JPH07326970A - A/d変換器及びa/d変換器のテスト方法 - Google Patents

A/d変換器及びa/d変換器のテスト方法

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JPH07326970A
JPH07326970A JP6119383A JP11938394A JPH07326970A JP H07326970 A JPH07326970 A JP H07326970A JP 6119383 A JP6119383 A JP 6119383A JP 11938394 A JP11938394 A JP 11938394A JP H07326970 A JPH07326970 A JP H07326970A
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test
resistors
potential
converter
terminal
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JP6119383A
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Kunio Muramatsu
邦雄 村松
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Original Assignee
Toshiba Corp
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    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/10Calibration or testing
    • H03M1/1071Measuring or testing
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    • H03M1/12Analogue/digital converters
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  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】安価なテスタでノイズに影響されない正確なテ
ストを行う。 【構成】直列接続された抵抗R1〜Rnは、高電位を供
給する電源端子11と低電位を供給する電源端子12の
間に接続される。抵抗R1〜Rnの各接続点の電位及び
入力信号Vinは、電圧比較器C1〜Cn−1に入力さ
れる。エンコ−ダ14は、電圧比較器C1〜Cn−1の
出力に基づいてアナログ信号をデジタル信号に変換す
る。抵抗R1〜Rnの各接続点のうちの少なくとも1つ
には、テスト端子21が接続される。テスト時におい
て、テスト端子21には所定の電位が印加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、A/D変換器に関し、
特にA/D変換器のテスト時に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来のA/D変換器を示してい
る。A/D変換器は、アナログ信号をデジタル信号に変
換する装置である。
【0003】図9のA/D変換器の構成について述べ
る。このA/D変換器は、IC内に形成されている。電
源端子11には、ICの外部から高レベルの基準電位
(例えば5V)が印加され、電源端子12には、ICの
外部から低レベルの基準電位(例えば0V)が印加され
る。
【0004】電源端子11と電源端子12の間には、抵
抗Ra.Rbと、n個の抵抗R1〜Rnがそれぞれ直列
に接続されている。抵抗Ra.Rbは、直列接続された
抵抗の両端に配置され、入力信号(アナログ信号)のレ
ベルを検出できる範囲の上限と下限を決めている。
【0005】従って、入力信号の検出範囲を最大限に確
保したい場合には、抵抗Ra.Rbは不要であると共
に、入力信号の種類に応じて抵抗Ra.Rbの抵抗値を
調節し入力信号の検出範囲を決めることができる。
【0006】n個の抵抗R1〜Rnは、A/D変換器の
階調数を決めるためのものである。例えば、8ビットA
/D変換器では、256個の抵抗R1〜R256が必要
となる。このn個の抵抗R1〜Rnは、ノ−ド(抵抗R
aとR1の接続点)Aとノ−ド(抵抗RnとRbの接続
点)Bの間に印加される電圧を分圧する。
【0007】各抵抗の接続点の電位V1〜Vn−1は、
それぞれ所定の電圧比較器C1〜Cn−1に入力され
る。また、入力信号Vinは、ICの外部から入力端子
13を介して電圧比較器C1〜Cn−1に入力される。
従って、各々の電圧比較器C1〜Cn−1では、ある一
つの接続点の電位と入力信号Vinの電位が比較される
ことになる。
【0008】その結果、各電圧比較器C1〜Cn−1
は、入力信号Vinの電位が所定の接続点の電位よりも
大きければ、高レベル(又は低レベル)の信号P1〜P
n−1を出力し、逆に、入力信号Vinの電位が所定の
接続点の電位よりも小さければ、低レベル(又は高レベ
ル)の信号P1〜Pn−1を出力する。
【0009】各電圧比較器C1〜Cn−1の出力信号P
1〜Pn−1は、エンコ−ダ14に入力される。エンコ
−ダ14は、信号P1〜Pn−1をデジタルコ−ドに変
換し、m(例えば8)ビットのデジタル信号Doutを
出力する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記A/D変換器にお
いて、入力信号のレベルを検出しデジタル信号に変換で
きる有効範囲は、ノ−ドAの電位(Vtop)とノ−ド
Bの電位(Vbottom)の間に決定される。
【0011】そして、この有効範囲は、抵抗Ra,Rb
がなく、ICに与えることができる最大の電位(通常は
電源電位Vcc)を電源端子11に与え、接地電位を電
源端子12に与えたとき、最大となる。
【0012】従って、mビットのA/D変換器では、1
階調の電位差が最大でも、電源電位Vccの{2m (=
n)分の1}倍となる。このため、A/D変換器の特性
を測定する場合、特にmが大きな多ビットのA/D変換
器においては、極めて小さい1階調の電位差以下の精度
をもった電圧源で、A/D変換器に電圧を与え、測定し
なければならない。
【0013】そこで、従来は、電圧源の精度の優れた非
常に高価なアナログ専用テスタを用いている。しかし、
入力信号に1階調の電位差より大きなノイズが含まれて
いると、正確なテストが行われないという欠点がある。
本発明は、上記欠点を解決すべくなされたもので、その
目的は、入力信号にノイズが発生し易い環境において
も、また、電圧源の精度がそれほどよくない安価なアナ
ログ専用テスタで用いても、正確にA/D変換器をテス
トし得ることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
(a) 上記目的を達成するため、本発明のA/D変換
器は、基準電圧を分圧する複数の抵抗と、前記複数の抵
抗の各接続点における電位とアナログ信号の電位とを比
較し、その比較結果を用いて前記アナログ信号をデジタ
ル信号に変換する手段と、テスト時において、テスト手
段から与えられる電位を前記複数の抵抗の各接続点のう
ちの少なくとも1つに印加する手段とを備えている。
【0015】(b) 本発明のA/D変換器は、基準電
圧を分圧する複数の抵抗と、前記複数の抵抗の各接続点
における電位とアナログ信号の電位とを比較し、その比
較結果を用いて前記アナログ信号をデジタル信号に変換
する手段と、テスト時において、テスト手段から与えら
れる信号に基づいて前記複数の抵抗の一部を短絡させる
手段とを備えている。
【0016】前記複数の抵抗は、第1電位を供給する第
1端子と第2電位を供給する第2端子との間に直列接続
され、前記手段は、前記第1端子と前記複数の抵抗の各
接続点のうちの1つを短絡させるスイッチと、前記第2
端子と前記複数の抵抗の各接続点のうちの1つを短絡さ
せるスイッチとを有する。
【0017】(c) 本発明のA/D変換器のテスト方
法は、基準電圧を分圧する複数の抵抗の各接続点のうち
の少なくとも1つにテスト端子を接続し、テスト時にお
いては、テスト手段により発生した所定電位を前記テス
ト端子に与えながらテストを行い、通常動作時において
は、前記テスト端子を解放した状態で動作を行うという
工程からなるものである。
【0018】(d) 本発明のA/D変換器のテスト方
法は、基準電圧を分圧する複数の抵抗の各接続点のうち
の少なくとも1つを分断し、その分断した接続点におけ
る各端部にそれぞれテスト端子を接続し、テスト時にお
いては、テスト手段により発生した所定電位を各テスト
端子に与えながらテストを行い、通常動作時において
は、分断した接続点における各テスト端子を互いに接続
して動作を行うという工程からなるものである。
【0019】(e) 本発明のA/D変換器のテスト方
法は、基準電圧を分圧する複数の抵抗の一部をテスト手
段から与えられる信号により短絡させる手段を設け、テ
スト時においては、前記手段により前記複数の抵抗の一
部を短絡させた状態でテストを行い、通常動作時におい
ては、前記複数の抵抗の一部の短絡を解除して動作を行
うという工程からなるものである。
【0020】
【作用】上記(a)の構成を有するA/D変換器によれ
ば、テスト手段から与えられる電位を前記複数の抵抗の
各接続点のうちの少なくとも1つに印加する手段を有し
ているため、製品の出荷テスト時には、当該テスト手段
から所定の接続点に所定電位を印加することができる。
また、上記(b)の構成を有するA/D変換器によれ
ば、テスト手段から与えられる信号に基づいて複数の抵
抗の一部を短絡させる手段を有しているため、製品の出
荷テスト時には、複数の抵抗の一部を短絡してテストを
行える。
【0021】これにより、入力信号にノイズが発生し易
い環境においても、また、電圧源の精度がそれほどよく
ない安価なアナログ専用テスタで用いても、正確にA/
D変換器をテストし得ることができる。
【0022】上記(c)のA/D変換器のテスト方法に
よれば、テスト時においては、テスト手段により発生し
た所定電位をテスト端子に与えながらテストを行い、通
常動作時においては、テスト端子を解放した状態で動作
を行っている。また、上記(d)のA/D変換器のテス
ト方法によれば、テスト時においては、テスト手段によ
り発生した所定電位を各テスト端子に与えながらテスト
を行い、通常動作時においては、分断した接続点におけ
る各テスト端子を互いに接続して動作を行っている。
【0023】また、上記(e)のA/D変換器のテスト
方法によれば、テスト時においては、複数の抵抗の一部
を短絡させた状態でテストを行い、通常動作時において
は、複数の抵抗の一部の短絡を解除して動作を行ってい
る。
【0024】よって、これらの方法では、出荷テスト時
における1階調の電位差を、通常動作時における1階調
の電位差よりも大きくすることができ、テスト手段は、
低い精度で入力信号を与えれば足りる。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明のA/D
変換器及びそのテスト方法について詳細に説明する。 [A] 図1は、本発明の第1の実施例に係わるA/D
変換器を示している。まず、図1のA/D変換器の構成
について述べる。このA/D変換器は、IC内に形成さ
れている。電源端子11には、ICの外部から高レベル
の基準電位(例えば5V)が印加され、電源端子12に
は、ICの外部から低レベルの基準電位(例えば0V)
が印加される。
【0026】電源端子11と電源端子12の間には、抵
抗Ra.Rbと、n個の抵抗R1〜Rnがそれぞれ直列
に接続されている。抵抗Ra.Rbは、直列接続された
抵抗の両端に配置され、入力信号(アナログ信号)のレ
ベルを検出できる範囲の上限と下限を決めている。
【0027】従って、入力信号の検出範囲を最大限に確
保したい場合には、抵抗Ra.Rbは不要であると共
に、入力信号の種類に応じて抵抗Ra.Rbの抵抗値を
調節し入力信号の検出範囲を決めることができる。
【0028】n個の抵抗R1〜Rnは、A/D変換器の
階調数を決めるためのものである。例えば、8ビットA
/D変換器では、256個の抵抗R1〜R256が必要
となる。このn個の抵抗R1〜Rnは、ノ−ド(抵抗R
aとR1の接続点)Aとノ−ド(抵抗RnとRbの接続
点)Bの間に印加される電圧を分圧する。
【0029】また、各抵抗のn−1個の接続点のうち少
なくとも1個は、所定電位が印加されるテスト端子21
に接続されている。例えば、直列接続されたn個の抵抗
抵抗R1〜Rnの中間点(例えば、nが256の場合、
抵抗R128とR129の接続点)がテスト端子21に
接続されている。このテスト端子21には、当該A/D
変換器のテスト時に、ICの外部から所定電位(例えば
電源電位、接地電位)Vtが印加される。
【0030】各抵抗のn−1個の接続点の電位V1〜V
n−1は、それぞれn−1個の電圧比較器C1〜Cn−
1のうちの所定の一つに入力される。また、入力信号V
inは、ICの外部から入力端子13を介して電圧比較
器C1〜Cn−1に入力される。従って、各々の電圧比
較器C1〜Cn−1では、ある一つの接続点の電位と入
力信号Vinの電位が比較されることになる。
【0031】その結果、各電圧比較器C1〜Cn−1
は、入力信号Vinの電位が所定の接続点の電位よりも
大きければ、高レベル(又は低レベル)の信号P1〜P
n−1を出力し、逆に、入力信号Vinの電位が所定の
接続点の電位よりも小さければ、低レベル(又は高レベ
ル)の信号P1〜Pn−1を出力する。
【0032】各電圧比較器C1〜Cn−1の出力信号P
1〜Pn−1は、エンコ−ダ14に入力される。エンコ
−ダ14は、信号P1〜Pn−1をデジタルコ−ドに変
換し、m(例えば8)ビットのデジタル信号Doutを
出力する。次に、上記A/D変換器のテスト方法につい
て説明する。まず、後に述べる説明をわかり易くするた
め、A/D変換器の特性を以下のように仮定する。即
ち、抵抗Ra,Rbの抵抗値をそれぞれ1280オ−
ム、n=256、抵抗R1〜Rnの抵抗値をそれぞれ1
0オ−ム、電源端子11に印加される電位を5V、電源
端子12に印加される電位を0Vとし、テスト端子21
は、抵抗128と抵抗129の接続点に接続されるもの
とする。
【0033】(a) 図2は、テスト時の概念を示すも
のである。テスタ15は、A/D変換器が形成されたI
C16の入力端子13に入力信号Vinを与えると共に
テスト端子21にテスト電位Vtを与える。そして、テ
スタ15は、IC16から出力された出力信号Dout
を確認してA/D変換器の良否を決定する。
【0034】まず、テスト端子21にテスト電位Vtと
して5Vを与える。すると、抵抗R1から抵抗R128
間の各接続点の電位V1〜V127は、全て5Vとな
る。一方、電源端子12の電位は、0Vであるから、ノ
−ドB(抵抗R256と抵抗Rbの接続点)の電位Vb
ottomは、 5V×{1280/(1280+10
×128)}により、2.5Vに決まる。
【0035】従って、抵抗R129〜R256の各接続
点間の1階調の電位差は、(5−2.5)/128によ
り、約20mVとなる。そこで、この状態においてテス
タ15によりA/D変換器の抵抗R129〜R256側
のテストを行う。
【0036】次に、テスト端子21にテスト電位Vtと
して0Vを与える。すると、抵抗R129から抵抗R2
56間の各接続点の電位V129〜V255は、全て0
Vとなる。一方、電源端子11の電位は、5Vであるか
ら、ノ−ドA(抵抗Raと抵抗R1の接続点)の電位V
topは、5V×{(10×128)/(1280+1
0×128)}により、2.5Vに決まる。
【0037】従って、抵抗R1〜R128の各接続点間
の1階調の電位差は、(5−2.5)/128により、
約20mVとなる。そこで、この状態においてテスタ1
5によりA/D変換器の抵抗R1〜R128側のテスト
を行う。
【0038】なお、テスト端子21に0Vを与えて抵抗
R1〜R128側のテストを行った後に、テスト端子2
1に5Vを与えて抵抗R129〜R256側のテストを
行ってもよい。
【0039】(b) A/D変換器のテストを終えた後
の通常動作時においては、テスト端子21は、直流(D
C)的に解放されている。従って、入力信号Vinのレ
ベルを検出しデジタル信号に変換し得る有効範囲は、V
top=5V×0.75=3.75 から Vbott
om=5V×0.25=1.25の範囲に決定される。
【0040】この場合、1階調の電位差は、(3.75
−1.25)/256により、約10mVとなる。上述
のように、本発明のA/D変換器のテスト方法によれ
ば、テスト端子21にテスタから所定電位を印加するこ
とにより、テスト時における1階調の電位差を、通常動
作時における1階調の電位差よりも大きくすることがで
きる。
【0041】従って、仮に、通常動作時と同じ条件で、
1階調ごとにA/D変換器のテストを行う場合には、テ
スタは、10mV以下の精度で入力信号Vinを与えな
ければならないのに対し、本発明のテスト方法で、1階
調ごとにA/D変換器のテストを行う場合には、テスタ
は、20mV以下の精度で入力信号Vinを与えれば足
りる。つまり、本発明のテスト方法によれば、テスタ
は、従来の半分の精度を有していればよい。
【0042】なお、本実施例では、テスト端子の数は、
1つに設定して説明したが、複数個設けることによっ
て、さらに低い精度の低価格のテスタでテストできると
共に、ノイズに対しても強くなる。この場合、テスト端
子は、ノ−ドAとノ−ドBの間を均等に分割するように
して設けるのが効果的である。また、極限的には、各接
続点にテスト端子を設けれることも可能である。 [B] 図3は、本発明の第2の実施例に係わるA/D
変換器を示している。まず、図2のA/D変換器の構成
について述べる。このA/D変換器は、IC内に形成さ
れている。電源端子11には、ICの外部から高レベル
の基準電位(例えば5V)が印加され、電源端子12に
は、ICの外部から低レベルの基準電位(例えば0V)
が印加される。
【0043】電源端子11とテスト端子21aの間に
は、抵抗Raと、(n/2)個の抵抗R1〜R(n/
2)がそれぞれ直列に接続されている。また、テスト端
子21bと電源端子12との間には、(n/2)個の抵
抗R((n/2)+1)〜Rnと、抵抗Rbがそれぞれ
直列に接続されている。
【0044】例えばn=256の場合、抵抗R128と
R129は互いに接続されていないことになるが、A/
D変換器のテストを終えた後には、ICの外部において
テスト端子21aと21bが接続される。これにより、
A/D変換器の通常動作が可能になる。
【0045】なお、抵抗Ra.Rbは、直列接続された
抵抗の両端に配置され、入力信号(アナログ信号)のレ
ベルを検出できる範囲の上限と下限を決めている。従っ
て、入力信号の検出範囲を最大限に確保したい場合に
は、抵抗Ra.Rbは不要であると共に、入力信号の種
類に応じて抵抗Ra.Rbの抵抗値を調節し入力信号の
検出範囲を決めることができる。
【0046】n個の抵抗R1〜Rnは、A/D変換器の
階調数を決めるためのものである。例えば、8ビットA
/D変換器では、256個の抵抗R1〜R256が必要
となる。このn個の抵抗R1〜Rnは、ノ−ド(抵抗R
aとR1の接続点)Aとノ−ド(抵抗RnとRbの接続
点)Bの間に印加される電圧を分圧する。
【0047】A/D変換器のテスト時において、テスト
端子21aには、ICの外部から所定電位(例えば接地
電位)Vt1が印加され、テスト端子21bには、IC
の外部から所定電位(例えば電源電位)Vt2が印加さ
れる。
【0048】各抵抗のn−1個の接続点の電位V1〜V
n−1は、それぞれn−1個の電圧比較器C1〜Cn−
1のうちの所定の一つに入力される。また、入力信号V
inは、ICの外部から入力端子13を介して電圧比較
器C1〜Cn−1に入力される。従って、各々の電圧比
較器C1〜Cn−1では、ある一つの接続点の電位と入
力信号Vinの電位が比較されることになる。
【0049】その結果、各電圧比較器C1〜Cn−1
は、入力信号Vinの電位が所定の接続点の電位よりも
大きければ、高レベル(又は低レベル)の信号P1〜P
n−1を出力し、逆に、入力信号Vinの電位が所定の
接続点の電位よりも小さければ、低レベル(又は高レベ
ル)の信号P1〜Pn−1を出力する。
【0050】各電圧比較器C1〜Cn−1の出力信号P
1〜Pn−1は、エンコ−ダ14に入力される。エンコ
−ダ14は、信号P1〜Pn−1をデジタルコ−ドに変
換し、m(例えば8)ビットのデジタル信号Doutを
出力する。次に、上記A/D変換器のテスト方法につい
て説明する。まず、後に述べる説明をわかり易くするた
め、A/D変換器の特性を以下のように仮定する。即
ち、抵抗Ra,Rbの抵抗値をそれぞれ1280オ−
ム、n=256、抵抗R1〜Rnの抵抗値をそれぞれ1
0オ−ム、電源端子11に印加される電位を5V、電源
端子12に印加される電位を0Vとする。
【0051】(a) 図4は、テスト時の概念を示すも
のである。テスタ15は、A/D変換器が形成されたI
C16の入力端子13に入力信号Vinを与えると共
に、テスト端子21aにテスト電位Vt1、テスト端子
21bにテスト電位Vt2を与える。そして、テスタ1
5は、IC16から出力された出力信号Doutを確認
してA/D変換器の良否を決定する。
【0052】まず、テスト端子21bにテスト電位Vt
2として5Vを与える。すると、抵抗R1から抵抗R1
28間の各接続点の電位V1〜V127は、全て5Vと
なる。一方、電源端子12の電位は、0Vであるから、
ノ−ドB(抵抗R256と抵抗Rbの接続点)の電位V
bottomは、 5V×{1280/(1280+1
0×128)}により、2.5Vに決まる。
【0053】従って、抵抗R129〜R256の各接続
点間の1階調の電位差は、(5−2.5)/128によ
り、約20mVとなる。そこで、この状態においてテス
タ15によりA/D変換器の抵抗R129〜R256側
のテストを行う。
【0054】次に、テスト端子21aにテスト電位Vt
1として0Vを与える。すると、抵抗R129から抵抗
R256間の各接続点の電位V129〜V255は、全
て0Vとなる。一方、電源端子11の電位は、5Vであ
るから、ノ−ドA(抵抗Raと抵抗R1の接続点)の電
位Vtopは、5V×{(10×128)/(1280
+10×128)}により、2.5Vに決まる。
【0055】従って、抵抗R1〜R128の各接続点間
の1階調の電位差は、(5−2.5)/128により、
約20mVとなる。そこで、この状態においてテスタ1
5によりA/D変換器の抵抗R1〜R128側のテスト
を行う。
【0056】なお、テスト端子21aに0Vを与えて抵
抗R1〜R128側のテストを行った後に、テスト端子
21bに5Vを与えて抵抗R129〜R256側のテス
トを行ってもよい。また、テスト端子21aに0V、テ
スト端子21bに5Vを同時に与えてA/D変換器のテ
ストを行ってもよい。
【0057】但し、この場合には、エンコ−ダ14は、
電圧比較器C1〜C128の出力信号P1〜P128を
デジタル信号に変換する部分と、電圧比較器C129〜
C255の出力信号P129〜P255をデジタル信号
に変換する部分とを有し、さらにそれぞれの部分に対応
して2つのデジタル出力が得られるように構成されてる
のが好ましい。即ち、エンコ−ダ14は、2つの7ビッ
トエンコ−ダ部を有し、テスト時には、それぞれの7ビ
ットエンコ−ダ部が動作するように構成する。
【0058】(b) A/D変換器のテストを終えた後
の通常動作時においては、テスト端子21aと21b
は、互いに電気的に接続される。従って、入力信号Vi
nのレベルを検出しデジタル信号に変換し得る有効範囲
は、Vtop=5V×0.75=3.75 から Vb
ottom=5V×0.25=1.25の範囲に決定さ
れる。
【0059】この場合、1階調の電位差は、(3.75
−1.25)/256により、約10mVとなる。上述
のように、本発明のA/D変換器のテスト方法によれ
ば、テスト端子21a,21bにテスタから所定電位を
印加することにより、テスト時における1階調の電位差
を、通常動作時における1階調の電位差よりも大きくす
ることができる。
【0060】従って、仮に、通常動作時と同じ条件で、
1階調ごとにA/D変換器のテストを行う場合には、テ
スタは、10mV以下の精度で入力信号Vinを与えな
ければならないのに対し、本発明のテスト方法で、1階
調ごとにA/D変換器のテストを行う場合には、テスタ
は、20mV以下の精度で入力信号Vinを与えれば足
りる。つまり、本発明のテスト方法によれば、テスタ
は、従来の半分の精度を有していればよい。
【0061】なお、本実施例では、テスト端子21aと
21bは、ICの外部において接続したが、ICの内部
において抵抗R128と抵抗R129の間に、スイッチ
素子を設け、テスト時には、このスイッチを開き、通常
動作時には、このスイッチを閉じるように制御してもよ
い。 [C] 図5は、本発明の第3の実施例に係わるA/D
変換器を示している。まず、図5のA/D変換器の構成
について述べる。このA/D変換器は、IC内に形成さ
れている。電源端子11には、ICの外部から高レベル
の基準電位(例えば5V)が印加され、電源端子12に
は、ICの外部から低レベルの基準電位(例えば0V)
が印加される。
【0062】電源端子11と電源端子12の間には、抵
抗Ra.Rbと、n個の抵抗R1〜Rnがそれぞれ直列
に接続されている。抵抗Ra.Rbは、直列接続された
抵抗の両端に配置され、入力信号(アナログ信号)のレ
ベルを検出できる範囲の上限と下限を決めている。
【0063】従って、入力信号の検出範囲を最大限に確
保したい場合には、抵抗Ra.Rbは不要であると共
に、入力信号の種類に応じて抵抗Ra.Rbの抵抗値を
調節し入力信号の検出範囲を決めることができる。
【0064】n個の抵抗R1〜Rnは、A/D変換器の
階調数を決めるためのものである。例えば、8ビットA
/D変換器では、256個の抵抗R1〜R256が必要
となる。このn個の抵抗R1〜Rnは、ノ−ド(抵抗R
aとR1の接続点)Aとノ−ド(抵抗RnとRbの接続
点)Bの間に印加される電圧を分圧する。
【0065】また、各抵抗のn−1個の接続点のうちの
1個(例えば抵抗R128とR129の接続点)と電源
端子11,12との間には、それぞれスイッチ22a.
22bが接続されている。これらのスイッチ22a.2
2bは、制御回路23によって制御される。制御回路2
3は、ICの外部(テスタ)からテスト端子24を介し
て入力される信号に基づいて、スイッチ22a,22b
のオン・オフを独立に制御する。
【0066】各抵抗のn−1個の接続点の電位V1〜V
n−1は、それぞれn−1個の電圧比較器C1〜Cn−
1のうちの所定の一つに入力される。また、入力信号V
inは、ICの外部から入力端子13を介して電圧比較
器C1〜Cn−1に入力される。従って、各々の電圧比
較器C1〜Cn−1では、ある一つの接続点の電位と入
力信号Vinの電位が比較されることになる。
【0067】その結果、各電圧比較器C1〜Cn−1
は、入力信号Vinの電位が所定の接続点の電位よりも
大きければ、高レベル(又は低レベル)の信号P1〜P
n−1を出力し、逆に、入力信号Vinの電位が所定の
接続点の電位よりも小さければ、低レベル(又は高レベ
ル)の信号P1〜Pn−1を出力する。
【0068】各電圧比較器C1〜Cn−1の出力信号P
1〜Pn−1は、エンコ−ダ14に入力される。エンコ
−ダ14は、信号P1〜Pn−1をデジタルコ−ドに変
換し、m(例えば8)ビットのデジタル信号Doutを
出力する。次に、上記A/D変換器のテスト方法につい
て説明する。まず、後に述べる説明をわかり易くするた
め、A/D変換器の特性を以下のように仮定する。即
ち、抵抗Ra,Rbの抵抗値をそれぞれ1280オ−
ム、n=256、抵抗R1〜Rnの抵抗値をそれぞれ1
0オ−ム、電源端子11に印加される電位を5V、電源
端子12に印加される電位を0Vとし、スイッチ22a
は、電源端子11と、抵抗128と抵抗129の接続点
との間に接続され、スイッチ22bは、抵抗128と抵
抗129の接続点と、電源端子12との間に接続される
ものとする。
【0069】(a) 図6は、テスト時の概念を示すも
のである。テスタ15は、A/D変換器が形成されたI
C16の入力端子13に入力信号Vinを与えると共に
テスト端子24にスイッチ22a,22bを独立に制御
するための制御信号を与える。そして、テスタ15は、
IC16から出力された出力信号Doutを確認してA
/D変換器の良否を決定する。
【0070】まず、テスタ15は、スイッチ22aをオ
ンとし、スイッチ22bをオフとする信号をテスト端子
24に与える。制御回路23は、当該信号に基づいてス
イッチ22aをオンとし、スイッチ22bをオフとす
る。
【0071】すると、抵抗R1から抵抗R128間の各
接続点の電位V1〜V127は、全て5Vとなる。一
方、電源端子12の電位は、0Vであるから、ノ−ドB
(抵抗R256と抵抗Rbの接続点)の電位Vbott
omは、 5V×{1280/(1280+10×12
8)}により、2.5Vに決まる。
【0072】従って、抵抗R129〜R256の各接続
点間の1階調の電位差は、(5−2.5)/128によ
り、約20mVとなる。
【0073】そこで、この状態においてテスタ15によ
りA/D変換器の抵抗R129〜R256側のテストを
行う。
【0074】次に、テスタ15は、スイッチ22aをオ
フとし、スイッチ22bをオンとする信号をテスト端子
24に与える。制御回路23は、当該信号に基づいてス
イッチ22aをオフとし、スイッチ22bをオンとす
る。
【0075】すると、抵抗R129から抵抗R256間
の各接続点の電位V129〜V255は、全て0Vとな
る。一方、電源端子11の電位は、5Vであるから、ノ
−ドA(抵抗Raと抵抗R1の接続点)の電位Vtop
は、5V×{(10×128)/(1280+10×1
28)}により、2.5Vに決まる。
【0076】従って、抵抗R1〜R128の各接続点間
の1階調の電位差は、(5−2.5)/128により、
約20mVとなる。そこで、この状態においてテスタ1
5によりA/D変換器の抵抗R1〜R128側のテスト
を行う。
【0077】なお、最初に、スイッチ22aをオフ、ス
イッチ22bをオンにして抵抗R1〜R128側のテス
トを行った後に、スイッチ22aをオン、スイッチ22
bをオフにして抵抗R129〜R256側のテストを行
ってもよい。
【0078】(b) A/D変換器のテストを終えた後
の通常動作時においては、制御回路23は、スイッチ2
2a,22bを共にオフとする制御信号をテスト端子2
4に与える。
【0079】従って、入力信号Vinのレベルを検出し
デジタル信号に変換し得る有効範囲は、Vtop=5V
×0.75=3.75 から Vbottom=5V×
0.25=1.25の範囲に決定される。
【0080】この場合、1階調の電位差は、(3.75
−1.25)/256により、約10mVとなる。上述
のように、本発明のA/D変換器のテスト方法によれ
ば、スイッチ22a,22bのオン・オフを制御するこ
とにより、テスト時における1階調の電位差を、通常動
作時における1階調の電位差よりも大きくすることがで
きる。
【0081】従って、仮に、通常動作時と同じ条件で、
1階調ごとにA/D変換器のテストを行う場合には、テ
スタは、10mV以下の精度で入力信号Vinを与えな
ければならないのに対し、本発明のテスト方法で、1階
調ごとにA/D変換器のテストを行う場合には、テスタ
は、20mV以下の精度で入力信号Vinを与えれば足
りる。つまり、本発明のテスト方法によれば、テスタ
は、従来の半分の精度を有していればよい。
【0082】なお、本実施例では、スイッチの数は、2
つに設定して説明したが、3つ以上設けることによっ
て、さらに低い精度の低価格のテスタでテストできると
共に、ノイズに対しても強くなる。この場合、スイッチ
は、互いに直列に接続され、その端部は、電源端子11
又は電源端子12に接続される。また、直列接続された
スイッチの各接続点は、抵抗R1〜Rnの各接続点のう
ちの所定の一つの接続点に接続される。 [D] 図7は、本発明の第4の実施例に係わるA/D
変換器を示している。この実施例は、本発明を直並列型
のA/D変換器に適用したものである。まず、図7のA
/D変換器の構成について述べる。このA/D変換器
は、IC内に形成されている。電源端子11には、IC
の外部から高レベルの基準電位(例えば5V)が印加さ
れ、電源端子12には、ICの外部から低レベルの基準
電位(例えば0V)が印加される。
【0083】電源端子11と電源端子12の間には、抵
抗Ra.Rbと、n個の抵抗R1〜Rnがそれぞれ直列
に接続されている。抵抗Ra.Rbは、直列接続された
抵抗の両端に配置され、入力信号(アナログ信号)のレ
ベルを検出できる範囲の上限と下限を決めている。
【0084】従って、入力信号の検出範囲を最大限に確
保したい場合には、抵抗Ra.Rbは不要であると共
に、入力信号の種類に応じて抵抗Ra.Rbの抵抗値を
調節し入力信号の検出範囲を決めることができる。
【0085】n個の抵抗R1〜Rnは、A/D変換器の
階調数を大まかに決めるためのものである。また、直列
接続されたk個の抵抗R1´〜Rk´が、各抵抗R1〜
Rnに並列に接続されている。例えば、8ビットA/D
変換器では、16個の抵抗R1〜Rn(n=16)と、
16個の抵抗R1´〜Rk´(k=16)が必要とな
る。これらの抵抗R1〜Rn,R1´〜Rk´は、ノ−
ド(抵抗RaとR1の接続点)Aとノ−ド(抵抗Rnと
Rbの接続点)Bの間に印加される電圧を分圧する。
【0086】また、各抵抗R1〜Rnのn−1個の接続
点のうち少なくとも1個は、所定電位が印加されるテス
ト端子21に接続されている。例えば、直列接続された
n個の抵抗抵抗R1〜Rnの中間点(例えば、nが16
の場合、抵抗R7とR8の接続点)がテスト端子21に
接続されている。このテスト端子21には、当該A/D
変換器のテスト時に、ICの外部から所定電位(例えば
電源電位、接地電位)Vtが印加される。
【0087】各抵抗R1〜Rnのn−1個の接続点の電
位V1〜Vn−1は、それぞれn−1個の電圧比較器C
11〜C1(n−1)のうちの所定の一つに入力され
る。また、入力信号Vinは、ICの外部から入力端子
13を介して電圧比較器C11〜C1(n−1)に入力
される。従って、各々の電圧比較器C11〜C1(n−
1)では、ある一つの接続点の電位と入力信号Vinの
電位が比較されることになる。
【0088】その結果、各電圧比較器C1〜C1(n−
1)は、入力信号Vinの電位が所定の接続点の電位よ
りも大きければ、高レベル(又は低レベル)の信号P1
〜Pn−1を出力し、逆に、入力信号Vinの電位が所
定の接続点の電位よりも小さければ、低レベル(又は高
レベル)の信号P1〜Pn−1を出力する。
【0089】各電圧比較器C11〜C1(n−1)の出
力信号P1〜Pn−1は、エンコ−ダ14aに入力され
る。エンコ−ダ14は、信号P1〜Pn−1をデジタル
コ−ドに変換する。
【0090】同様に、各抵抗R1´〜Rk´のk−1個
の接続点の電位V1〜Vk−1は、それぞれk−1個の
電圧比較器C21〜C2(k−1)のうちの所定の1つ
に入力される。また、入力信号Vinは、ICの外部か
ら入力端子13を介して電圧比較器C21〜C2(k−
1)に入力される。従って、各々の電圧比較器C21〜
C2(k−1)では、ある1つの接続点の電位と入力信
号Vinの電位が比較されることになる。
【0091】その結果、各電圧比較器C21〜C2(k
−1)は、入力信号Vinの電位が所定の接続点の電位
よりも大きければ、高レベル(又は低レベル)の信号P
1´〜Pk−1´を出力し、逆に、入力信号Vinの電
位が所定の接続点の電位よりも小さければ、低レベル
(又は高レベル)の信号P1´〜Pk−1´を出力す
る。
【0092】各電圧比較器C21〜C2(k−1)の出
力信号P1´〜Pk−1´は、エンコ−ダ14bに入力
される。エンコ−ダ14bは、信号P1´〜Pk−1´
をデジタルコ−ドに変換する。本発明のA/D変換器に
よれば、テスト端子21にテスタから所定電位を印加す
ることにより、テスト時における1階調の電位差を、通
常動作時における1階調の電位差よりも大きくすること
ができる。なお、本実施例では、テスト端子の数は、1
つに設定して説明したが、複数個設けることによって、
さらに低い精度の低価格のテスタでテストできると共
に、ノイズに対しても強くなる。この場合、テスト端子
は、ノ−ドAとノ−ドBの間を均等に分割するようにし
て設けるのが効果的である。また、極限的には、各接続
点にテスト端子を設けれることも可能である。 [E] 図8は、本発明の第5の実施例に係わるA/D
変換器を示している。この実施例は、本発明を直並列型
のA/D変換器に適用したものである。まず、図8のA
/D変換器の構成について述べる。このA/D変換器
は、IC内に形成されている。電源端子11には、IC
の外部から高レベルの基準電位(例えば5V)が印加さ
れ、電源端子12には、ICの外部から低レベルの基準
電位(例えば0V)が印加される。
【0093】電源端子11と電源端子12の間には、抵
抗Ra.Rbと、n個の抵抗R1〜Rnがそれぞれ直列
に接続されている。抵抗Ra.Rbは、直列接続された
抵抗の両端に配置され、入力信号(アナログ信号)のレ
ベルを検出できる範囲の上限と下限を決めている。
【0094】従って、入力信号の検出範囲を最大限に確
保したい場合には、抵抗Ra.Rbは不要であると共
に、入力信号の種類に応じて抵抗Ra.Rbの抵抗値を
調節し入力信号の検出範囲を決めることができる。
【0095】n個の抵抗R1〜Rnは、A/D変換器の
階調数を大まかに決めるためのものである。また、直列
接続されたl個の抵抗R1´〜Rk´が、各抵抗R1〜
Rnに並列に接続されている。例えば、8ビットA/D
変換器では、16個の抵抗R1〜Rn(n=16)と、
16個の抵抗R1´〜Rk´(k=16)が必要とな
る。これらの抵抗R1〜Rn,R1´〜Rk´は、ノ−
ド(抵抗RaとR1の接続点)Aとノ−ド(抵抗Rnと
Rbの接続点)Bの間に印加される電圧を分圧する。
【0096】また、このA/D変換器は、各抵抗Ra,
Rb、R1〜Rnに並列に接続されるスイッチ22−
a,22−b,22−1〜22−nを有している。この
スイッチ22−a,22−b,22−1〜22−nは、
制御回路23により独立にオン・オフが制御される。制
御回路23は、ICの外部(テスタ)からテスト端子2
4を介して入力されるテスト信号に基づいて、スイッチ
22−a,22−b,22−1〜22−nのオン・オフ
を独立に制御する。
【0097】各抵抗R1〜Rnのn−1個の接続点の電
位V1〜Vn−1は、それぞれn−1個の電圧比較器C
11〜C1(n−1)のうちの所定の一つに入力され
る。また、入力信号Vinは、ICの外部から入力端子
13を介して電圧比較器C11〜C1(n−1)に入力
される。従って、各々の電圧比較器C11〜C1(n−
1)では、ある一つの接続点の電位と入力信号Vinの
電位が比較されることになる。
【0098】その結果、各電圧比較器C1〜C1(n−
1)は、入力信号Vinの電位が所定の接続点の電位よ
りも大きければ、高レベル(又は低レベル)の信号P1
〜Pn−1を出力し、逆に、入力信号Vinの電位が所
定の接続点の電位よりも小さければ、低レベル(又は高
レベル)の信号P1〜Pn−1を出力する。
【0099】各電圧比較器C11〜C1(n−1)の出
力信号P1〜Pn−1は、エンコ−ダ14aに入力され
る。エンコ−ダ14は、信号P1〜Pn−1をデジタル
コ−ドに変換する。
【0100】同様に、各抵抗R1´〜Rk´のk−1個
の接続点の電位V1〜Vk−1は、それぞれk−1個の
電圧比較器C21〜C2(k−1)のうちの所定の一つ
に入力される。また、入力信号Vinは、ICの外部か
ら入力端子13を介して電圧比較器C21〜C2(k−
1)に入力される。従って、各々の電圧比較器C21〜
C2(k−1)では、ある一つの接続点の電位と入力信
号Vinの電位が比較されることになる。
【0101】その結果、各電圧比較器C21〜C2(k
−1)は、入力信号Vinの電位が所定の接続点の電位
よりも大きければ、高レベル(又は低レベル)の信号P
1´〜Pk−1´を出力し、逆に、入力信号Vinの電
位が所定の接続点の電位よりも小さければ、低レベル
(又は高レベル)の信号P1´〜Pk−1´を出力す
る。
【0102】各電圧比較器C21〜C2(k−1)の出
力信号P1´〜Pk−1´は、エンコ−ダ14bに入力
される。エンコ−ダ14bは、信号P1´〜Pk−1´
をデジタルコ−ドに変換する。本発明のA/D変換器に
よれば、スイッチ22−a,22−b,22−1〜22
−bのオン・オフを制御することにより、テスト時にお
ける1階調の電位差を、通常動作時における1階調の電
位差よりも大きくすることができる。なお、本実施例で
は、スイッチの数は、抵抗Ra,Rb,R1〜Rnの数
と同じだけ設けたが、2つ以上であれば、低い精度の低
価格のテスタでテストできると共にノイズに対して強く
するという目的は達成できる。即ち、例えばスイッチ
は、第3の実施例(図5を参照)のように接続してもよ
い。
【0103】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のA/D
変換器及びそのテスト方法によれば、次のような効果を
奏する。直列接続された抵抗の各接続点の少なくとも一
つにテスト端子を設け、製品の出荷テスト時には、テス
タから当該テスト端子に所定電位を印加することによ
り、当該出荷テスト時における1階調の電位差を、通常
動作時における1階調の電位差よりも大きくすることが
できる。
【0104】また、直列接続された抵抗の各接続点の少
なくとも一つと電源端子との間にスイッチを設け、製品
の出荷テスト時には、テスタからテスト端子に信号を与
えて当該スイッチのオン・オフを制御することにより、
当該出荷テスト時における1階調の電位差を、通常動作
時における1階調の電位差よりも大きくすることができ
る。
【0105】従って、本発明のテスト方法で1階調ごと
にA/D変換器のテストを行う場合には、通常動作時と
同じ条件で1階調ごとにA/D変換器のテストを行う場
合に比べ、テスタは低い精度で入力信号を与えれば足り
る。つまり、本発明のテスト方法によれば、テスタは、
従来より低い精度を有していればよい。
【0106】これにより、入力信号にノイズが発生し易
い環境においても、また、電圧源の精度がそれほどよく
ない安価なアナログ専用テスタで用いても、正確にA/
D変換器をテストし得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わるA/D変換器を
示す回路図。
【図2】図1のA/D変換器のテスト時のようすを示す
図。
【図3】本発明の第2の実施例に係わるA/D変換器を
示す回路図。
【図4】図3のA/D変換器のテスト時のようすを示す
図。
【図5】本発明の第3の実施例に係わるA/D変換器を
示す回路図。
【図6】図5のA/D変換器のテスト時のようすを示す
図。
【図7】本発明の第4の実施例に係わるA/D変換器を
示す回路図。
【図8】本発明の第5の実施例に係わるA/D変換器を
示す回路図。
【図9】従来のA/D変換器を示す回路図。
【符号の説明】
11,12 …電源端子、 13 …入力端子、 14,14a,14b …エンコ−ダ、 15 …テスタ、 16 …IC、 17 …出力端子、 21,21a,21b …テスト端子、 22a,22b,22−a,22−b,22−1〜22
−n …スイッチ、 23 …制御回路、 24 …テスト端子、 Ra,Rb,R1〜Rn,R1´〜Rk´ …抵抗、 C1〜Cn−1,C11〜C1(n−1),C21〜C
2(k−1) …電圧比較器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03M 1/36

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準電圧を分圧する複数の抵抗と、 前記複数の抵抗の各接続点における電位とアナログ信号
    の電位とを比較し、その比較結果を用いて前記アナログ
    信号をデジタル信号に変換する手段と、 テスト時において、テスト手段から与えられる電位を前
    記複数の抵抗の各接続点のうちの少なくとも1つに印加
    する手段とを具備することを特徴とするA/D変換器。
  2. 【請求項2】 基準電圧を分圧する複数の抵抗と、 前記複数の抵抗の各接続点における電位とアナログ信号
    の電位とを比較し、その比較結果を用いて前記アナログ
    信号をデジタル信号に変換する手段と、 テスト時において、テスト手段から与えられる信号に基
    づいて前記複数の抵抗の一部を短絡させる手段とを具備
    することを特徴とするA/D変換器。
  3. 【請求項3】 前記複数の抵抗は、第1電位を供給する
    第1端子と第2電位を供給する第2端子との間に直列接
    続され、 前記手段は、前記第1端子と前記複数の抵抗の各接続点
    のうちの1つを短絡させるスイッチと、前記第2端子と
    前記複数の抵抗の各接続点のうちの1つを短絡させ得る
    スイッチとを有することを特徴とする請求項2に記載の
    A/D変換器。
  4. 【請求項4】 基準電圧を分圧する複数の抵抗の各接続
    点のうちの少なくとも1つにテスト端子を接続し、 テスト時においては、テスト手段により発生した所定電
    位を前記テスト端子に与えながらテストを行い、 通常動作時においては、前記テスト端子を解放した状態
    で動作を行うことを特徴とするA/D変換器のテスト方
    法。
  5. 【請求項5】 基準電圧を分圧する複数の抵抗の各接続
    点のうちの少なくとも1つを分断し、その分断された接
    続点における各端部にそれぞれテスト端子を接続し、 テスト時においては、テスト手段により発生した所定電
    位を各テスト端子に与えながらテストを行い、 通常動作時においては、分断された接続点における各テ
    スト端子を互いに接続して動作を行うことを特徴とする
    A/D変換器のテスト方法。
  6. 【請求項6】 基準電圧を分圧する複数の抵抗の一部を
    テスト手段から与えられる信号により短絡させる手段を
    設け、 テスト時においては、前記手段により前記複数の抵抗の
    一部を短絡させた状態でテストを行い、 通常動作時においては、前記複数の抵抗の一部の短絡を
    解除して動作を行うことを特徴とするA/D変換器のテ
    スト方法。
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