JPH0732440Y2 - クリ−ム状物注出容器 - Google Patents

クリ−ム状物注出容器

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JPH0732440Y2
JPH0732440Y2 JP1987048276U JP4827687U JPH0732440Y2 JP H0732440 Y2 JPH0732440 Y2 JP H0732440Y2 JP 1987048276 U JP1987048276 U JP 1987048276U JP 4827687 U JP4827687 U JP 4827687U JP H0732440 Y2 JPH0732440 Y2 JP H0732440Y2
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Japan
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JPS63156951U (ja
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修三 遠藤
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は、収納したクリーム状物を加圧注出するクリーム
状物注出容器に係る。
「従来の技術と考案が解決しようとする課題」 この種容器として、筒状の容器本体上端に付設した頂板
周縁からから弾性ドーム壁を、かつ該弾性ドーム壁頂部
からノズルを、それぞれ起立すると共に、容器本体の頂
板に吸込み弁を、かつノズル内部に吐出弁を、それぞれ
付設し、ノズルを押下げることによって弾性ドーム壁内
のクリーム状物を加圧し、この加圧されたクリーム状物
で吐出弁を開弁させてノズル先端の注出口から吐出さ
せ、また、弾性ドーム壁弾性復元による負圧化で吸込み
弁を開弁させて、クリーム状物を容器本体から吸上げ補
給し、かつ容器本体内の負圧化を、該容器本体内へ嵌合
させた底蓋の上方摺動により解消するよう形成したもの
が広く知られている。そして、この種容器は、容器本体
内のクリーム状物の物性に悪影響を及ぼさないようにす
るため、容器本体内空気を排出するようにしており、例
えば、容器本体の下部内面を粗面として、クリーム状物
充填後、底蓋を容器本体底部内へ嵌合させる際に、粗面
と底蓋外周面との間を通して容器体内空気を排出させる
よう形成することが広く知られている。
ところで、上記従来品ではクリーム状物の充填体積を増
減変更することができなことから生じる不都合があっ
た。即ち、この種容器は、倒立状態とした容器本体の底
面からクリーム状物を粗面に達するまで充填し、ついで
底蓋を装着させるが、充填体積を減らすと、充填クリー
ム状物の面が粗面に達しないこととなるため、粗面下方
の容器本体内空気を排出することができなくなり、ま
た、充填体積を増やすと、クリーム状物が粗面を形成し
た容器本体部分内にも充填されて、粗面と底蓋外周面と
の間から充填クリーム状物が漏出することになるもので
あった。よって、充填体積を僅かに変更する場合でも新
たに容器を製作しなければならなかった。また、クリー
ム状物の充填は、200ml或いは300mlといった体積単位で
行う場合と、200グラム或いは300グラムといった重量単
位で行う場合とがあり、比重が異なる数種のクリーム状
物を重量単位で容器体内へそれぞれ充填すると、比重の
相違に従ってクリーム状物の充填体積がそれぞれ相違す
ることになるが、上記の通り従来品では、充填体積を変
更することができないので、比重が異なる数種のクリー
ム状物を充填する場合は、収納体積が異なる複数の容器
を準備せねばならなくなってコスト高となった。
本案は底蓋に付設した外気排出用弁から容器体内空気を
排出させるよう形成することで、充填体積を増減変更で
きるよう設けた。
「課題を解決するための手段」 筒状の胴体8上端に付設した頂板9中央部に凹部を形成
して、該凹部の底壁中央に吸上げ孔10を穿設した本体部
1と、前記凹部内へ嵌合させた筒体の内面下端に上記吸
上げ孔10を閉塞する弁板を一体に付設した吸上げ弁体2
と、前記胴体8の上端部外面へ、該胴体上面を覆う半球
面状の弾性ドーム11外周縁から垂設した基筒部17を嵌着
させ、かつ弾性ドーム11頂部の開口周縁から、先端に注
出口を開口し中途に吐出弁板12を一体に付設した逆L字
形のノズル13を起立したノズル付きドーム3と、前記胴
体8の下部内面へ嵌合させた底蓋14とからなり、該底蓋
を、頂壁周縁から周壁22を垂設した皿体6と、前記周壁
22の上端部外面へ、筒壁19上端に付設されかつ小透孔21
を穿設した内向きフランジ状壁の内周面を嵌着させ、ま
た、筒壁19下部を斜め下内方へ屈曲させると共に弾性拡
開可能に形成して、該筒壁下端を前記周壁22の下端部外
面へ水密に圧接させ、更に、筒壁19の外面中間部に付設
した中間部小外径の弾性周壁20の上下両端を前記胴体8
の下部内面へ水密かつ上方摺動可能に嵌合させた筒状体
5とで形成し、前記底蓋14上方の胴体8部分内へクリー
ム状物を収納させた。
「作用」 クリーム状物の充填は、作業効率等を考慮して適宜行え
ばよいが、以下、二つの例を説明する。即ち、先ず、本
体部1を倒立させ、かつ予め頂板9中央部の凹部内に嵌
合させた吸上げ弁体2の弁板を治具によって下方から押
さえて開弁不能とし、該状態で本体部1の底部側からク
リーム状物を充填し、次いで底蓋14を胴体8内底部へ嵌
合させると、胴体8内底部の空気は加圧されて筒壁19下
部を拡開変形し、皿体6の周壁22下端外面と筒壁19の下
端内面との間の間隙を通って排出され、該排出終了後、
胴体8の上端部外面にノズル付きドーム3の基筒部17を
嵌着させる。また、胴体8上部にノズル付きドーム3を
装着させた状態でクリーム状物を充填させてもよく、こ
の場合は、先ず、吸上げ弁体2を頂板9中央部の凹部内
へ、かつノズル付きドーム3の基筒部17を胴体8上端部
へ、それぞれ嵌合させた本体部1を倒立させ、かつ、ノ
ズル付きドーム3のノズル13先端の注出口を口栓4等で
閉塞し、該状態で本体部1の底部側からクリーム状物を
充填し、次いで底蓋14を胴体8内底部へ嵌合させると、
胴体8内底部の空気は加圧され、筒壁19下部を拡開変形
して排出される。該充填方法では、充填時に吸上げ弁体
2が開弁するため、胴体8内クリーム状物が吸上げ孔10
を通ってノズル付きドーム3内へ流入し、該ノズル付き
ドームの内圧が高くなるから、胴体8内空気の排出終了
後、本体部1を成立状態に戻して、ノズル13先端の注出
口を開口させ、ノズル付きドーム3内空気の一部を排出
する。この場合、外面一部を空気排出用の粗面とした口
栓4をノズル13の先端部内面へ嵌合させておけば、本体
部1を正立状態に戻すだけで、口栓4を取り外すことな
く、ノズル付きドーム3内空気の一部を排出することが
でき、作業効率が向上する。また、当該充填方法による
と、クリーム状物が本体部1のみならず弾性ドーム11内
にも充填されるから、需要者が最初に使用する際、クリ
ーム状物が弾性ドーム11内に充満するまで、ノズル13を
介して弾性ドーム11を複数回押込まねばならない面倒が
なく、かつ当初から弾性ドーム11内へクリーム状物が充
填されているので、吐出弁板12が気密に閉弁するよう厳
密に形成する必要が必ずしもなく、製作上有利となる。
これ等クリーム状物充填方法は例示であり、要するに、
底蓋14を嵌合させた際、筒壁19下部が拡開変形して、該
筒壁の下端内面が皿体6の周壁22下端外面から離れて胴
体8内底部の空気を排出できれば、上記充填方法に限ら
ず、他の方法でもよい。
常時において、吸上げ孔10から吸上げられたクリーム状
物は弾性ドーム11内にまで充満している。この状態で第
2図のようにノズル13を介して弾性ドーム11を押し込む
と、弾性ドーム11内のクリーム状物が加圧されて吐出弁
板12が開弁し、ノズル13先端の注出口から注出される。
弾性ドーム11内のクリーム状物が略注出された時点で押
下げ動作を停止すると、弾性ドーム11が第1図の状態に
弾性復元して、該弾性ドーム内が負圧となることから、
吸込み弁体2の弁板が開弁して、胴体8内のクリーム状
物が吸上げ孔10から弾性ドーム11内へ吸上げられ、この
吸上げによる胴体8内の負圧化を、底蓋14が上方摺動し
て解消する。
「実施例」 1は本体部であり、該本体部は、筒状の胴体8上部に中
径部と小径部16を形成して、小径部16上端に付設した頂
板9の上面外周部に凹溝を周設し、また、頂板9中央部
に形成した凹部の底壁に吸上げ孔10を穿設し、更に、後
述底蓋14上方の胴体8部分内へクリーム状物を収納させ
ている。
2は吸上げ弁体であり、該吸上げ弁体は、上記凹部内へ
嵌合させた筒体下端の底壁を舌片状に切り離して、該切
り離し部分を凹部の底壁上面へ着座する弁板としてい
る。
3はノズル付きドームであり、該ノズル付きドームは、
上記胴体8上面を覆う半球面状の弾性ドーム11外周縁に
外向きフランジ状壁を付設し、該外向きフランジ状壁下
面から内外二重筒状に内周壁と基筒部17を垂設し、内周
壁を既述頂板9上面の凹溝内へ、かつ基筒部17を既述小
径部16外面へ、それぞれ嵌着させ、また、弾性ドーム11
頂部に穿設した開口周縁から先端に注出口を開口した逆
L字形のノズル13を起立し、該ノズルの下部内面に肉薄
ヒンジを介して吐出弁板12を一体に付設している。
4は口栓であり、該口栓は、上記ノズル13の先端部内面
に、後端面閉塞の短筒部を水密に嵌合させると共に、該
短筒部前端に付設した外向きフランジ状壁の周縁上部か
ら紐状の摘み18を突出し、また、短筒部外面を空気排出
用の粗面として、「作用」で説明したように、クリーム
状物充填時にノズル付きドーム3内の空気を容易に排出
できるよう形成してもよく、また、該粗面を既述ノズル
13の先端部内面に形成してもよい。
14は底蓋であり、該底蓋は皿体6と筒状体5とで形成さ
れ、皿体6は、頂壁周縁から周壁22を垂設している。ま
た、筒状体5は、前記周壁22の上端部外面へ、筒壁19上
端に付設した内向きフランジ状壁の内周面を嵌着させ、
更に、筒壁19下部を斜め下内方へ屈曲させると共に弾性
拡開可能に形成して、該筒壁下端を既述周壁22の下端部
外面へ水密に圧接させ、更に、筒壁19の外面中間部に付
設した中間部小外径の弾性周壁20の上下両端を胴体8の
下部内面へ水密かつ上方摺動可能に嵌合させ、更に、前
記内向きフランジ状壁に小透孔21を穿設している。
7はキャップであり、該キャップは、頂壁周縁から既述
ノズル付きドーム3を覆う周壁を垂設し、該周壁下部を
胴体8上部の中径部外面に嵌合させている。
尚ノズル付きドーム3はエラストマー樹脂等の軟質樹脂
材で、また他の部品は適宜合成樹脂材で成形する。
「考案の効果」 本案は上記構成とするものであり、筒状体5の筒壁19下
部を斜め下内方へ屈曲させると共に弾性拡開可能に形成
し、該筒壁下端を皿体6の周壁22下端部外面へ水密に圧
接させたから、クリーム状物充填後、底蓋14を胴体8内
底部へ嵌合させることによって、胴体8内底部の空気を
加圧して、筒壁19下部を拡開変形させることができ、よ
って、該拡開変形によって生ずる筒壁19の下端内面と皿
体6の周壁22下端外面との間の間隙から胴体8内底部の
空気を確実に排出することができ、また、充填体積を増
減変更しても、底蓋14を嵌合させることによって胴体8
内底部の空気を支障なく排出することができるから、一
種類の容器に比重が異なる数種のクリーム状物を、200
グラム或いは300グラムといった重量単位で収納させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本案容器の一実施例の要部縦断面図、第2図
は使用時の状態を示す同実施例の要部側面図である。 1…本体部、2…吸上げ弁体、3…ノズル付きドーム、
14…底蓋

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状の胴体8上端に付設した頂板9中央部
    に凹部を形成して、該凹部の底壁中央に吸上げ孔10を穿
    設した本体部1と、前記凹部内へ嵌合させた筒体の内面
    下端に上記吸上げ孔10を閉塞する弁板を一体に付設した
    吸上げ弁体2と、前記胴体8の上端部外面へ、該胴体上
    面を覆う半球面状の弾性ドーム11外周縁から垂設した基
    筒部17を嵌着させ、かつ弾性ドーム11頂部の開口周縁か
    ら、先端に注出口を開口し中途に吐出弁板12を一体に付
    設した逆L字形のノズル13を起立したノズル付きドーム
    3と、前記胴体8の下部内面へ嵌合させた底蓋14とから
    なり、該底蓋を、頂壁周縁から周壁22を垂設した皿体6
    と、前記周壁22の上端部外面へ、筒壁19上端に付設され
    かつ小透孔21を穿設した内向きフランジ状壁の内周面を
    嵌着させ、また、筒壁19下部を斜め下内方へ屈曲させる
    と共に弾性拡開可能に形成して、該筒壁下端を前記周壁
    22の下端部外面へ水密に圧接させ、更に、筒壁19の外面
    中間部に付設した中間部小外径の弾性周壁20の上下両端
    を前記胴体8の下部内面へ水密かつ上方摺動可能に嵌合
    させた筒状体5とで形成し、前記底蓋14上方の胴体8部
    分内へクリーム状物を収納させたことを特徴とするクリ
    ーム状物注出容器。
JP1987048276U 1987-03-31 1987-03-31 クリ−ム状物注出容器 Expired - Lifetime JPH0732440Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5852231Y2 (ja) * 1977-08-10 1983-11-28 啓育 加藤 容器
JPS5846755U (ja) * 1981-09-28 1983-03-29 中山工業株式会社 吸出し容器

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JPS63156951U (ja) 1988-10-14

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