JP2579516Y2 - 樹脂ミラー - Google Patents

樹脂ミラー

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JP2579516Y2
JP2579516Y2 JP2959993U JP2959993U JP2579516Y2 JP 2579516 Y2 JP2579516 Y2 JP 2579516Y2 JP 2959993 U JP2959993 U JP 2959993U JP 2959993 U JP2959993 U JP 2959993U JP 2579516 Y2 JP2579516 Y2 JP 2579516Y2
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JP
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glass plate
resin
mirror
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plate
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Murakami Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車等のバックミラ
ーに用いられて好適であり、詳しくはミラー面に保護ガ
ラスを設けた樹脂ミラーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の付加価値向上の要請か
ら、各構成部品の軽量・多機能化が要求されている。バ
ックミラーにおいても、防眩機能等の付加価値に加え、
軽量化が要求されている。バックミラーにおける軽量化
は、構成主部材であるガラス板を合成樹脂に置き換える
ことが考えられるが、樹脂はガラスに比べ硬度が小さく
(ガラスのビッカース硬度は700〜800、樹脂のビ
ッカース硬度は19〜32)、布等で表面を拭いた場合
に傷などが生じる問題がある。そこで、樹脂表面にハー
ドコート処理を施したり(実公平3−17948号参
照)、又はガラス板を貼り付ける(実公昭60−106
845号参照)方法が提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法では下記の問題があった。 1. 通常ハードコート処理は、真空蒸着法、気相反応法
等により行われる。これらの方法は、バッチ処理が行え
る利点があるものの、コート材の被着速度(成膜速度)
が極端に遅く、所定の膜厚にするには多大の時間を要
し、又設備も大がかりになるためコストダウンが難しい
といった問題があった。 2. また、ガラス板を貼り付ける方法では、ガラス板全
面を貼り付ける方法と、周辺部分を貼り付ける方法とが
挙げられる。 前者では、接着面に気泡が接着面に入ってしまう問題が
あった。例えば、接着面に接着剤を塗布しガラス板を張
り合せる方法の場合、接着剤は一般に粘性が高く、この
ような接着剤を均一に塗布することが難しい。従って、
塗布厚分布が生じ、ガラス板を接着すると、厚みの薄い
部分に空気が気泡として残留してしまう問題がある。ま
た後者の周辺部分のみを貼り付ける方法(或は、単にメ
カニカルに支持する方法)では、ガラスに比べ樹脂の線
膨張係数が大きく、環境温度が変化した場合(夏場と冬
場では、約100℃程度の温度差が発生)バックミラー
が変形を起こし、干渉縞等の発生による視認性の低下を
招く問題がある。そこで、本考案は、上記問題を解決し
た樹脂ミラーを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、光を反射する反射膜と、板状の樹脂部材と、該樹脂
部材の表面を保護するガラス板とが、この順序で一体化
され、かつ、前記樹脂部材が前記ガラス板に溶融圧接さ
れて融着して成る、ことを特徴とする。また、板状の樹
脂部材面の片方に反射膜を有したガラス板を設け、前記
反射膜と前記樹脂部材とが溶融圧接されて融着して成
る、ことを特徴とする。さらに前記ガラス板の厚みが、
50μm以上、1mm以下に設定されて成る。
【0005】
【作用】上記構成に基づき、樹脂部材をバックミラーの
主部材とし、このミラーの可視部にガラス板又は反射膜
を有したガラス板を設け、超音波溶接等により樹脂部材
をガラス板又は反射膜と溶融圧接して融着する。
【0006】
【実施例】本考案の実施例を図に基づき説明する。図1
はプリズム防眩式バックミラーの断面図を示し、図2は
その斜視図を示している。バックミラー10は、主材で
ある樹脂部材11と、ガラス板12及び反射膜13とを
有し、ガラス板12を介して像を反射する。樹脂部材1
1は、合成樹脂からなり射出成形により製作され、又ガ
ラス板12は、超音波溶接等の溶融結合手段により樹脂
部材11と融着している。さらに、反射膜13は、塗
布、メッキ、接着或はガラス板と同様に超音波溶接等に
より行われる。なお、ガラス板12の厚みは、所定の表
面強度を得るため、或は作業性等の理由から1mm以
下、50μm以上が望ましい。上述した超音波溶接は、
樹脂部材11とガラス板12をメカニカルに接触させた
状態で、ガラス板12側から超音波を射出する。ガラス
板12の融点は樹脂部材11より高いので、ガラス板1
2に接する樹脂部材11面が最初に溶融し、ガラス板1
2と融着する。これにより、融着面に気泡を発生させる
ことなく、樹脂部材11とガラス板12とを全面融着す
ることが可能になり、通常の環境温度の変動範囲内では
視認性を失うこともない。加えて、単に樹脂の場合より
表面硬度が大幅にアップ(ビッカース硬度で約30倍)
させることができると共に真空装置等を用いることがな
いので安価で軽量な樹脂ミラーが製造可能に成る。な
お、上記説明は射出成形されたプリズム形のミラーにつ
いて説明したが、本考案は、プリズム形に限定されるも
のではなく、板状であればよく、また射出成形されたも
のではなくてもよい。
【0007】図3は平面鏡バックミラ−の断面を示す実
施例2の説明図で、ガラス板11の裏面には反射膜13
が設けられ、そして樹脂部材11に超音波溶接等により
融着されている。なお、融着方法及び効果は実施例1と
同じであるので省略する。
【0008】
【考案の効果】以上説明したように、ガラス板若しくは
反射膜を有したガラス板に樹脂部材を超音波溶接により
融着させることにより、全面での融着が可能に成り、ワ
イピング等による傷の発生が防止できると共に、環境温
度の変化に対しても干渉縞等の発生しない良好な視認性
を有したバックミラーを製造することができた。また、
樹脂を主要部材とするため、軽量化が可能に成った。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の説明に適用される樹脂ミラーの断
面図である。
【図2】 図1の斜視図である。
【図3】 実施例2の説明に適用される樹脂ミラーの断
面図である。
【符号の説明】
10 樹脂ミラー 11 樹脂部材 12 ガラス板 13 反射膜

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を反射する反射膜と、板状の樹脂部材
    と、該樹脂部材の表面を保護するガラス板とが、この順
    序で一体化され、かつ、前記樹脂部材が前記ガラス板に
    溶融圧接されて融着して成る、 ことを特徴とする樹脂ミラ−。
  2. 【請求項2】 板状の樹脂部材面の片方に反射膜を有し
    たガラス板を設け、前記反射膜と前記樹脂部材とが溶融
    圧接されて融着して成る、 ことを特徴とする樹脂ミラ−。
  3. 【請求項3】 前記ガラス板の厚みが50μm以上、1
    mm以下に設定されて成る、 請求項1又は2記載の樹脂ミラー。
JP2959993U 1993-05-11 1993-05-11 樹脂ミラー Expired - Fee Related JP2579516Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8158112B2 (en) 2003-04-25 2012-04-17 Kao Corporation Hair cosmetic product

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8158112B2 (en) 2003-04-25 2012-04-17 Kao Corporation Hair cosmetic product
US8277784B2 (en) 2003-04-25 2012-10-02 Kao Corporation Hair cosmetic product

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