JPH07324307A - 凍結抑制機能を有するアスファルト系表面処理材の施工方法 - Google Patents

凍結抑制機能を有するアスファルト系表面処理材の施工方法

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JPH07324307A
JPH07324307A JP11887294A JP11887294A JPH07324307A JP H07324307 A JPH07324307 A JP H07324307A JP 11887294 A JP11887294 A JP 11887294A JP 11887294 A JP11887294 A JP 11887294A JP H07324307 A JPH07324307 A JP H07324307A
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JP
Japan
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surface treatment
asphalt
treatment material
road surface
construction method
Prior art date
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Pending
Application number
JP11887294A
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English (en)
Inventor
Ikumasa Sato
育正 佐藤
Shusuke Suzuki
秀輔 鈴木
Masaru Shimazaki
勝 島崎
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TAISEI ROTETSUKU KK
Original Assignee
TAISEI ROTETSUKU KK
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  • Road Paving Structures (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、道路、歩道、自動車道、さらに
は公園、広場などにおける路面の凍結を防止する凍結防
止舗装に関するもので、凍結抑制効果の持続性を改善し
たアスファルト系表面処理材による凍結防止舗装の施工
法を提供することにある。 【構成】 既設路面上に、凍結抑制材を添加したアスフ
ァルト系表面処理材を敷きならし養生したのち、ローラ
転圧を加えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、道路、歩道、自転車
道、さらには公園、広場などにおける路面に凍結抑制機
能を付与するための、アスファルト系凍結抑制機能を有
する表面処理材を施工する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】路面の凍結を防止する手段として、塩化
ナトリウムや塩化カルシウム等の凍結抑制材(融雪材)
を用いることは公知である。ところで、この凍結抑制材
を路面に施工する方法として、従来は、それを直接路面
上に散布する第1の方法、特公昭60−4220号公報
に開示された瀝青材に全体の2〜7重量%の粒子状凍結
防止融雪剤を分散混入し、これを舗設する第2の方法、
あるいは特開昭63−236802号公報に開示されて
いるように、開粒度型のアスファルト混合物層内の空隙
中に融雪剤を保持させておく第3の方法、また、特公平
1−41764号公報にみられるように、路面に接着剤
を介して定着させる第4の方法といった各種の施工法が
採られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
施工法には、一長一短があった。まず、凍結抑制材を路
面上に散布する第1の方法は、施工法としては、きわめ
て簡単であるが、路面に対する定着性がないため、自動
車等の通過にともなって容易に路面から流され、凍結抑
制効果が弱い欠点があった。また、それを何時散布する
かによってその効用に違いが生じていた。第2の方法で
ある瀝青混合物に粒子状凍結防止融雪剤を配合し、これ
を舗設する施工方法や、第3の開粒度アスファルト混合
物層内に、凍結抑制材を保持させる施工法は、いずれも
施工コストが高い欠点があった。また第4の接着材を用
いて路面に定着させる施工法も第2、第3の施工方法と
同様、いずれも施工に手間が掛かり過ぎる難点があっ
た。この発明は、このような従来施工法の欠点や問題点
を解消し、特に凍結抑制効果を簡便に付与でき、かつ施
工コストの低い凍結抑制機能を有するアスファルト系表
面処理材の施工法を提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、前
記目的を達成するため、次のような手段を講じたことに
ある。まず、凍結抑制材、具体的には、塩化ナトリウム
または塩化カルシウムなどの塩化物を含有した粉末状の
凍結抑制剤をアスファルト乳剤に添加するとともにセメ
ント、細骨材、石粉、および水を加えて攪拌、混合して
アスファルト系表面処理材を造り、これを路面上に敷き
ならした。そして、金ゴテ等を用いて、表面仕上げ処理
を行い、一定時間養生した。つまりアスファルト乳剤の
分解を待つようにした。
【0005】ついで、その表面処理材が安定したところ
で転圧ローラをかけ表面処理材を圧密させるとともに路
面に圧着するようにしたことにある。
【0006】なお、前記凍結抑制材を添加したアスファ
ルト乳剤にセメント、細骨材、石粉、および水を加えた
のは、その表面処理材に路面に対する接着性ないし付着
性と、さらに路面表層材としての強度と安定性をもたせ
るためである。
【0007】
【作用】その結果、従来の施工法による凍結抑制舗装に
比較し、適度な空隙率を確保させると同時に凍結抑制材
の路面に対する接着性、定着性が向上し、凍結抑制効果
の持続性を高めることができた。
【0008】
【実施例】さらに、この発明を実施例に基づいて具体的
に説明する。まず、下記表−1は、凍結抑制材を添加し
てなるアスファルト系表面処理材の組成を重量比で示す
ものである。
【0009】
【表1】
【0010】なお、上記アスファルト系表面処理材の製
造は、現場にミキサーを搬入設置し、このミキサーに計
量したアスファルト乳剤、水、粗砂、凍結抑制材、石
粉、セメントの順に投入し、攪拌混合して製造した。
【0011】ついで、上記製造したアスファルト系表面
処理材を路面上にレーキを用いて敷きならした。そし
て、金ごてを用いて仕上げた。そして約2時間、養生し
た。なお、養生時間の設定は、アスファルト乳剤の分解
が終了したことを確認することにあり、具体的には、表
面の色の変化をみて約2時間と設定したが、現場の気温
状況等に応じて設定することが好ましい。
【0012】養生時間の経過後の転圧作業は、転圧ロー
ラ(900kg)によって行った。もちろん振動式ロー
ラでもよい。なお、実施例においては、転圧ローラ表面
に対する前記アスファルト系表面処理材の付着を排除
し、転圧面の乱れを防止するため、路盤紙を敷き、その
上から転圧した。また、施工厚さは、その路面の用途が
自動車道か、公園内の遊歩道か、その道路種別により一
定ではない。1〜10mm範囲内に設定すればよい。
【0013】
【表2】
【0014】上記表−2は、施工後における凍結抑制効
果の持続性を確認した結果を示すものである。なお、凍
結抑制材の効果は、塩化物の溶出によるものであるの
で、その溶出具合をチェックすることにより行った。具
体的には、硝酸銀溶液が塩化物と反応すれば白濁するこ
とに着眼し、この硝酸銀溶液を舗装面に滴下することに
より、舗装面の色相の変化を観察して行った。すなわ
ち、色相の変化を介して塩化物の溶出具合をチェック
し、効果の持続性を判断した。ちなみに表−2の上段
は、ローラ転圧により施工した場合で、下段は単に敷き
ならしただけの、いわゆる塗布施工と同じ場合の結果を
示す。
【0015】この表−2から理解されるように、ローラ
転圧施工による凍結抑制効果の持続性は、単に凍結抑制
材を散布ないし塗布施工した場合に比較し、約3倍以上
の効果の持続性が発揮されることが確認された。また、
路面に対する接着性ないし付着性については、施工端部
における前記表面処理材からなる表層の剥がれ具合をみ
て判断した。その結果、転圧施工したものは、単に散布
ないし塗布施工したものに比較し、剥がれは少なく、そ
の付着性がきわめて高いことが確認された。
【0016】
【発明の効果】以上、実施例をとおして説明したよう
に、この発明による施工法によると、従来の凍結防止舗
装の施工法と比較し、次のような効用が発揮される。 (1)凍結抑制効果の持続性が著しく向上する。 (2)路面に開粒度アスファルト層を設け、この層内空
隙中に凍結抑制材を保持させる方法や、接着剤を介して
定着させる方法等に比較し、施工に手間が掛からず、殊
に現場にて簡単に凍結抑制材を添加した表面処理材を製
造することもでき、経済的に、しかも持続性の高い凍結
抑制効果のある、つまり持続性の高い凍結防止機能を発
揮する舗装を提供することができる。 (3)当該表面処理材は、加熱アスファルト混合物より
も薄層で適用することが可能であるため、きわめて経済
的である。 (4)常温で施工することができ、安全性および作業環
境の改善にも寄与することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設路面上に、凍結抑制材を添加したア
    スファルト系表面処理材を敷きならし養生したのち、ロ
    ーラ転圧を加えることを特徴とする凍結抑制機能を有す
    るアスファルト系表面処理材の施工法。
  2. 【請求項2】 アスファルト系表面処理材は、アスファ
    ルト乳剤、水、セメント、細骨材、石粉、凍結抑制材を
    攪拌混合したものであることを特徴とする請求項1記載
    の凍結抑制機能を有するアスファルト系表面処理材の施
    工法。
JP11887294A 1994-05-31 1994-05-31 凍結抑制機能を有するアスファルト系表面処理材の施工方法 Pending JPH07324307A (ja)

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JPH07324307A true JPH07324307A (ja) 1995-12-12

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ID=14747212

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1247903A3 (de) * 2001-04-03 2002-11-06 Kämereit, Wilhelm, Dipl.-Ing. Bitumenemulsion sowie ihre Anwendung bei einem Verfahren zur Verhinderung winterlicher Glättebildung auf Verkehrsflächen
WO2009072159A1 (en) * 2007-12-03 2009-06-11 Cadi Dei F.Lii Milasi & C. Snc Di Milasi Vincenzo E Pietro Bituminous conglomerate layer obtained by using the spent powders of extinguishers
JP2010222910A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Toa Doro Kogyo Co Ltd 路面舗装組成物及び路面舗装方法
CN104652213A (zh) * 2013-11-20 2015-05-27 哈尔滨欧麦克科技开发有限公司 一种适用于山区道路的筑造方法
JP2017082434A (ja) * 2015-10-26 2017-05-18 大成ロテック株式会社 常温アスファルト混合物、常温アスファルト舗装構造体、及びその舗装構造体の施工方法
CN113462290A (zh) * 2021-05-29 2021-10-01 山东交通学院 路用低冰点涂层材料及其制备方法

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Effective date: 20040506