JP2933499B2 - 自動券売機 - Google Patents

自動券売機

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動券売機に係り、特に
子供用乗車券を購入するときに便利なものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、子供用乗車券(以下、子供券とい
う)も購入できる自動券売機は、自動券売機の本体(以
下、本体という)が大人用乗車券(以下、大人券とい
う)発行モードに設定されているため、子供券を購入す
る際は、本体に設けられている子供券用の選択釦を押下
して本体を子供券発行モードに設定するようにしてい
る。
【0003】本体が子供券発行モードに設定され、さら
に本体に投入された金銭の金額で購入できる口座釦群
(乗車料金釦群)のなかから、目的駅までの料金表示の
口座釦を押下されると、その押下された口座釦に対応し
た子供券が発行される。この際、押下される口座釦の表
示は、子供券の料金(以下、子供料金という)である。
なお、大人券の料金(以下、大人料金という)と各駅ま
での関係は、本体の上部、又は本体の上方に設けられて
いる運賃表に示されている。
【0004】また、通常、子供料金は、大人料金の半額
に設定されていて、割切れない場合の10円未満の料金
は、鉄道会社により切捨てされるように、例えば大人料
金が190円の場合、子供料金は90円となったり、あ
るいは切上げになるように、例えば上述の例では子供料
金が100円となるように運用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の子供券も購入できる自動券売機は、子供券を購入す
る際の口座釦の押下は、大人券の料金表示の口座釦を用
いて行われているため、子供券の料金の計算は、利用者
自身が半額計算を行わなければならないという不便があ
った。
【0006】この半額計算は、大人券の料金の金額が2
00円あるいは400円等の半額計算のしやすい場合は
問題がないが、大人券の料金が1590円のようになる
と、簡単に計算できなくなる不便があった。
【0007】そこで、本発明は、上記欠点を除去するた
めになされたものであって、その目的は、子供料金が分
かりやすくなるようにした自動券売機を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動券売機
は、上記目的を達成するために、本体に設けられた乗車
料金の表示されている口座釦群の中から一つの口座釦が
押下されたときに、その本体へその押下された口座釦に
対応する乗車料金を満たす金銭が投入されたことを条件
に、その押下された口座釦に対応する乗車券を発行する
自動券売機において、前記本体を子供券の発行モードに
設定する設定手段と、その設定手段で前記本体が子供券
の発行モードに設定されたときに、前記口座釦群にそれ
まで表示されていた大人券の料金を、子供券の料金及び
その子供券の料金に対応する大人券の料金に表示する表
示制御手段とを有することを特徴としている。
【0009】
【作用】上記構成において、表示制御手段は、設定手段
で本体が子供券の発行モードに設定されたときに、口座
釦群の表示を、それまで表示されていた大人券の料金か
ら子供券の料金及びその子供券の料金に対応する大人券
の料金に表示する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、一実施例に係る自動券売機の正面図であ
って、本体aの上方には、路線図を基にした料金表bが
設けられている。
【0011】この料金表bにおいて当駅とは、周知の料
金表と同様に、本体aの設置されている駅を意味してい
る。また、料金表bに示される各駅A〜Fは、本体aで
購入できる範囲を示しているとともに、各駅A〜Fにそ
れぞれ示されている数字は、大人料金を意味している。
【0012】本体aの接客パネル1の上部には、本体a
の稼動状態を表示する表示部2が設けられている。この
表示部2の下方の接客パネル1には、表示画面3が設け
られていて、この表示画面3の右隣に設けられている硬
貨投入口4a、又はプリペイドカード(本発明ではプリ
ペイドカードも金銭に含めている。)及び紙幣の挿入口
4bから投入された金銭の金額、後述する口座釦で押下
されたときの料金あるいは釣銭の金額等が表示できるよ
うに構成されている。
【0013】表示画面3の下方の接客パネル1には、子
供券を購入するときに押下される子供券選択釦5及び乗
車券を2枚又は3枚等の複数枚一括購入するときの枚数
釦6,6…が設けられている。これら釦5,6は、押下
されたときに点灯表示されるように電球が内蔵されてい
る。
【0014】口座釦群7は、接客パネル1の中央よりや
や下方に設けられていて、多数の口座釦から構成されて
いる。各口座釦は、周知の口座釦と同様に、図示しない
がセブンセグメント又はLEDが設けられていて、料金
の数字が表示できるように構成されている。
【0015】本実施例に係る口座釦群7の各口座釦は、
後述の図4(b)及び図5(b)に示されるように、数
字が上下2段に表示できるように構成されているととも
に、下段の数字には、「大人」の文字が添えられて上段
の表示よりも小さく表示されるように構成されている。
【0016】図1中、8は接客パネル1の下部に設けら
れた返却口であり、乗車券及び釣銭が放出されるように
構成されている。また、図1中、9及び10はスピーカ
及びマイクロホンであり、係員と応答するときに用いら
れ、さらに11は乗車券の購入動作を途中で中止すると
きに押下される取消釦であり、そして、12は係員に連
絡するときに押下される呼出釦である。
【0017】図1中Cは、本体aを統括的に制御するマ
イクロコンピュータを中心に構成される制御器である。
この制御器Cは、図2に示されるように、ROM20に
格納されているシステムプログラムとRAM21に格納
されているワーキングデータとを用いて乗車券の発行の
ための演算処理を行う中央処理部(CPU)22を有し
ている。
【0018】CPU22は、I/Oユニット23を介し
て、硬貨投入口4a又は挿入口4bから挿入された金銭
を検銭し、必要に応じて釣銭を放出する金銭処理ユニッ
ト24と、乗車券に所定のデータを書込むとともに、所
定事項を印字して発行する発行処理ユニット25と、口
座釦群7の表示を駆動制御する表示ドライバ26と、子
供券選択釦5の入力信号を取込む入力ドライバ27とが
接続されている。
【0019】なお、CPU22には、枚数釦6,6…等
の入力信号を取込む入力ドライバの各種のドライバ等が
接続されているが、本発明の説明に直接関係ないので省
略されている。
【0020】次に、図3のフローチャート、図4及び図
5の口座釦(図1の口座釦群7のうちの2つの口座釦7
a,7bを例とする。)の表示例を用いて本実施例に係
る自動券売機の制御動作について説明する。
【0021】今、本体aが稼動中で、このとき利用者に
より所定の金額の金銭が硬貨投入口4a又は挿入口4b
から投入されたとする(ステップ100肯定。以下、ス
テップをSとする。)。この金銭の投入により、本体a
の口座釦群7のうち、その投入された金銭で購入できる
範囲の大人券用の口座釦が点灯表示される(S10
2)。図1の例では、本体aに300円投入されたた
め、口座釦群7の上段の列の140円から290円まで
の口座釦が点灯されている(図4(a),図5(a)参
照)。
【0022】この点灯表示の状態において、子供券選択
釦5が押下されることなく、点灯表示されている中のう
ちの一つ口座釦が押下されれば、その押下された口座釦
に対応した大人券が返却口8に排出され、また金銭があ
ればその釣銭も排出される(S104否定、S108肯
定、S110)。
【0023】ところで、口座釦群7が点灯表示されてい
る状態で子供券選択釦5が押下されると、口座釦群7は
子供券が購入できる範囲まで点灯表示範囲が広がるとと
もに、その点灯表示された各口座釦の表示は2段表示に
変化される(S104肯定、S106。図4(b)及び
図5(a)参照)。
【0024】図1の表示状態(本体aに300円投入し
た状態)の例では、子供券が大人券の半額の場合、60
0円までの口座釦が点灯され、その600円の口座釦は
上段に「600」数字が、下段に「大人300」の文字
と数字が点灯表示される。
【0025】この点灯表示の状態において、点灯表示さ
れている中のうちの一つ口座釦が押下されれば、その押
下された口座釦に対応した子供券が返却口8に排出さ
れ、また金銭があればその釣銭も排出される(S108
肯定、S110)。
【0026】以上のように、本実施例に係る自動券売機
においては、子供券選択釦5が押下されると、子供料金
と大人料金とが対となって表示されるので、子供料金を
計算する必要がなく、極めて使い勝手の優れたものとす
ることができる。
【0027】図6は、本発明の他の実施例を示すもので
あって、本体aの口座釦群をタッチパネル式にしたとき
のタッチパネルの正面図である。すなわち、このタッチ
パネル30には、上述の実施例の口座釦群7の部分に当
る口座群部7′が表示されるように構成されている。そ
して、子供券選択釦5が押下されると、口座群部7′の
各口座表示部7″が、上記図4(b)及び図5(b)に
示したように、子供料金と大人料金とが対になって表示
される。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る自動券売機は、本体を子供
券の発行モードに設定する設定手段と、その設定手段で
前記本体が子供券の発行モードに設定されたときに、口
座釦群にそれまで表示されていた大人券の料金を、子供
券の料金及びその子供券の料金に対応する大人券の料金
に表示する表示制御手段とからなるので、子供料金と大
人料金とが対となって表示され、子供料金を計算する必
要がなく、極めて使い勝手の優れたものとすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動券売機の正面図で
ある。
【図2】制御器の概略構成を示すブロック図である。
【図3】制御動作を示すフローチャートである。
【図4】口座釦の表示例である。
【図5】口座釦の表示例である。
【図6】本発明の他の実施例に係る自動券売機のタッチ
パネルの正面図である。
【符号の説明】
a 自動券売機の本体(本体) b 料金表 C 制御器 1 接客パネル 2 表示部 3 表示画面 4a 硬貨投入口 4b 挿入口 5 子供券選択釦 6 枚数釦 7 口座釦群 7a,7b 口座釦 8 返却口 9 スピーカ 10 マイクロホン 11 取消釦 12 呼出釦 30 タッチパネル 7′ 口座群部 7″ 口座表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−146392(JP,A) 特開 昭53−119100(JP,A) 特開 昭56−35287(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G07B 1/00 - 9/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動券売機の本体に設けられた乗車券の
    料金の表示されている口座釦群の中から一つの口座釦が
    押下されたときに、その自動券売機の本体へその押下さ
    れた口座釦に対応する乗車料金を満たす金銭が投入され
    たことを条件に、その押下された口座釦に対応する乗車
    券を発行する自動券売機において、 前記自動券売機の本体を子供用乗車券の発行モードに設
    定する設定手段と、 前記設定手段で前記自動券売機の本体が子供用乗車券の
    発行モードに設定されたときに、前記口座釦群にそれま
    で表示されていた大人用乗車券の料金を、子供用乗車券
    の料金及びその子供用乗車券の料金に対応する大人用乗
    車券の料金に表示する表示制御手段と、 を有することを特徴とする自動券売機。
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