JPH0732574B2 - 回転電機におけるアーマチユアおよびその製造方法 - Google Patents

回転電機におけるアーマチユアおよびその製造方法

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JPH0732574B2
JPH0732574B2 JP2147857A JP14785790A JPH0732574B2 JP H0732574 B2 JPH0732574 B2 JP H0732574B2 JP 2147857 A JP2147857 A JP 2147857A JP 14785790 A JP14785790 A JP 14785790A JP H0732574 B2 JPH0732574 B2 JP H0732574B2
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進 青木
豊 大沢
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株式会社三ツ葉電機製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、モータ、発電機等の回転電機におけるアーマ
チユアおよびその製造方法に関するものである。
[従来技術及び発明が解決しようとする課題] 一般に、この種回転電機のアーマチユアは、アーマチユ
ア軸に対してコアを圧入すると共に、コンミテータを接
着して製造される。
そのため従来、アーマチユア軸素材の外周に軸方向に略
コア部材相当部分をローレツト加工(あるいはナール加
工)し、そして外部に薄板状のコア素材を積層したコア
を圧入し、コンミテータをローレツト加工の無い平面部
に挿入して接着することが試みられていた。しかるにこ
のものは、アーマチユア軸素材の軸径のばらつき、およ
びローレツト加工時の素材の変形のばらつきにより、ロ
ーレツト加工部と平面部との境界部の傾きがばらついて
コアを圧入する際に所謂カジリ現象が生じ、圧入作業が
円滑かつ確実に行われない許りでなく、コンミテータを
アーマチユア軸に固定するべくコンミテータを接着剤が
塗布されたアーマチユア軸に挿入する際、接着剤をコン
ミテータ内周の一端角でそぎ落してしまい、充分な接着
強度を得ることが難しいという問題がある。
また、アーマチユア軸に、コアとコンミテータとに対応
する様、軸方向に長にローレツト加工を施して、長いロ
ーレツト加工部にコアを圧入し、コンミテータを接着し
て固定するようにしたものである。しかるにこの様にす
ると、今度は、コアの圧入ストロークが長くなりすぎる
うえに、コアを圧入するに際し、アーマチユア軸のロー
レツト加工をしていない残りの部分の長さが短いことも
あって、コア軸心をアーマチユア軸の軸心に一致させる
ことが難しく、このためコア圧入時にカジリ現象が生じ
て圧入作業が円滑かつ確実に行なわれない許りでなく、
ローレツト加工部におけるアーマチユア軸とコンミテー
タ部内周面とを接着するにあたり、接着面間同志が近接
し、しかも周面接触状態である方が大きな接着強度が得
られるものであるが、ローレツト加工が施されると、コ
ンミテータ内周面に近接する部位は山形頂部であつて、
殆ど線接触的なものとなるため所期の接着強度を得るこ
とが難しいという新たな問題が生じる。
[課題を解決する手段] 本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの欠点を一掃
することができる回転電機におけるアーマチユアおよび
その製造方法を提供することを目的として創案されたも
のである。
そして回転電機におけるアーマチユアの製造方法として
は、アーマチユア軸に、薄板を積層して形成されるコア
部とコンミテータ部とを組み込んでアーマチユアを製造
するにあたり、まずアーマチユア軸のコア部およびコン
ミテータ部に対応する部位の外周に、周回り方向に山部
谷部を繰返すローレツト加工を施し、次いで該加工部の
うち、コア部対応部位についてはそのまま非研磨ローレ
ツト加工部として残し、コンミテータ部対応部位につい
ては砥石を用いて前記谷部は残すよう山部頂部位を研磨
して前記非研磨ローレツト加工部よりも小径の研磨ロー
レツト加工部を形成すと共に、前記研磨ローレツト加工
部と非研磨ローレツト加工部とのあいだにある段差部の
面取り加工をし、しかる後、コア部を研磨ローレツト加
工部を通して非研磨ローレツト加工部に圧入し、次いで
コンミテータ部を研磨ローレツト加工部に組込んで接着
したことを特徴とするものである。
また回転電機におけるアーマチユアとしては、アーマチ
ユア軸に積層薄板からなるコア部が圧入固着され、かつ
アーマチユア軸に嵌入したコンミテータ部を接着して構
成される回転電機のアーマチユアにおいて、前記アーマ
チユア軸のコア部圧入部位は、外周に山部谷部が周回り
方向に繰返すよう形成されている一方、アーマチユア軸
のコンミテータ部接着部位は、前記コア部圧入部位より
も小径で、かつコンミテータ内筒面に対し周回り方向円
弧状の接着周面になる外周面部と該外周面部に対して没
入して接着剤溜になる谷部とが周回り方向に繰返すよう
形成されていることを特徴とするものである。
そして本発明は、この構成によつて、ローレツト加工部
を軸方向に長くしたものでありながら、コンミテータ部
の組込みが容易でしかも接着強度も充分確保できるよう
にしたものである。
[実施例] 次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図
面において、1はモータのアーマチユアであつて、該ア
ーマチユア1は、アーマチユア軸2、薄板素材を多数積
層して形成されるコア3、コンミテータ4等の部材装置
によつて構成されていることは何れも従来通りである
が、アーマチユア1は次の様にして組付けられている。
つまり前記アーマチユア軸2は軸径d1の同一径をした円
柱状素材を用いて構成されるが、この素材の外周面に、
コア3およびコンミテータ4に対応するに足る軸方向長
きに亘つて谷山のあるローレツト加工が施されるが、該
ローレツト加工部2aは、山部外径d2が加工されない部位
の軸径d1よりも大径で(d1<d2)、谷部外径d4が加工さ
れない部位の軸径d1よりも小径(d1<d4)となるように
施される。そして上記ローレツト加工部2aのうち、コア
3に対応する部位はそのまま非研磨ローレツト加工部2b
として残し、コンミテータ4が挿入される先端側の部位
は、砥石5を用いた研磨によつて、谷部まで研磨するこ
となく残す状態で、その軸径(研磨山部外径)d3が、非
研磨ローレツト加工部2bよりも小径となる(d3<d2)程
度に研磨された研磨ローレツト加工部2cとし、さらに、
これら加工部2b、2cのあいだのこの段差部2dを角度θと
なるよう面取りする。
この様にしてアーマチア軸2に研磨ローレツト加工部2
c、非研磨ローレツト加工部2bが形成されると、今度は
薄板を積層したコア素材を、研磨ローレツト加工部2cを
通して非研磨ローレツト加工部2bに圧入してコア3を形
成し、次いで研磨ローレツト加工部2cにコンミテータ4
を挿入接着し、その後コア3にコイルを巻装する等、さ
らに必要な後作業を行い、アーマチユア1が形成される
ことになる。
この様に、本発明が実施されたものにおいては、アーマ
チユア軸2には、ローレツト加工部2aがコア3に対応す
る部位と共に、コンミテータ4に対応した軸方向に長い
範囲で形成されることに成り、このためローレツト加工
の軸心をアーマチユア軸2に精度良く一致させることが
できる。
しかも前述したように、長いローレツト加工部2aは、コ
ア3に対応する部位はそのまま残して、コンミテータ4
が組み込まれる部位を軸径が略元径状態となるまで研磨
して研磨ローレツト加工部2cを形成するための、コア3
の圧入ストロークは、実質的には非研磨ローレツト加工
部2bのみで良くなつて、長くなつてしまうことが無い。
しかも非研磨ローレツト加工部2bに圧入する際に、研磨
ローレツト加工部2cが長いコア3を安定セツトすること
ができ、そしてこの安定セツト状態されたコア3を、非
研磨ローレツト加工部2bと研磨ローレツト加工部2cとの
間の面取りされた段差部2dにガイドして非研磨ローレツ
ト加工部2bに圧入組込みすることができ、もつてカジリ
現象も防止されて精度良く心合わせされたコア部組込み
ができる。
一方、コンミテータ4については研磨ローレツト加工部
2cに組込まれることになるが、研磨ローレツト加工部2c
では、ローレツト加工部は、山部が研磨されて円弧状外
周面になり、これがコンミテータ4の内周面と近接対向
する一方で、谷部はそのまま研磨されずに残つていて接
着剤溜りになる。このためコンミテータ4は、その内周
面が円弧状外周面と対向して周面接触状態となつて接着
剤を用いた接着が成され、しかも接着剤は、谷部に充填
されたままで残るから、コンミテータ内周面が円弧状外
周面との隙間が殆どない状態で組込まれても、接着剤が
そぎ落されてしまうことも防止されることになつて、強
い接着強度が得られ高強度のものにできる。
[作用効果] 以上要するに、本発明は叙述の如く構成されたものであ
るから、アーマチユア軸には、コア部とコンミテータ部
とに対応した軸方向に長い範囲でローレツト加工が施さ
れることに成り、このためローレツト加工の軸心をアー
マチユア軸に精度良く一致させることができる。
しかもこの長いローレツト加工部は、コア部対応部位は
非研磨ローレツト加工部としてそのまま残し、コンミテ
ータ部対応部位を研磨してた研磨ローレツト加工部にな
り、この結果、コア部の圧入ストロークは、実質的には
非研磨ローレツト加工部のみで良くなつて、長くなつて
しまうことが無い。しかも非研磨ローレツト加工部に圧
入する際に、長い研磨ローレツト加工部を通るためコア
部を安定セツトすることができ、そしてこの安定セツト
状態されたコア部を、両加工部との間の面取りされた段
差部にガイドされて非研磨ローレツト加工部に圧入組込
みすることができ、もつてカジリ現象も無く精度良く心
合わせされたコア部組込みができる。
そのうえコンミテータ部が組み込まれる研磨ローレツト
加工部は、ローレツト加工部の山部が研磨されて円弧状
外周面になつていて、これがコンミテータ部の内筒面と
近接対向すると共に、円弧状外周面に対して没入する谷
部は接着剤溜りとなる。このためコンミテータ部の内周
面に対して面接触状態となつて接着剤を用いた接着が成
されるうえ、接着剤は、谷部に充填されることになつて
そぎ落されることもなく、もつて従来のものに比して強
い接着強度が得られ高強度で信頼性の高いものにでき
る。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明に係る回転電機におけるアーマチユアお
よびその製造方法の実施例を示したものであつて、第1
図はアーマチユアの一部断面側面図、第2図はアーマチ
ユア軸の側面図、第3図はアーマチユアの組付け手順を
示す作用説明図、第4図は研磨ローレツト加工部の正面
断面図、第5図は研磨ローレツト加工部の要部拡大正面
断面図、第6図は研磨ローレツト加工部の要部拡大側面
断面図である。 図中、1はアーマチユア、2はアーマチユア軸、2aはロ
ーレツト加工部、2bは非研磨ローレツト加工部、2cは研
磨ローレツト加工部、2dは段差部、3はコア、4はコン
ミテータ、5は砥石である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アーマチユア軸に、薄板を積層して形成さ
    れるコア部とコンミテータ部とを組み込んでアーマチユ
    アを製造するにあたり、まずアーマチユア軸のコア部お
    よびコンミテータ部に対応する部位の外周に、周回り方
    向に山部谷部を繰返すローレツト加工を施し、次いで該
    加工部のうち、コア部対応部位についてはそのまま非研
    磨ローレツト加工部として残し、コンミテータ部対応部
    位については砥石を用いて前記谷部は残すよう山部頂部
    位を研磨して前記非研磨ローレツト加工部よりも小径の
    研磨ローレツト加工部を形成すると共に、前記研磨ロー
    レツト加工部と非研磨ローレツト加工部とのあいだにあ
    る段差部の面取り加工をし、しかる後、コア部を研磨ロ
    ーレツト加工部を通して非研磨ローレツト加工部に圧入
    し、次いでコンミテータ部を研磨ローレツト加工部に組
    込んで接着したことを特徴とする回転電機におけるアー
    マチユアの製造方法。
  2. 【請求項2】アーマチユア軸に積層薄板からなるコア部
    が圧入固着され、かつアーマチユア軸に嵌入したコンミ
    テータ部を接着して構成される回転電機のアーマチユア
    において、前記アーマチユア軸のコア部圧入部位は、外
    周に山部谷部が周回り方向に繰返すよう形成されている
    一方、アーマチユア軸のコンミテータ部接着部位は、前
    記コア部圧入部位よりも小径で、かつコンミテータ内箇
    面に対し周回り方向円弧状の接着周面になる外周面部と
    該外周面部に対して没入して接着剤溜りになる谷部とが
    周回り方向に繰返すよう形成されていることを特徴とす
    る回転電機におけるアーマチユア。
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