JPH07323345A - 金属板製プーリーの製造方法 - Google Patents

金属板製プーリーの製造方法

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JPH07323345A
JPH07323345A JP11856294A JP11856294A JPH07323345A JP H07323345 A JPH07323345 A JP H07323345A JP 11856294 A JP11856294 A JP 11856294A JP 11856294 A JP11856294 A JP 11856294A JP H07323345 A JPH07323345 A JP H07323345A
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rim portion
pulley
rim
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Tamio Totsuka
民雄 戸塚
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Fuji Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量で、かつ強度のすぐれた金属板製プーリ
ーを効率的に製造する方法を提供する。 【構成】 この発明に係る金属板製プーリー10の製造
方法は、円板状の金属素材をプレス加工することにより
ウェブ部20とリム部30とからなるカップ体40を成
形し、このカップ体40のリム部30外周面を押圧する
押圧面50aと、この押圧面50aの両側を規制する規
制面50b,50cとを有する押圧ローラ50で、カッ
プ体40のリム部30外周面を押圧し、ウェブ部20と
リム部30とが交差する外側部分40aをほぼ直角に成
形してウェブ部20とリム部30との境界部分40bを
増肉するようにしたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ウェブ部とリム部と
をカップ状に成形した金属板製プーリーの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の金属板製プーリーの製造
方法としては例えば、図5に示すように、円板状の金属
素材を絞り加工して円板状のウェブ部2と、このウェブ
部2の周縁部にウェブ部2と直交する環状のリム部3と
からなるカップ状の金属板製プーリー1を成形する。
【0003】また、図5に示すプーリー1から図7に示
すポリV溝3dを有する金属板製プーリー5を製造する
に際しては、まず図6(a)に示すようにリム部3の外
周面に一条の突起6aを有するすり割りローラ6を押し
付けてリム部3の両側部に耳部3a,3bを成形する。
この成形工程において、突起6aはウェブ部2の肉厚の
中央部付近に位置するよう設けられている。なお、図に
おいて、4はクランプ用治具である。
【0004】ついで、図6(b)に示すように、リム部
3に多条の突起7aを有する予備成形ローラ7を押し付
け、予備的な多条V溝3cを成形する。
【0005】最後に、図6(c)に示すように、本成形
ローラ8をリム部3に押し付け、ポリV溝3dを仕上げ
成形すると共に、耳部3a,3bも最終的に仕上げ、こ
れによって、図7に示すポリV溝3dを有する金属板製
プーリー5を完成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
金属板製プーリー1では、ウェブ部2とリム部3とが交
差する外側部分には大きなアール部1aが付されてお
り、このアール部1aを除いたリム部3の平面部、すな
わちベルトを装架するに必要な平面部の幅(a)を十分
に確保するため、必然的にリム部3の長さ(b)を長く
していた。このため、重量がかさむと共に、製造コスト
が高くなり、さらに、リム部3と他部品との干渉を避け
るため、レイアウト上、その使用が制約されていた。
【0007】また、後者の金属板製プーリー5では、ウ
ェブ部2側に位置する耳部3aをすり割りローラ6です
り割って成形する際、アール部1aがあるためすり割り
工程が困難であった。さらに、ウェブ部2とリム部3と
の境界部分が薄肉になっているので、ウェブ部2とリム
部3とが交差する内側部分にくぼみ5aが発生するおそ
れがあり、そのくぼみ5aはプーリー5を片持ち梁と見
倣したとき、強度上問題があった。
【0008】この発明は、上記した従来技術の問題点を
解決すべくなされたもので、その目的とするところは、
軽量で、かつ強度のすぐれた金属板製プーリーを効率的
に製造する方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る金属板製
プーリーの製造方法は、円板状の金属素材をプレス加工
することによりウェブ部とリム部とからなるカップ体を
成形し、このカップ体のリム部外周面を押圧する押圧面
と、この押圧面の両側を規制する規制面とを有する押圧
ローラで、前記カップ体のリム部外周面を押圧し、前記
ウェブ部とリム部とが交差する外側部分をほぼ直角に成
形してウェブ部とリム部との境界部分を増肉するように
したことを特徴としている。
【0010】
【作用】この発明によれば、ウェブ部とリム部とが交差
する外側部分が、ほぼ直角に成形されており、リム部の
外周面は、全域にわたって平面部となっている。これに
よって、リム部の長さを可及的に短くすることができ、
軽量化及びコストの低減化を図ることができると共に、
レイアウト上の制約を大幅に緩和することができる。し
かも、その成形方法は押圧ローラをリム部外周面に押圧
するだけでよいので、効率的に製造することができる。
【0011】また、この発明をポリV溝を有する金属板
製プーリーの製造方法に適用した場合、すり割り成形を
容易に行うことができる。さらに、ウェブ部とリム部と
の境界部分を増肉したので、ウェブ部とリム部とが交差
する内側部分におけるくぼみの発生を防ぐことができ
る。
【0012】
【実施例】以下、この発明を図面に示す実施例に基づい
て説明する。
【0013】図1は金属板製プーリーの製造工程を示す
説明図、図2は図1に示す製造工程により成形した金属
板製プーリーの断面説明図である。
【0014】金属板製プーリー10の製造方法は、ま
ず、図1(a)に示すように、円板状の金属素材を絞り
加工することにより、ウェブ部20とリム部30とから
なるカップ体40を成形する。このカップ体40成形
後、必要に応じて図1(b)に示すようにウェブ部20
の中心部にバーリング加工により軸孔20bを有するボ
ス部20aを成形する。
【0015】ついで、図1(c)に示すように、カップ
体40のリム部30外周面に押圧ローラ50を当接させ
る。この押圧ローラ50は、リム部30外周面を押圧す
る押圧面50aと、この押圧面50aの両側を規制する
一対の規制面50b,50cとからなる凹部50dを外
周面に有しており、押圧面50aの長さは、リム部30
の長さより少許大きく設定されており、規制面50b,
50cには、θ=1°〜5°の逃げテーパが設けられて
いる。
【0016】ついで、図1(d)に示すように、押圧ロ
ーラ50を回転させながら矢印A方向に押圧する。する
と、リム部30の肉厚は、規制面50bに当接するまで
矢印B方向に流動した後、その反力で規制面50cに当
接するまで矢印C方向に流動する。
【0017】これによって、ウェブ部20とリム部30
とが交差する外側部分40aをほぼ直角に成形すること
ができる。同時にウェブ部20とリム部30との境界部
分40bを増肉することができる。
【0018】図2は上述の製造方法によって成形された
金属板製プーリー10であり、ウェブ部20とリム部3
0とが交差する外側部分40aがほぼ直角に形成されて
いるので、リム部30の外周面は全域にわたって平面部
となっている。これによって、リム部30の長さを可及
的に短くすることができ、軽量化及びコストの低減化を
図ることができると共に、レイアウト上の制約を大幅に
緩和することができる。
【0019】図3は、この発明を適用したポリV溝を有
する金属板製プーリーの製造工程説明図であり、まず、
図1に示す製造工程により成形したカップ体40を図3
(a)に示すように、固定治具51及び可動治具52に
よりクランプする。このとき、カップ体40のリム部3
0は、固定治具51と可動治具52との間に形成される
ほぼ台形状の凹溝53内に配置され、しかも、リム部3
0と凹溝53の底面との間には十分な隙間54が形成さ
れている。
【0020】ついで、図3(b)に示すように、一条の
突起55aを有するすり割りローラ55をリム部30外
周面に押圧する。このすり割りローラ55の突起55a
は、押し付けたときにウェブ部20の肉厚のほぼ中央部
付近に位置するように設けられている。
【0021】そして、カップ体40の回転と共に、すり
割りローラ55を同期回転させながら押付けることによ
りリム部30の外周面に突起55aが入り込み、ウェブ
部20の肉厚中央部分を径方向にすり割る。そして、カ
ップ体40のリム部30が凹溝53の底面に当接する位
置まですり割りローラ55でリム部30を押圧すること
により、リム部30の両端に凹溝53の傾斜面に沿った
耳部30a,30bが形成される。
【0022】ついで、図3(c)に示すように、リム部
30に、カップ体40の回転と共に、多条の突起56a
を有する予備成形ローラ56を同期回転させながら押付
け、予備的な多条V溝30cを成形する。
【0023】最後に、図3(d)に示すように、カップ
体40の回転と共に、本成形ローラ57を同期回転させ
ながらリム部30に押付け、ポリV溝30dを仕上げ成
形すると共に、耳部30a,30bも最終的に仕上げ、
これによって、図4(a)に示すポリV溝30dを有す
る金属板製プーリー10が完成する。
【0024】上述したポリV溝30dを有する金属板製
プーリー10の製造方法によれば、すり割り工程の際
に、ウェブ部20とリム部30とが交差する部分40a
をほぼ直角に成形することができるので、この部分のす
り割り成形を容易に行うことができる。さらに、ウェブ
部20とリム部30との境界部分40bを増肉できるの
で、ウェブ部20とリム部30とが交差する内側部分4
0cにおけるくぼみの発生を防ぐことができ、強度を大
幅に向上させることができる。
【0025】なお図4(b)は、前述した本発明の方法
により成形した多段式ダンパープーリーの要部を示し、
60はV溝を有するダンパーマス、61はゴム状弾性
体、62は圧入リングを示している。
【0026】
【発明の効果】上述した通り、この発明に係る金属板製
プーリーの製造方法によれば、リム部の外周面はほぼ全
域にわたって平面部となっている。これによって、リム
部の長さを可及的に短くすることができ、軽量化及びコ
ストの低減化を図ることができると共に、レイアウト上
の制約を大幅に緩和することができる。しかも、その成
形方法は押圧ローラをリム部外周面に押圧するだけでよ
いので、効率的に製造することができる。
【0027】また、ウェブ部とリム部との境界部分を増
肉したので、強度を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る金属板製プーリーの製造工程を
示す説明図である。
【図2】図1に示す製造工程により成形した金属板製プ
ーリーの断面説明図である。
【図3】この発明を適用したポリV溝を有する金属板製
プーリーの製造工程を示す説明図である。
【図4】(a)は図3に示す製造工程により成形したポ
リV溝を有する金属板製プーリーの断面説明図、(b)
は同じくこの発明の方法により成形した多段式ダンパー
プーリーの要部を示す断面説明図である。
【図5】従来の金属板製プーリーの断面説明図である。
【図6】従来のポリV溝を有する金属板製プーリーの製
造工程を示す説明図である。
【図7】図6に示す製造工程により成形したポリV溝を
有する金属板製プーリーの断面説明図である。
【符号の説明】
10 金属板製プーリー 20 ウェブ部 30 リム部 30a 耳部 30b 耳部 30d ポリV溝 40 カップ体 40a 外側部分 40b 境界部分 40c 内側部分 50 押圧ローラ 50a 押圧面 50b 規制面 50c 規制面 55 すり割りローラ 57 本成形ローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状の金属素材をプレス加工すること
    によりウェブ部とリム部とからなるカップ体を成形し、
    このカップ体のリム部外周面を押圧する押圧面と、この
    押圧面の両側を規制する規制面とを有する押圧ローラ
    で、前記カップ体のリム部外周面を押圧し、前記ウェブ
    部とリム部とが交差する外側部分をほぼ直角に成形して
    ウェブ部とリム部との境界部分を増肉するようにしたこ
    とを特徴とする金属板製プーリーの製造方法。
JP11856294A 1994-05-31 1994-05-31 金属板製プーリーの製造方法 Expired - Fee Related JP3333044B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000054905A1 (fr) * 1999-03-15 2000-09-21 Kanemitsu Corporation Procede de fabrication d'une poulie a plusieurs rainures en v

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000054905A1 (fr) * 1999-03-15 2000-09-21 Kanemitsu Corporation Procede de fabrication d'une poulie a plusieurs rainures en v

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