JPH08249694A - 光学ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

光学ヘッドおよびその製造方法

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JPH08249694A
JPH08249694A JP5420395A JP5420395A JPH08249694A JP H08249694 A JPH08249694 A JP H08249694A JP 5420395 A JP5420395 A JP 5420395A JP 5420395 A JP5420395 A JP 5420395A JP H08249694 A JPH08249694 A JP H08249694A
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JP
Japan
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fixing
objective lens
holding
elastic support
elastic
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JP5420395A
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Takashi Yoshizawa
隆 吉澤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、高速アクセス動作時においても安定
して良好なトラッキングサーボ特性を安価に確保できる
光ヘッドおよびその製造装置を提供することを目的とす
る。 【構成】本発明は対物レンズ57と、この対物レンズ5
7を保持するレンズ保持体58と、このレンズ保持体5
8を取り付ける可動部材56と、この可動部材56を一
端側に支持する一対の金属製の板ばね52a,52b
と、この板ばね52a,52bの他端部a,bに施され
たトリアジンチオール化合物よりなる被膜部71と、こ
の板ばね52a,52bの被膜部71を挿入させて固定
する樹脂製の固定部材53とを具備してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば、光デイスク
装置に備えられる光学ヘッドおよびその性俗装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の光学ヘッドは、たとえば、図1
1、図12に示すような、光ヘッドアクチュエータを備
え、この光ヘッドアクチュエータにより、対物レンズ7
を駆動してフォーカス方向(記録媒体の媒体面に垂直な
方向)およびトラッキング方向(記録媒体の半径方向)
での光スポットの位置ずれを補正するようになってい
る。
【0003】上記光ヘッドアクチュエータは、基台1上
に固定部材3を備え、この固定部材3は前記基台1と固
定部材3に連通する孔1a,3aにピン4が圧入される
ことにより固着されている。上記固定部材3には一対の
金属製の平行板ばね(以降、単に板ばねという)2a,
2bが結合されている。上記板ばね2a,2bはその一
端側を合成樹脂材、具体的には液晶ポリマーにより成形
される固定部材3内に埋設する状態で、樹脂の射出成形
により結合されている。
【0004】また、上記板ばね2a,2bの先端は連結
部材5により連結され、この連結部材5の内面部には可
動部材6の一端側が固着されている。この可動部材6は
上記板ばね2a,2bの間に位置するヒンジ部6aを有
している。(図14参照)。
【0005】上記可動部材6の両側面には、先端側に対
物レンズ7を保持したレンズ保持体8が圧入または接着
等により固着されている。また、上記連結部材5とレン
ズ保持体8との間には、隙間9が形成されており、レン
ズ保持体8はヒンジ部6aを回転中心として回転可能と
なっている。
【0006】上記可動部材6、板ばね2a,2b、レン
ズ保持体8および連結部材5は射出成形により一体的に
構成され、可動ユニットを構成している。上記レンズ保
持体8の両側面にはフォーカッシング用コイル10a,
10bおよびトラッキング用コイル11a,11bがそ
れぞれ配置され、基台1には永久磁石12a,12bが
固着した外側ヨーク13a,13bおよびフォーカッシ
ング用コイル10a,10bの内側に挿通した内側ヨー
ク14a,14bがそれぞれ対向して配置されており、
これらによって磁気回路が構成されている。
【0007】従来の光ヘッドアクチュエータは上記のよ
うに構成されており、フォーカシング制御はフォーカッ
シング用コイル10a,10bに流す電流値を制御する
ことにより、永久磁石12a,12bで発生する磁界と
の相互作用による電磁力で、レンズ保持体8を板ばね2
a,2bの弾性力により駆動させることによって対物レ
ンズ7をフォーカス方向(矢印F方向)に変位させて行
なう。
【0008】一方、トラッキング制御はトラッキング用
コイル11a,11bに流す電流値を制御することによ
り、永久磁石12a,12bで発生する磁界との相互作
用による電磁力で、レンズ保持体8を可動部材6のヒン
ジ部6aを回転中心にして駆動させることによって対物
レンズ7をトラッキング方向(矢印T方向)に変位させ
て行なう。
【0009】なお、フォーカッシング用コイル10a,
10bおよびトラッキング用コイル11a,11bへの
通電制御は不図示のサーボ系で行なわれ、また光ヘッド
の所望のトラックへのアクセス動作は例えばリニアモー
タの駆動によって行なわれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のフォ
ーカス方向の駆動に板ばね2a,2bを用いる従来の光
ヘッドアクチュエータには以下のような問題点があっ
た。光ディスクファイル等の光学式情報記録装置に要求
される機能の一つに、高速での情報の記録・再生があ
る。このためには、記録媒体上のある一つのトラックか
ら所望のトラックへ光スポットを移動させる、いわゆる
アクセス動作の高速化が必要となる。
【0011】この際、図11、図12に示した従来の光
ヘッドアクチュエータには、アクセス動作に伴いリニア
モータによる大きな加速度(例えば3〜10G,Gは重
力加速度)がその加速・減速時に加えられ、これにより
板ばね2a,2b、可動部材6、レンズ保持体8等の部
材にはトラッキング方向の慣性力が生じる。
【0012】また、板ばね2a,2bの一端側a,bは
固定部材3内に埋設する形で樹脂の射出成形で結合され
ており、さらに板ばね2a,2bの間に支持される可動
部材6、レンズ保持体8等の重心はヒンジ部6aの中心
付近にくるようにバランスされている。したがって、前
述のアクセス動作に発生する慣性力の影響を考えると、
板ばね2a,2bの先端側を固定した連結部材5はヒン
ジ部6aの近傍に位置しているので、連結部材5にかか
る慣性力はヒンジ部6aからみれば力のモーメントとし
ては小さい。しかし、板ばね2a,2bの他端側を結合
した固定部材3はヒンジ部6aからはかなり離れてお
り、しかも、板ばね2a,2b、対物レンズ7、レンズ
保持体8等の部材を支持しているので、アクセス動作に
伴って発生する慣性力が大きな力のモーメントとして作
用する。このため、板ばね2a,2bと固定部材3との
結合面は剪断や圧縮による応力によって微小変形が生
じ、図15に示すように板ばね2a,2bにはそれぞれ
の端面付近を回転中心とする微小な回転変位(矢印方
向)が生じる。
【0013】このように、板ばね2a,2bの回転変位
によって対物レンズ7がトラッキング方向へ移動する
と、トラッキングサーボ系に外乱雑音として作用し、系
の安定性を阻害する要因となる。このため、トラッキン
グ誤差信号に基づいてリニアモータは正しく制御されて
いるにもかかわらず、トラック外れが生じたり、所望の
トラック位置を検出するまでの時間が長くなってしまう
という問題点があった。
【0014】この問題に対して、従来は以下に述べる2
つの対策をとっていた。まず、第一には、応力変形を低
減するために、固定部材3を液晶ポリマーという弾性率
の高い樹脂材料を用いている。
【0015】第二には、図11、図12に示すように、
板ばね2a,2bと固定部材3との境界部に接着剤を補
強材として塗布・硬化させることにより、微小変形が生
じにくくする、というものである。
【0016】ところが、いずれの方策でもその効果はわ
ずかであり、完全なものではない。しかも、第一の方策
は固定部材3に用いる液晶ポリマーは比較的高価な樹脂
材料であり、コスト増という新たな問題を引き起こして
しまう。
【0017】一方、第二の方策は接着剤の塗布作業がし
ずらく、結果として製造コスト増をもたらす。さらに、
4ケ所の塗布量にはばらつきがあると、フォーカス方向
の不要共振が発生してしまうという不具合が生じる。
【0018】そこで、本発明は、高速アクセス動作時に
おいても安定して良好なトラッキングサーボ特性を安価
に確保できる光ヘッドおよびその製造装置を提供するこ
とを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は前述した課題を
解決するため、請求項1記載のものは、対物レンズと、
この対物レンズを保持する保持部材と、この保持部材を
取り付ける可動部材と、この可動部材を一端側に支持す
る弾性支持部材と、この弾性支持部材の他端部に施され
たトリアジンチオール化合物よりなる被膜部と、この弾
性支持部材の被膜部を挿入させて固定する樹脂製の固定
部材とを具備してなる。
【0020】請求項2記載のものは、対物レンズと、こ
の対物レンズを保持する保持部材と、この保持部材を取
り付ける可動部材と、この可動部材を一端側に支持する
一対の金属製の弾性支持部材と、この弾性支持部材の他
端部に施されたトリアジンチオール化合物よりなる被膜
部と、この弾性支持部材の被膜部を挿入させて固定する
樹脂製の固定部材とを具備してなる。
【0021】請求項3記載のものは、記録媒体に対向す
る対物レンズと、この対物レンズを保持する保持部材
と、この保持部材を取り付ける可動部材と、この可動部
材を一端側に支持する一対の金属製の弾性支持部材と、
この弾性支持部材の他端部に施されたトリアジンチオー
ル化合物よりなる被膜部と、この弾性支持部材の被膜部
を挿入させて固定する樹脂製の固定部材と、前記対物レ
ンズを少なくとも、前記記録媒体に対し垂直な方向に駆
動する駆動手段とを具備してなる。
【0022】請求項4記載のものは、対物レンズを保持
する保持部材と、この保持部材を取り付ける可動部材
と、この可動部材を一端側に支持する弾性支持部材とを
樹脂材料により一体に射出成形する射出成形工程と、こ
の射出成形工程により、射出成形された前記弾性支持部
材の他端部側をトリアジンチオール化合物の水溶液中に
浸責させて被膜を形成する被膜形成工程と、樹脂材料に
より固定部材を射出成形することにより、この固定部材
の内部に前記被膜形成工程により被膜が形成された前記
弾性支持部材の他端部側をインサートさせて固定する固
定工程とを具備してなる。
【0023】請求項5記載のものは、対物レンズを保持
する保持部材と、この保持部材を取り付ける可動部材
と、この可動部材を一端側に支持する弾性支持部材とを
樹脂材料により一体に射出成形する射出成形工程と、こ
の射出成形工程により、射出成形された前記弾性支持部
材の他端部側を溶液濃度0.8〜1×103 mol/l のト
リアジンチオール化合物の水溶液中に10〜60秒間浸責さ
せて被膜を形成する被膜形成工程と、樹脂材料により固
定部材を射出成形することにより、この固定部材の内部
に前記被膜形成工程により被膜が形成された前記弾性支
持部材の他端部側をインサートさせて固定する固定工程
とを具備してなる。
【0024】
【作用】前記弾性支持部材の固定部材中にインサートさ
れる部分にトリアジンチオール化合物より成る被膜部を
施したことにより、固定部材と弾性支持部材との接合強
度が著しく増し、高速アクセス動作時でも固定部材と弾
性支持部材との接合部の変形が大幅に低減され、これに
より安定したトラッキング制御が可能となる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を図1〜図10に示す一実施例
を参照して説明する。図3は光ヘッドを示すもので、こ
の光ヘッドは固定光学系20と、移動光学系21とから
なる。
【0026】上記固定光学系20は図4、図5に示すよ
うに、光学ベース42に固定される半導体レーザ31を
備え、この半導体レーザ31から出射されたレーザビー
ムRはコリメータレンズ32により平行光束に変換さ
れ、ビームスプリッタ33に達する。上記平行光束のう
ち約20%はビームスプリッタ33で反射され、半導体
レーザ31から出射されている光量をモニターするため
のフロント光検出器43に入射する。このフロント光検
出器43の出力をもとに、半導体レーザ31の出射光量
の制御がなされる。
【0027】また、上記光学ベース42上には、1/2
波長板37、収束レンズ38、偏光ビームスプリッタ3
9、前側光検出器40および後側光検出器41が固定的
に配設されている。
【0028】一方、上記移動光学系21はリニアモータ
上に構成され、上記固定光学系20から出射したレーザ
ビームRは移動光学系21内に導かれて立ち上げミラー
45により光路を90°変更され、アクチュエータ23
上の対物レンズ57に入射する。
【0029】上記レーザビームRは対物レンズ57に導
かれ収束された後、スポットとして光ディスク22へ照
射される。光ディスク22からの反射光R´は上記の光
路を逆走し、ビームスプリッタ33へ達する。ビームス
プリッタ33では光束の一部が反射され、1/2波長板
37へと導かれる。1/2波長板37で光束の偏光方向
が略45°回転し、さらに次の収束レンズ38で平行光
束が収束光束に変換される。この後、偏光ビームスプリ
ッタ39では光束は略半分ずつに分けられ、前側光検出
器40と後側光検出器41とに入り、電気信号へと変換
される。前側光検出器40は収束レンズ38で絞り込ま
れた光束が焦点に達する位置から所定の距離だけ前方に
置かれ、後側光検出器41は逆に光束が焦点に達する位
置から同じ所定の距離だけ後方に置かれている。
【0030】前側光検出器40と後側光検出器41は図
示しない調整機構により、光軸方向およびこの光軸と直
行する面内の2方向の計3方向にそれぞれ調整された
後、図示しない固定機構により光学ベース42に固定さ
れる。
【0031】光ディスク22で反射し前側光検出器40
と後側光検出器41に達した光束は、光電変換され、所
定の情報信号のほか、対物レンズ57で収束された光ス
ポットと光ディスク22との焦点のずれを示すフォーカ
スエラー信号および光ディスク22上のトラックからの
ずれを示すトラッキングエラー信号が得られる。
【0032】つまり、良好な記録・再生を行なうには、
少なくとも記録媒体の凹凸や振動に応じて光ビームの収
束点(光スポット)を常に記録媒体面上にむすばせるた
めのフォーカシング制御と、光スポットを媒体上の信号
トラックに常に追従させるためのトラッキング制御が必
要となる。
【0033】これらの制御を行なうためにはフォーカス
方向(記録媒体の媒体面に垂直な方向)およびトラッキ
ング方向(記録媒体の半径方向)での光スポットの所定
位置からの誤差を検出するための誤差検出装置と、この
誤差を補正するよう光スポットを駆動させるための光ヘ
ッドアクチュエータ23とが必要となる。
【0034】図1および図2は本発明に係る光ヘッドア
クチュエータ23を示す平面図と断面図である。すなわ
ち、図中53は、軟磁性体からなる基台51上の基端側
(図では左側)に設けられた固定部材で、この固定部材
53は合成樹脂、具体的にはABS樹脂からなる。この
固定部材53は上記基台51と前記固定部材53に形成
された孔51a,53aにピン54を圧入することによ
って固着されている。
【0035】また、上記固定部材3には、一対の弾性支
持部材としての板ばね52a,52bの一端側が埋設さ
れる形で、射出成形により結合されている。上記板ばね
52a,52bの一端部a,bには図6〜図8にも示す
ように、トリアジンチオール化合物よりなる表面処理が
施されて被膜部71が形成されている。
【0036】上記板ばね52a,52bはリン青銅より
なり、この板ばね52a,52bの一端部a,bをトリ
アジンチオール化合物の水溶液中に、溶液濃度0.8〜
1×10-3mol/l ,処理時間10〜60秒という条件で
浸漬させることにより、上記トリアジンチオール化合物
の被膜部71が形成される。このように板ばね52a,
52bのトリアジンチオール化合物の被膜部71が施さ
れた部分を、ABS樹脂を出射成形した固定部材53に
インサートして固定する。
【0037】上記した板ばね52a,52bの固定部材
53への固定方法をとることにより、板ばね52a,5
2bと固定部材53との接合強度が向上する。ここにお
ける接着のメカニズムは、リン青銅上に形成されたトリ
アジンチオール銅被膜とABS樹脂中のブダジエン成分
との間に形成された化学結合によるものである。
【0038】上記板ばね52a,52bの先端は連結部
材55で連結されており、この連結部材55の内側に
は、板ばね52a,52bの間に配置したヒンジ部56
aを有する可動部材56の一端側が固着されている。
【0039】上記可動部材56の両側面には、先端側に
対物レンズ57を保持したレンズ保持体58が圧入また
は接着等により、固着されている。また、59は連結部
材55とレンズ保持体58との間に形成した隙間、60
a,60bはフォーカッシング用コイル、61a,61
bはトラッキング用コイル、62a,62bは永久磁
石、63a,63bは外側ヨーク、64a,64bは内
側ヨークである。そして、フォーカシング制御およびト
ラッキング制御は前述した従来例と同様に、フォーカッ
シング用コイル60a,60b及びトラッキング用コイ
ル61a,61bに流す電流値を制御することによって
行なわれる。
【0040】上記したように、板ばね52a,52bの
一端部a,bにトリアジンチオール化合物の被膜部71
を施すため、板ばね52a,52bと固定部材53との
接合強度が増し、高速アクセス時でも固定部材53が板
ばね52a,52bから受ける応力は緩和される。
【0041】これにより、固定部材53と平板ばね52
a,52bとの結合部分の弾性変形を低減させることが
できる。図9、図10はそれぞれリニアモータによって
光ヘッド全体をトラッキング方向に数Hzから数十Hz
で加振したときの加振量と対物レンズ57のトラッキン
グ方向の移動量との伝達特性の一例を示した図である。
【0042】この図において、A,Bはそれぞれ従来例
および本発明に係るアクチュエータを用いた場合の伝達
特性であり、それぞれ周波数F1 、F2 で外部からの振
動に起因した共振が生じている。
【0043】この共振図9、図10は自身は他の何らか
の方策をとらない限り免れえないものであるが、本発明
の構成をとることにより、共振の周波数が高い周波数域
へ移動する。これはゲイン余有がG1 からG2 に増加す
る効果をもたらし、結果としてとトラッキング制御の安
定化が図れる。
【0044】なお、本発明は上記一実施例に限られるこ
となく、一対の平板ばね52a,52bはリン青銅と
し、固定部材53としてナイロン6樹脂を用いるように
しても良い。
【0045】また、一対の平板ばね52a,52bはニ
ッケルメッキされたリン青銅とし、固定部材53はAB
S樹脂としても良い。さらに、一対の板ばね52a,5
2bの材料はニッケルメッキされたリン青銅とし、固定
部材53はナイロン6樹脂としても良い。
【0046】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、弾性支持
部材における固定部材中にインサート固定される部分に
トリアジンチオール化合物より成る被膜部を形成したか
ら、容易かつ安価に弾性支持部材と固定部材との固着強
度が増し、高速アクセス動作時に発生する共振の周波数
が高域化する。これにより、ゲイン余有が増加し、結果
として、トラッキング制御の安定化が図れるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるアクチュエータの構成
を示す平面図。
【図2】図1のアクチュエータの構成を示す側断面図。
【図3】図1のアクチュエータを備える光ヘッドを示す
構成図。
【図4】図3の光ヘッドの固定光学系を示す斜視図。
【図5】図4の光ヘッドの固定光学系を示す平面図。
【図6】図1のアクチュエータの支持部材を示す斜視
図。
【図7】図6の支持部材を示す平面図。
【図8】図7のアクチュエータを示す側面図。
【図9】図1のアクチュエータの共振特性を示すグラフ
図。
【図10】図1のアクチュエータの共振特性を示すグラ
フ図。
【図11】従来のアクチュエータを示す平面図。
【図12】図11のアクチュエータをVーV線に沿って
示す側断面図。
【図13】図11のアクチュエータの支持部材を示す斜
視図。
【図14】図11のアクチュエータの可動ユニットを示
す斜視図。
【図15】図14の可動ユニットを示す平面図。
【符号の説明】
52a,52b…板ばね(弾性支持部材)、53…固定
部材、56…可動部材、57…対物レンズ、58…レン
ズ保持体(保持部材)、71…被膜部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズと、 この対物レンズを保持する保持部材と、 この保持部材を取り付ける可動部材と、 この可動部材を一端側に支持する弾性支持部材と、 この弾性支持部材の他端部に施されたトリアジンチオー
    ル化合物よりなる被膜部と、 この弾性支持部材の被膜部を挿入させて固定する樹脂製
    の固定部材と、 を具備してなることを特徴とする光学ヘッド。
  2. 【請求項2】 対物レンズと、 この対物レンズを保持する保持部材と、 この保持部材を取り付ける可動部材と、 この可動部材を一端側に支持する一対の金属製の弾性支
    持部材と、 この弾性支持部材の他端部に施されたトリアジンチオー
    ル化合物よりなる被膜部と、 この弾性支持部材の被膜部を挿入させて固定する樹脂製
    の固定部材と、 を具備してなることを特徴とする光学ヘッド。
  3. 【請求項3】 記録媒体に対向する対物レンズと、 この対物レンズを保持する保持部材と、 この保持部材を取り付ける可動部材と、 この可動部材を一端側に支持する一対の金属製の弾性支
    持部材と、 この弾性支持部材の他端部に施されたトリアジンチオー
    ル化合物よりなる被膜部と、 この弾性支持部材の被膜部を挿入させて固定する樹脂製
    の固定部材と、 前記対物レンズを少なくとも、前記記録媒体に対し垂直
    な方向に駆動する駆動手段と、 を具備してなることを特徴とする光学ヘッド。
  4. 【請求項4】 対物レンズを保持する保持部材と、この
    保持部材を取り付ける可動部材と、この可動部材を一端
    側に支持する弾性支持部材とを樹脂材料により一体に射
    出成形する射出成形工程と、 この射出成形工程により、射出成形された前記弾性支持
    部材の他端部側をトリアジンチオール化合物の水溶液中
    に浸責させて被膜を形成する被膜形成工程と、 樹脂材料により固定部材を射出成形することにより、こ
    の固定部材の内部に前記被膜形成工程により被膜が形成
    された前記弾性支持部材の他端部側をインサートさせて
    固定する固定工程と、 を具備してなることを特徴とする光学ヘッド製造方法。
  5. 【請求項5】 対物レンズを保持する保持部材と、この
    保持部材を取り付ける可動部材と、この可動部材を一端
    側に支持する弾性支持部材とを樹脂材料により一体に射
    出成形する射出成形工程と、 この射出成形工程により、射出成形された前記弾性支持
    部材の他端部側を溶液濃度0.8〜1×103 mol/l の
    トリアジンチオール化合物の水溶液中に10〜60秒間浸責
    させて被膜を形成する被膜形成工程と、 樹脂材料により固定部材を射出成形することにより、こ
    の固定部材の内部に前記被膜形成工程により被膜が形成
    された前記弾性支持部材の他端部側をインサートさせて
    固定する固定工程と、 を具備してなることを特徴とする光学ヘッド製造方法。
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