JP3574300B2 - 自動券売機 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動券売機に係り、特に、車いす利用者に好適な自動券売機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の自動券売機は、健常者を対象に作られている。すなわち、自動券売機の本体（以下、「本体」という）の接客面は、平均的な身長の健常者が自然な形で立った状態で、目的とする乗車券の口座釦を無理なく自然な形で押下できるように口座釦群が設けられている。
【０００３】
また、乗車券の購入代金の紙幣や硬貨の金銭投入、プリペイドカードの挿入口、及び釣銭の取出しが自然な形で無理なく行えるように、金銭投入口及びカード挿入口は、口座釦群の位置よりも下方の位置に設けられている。さらに、乗車券の発券口も、同様の理由により、口座釦群の位置よりも下方の位置に設けられている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の自動券売機の接客面は、平均的な身長の健常者を対象に設計されているので、健常者よりも目の高さが下になる車いす利用者にとっては、口座釦群が見えずらく、しかも操作しにくいという欠点があった。
【０００５】
特に、近年のように、口座釦群がタッチパネル式の表示画面になると、視線方向によっては、表示内容を認識することができないという欠点があった。
【０００６】
そこで、本発明は、上記欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、車いす利用者が容易に口座釦を操作することのできる自動券売機を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動券売機は、上記目的を達成するために、本体の接客面中の口座釦群よりも下の下部に、その口座釦群の中のその自動券売機の本体の設置駅から乗車できる最低運賃の乗車券用の口座釦と対応した車いす利用者用口座釦を設けたことを特徴としている。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図１は一実施の形態に係る自動券売機の正面図、図２はその縮小した右側面図であって、本体１の接客面２は、中央部が傾斜したスラント型を呈している。
【０００９】
接客面２の上部には、本体１の稼動状態を示す案内部３が設けられ、その中央部のスラント部には、平均的な身長の健常者が立った状態で、かつ、自然な形で無理なく操作できる位置に、ほぼ正方形の周知のタッチパネル式の表示画面４が設けられている。また、表示画面４の下方には、枚数設定釦や子供券指定等の選択釦群からなる選択釦部５が設けられている。そして、接客面２の下部には、硬貨投入口６及び紙幣挿入口７から投入された金銭の金額、又はカード挿入口８から挿入されたカードの残額を表示する金額表示部９、乗車券排出口１０、釣銭排出口１１、利用者へ音声により案内を行うとき、又はマイクロホン１２を介して係員と応答するときのスピーカ１３が設けられている。
【００１０】
図中、Ｓは押釦式の車いす利用者用口座釦であって、車いす利用者イが容易に操作できるように、図１に示されるように、接客面２中の口座釦群４′よりも下の下部で、かつ、硬貨投入口６の下方に設けられている。この車いす利用者用口座釦Ｓは、表示画面４に表示される口座釦群４′のうちの第１口座釦、すなわち、本体１の設置駅から最低運賃で乗車できる乗車券を購入するときに選択される口座釦と対応して設けられている。また、この車いす利用者用口座釦Ｓが押下されて所定の乗車券が発券されたときは、図示しない駅係員室に、車いす利用者イによって乗車券が購入された旨が報知できるように構成されている。
【００１１】
図３は、本体１の電気的構成を示すブロック図であって、マイクロコンピュータによって形成される中央処理部（ＣＰＵ）２０を中心に構成されている。
【００１２】
ＣＰＵ２０は、第１メモリ２１に格納されている駅名，運賃等の本体１の設置されている駅固有データ等のデータ及び第２メモリ２２に格納されている制御プログラムを用いて演算処理を行い、また、このＣＰＵ２０は、表示画面４の表示を駆動制御する可変表示部２３と、表示画面４の入力を駆動制御するタッチパネル入力部２４と、硬貨投入口５から挿入された硬貨を検銭処理する硬貨処理部２５と、紙幣挿入口６から挿入された紙幣を検銭処理する紙幣処理部２６と、乗車券の発券処理を行う発券部２７と、本体１の裏面側に設けられ、本体１を発券モード等の各種のモードに設定したり、あるいは本体１の保守点検時に係員によって操作されるテンキー等の入力部と表示画面を有する係員操作部２８と、釣銭排出口９に釣銭を排出する釣銭処理部２９と、選択釦部５からの入力信号を処理する選択釦処理部３０と、案内すべき内容を合成してスピーカ１３から発生させる音声案内処理部３１と、車いす利用者用口座釦Ｓの信号を入力する口座釦信号入力部３２とが接続されている。
【００１３】
上記構成の自動券売機において、健常者が表示画面４に表示されている口座釦群４′の中から所定の行先の駅に対応した所定の口座釦を選択して押下され、かつ、その駅までの乗車券の料金を満たす金額の金銭が硬貨投入口６等から投入されると、周知の自動券売機と同様に乗車券排出口１０から発券される。
【００１４】
また、車いす利用者イにより、車いす利用者用口座釦Ｓが押下され、かつ、その第１口座釦に対応した所定の金額の金銭が硬貨投入口６等から投入されると、第１口座釦に対応した乗車券が乗車券排出口１０から発券されるとともに、駅係員室に車いす利用者イが乗車券を購入した旨が報知される。
【００１５】
したがって、駅係員は、車いす利用者イをホーム等へ効果的に案内でき、また、車いす利用者イの下車駅に対して予め連絡することが可能となる。
【００１６】
【発明の効果】
本発明に係る自動券売機は、本体の接客面中の口座釦群よりも下の下部に、その口座釦群の中のその自動券売機の本体の設置駅から乗車できる最低運賃の乗車券用の口座釦と対応した車いす利用者用口座釦を設けたので、車いす利用者が容易に乗車券を購入することができるとともに、車いす利用者用口座釦を、本体の設置駅から乗車できる最低運賃の乗車券用としているので、釦数を最少限とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態に係る本体の正面図である。
【図２】図１の縮小した右側面図である。
【図３】電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
１ 自動券売機の本体（本体）
２ 接客面
４ 表示画面
５ 選択釦部
６ 硬貨投入口
７ 紙幣挿入口
８ カード挿入口
９ 金額表示部
１０ 乗車券排出口
１１ 釣銭排出口
１２ マイクロホン
１３ スピーカ
Ｓ 車いす利用者用口座釦
【発明の属する技術分野】
本発明は自動券売機に係り、特に、車いす利用者に好適な自動券売機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の自動券売機は、健常者を対象に作られている。すなわち、自動券売機の本体（以下、「本体」という）の接客面は、平均的な身長の健常者が自然な形で立った状態で、目的とする乗車券の口座釦を無理なく自然な形で押下できるように口座釦群が設けられている。
【０００３】
また、乗車券の購入代金の紙幣や硬貨の金銭投入、プリペイドカードの挿入口、及び釣銭の取出しが自然な形で無理なく行えるように、金銭投入口及びカード挿入口は、口座釦群の位置よりも下方の位置に設けられている。さらに、乗車券の発券口も、同様の理由により、口座釦群の位置よりも下方の位置に設けられている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の自動券売機の接客面は、平均的な身長の健常者を対象に設計されているので、健常者よりも目の高さが下になる車いす利用者にとっては、口座釦群が見えずらく、しかも操作しにくいという欠点があった。
【０００５】
特に、近年のように、口座釦群がタッチパネル式の表示画面になると、視線方向によっては、表示内容を認識することができないという欠点があった。
【０００６】
そこで、本発明は、上記欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、車いす利用者が容易に口座釦を操作することのできる自動券売機を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動券売機は、上記目的を達成するために、本体の接客面中の口座釦群よりも下の下部に、その口座釦群の中のその自動券売機の本体の設置駅から乗車できる最低運賃の乗車券用の口座釦と対応した車いす利用者用口座釦を設けたことを特徴としている。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図１は一実施の形態に係る自動券売機の正面図、図２はその縮小した右側面図であって、本体１の接客面２は、中央部が傾斜したスラント型を呈している。
【０００９】
接客面２の上部には、本体１の稼動状態を示す案内部３が設けられ、その中央部のスラント部には、平均的な身長の健常者が立った状態で、かつ、自然な形で無理なく操作できる位置に、ほぼ正方形の周知のタッチパネル式の表示画面４が設けられている。また、表示画面４の下方には、枚数設定釦や子供券指定等の選択釦群からなる選択釦部５が設けられている。そして、接客面２の下部には、硬貨投入口６及び紙幣挿入口７から投入された金銭の金額、又はカード挿入口８から挿入されたカードの残額を表示する金額表示部９、乗車券排出口１０、釣銭排出口１１、利用者へ音声により案内を行うとき、又はマイクロホン１２を介して係員と応答するときのスピーカ１３が設けられている。
【００１０】
図中、Ｓは押釦式の車いす利用者用口座釦であって、車いす利用者イが容易に操作できるように、図１に示されるように、接客面２中の口座釦群４′よりも下の下部で、かつ、硬貨投入口６の下方に設けられている。この車いす利用者用口座釦Ｓは、表示画面４に表示される口座釦群４′のうちの第１口座釦、すなわち、本体１の設置駅から最低運賃で乗車できる乗車券を購入するときに選択される口座釦と対応して設けられている。また、この車いす利用者用口座釦Ｓが押下されて所定の乗車券が発券されたときは、図示しない駅係員室に、車いす利用者イによって乗車券が購入された旨が報知できるように構成されている。
【００１１】
図３は、本体１の電気的構成を示すブロック図であって、マイクロコンピュータによって形成される中央処理部（ＣＰＵ）２０を中心に構成されている。
【００１２】
ＣＰＵ２０は、第１メモリ２１に格納されている駅名，運賃等の本体１の設置されている駅固有データ等のデータ及び第２メモリ２２に格納されている制御プログラムを用いて演算処理を行い、また、このＣＰＵ２０は、表示画面４の表示を駆動制御する可変表示部２３と、表示画面４の入力を駆動制御するタッチパネル入力部２４と、硬貨投入口５から挿入された硬貨を検銭処理する硬貨処理部２５と、紙幣挿入口６から挿入された紙幣を検銭処理する紙幣処理部２６と、乗車券の発券処理を行う発券部２７と、本体１の裏面側に設けられ、本体１を発券モード等の各種のモードに設定したり、あるいは本体１の保守点検時に係員によって操作されるテンキー等の入力部と表示画面を有する係員操作部２８と、釣銭排出口９に釣銭を排出する釣銭処理部２９と、選択釦部５からの入力信号を処理する選択釦処理部３０と、案内すべき内容を合成してスピーカ１３から発生させる音声案内処理部３１と、車いす利用者用口座釦Ｓの信号を入力する口座釦信号入力部３２とが接続されている。
【００１３】
上記構成の自動券売機において、健常者が表示画面４に表示されている口座釦群４′の中から所定の行先の駅に対応した所定の口座釦を選択して押下され、かつ、その駅までの乗車券の料金を満たす金額の金銭が硬貨投入口６等から投入されると、周知の自動券売機と同様に乗車券排出口１０から発券される。
【００１４】
また、車いす利用者イにより、車いす利用者用口座釦Ｓが押下され、かつ、その第１口座釦に対応した所定の金額の金銭が硬貨投入口６等から投入されると、第１口座釦に対応した乗車券が乗車券排出口１０から発券されるとともに、駅係員室に車いす利用者イが乗車券を購入した旨が報知される。
【００１５】
したがって、駅係員は、車いす利用者イをホーム等へ効果的に案内でき、また、車いす利用者イの下車駅に対して予め連絡することが可能となる。
【００１６】
【発明の効果】
本発明に係る自動券売機は、本体の接客面中の口座釦群よりも下の下部に、その口座釦群の中のその自動券売機の本体の設置駅から乗車できる最低運賃の乗車券用の口座釦と対応した車いす利用者用口座釦を設けたので、車いす利用者が容易に乗車券を購入することができるとともに、車いす利用者用口座釦を、本体の設置駅から乗車できる最低運賃の乗車券用としているので、釦数を最少限とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態に係る本体の正面図である。
【図２】図１の縮小した右側面図である。
【図３】電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
１ 自動券売機の本体（本体）
２ 接客面
４ 表示画面
５ 選択釦部
６ 硬貨投入口
７ 紙幣挿入口
８ カード挿入口
９ 金額表示部
１０ 乗車券排出口
１１ 釣銭排出口
１２ マイクロホン
１３ スピーカ
Ｓ 車いす利用者用口座釦
Claims (1)
- 自動券売機の本体の接客面中の口座釦群よりも下の下部に、その口座釦群の中のその自動券売機の本体の設置駅から乗車できる最低運賃の乗車券用の口座釦と対応した車いす利用者用口座釦を設けたことを特徴とする自動券売機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20308797A JP3574300B2 (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 自動券売機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20308797A JP3574300B2 (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 自動券売機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1145353A JPH1145353A (ja) | 1999-02-16 |
| JP3574300B2 true JP3574300B2 (ja) | 2004-10-06 |
Family
ID=16468158
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20308797A Expired - Fee Related JP3574300B2 (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 自動券売機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3574300B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7653517B2 (en) | 2003-04-15 | 2010-01-26 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Design data generating apparatus and design data generating method |
-
1997
- 1997-07-29 JP JP20308797A patent/JP3574300B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1145353A (ja) | 1999-02-16 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040302 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040316 |
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