JPH0732519A - 板材および板材の製造方法ならびに棺桶 - Google Patents

板材および板材の製造方法ならびに棺桶

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JPH0732519A
JPH0732519A JP5156886A JP15688693A JPH0732519A JP H0732519 A JPH0732519 A JP H0732519A JP 5156886 A JP5156886 A JP 5156886A JP 15688693 A JP15688693 A JP 15688693A JP H0732519 A JPH0732519 A JP H0732519A
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JP
Japan
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corrugated board
cardboard
casket
plate
board
Prior art date
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Pending
Application number
JP5156886A
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English (en)
Inventor
Yoshiteru Hayashi
義晃 林
Haruyoshi Mio
治良 三尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyowa Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Seisakusho Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 十分な強度を備え且つベニア板に比して安価
な板材を提供すること。 【構成】 板材4は、3層段ボール5と厚紙6と木材の
薄板7とを積層してなるものであり、次のようにして製
造される。まず、薄板7および3層段ボール5に木工ボ
ンドを塗布し、次に、厚紙6と薄板7とを加圧接着した
後、薄板7が接着された厚紙6と3層段ボール5とを加
圧接着する。この場合、台紙6と3層段ボール5といっ
た接着性の良い組合わせ間で接着を行うので、接着時の
加圧力を小さくし得、3層段ボール5の紙製波形板の潰
れを防止できる。このため、板材4の強度が十分なもの
になり、コストもベニア板に比して安くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面が木目調をなす板
材および該板材の製造方法ならびに棺桶に関する。
【0002】
【従来の技術】棺桶においては、古くから天然木材が使
用されていたのであるが、近年では、天然木材の高騰に
より比較的安価なベニア板が使用されるようになってい
る。ところが、森林破壊等の環境問題とも相俟って、ベ
ニア板の原木であるラワン類の不足が深刻化しており、
比較的安価であったベニア板さえも高騰している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
棺桶は、天然木材あるいはベニア板製であるから、コス
トが高いという問題点があった。そこで、天然木材やベ
ニア板の代替材料として、段ボールの表面に木材の薄板
を接着剤により貼り付けてなる板材を用い、この板材を
組合わせて棺桶を製造することによって、棺桶のコスト
ダウンを図ることが考えられる。しかしながら、上記板
材においては、木材の薄板と段ボールといった接着性の
悪い材質間を接着しなければならないので、接着時に、
両者を大きな力(具体的には9〜11kg/fcm
程度)で加圧する必要がある。このため、段ボールの中
心である紙製波形板が押し潰されて板材の強度が低下
し、ひいては、棺桶の強度が不十分になってしまうとい
う問題があり、段ボールと木材とを積層した形態の代替
材料は実用化されていないというのが実情であった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、実質的には紙でありながら外観が木
材で、しかも、十分な強度を備え且つベニア板に比して
安価な板材および板材の製造方法ならびに棺桶を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の板材は、
木材の薄板を台紙に貼り付けると共に該台紙を段ボール
の少なくとも片面に貼り付けたものである。請求項2記
載の板材の製造方法は、木材の薄板を台紙に貼り付ける
工程と、この台紙を段ボールの少なくとも片面に貼り付
ける工程とからなるものである。請求項3記載の棺桶
は、請求項1記載の板材を箱状に組立てたものである。
【0006】
【作用】請求項1および2記載の手段によれば、段ボー
ルには台紙といった接着性の良好なものが接着されるの
で、両者を接着する際の加圧力を小さくできる。その結
果、段ボールの中心である紙製波形板が押し潰されるこ
とを防止でき、板材の強度は十分なものになる。従っ
て、請求項3記載の手段のように、この板材から棺桶を
組立てれば、その棺桶は、使用に耐え得るだけの剛性を
発揮するようになる。しかも、板材の表面は木材である
から、棺桶全体が天然木材で作られているように見え
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明を棺桶に適用した一実施例を図
面に基づいて説明する。まず、図3において、棺桶1
は、矩形箱状の棺桶本体2と覗き窓3aを有する蓋3と
から構成されたものであり、蓋3は、図示しない取付具
により棺桶本体2の上面開口に固定されるようになって
いる。
【0008】これら棺桶本体2および蓋3は、実質的に
は段ボールである板材4を材料としている。この板材4
は、図1に示すように、3枚の紙製波形板5aおよび4
枚のライナー5bを組合わせてなる段ボールとしての3
層段ボール5と、3層段ボール5の片面に貼り付けられ
た台紙としての厚紙6と、厚紙6の表面に貼り付けられ
た木材の薄板7とから構成されるものであり、各部材の
板厚は、3層段ボール5が15.5mm,厚紙6が0.
8mm、薄板7が0.2mm程度に設定されている。以
下、板材4の製造方法について、図2を参照しながら説
明する。
【0009】まず、(a)に示すように、下ローラ8a
と木工ボンドが垂らされる上ローラ8b間に厚紙6を押
し込み、厚紙6の片面に木工ボンド(例えば酢酸ビニル
樹脂のエマルジョンからなるもの)を塗布する。そし
て、(b)に示すように、ヒータ9aを有する90to
nのホットプレス装置9に、木工ボンドが塗布された厚
紙6と薄板7とをセットし、両者を、90〜100度の
温度で1分間程度加圧して接着する。
【0010】一方、(c)に示すように、別の下ローラ
8aと上ローラ8bとの間に3層段ボール5を押し込
み、3層段ボール5の片面に木工ボンドを塗布する。そ
して、最後に、(d)に示すように、14tonのコー
ルドプレス装置10に、木工ボンドが塗布された3層段
ボール5と薄板7が貼り付けられた厚紙6とをセット
し、両者を10分間程度加圧して接着する。尚、プレス
装置の大きさは、被プレス部材1m当たりに作用す
るプレス力で表される。従って、ホットプレス装置9の
プレス力は、9kgf/cm(=90ton/m
)、コールドプレス装置10のプレス力は、1.4
kgf/cm(=14ton/m)である。
【0011】この場合、厚紙6および3層段ボール5が
共に紙であるため、両者の接着性は良好である。従っ
て、図2の(d)に示すように、1.4kgf/cm
といった小さな加圧力により、厚紙6を3層段ボー
ル5に強固に接着することができる。このため、3層段
ボールの紙製波形板5aが押し潰されてしまうことを防
止でき、その結果、実質的には紙でありながら外観が木
材で且つ十分な強度を備えた板材4が、ベニア板に比し
て安価に製造される。
【0012】この後、製函機械(図示せず)により、覗
き窓3aを有する蓋3および図4に示す形状の展開板1
1を板材4から打抜き、切削装置(図示せず)により、
展開板11にV字状の切込み11a〜11d(このうち
切込み11aを図1に代表して示す)を形成する。そし
て、展開板11を各切込み11a〜11dから折曲し、
折曲された前板部12と側板部13,13相互間および
後板部14と側板部13、13相互間を、図3に示すよ
うに、ボルト15aおよびナット(図示せず)を用いて
L字形継手15により連結すると、矩形箱状をなす棺桶
本体2が組立てられる。この場合、棺桶本体2の上端面
および蓋3の前後,左右端面には、板材4の構成部材で
ある紙製波形板5aおよびライナー5b等が露出するた
め、これら各端面に木材製の目張り16を貼り付け、棺
桶本体2および蓋3の外観向上を図っている。
【0013】このように、棺桶1は、十分な強度を備え
且つ安価な板材4から組立てられているため、天然木材
はもとより、ベニア板から棺桶を構成していた場合に比
べ、十分な強度を備え且つ安価なものになる、しかも、
板材4の表面は木材であるから、棺桶1全体が天然木材
で作られているように見える。
【0014】特に、上記実施例においては、一枚の展開
板11を折曲することにより棺桶本体2を構成したの
で、前板部12,後板部14等に分割された板材から棺
桶本体2を構成する場合に比べ、組立て作業性が向上す
る。しかも、組立てに必要なL字形継手15等の部品数
を低減できるので、総じて、棺桶1の一層のコストダウ
ンを図り得る。
【0015】尚、上記実施例においては、図2の(d)
に示すように、コールドプレス装置10に1組の3層段
ボール5および厚紙6をセットするようにしたが、複数
組の3層段ボール5および厚紙6をセットし、それらを
一度に加圧接着しても良い。この場合、板材4枚当たり
の製造時間が短縮され、板材4のより一層のコストダウ
ンを図り得る。
【0016】また、上記実施例においては、3層段ボー
ル5と厚紙6とを接着するのにコールドプレス装置10
を用いたが、ホットプレス装置を用い、3層段ボール5
と厚紙6とを加圧力ゼロで1分間程度押さえることによ
り、熱融着する構成としても良い。この場合にも、該ホ
ットプレス装置に複数組の3層段ボール5および厚紙6
をセットし、それらを一度に接着することができるが、
1組の3層段ボール5および厚紙6と1組の3層段ボー
ル5および厚紙6との間に1ton程度の熱板を挿入す
る都合上、下方に位置する3層段ボール5が熱板の重さ
により潰れてしまうので、一度にセットする3層段ボー
ル5および厚紙6は、2組程度が限度である。
【0017】しかも、上記実施例においては、段ボール
として3層段ボール5を用い、台紙として厚紙6を用い
たが、段ボールとして片面段ボールや両面段ボール等を
用いたり、台紙として厚紙より薄い薄紙等を用いても良
い。さらに、板材4の薄板7は印刷可能であるから、所
望の模様や文字等を印刷する構成としても良い。また、
上記実施例においては、板材4から棺桶1を組立てるよ
うにしたが、例えば箪笥等、従来天然木材で作られてい
たものを板材4から組立てるようにしても良い。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば次のような優れた効果を奏する。請求項1記載
の板材および請求項2記載の板材の製造方法によれば、
段ボールの紙製波形板の潰れを防止し得るので、実質的
には紙でありながら外観が木材で且つ十分な強度を備え
た板材を、ベニア板に比して安価に製造できる。請求項
3記載の棺桶によれば、請求項1記載の板材を用いてい
るので、実質的には紙でありながら、外観が木材で、し
かも、使用に耐え得るだけの剛性を発揮し且つ安価な棺
桶を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図4のイ−イ線に沿う
断面図
【図2】板材の製造方法を示す概略図
【図3】棺桶の分解斜視図
【図4】展開板の平面図
【符号の説明】
1は棺桶、4は板材、5は3層段ボール(段ボール)、
6は厚紙(台紙)、7は薄板を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材の薄板を台紙に貼り付けると共に該
    台紙を段ボールの少なくとも片面に貼り付けてなる板
    材。
  2. 【請求項2】 木材の薄板を台紙に貼り付ける工程と、
    この台紙を段ボールの少なくとも片面に貼り付ける工程
    とからなる板材の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の板材を箱状に組立ててな
    る棺桶。
JP5156886A 1993-06-28 1993-06-28 板材および板材の製造方法ならびに棺桶 Pending JPH0732519A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5849183A (ja) * 1981-09-18 1983-03-23 三洋電機株式会社 ドラム式洗濯機
JPS5914290A (ja) * 1982-07-15 1984-01-25 松下電器産業株式会社 シ−ズヒ−タ
JPS59190547A (ja) * 1983-04-12 1984-10-29 Toyota Motor Corp 車両用自動変速機の制御装置

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