JP3855247B2 - 回転電機のコイル導体の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転電機のコイル導体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
小型回転電機のステータコイルやロータコイルには、図8、図9に示すように、導体線100の端部となる部位の電気絶縁性樹脂膜101をヘリカルリーマ式の樹脂膜剥離機102を用いて容易に剥離することができる丸線を用いることが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、丸線は平角線に比べてスロット占積率が小さく、回転電機の出力向上ができないという問題があった。
平角線の電気絶縁性樹脂膜の剥離に上記ヘリカルリーマ式の樹脂膜剥離機を用いると平角線外周に対するヘリカルリーマの相対移動の制御が容易でなく、十分な皮膜剥離品質を保証することが困難であった。
【0004】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、平角線の端部となる部位の電気絶縁性樹脂膜を剥離品質の低下を招くことなく高能率に剥離可能な平角線の樹脂膜剥離方法を実現することにより、高歩留まりで高生産性をもつ回転電機のコイル導体の製造方法を提供することをその目的としている。
また、電気絶縁性樹脂膜が剥離された平角線の端部はアーク溶接やはんだ付け等で他の導体線特に平角線に接続された後、液状もしくは粉末のエポキシ樹脂などの絶縁性樹脂で絶縁される。
【0005】
本発明は、上記絶縁性樹脂の平角線の端部での流動性と密着性の向上もその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の回転電機のコイル導体の製造方法によれば、角部が所定曲率のRを有する平角線からなり、電気絶縁性樹脂膜で被覆された被覆線をその延線方向へ引っ張った状態で回転砥石をこの延線方向へ相対移動させることにより、被覆線の一つの角部とそれを挟む二主面を一つの回転砥石で研削する。すなわち、本方法では、一つの角部とそれを挟む二主面を一挙に研削できる形状の研削面をもつ回転砥石を用いる。
【0007】
この回転砥石により、各角部を順次又は同時に研削することにより、被覆線の全周にわたって電気絶縁性樹脂膜を剥離残りなしに良好に剥離することができる。
更に説明すると、本発明者らは最初、円柱面形状の研削面をもつ回転砥石を延線方向へ相対移動させて平角線の4面を順次又は対向二面づつ研削する実験を行った。ところが、この場合、平角線はその角部がRをもつため、角部に未剥離部分が生じてしまうという不具合が生じることがわかった。
【0008】
もちろん、従来用いられていたようなヘリカルリーマを被覆線を囲む方向に位置制御しながら相対移動させれば、電気絶縁性樹脂膜を完全に剥離できる筈である。しかし、このためには、剥離中に被覆線を完全に固定せねばならず、かつ、ヘリカルリーマ式の位置制御を完璧に行わねばならず、不可能ではないが、装置構成が大規模となり、かつ、高速処理が容易ではなかった。
【0009】
そこで本方法では、平角線がその延線方向に平坦な主面をもつということに着目し、この平坦な主面に沿って研削面を相対移動させることにより、簡単にこの主面上の電気絶縁性樹脂膜を除去できるということに事実に基づいてなされたものである。更に、この場合、研削面は平角線のRをもつ角部を研削できないという不具合に対し、回転砥石の研削面を、この角部とそれを挟む二主面を一挙に研削できる形状に形成し、各角部を順次、又は対向二面同時に研削することにより全周にわたって完全に剥離を行うことができるように工夫したものである。
【0010】
この剥離方法によれば、従来のヘリカルリーマ式の樹脂膜剥離機に比較して、回転砥石を平角線の周囲を相対的に一周させるという面倒な動作制御を必要とせず、また延線方向の剥離長の変更もヘリカルリーマ式の樹脂膜剥離機に比較して格段に容易であるという作用効果も奏することができる。
なお、回転砥石としては、高硬度の多数の研削突起を表面にもつものであればよく、通常は砥粒が基材部に充填されてなるものが用いられるが、研削突起と基材部とが同一素材で構成されたたとえばやすりのような構造でもよい。
【0011】
請求項2記載の方法では請求項1記載の回転電機のコイル導体の製造方法において更に、回転砥石の研削面を、軸方向に伸びる円柱面部、径方向に伸びる円盤面部と、円柱面部及び円盤面部の間にて円柱面部から円盤面部に向けて径大となるコーン状面部とをもつ形状に構成する。更に、円柱面部で平角線の広幅側の主面を研削し、円盤面部で被覆線の狭幅側の主面を研削する。
【0012】
このようにすれば、面積が広いために研磨による摩耗負担が最も大きい平角線の広幅側の主面に対する円柱面部の各部の相対速度を等しくすることができ、円柱面部の各部の摩耗速度を等しくして、円柱面部の変形を防止することができ、円柱面部の摩耗に対しては回転砥石を径方向に調節して対応できるという利点が生じる。
【0013】
また、平角線の広幅側の主面に軸方向に容易に多数の線状痕を形成できるという利点生じる。なお、この線状痕は、既述の絶縁性樹脂の流れ性向上に有効である。
請求項3記載の方法によれば請求項1又は2記載の回転電機のコイル導体の製造方法において更に、それぞれ上記二面研削可能な研削面をもつ一対の回転砥石を被覆線を挟んで対角配置し、被覆線の4つの主面と2つの角部を同時に研削する。
【0014】
このようにすれば、平角線が両方の回転砥石により挟持されるので、一方の回転砥石の付勢により平角線がこの回転砥石から弾性変形乃至塑性変形して離れようとするのを他方の回転砥石が防止することができ、正確に電気絶縁性樹脂膜を研削することができる。
請求項4記載の方法によれば請求項3記載の回転電機のコイル導体の製造方法において更に、上記一対の回転砥石で四つの主面と二つの角部を研削した後で残る二つの角部の研削のために他の一対の回転砥石を被覆線を挟んで対角配置する。なお、これら他の一対の回転砥石は最初の一対の回転砥石の延線方向後方に配置する。このようにすれば、これら二対の回転砥石を延線方向に一回相対移動させるという簡単な移動動作で(被覆線をその延線方向に移動させてもよい)、被覆線の所定領域を完全に樹脂剥離することができる。
【0015】
請求項5記載の方法によれば請求項1乃至4のいずれか記載の回転電機のコイル導体の製造方法において更に、上記被覆線の所定領域の剥離後、この所定領域を切断して被覆線のこの所定領域をコイル導体の先端部とする。
このようにすれば、樹脂剥離先端部を有する回転電機のコイル導体を生産性よく製造することができる。
【0016】
請求項6記載の方法によれば請求項1乃至5のいずれか記載の回転電機のコイル導体の製造方法において更に、回転砥石は、電気絶縁性樹脂膜を研削する際に、導体線の露出表面にその長尺方向に多数の線状痕を形成する表面粗度及び回転速度を有する。
このようにすれば、工程の追加なしにコイル導体の先端部に多数の線状痕を形成することができる。なお既に述べたように、これら線状痕は、平角線の端部を接合した後での既述の絶縁性樹脂の流れ性向上に有効である。
【0017】
請求項7記載の方法によれば請求項1乃至5のいずれか記載の回転電機のコイル導体の製造方法において更に、回転砥石は、電気絶縁性樹脂膜を研削する際に、導体線の露出表面に梨地状の微小凹凸部を形成する表面粗度及び回転速度を有する。
このようにすれば、工程の追加なしにコイル導体の先端部に多数の梨地状の微小凹凸部を形成することができる。なお既に述べたように、これら微小凹凸部は、一対の平角線の主面同士を密着させ、溶融型接合材(はんだやろう材)で接合する際に、溶融型接合材の融液と平角線との密着性が向上するという効果をもつ。
【0020】
【発明を実施するための態様】
本発明の好適な態様を以下の実施例により説明する。
【0021】
【実施例1】
本発明の実施例1の回転電機のコイル導体の製造方法の原理を図1〜図4を参照して説明する。図1は一対の回転砥石により平角線の四主面と二角部を研削する状態を示す斜視図、図2は図1の模式断面図、図3は図1の一対の回転砥石で研削された平角線の断面図、図4は残る電気絶縁性樹脂膜を更に他の一対の回転砥石で除去する工程を示す模式断面図である。
【0022】
(基本構成)
1、2は図示しない基台に回転自在に支持され図示しないモータにより回転する回転砥石、3はオルタネータのステータコイルとして用いられる平角線(被覆線)である。平角線3の表面には電気絶縁性樹脂膜4が被着されている。
一対の回転砥石1、2は、平角線3を挟んで対角配置されており、所定回転数で回転している。回転砥石1、2の研削面(平角線3に接触する面)は、軸方向に伸びる円柱面部5、径方向に伸びる円盤面部6、円柱面部5と円盤面部6との間にて円柱面部5から円盤面部6に向けて径大となるコーン状面部7とからなる。
【0023】
平角線3は、図1では上下一対の広幅側の主面31、32、広幅側の主面31、32と直角に設けられた左右一対の狭幅側の主面33、34、各主面間に形成される4つの角部35〜38(図3参照)とを有している。
図1において、回転砥石1、2の円柱面部5、5間の幅は平角線3の厚さよりわずかに狭く設定され、円盤面部6、6間の幅は平角線3の幅よりわずかに狭く設定され、コーン状面部7、7間の幅は平角線3の角部35、36(図3参照)にわずかに食い込むように設定されている。コーン状面部7の曲率は角部35〜38のそれにほぼ等しく設定されている。
【0024】
(工程1)
図1において、平角線3を手前側に移動させると、回転砥石1、2により、角部37、38を除く平角線3の表面の電気絶縁性樹脂膜4が研削され、平角線3の芯部が露出する。
なお、図示しないばねより、回転砥石1、2の研削面を平角線3の表面に所定の力で押しつけつつ上記切削を行ってもよい。
【0025】
この切削により、図3に示すように、角部37、38に皮膜残部41、42が残る。これは、回転砥石1の円柱面部5の先端と回転砥石2の円盤面部6との間、及び、回転砥石2の円柱面部5の先端と回転砥石1の円盤面部6との間にクリアランスが必要なためである。
(工程2)
次に、平角線3の先端部は次に、図4に示す他の一対の回転砥石8、9の間に挿入される。
【0026】
回転砥石8、9は、上記説明した回転砥石1、2と同一形状で配置のみ異なり、回転砥石8、9のコーン状面部7が皮膜残部41、42を研削する。
この結果、平角線3の延線方向の送り量に等しい長さだけ平角線3の端部の電気絶縁性樹脂膜4が完全に除去される。
また、この実施例では、回転砥石1、2の研削面の粗度及び回転数を調節して研削により平角線3の被研削面に梨地状に多数の微小凹凸部を設けている。このようにすれば、はんだやろう材の融液が平角線3の被研削面に保持されやすくなるので、溶融型接合材による平角線3の端部を他の部材に接合する際の信頼性が向上する。
【0027】
また、この実施例では、回転砥石1、2の各研削面の摩耗により、回転砥石1、2の円柱面部5の摩耗に応じて回転砥石1、2をその軸心方向に調節したり、回転砥石1、2の円盤面部6の摩耗により両軸心間の距離を短縮するよう調節することができ、回転砥石1、2を長く使用することができる。
(変形例1)
上記実施例では、対角配置された回転砥石対を二対用いて平角線3の全周の電気絶縁性樹脂膜4を剥離したが、回転砥石1、2だけを用い、工程1の後、それらを平角線3に対して変位させて回転砥石1により皮膜残部41を、回転砥石2により皮膜残部42を除去してもよい。また、回転砥石1、2は回転のみとし、工程1の後、平角線3を回転砥石1、2に対して逆方向から挿入することにより皮膜残部41、42を切削してもよい。
【0028】
あるいは、回転砥石1と回転砥石2とを別々に設け、回転砥石3と回転砥石4とを別々に設け、平角線3の各角部35〜38を順次切削してもよい。
(変形例2)
変形実施例を図5を参照して説明する。
この実施例では、各回転砥石1、2、8、9の円柱面部5に軸方向に多数の山部51と谷部52とを同軸状に軸方向所定ピッチで設けたものである。
【0029】
このようにすれば、平角線3の主面31、32にその軸方向(延線方向)に多重の線状痕3Aを形成することができる。したがって、平角線3の端部同士を接合した後、この線状痕によりこの端部に被着されて、最初から又は後で液状となる絶縁性樹脂の流れ性を向上することができる。
なお、この実施例では、円柱面部5に軸方向に多数の山部51と谷部52とを同軸状に設けたが、やや粗い砥石を高速回転しても同様の効果を得ることができることは明らかである。
【0030】
(変形例2)
変形実施例を図6を参照して説明する。
この実施例では、回転砥石1a、2aの軸心に対する各回転砥石1、2、8、9の円柱面部5a、円盤面部6a、コーン状面部7aの角度を変更したものであり、このようにしても同様の効果を奏することができる。
【0031】
この実施例では、回転砥石の摩耗に従い、両回転砥石の軸心間距離を調節すればよいという利便が生じる。なお、回転砥石の研削面の各部の偏摩耗はそれを修正する修正砥石を用いて修正することができる。
(変形例3)
上記実施例では、予め切断された平角線3の先端部の電気絶縁性樹脂膜4を切削除去したが、図7に示すように、長い平角線から必要長さの平角線3を切り出す際に二対の回転砥石対を用いて自動的に樹脂剥離すべき領域の樹脂切削を行うことも可能である。
【0032】
図7の装置について更に詳しく説明する。
100は平角線コイル材ドラムであり、平角線3が巻かれている。ドラム100から引き出された平角線3はたるみ部101のローラ102でたるみをもたされた後、送り部103の図示しない一対の送りローラーにより所定速度で延線先端側へ送られている。
【0033】
104は多数の歪み取りローラー105を設けてなる歪み取り部であり、歪みを除去された平角線3は第一はくり部106に送られ、その樹脂剥離すべき領域の電気絶縁性樹脂膜4は、第一はくり部106に設けられた図1に示す回転砥石1、2により皮膜残部41、42を除いて除去される。続いて、平角線3の上記樹脂剥離すべき領域の電気絶縁性樹脂膜4は、第二はくり部107に送られ、第二はくり部107に設けられた図4に示す回転砥石8、9により皮膜残部41、42を除去される。続いて、平角線3は切断部108に送られ、所定長さに切断される。
【0034】
なお、この実施例では、平角線3の樹脂剥離すべきでない領域の電気絶縁性樹脂膜4が回転砥石1、2、8、9により樹脂剥離されるのを防止するために以下の動作を行う。
樹脂剥離すべき領域の始端が第一はくり部106の回転砥石1、2に接触する位置に到達すると、平角線3の送りが停止され、回転砥石1、2を平角線3に接触するまでに回転砥石1、2をその軸方向あるいは相手側の回転砥石の軸心へ向かう方向へ移動させて平角線3に接近させてその研削面をこの領域に密着させ、次に平角線3の送りを再開して回転砥石1、2が樹脂剥離すべき領域を上記皮膜残部41、42を残して除去し、次に平角線3の樹脂剥離すべき領域の終端が第一はくり部106の回転砥石1、2から離れる位置に到達すると、平角線3の送りを停止して、これら回転砥石1、2をその回転砥石1、2をその軸方向あるいは相手側の回転砥石の軸心へ向かう方向へ逆移動させて平角線3から遠ざけ、次に平角線3の送りを再開する工程を繰り返す。これにより、平角線3の所定の樹脂剥離すべき領域から皮膜残部41、42を残して樹脂除去することができる。
【0035】
第二はくり部107の回転砥石8、9も同じ動作を行うことにより、上記平角線3の所定の樹脂剥離すべき領域から皮膜残部41、42を除去することができる。
その後、切断部108により上記樹脂剥離すべき領域の所定部位(たとえば延線方向中央)を切断すれば、自動化工程により次々と所定長さでしかも両端が樹脂剥離された平角線3を得ることができる。
【0036】
なお、この場合、回転砥石1、2と回転砥石8、9との間の延線方向の距離を切断線材の長さの整数倍とすれば、回転砥石1、2に対する平角線3の送り停止タイミングと回転砥石8、9に対する平角線3の送り停止タイミングとを同期させることができ、生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一対の回転砥石により平角線の四主面と二角部を研削する状態を示す斜視図である。
【図2】 図1の模式断面図である。
【図3】 図1の一対の回転砥石で研削された平角線の断面図である。
【図4】 残る電気絶縁性樹脂膜を更に他の一対の回転砥石で除去する工程を示す模式断面図である。
【図5】 変形態様を示す模式断面図である。
【図6】 変形態様を示す模式断面図である。
【図7】 本発明の樹脂剥離工程を自動化した自動化ラインを示す模式図である。
【図8】 従来の丸線の電気絶縁性樹脂膜を除去するヘリカルリーマ式の樹脂膜剥離機を示す模式断面図である。
【図9】 図8のヘリカルリーマ式の樹脂膜剥離機の平面図である。
【符号の説明】
1、2は回転砥石、3は平角線(被覆線)、4は電気絶縁性樹脂膜、5は円柱面部、6は円盤面部、7はコーン状面部、8、9は回転砥石、31、32は平角線の広幅側の主面、33、34は平角線3の狭幅側の主面、35〜38は平角線3の角部である。
Claims (7)
- 導体線が電気絶縁性樹脂膜により被覆される主部と、前記電気絶縁性樹脂膜を剥離して露出した前記導体線からなる先端部とを有する回転電機のコイル導体の製造方法において、
長尺方向と直角な方向において各角部が略円弧状の略四角形断面をもち、全面に前記電気絶縁性樹脂膜が被着される被覆線を直線配置し、
前記被覆線の四つのうちの一つの前記角部及び前記一つの角部を挟んで互いに隣接する略平坦な二主面に同時かつ個別に接触可能な形状の研削面を有し、前記被覆線に対し軸方向が略直角となる姿勢で配置される回転砥石を回転させ、
前記被覆線の前記延線方向における所定領域に前記回転砥石の前記研削面を接触させつつ前記回転砥石に対して前記被覆線をその延線方向へ相対移動させて前記所定領域中の前記一角部及び二主面の前記電気絶縁性樹脂膜を剥離する二面剥離工程を、同時又は時間順次に前記所定領域中の前記角部の全てに対して実施し、前記電気絶縁性樹脂膜が剥離された前記被覆線の前記所定領域を前記コイル導体の前記先端部とすることを特徴とする回転電機のコイル導体の製造方法。 - 請求項1記載の回転電機のコイル導体の製造方法において、
前記回転砥石の前記研削面は、軸方向に伸びる円柱面部と、径方向に伸びる円盤面部と、前記円柱面部及び円盤面部の間にて前記円柱面部から前記円盤面部に向けて径大となるコーン状面部とを有し、
前記円柱面部は、前記被覆線の広幅側の前記主面を研削し、前記円盤面部は前記被覆線の狭幅側の前記主面を研削することを特徴とする回転電機のコイル導体の製造方法。 - 請求項1又は2記載の回転電機のコイル導体の製造方法において、
一対の前記回転砥石を前記被覆線を挟んで対角配置し、前記被覆線の前記所定領域の4つの主面と2つの前記角部を同時に研削することを特徴とする回転電機のコイル導体の製造方法。 - 請求項3記載の回転電機のコイル導体の製造方法において、
前記一対の回転砥石とは異なる他の一対の前記回転砥石を前記被覆線を挟んで対角配置し、前記他の一対の回転砥石で前記被覆線の前記2つの角部とは異なる残る二つの角部を研削することを特徴とする回転電機のコイル導体の製造方法。 - 請求項1乃至4のいずれか記載の回転電機のコイル導体の製造方法において、
直線配置された前記被覆線の端部ではない前記所定領域の前記電気絶縁性樹脂膜を前記回転砥石により剥離した後、前記被覆線の前記所定領域を切断して前記被覆線の前記所定領域を前記コイル導体の前記先端部とすることを特徴とする回転電機のコイル導体の製造方法。 - 請求項1乃至5のいずれか記載の回転電機のコイル導体の製造方法において、
前記回転砥石は、前記電気絶縁性樹脂膜を研削する際に、前記導体線の露出表面にその長尺方向に多数の線状痕を形成する表面粗度及び回転速度を有することを特徴とする回転電機のコイル導体の製造方法。 - 請求項1乃至5のいずれか記載の回転電機のコイル導体の製造方法において、
前記回転砥石は、前記電気絶縁性樹脂膜を研削する際に、前記導体線の露出表面に梨地状の微小凹凸部を形成する表面粗度及び回転速度を有することを特徴とする回転電機のコイル導体の製造方法。
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JP2000295822A (ja) | 2000-10-20 |
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