JPH0446916Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0446916Y2
JPH0446916Y2 JP209587U JP209587U JPH0446916Y2 JP H0446916 Y2 JPH0446916 Y2 JP H0446916Y2 JP 209587 U JP209587 U JP 209587U JP 209587 U JP209587 U JP 209587U JP H0446916 Y2 JPH0446916 Y2 JP H0446916Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
core material
metal plate
coated
coating layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP209587U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63112026U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP209587U priority Critical patent/JPH0446916Y2/ja
Publication of JPS63112026U publication Critical patent/JPS63112026U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0446916Y2 publication Critical patent/JPH0446916Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、両面に樹脂被覆層を有する樹脂被
覆金属板に関する。
〈従来の技術とその問題点〉 金属板やボール紙を芯材としてその表面を例え
ばビニール樹脂で被覆した板材は周知であり、樹
脂層を適切に選定すると例えば革製品のような外
観と手触りを有する材料を得ることができる。
しかしながら、このような材料に曲げ加工を施
した場合、曲げの外側では樹脂層が引つ張られた
状態となるのであまり問題はないが、芯材が金属
板であると樹脂層と芯材との接着力が一般に低い
ため、第4図に鎖線と矢印で例示したように曲げ
の内側で樹脂層が芯材から剥がれてしまい、樹脂
層にたるみが生じて芯材から浮き上がつたり面に
平行な方向に移動したりするようになつて、品質
的に好ましくない状態になりやすい。一方、芯材
がボール紙の場合には樹脂層と芯材との接着力は
大きくても全体の強度が弱く、用途が限られたも
のになりやすい。
この考案はこのような問題点に着目し、必要な
強度を備え、しかも曲げ加工を施しても樹脂層が
芯材から剥がれることのない樹脂被覆金属板を提
供することを目的としてなされたものである。
〈問題点を解決するための手段〉 上述の目的を達成するために、この考案では、
金属基板と、軟質の熱可塑性樹脂を含浸またはコ
ーテイングした補助基板とを用い、金属基板の少
なくとも片面に補助基板を積層して芯材を構成
し、この芯材の両面に、軟質の熱可塑性樹脂板を
加熱圧着して樹脂被覆層を形成している。
〈作用〉 この考案の樹脂被覆金属板に曲げ加工を施した
場合、全体の強度は金属基板で確保され、樹脂被
覆層と補助基板とは密着性が非常によいため、樹
脂被覆層は補助基板自身の剛性によつて保持さ
れ、曲げ加工を施しても樹脂被覆層が芯材から剥
がれることがなくなる。従つて、曲げの内側で樹
脂被覆層にたるみや浮き上がりが生じたり移動し
たりすることがなく、芯材と一体となつた樹脂被
覆層を備え、しかも十分な強度を有する加工品を
得ることが可能となるのである。なお、補助基板
としては、ボール紙のように熱可塑性樹脂の含浸
やコーテイング等の処理が容易であり、しかもあ
る程度の剛性を有する繊維質の板材が適してい
る。
〈実施例〉 次に図示の一実施例について説明する。
第1図は拡大断面図、第2図は製造工程の説明
図、第3図は実施例の樹脂被覆金属板を用いて製
作したトレイの斜視図、第4図は同トレイの断面
図である。
第1図において、1は金属基板2とその片面に
積層された補助基板3から構成される芯材であ
り、この実施例では金属基板2としてはブリキ板
が、また補助基板3としてはボール紙がそれぞれ
用いられている。4は芯材1の両面に軟質の熱可
塑性樹脂板を加熱圧着して形成された樹脂被覆層
であり、材料としては皮革状の外観を有するビニ
ールシートが用いられている。5は樹脂被覆金属
板を示す。
上記のような樹脂被覆金属板5は、例えば第2
図に示すような工程で製造される。すなわち、あ
らかじめ軟質の熱可塑性樹脂例えばビニール樹脂
の層をデイツピング処理等によつて表面に形成し
た補助基板3を金属基板2に重ね、更にその両面
にそれぞれ軟質の熱可塑性樹脂板であるビニール
シート4aを配置して、両面から超音波加工機の
ホーン6,7で加圧しながら加熱圧着するのであ
り、これにより各部材が一体となつた1枚の樹脂
被覆金属板5が得られる。加圧時に樹脂被覆金属
板5の周辺部にはビニールシート4aの端縁がは
み出すが、これはホーン6に設けた切断部6aに
より、あるいは別に配設される切断刃により適宜
カツトして仕上げればよい。上部ホーン6に形成
されている突条6bは樹脂被覆金属板5の表面に
凹溝8を設けるためのものであり、突条6bの形
状に応じた模様を形成することができる。なお、
上記の加熱圧着は、超音波でなく高周波等の他の
手段で行うこともできる。
こうして得られた樹脂被覆金属板5は、金属加
工用のプレスを用いて絞り加工等の成形加工を行
うことが可能である。第3図及び第4図はこのよ
うな加工によつて製作されたトレイ10を示して
おり、トレイ10は金属板の絞り加工品と同等な
強度と皮革状の外観を備えたものとなつている。
そして、ボール紙製の補助基板3が塑性変形して
金属基板2に密に重なり、曲げの内側となつてい
るトレイ上面の樹脂被覆層4はその熱可塑性によ
つて補助基板3に接着されているので、鎖線のよ
うに樹脂被覆層4が芯材1から剥がれて浮き上が
つたり移動したりする状態になることがなく、使
い勝手がよく、しかも外観の優れた高級感のある
トレイが得られるのである。
なお、上記の実施例ではトレイ10の形状が比
較的単純であるため、金属基板2の片側、すなわ
ち、曲げ加工時の内側になる側にのみ補助基板3
を設けた樹脂被覆金属板5を用いているが、凹凸
のある複雑な形状の加工品に用いられる場合に
は、補助基板3を金属基板2の両側に積層した樹
脂被覆金属板を用いればよい。
〈考案の効果〉 上述の実施例から明らかなように、この考案
は、芯材を金属基板と軟質の熱可塑性樹脂を含浸
またはコーテイングした補助基板とで構成し、こ
の芯材の両面に軟質の熱可塑性樹脂板を加熱圧着
して樹脂被覆層を形成するようにしたものであ
る。
従つて、この考案の樹脂被覆金属板に絞り加工
等の加工を施しても、樹脂被覆層が芯材から剥が
れてたるみや浮き上がりが生じたり移動したりす
ることがなく、全体の強度は芯材の金属基板で確
保され、また加工は金属加工用のプレスを用いて
行うことができるので、芯材と一体となつた樹脂
被覆層を備え、しかも十分な強度を有する加工品
を容易に得ることが可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の断面図、第2図
は製造工程の製説明図、第3図は実施例の樹脂被
覆金属板を用いて製作したトレイの斜視図、第4
図は同トレイの断面図である。 1……芯材、2……金属基板、3……補助基
板、4……樹脂被覆層、4a……ビニールシート
(熱可塑性樹脂板)、5……樹脂被覆金属板、10
……トレイ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金属基板と軟質の熱可塑性樹脂を含浸またはコ
    ーテイングした補助基板とを積層してなる芯材の
    両面に、軟質の熱可塑性樹脂板を加熱圧着して樹
    脂被覆層を形成した樹脂被覆金属板。
JP209587U 1987-01-09 1987-01-09 Expired JPH0446916Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP209587U JPH0446916Y2 (ja) 1987-01-09 1987-01-09

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP209587U JPH0446916Y2 (ja) 1987-01-09 1987-01-09

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63112026U JPS63112026U (ja) 1988-07-19
JPH0446916Y2 true JPH0446916Y2 (ja) 1992-11-05

Family

ID=30780613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP209587U Expired JPH0446916Y2 (ja) 1987-01-09 1987-01-09

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0446916Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63112026U (ja) 1988-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0446916Y2 (ja)
US3582426A (en) Method of providing the surface of an object with an artificial wood grain pattern
JPH0528079Y2 (ja)
JPS6118118Y2 (ja)
JPS633806Y2 (ja)
JP3722392B2 (ja) 複合磁性体の製造方法
JPS582569Y2 (ja) 化粧建材
JPS637147B2 (ja)
JPH0629128Y2 (ja) 自動車用内装品
JP3060700B2 (ja) 血液測定用センサーの製造方法
JPH0616727Y2 (ja) パネル
JPH06212773A (ja) 薄板パネル素子及びその製造方法
JPS6147250A (ja) 天然銘木化粧シ−トおよびそれを貼着してなる天然銘木化粧板
JPH07232305A (ja) 耐湿性複合板
JPH0120123Y2 (ja)
JPS5914193Y2 (ja) 積層板
JP3075274U (ja) 複合ボード製造方法
JPS5938095B2 (ja) 軽量板体の製法
JPH01264831A (ja) 積層板の製造方法
JPH01299033A (ja) 容器用材料および容器
JPH0331858B2 (ja)
JPS6129535A (ja) ラミネ−ト鋼板及びその製造方法
JPS63143014A (ja) 浴槽の製造方法
JPH0454575B2 (ja)
JPS612554A (ja) 装飾部材とその製造方法