JPH0732503Y2 - 荷崩れ防止具 - Google Patents
荷崩れ防止具Info
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- JPH0732503Y2 JPH0732503Y2 JP7818292U JP7818292U JPH0732503Y2 JP H0732503 Y2 JPH0732503 Y2 JP H0732503Y2 JP 7818292 U JP7818292 U JP 7818292U JP 7818292 U JP7818292 U JP 7818292U JP H0732503 Y2 JPH0732503 Y2 JP H0732503Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、荷崩れ防止具に関し、
特にパレット等に積載され隣接して併置された積荷の各
側面間の間隙を保持可能な荷崩れ防止具に関する。
特にパレット等に積載され隣接して併置された積荷の各
側面間の間隙を保持可能な荷崩れ防止具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トラックの荷台や輸送用コンテナ
に荷物を積載する場合、運転手や荷役担当者が荷崩れを
起こさないように隙間無く間隙を詰めて1個ずつ積んで
いたが、荷役作業の人手不足や作業合理化の要請から積
降ろしの機械化が進み、現在では、木製等のパレット上
に荷物を積載し、このパレットごと輸送・積降ろしを行
ういわゆるパレット輸送が普及してきた。
に荷物を積載する場合、運転手や荷役担当者が荷崩れを
起こさないように隙間無く間隙を詰めて1個ずつ積んで
いたが、荷役作業の人手不足や作業合理化の要請から積
降ろしの機械化が進み、現在では、木製等のパレット上
に荷物を積載し、このパレットごと輸送・積降ろしを行
ういわゆるパレット輸送が普及してきた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記のパレッ
ト輸送においては、パレットの積降ろしをフォークリフ
トで行うため、パレット同士の間にはある程度の隙間が
必要である。また、パレット上においても、積荷の擦れ
合い等による損傷を避けるため、パレットの最外縁部ま
で荷物を載せず最外縁部からある程度の余裕をみた内方
に積荷が積載されている。したがって、これらの隙間が
あることにより、このままでは、輸送中の振動や衝撃に
より積荷が相互にズレを起こし、最悪の場合にはいわゆ
る「荷崩れ」を起こす。従来、この荷崩れの防止対策と
しては、ストレッチフィルムやネットを積荷間に巻く方
法や、積荷間にエアバッグを挿入する方法等が知られて
いる。しかしながら、前者については、手巻きでは張力
不足のため巻締め装置が必要な上その取り外しに手間が
かかり、さらに用済み後は廃棄処理するしかなく資源活
用上および環境上問題がある。一方、後者については、
圧縮空気発生源のない場所では使用できない、という欠
点があった。本考案は、上記の課題を解決するためにな
されたものであり、組立・解体が容易で自立可能な荷崩
れ防止具を提供することを目的とする。
ト輸送においては、パレットの積降ろしをフォークリフ
トで行うため、パレット同士の間にはある程度の隙間が
必要である。また、パレット上においても、積荷の擦れ
合い等による損傷を避けるため、パレットの最外縁部ま
で荷物を載せず最外縁部からある程度の余裕をみた内方
に積荷が積載されている。したがって、これらの隙間が
あることにより、このままでは、輸送中の振動や衝撃に
より積荷が相互にズレを起こし、最悪の場合にはいわゆ
る「荷崩れ」を起こす。従来、この荷崩れの防止対策と
しては、ストレッチフィルムやネットを積荷間に巻く方
法や、積荷間にエアバッグを挿入する方法等が知られて
いる。しかしながら、前者については、手巻きでは張力
不足のため巻締め装置が必要な上その取り外しに手間が
かかり、さらに用済み後は廃棄処理するしかなく資源活
用上および環境上問題がある。一方、後者については、
圧縮空気発生源のない場所では使用できない、という欠
点があった。本考案は、上記の課題を解決するためにな
されたものであり、組立・解体が容易で自立可能な荷崩
れ防止具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本考案に係る荷崩れ防止具は、細長矩形状段ボール
紙の長辺に当該長辺に直角に当該段ボール紙の短辺の長
さの略半分の長さである第1切込長でかつ当該段ボール
紙の紙厚より略大きい長さである第1切込幅の第1切込
部を第1間隔で第2個数形成した第1個数の横枠材と、
当該横枠材と紙厚と短辺長とが等しい細長矩形状段ボー
ル紙の長辺に当該長辺に直角に前記第1切込長でかつ前
記第1切込幅の第2切込部を第2間隔で第1個数形成し
た第2個数の縦枠材と、を備え、前記第1切込部と前記
第2切込部とを相互に噛み合わせることにより前記第1
個数の横枠材と前記第2個数の縦枠材とを井桁状に組み
合せ、前記横枠材の長辺と前記縦枠材の長辺とを隣接す
る積荷の対向する側面にそれぞれ当接させ積荷間の間隙
を保持する荷崩れ防止具であって、前記横枠材または縦
枠材のうちの少なくとも1つは、その長辺の1つからそ
の短辺方向に屈曲して延びるとともに平行隣接する枠材
に対し斜角方向から接するように形成された補強材を有
して構成される。
め、本考案に係る荷崩れ防止具は、細長矩形状段ボール
紙の長辺に当該長辺に直角に当該段ボール紙の短辺の長
さの略半分の長さである第1切込長でかつ当該段ボール
紙の紙厚より略大きい長さである第1切込幅の第1切込
部を第1間隔で第2個数形成した第1個数の横枠材と、
当該横枠材と紙厚と短辺長とが等しい細長矩形状段ボー
ル紙の長辺に当該長辺に直角に前記第1切込長でかつ前
記第1切込幅の第2切込部を第2間隔で第1個数形成し
た第2個数の縦枠材と、を備え、前記第1切込部と前記
第2切込部とを相互に噛み合わせることにより前記第1
個数の横枠材と前記第2個数の縦枠材とを井桁状に組み
合せ、前記横枠材の長辺と前記縦枠材の長辺とを隣接す
る積荷の対向する側面にそれぞれ当接させ積荷間の間隙
を保持する荷崩れ防止具であって、前記横枠材または縦
枠材のうちの少なくとも1つは、その長辺の1つからそ
の短辺方向に屈曲して延びるとともに平行隣接する枠材
に対し斜角方向から接するように形成された補強材を有
して構成される。
【0005】
【作用】上記構成を有する本考案に係る荷崩れ防止具に
よれば、横枠材と縦枠材とを井桁状に組み合せたので、
短辺方向に圧縮力が作用しても相当な程度まで折り曲げ
られずに耐え得る強度を有する。しかも、上記の枠材の
うちの少なくとも1つには、その長辺の1つからその短
辺方向に屈曲して延びるとともに平行隣接する枠材に対
し斜角方向から接するように形成された補強材を持たせ
たので、補強材が井桁のマスの中に嵌挿された状態とな
り、いわば「筋交い」をかませたのと同様な効果が発揮
され、この荷崩れ防止具の横枠材長辺と縦枠材長辺とを
隣接する積荷の対向する側面にそれぞれ当接させるよう
にして「自立」させることができる。そして、その自立
状態においてこの荷崩れ防止具の上部と下部との間、あ
るいはこの荷崩れ防止具の左側部と右側部との間に各々
逆向きの「剪断力」が作用しても、相当な程度まで折り
曲げられずに耐え得る強度を有する。したがって、輸送
中に振動や衝撃が生じても積荷間に働く圧縮力に十分耐
え、積荷間隙を保持することができるので、荷崩れを効
果的に防止することができる。
よれば、横枠材と縦枠材とを井桁状に組み合せたので、
短辺方向に圧縮力が作用しても相当な程度まで折り曲げ
られずに耐え得る強度を有する。しかも、上記の枠材の
うちの少なくとも1つには、その長辺の1つからその短
辺方向に屈曲して延びるとともに平行隣接する枠材に対
し斜角方向から接するように形成された補強材を持たせ
たので、補強材が井桁のマスの中に嵌挿された状態とな
り、いわば「筋交い」をかませたのと同様な効果が発揮
され、この荷崩れ防止具の横枠材長辺と縦枠材長辺とを
隣接する積荷の対向する側面にそれぞれ当接させるよう
にして「自立」させることができる。そして、その自立
状態においてこの荷崩れ防止具の上部と下部との間、あ
るいはこの荷崩れ防止具の左側部と右側部との間に各々
逆向きの「剪断力」が作用しても、相当な程度まで折り
曲げられずに耐え得る強度を有する。したがって、輸送
中に振動や衝撃が生じても積荷間に働く圧縮力に十分耐
え、積荷間隙を保持することができるので、荷崩れを効
果的に防止することができる。
【0006】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて
説明する。本考案の一実施例である荷崩れ防止具の構成
を図1ないし図4に示す。図に示すように、この荷崩れ
防止具1は、横枠材2,3,4,5と、縦枠材6,7,
9と、補強材付き縦枠材8とを備えて構成される。
説明する。本考案の一実施例である荷崩れ防止具の構成
を図1ないし図4に示す。図に示すように、この荷崩れ
防止具1は、横枠材2,3,4,5と、縦枠材6,7,
9と、補強材付き縦枠材8とを備えて構成される。
【0007】横枠材2,3,4,5は、短辺の長さがH
1 の細長矩形状の段ボール紙片であり、その長辺には直
角に第1切込部26〜59が図2に示すように形成され
ている。この第1切込部の切込みの長さである第1切込
長は、段ボール紙片の短辺長H1 の略半分の長さD1 で
あり、第1切込部の切込幅である第1切込幅は、段ボー
ル紙の厚さより略大きい長さtである。そして、第1切
込部の間隔である第1間隔はB1 であり、第1切込部の
個数である第2個数は4個となっている。また、切込部
の挿入側には、図上R1 で示す隅取り部を設け、枠材同
士が噛み合い易いような配慮を施してもよい。
1 の細長矩形状の段ボール紙片であり、その長辺には直
角に第1切込部26〜59が図2に示すように形成され
ている。この第1切込部の切込みの長さである第1切込
長は、段ボール紙片の短辺長H1 の略半分の長さD1 で
あり、第1切込部の切込幅である第1切込幅は、段ボー
ル紙の厚さより略大きい長さtである。そして、第1切
込部の間隔である第1間隔はB1 であり、第1切込部の
個数である第2個数は4個となっている。また、切込部
の挿入側には、図上R1 で示す隅取り部を設け、枠材同
士が噛み合い易いような配慮を施してもよい。
【0008】一方、縦枠材6,7,9は、紙厚と短辺長
が上記横枠材と等しい細長矩形状の段ボール紙片であ
り、その長辺には直角に第2切込部62〜75,92〜
95が形成されている。この第2切込部の切込長は、第
1切込長と等しい長さD1 であり、第2切込部の切込幅
は横枠材の第1切込幅と等しい長さtである。そして、
第2切込部の間隔である第2間隔はB2 であり、第2切
込部の個数である第1個数は4個となっている。
が上記横枠材と等しい細長矩形状の段ボール紙片であ
り、その長辺には直角に第2切込部62〜75,92〜
95が形成されている。この第2切込部の切込長は、第
1切込長と等しい長さD1 であり、第2切込部の切込幅
は横枠材の第1切込幅と等しい長さtである。そして、
第2切込部の間隔である第2間隔はB2 であり、第2切
込部の個数である第1個数は4個となっている。
【0009】また、補強材付き縦枠材8は、紙厚が上記
横枠材や縦枠材と等しく短辺長が(H1 +H2 )の細長
矩形状の段ボール紙片であり、その長辺には直角に第3
切込部82〜85が図2に示すように形成されている。
この第3切込部の切込長は、第1切込長と等しい長さD
1 に補強材長H2 を加えた長さ(D1 +H2 )であり、
第3切込部の切込幅は横枠材の第1切込幅と等しい長さ
tである。そして、第3切込部の間隔は第2間隔と等し
いB2 であり、第3切込部の個数は第1個数と等しく4
個となっている。そして、この補強材付き縦枠材8は、
短辺に直交し長辺に平行な折曲げ線Lにより図2の奥側
から手前側の方向に向けて折り曲げられ、長さH1 の本
体部8Bと長さH2 の補強材8Aとが形成されている。
ここに、補強材長H2 は、第1間隔B1 より大きく設定
されている。この補強材付き縦枠材8においては、本体
部8Bは、補強材の付加されていない縦枠材に相当し、
図3(B)において長さD1 の部分の切込部は第2切込
部に相当している。また、切込部の挿入側には、図上R
2 ,R3 で示す隅取り部を設け、枠材同士が噛み合い易
いような配慮を施してもよい。
横枠材や縦枠材と等しく短辺長が(H1 +H2 )の細長
矩形状の段ボール紙片であり、その長辺には直角に第3
切込部82〜85が図2に示すように形成されている。
この第3切込部の切込長は、第1切込長と等しい長さD
1 に補強材長H2 を加えた長さ(D1 +H2 )であり、
第3切込部の切込幅は横枠材の第1切込幅と等しい長さ
tである。そして、第3切込部の間隔は第2間隔と等し
いB2 であり、第3切込部の個数は第1個数と等しく4
個となっている。そして、この補強材付き縦枠材8は、
短辺に直交し長辺に平行な折曲げ線Lにより図2の奥側
から手前側の方向に向けて折り曲げられ、長さH1 の本
体部8Bと長さH2 の補強材8Aとが形成されている。
ここに、補強材長H2 は、第1間隔B1 より大きく設定
されている。この補強材付き縦枠材8においては、本体
部8Bは、補強材の付加されていない縦枠材に相当し、
図3(B)において長さD1 の部分の切込部は第2切込
部に相当している。また、切込部の挿入側には、図上R
2 ,R3 で示す隅取り部を設け、枠材同士が噛み合い易
いような配慮を施してもよい。
【0010】そして、図2に示すように、この荷崩れ防
止具1は、横枠材2,3,4,5の第1切込部26〜5
9と、縦枠材6,7,9および補強材付き縦枠材8の第
2切込部62〜95とを相互にその最奥部に達するまで
噛み合わせ、全体として井桁状に構成される。例えば、
第1切込部26は第2切込部62と噛み合い、第2切込
部95は第1切込部59と噛み合うように組み合わされ
る。さらに、この場合、補強材付き縦枠材8の補強材8
Aの部分は、図1,図2に示すように、補強材付き縦枠
材8の長辺の1つからその短辺方向に屈曲して延びると
ともに、補強材付き縦枠材8と平行隣接する縦枠材7の
側面に対し斜角方向から接するような状態となる。
止具1は、横枠材2,3,4,5の第1切込部26〜5
9と、縦枠材6,7,9および補強材付き縦枠材8の第
2切込部62〜95とを相互にその最奥部に達するまで
噛み合わせ、全体として井桁状に構成される。例えば、
第1切込部26は第2切込部62と噛み合い、第2切込
部95は第1切込部59と噛み合うように組み合わされ
る。さらに、この場合、補強材付き縦枠材8の補強材8
Aの部分は、図1,図2に示すように、補強材付き縦枠
材8の長辺の1つからその短辺方向に屈曲して延びると
ともに、補強材付き縦枠材8と平行隣接する縦枠材7の
側面に対し斜角方向から接するような状態となる。
【0011】上記のように構成することにより、この荷
崩れ防止具1は、図1(A)に示すように、横枠材2〜
5と縦枠材6〜9とを井桁状に組み合せたので、短辺方
向(方向Z)から圧縮力が作用しても相当な程度まで折
り曲げられずに耐え得る強度を有する。しかも、上記の
枠材のうちの1つである8には、その長辺の1つからそ
の短辺方向に屈曲して延びるとともに平行隣接する枠材
7に対し斜角方向から接するように形成された補強材8
Aを持たせたので、補強材8Aが井桁のマスの中に嵌挿
された状態となり、いわば「筋交い」をかませたのと同
様な効果が発揮され、図4に示すように、この荷崩れ防
止具1の横枠材長辺と縦枠材長辺とを隣接するパレット
P1 〜P3 上の積荷C1 〜C3 の対向する側面にそれぞ
れ当接させ、図1(A)における方向Xが垂直上下方向
となるようにして「自立」させ、1a,1b,1cある
いは1d,1e,1fのように積み重ねて使用すること
ができる。そして、その自立状態においてこの荷崩れ防
止具1の上部と下部との間(方向Y)、あるいはこの荷
崩れ防止具1の左側部と右側部との間(方向X)に各々
逆向きの平行力を加えることにより「剪断力(上記の井
桁をずらせるように作用する力)」を作用させても、相
当な程度まで折り曲げられずに耐え得る強度を有する。
したがって、輸送中に振動や衝撃が生じても積荷C1 〜
C3 間に働く圧縮力に十分耐え、積荷間隙を保持するこ
とができるので、荷崩れを効果的に防止することができ
る。
崩れ防止具1は、図1(A)に示すように、横枠材2〜
5と縦枠材6〜9とを井桁状に組み合せたので、短辺方
向(方向Z)から圧縮力が作用しても相当な程度まで折
り曲げられずに耐え得る強度を有する。しかも、上記の
枠材のうちの1つである8には、その長辺の1つからそ
の短辺方向に屈曲して延びるとともに平行隣接する枠材
7に対し斜角方向から接するように形成された補強材8
Aを持たせたので、補強材8Aが井桁のマスの中に嵌挿
された状態となり、いわば「筋交い」をかませたのと同
様な効果が発揮され、図4に示すように、この荷崩れ防
止具1の横枠材長辺と縦枠材長辺とを隣接するパレット
P1 〜P3 上の積荷C1 〜C3 の対向する側面にそれぞ
れ当接させ、図1(A)における方向Xが垂直上下方向
となるようにして「自立」させ、1a,1b,1cある
いは1d,1e,1fのように積み重ねて使用すること
ができる。そして、その自立状態においてこの荷崩れ防
止具1の上部と下部との間(方向Y)、あるいはこの荷
崩れ防止具1の左側部と右側部との間(方向X)に各々
逆向きの平行力を加えることにより「剪断力(上記の井
桁をずらせるように作用する力)」を作用させても、相
当な程度まで折り曲げられずに耐え得る強度を有する。
したがって、輸送中に振動や衝撃が生じても積荷C1 〜
C3 間に働く圧縮力に十分耐え、積荷間隙を保持するこ
とができるので、荷崩れを効果的に防止することができ
る。
【0012】なお、本考案は、上記実施例に限定される
ものではない。上記実施例は、例示であり、本考案の実
用新案登録請求の範囲に記載された技術的思想と実質的
に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、
いかなるものであっても本考案の技術的範囲に包含され
る。
ものではない。上記実施例は、例示であり、本考案の実
用新案登録請求の範囲に記載された技術的思想と実質的
に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、
いかなるものであっても本考案の技術的範囲に包含され
る。
【0013】例えば、上記実施例においては、縦枠材の
1つ8に補強材を設けたが、これは、横枠材に設けても
よいし、複数の縦枠材、横枠材に補強材を設けてもかま
わない。また、各枠材、切込部の寸法や間隔、個数につ
いては、対象とする積荷の寸法に応じ、各種のものが考
えられるので、実施例の寸法等には限定されず、他の寸
法等のものであってもよい。
1つ8に補強材を設けたが、これは、横枠材に設けても
よいし、複数の縦枠材、横枠材に補強材を設けてもかま
わない。また、各枠材、切込部の寸法や間隔、個数につ
いては、対象とする積荷の寸法に応じ、各種のものが考
えられるので、実施例の寸法等には限定されず、他の寸
法等のものであってもよい。
【0014】また、上記実施例では、補強材8Aは、図
1(A)に示すように枠材本体部8Bの下側の長辺から
斜め上方向に延在するタイプ以外に、図1(A)に示す
枠材本体部8Bの上側の長辺から斜め下方向に延在する
タイプであってもかまわない。さらに、補強部8Aは、
上記実施例の図3(B)に示すように、1枚の段ボール
紙片から折り曲げ形成してもよいし、通常の枠材の長辺
に後から紙粘着テープ等により接着形成してもかまわな
い。
1(A)に示すように枠材本体部8Bの下側の長辺から
斜め上方向に延在するタイプ以外に、図1(A)に示す
枠材本体部8Bの上側の長辺から斜め下方向に延在する
タイプであってもかまわない。さらに、補強部8Aは、
上記実施例の図3(B)に示すように、1枚の段ボール
紙片から折り曲げ形成してもよいし、通常の枠材の長辺
に後から紙粘着テープ等により接着形成してもかまわな
い。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように、上記構成を有する
本考案に係る荷崩れ防止具によれば、横枠材と縦枠材と
を井桁状に組み合せたので、短辺方向に圧縮力が作用し
ても相当な程度まで折り曲げられずに耐え得る強度を有
する。しかも、上記の枠材のうちの少なくとも1つに
は、その長辺の1つからその短辺方向に屈曲して延びる
とともに平行隣接する枠材に対し斜角方向から接するよ
うに形成された補強材を持たせたので、補強材が井桁の
マスの中に嵌挿された状態となり、いわば「筋交い」を
かませたのと同様な効果が発揮され、この荷崩れ防止具
の横枠材長辺と縦枠材長辺とを隣接する積荷の対向する
側面にそれぞれ当接させるように「自立」させることが
でき、かつ、その自立状態においてこの荷崩れ防止具の
上部と下部との間、あるいはこの荷崩れ防止具の左側部
と右側部との間に各々逆向きの「剪断力」が作用して
も、相当な程度まで折り曲げられずに耐え得る強度を有
する。したがって、輸送中に振動や衝撃が生じても積荷
間に働く圧縮力に十分耐え、積荷間隙を保持することが
できるので、荷崩れを効果的に防止することができる。
また、本考案に係る荷崩れ防止具は、その構成部品であ
る横枠材と縦枠材が段ボール紙製の細長矩形状部材であ
ることから、軽量で保管スペースをとらず、組立・解体
が極めて容易である一方、パルプ資源として再利用可能
であり、かつ廃棄処理も極めて容易である、という利点
をも有している。
本考案に係る荷崩れ防止具によれば、横枠材と縦枠材と
を井桁状に組み合せたので、短辺方向に圧縮力が作用し
ても相当な程度まで折り曲げられずに耐え得る強度を有
する。しかも、上記の枠材のうちの少なくとも1つに
は、その長辺の1つからその短辺方向に屈曲して延びる
とともに平行隣接する枠材に対し斜角方向から接するよ
うに形成された補強材を持たせたので、補強材が井桁の
マスの中に嵌挿された状態となり、いわば「筋交い」を
かませたのと同様な効果が発揮され、この荷崩れ防止具
の横枠材長辺と縦枠材長辺とを隣接する積荷の対向する
側面にそれぞれ当接させるように「自立」させることが
でき、かつ、その自立状態においてこの荷崩れ防止具の
上部と下部との間、あるいはこの荷崩れ防止具の左側部
と右側部との間に各々逆向きの「剪断力」が作用して
も、相当な程度まで折り曲げられずに耐え得る強度を有
する。したがって、輸送中に振動や衝撃が生じても積荷
間に働く圧縮力に十分耐え、積荷間隙を保持することが
できるので、荷崩れを効果的に防止することができる。
また、本考案に係る荷崩れ防止具は、その構成部品であ
る横枠材と縦枠材が段ボール紙製の細長矩形状部材であ
ることから、軽量で保管スペースをとらず、組立・解体
が極めて容易である一方、パルプ資源として再利用可能
であり、かつ廃棄処理も極めて容易である、という利点
をも有している。
【図1】本考案の一実施例である荷崩れ防止具の全体構
成を示す図であり、図1(A)は荷崩れ防止具の全体斜
視図であり、図(B)は図1(A)の方向Xから見た正
面図である。
成を示す図であり、図1(A)は荷崩れ防止具の全体斜
視図であり、図(B)は図1(A)の方向Xから見た正
面図である。
【図2】図1に示す荷崩れ防止具の構成を示す分解斜視
図である。
図である。
【図3】図1に示す荷崩れ防止具の各部品の構成を示す
平面図であり、図(A)は枠材の平面図であり、図
(B)は補強材付き枠材の平面図である。
平面図であり、図(A)は枠材の平面図であり、図
(B)は補強材付き枠材の平面図である。
【図4】図1に示す荷崩れ防止具の使用時の状態を示す
斜視図である。
斜視図である。
1,1a〜1f 荷崩れ防止具 2〜5 横枠材 6,7,9 縦枠材 8 補強材付き縦枠材 8A 補強材 8B 本体部 26〜59 第1切込部 62〜75,92〜95 第2切込部 82〜85 第3切込部 B1 第1間隔 B2 第2間隔 C1 〜C3 荷物 D1 第1切込長 H1 短片長 H2 補強材長 L 折曲げ線 P1 〜P3 パレット R1 〜R3 隅取り部
Claims (1)
- 【請求項1】 細長矩形状段ボール紙の長辺に当該長辺
に直角に当該段ボール紙の短辺の長さの略半分の長さで
ある第1切込長でかつ当該段ボール紙の紙厚より略大き
い長さである第1切込幅の第1切込部を第1間隔で第2
個数形成した第1個数の横枠材と、 当該横枠材と紙厚と短辺長とが等しい細長矩形状段ボー
ル紙の長辺に当該長辺に直角に前記第1切込長でかつ前
記第1切込幅の第2切込部を第2間隔で第1個数形成し
た第2個数の縦枠材と、を備え、 前記第1切込部と前記第2切込部とを相互に噛み合わせ
ることにより前記第1個数の横枠材と前記第2個数の縦
枠材とを井桁状に組み合せ、前記横枠材の長辺と前記縦
枠材の長辺とを隣接する積荷の対向する側面にそれぞれ
当接させ積荷間の間隙を保持する荷崩れ防止具であっ
て、 前記横枠材または縦枠材のうちの少なくとも1つは、そ
の長辺の1つからその短辺方向に屈曲して延びるととも
に平行隣接する枠材に対し斜角方向から接するように形
成された補強材を有することを特徴とする荷崩れ防止
具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7818292U JPH0732503Y2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 荷崩れ防止具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7818292U JPH0732503Y2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 荷崩れ防止具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0635231U JPH0635231U (ja) | 1994-05-10 |
JPH0732503Y2 true JPH0732503Y2 (ja) | 1995-07-26 |
Family
ID=13654833
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7818292U Expired - Lifetime JPH0732503Y2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 荷崩れ防止具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0732503Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006137227A1 (ja) * | 2005-06-24 | 2006-12-28 | Nihon Matai Co., Ltd. | 紙製ダンネージ |
-
1992
- 1992-10-16 JP JP7818292U patent/JPH0732503Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0635231U (ja) | 1994-05-10 |
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