JPH0732675Y2 - スラブ・梁等の耐火被覆構造 - Google Patents

スラブ・梁等の耐火被覆構造

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JPH0732675Y2
JPH0732675Y2 JP6401690U JP6401690U JPH0732675Y2 JP H0732675 Y2 JPH0732675 Y2 JP H0732675Y2 JP 6401690 U JP6401690 U JP 6401690U JP 6401690 U JP6401690 U JP 6401690U JP H0732675 Y2 JPH0732675 Y2 JP H0732675Y2
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JP
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fireproof coating
slab
heat insulating
insulating material
fireproof
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幹 伊藤
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日鐵建材工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、建築物のスラブ・梁等の耐火被覆構造の改良
に関する。
(従来の技術) 従来のスラブ・梁等の耐火被覆構造の1つに、実開平1-
62415号公報に見られるように、ロックウール層の表面
をセラミックファイバー層で覆って、ピンでデッキプレ
ートに固定する構造、つまりスラブの下面に耐火被覆を
行う構造のものがある。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上記の耐火被覆構造は、耐火被覆材の幅がそ
れ程長くないが、長手方向が6mもある長いものであるた
め、また耐火被覆材が剛性の板体でないため、固定用の
ピンを数多く打たないと下方にたるんでくるという問題
点があった。従って、施工に手間がかかるため、実際上
は耐火被覆材を前記実開平1-62415号公報に見られるよ
うに、耐火被覆の必要なデッキプレートのセル下面だけ
ではなく、幅を広くとって耐火被覆材を張り付けなけれ
ばならなかった。また、施工時には耐火被覆材のたるみ
が見られない場合でも、高熱によりたるみが大きくなっ
て、セル下面との間に隙間ができるため、火災発生時に
は火炎や燃焼ガスが隙間を伝ってセルを延焼し、さらに
上階へと延焼することとなるので、耐火被覆の役目を果
たさなくなるという致命的な問題が生じるものである。
そこで本考案は、耐火被覆材固定用のピンの数を減少
し、施工を簡単化した上、耐火被覆材のたるみを防止で
き、しかも耐火被覆材の面積を少なくでき、さらに火災
発生時にも高熱により耐火被覆材がたるむことのないス
ラブ・梁等の耐火被覆構造を提供しようとするものであ
る。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するための本考案のスラブ・梁等の耐火
被覆構造は、断熱材の表面を耐火断熱材で覆い、かつ、
この耐火断熱材を断熱材の側面から裏面の一部まで折り
曲げて覆うと共に前記断熱材と前記耐火断熱材の間にお
ける側端部に補強材を長手方向に沿って挿入してなる耐
火被覆材を、スラブまたは梁の下面に固定したことを特
徴とするものである。
(作用) 上述のように構成されたスラブ・梁等の耐火被覆構造
は、スラブまたは梁の下面に固定した耐火被覆材が、断
熱材と耐火断熱材の間における側端部に、補強材を長手
方向に沿って挿入してなるものであるから、剛性を有
し、たるむことがない。従って、スラブまたは梁に固定
するためのピンを打つピッチを広くとれ、すなわちピン
の数を減少でき、施工に手間がかからない。また、耐火
被覆材の幅を必要以上に広くせずともよく、耐火被覆の
面積を少なくできる。さらに、前記のように耐火被覆材
は剛性を有するので、高熱にあってもたるみにくく、ス
ラブや梁の下面との間に隙間が生じにくく、火災発生時
に火炎や燃焼ガスがスラブや梁の下面の間に侵入しにく
く、延焼を防止できて、耐火被覆本来の役目を果たすこ
とができる。
(実施例) 本考案のスラブ・梁等の耐火被覆構造の一実施例を図に
よって説明すると、第1図に示すように断熱材、本例で
はロックウール1の表面を、耐火断熱材、本例ではセラ
ミックファイバー2で覆い、かつ、このセラミックファ
ィバー2をロックウール1の側面から裏面の一部まで折
り曲げて覆うと共に、前記ロックウール1とセラミック
ファイバー2の間の側端部、本例ではロックウール1の
側面と裏面とのコーナ部に、補強材として鋼製丸棒3を
長手方向に沿って挿入してなる耐火被覆材4を、スラブ
5の下面にピン6にて固定したものである。
第2図の実施例は、補強材としての鋼製丸棒3を、鋼製
帯材7に代えた場合であり、第3図の実施例は、鋼製L
形材8に代えた場合であり、第4図の実施例は、ピン穴
9をあけた鋼製帯材10を、ロックウール1の側面と裏面
とのコーナ部よりやや内側にてセラミックウール2との
間に挿入し、ピン6を鋼製帯材10のピン穴9を貫通し
て、スラブ5の下面に打ち込んだ場合である。
第5図乃至第7図の実施例は、それぞれ第1図乃至第3
図の鋼製丸棒3、鋼製帯材7、鋼製L形材8を、ロック
ウール1の側面と表面とのコーナー部におけるセラミッ
クファイバー2との間に挿入した場合であり、第8図の
実施例は、ピン穴9をあけた鋼製帯材10を、第4図とは
逆に、ロックウール1の側面と表面とのコーナー部より
やや内側にてセラミックファイバー2との間に挿入し、
ピン6鋼製帯材10のピン穴9を貫通して、スラブ5の下
面に打ち込んだ場合である。
第9図の実施例は、補強材として一側端を屈曲した鋼製
帯材11を、ロックウール1の側面全体と裏面の一部にお
けるセラミックファイバー2との間に挿入した場合であ
り、第10図の実施例は、前記の鋼製帯材11を、ロツクウ
ール1の側面全体と表面の一部におけるセラミツクファ
イバー2との間に挿入した場合である。
第11図の実施例は、補強材として両側を屈曲した鋼製帯
材12を、ロックウール1の側面全体と表裏両面の一部に
おけるセラミックファイバー2との間に挿入した場合で
ある。
上記各実施例に示すように本考案のスラブ・梁等の耐火
被覆構造は、スラブ5の下面に固定した耐火被覆材4
が、断熱材であるロックウール1と耐火断熱材であるセ
ラミックファイバー2の間における側端部に、補強材で
ある鋼製丸棒3,鋼製帯材7,鋼製L形材8,ピン穴9をあけ
た鋼製帯材10,一側端を屈曲した鋼製帯材11,両側端を屈
曲した鋼製帯材12等を長手方向に沿って挿入してなるも
のであるから、剛性を有し、たるむことがない。従っ
て、スラブ5に固定するためのピン6を打つピッチを広
くとれ、それだけのピン6の数を減少できて、施工に手
間がかからない。また、耐火被覆材4の幅を必要以上に
広くせずともよく、耐火被覆の面積を少なくできる。さ
らに、前記のように耐火被覆材4は剛性を有するので、
高熱にあってもたるみにくく、スラブ5の下面との間に
隙間が生じにくく、火災発生時に火炎や燃焼ガスがスラ
ブ5の下面の間に侵入しにくく、延焼を防止できて、耐
火被覆本来の役目をはたすことができる。
尚、前記各実施例はいずれも補強材3,7,8,10,11,12が、
耐火被覆材4の長手方向に連続しているが、第12図に示
すように長手方向で数本に分断して連続させないように
すれば、スラブ5の変形に耐火被覆材4を追従させるこ
とができる。また前記各実施例における補強材はいずれ
も鋼製であるが、アルミ製でも良いものである。さらに
前記各実施例はスラブ5の下面に適用した場合である
が、梁に適用した場合は、耐火被覆材4が梁の外面に沿
って形に屈曲成形されるものである。
スラブのセルラデッキに、耐火被覆構造を適用する場
合、従来は施工現場で第13図に示すようにセルラデッキ
13をデッキプレート14間に組み込み配設した後、その下
面に耐火被覆材4′をデッキプレート14にまたがって取
り付けなければならなかったが、本考案の耐火被覆構造
は、耐火被覆材4が剛性を有し、幅を必要以上に広くせ
ずとも良いので、セルラデッキ13の下面のみに取り付け
ればよい。従って、工場で第14図に示すようにセルラデ
ッキ13の下面に耐火被覆材4を取り付けた後、現場に運
び、デッキプレート14間に組み込み配設できるので、作
業が厄介な耐火被覆材4の現場施工を省略できる。
(考案の効果) 以上の通り本考案のスラブ・梁等の耐火被覆構造は、ス
ラブまたは梁の下面に固定した耐火被覆材が、断熱材と
耐火断熱材の間における側端部に、補強材を長手方向に
沿って挿入してなるものであるから、剛性を有し、たる
むことがないため、耐火被覆材固定用のピンの数を減少
できて、施工に手間がかからず、また耐火被覆材の幅を
必要以上に広くせずともよくて耐火被覆の面積を少なく
でき、さらに高熱にあってもたるみにくく、スラブや梁
の下面に隙間が生じにくいので、火災発生時に火炎や燃
焼ガスがスラブや梁の下面の間に侵入しにくく、延焼を
防止できて、耐火被覆本来の役目を果たすことができ
る。その上本考案の耐火被覆構造は、スラブのセルラデ
ッキに適用する場合、耐火被覆材をセルラデッキの下面
にのみ取り付ければよいので、工場でセルラデッキに耐
火被覆材を取り付けた後、現場に運び、デッキプレート
間に組み込み配設することにより、作業が厄介な耐火被
覆材の現場を省略できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第11図はそれぞれ本考案のスラブ・梁等の耐
火被覆構造の実施例を示す図、第12図は本考案のスラブ
・梁等の耐火被覆構造において、補強材を長手方向で分
断した例を示す図、第13図はスラブのセルラデッキに耐
火被覆材を現場施工した従来例の耐火被覆構造を示す
図、第14図はスラブのセルラデッキに耐火被覆材を工場
にて施工した本考案の耐火被覆構造を示す図である。 1……ロックウール(断熱材)、2……セラミックファ
イバー(耐火断熱材)、3……鋼製丸棒(補強材)、4
……耐火被覆材、5……スラブ、6……ピン、7……鋼
製帯材(補強材)、8……鋼製L形材(補強材)、10…
…ピン穴を有する鋼製帯材(補強材)、11……一側端を
屈曲した鋼製帯材(補強材)、12……両側端を屈曲した
鋼製帯材(補強材)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スラブ・梁等の耐火被覆構造において、断
    熱材の表面を耐火断熱材で覆い、かつ、この耐火断熱材
    を断熱材の側面から裏面の一部まで折り曲げて覆うと共
    に前記断熱材と前記耐火断熱材の間における側端部に補
    強材を長手方向に沿って挿入してなる耐火被覆材を、ス
    ラブまたは梁の下面に固定したことを特徴とするスラブ
    ・梁等の耐火被覆構造。
JP6401690U 1990-06-19 1990-06-19 スラブ・梁等の耐火被覆構造 Expired - Lifetime JPH0732675Y2 (ja)

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JP6401690U JPH0732675Y2 (ja) 1990-06-19 1990-06-19 スラブ・梁等の耐火被覆構造

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JPH0423722U JPH0423722U (ja) 1992-02-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014062645A (ja) * 2012-08-31 2014-04-10 Nichias Corp 断熱ユニット、断熱ユニットの製造方法および加熱炉

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JP6413449B2 (ja) * 2014-08-06 2018-10-31 新日鐵住金株式会社 合成スラブ

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JP2014062645A (ja) * 2012-08-31 2014-04-10 Nichias Corp 断熱ユニット、断熱ユニットの製造方法および加熱炉

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