JP2003161332A - 金属製ヨーク、金属製ヨークとfrp製円筒との接続構造並びに接続方法 - Google Patents

金属製ヨーク、金属製ヨークとfrp製円筒との接続構造並びに接続方法

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JP2003161332A
JP2003161332A JP2002298856A JP2002298856A JP2003161332A JP 2003161332 A JP2003161332 A JP 2003161332A JP 2002298856 A JP2002298856 A JP 2002298856A JP 2002298856 A JP2002298856 A JP 2002298856A JP 2003161332 A JP2003161332 A JP 2003161332A
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serration
press
metal yoke
frp cylinder
fitting
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JP2002298856A
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Kouya Suzuki
航也 鈴木
Yasumi Miyashita
康己 宮下
Yoshiharu Yasui
義治 安居
Masaaki Amano
正明 天野
Toshiro Kondo
利郎 近藤
Junji Takeuchi
純治 竹内
Yasunori Nonogaki
保紀 野々垣
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Toyota Industries Corp
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Toyota Industries Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セレーション部を備える第1部材を精度よく
第2部材に挿入することができる少なくとも二部材を含
む接続構造及び接続方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 金属製ヨーク101のセレーション部1
07と先端部108sとの間に段付部104を設け、圧
入接合の際に、段付部104でFRP製円筒102の真
円度を高めた状態でセレーション部107に圧入させる
ことにより、切削溝の深さが一定に圧入接合されること
で同軸度(接合精度)を高めたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部材の接続に関
し、詳しくは、FRP製円筒と接続される金属製ヨー
ク、金属製ヨークとFRP製円筒の接続構造並びに接続
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のプロペラシャフトは、トランス
ミッション及びディファレンシャル装置の間に配置され
てトルクを伝達する。そのため、ねじりや曲げに強くし
かも軽量とするために、最近では繊維強化プラスチック
(FRP)によって形成されたプロペラシャフトが開発
されている。また、強度確保・軽量化とともに重要な問
題として、車両が衝突を起こした際の乗員の安全確保の
問題があり、近年における自動車の設計思想は、ボディ
をクラッシャブル構造とし、衝突時の衝撃エネルギをボ
ディの圧縮破壊によって吸収し、乗員に及ぶ衝撃を緩和
することを企図している。そして、かかる思想のもとに
プロペラシャフトも一方が他方内に挿入される少なくと
も二つのシャフト部分から構成され、衝突時、一方のシ
ャフト部分が他方のシャフト部分内により深く没入する
ことでシャフト長さが短くなり、ボディの圧縮破壊を阻
害しないように配慮されていた。
【0003】図21及び図22に示されるように、プロ
ペラシャフト1は、第2部材として、FRPより形成さ
れた円筒状部材からなるFRP円筒2と、第1部材とし
て、金属より形成されFRP円筒2内に挿入される金属
ヨーク3とを備えている。次に、FRP円筒2と金属ヨ
ーク3との接続について説明する。金属ヨーク3の挿入
部の外周面にはほぼ挿入方向に延長したセレーション歯
4が設けられている。セレーション歯4の歯先端の部分
における金属ヨーク3の挿入部の直径は、FRP円筒2
の内周面に関する穴径よりも若干大きくなっている。し
たがって、金属ヨーク3をFRP円筒2内へ圧入する
と、金属ヨーク3がFRP円筒2を押し広げながら円筒
内へ進入していく。またこのとき、金属ヨーク3のセレ
ーション歯4は、FRP円筒2の内周面を切削しながら
進入していく。これにより、FRP円筒2の内周面に
は、セレーション歯4と噛み合うような形状の溝5が形
成される。このように構成されたプロペラシャフト1に
おいては、FRP円筒2及び金属ヨーク3がセレーショ
ン歯4及びそれと噛み合う溝を介してトルクを伝達する
と共に、衝突時は金属ヨーク3がFRP円筒2を押し広
げながらさらにFRP円筒2内に深く没入し、プロペラ
シャフト1の全長が短縮することで衝撃が吸収される。
【0004】また、一般にプロペラシャフトは、車両に
おいてエンジン等の駆動源の動力を伝達するものであ
り、上述したようにミッションやデファレンシャル等に
連結される金属製のヨークと、金属製ヨークに接合され
るFRP製の円筒とから構成される。樹脂部材であるF
RP製部材の採用の目的は、プロペラシャフトの軽量化
により、シャフトの共振点を上昇させること及び車両総
重量を軽量化することにある。
【0005】FRP製円筒は特開2000−10821
3号公報にみられるようにフィラメントワインディング
法等により製造される。これによると、樹脂が含浸され
た繊維束をマンドレルに巻き付けた後、樹脂を硬化成形
させ、マンドレルをとり外すことにより製品が製造され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術においては以下の問題があった。一般に、前記製
造方法にみられるように、FRP製円筒内周面はマンド
レルに接しているため真円に形成されるが、成形後のF
RP製円筒の真円度は厳密に出ていないことが多い。そ
の理由として、巻き付け成形によりFRP製円筒の厚み
に多少の誤差(ばらつき)が生じるため、樹脂の硬化時
にFRP製円筒が収縮する際、FRP製円筒の厚みの誤
差が収縮に影響することでその内周面に多少の歪みが生
じることが一因として考えられる。そのようなFRP製
円筒に金属製ヨークを圧入して接合すると、FRP製円
筒の真円度が出ていない状態のまま金属製ヨークの先端
の面取部に沿って接合されることになる。これにより、
金属製ヨーク外周面に設けられたセレーション部により
FRP製円筒内周面に形成される切削溝の深さは周方向
で不均一になり、金属製ヨークとFRP製円筒が偏心し
た状態で接合されてしまう。
【0007】切削溝の深さが周方向で不均一であると、
プロペラシャフトの各セレーション部にかかる負荷が不
均一となり、過大な負荷のかかった箇所のセレーション
部が破損してしまう恐れがある。また、車両衝突時の対
策として、車両衝突時に発生する荷重によって金属製ヨ
ークがFRP製円筒内に没入することで、プロペラシャ
フトの全長が短くなる設計をしているため、没入に要す
る荷重が個体間でばらついてしまう原因となる。
【0008】さらに、金属製ヨークとFRP製円筒が偏
心接合された状態でプロペラシャフトが駆動されると、
プロペラシャフトに振動が生じて共振、破損の原因とな
る。
【0009】また、一般にプロペラシャフトは車両の幅
方向中心軸と平行に組み付けられていないことが多いた
め、衝撃荷重が車両の中心軸と平行に作用しても、プロ
ペラシャフトにおいては衝撃荷重の作用方向がプロペラ
シャフト軸心方向に対し傾いたものとなる。この場合、
図21及び図22に示されるように衝突荷重の中心軸方
向成分により金属ヨーク3がFRP円筒2内に没入する
が、衝突荷重の中心軸直角方向成分は金属ヨーク3を回
転させるモーメントMを生じさせる。これにより、金属
ヨーク3は傾きながらFRP円筒2内に没入し、その結
果、衝突荷重を効率よく吸収するためには没入力が小さ
い方が望ましいにも拘わらず、傾いたセレーション歯4
の先端がより強くFRP円筒2の内面に当接して切削が
なされるため、没入力が増加してしまうことになる。
【0010】従って、本発明は、上述した従来の問題に
鑑みてなされたものであり、セレーション部を備える金
属製ヨークを精度よくFRP製円筒に挿入することがで
きる金属製ヨーク、その接続構造並びに接続方法を提供
することを目的とする。
【0011】また、本発明は、FRP製円筒を金属製ヨ
ークに接合させる際に切削溝の深さを一定にすることに
より、接合精度(同軸度)の高い接続構造並びに接続方
法を提供することにある。
【0012】さらに、本発明は、軸部材の中心軸に対し
て斜めに衝突荷重が作用しても没入力が増加することを
防止することができる軸部材の接続構造並びに接続方法
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明では、FRP製円筒と圧入接続すべ
く、軸線方向に延在するセレーション部を備えた金属製
ヨークであって、前記セレーション部と軸線方向に隣り
合う位置に、前記FRP製円筒内面と面接触する面接触
部を有し、前記セレーション部は前記金属製ヨークにお
ける圧入端部の外周面に設けられており、前記面接触部
は、前記圧入端部の先端部と前記セレーション部との間
に設けられ軸線方向に延在する段付部であり、前記段付
部の外径は前記FRP製円筒の内径よりも大きく、かつ
前記セレーション部の外径未満である、ことを要旨とす
る。
【0014】上記課題を解決するため、請求項2の発明
では、軸線方向に延在するセレーション部を備える金属
製ヨークと、前記セレーション部に接合されるFRP製
円筒との接続構造であって、前記金属製ヨークは、前記
セレーション部と軸線方向に隣り合う位置に、前記FR
P製円筒と面接触する面接触部を有し、前記セレーショ
ン部は前記金属製ヨークにおける圧入端部の外周面に設
けられており、前記FRP製円筒は前記セレーション部
に圧入接合される筒状の圧入部を備え、前記面接触部
は、前記圧入端部の先端部と前記セレーション部との間
に設けられ軸線方向に延在する段付部であり、前記段付
部の外径は前記圧入部の内径よりも大きく、かつ前記セ
レーション部の外径未満であることを要旨とする。
【0015】これらの構造によると、金属製ヨークのセ
レーション部をFRP製円筒に接合するに際して、金属
製ヨークの面接触部がFRP製円筒と面接触するため同
軸度が良好に接合される。さらに、金属製ヨークとFR
P製円筒を接合する際、FRP製円筒の圧入部が金属製
ヨークの段付部で真円に形成され、セレーション部によ
り形成される切削溝の深さを一定にして、セレーション
部に接合される。また、金属部材と樹脂部材の接合であ
るため、接合部材全体としては金属部材単独の場合に比
べ軽量となる。
【0016】請求項3の発明では、前記FRP製円筒が
前記金属製ヨークの前記セレーション部に接合後、前記
段付部は前記FRP製円筒と非接触となるよう形成され
ていることを要旨とする。
【0017】前記構造によると、段付部が両部材の接合
の際の圧入時、及び車両衝突の際の没入時に抵抗となる
ことがない。
【0018】請求項4の発明によると、前記金属製ヨー
クは前記先端部から前記段付部にかけて面取り部が設け
られていることを要旨とする。
【0019】前記構造によると、圧入の過程で圧入端部
での抵抗が小さい。
【0020】請求項5の発明によると、前記段付部と前
記セレーション部とは傾斜面にて接続されることを要旨
とする。
【0021】前記構造によると、傾斜面を適宜角度に設
定することにより、段付部からセレーション部へと圧入
が進むにつれ、段付部とFRP製円筒が徐々に離隔しな
がらセレーション部により切削溝が形成される。
【0022】請求項6の発明によると、前記段付部と前
記セレーション部とは傾斜面によって接続され、前記傾
斜面と前記段付部との接続部には、窪みである逃がし部
が設けられていることを要旨とする。
【0023】前記構造によると、傾斜面の形成過程にお
いて、旋盤加工のバイトの先端が逃がし部へ逃げること
によって傾斜面を所望の角度に立ち上げる。
【0024】請求項7の発明によると、前記段付部は、
前記セレーション部の山部の一部を削除することにより
形成されていることを要旨とする。
【0025】請求項8の発明によると、前記段付部は、
前記先端部と前記セレーション部との間に円筒状に形成
されていることを要旨とする。
【0026】上記課題を解決するため、請求項9の発明
は、金属製ヨークと、FRP製円筒との接続方法であっ
て、前記金属製ヨークは、前記FRP製円筒の内径より
も外径が大きい面接触部と、前記面接触部よりも挿入方
向後方の位置において周方向にほぼ等間隔で繰り返し存
在する山部と谷部とから形成され、且つ、前記山部によ
って規定される外径が前記面接触部の外径よりも大きい
前記セレーション部とを備え、前記FRP製円筒内に前
記面接触部を挿入して該FRP製円筒の内面を拡径し且
つ真円にしておき、前記拡径された状態の前記FRP製
円筒内に前記山部を挿入し、前記FRP製円筒の内面に
周方向に亙って深さが均一な切削溝を形成する、ことを
要旨とする。また、請求項10の発明によると、上記接
続方法において、前記面接触部が、前記セレーション部
の山部の一部を削除することにより形成されていること
を要旨とする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。 実施の形態1.図1はプロペラシャフト110の全体図
であり、プロペラシャフト110は第1部材である金属
製ヨーク101が第2部材であるFRP製円筒102の
両端にそれぞれ圧入接合された接合部材である。
【0028】図2の接合部分の部分断面図に示すよう
に、金属製ヨーク101の一方端にはFRP製円筒に接
合するための圧入端部108が設けられており、その先
端は先端部108sであり、先端部108sから軸線方
向に延在して段付部104が設けられている。前記先端
部108sから段付部104にかけては面取りがなされ
面取り部103が設けられている。段付部104からさ
らに軸線方向に延在してセレーション部107が設けら
れている。
【0029】尚、図6に示すように、前記セレーション
部107は山部107aと谷部107bよりなり、前記
段付部104は、セレーション部107の山部107a
を削除し削除部分の外形の連続線が円筒状になるように
形成されている。
【0030】一方、FRP製円筒102は全体が筒部で
あり、その左右両端には、それぞれ金属製ヨーク101
に接合される圧入部109が備えられている。
【0031】段付部104の外径の寸法bとFRP製円
筒102の圧入部109の内径の寸法aとの関係は、b
≧aである。段付部104の外径の寸法bが圧入前のF
RP製円筒102の圧入部109の内径の寸法a以上で
あれば、圧入の際に段付部104によりFRP製円筒1
02圧入部内周面109Pを真円に形成することが可能
となる。
【0032】さらに、段付部104の外径の寸法bとセ
レーション部107の外径寸法cとの関係は、b<cで
ある。段付部104の外径の寸法bよりセレーション部
107の外径の寸法cが大きければセレーション部によ
ってFRP製円筒102の圧入部内周面109Pに切削
溝を形成することが可能となる。
【0033】また、段付部104とセレーション部10
7は45度の傾斜角度を有する傾斜面105により接続
されている(傾斜面105の傾斜角度は45度に限定さ
れるものではなく、セレーション部107に圧入が進む
につれて段付部104とFRP製円筒102の圧入部内
周面109Pが離隔するという効果を発揮する適宜角度
が選択される)。
【0034】傾斜面105と段付部104との接続部に
は、断面C状の窪みである逃がし部106が形成されて
いる(金属製ヨーク101の形成過程においては、旋盤
加工のバイトにより傾斜面105を切削し形成するが、
バイトの先端が入る前記逃がし部106を形成すること
によって段付部104と傾斜面の傾斜角度を正確に形成
することが可能となる。また逃がし部106の形状は金
属製ヨーク101の形成過程において、バイトの先端が
逃げることが可能であればよいため、その形状は断面C
状に限らずU状でもV状でもよい)。
【0035】次に、図3〜5を参照して前記金属製ヨー
ク101と前記FRP製円筒102の圧入接合過程につ
いて説明する。
【0036】図3に示すように、圧入第1段階では、金
属製ヨーク101の面取り部103によりFRP製円筒
102が導かれ圧入部109の内径の寸法aが拡張され
ながら圧入される。
【0037】そして、図4に示すように、圧入第2段階
では、FRP製円筒102は段付部104まで圧入さ
れ、ここで真円度の低いFRP製円筒102の圧入部内
周面109Pは、外形の連続線が円筒形状を有する段付
部104により拡張され真円に形成される。
【0038】さらに、図5に示すように、圧入第3段階
では、セレーション部107の山部107aによりFR
P製円筒102の圧入部内周面109Pが切削されなが
らセレーション部107に圧入され、FRP製円筒10
2の圧入部内周面109Pに切削溝が形成されて圧入接
合が完了する。また、圧入時には、セレーション部10
7が圧入部内周面109Pを切削することで、切削粉が
発生するが、金属製ヨーク101における傾斜面105
と段付部104と間には、逃がし部106が形成されて
いるため、切削粉は、逃がし部106に貯留・退避さ
れ、セレーション部107と圧入部との間に切削粉が残
留することが回避される。したがって、切削粉の残留に
起因する圧入荷重の増大が抑制される。
【0039】圧入第3段階のセレーション部107への
圧入の際には、圧入部内周面109Pは傾斜面105に
より誘導され、かつFRP製円筒102の圧入部109
の内径寸法aは更に拡張されながら圧入されるため、圧
入部内周面109Pと段付部104の間には隙間dが形
成される。これにより、FRP製円筒102の圧入部内
周面109Pは、段付部104と非接触となる(例え、
接触していたとしても接触圧はきわめて低い)。また、
段付部104の外径bは、圧入部109の内径の寸法a
とほぼ等しいか或いは若干大きく設定されており、本実
施の形態では、外径bと内径の寸法aとの差は0〜0.
1mmに設定されている。これにより、圧入部109
は、段付部104になじんで真円となり、その後にセレ
ーション部107を圧入接合することができ、FRP製
円筒102内面に形成される切削溝深さを周方向で均一
にし偏心を防ぐことが可能となる。
【0040】次に、本実施の形態の効果を以下に記載す
る。 (1)本実施の形態によれば、第1部材である金属製ヨ
ーク101と第2部材であるFRP製円筒102を接合
する際、筒部材であるFRP製円筒102の圧入部内周
面109Pが金属製ヨーク101の段付部104で真円
に形成され、セレーション部107により形成される切
削溝の深さを一定にして、セレーション部107に接合
されるため、接合精度の高い接合構造を実現できる。
【0041】(2)又、金属製ヨーク101の外周面に
設けられたセレーション部107にFRP製円筒102
が接合されており、セレーション部107を外周面に設
けた第1部材と他方第2部材の二部材間の接合構造を実
現している。
【0042】(3)金属部材である金属製ヨーク101
と樹脂部材であるFRP製円筒102の接合であり、全
体として軽量接合部材の提供を可能としている。又、樹
脂部材の伸縮特性は、徐々に円筒内径を拡大していくと
いう本発明に用いる素材として好ましい。
【0043】(4)FRP製円筒102が金属製ヨーク
101のセレーション部107に接合される際、前記段
付部104はFRP製円筒102に非接触となるよう形
成されており、段付部104が両部材の圧入接合時に抵
抗とならず、圧入接合が容易となる。また、車両衝突の
際の没入確実性を高くする。
【0044】(5)金属製ヨーク101は前記先端部1
08sから段付部104にかけて面取り部103が設け
られており圧入の過程で先端部108sでの抵抗が小さ
いため圧入接合が容易となる。
【0045】(6)段付部104とセレーション部10
7とは傾斜面105にて接続されるため、傾斜面105
を適宜角度に設定することにより、段付部104からセ
レーション部107へと圧入が進むにつれ、段付部10
4とFRP製円筒102の圧入部内周面109Pが徐々
に離隔して段付部104と圧入部内周面109Pの非接
触を容易とするため、前記(2)及び(4)の効果をよ
り確実に得ることができる。
【0046】(7)傾斜面105と段付部104との接
続部には、窪みである逃がし部106が設けられている
ため、傾斜面105の形成過程において、旋盤加工のバ
イトの先端が逃がし部106へ逃げることによって傾斜
面を所望の角度に立ち上げることが可能となり前記
(6)の効果をより確実に得ることができる。
【0047】(8)段付部104は、セレーション部1
07の山部107aの一部を削除することにより形成さ
れているため、段付部の形成が簡易といえる。
【0048】(9)同軸性の高いプロペラシャフト11
0の提供が可能となる。
【0049】実施の形態2.実施の形態1では、セレー
ション部107が外周面に設けられた第1部材である金
属製ヨーク101と第2部材であるFRP製円筒102
との接合構造をプロペラシャフト110について説明し
たが、実施の形態2では圧入端部113が筒状であり、
セレーション部116を内周面に有する第1部材111
と圧入部114を備える第2部材112の接合構造につ
いて図7〜10を参照して説明する。
【0050】図8に示すように、第1部材111の圧入
端は筒状の圧入端部113であり、圧入端部113の先
端は先端部113sであり、先端部113sから軸線方
向に延在して段付部115が設けられている。段付部1
15からさらに軸線方向に延在してセレーション部11
6が設けられている。
【0051】図7に示すように、前記セレーション部1
16は山部116aと谷部116bとからなる。又、前
記段付部115の外形は円筒状であり、段付部115を
別体の円筒部品として作成し、セレーション部116に
溶接接合される等して構成されている。
【0052】一方、第2部材112は圧入端を圧入部1
14としている。段付部115の内径寸法fと第2部材
112の圧入部114の外径の寸法eとの関係はe≧f
である。圧入前の第2部材112の圧入部114の外径
の寸法eが段付部115の内径の寸法f以上であれば、
圧入の際に段付部115により圧入部外周面114Pを
真円に形成することが可能となる。
【0053】さらに、段付部115の内径の寸法fとセ
レーション部116の内径の寸法gとの関係は、f>g
である。段付部115の内径の寸法fよりセレーション
部116の内径の寸法gが小さければセレーション部1
16によって圧入部114の外周面に切削溝を設けるこ
とが可能となる。
【0054】次に、図9及び図10を参照して前記第1
部材と第2部材の圧入接合過程について説明する。
【0055】図9に示すように、実施の形態2の圧入第
1段階では、真円度の低い第2部材112の圧入部11
4の外径寸法eは段付部115により、段付部115の
内径寸法fまで圧縮変形され真円に形成される。
【0056】さらに、図10に示すように、実施の形態
2の圧入第2段階では、セレーション部116の山部1
16aより第2部材112の圧入部外周面114Pが切
削されながらセレーション部116に圧入される。これ
により第2部材112の圧入部外周面114Pに切削溝
が形成されて圧入接合が完了する。
【0057】前記圧入第2段階のセレーション部116
への圧入の際には、第2部材112の圧入部外周面11
4Pが完全にセレーション部116の山部116aに沿
って削られることはなく、削り残し部分を多少なりとも
残しつつ圧入されるため、第2部材112の圧入部外周
面114Pと段付部104間には隙間hが形成される。
これにより、部材112円筒内周面112Pは、段付部
104に接触せず圧入抵抗となることがない(例え、接
触していたとしても接触圧はきわめて低い)。
【0058】次に、本実施の形態の効果を以下に記載す
る。 (1)本実施の形態によれば、第1部材111と第2部
材112を接合する際、第2部材2の圧入部外周面11
4Pが第1部材111の段付部115で真円に形成さ
れ、セレーション部116により形成される切削溝の深
さを一定にして、セレーション部116に接合されるた
め、接合精度の高い接合構造を実現できる。
【0059】(2)又、第1部材111の接合端部11
3の内周面に設けられたセレーション部116に第2部
材112が接合されており、セレーション部116を内
周面に設けた第1部材111と他方第2部材112との
二部材間の接合構造を実現している。
【0060】(3)段付部115が円筒状であるため、
圧入時の段付部115と第2部材112の圧入部外周面
114Pとの接触面積が広く、引き延ばし及び圧縮が正
確に行われ、製品の精度が高くなる。また、セレーショ
ン部に別体である円筒部品を取り付けることで形成を容
易にする事も可能である。
【0061】尚、本発明において実施の形態は上記実施
の形態に限らず、以下のように変更してもよい。実施の
形態1の金属製ヨーク101の段付部104は金属製ヨ
ーク101の中心軸に平行になるように設けられている
が、先端部108sに向けて段付部104の外径の寸法
bが小さくなるテーパー状に形成してもよい。実施の形
態2の第1部材111の段付部115は第1部材111
の中心軸に平行になるように設けられているが、先端部
114に向けて段付部115の内径の寸法fが大きくな
るテーパー状に形成してもよい。実施の形態1のセレー
ション部107は金属製ヨーク101の中心軸に平行に
なるように設けられているが、先端部108sに向けて
セレーション部107の外径の寸法cが小さくなるテー
パー状に形成してもよい。実施の形態2のセレーション
部116は第1部材111の中心軸に平行になるように
設けられているが、先端部114に向けてセレーション
部116の内径の寸法gが大きくなるテーパー状に形成
してもよい。実施の形態1では段付部104をセレーシ
ョン部107の谷部107bを残して形成したが、セレ
ーション部107の山部107aの高さによっては、セ
レーション部107の山部107aを全て削り図7のよ
うな完全な円筒状としてもよい。複数本の部材を、例え
ば第2部材112―第1部材111―第2部材112―
第1部材111と交互に接合してもよい。第1部材11
1と第2部材112の双方を筒部材としてもよい。
【0062】実施の形態3.図11にこの発明の実施の
形態3に係るプロペラシャフトの断面を示す。プロペラ
シャフト211は、第2部材として、FRPより形成さ
れた円筒状部材からなるFRP円筒212と、第1部材
として、金属より形成されFRP円筒212内に挿入さ
れる金属ヨーク213とを備えている。図12及び図1
3に示されるように、金属ヨーク213の挿入部の外周
面のうち挿入方向前端部には、導入面214が形成され
ている。導入面214が設けられた金属ヨーク213の
部分は、FRP円筒212の内周面に関する穴径より僅
かに大きいかほぼ同じ直径を有して当該内周面と同形状
に延びており、それにより金属ヨーク213をFRP円
筒212内に同軸的に挿入する際の芯合わせが図られ、
金属ヨーク213及びFRP円筒212の挿入開始時の
同軸度が確保される。金属ヨーク213の挿入部の外周
面のうち、導入面214の挿入方向後方には、セレーシ
ョン歯215が形成されている。セレーション歯215
は、金属ヨーク213の挿入方向にほぼ沿って延長して
いる。また、セレーション歯215の歯先端部分におけ
る金属ヨーク213の直径は、FRP円筒212の内周
面に関する穴径よりも大きく設定されている。さらに、
金属ヨーク213の挿入部の外周面のうち、セレーショ
ン歯215の挿入方向後方には、傾き抑制面216が形
成されている。傾き抑制面216が設けられた金属ヨー
ク213の部分は、FRP円筒212の内周面に関する
穴径より僅かに小さいかほぼ同じ直径を有して当該内周
面と同形状に延びている。また、傾き抑制面216の直
径は、導入面214の直径とほぼ等しくなっており、切
削により形成する際の生産性の向上が図られている。
【0063】次に、FRP円筒212と金属ヨーク21
3との接続について説明する。まず、金属ヨーク213
の端部をFRP円筒212の端部にあてがいFRP円筒
212内への金属ヨーク213の挿入を開始する。この
とき、導入面214とFRP円筒212の内周面とがほ
ぼ平行に延び且つほぼ同様な直径を有しているので、金
属ヨーク213はFRP円筒212内へ同軸的に真っ直
ぐ進入していく。続いて、金属ヨーク213のセレーシ
ョン歯215の部分もFRP円筒212内へ挿入する。
セレーション歯215の先端部分における金属ヨーク2
13の直径はFRP円筒212の内周面に関する穴径よ
りも大きいため、セレーション歯215はFRP円筒2
12を押し広げながら円筒内へ進入していく。すなわ
ち、FRP円筒212はセレーション歯215が内部に
位置する部分が弾性変形して拡張する。またかかる圧入
時、セレーション歯215は、FRP円筒212の内周
面を切削しながら進入していく。これにより、図14に
示されるようにFRP円筒212の内周面には、セレー
ション歯215と噛み合うような形状の溝217が形成
される。セレーション歯215及び溝217によりFR
P円筒212と金属ヨーク213とはトルク伝達可能に
接続される。また、上述したように、導入面214の外
径DsはFRP円筒212の内径の寸法Dとほぼ等しい
か或いは若干大きく設定され、具体的には、外径Dsと
内径の寸法Dとの差は0〜0.1mmに設定されている
ので、FRP円筒212は、導入面214になじんで真
円となり、その後にセレーション歯215をFRP円筒
212内へ同軸的に真っ直ぐ圧入することができ、FR
P円筒212内面に形成される切削溝深さを周方向で均
一にし偏心を防ぐことが可能となる。
【0064】さらに、図12に示されるように金属ヨー
ク213の傾き抑制面216もFRP円筒212内へ挿
入する。傾き抑制面216が設けられた金属ヨーク21
3の部分の直径は、セレーション歯215の先端部分に
おける金属ヨーク213の直径よりも小さいため、セレ
ーション歯215が通ることで押し広げられたFRP円
筒212の部分は、セレーション歯215が通り過ぎ傾
き抑制面216が挿入されたときには弾性回復して拡張
前の本来の穴径に戻る。すなわち、図15に示されるよ
うに、セレーション歯215が通り過ぎ傾き抑制面21
6が在る溝217の部分217aは、弾性回復し、それ
によりセレーション歯215と噛み合っている溝217
の部分よりも周方向の幅が狭く、深さも浅くなってい
る。換言するならば、セレーション歯215が通り過ぎ
た位置の2つの溝部分217aの間の内周面218a
は、弾性回復し、セレーション歯215と噛み合ってい
る位置の2つの溝217の間の内周面218よりも周方
向の幅が広くなり且つ穴径も小さくなる。これによっ
て、セレーション歯215が通り過ぎた位置の2つの溝
部分217aの間の内周面218aは、金属ヨーク21
3の傾き抑制面216と殆ど接触していないか又は軽く
面接触する。
【0065】次に、本プロペラシャフト211を備えた
車両の衝突などにより、プロペラシャフト211に圧縮
方向の衝撃荷重が作用した場合について説明する。ま
ず、プロペラシャフト211にその軸心に平行な衝撃荷
重が作用した場合、金属ヨーク213はFRP円筒21
2を押し広げながらそのまま真っ直ぐにさらにFRP円
筒212内に深く没入し、プロペラシャフト211の全
長が短縮することで衝撃が吸収される。一方、プロペラ
シャフト軸心方向に対し傾いた作用方向の衝撃荷重がプ
ロペラシャフト211に作用した場合、図21で説明し
たように、衝撃荷重の中心軸方向成分は金属ヨーク21
3をFRP円筒212内に没入させるが、衝突荷重の中
心軸直角方向成分は金属ヨーク213を回転させるモー
メントを生じさせる。しかしながら、本実施の形態で
は、セレーション歯215の挿入方向の後方で、FRP
円筒212の内周面218aと金属ヨーク213の傾き
抑制面216とが殆ど接触していないか又は軽く面接触
しているため、傾いた衝撃荷重が作用すると内周面21
8aと傾き抑制面216とが完全に面接触し、それによ
り、モーメントによる金属ヨーク213の傾きが抑制さ
れる。よって、傾いた衝撃荷重が作用したときにも、金
属ヨーク213はFRP円筒212内に同軸的に真っ直
ぐ没入し、従来のようにセレーション歯の先端がFRP
円筒の内面を切削することもなく、よって没入力が増加
することもない。
【0066】実施の形態4.実施の形態4として、実施
の形態3に係るプロペラシャフトの金属ヨーク213に
おいて周方向に分離していた導入面214及び傾き抑制
面216に代えて、図16に示されるような、周方向に
連続した環状の導入面224及び傾き抑制面226を設
けてもよい。かかる傾き抑制面226によれば、傾き抑
制面の面積が拡大され当接可能領域が増加していること
から、FRP円筒212の内周面と金属ヨーク213の
傾き抑制面226との面接触領域が増大し、より大きな
没入力抑制効果が得られる。なお、導入面224の外径
DsとFRP円筒212の内径の寸法Dとの差は、実施
の形態3と同様に0〜0.1mmにすることが可能であ
る。
【0067】実施の形態5.実施の形態5として、実施
の形態3に係るプロペラシャフトの金属ヨーク213に
おいてセレーション歯を一つだけ設けるのではなく、図
17に示されるように、挿入方向に離隔して二つ設けて
もよい。挿入方向前方の第1セレーション歯235a
は、導入面214の挿入方向後方に位置する。第1セレ
ーション歯235aの挿入方向後方には傾き抑制面23
6が設けられている。さらに、傾き抑制面236の挿入
方向後方には第2セレーション歯235bが設けられて
いる。
【0068】実施の形態6.実施の形態6として、実施
の形態5に係るプロペラシャフトの金属ヨークにおいて
周方向に分離していた導入面214及び傾き抑制面23
6に代えて、図18に示されるような、周方向に連続し
た環状の導入面244及び傾き抑制面246を設けても
よい。なお、導入面244の外径DsとFRP円筒21
2の内径の寸法Dとの差は、実施の形態3と同様に0〜
0.1mmにすることが可能である。
【0069】実施の形態7.実施の形態7として、実施
の形態3に係るプロペラシャフトの金属ヨークにおいて
セレーション歯及び傾き抑制面をそれぞれ一つだけ設け
るのではなく、図19に示されるように、セレーション
歯を挿入方向に離隔して二つ、さらに、傾き抑制面も挿
入方向に離隔して二つ設けてもよい。挿入方向前方の第
1セレーション歯255aは、導入面214の挿入方向
後方に位置する。第1セレーション歯255aの挿入方
向後方には第1傾き抑制面256aが設けられている。
第1傾き抑制面256aの挿入方向後方には第2セレー
ション歯255bが設けられている。さらに、第2セレ
ーション歯255bの挿入方向後方には第2傾き抑制面
256bが設けられている。かかる構成によれば、各セ
レーション歯255a,255bの後方且つ挿入方向に
離隔するように傾き抑制面256a,256bが2つ設
けられているので、金属ヨークの傾き抑制効果がより高
められている。
【0070】実施の形態8.実施の形態8として、実施
の形態7に係るプロペラシャフトの金属ヨークにおいて
周方向に分離していた導入面214及び2つの傾き抑制
面256a,256bに代えて、図20に示されるよう
な、周方向に連続した環状の導入面264及び2つの環
状の傾き抑制面266a,266bを設けてもよい。な
お、導入面264の外径DsとFRP円筒212の内径
の寸法Dとの差は、実施の形態3と同様に0〜0.1m
mにすることが可能である。
【0071】
【発明の効果】請求項1、2及び9に記載の発明によれ
ば、金属製ヨークのセレーション部をFRP製円筒に接
合するに際して、金属製ヨークの面接触部がFRP製円
筒と面接触するため、相互に傾くこと無く同軸度の高い
接合が可能となる。
【0072】さらに、金属製ヨークとFRP製円筒を接
合する際、FRP製円筒の圧入部が金属製ヨークの段付
部で真円に形成され、セレーション部により形成される
切削溝の深さを一定にして、セレーション部に接合され
るため、接合精度の高い接合構造を実現でき、例えばト
ルク伝達を行う駆動軸の生産が可能となる。
【0073】また、金属部材と樹脂部材の接合であり、
全体として軽量接合部材の提供を可能としている。
【0074】請求項3記載の発明によれば、段付部はF
RP製円筒に非接触となるよう形成されており、段付部
が両部材の圧入接合時に抵抗とならず、圧入接合が容易
となる。また、車両衝突の際の没入確実性を高くするこ
とができる。
【0075】請求項4記載の発明によれば、面取り部が
設けられることで圧入接合が容易となる。
【0076】請求項5記載の発明によれば、段付部とセ
レーション部とは傾斜面にて接続されるため、傾斜面を
適宜角度に設定することにより、段付部とFRP製円筒
が徐々に離隔して両者の非接触を容易とすることが可能
となる。
【0077】請求項6記載の発明によれば、逃がし部が
設けられているため、傾斜面を所望の角度に立ち上げる
ことが可能となる。
【0078】請求項7及び10記載の発明によれば、段
付部及び面接触部は、セレーション部の山部を削除する
ことにより形成されているため、その形成が比較的容易
といえる。
【0079】請求項8記載の発明によれば、圧入時の段
付部と圧入部の接触面積が広いため、引き延ばし及び圧
縮が正確に行われ、製品の精度が高くなる。また、セレ
ーション部に別部材である円筒部を取り付けることで形
成を簡易にする事も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における、プロペラシャフトの全
体図を示した図である。
【図2】実施の形態1における、プロペラシャフトの接
合部分の部分断面図である。
【図3】実施の形態1における、圧入接合作用を示す接
合部分の部分断面図である。
【図4】実施の形態1における、圧入接合作用を示す接
合部分の部分断面図である。
【図5】実施の形態1における、圧入接合作用を示す接
合部分の部分断面図である。
【図6】実施の形態1における、段付部及びセレーショ
ン部を示す斜視図である。
【図7】実施の形態2における、段付部及びセレーショ
ン部を示す斜視図である。
【図8】実施の形態2における、二部材間の接合部分の
部分断面図である。
【図9】実施の形態2における、圧入接合作用を示す接
合部分の部分断面図である。
【図10】実施の形態2における、圧入接合作用を示す
接合部分の部分断面図である。
【図11】本発明の実施の形態3に係るプロペラシャフ
トの断面図である。
【図12】図11のII部の拡大図である。
【図13】本発明の実施の形態3における金属ヨークの
セレーション歯周辺部分の斜視図である。
【図14】図12のIV−IV線による断面図である。
【図15】図12のV−V線による断面図である。
【図16】本発明の実施の形態4における金属ヨークの
セレーション歯周辺部分の斜視図である。
【図17】本発明の実施の形態5における金属ヨークの
セレーション歯周辺部分の斜視図である。
【図18】本発明の実施の形態6における金属ヨークの
セレーション歯周辺部分の斜視図である。
【図19】本発明の実施の形態7における金属ヨークの
セレーション歯周辺部分の斜視図である。
【図20】本発明の実施の形態8における金属ヨークの
セレーション歯周辺部分の斜視図である。
【図21】従来のプロペラシャフトの断面図である。
【図22】図21のXII部の拡大図である。
【符号の説明】
101 金属製ヨーク、102 FRP製円筒、103
面取り部、104、115 段付部、105 傾斜
面、106 逃がし部、107、116 セレーション
部、108s、113s 先端部、108、113 圧
入端部、109、114 圧入部、110 プロペラシ
ャフト、111 第1部材、112 第2部材、211
プロペラシャフト、212 FRP円筒、213 金
属ヨーク、214、224、244、264 導入面、
215 セレーション歯、217溝、218 内周面、
216、226、236、246 傾き抑制面、235
a、255a 第1セレーション歯、235b、255
b 第2セレーション歯、256a、266a 第1傾
き抑制面、256b、266b 第2傾き抑制面、a
圧入部の内径の寸法、b 段付部の外径の寸法、c セ
レーション部の外径の寸法、d、h 隙間、e 圧入部
の外径の寸法、f 段付部の内径の寸法、gセレーショ
ン部の内径の寸法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安居 義治 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 (72)発明者 天野 正明 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 (72)発明者 近藤 利郎 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 (72)発明者 竹内 純治 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 (72)発明者 野々垣 保紀 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FRP製円筒と圧入接続すべく、軸線方
    向に延在するセレーション部を備えた金属製ヨークであ
    って、 前記セレーション部と軸線方向に隣り合う位置に、前記
    FRP製円筒内面と面接触する面接触部を有し、 前記セレーション部は前記金属製ヨークにおける圧入端
    部の外周面に設けられており、 前記面接触部は、前記圧入端部の先端部と前記セレーシ
    ョン部との間に設けられ軸線方向に延在する段付部であ
    り、 前記段付部の外径は前記FRP製円筒の内径よりも大き
    く、かつ前記セレーション部の外径未満である、ことを
    特徴とする金属製ヨーク。
  2. 【請求項2】 軸線方向に延在するセレーション部を備
    える金属製ヨークと、前記セレーション部に接合される
    FRP製円筒との接続構造であって、 前記金属製ヨークは、前記セレーション部と軸線方向に
    隣り合う位置に、前記FRP製円筒と面接触する面接触
    部を有し、 前記セレーション部は前記金属製ヨークにおける圧入端
    部の外周面に設けられており、前記FRP製円筒は前記
    セレーション部に圧入接合される筒状の圧入部を備え、 前記面接触部は、前記圧入端部の先端部と前記セレーシ
    ョン部との間に設けられ軸線方向に延在する段付部であ
    り、 前記段付部の外径は前記圧入部の内径よりも大きく、か
    つ前記セレーション部の外径未満である、ことを特徴と
    する接続構造。
  3. 【請求項3】 請求項2の接続構造において、 前記FRP製円筒は、前記金属製ヨークの前記セレーシ
    ョン部に接合後、前記段付部が前記FRP製円筒と非接
    触となるよう形成されていることを特徴とする接続構
    造。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3の接続構造において、 前記金属製ヨークには前記先端部から前記段付部にかけ
    て面取り部が設けられていることを特徴とする接続構
    造。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4の何れか一項に記載の接
    続構造において、 前記段付部と前記セレーション部とは傾斜面にて接続さ
    れることを特徴とする接続構造。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至5の何れか一項に記載の接
    続構造において、 前記段付部と前記セレーション部とは傾斜面によって接
    続され、前記傾斜面と前記段付部との接続部には、窪み
    である逃がし部が設けられていることを特徴とする接続
    構造。
  7. 【請求項7】 請求項2乃至6の何れか一項に記載の接
    続構造において、 前記段付部は、前記セレーション部の山部の一部を削除
    することにより形成されていることを特徴とする接続構
    造。
  8. 【請求項8】 請求項2乃至7の何れか一項に記載の接
    続構造において、 前記段付部は、前記先端部と前記セレーション部との間
    に円筒状に形成されていることを特徴とする接続構造。
  9. 【請求項9】 金属製ヨークと、FRP製円筒との接続
    方法であって、 前記金属製ヨークは、前記FRP製円筒の内径よりも外
    径が大きい面接触部と、前記面接触部よりも挿入方向後
    方の位置において周方向にほぼ等間隔で繰り返し存在す
    る山部と谷部とから形成され、且つ、前記山部によって
    規定される外径が前記面接触部の外径よりも大きい前記
    セレーション部とを備え、 前記FRP製円筒内に前記面接触部を挿入して該FRP
    製円筒の内面を拡径し且つ真円にしておき、 前記拡径された状態の前記FRP製円筒内に前記山部を
    挿入し、前記FRP製円筒の内面に周方向に亙って深さ
    が均一な切削溝を形成する、ことを特徴とする金属製ヨ
    ークとFRP製円筒との接続方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の接続方法において、 前記面接触部は、前記セレーション部の山部の一部を削
    除することにより形成されていることを特徴とする接続
    方法。
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