JPH0732538Y2 - クリ−ンル−ム用エレベ−タ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） この考案は例えば半導体製造工場などのようなクリーン
ルームに使用されるエレベータのかご室内換気に関す
る。

（従来の技術） クリーンルームなどに出入するために設置されるエレベ
ータはそのかご室内空気の清浄度が要求される。しかし
従来その要求に応じられるエレベータはなかった。

（考案が解決しようとする問題点） 通常のエレベータではそのかご室内は昇降路内の空気を
そのまま換気しているので塵埃が多量に含まれており、
エレベータが扉を開閉するたびにかご室内汚損空気がク
リーンルームの乗り場へ流入することとなる。従って、
クリーンルームの清浄装置に大きな負担がかかる。一般
に、汚損空気の清浄化は何段階かに分けて行った方が効
率的である。よってエレベータ内の空気を予め清浄化し
ておくことが要求されるわけである。しかし、通常のエ
レベータは空気の清浄化は為されていないので、そのま
までは上述のような場所では使用できない。

［考案の構成］ （問題点を解決するための手段） かご室内への空気流入経路中にフィルタを設けて塵埃の
除去を行うとともにかご室内を加圧してかご隙間などか
ら塵埃が流入しないようにして清浄化を保持する。

（作用） フィルタにより塵埃が除去され、加圧により他からの汚
損空気の流入を防ぎ、かご室内を常に清浄に保持でき
る。

（実施例） 第１図に基づいて説明する。

乗りかご１の上部に送風機室２を設ける。これは昇降路
から空気を採る取入れ口３と送風機４とかご室１内へ空
気を送る送風口５とからなり、取入口３にプレフィルタ
６を、送風口５には主フィルタ７を設け、取入れた外気
はこれ等を経由して塵埃を除去されてかご室１内に送り
込まれる。一方、かごの昇降方向によって排出口付近の
空気圧が変化しないように、かご室１下部の側面に空気
排出口８を設ける。これはフィルタ９と可変形のダンパ
10とから構成し、送風機とダンパにより室内圧力を調整
できるようにしておく。

他の実施例としては第２図のように室内下部の空気排出
口８と送風機室とをダクト11で連結し室内空気を循環さ
せる。このようにすると外気の取入れ量が少なくなるの
で汚損度が下がる。

更に他の実施例として第３図に示すように、かご室１の
床の下にフィルタ９を置き、これをかご室１からの空気
排出口８としてもよい。

［考案の効果］ このような簡単な構成により、かご室内空気を清浄化
し、ダンパによりかご室内の加圧状態を調節出来るので
効果的な清浄化ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案による乗りかごの正面断面図、第２図
はこの考案の他の実施例図、第３図は更に他の実施例
図。 ２……送風機室、４……送風機 ５……送風口、６……プレフィルタ ７……主フィルタ、８……排出口 10……ダンパ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】昇降路と通じるプレフィルタを取付けた空
   気取入口とかご室への通風路に主フィルタを設けてなる
   送風機室をかご室上部に設け、かご室下部の側面にフィ
   ルタと可変形ダンパを設けた昇降路に通じる空気排出口
   を設けてなる乗りかごを特徴とするクリーンルーム用エ
   レベータ。