JPH0732478B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH0732478B2
JPH0732478B2 JP59113433A JP11343384A JPH0732478B2 JP H0732478 B2 JPH0732478 B2 JP H0732478B2 JP 59113433 A JP59113433 A JP 59113433A JP 11343384 A JP11343384 A JP 11343384A JP H0732478 B2 JPH0732478 B2 JP H0732478B2
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敏史 藤井
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、ディジタルメモリを用いてノイズのないスロ
ー再生を実現するようにした磁気記録再生装置に関する
ものである。
〔従来技術〕
一般に、回転ヘッドを使用する磁気記録再生装置(以下
VTRと記す)におけるトラッキング方式として4周波パ
イロット信号方式がある。この方式は、回転ヘッドの回
転に同期して生成した互いに周波数の異なる4個のパイ
ロット信号をトラック毎に順次記録すべき映像信号に多
重して映像信号トラック上に記録し、そして再生時に
は、両隣接映像信号トラックから再生されるパイロット
信号のレベルが等しくなるようにトラッキング制御する
ものである。
このような4周波パイロット信号方式を用いるVTRにお
いて、ノイズのないスロー再生を行なうための方法とし
て、スロー再生時のテープ駆動は走行と停止を繰り返す
間欠駆動としたものがある。このような方法においてノ
イズのない再生画を得るには、テープ停止状態において
は常に記録トラックと回転ヘッドの位置関係が、再生画
面にノイズが現われない範囲内にある必要がある。その
位置関係を得るために、テープ停止状態において再生さ
れるパイロット信号から磁気テープの位置情報を得て、
この位置情報によってテープ走行量を制御し、画面にノ
イズが現われない位置に磁気テープを停止させるように
している。
しかし、このような従来の装置では、テープの走行状態
と停止状態とで、テープと回転ヘッドとの間の相対速度
が変わるので、再生水平同期信号の周期が変化し、テー
プを駆動する度に、再生画面が横揺れするなどの欠点が
あった。またスロー再生時のテープ駆動を間欠駆動とし
た間欠スロー再生では、テープ走行の再生画像とテープ
停止中のスチル再生画像とが交互に画面上に現れるわけ
であるが、このスチル再生画像をフレームスチル再生画
像とした場合、画面上にブレが生ずることとなる。
つまり、フレームスチル再生は、テープをチャンネルI
のヘッドとチャンネルIIのヘッドとがそれぞれ隣接する
2つのトラック上を半分づつ両方にまたがって通過する
位置で停止し、この状態で上記両トラックの記録装置を
再生するものであるが、このようなフレームスチル再生
では、隣接するトラックからの再生画像が交互に画面上
に表示されるため、被写体の動きが早い場合には画面上
のスチル画像にブレが発生することとなる。
そしてこのようなスチル画像のブレのない間欠スロー再
生を実現しようとすると、テープ停止時には、同一アジ
マスを有する2個のヘッドにより同一トラックから再生
信号を得るようにする必要があり、通常の記録,再生を
行う2個のヘッドの他に、1個あるいは2個のスロー用
ヘッドが必要となる。
〔発明の概要〕
この発明は上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、スロー再生時のテープ駆動を走行と停止とを
繰り返す間欠駆動とした磁気記録再生装置において、上
記間欠駆動におけるテープ停止時に、映像信号の記録ト
ラックに記録されているトラッキング制御用の4周波パ
イロット信号の再生出力からテープ停止位置を検出する
停止位置検知手段と、該検知出力に基づいて、テープの
停止位置が映像信号が安定して再生できる最適テープ停
止位置近傍となるようテープの間欠走行を制御する走行
制御手段とを備え、上記最適停止位置近傍での映像再生
出力をメモリに記録するとともに画面上に表示し、テー
プが次の最適テープ停止位置近傍に来るまでの間はメモ
リの記録再生信号を画面上に表示することにより、横揺
れやブレのないノイズレススロー再生を、スロー用ヘッ
ドの追加なしに実現することができる磁気記録再生装置
を得ることを目的としている。
〔発明の実施例〕
以下、この発明の一実施例を図について説明する。第1
図はこの発明の一実施例の概略構成図である。同図にお
いて、3a,3bは互いにアジマスの異なる回転磁気ヘッ
ド、41はロータリートランス、42a,42bはそれぞれ磁気
ヘッド3a,3bの再生信号を増幅するヘッドアンプ、43は
ヘッドアンプ42a,42bの出力をヘッド切換信号HSWによっ
て切換えるスイッチ回路、44はヘッドアンプ42bの信号
をディジタル信号に変換するA/D変換器、45は1フィー
ルド分の再生信号を記憶可能なディジタルメモリ(記憶
手段)、46はD/A変換器、47はスイッチ回路43の出力とD
/A変換器46の出力とを切換えるスイッチ回路、50はヘッ
ド切換信号HSWを分周する分周回路、52はテープの停止
位置を検知する停止位置検知装置、70はディジタルメモ
リ45の書き込みと読み出しを制御するメモリ制御装置
(書き込み/読み出し制御装置)であり、これは停止位
置検知装置52の出力を受けてディジタルメモリ45への書
き込みが可能か否かを判別する停止位置判別回路54、OR
回路71,AND回路73,及びスイッチ回路72により構成され
ている。60はスロー再生時、テープ駆動用キャプスタン
モータを制御する走行制御装置であり、これはワンショ
ット回路61,62、2乗演算回路63、比較回路64,67、スイ
ッチ回路65、充放電回路66、AND回路68、及び排他的OR
回路69により構成されている。なお、走行制御装置60の
出力が入力されるキャプスタンモータ駆動系の構成は省
略してある。
次に上記テープ停止位置検知装置52についてより詳細に
説明する。
ここで、まず磁気テープの停止位置と再生パイロット信
号の振幅の関係について説明する。
第2図は、磁気テープ1上のビデオトラック2a,2b,2c,2
d、及び磁気テープ1の停止状態における磁気ヘッド3a,
3b(磁気ヘッド3bは図示せず)の下端,上端,中心の走
行軌跡4a,4b,4cを示したものである。図において、矢印
A,Bはそれぞれ磁気テープ1の走行方向及び磁気ヘッド3
a,3bの走行方向を示す。Tはビデオトラック2a〜2dのト
ラック幅、Wは磁気ヘッド3a,3bのヘッド幅、Pは磁気
テープ1の長手方向のトラックピッチである。またビデ
オトラック2a〜2dのそれぞれには、ビデオトラック信号
に多重してパイロット信号f1〜f4が記憶されている。な
お、ビデオトラック2a,2cは、磁気ヘッド3aと同一のア
ジマスを有する磁気ヘッドにより記憶されたものであ
り、ビデオトラック2b,2dは磁気ヘッド3bと同一のアジ
マスを有する磁気ヘッドで記憶されたものである。ま
た、5a,5bは再生時において再生ヘッドが両磁気ヘッド3
a,3b間で切り換わる位置であるスイッチングポイントで
ある。
ここで、磁気テープ1の停止位置を磁気ヘッド3a,3bの
中心の走行軌跡4cとスイッチングポイント5aとの交点で
表わすこととし、同図に示すようにビデオトラック2d′
の中心とスイッチングポイント5aとの交点を0とし、テ
ープ走行方向Aと逆方向に座標xを定める。即ち、第2
図の磁気テープ1の停止位置はx=1.9Pであり、また、
ビデオトラック2a〜2dはパイロット信号に関して、4ト
ラックを1周期として周期的に記録されているので、x
=0〜4Pによりすべての停止位置を表わすことができ
る。
また、上記パイロット信号f1〜f4はその周期数が|f1−f
2||f3−f4|=fa、|f1−f4||f2−f3|=fb、fa≠fbな
る条件を満足する100KHz〜200KHz程度の信号であり、f
a,fbは数10KHzである。その一例を挙げれば、f1,f2,f3,
f4の順に102KHz、118KHz、164KHz、148KHzであり、この
場合fa,fbはそれぞれ16KHz、46KHzとなる。なお、パイ
ロット信号f1〜f4は映像信号に比べて周波数が低いの
で、磁気ヘッド3a,3bのアジマス効果の影響は小さく、
記録時と異なるアジマスの磁気ヘッドによっても再生可
能である。
第3図(a)は第2図に示した磁気テープ1の停止位
置、即ちx=1.9Pの状態で、1フィールド期間における
ビデオトラック2a,2cの再生トラック幅T1,T3を示したも
のである。ここで、再生トラック幅とは、磁気ヘッドと
ビデオトラックとの重なり部分の幅を意味する。同図に
おいて、横軸は時間tを1フィールド時間tfで規格化し
たもので、t/tf=0,1はそれぞれ磁気ヘッド3a,3bのヘッ
ド中心がスイッチングポイント5a,5bを通過する時間に
相当する。また、同図において磁気ヘッド3a,3bのヘッ
ド幅Wはトラック幅Tの1.6倍としている。第3図
(b)は第3図(a)と同様にビデオトラック2b,2dの
再生トラック幅T2,T4を示したものである。同図におい
ては、t/tf=0.9の時点txで再生トラック幅T2,T4の値は
一致し、t>txでは両トラック幅の大小関係が反転す
る。
第4図は磁気テープ1の停止位置xの値に対する1フィ
ールド期間中における再生トラック幅T1,T3の大小関係
を示したものである。ここで、0<x<Pの領域をX1、
P≦x≦2Pの領域をX2、2P<x<3Pの領域をX3、3P≦x
≦4Pの領域をX4とする。同図より明らかなように1フィ
ールド期間中における再生トラック幅T1,T3の大小関係
の反転の有無を検知し、上記反転が無い場合は上記反転
の有無と、再生トラック幅T1,T3の大小関係とを用い、
上記反転が有る場合は上記反転の有無と反転の前あるい
は後の時点における再生トラック幅T1,T3の大小関係と
を用いることにより、磁気テープ1の停止位置xが領域
X1,X2,X3,X4の何れにあるかを判定できる。
また第5図は、磁気テープの停止位置xと上記再生トラ
ック幅T1,T3の大小関係が判定する時点txとの関係を示
したものである。なお、txはフィールドの開始点を0と
したときの時刻である。同図により、磁気テープの停止
位置xが領域X1かX3にある場合は上記txを用いて停止位
置xの値を検知することができる。
このように、再生トラック幅と磁気ヘッドの再生信号中
に含まれるパイロット信号の振幅とは比例するという関
係、及び磁気テープの停止位置と再生トラック幅との関
係を利用することにより、磁気テープの停止位置を検知
することができる。
第6図はこれを実現するためのテープ停止位置検知装置
52の概略ブロック図である。図において、30は再生手段
(図示せず)によって再生された再生信号中に含まれる
2つのパイロット信号の振幅を分離検出するための信号
振幅検出手段であり、該信号振幅検出手段30において、
6は平衡変調器、7a,7bはそれぞれ中心周波数がfa,fbの
帯域フィルタ、8a,8bは検波器である。9は2つの入力
信号の振幅を比較し、その大小により高電位(以下“H"
と略記する)あるいは低電位(以下“L"と略記する)を
出力するコンパレータ(信号振幅比較手段)、40は磁気
テープ1の停止位置に対応した信号を出力するための検
知信号出力手段であり、該検知信号出力手段40におい
て、10,14,20は入力信号の立上り,立下り時に正極性の
パルスを発生するパルス発生器、11,15,21はトリガ端子
Tへの入力信号の立上り時に動作し、またリセット端子
Rが“H"のときリセット状態(出力端子Qが“L"となる
D−フリップフロップ、12,16は反転回路、13は排他的O
R回路、17,18,22はAND回路、19はOR回路、23は入力信号
に同期して三角波を発生する三角波発生器、24はサンプ
ルホールド回路である。
次に動作について説明する。
ここで、まず最初に上記テープ停止位置検知装置52の動
作を、第7図に示すタイムチャートを用いて説明する。
このタイムチャートは、第8図で示すように、磁気テー
プ1の停止位置xがx=2.5Pの場合を例にとっている。
まず第7図(a)に示すように時刻t=t0に停止位置検
知指令Soが出されたとする。この時刻以前にD−フリッ
プフロップ11,15,21のそれぞれはリセット状態になり、
各出力端子Qは“L"になっている。
また、平衡変調器6には回転磁気ヘッド3a,3bの再生信
号とパイロット信号f2とが入力されるが、第8図で示す
ように回転磁気ヘッド3bの再生信号中には、パイロット
信号f2に加え、パイロット信号f1,f3が含まれている。
従ってこれらの信号が入力された平衡変調器6は、上述
のように|f1−f2|=fa,|f2−f3|=fbなるそれぞれ周波
数がfa,fbのビート信号を含んだ信号を出力する。な
お、上記再生信号は回転磁気ヘッド3a,3bによって再生
された信号を増幅した後、パイロット信号f1,f2,f3,f4
を通過帯域内に持つフィルタを通したものであってもよ
い。そして帯域フィルタ7a,7bは平衡変調器6の出力か
ら周波数がfa,fbのビート信号(以下ビート信号fa,fbと
略記する。)を分離検出し、検波器8a,8bは第7図
(c),(d)に示すようなそれぞれの信号レベルを出
力する。この検波器8a,8bの出力はコンパレータ9に入
力され、大小比較が行なわれる。今、磁気テープ1の停
止位置がx=2.5Pであるから、同図(c),(d),
(e)に示した如く検波器8a,8bの出力は時刻t=t2
おいて同じ値となり、この時点においてコンパレータ9
の出力は反転する。また、この例のように、フィールド
期間内にビート信号fa,fbの信号レベルの大小関係の反
転があるような場合は、フィールド開始点である時刻t
=t1においてもコンパレータ9の出力は反転する。
なおビート信号fa,fbの信号振幅の大小は、磁気ヘッド3
a,3bの再生信号に含まれるパイロット信号f1,f3の信号
振幅の大小と一致する。
次に、パルス発生器10は、第7図(f)に示すようにコ
ンパレータ9の出力の立上り及び立下りに同期して正極
性のパルスを発生し、該バルスはD−フリップフロップ
11のトリガ端子Tに入力される。また、D−フリップフ
ロップ11は、そのデータ端子Dが“H"に接続されてお
り、上記時刻t=t1におけるトリガ端子Tへの正極性パ
ルスの入力により、その出力端子Q、即ち出力O1(領域
指示信号)は同図(g)に示すように“H"になる。
一方、第7図(e),(b)に示すようなコンパレータ
9の出力及び磁気ヘッド3a,3bを切換えるヘッド切換信
号HSWを排地的OR回路13に入力し、さらにその出力(同
図(h)参照)をパルス発生器14に入力すると、同図
(f)に示す信号からヘッド切換信号HSWの立上り及び
立下りに同期した正極性パルスが取り除かれた信号(同
図(i)参照)が得られる。このパルス発生器14の出力
によりD−フリップフロップ15がトリガされ、データ端
子Dに入力されているコンパレータ9の出力“H"がその
出力端子Qに出力される(同図(j)参照)。このと
き、前述のようにD−フリップフロップ11の出力端子Q
も“H"であるのでAND回路18の出力は“H"となり、これ
により、OR回路19の出力O2(領域指示信号)には“H"が
出力される。(同図(k)参照)。
また、パルス発生器20は第7図(l)に示すようにヘッ
ド切換信号HSWの立上り及び立下りに同期して正極性パ
ルスを出力し、その出力はD−フリップフロップ21のト
リガ端子Tに入力される。ここでD−フリップフロップ
21のデータ端子Dはその出力端子と接続されているの
で、出力端子Qは同図(m)に示すように停止位置検知
指令Soが出た後、最初のトリガパルス入力により“H"に
なり、以下.2フィールド期間を1周期として“H",“L"
を繰り返す。また三角波発生器23は同図(o)に示すよ
うに、D−フリップフロップ21の出力端子Qの立上りに
同期して電位Vaから一定の減少率(Vb−Va)/tfで減少
し、上記D−フリップフロップ21の出力端子Qの立下り
に同期して電位がVbからVaに向かって増加する信号を出
力する。そしてサンプルホールド回路24は、同図(i)
及び(m)〜(p)に示すようにパルス発生器14の出力
とD−フリップフロップ21の出力端子Qからの出力との
論理積であるAND回路22の出力をサンプリングパルスと
し三角波発生器23の出力をサンプルリングホールドし、
出力O3(距離信号)の電位はVとなる。ここに電位Vは
第5図との対応から明らかなようにV=(Va+Vb)/2で
ある。
以上はテープ停止位置xがx=2.5Pの場合の説明である
が、テープ停止位置xが領域X3にあるならばこのテープ
停止位置検知装置52は同様に動作し、出力O1は“H"、出
力O2は“H"、出力O3の電位Va+(x−2P)×(Vb−Va)
/Pとなる。なお、第6図及び第7図から明らかなよう
に、このテープ停止位置検知装置52では、停止位置検知
指令Soが出るタイミングにかかわらず、検知指令Soが出
てから、出力O1,O2については1フィールド時間後、出
力O3については2フィールド時間後には上記停止位置情
報が出力される。
次に停止位置xが領域X1にある場合は、検知器8a,8b、
コンパレータ9の各出力は、第7図(c),(d),
(e)の信号の極性が反転した形の信号となり、D−フ
リップフロップ15の出力端子Qには“L"が出力される。
出力O1には前述のx=2.5Pの場合と同様“H"が出力さ
れ、出力O2は“L"となる。また、出力O3の電位はVa+x
×(Vb−Va)/Pとなる。
さらに停止位置xが領域X2あるいはX4にある場合は、第
4図に示したように再生トラック幅T1,T3の大小関係、
即ちビート信号fa,fbの信号振幅の大小関係が反転しな
いので、D−フリップフロップ11の出力端子Q、即ち出
力O1は“L"のままである。このとき出力O2にはコンパレ
ータ9の出力がそのまま出力され、xが領域X2にあると
きは“H"、領域X4にあるときは“L"になる。なお、この
時出力O3の電位は停止位置xとは無関係である。
以上の説明をまとめると、このテープ停止位置検知装置
52によれば、第9図に示すように、出力O1,O2の“H",
“L"により停止位置xが領域X1,X2,X3,X4の何れにある
かを検知でき、さらにxが領域X1,X3にある場合には出
力O3の電位からxの値を検知することができる。
次に、上記テープ停止位置検知装置52の出力信号とディ
ジタルメモリ45とを用いてノイズのないスロー再生を実
現する場合の動作について説明する。
ここで、スロー再生磁気ヘッド3bによって再生される映
像信号を用いて行なうものとする。第8図から明らかな
ように、映像信号を安定して再生できる最適テープ停止
位置xはx=0.5,2.5Pである。従って、上記テープ停止
位置検知装置52により停止位置xを検知した後、例えば
第10図に示すような磁気テープ1の送り長lとtx/tfの
関係に従ってテープの送り制御を行なうならば、ディジ
タルメモリ45を用いて、ブレや横揺れのないノイズレス
スローを実現できる。
即ち、x=0.5Pあるいはx=2.5Pのテープ停止位置にお
いて、1フィールド期間のヘッド3bの再生記号をディジ
タルメモリ45に書き込み、その間再生信号処理回路(図
示せず)へはヘッド3bの再生信号を送る。書き込みが終
了すると磁気テープ1の停止位置検知を行ない、その結
果に応じて磁気テープ1を送り、一方、再生信号処理回
路へはディジタルメモリ45から読み出される信号を送り
続ける。以上の動作を所定周期で繰り返せばよい。な
お、第10図において、点Eは第8図に示したx=2.5P,t
x/tf=0.5の場合であり、この場合は現在のテープ停止
位置が最適位置であるので、次回のテープ送りでは1フ
レーム相当のテープ長2.0Pを送ればよいことを示してい
る。
次に、第1図に示した本発明の一実施例の動作を第11図
のタイムチャートを用いて説明する。第11図において、
時刻t0以前には、テープはx=0.5Pあるいは2.5Pの近傍
にあり、停止位置検知装置52のO1出力は“H"、O3出力の
電位Vは の範囲にあるものとする。ここに、Vcはノイズのない画
面が得られるテープ停止位置の範囲に対応する値であ
る。
そして停止位置判別回路54は、O3出力の電位Vが上記範
囲内にあるときは“L"を、それ以外の場合には“H"を出
力し、また第11図(a),(b)に示すように、分周回
路50はヘッド切換信号HSWを分周し、該信号HSWの立下り
に同期して1フィールド期間“L"パルスを発生する。そ
してスロー再生中はSLOW信号は“H"になっているので、
スイッチ72はOR回路71側に接続されており、また前述の
如くテープ停止位置判別回路54の出力は“L"であるか
ら、時刻t0からt1までの1フィールド期間、スイッチ72
の出力は“L"となり、ディジタルメモリ45にはA/D変換
器44によりディジタル化された磁気ヘッド3bの再生信号
が書き込まれる。
また、この書き込み期間中は、AND回路73の出力は“L"
となり、スイッチ回路47はスイッチ回路43側へ切り換わ
って、ヘッドアンプ42bの出力が再生信号処理回路へ送
られる。
時刻t1において、書き込みが完了すると、OR回路71及び
AND回路73の出力は“H"になり、ディジタルメモリ45か
ら上記書き込まれた再生信号が読み出されるとともに、
スイッチ回路47はD/A変換器46側に切り換えられる。従
ってディジタルメモリ45から、該メモリ45に書き込まれ
た再生信号が読み出されるとともに、この読み出された
信号がD/A変換器46でアナログ信号に変換された後、ス
イッチ回路47を経て再生信号処理回路へ送られる。
一方、走行制御装置60は、書き込み完了時点、即ち時刻
t1からテープ送り制御を開始する。ワンショット回路62
は、第11図(c)に示すように、時刻t1からTa時間“H"
のパルスを出力する。2乗演算回路63は、第11図(d)
に示すように、ワンショット回路62の出力の立上りに同
期して、その出力の電位yが時間の2乗に比例して増加
するものであり、ワンショット回路62の出力の立下りに
同期してリセットされる。従って時刻t1からt1+Taの期
間、2乗演算回路63の出力の電位は、aを定数として、 y=a(t−t1 と表わされる。比較回路64は、2乗演算回路63の出力の
電位yと、テープ停止位置検知装置52のO3出力の電位V
とを比較して、y>Vの期間のみ“H"を出力する。従っ
て排他的OR回路69の出力は、第11図(e)に示すよう
に、時刻t1からt2の間、“H"になる。xが0.5Pあるいは
2.5Pの近傍にある場合、前述の如くテープ停止位置検知
回路52のO1出力は“H"であり、このときスイッチ65は排
他的OR回路69の出力を充放電回路66の入力として接続す
る。この充放電回路66は第11図(f)に示すように、入
力の立上りに同期して充電を開始し、入力の立下りに同
期して放電を開始する回路であり、放電の時定数は充電
の時定数よりも若干小さく設定されている。そして比較
回路67は、充放電回路66の出力と基準電位Vtとを比較
し、第11図(g)に示すような信号を出力する。また、
AND回路68の出力は第11図(h)に示されている。
ここに、比較回路67とAND回路68の出力は、第1図に示
すように、それぞれ走行制御装置60のD出力、F/R出力
となる。D出力は、キャプスタンモータの駆動指令信号
であり、“H"が駆動を意味する。またF/R信号は、キャ
プスタンモータの回転方向指令信号であり、“L"は正方
向、“H"は逆方向へのトルク発生を意味する。従って、
第11図(g),(h)に示すように、磁気テープ1は
(t2−t1′)時間加速された後、(t3−t2)時間減速さ
れ、時刻t3において、ほぼ停止状態となる。ここで、加
速時間と減速時間とは、充放電回路66で決まる所定の比
較関係にある。上記のテープ走行制御は、キャプスタン
モータを停止状態から加速し、次いで減速して止める場
合、キャプスタンモータの時定数が加速時間に比して十
分大きいならば、制動時間は加速時間とほぼ一定の比の
関係にあり、またキャプスタンモータの回転角、即ち磁
気テープ1の移動距離は、加速時間の2乗に比例すると
いう関係を用いたものである。
以上は、テープ停止位置がx=0.5P,2.5Pの近傍にある
場合のメモリ制御、及び走行制御である。テープ停止位
置xが、領域X1,X3にあるが、0.5P,2.5Pの近傍ではな
く、 |V−(Va+Vb)/2|>Vc の場合には、走行制御装置60は同様に動作するがメモリ
制御装置70は、停止位置判別回路54の出力が“H"である
ので、ディジタルメモリ45の書き込みは行なわれない。
次にスロー再生開始時などにおいて、テープ停止位置x
が領域X2,X4にある場合を以下に説明する。このとき、
停止位置判別回路54の出力が“H"であるので、ディジタ
ルメモリ45の書き込みは行なわれない。テープ停止位置
検知装置52のO1出力は“L"であるので、走行制御装置60
において、スイッチ65により、充放電回路66への入力へ
はワンショット回路61の出力が接続される。ワンショッ
ト回路61は、第11図(i)に示すように、その入力の立
上りに同期して時間Tbだけ“H"のパルスを出力する回路
であり、時間Tbは走行制御装置60のD,F/R出力によって
1トラック分のテープ量が送られるように設定されてい
る。即ち、テープ停止位置が領域X2,X4にある場合、磁
気テープを領域X1あるいはX3へと送り、その次からは前
述の動作が行なわれることになる。
以上がスロー再生中の動作の説明であるが、通常再生
中、即ちSLOW信号が“L"のときは、スイッチ回路72はヘ
ッド切換信号HSW側へ切り換えられるので、ディジタル
メモリ45にはヘッド切換信号HSWが“L"の期間にヘッド
アンプ42bの出力が書き込まれている。このような構成
にしておくと、通常再生からスロー再生あるいはスチル
再生への移行をヘッド切換信号HSWの立下りに同期して
行ない、そのときディジタルメモリ45の内容を読み出し
て再生信号処理回路へ送ることにより、画面にノイズが
現われないモード移行を実現できる。
このような本実施例装置では、再生レベルが1フィール
ド期間に渡って所定レベル以上となる最適テープ停止位
置での再生出力をディジタルメモリ6に書き込み、テー
プ走行中等においては該メモリ6の内容を読み出して再
生信号出力とするようにしたので、テープ走行速度の変
化による再生画像の横揺れを防止することができる。ま
たこの場合スチル画像は、停止状態における1フィール
ド期間に渡って所定レベル以上である再生出力によるも
のであるため、画面上でのノイズの発生を防止でき、し
かも上記スチル画像は隣接するトラックからの再生信号
を交互に表示するフレームスチル画像ではなく、1つの
トラックからの再生信号を表示するフィールドスチル画
像であるため、画面上でのブレの発生も防止することが
できる。これにより横揺れやブレのないノイズレススロ
ー再生を、スロー用ヘッドの追加なしに実現することが
できる。
なお上記実施例では、テープ送りの方向は、順方向,逆
方向のいずれでもよく、従って通常のスロー再生だけで
なく、逆転スロー再生においても、上記実施例と同様の
効果を奏する。
さらに、上記実施例では、ディジタルメモリに書き込む
信号を、ヘッドアンプ出力信号としたが、これは他の、
例えばFM復調された信号又は低域から通常の副搬送波に
変換された色信号でもよい。
〔発明の効果〕
以上のように本発明に係る磁気記録再生装置によれば、
再生レベルが1フィールド期間に渡って所定レベル以上
となる最適テープ停止位置での再生出力をメモリに記憶
するようにしたので、テープ走行速度の変化による再生
画像の横揺れを防止することができる。またこの場合ス
チル画像は、停止状態における1フィールド期間に渡っ
て所定レベル以上である再生出力によるものであるた
め、画面上でのノイズの発生を防止できる。しかも上記
スチル画像は隣接するトラックからの再生信号を交互に
表示するフレームスチル画像ではなく、1つのトラック
からの再生信号を表示するフィールドスチル画像である
ため、画面上でのブレの発生も防止することができる。
この結果横揺れやブレのないノイズレススロー再生を、
スロー用ヘッドの追加なしに実現することができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例によるVTRの構成図、第2
図は磁気テープのビデオトラックと磁気ヘッドの軌跡と
の関係を示す図、第3図は磁気テープが停止した状態で
再生した場合の再生トラック幅を示す図、第4図は磁気
テープの停止位置に対する再生トラック幅の大小関係を
示す図、第5図は磁気テープの停止位置と再生トラック
幅の大小関係が判定する時点の関係を示した図、第6図
は本発明の位置実施例によるVTRのテープ停止位置検知
装置の構成図、第7図はその動作を説明するためのタイ
ムチャート図、第8図は該装置の動作を説明するたの
図、第9図は該装置の出力とテープ停止位置との関係を
示す図、第10図は磁気テープの停止位置とを送り長との
関係を示す図、第11図は第1図に示した実施例の動作を
説明するタイムチャート図である。 1……磁気テープ、2……ビデオトラック、3a,3b……
磁気ヘッド、52……テープ停止位置検知装置、60……走
行制御装置、70……メモリ制御装置(書き込み/読み出
し制御装置)、44……A/D変換器、45……ディジタルメ
モリ(記憶手段)、46……D/A変換器、47……スイッチ
回路。 なお図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープの4つのビデオトラックを1周
    期として該4つのビデオトラックのそれぞれに映像信号
    とともに互いに周波数の異なる第1,第2,第3,第4の4個
    のパイロット信号を順次記録し再生する磁気記録再生装
    置であって、 上記磁気テープに走行,停止の一連の走行動作を間欠的
    に行わせて得られるスロー再生動作における上記磁気テ
    ープの停止時に、該停止時再生されるパイロット信号に
    基づいて該磁気テープの停止位置を検知するテープ停止
    位置検知装置と、 該テープ停止位置検知装置の出力に応じて上記磁気テー
    プの停止位置が映像信号を安定して再生できる最適テー
    プ停止位置近傍となるよう該磁気テープの走行を制御す
    る走行制御装置と、 該最適テープ停止位置近傍での磁気ヘッドの再生信号を
    記憶する再生信号記憶手段と、 上記記憶手段への再生信号の書き込み期間には上記磁気
    ヘッドの再生信号をそのまま、上記書き込み期間以外の
    期間には上記記憶手段からの読み出し再生信号を再生信
    号処理回路へ出力するスイッチ回路とを備えたことを特
    徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】上記テープ停止位置検知装置は、上記磁気
    テープの停止位置が上記1周期を4分割する領域のいず
    れにあるかを示す領域指示信号を、あるいは上記停止位
    置が上記4つの領域中の所定の2領域にある場合には上
    記領域指示信号と上記停止位置が該領域の一端からどれ
    だけの距離にあるかを示す距離信号とを出力するもので
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁気
    記録再生装置。
  3. 【請求項3】上記走行制御装置は、上記テープ停止位置
    が上記4つの領域中の所定の2領域以外の領域にあると
    き、上記磁気テープの送り量を該テープの停止位置が上
    記所定の2領域に来る長さに決定するものであることを
    特徴とする特許請求の範囲第2項記載の磁気記録再生装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54116825A (en) * 1978-03-03 1979-09-11 Hitachi Denshi Ltd Slow reproduction system of magnetic tape video reproducing unit
JPS58194480A (ja) * 1982-05-07 1983-11-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 磁気録画再生装置
JPS5940784A (ja) * 1982-08-31 1984-03-06 Sony Corp 映像再生装置

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