JPH07325938A - 自動券売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 運賃改正があっても容易に対処できる自動券
売機を提供する。 【構成】 自動券売機の本体の設置されている駅を中心
として同一乗車料金の各駅まで毎に区分して形成された
区数を表示した複数の区数釦からなる区数釦群と、一つ
の区数釦が押下されたときに、その区数釦に対応した乗
車券の購入金額を表示する表示手段と、表示された購入
金額を満たす金額が投入されたときに、その購入金額に
対応した乗車券を発券する発券制御手段とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は自動券売機に係り、特
に、運賃改正が行われたときに容易に対処することので
きるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】図４は、従来の自動券売機の概略構成を
示す正面図であって、自動券売機の本体（以下、本体と
いう）ａと、その本体ａの上方に設けられている路線図
ｂとから構成されている。

【０００３】本体ａの接客パネル１には、本体ａに投入
した投入金額，乗車券の購入金額，釣銭が発生したとき
の釣銭金額，その他の利用者への案内を行うための表示
画面２と、乗車券をプリペイドカード（本発明ではプリ
ペイドカードも金銭に含めている。）で行うときのカー
ド挿入口３ａ，乗車券を硬貨で行うときの硬貨投入口３
ｂ，乗車券を紙幣で行うときの紙幣挿入口３ｃからなる
金銭投入口３と、購入金額の表示されている押釦群から
なる購入金額釦４と、乗車券及び釣銭の排出出口５とが
設けられている。

【０００４】なお、接客パネル１には、係員と応答する
ための呼出釦、マイクロホン及びスピーカ、あるいは子
供用選択釦や枚数選択釦等が設けられているが、ここで
は省略されている。

【０００５】路線図ｂには、本体ａの設置されている駅
（図示上では当駅）から各駅までの料金を表示した路線
が表示されている。

【０００６】上記構成の本体ａは、図示しないマイクロ
コンピュータで統括的に制御されるように構成されてい
る。そして、今、例えば、Ｃ駅までの乗車券を購入しよ
うとする場合は、利用者は路線図ｂからＣ駅までの料金
（図示の例では３００円）を確認し、そのＣ駅までの料
金を満たす金銭を金銭投入口３から投入する。

【０００７】投入された金額（図示の例では５００円）
は、表示画面２に表示され、次いでＣ駅までの料金の購
入金額釦４が押下されると、その購入金額と釣銭額（図
示の例では２００円）とが表示画面２に表示されるとと
もに、排出口５からＣ駅までの乗車券と釣銭とが排出さ
れる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動券売機は、料金の表示された購入金額釦４を押
下して乗車券を購入するようになっているので、運賃改
正が行われたときは、購入金額釦４を交換する必要があ
るとともに、路線図ｂの書換えを必要とし、コストがか
かるだけでなく、作業時間も多く必要とする欠点があっ
た。

【０００９】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、運賃改正時
に、容易に対処することのできる自動券売機を提供する
ことにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明に係る自動券売機
は、上記目的を達成するために、本体の設置されている
駅を中心として同一乗車料金の各駅まで毎に区分して形
成された区数を表示した複数の区数釦からなる区数釦群
と、その区数釦群の中の一つの区数釦が押下されたとき
に、その区数釦に対応した乗車券の購入金額を表示する
表示手段と、その表示手段に表示された購入金額を満た
す金額が前記本体に投入されたときに、その購入金額に
対応した乗車券を発券する発券制御手段とを有すること
を特徴としている。

【００１１】

【作用】上記構成において、本体の設置されている駅を
中心として同一乗車料金の各駅まで毎に区分して形成さ
れた区数を表示した複数の区数釦の一つの区数釦が押下
されると、その区数釦に対応した乗車券の購入金額が表
示手段により表示される。そして、その表示された購入
金額を満たす金額が本体に投入されると、その購入金額
に対応した乗車券が発券制御手段により発券される。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、従来と同一構成要素には同一符号を用い、
これら構成要素については説明が重複するため新規な部
分のみについて異なる符号を付して説明する。

【００１３】図１中、１０は、刻印により区数の表示さ
れた複数の区数釦１０ａ，１０ｂ…からなる区数釦群で
あり、従来の購入金額釦４の位置に設けられている。

【００１４】ここで区数とは、本体ａの設置されている
駅（当駅）を中心として同一乗車料金の各駅まで毎に区
分して形成された数字で、図１の路線図ｂの例では、Ａ
駅、イ駅及びロ駅は区数「１」に、Ｂ駅は区数「２」
に、Ｃ駅は区数「３」に、またＤ駅及びＥ駅は区数
「４」に区分されている。そして、路線図ｂは、従来の
路線図（図４参照）が料金表示であるのに対し、区数
「１」，「２」が表示されている。

【００１５】図１中、ｂ′は路線図ｂの隣に設けられた
料金表で、各区数「１」，「２」…にそれぞれ対応した
乗車料金が表示されている。なお、この乗車料金の欄は
差換え自由に構成されている。

【００１６】図１中、Ｃは本体ａを統括的に制御する制
御器であって、その電気的構成は、図２に示されてい
る。

【００１７】すなわち、制御器Ｃは、ＲＯＭ２０に格納
されているシステムプログラムとＲＡＭ２１に格納され
ているワーキングデータを用いて発券処理用の演算処理
を行う中央処理部（ＣＰＵ）２２を有している。

【００１８】ＣＰＵ２２は、Ｉ／Ｏユニット２３を介し
て区数釦群１０からの信号を入力する入力ドライバ２４
と、表示画面２を駆動制御する表示ドライバ２５と、金
銭投入口３から投入された金銭を鑑別し、必要に応じて
釣銭を排出する金銭ユニット２６と、乗車券を発券する
発券ユニット２７とを接続している。

【００１９】次に、図３のフローチャートを用いて、本
実施例に係る自動券売機の発券制御動作について説明す
る。

【００２０】今、利用者がＣ駅までの乗車券を購入しよ
うとしているものとする。この場合、その利用者によっ
て区数釦１０ｃが押下される（ステップ１００肯定。以
下、ステップをＳとする。）。

【００２１】この区数釦１０ｃにより、Ｃ駅までの乗車
料金、つまり乗車券の購入金額（図１の例では３００
円）が表示画面に２に表示される（Ｓ１０２）。

【００２２】金銭投入口３に購入金額を満たす金銭（図
１の例では５００円）が投入されると、その投入された
金額が表示画面２に表示されるとともに、釣銭の額（図
１の例では２００円）が表示画面２に表示される（Ｓ１
０４否定、Ｓ１０６肯定、Ｓ１０８）。そして、排出口
５からは、Ｃ駅までの乗車券と釣銭とが排出される（Ｓ
１１０）。

【００２３】上述の例は、区数釦１０ｃを金銭の投入に
先立って押下した場合であるが、先に本体ａに金銭を投
入してもよい（Ｓ１００否定、Ｓ１０６肯定、Ｓ１０
８）。

【００２４】本実施例に係る自動券売機では、区数釦１
０ａ，１０ｂ…のいずれかが押下されると、その押下さ
れた区数釦に対応した乗車料金（購入金額）が表示画面
２に表示されるので、料金表ｂ′を必ずしも必要としな
い。しかし、この料金表ｂ′が設けられていると、先に
本体ａに金銭を投入するときに便利である。

【００２５】以上のように、本実施例に係る自動券売機
は、運賃改正があっても従来のように料金の表示されて
いる購入金額釦や路線図を変更する必要がなく、従来と
同様の運賃改正に伴うＲＯＭ２０又はＲＡＭ２１のプロ
グラムを変更するだけでよい。したがって、低コスト
に、しかも短時間に運賃改正に対処することができる。

【００２６】

【発明の効果】本発明に係る自動券売機は、本体の設置
されている駅を中心として同一乗車料金の各駅まで毎に
区分して形成された区数を表示した複数の区数釦からな
る区数釦群と、その区数釦群の中の一つの区数釦が押下
されたときに、その区数釦に対応した乗車券の購入金額
を表示する表示手段と、その表示手段に表示された購入
金額を満たす金額が前記本体に投入されたときに、その
購入金額に対応した乗車券を発券する発券制御手段とか
らなるので、従来のように、料金の表示された購入金額
釦を変更する必要がなく、低コストに、容易に対処する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る自動券売機の正面図で
ある。

【図２】制御器の電気的構成を示すブロック図である。

【図３】発券制御動作を示すフローチャートである。

【図４】従来の自動券売機の正面図である。

【符号の説明】

ａ 自動券売機の本体（本体） ｂ 路線図 ｂ′ 料金表 Ｃ 制御器 １ 接客パネル ２ 表示画面 ３ 金銭投入口 ５ 排出口 １０ 区数釦群 １０ａ，１０ｂ… 区数釦

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動券売機の本体の設置されている駅を
   中心として同一乗車料金の各駅まで毎に区分して形成さ
   れた区数を表示した複数の区数釦からなる区数釦群と、 前記区数釦群の中の一つの区数釦が押下されたときに、
   その区数釦に対応した乗車券の購入金額を表示する表示
   手段と、 前記表示手段に表示された購入金額を満たす金額が前記
   自動券売機の本体に投入されたときに、その購入金額に
   対応した乗車券を発券する発券制御手段と、 を有することを特徴とする自動券売機。