JPH0732490A - プラスチック成形品の接着方法 - Google Patents

プラスチック成形品の接着方法

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JPH0732490A
JPH0732490A JP19877593A JP19877593A JPH0732490A JP H0732490 A JPH0732490 A JP H0732490A JP 19877593 A JP19877593 A JP 19877593A JP 19877593 A JP19877593 A JP 19877593A JP H0732490 A JPH0732490 A JP H0732490A
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JP
Japan
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filler
bonding
frame
plastic
exposed
Prior art date
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Pending
Application number
JP19877593A
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English (en)
Inventor
Hiromasa Marumo
浩昌 丸茂
Ikuo Kasuga
郁夫 春日
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Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラスチック成形品の接着度を向上させるこ
とができる。 【構成】 プラスチック成形品28に含まれたフィラー
29を接着面に露出させて接着する。フィラー29と接
着剤30とが強い結合力で接着されるので、接着強度を
向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック成形品の
接着方法に関する。更に詳述すると、本発明は、フィラ
ーを含むプラスチック成形品とその他のプラスチック成
形品あるいは金属材その他の非プラスチック材との接着
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック成形品どうし、プラスチッ
ク成形品と金属材その他の非プラスチック材との接合に
は、接着剤が多く用いられている。ところで、一般に、
金属材料に比べてプラスチック材料は接着性が悪く、充
分な接着強度を得ることができない。特に、ポリフェニ
レンサルファイド(PPS)のように、極性基を持たな
いプラスチックの接着強度を得ることが難しい。例え
ば、図7(A)に示すように、2つのPPS等からなる
成形品101,101の平滑面どうしを接着剤にて接合
した場合、接着力は低いものとなる。
【0003】そのため、従来、図7(B)に示すよう
に、プラスチック成形品102,102の接着部に面荒
らしの処理を施して、接着面積の拡大および投錨効果に
より、接着強度を高めることが行われている。面荒らし
の方法としては、従来一般に、接着部に接触する部位を
荒らした金型を用いて成形する方法、接着面をブラスト
処理する方法等が行われている。なお、この図7(B)
成形品にはフィラー103が含まれる。
【0004】また、実開昭63−128513号公報に
は、光学素子を金属製の基台に接着する場合、基台の固
着面に多数のV形の細溝を交叉して形成したり、小凹部
を形成した後、光学素子を基台の固着面に接着すること
によって、接着剤と基台との接着面積を大きくとり、接
着強度を向上させるものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単純な
面荒らしによる接着面積の拡大および投錨効果だけで
は、接着強度の向上に限界がある。
【0006】本発明は、接着強度を向上させたプラスチ
ック成形品の接着方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明は、フィラーを含むプラスチック成形品と他
のプラスチック成形品あるいは金属材その他の非プラス
チック材とを接着する方法において、フィラーをプラス
チック成形品の接着面に露出させて接着するようにして
いる。
【0008】
【作用】したがって、接着面に露出したフィラーと接着
剤とが強く結合することによって接着される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。
【0010】尚、本実施例では、光ディスク装置や光磁
気ディスク装置等に用いる光ピックアップ装置を一例に
挙げて、構成部品の接合に本発明の接着方法を適用した
ものについて説明する。
【0011】図2〜図6に本発明の接着方法を適用した
光ピックアップ装置を示す。この光ピックアップ装置
は、種々の光学素子が接着されるプラスチックにより一
体成形されたフレーム1と、このフレーム1の上に搭載
され対物レンズ駆動用のマグネットやコイルが接着され
るプラスチックにより成形された固定ユニット2および
可動ユニット24とを備えてなる。
【0012】ここで、フレーム1に設けられる光学素子
は、半導体レーザ等の光源7と、この光源7から出射さ
れたレーザ光の進路上に配置された回折格子8と、この
回折格子8を通ったレーザ光の進路上に配置されレーザ
光を90度方向変換して反射するハーフミラー8と、こ
のハーフミラー8で反射されたレーザ光の進路上に配置
されレーザ光を上方に反射し対物レンズ11を介して光
ディスク27等に導くミラー10と、光ディスク27等
で反射して対物レンズ11およびミラー10を逆行して
ハーフミラー9を透過したレーザ光の進路上に配置され
たセンサレンズ12と、このセンサレンズ12からのレ
ーザ光の進路上に配置された受光素子13とから構成さ
れている。
【0013】また、ハーフミラー9とミラー10とセン
サレンズ12とは、接着剤によりフレーム1に固定され
ている。また、回折格子8や受光素子13は、それぞれ
プラスチックから成形された回折格子ホルダ14や受光
素子ホルダ15によって摺動または回転等により調整可
能なように支持され、その回折格子ホルダ14や受光素
子ホルダ15がフレーム1に接着されている。なお、光
源7は、圧入孔6に摺動により位置調節可能に設けられ
ている。
【0014】また、フレーム1は、シランカップリング
剤を塗布したガラス繊維等のフィラーを含んだプラスチ
ック材料例えばポリフェニレンサルファイド(PPS)
から射出成形等により繊維強化プラスチック等として成
形された後、ブラスト加工、バレル加工等を施されてス
キン層が機械的に除去されてフィラーを露出されると同
時に面荒らし加工されてなる。尚、フレーム1の少なく
とも接着面だけスキン層を除去してフィラーを表面に露
出すれば足りる。したがって、ハーフミラー9,ミラー
10とセンサレンズ12は、フレーム1に接着されると
き、フレーム1の表面に露出したフィラーに塗布された
シランカップリング剤と接着剤との間に生じた強い接着
力と面荒らしによる接着面積の拡大および投錨効果と併
せて強く接着される。
【0015】また、回折格子ホルダ14や受光素子ホル
ダ15は、フレーム1と同様に、シランカップリング剤
を塗布したガラス繊維等のフィラーを含んだPPSから
射出成形等により成形された後、ブラスト加工、バレル
加工等を施されてスキン層が機械的に除去されてフィラ
ーを露出されると同時に面荒らし加工されてなる。した
がって、回折格子ホルダ14や受光素子ホルダ15は、
フレーム1に接着されるとき、回折格子ホルダ14や受
光素子ホルダ15とフレーム1との両表面に露出したフ
ィラーに塗布されたシランカップリング剤と接着剤との
間に生じた強い接着力と面荒らしによる接着面積の拡大
および投錨効果と併せて強く接着される。
【0016】また、固定ユニット2は、外ヨーク板3
と、内ヨーク板4と、支持軸5と、外ヨーク3の対をな
す周壁の内面にそれぞれ接着されたフォーカス用駆動マ
グネット19,19およびトラッキング用駆動マグネッ
ト20,20とを備えている。一方、可動ユニット24
は、固定ユニット2の支持軸5に通され支持軸5の軸方
向に移動可能に且つ支持軸5の周りに回転可能に設けら
れた保持体25と、この保持体25に一体に形成された
対物レンズ11の保持枠27と、保持体25に接着され
た駆動コイル26とを備えている。
【0017】駆動コイル26は、フォーカス用駆動コイ
ル部と、トラッキング駆動用コイル部とからなる。そし
て、フォーカス用駆動コイル部はフォーカス用駆動マグ
ネット19,19と、トラッキング用コイル部はトラッ
キング用マグネット20,20とそれぞれ対向して配置
されている。
【0018】また、可動ユニット24の保持体25は、
シランカップリング剤を塗布したガラス繊維等のフィラ
ーを含んだPPSから射出成形等により成形された後、
ブラスト加工、バレル加工等を施されてスキン層が機械
的に除去されてフィラーを露出されると同時に面荒らし
加工されてなる。したがって、対物レンズ11が保持体
25に接着されるとき、保持体25の表面に露出したフ
ィラーに塗布されたシランカップリング剤と接着剤との
間に生じた強い接着力と面荒らしによる接着面積の拡大
および投錨効果と併せて強く接着される。
【0019】また、固定ユニット2は、支持軸5のベー
ス部となる凸球面状の調整面21がフレーム1の凹球面
状の凹部16に落とし込まれて設けられている。固定ユ
ニット2の傾角を調整する傾角調整ねじ22,23は、
フレーム1の2つの孔17,18に挿入され、固定ユニ
ット2の外ヨーク板3の対応するねじ孔にねじ込まれ
る。
【0020】上述のように光学素子8,9,10,1
2,13とフレーム1、可動ユニット24の保持体25
と対物レンズ11とは、フレーム1、保持体25等の接
着面に露出したフィラーに塗布されたシランカップリン
グ剤と接着剤との間に生じた強い接着力と面荒らしによ
る接着面積の拡大および投錨効果と併せて強く接着され
る。したがって、振動や衝撃または環境温度の変化によ
る相対的位置ずれを抑制でき、光ピックアップ装置の経
時信頼性を向上できる。
【0021】下記の表1に、PPS成形品どうしを接着
する際に、PPSがガラスフィラー入りであるが接着
面が平滑面でフィラーが露出していない場合、PPS
が面荒らしされているがフィラーが入っていない場合、
PPSがガラスフィラー入りで且つ面荒らしされてい
る場合(本発明の一例の場合)の接着強度試験の結果を
示している。尚、の場合を図1に示す。図1におい
て、2個のPPSからなるプラスチック成形品28,2
8の接着面はスキン層を機械的に除去されて荒面加工を
施され、フィラー29…が多数露出されており、フィラ
ー29と接着剤30とが接触している。
【表1】
【0022】この表1に示すように面荒らしされてい
るがフィラーが入っていない場合には、接着面積の拡大
および投錨効果があるので、ガラスフィラー入りであ
るが接着面にフィラーが露出していない場合に比較し
て、接着強度が約1.5倍となっている。更に本発明の
一例であるガラスフィラー入りで且つ面荒らしされて
いる場合には、接着面積の拡大および投錨効果に併せて
フィラーによる接着強化があるのでの約2倍となって
いる。
【0023】なお、上述の実施例は本発明の好適な実施
の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明
の要旨を逸脱しない範囲において種々実施可能である。
【0024】例えば、上述の実施例では露出フィラーに
併せて面荒らしによる接着面積の拡大および投錨を持た
せているが、面荒らしをせずに露出フィラーのみで接着
効果を増加させるようにしてもよい。
【0025】また、フィラーを露出フィラーさせる方法
として、上述の実施例ではスキン層を機械的に除去して
いるが、他に、金型を低温状態にして成形する等のよう
に成形時の成形条件を所定の範囲に設定して、フィラー
を表面に析出させるようにしてもよい。
【0026】更に、上述の実施例ではフィラーにシラン
カップリング剤を塗布した例を挙げているが、特にこれ
に限定されるものでなく、シランカップリング剤の塗布
されていないフィラーを使用してもよい。この場合にお
いても、ガラス繊維フィラーそのものの接着強度は単に
プラスチック平滑面どうしを接着した場合よりも大き
い。
【0027】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
のプラスチック成形品の接着方法は、フィラーをプラス
チック成形品の接着面に露出させて接着しているので、
フィラーと接着剤とが強い結合力で接着され、プラスチ
ック成形品の接着度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラスチック成形品の接着方法により
接着されたプラスチックどうしの接着部近傍の断面図で
ある。
【図2】本発明のプラスチック成形品の接着方法を適用
して得られた光ピックアップ装置のフレーム部分の平面
図である。
【図3】図2の光ピックアップ装置のフレームと固定ユ
ニットと可動ユニット部分の縦断面図である。
【図4】図2の光ピックアップ装置のフレームと固定ユ
ニットと可動ユニット部分の他の縦断面図である。
【図5】図2の光ピックアップ装置のフレーム部分の縦
断面図である。
【図6】図2の光ピックアップ装置のフレームと固定ユ
ニットと可動ユニット部分の一部平面図である。
【図7】従来のプラスチック成形品の接着方法により接
着されたプラスチックの接着部近傍の断面図で、(A)
はフィラー無しのプラスチックの平滑面どうしを接着し
た場合、(B)はフィラー入りのプラスチックの荒面ど
うしを接着した場合である。
【符号の説明】
28 プラスチック成形品 29 フィラー 30 接着剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィラーを含むプラスチック成形品と他
    のプラスチック成形品あるいは金属材その他の非プラス
    チック材とを接着する方法において、前記フィラーを前
    記プラスチック成形品の接着面に露出させて接着するこ
    とを特徴とするプラスチック成形品の接着方法。
JP19877593A 1993-07-19 1993-07-19 プラスチック成形品の接着方法 Pending JPH0732490A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012151098A (ja) * 2010-12-28 2012-08-09 Gs Yuasa Corp 蓄電素子
JP2013161843A (ja) * 2012-02-02 2013-08-19 Tokai Rika Co Ltd チップ部品の実装構造
US9379372B2 (en) 2011-04-14 2016-06-28 Gs Yuasa International Ltd. Battery and method of manufacturing the same
US10714715B2 (en) 2011-01-20 2020-07-14 Gs Yuasa International Ltd. Electric storage device

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