
8を備えている。ファン部3は、遠心型のファン11、
整流板12、及びファンカバー13を備えている。
【0016】モータケース5は、有底円筒状のケース本
体15と、この本体15の開口を横切って配置されたケ
ース端面板16とを複数のねじ(1本のみ図示)で連結
して形成されている。ケース端面板16によってケース
本体15の開口は二つに分かれ、これら分割された開口
部分(図示しない)を風が通り抜けるようになってい
る。ケース本体15の底壁又は周壁には排気孔15aが
開けられている。
【0017】モータケース5にはその中央部でかつ厚み
方向両端部に位置して軸受17、18が取付けられてい
る。軸受17はケース本体15の底壁の中央部に取付け
られているとともに、この軸受17に対応してケース端
面板16に軸受18が取付けられている。
【0018】スタータ6は、環状をなすステータコア6
aの内周面に突出して設けられた複数の磁極に、ステー
タコイル6bを巻き付けて形成されている。このステー
タ6は、ケース本体15の内周段部15bで位置決めさ
れて、この段部15bにねじ込まれる複数のねじ(1本
のみ図示)19によりステータ6内に固定されている。
【0019】図1及び図2に示されるようにロータ7
は、ロータコア21、ロータ軸22、及び複数の永久磁
石23を備えて形成されている。このロータ7は、ロー
タ軸22を軸受17、18に夫々回転自在に軸支されて
ステータ6の内側に配置されている。
【0020】ロータコア21は、同じプレス型で打ち抜
かれた円形の珪素鋼鈑を多数枚積層し、複数のリベット
24で連結して、円筒状に形成されている。このロータ
コア21の中心部には、ロータ軸22がロータコア21
を軸方向に貫通して設けられ、この軸22の軸方向中間
部にロータコア21が支持されている。
【0021】ロータコア21の周部には、その周方向に
沿って複数の磁石セット孔25が所定間隔ごとに形成さ
れている。各磁石セット孔25は、平面視円弧形状であ
ってロータ6の軸方向に貫通しており、その一対の孔縁
25a、25bはロータ6の軸方向に延びていて互いに
平行である。
【0022】永久磁石23にはいわゆるプラスチックマ
グネットが使用され、これは磁石セット孔25に射出成
形機を用いて充填されることにより収容されている。前
記射出成形機は、ロータコア21の端面に開口する磁石
セット孔25の端面を閉じる一対の成形型Aを備え、こ
れらの成形型Aの内の少なくとも一方を通じて溶融した
プラスチックマグネット材料が磁石セット孔25に充填
される。
【0023】一対の成形型Aは、その幅方向両側の内の
少なくとも一方(図示の例では両方)の先端部に、面取
り成形突部Bを有している。面取り成形突部Bは、直線
状をなす側面Cと斜面Dとで形作られて例えば三角形状
に形成されている。射出成形において、一対の成形型A
が磁石セット孔25の両端面を個別に塞ぐ位置に配置さ
れた際に、これら一対の成形型Aの面取り成形突部B
は、その側面Cが磁石セット孔25の孔縁25a、25
bの一端部に重なるように磁石セット孔25に挿入され
る。そして、この状態で射出成形が行なわれて、永久磁
石23が磁石セット孔25内で形成されるようになって
いる。
【0024】成形された永久磁石23は図3(A)に示
す形状を呈する。なお、既述のように永久磁石23は磁
石セット孔25で成形されるから、実際上は図3(A)
に示す単品状態となることはない。この図3(A)から
分かるように永久磁石23の四隅は、いずれも面取り成
形突部Bの形状に対応して斜めに面取り(いわゆるC面
取り)されている。つまり、永久磁石23の一方の側縁
23aの両端部は面取り部23b、23cで形成され、
前記側縁23aに対応する永久磁石23の他方の側縁2
3dの両端部は面取り部23e、23fで形成されてい
る。なお、図3(A)の永久磁石23に代えて、その四
隅を丸みを帯びて面取り(いわゆるR面取り)した形状
の図3(B)に示す永久磁石23とすることもできる。
【0025】永久磁石23の隅部が面取り部23b、2
3c、23e、23fで形成されることによって、磁石
セット孔25との関係では、ロータ7の周方向両側位置
の永久磁石23の側縁23a、23dの端部は、図2に
示されるようにロータコア21の端面に向かうに従って
磁石セット孔25の孔縁25a、25bの端部から次第
に離れる形状をなしている。そのため、前記成形によっ
て、孔縁25aと面取り部23b、23cとの間、及び
孔縁25bと面取り部23e、23fとの間には、夫々
楔状の溝26が形成されている。
【0026】これらの溝26の内の少なくとも一つに
は、必要により、アンバランス調整用の小さな調整錘2
7(図2参照)が挿入され、接着止めされる。この調整
錘27を設けることにより、ロータ7の回転アンバラン
スをより小さくして振動低減に役立つことができる。し
かも、調整錘27は、溝26内に収容され、そこで接着
剤を用いて固定されるため、接着し易い。さらに、調整
錘27の接着面積を大きく確保できて、この錘27の取
付け強度を大きく確保できるとともに、調整錘27はそ
の全体がロータコア21の端面から突出することなく、
調整錘27を溝26内に収めることもできるので、取扱
い上において何かが調整錘27に当たることも少なくな
り、したがって、調整錘27が使用中に外れる恐れを少
なくできる。なお、これに対して、調整錘をロータコア
の軸方向の端面に付着させる場合には、調整錘およびそ
の接着面積が小さいので、その接着に手間が掛かるだけ
ではなく、取付け強度が低く使用中に外れる可能性が高
い。
【0027】図1に示すようにプリント配線基板8は、
ロータコア21の一端面、たとえば軸受17側の端面に
対向してモータケース5に内蔵されている。この基板8
は硬質であり、その板面には、配線パターンが設けられ
ているとともに、このパターンと接続して各種の電気部
品が取付けられている。この電気部品の中には、ロータ
7の回転位置を検出する位置センサ29が含まれてい
る。この位置センサ29は、ホール素子又はホールIC
などからなる。位置センサ29は、好ましい例として永
久磁石23の漏れ磁束をより有効に受け易いように、永
久磁石23のプリント配線基板8に対向するように露出
した磁石端面23gに対向して、プリント配線基板8に
取付けられている。この位置センサ29の検出信号に基
づいて、前記ステータコイル6bに流される電流とその
方向が図示しないモータドライバで順次切り変え制御さ
れ、それによって前記磁極の励磁層が切りかえられて、
モータ2が運転されるようになっている。
【0028】前記ファン部3のファン11は、軸受18
及びケース端面板16を貫通したロータ軸22の一端部
にナット31を用いて連結されている。このファン11
とモータケース5との間には、ファン11から吐き出さ
れた風をディフューザ作用により静圧化しつつモータケ
ース5内に導く整流板12が配置されている。これらフ
ァン11及び整流板12を覆ってファンカバー13がモ
ータケース5内に嵌合して取付けられている。ファンカ
バー13はその中央部に吸気口13aを有している。
【0029】モータ2への通電に伴いファン11が回転
されることにより、図1中矢印で示す流路で風がファン
部3を流通して、モータケース5内に導入される。この
風は、ステータ6とロータ7との間の流路を通って、モ
ータケース5の底壁側に至り、そして、モータケース5
の排気孔15aから外部に排出される。この運転でのロ
ータ7の回転は、ロータ7の永久磁石23とステータ6
の励磁された磁極との間に働く磁気の吸引力及び反発力
によってもたらされる。
【0030】ところで、既述のようにロータコア21の
周部に埋め込まれている各永久磁石23の側縁23a、
23dの両端部、すなわち四隅部は、いずれも面取り部
23b、23c、23e、23fとなっていて、磁石セ
ット孔25の孔縁25a、25bとの間に夫々楔状の溝
26が形成されている。
【0031】これらの溝26により、永久磁石23の側
縁23a、23dの両端部が磁石セット孔25の孔縁2
5a、25bから次第に離れていることに応じて、永久
磁石23の両側部での磁力は、その永久磁石23の両側
部間の中間部分の磁力に比較して次第に小さくなってい
る。よって、着磁された永久磁石23の磁束の分布を、
矩形波形状ではなく正弦波形に近似するようにできる。
【0032】そのため、前記ロータ7の回転動作におい
て、このロータ7の永久磁石23とステータ6の磁極と
の間に働く磁気の変動を小さくでき、ロータ7の振動を
抑制できるとともに、それに伴い騒音が引き起こされる
ことも抑制できる。したがって低振動・低騒音でモータ
2及びこれを備える電動送風機1を運転できる。又、既
述のように調整錘27でロータ7の回転のアンバランス
量の調整を行なった場合には、更に低振動・低騒音化を
促進することができる。
【0033】図4および図5は本発明の第2実施形態を
示している。この実施形態は基本的には第1実施形態と
同様な構成であるので、同様構成部分には第1実施形態
と同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略
し、以下異なる部分について説明する。第2実施形態が
第1実施形態と異なる部分は永久磁石の形状である。
【0034】第2実施形態において、磁石セット孔25
に充填された永久磁石23の両側縁23a、23bは、
全体にわたり面取りしたような斜面で形成されており、
そのため、永久磁石23全体は平行四辺形状となってい
る。詳しくは、ロータ7の回転方向を例えば図4中矢印
で示した場合、ロータ7の回転方向下流側の側縁23a
は、その磁石端面23gが回転方向下流側にせり出し、
他端側が回転方向上流側に後退するように傾斜され、こ
の側縁23aに対し他の側縁23dは平行に傾斜されて
いる。図4において使用された永久磁石23は図5
(A)に示されるが、これに代えて、図5(B)に示す
ように両側縁23a、23b全体が互いに逆方向に傾斜
された永久磁石23を用いることもできる。以上説明し
た点以外の構成は、図4及び図5に示されない部分を含
めて、第1実施形態と同じである。
【0035】この第2実施形態の構成においても、磁石
セット孔25の孔縁25a、25bと永久磁石23の側
縁23a、23dとの間に楔状の溝26を設けることが
できるの。そのため、第1実施形態と同様に着磁された
永久磁石23の磁束の分布が、矩形波形状ではなく正弦
波形に近似するようになって、ロータ7の永久磁石23
とステータ6の磁極との間に働く磁気の変動を小さくで
きる。よって、低振動・低騒音でモータ2を運転でき
る。
【0036】しかも、この第2実施形態においては、永
久磁石23がスキューされているから、コキングも抑制
し易い。そのため、より低振動・低騒音でモータ2を運
転できる。
【0037】図6および図7は本発明の第3実施形態を
示している。この実施形態は基本的には第1実施形態と
同様な構成であるので、同様構成部分には第1実施形態
と同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略
し、以下異なる部分について説明する。第3実施形態が
第1実施形態と異なる部分は永久磁石の形状である。
【0038】第3実施形態において、磁石セット孔25
に充填された永久磁石23の2又は3の隅部には面取り
部が設けられているが、少なくとも一つの隅部23hは
面取りすることなく鋭角に形成されている。この場合、
永久磁石23は、図7(A)〜(C)に示すいずれも形
状であってもよい。
【0039】すなわち、図7(A)の永久磁石23の場
合には、一つの隅部23hを除く他の3つの隅部は、い
ずれもR面取り状に成形された面取り部23b、23
e、23fで形成されている。図7(B)の永久磁石2
3の場合には、一つの隅部23hを除く他の3つの隅部
は、いずれもC面取り状に成形された面取り部23b、
23e、23fで形成されている。図7(C)の永久磁
石23の場合には、対角線上に位置する二つの隅部23
h、23iを除く他の2つの隅部は、いずれもR面取り
状に成形された面取り部23b、23fで形成されてい
る。
【0040】そして、図7(A)〜(C)に示した各永
久磁石23において、鋭角な隅部23hは、この磁石2
3のプリント配線基板8(図1参照)に近い端部で、か
つ、ロータ7の回転方向(この回転方向を図6及び図7
に矢印で示す。)下流側に設けられている。なお、プリ
ント配線基板8には、既述のように永久磁石23のプリ
ント配線基板8に臨んで露出した磁石端面23g(図1
参照)に対向して位置センサ29(図1参照)が取付け
られ、このセンサ29は、ロータ7の回転方向下流側に
位置する前記隅部23hの磁力を受けてロータ7の回転
位置を検出するようになっている。以上説明した点以外
の構成は、図6及び図7に示されない部分を含めて、第
1実施形態と同じである。
【0041】この第3実施形態の構成においても、磁石
セット孔25の孔縁25a、25bと永久磁石23の側
縁23a、23dとの間に楔状の溝26を設けることが
できる。そのため、第1実施形態と同様に着磁された永
久磁石23の磁束の分布が、矩形波形状ではなく正弦波
形に近似するようになって、ロータ7の永久磁石23と
ステータ6の磁極との間に働く磁気の変動を小さくでき
る。よって、低振動・低騒音でモータ2を運転できる。
【0042】しかも、この第3実施形態においては、位
置センサ29が、永久磁石23の隅部23hの磁石端面
23gからプリント配線基板8側に漏れる磁束を検知
し、それに基づきロータ7の回転位置を検出している。
この場合、前記隅部23hは面取り形状ではなく、直角
に形成されている。そのため、隅部23hから漏れて位
置センサ29に作用する磁束の量を、前記隅部が磁石セ
ット孔の側縁から次第に離れる面取り形状に形成されて
いる場合に比較して、多く確保できる。したがって、位
置センサ29が漏れ磁束を検知し易いので、ロータ7の
回転位置を確実に検出することが可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0044】請求項1に記載の発明によれば、この発明
のロータが備える永久磁石と、このロータを備えるブラ
シレスモータのステータの磁極との間に働く磁気の変動
を小さくできるので、低騒音及び低振動で使用可能なロ
ータを提供できる。
【0045】請求項2に記載の発明によれば、ロータの
永久磁石とステータの磁極との間に働く磁気の変動を小
さくできるので、低騒音及び低振動で使用可能なブラシ
レスモータを提供できる。
【0046】請求項3に記載の発明によれば、位置セン
サに作用する永久磁石の漏れ磁束量を多く確保できるの
で、位置センサが漏れ磁束を検知し易くなり、ロータの
回転位置を確実に検出可能なブラシレスモータを提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るロータを備えるブ
ラシレスモータを一部断面して示す側面図。
【図2】図1のブラシレスモータが備えるロータを示す
斜視図。
【図3】(A)(B)は図2のロータに使用可能な夫々
異なる永久磁石を示す斜視図。
【図4】本発明の第2実施形態に係るブラシレスモータ
が備えるロータを示す斜視図。
【図5】(A)(B)は図4のロータに使用可能な夫々
異なる永久磁石を示す斜視図。
【図6】本発明の第3実施形態に係るブラシレスモータ
が備えるロータを示す斜視図。
【図7】(A)〜(C)は図6のロータに使用可能な夫
々異なる永久磁石を示す斜視図。
【符号の説明】
2…ブラシレス直流モータ 5…モータケース 6…ステータ 7…ロータ 8…プリント配線基板 17、18…軸受 21…ロータコア 22…ロータ軸 23…永久磁石 23a、23d…永久磁石の側縁 23b、23c、23e、23f…面取り部(永久磁石
の側縁の端部) 23g…永久磁石の磁石端面 23h…永久磁石の鋭角な隅部 25…磁石セット孔 25a、25b…磁石セット孔の孔縁 26…楔状の溝 29…位置センサ
フロントページの続き Fターム(参考) 5H019 AA03 AA06 BB01 BB05 BB14 BB15 BB20 BB22 CC03 CC08 FF01 GG00 5H622 AA02 AA03 CA02 CA05 CA10 CA11 CB04 DD04 PP07 PP19 QA03 QA10 QB04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周部に磁石セット孔が周方向に沿って所
    定間隔ごとに形成されているとともに、これら磁石セッ
    ト孔の一対の孔縁が平行状となっているロータコアと、 このコアの中心部を軸方向に貫通して設けられたロータ
    軸と、 一対の側縁を有して前記各磁石セット孔に夫々収容され
    るとともに、前記側縁の少なくとも一端部が前記孔縁か
    ら次第に離れる形状に形成されている永久磁石と、を具
    備することを特徴とするロータ。
  2. 【請求項2】 軸受が取付けられたモータケースと、 このモータケース内に固定されたステータと、 前記軸受に回転自在に支持されて前記ステータの内側に
    配置された請求項1に記載のロータと、 前記モータケースに内蔵されるとともに、前記ロータが
    有する永久磁石を検出する位置センサが取付けられたプ
    リント配線基板と、を具備したことを特徴とするブラシ
    レスモータ。
  3. 【請求項3】 前記ロータが有するロータコアの一端面
    と前記プリント配線基板が対向し、このプリント配線基
    板に近い前記永久磁石の端部における前記ロータの回転
    方向下流側の隅部を鋭角とし、前記プリント配線基板に
    対向している前記永久磁石の磁石端面と対向して前記位
    置センサを設けたことを特徴とする請求項2に記載のブ
    ラシレスモータ。
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