JPH0732232Y2 - 走行車輌におけるpto制御装置 - Google Patents

走行車輌におけるpto制御装置

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JPH0732232Y2
JPH0732232Y2 JP4757189U JP4757189U JPH0732232Y2 JP H0732232 Y2 JPH0732232 Y2 JP H0732232Y2 JP 4757189 U JP4757189 U JP 4757189U JP 4757189 U JP4757189 U JP 4757189U JP H0732232 Y2 JPH0732232 Y2 JP H0732232Y2
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levers
switch
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憲治 阪本
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、複数のPTOを装備したトラクタ等の走行車輌
におけるPTO制御装置に係り、詳しくはこれらのPTOの回
転・停止を操作するPTO用操作レバーの構造に関する。
(ロ)従来の技術 ロータリ耕耘機等を連結するリヤPTO及びモア等の作業
機を連結するミッドPTO等を装備したトラクタ等の走行
車輌においては、これらのPTOを作動させるために、一
般に、各PTO軸に動力を伝えるPTO駆動軸とエンジンから
の動力が伝わるメインシャフトとを断接するPTOオン・
オフ用のレバーと、リヤPTOとミッドPTOを切換える切換
レバーと、を備えている。
また、リヤPTOとミッドPTOをそれぞれ独立して操作する
リヤPTO操作レバーと、ミッドPTO操作レバーとを備えた
ものもある。
従来、これらPTO用レバーは、レバーの取違えによる作
業機の誤操作を防止するために互いに離れた位置に配置
されていることが多い。
また、一般に安全上の見地から、PTO接続状態にあって
はエンジンを始動できない安全スイッチが設けられてい
るが、リヤ及びミッドPTO用のそれぞれの操作レバーが
あるものにあっては、リヤPTO用操作レバー及びミッドP
TO用操作レバーにそれぞれ安全スイッチを設ける必要が
ある。
(ハ)考案が解決しようとする課題 ところで、上述したトラクタのリヤPTO及びミッドPTOに
ロータリ耕耘機やモア等の作業機を連結して作業を行う
場合、これらのPTOを作動するレバーが互いに離れてい
ると、それぞれの作業機の始動・停止を頻繁に行わなけ
ればならないときに操作が煩雑となる。
また、この点を解消するためにこれらのレバーを近接し
た位置に配置すると、PTOオン・オフ用レバーとリヤ及
びミッドPTO切換え用レバー、又はリヤPTO用操作レバー
とミッドPTO用操作レバーと取違えて作業機を誤操作さ
せ、危険を及ぼす虞れが生じる。
そこで、本考案は、各操作レバーを近接した位置に配置
しても操作レバーを取違えることのないような配置構成
として、上述課題を解消すると共に、併せて操作レバー
に設けられた安全スイッチの個数の減少を図ることも目
的とするものである。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、例え
ば第1図ないし第3図を参照して示すと、リヤPTO等の
第1のPTO(7a)とミッドPTO等の第2のPTO(9a)とを
備え、これらのPTO(7a),(9a)を独立して作動させ
得るようにそれぞれの伝動経路を断接可能とするPTO作
動手段(15),(16)を設け、これらの作動手段(1
5),(16)を操作するための第1のPTO用操作レバー
(1)及び第2のPTO用操作レバー(2)とを備えてな
る走行車輌において、前記第1のPTO用操作レバー
(1)と前記第2のPTO用操作レバー(2)が、互に並
行する平面内にて回動すると共に、側面視において重な
り合う位置で、前記第1のPTO(7a)及び第2のPTO(9
a)が停止する中立位置(N)になるように両操作レバ
ー(1),(2)を配設し、これら両レバーをそれぞれ
案内するガイド溝(11a),(11b)が、平行に配置され
かつ互に近接する前記中立位置(N)を一端としてそれ
ぞれ互に離れる方向に延びることを特徴とする。
また、前記第1のPTO用操作レバー(1)又は前記第2
のPTO用操作レバー(2)のいずれか一方(2)に安全
スイッチ(3)を設けると共に、他方の操作レバー
(1)にて該スイッチ(3)が作動するように構成し、
これら両操作レバー(1),(2)の両方が共に前記中
立位置(N)にある場合のみ、前記安全スイッチ(3)
がオンしてエンジンを始動可能に構成したことを特徴と
する、 (ホ)作用 以上構成に基づき、エンジンを始動し、第1のPTO用操
作レバー(1)を中立位置(N)からガイド溝(11a)
に沿って傾動させると、該操作レバー(1)に連動する
ロッド(1a)によりPTO動力の伝動経路を断接する作動
手段(16)が作動して該伝動経路を接とし、第1のPTO
(9a)が作動する。同様にして、第2のPTO用操作レバ
ー(2)を第1のPTO用操作レバー(1)用のガイド溝
(11a)と逆方向に設けられたガイド溝(11b)に沿って
傾動させると、該操作レバー(2)に連動するロッド
(2a)により、PTO動力の伝動経路を断接する作動手段
(15)が作動して該伝動経路を接とし、第2のPTO(7
a)が作動する。
また、第1のPTO用操作レバー(1)及び第2のPTO用操
作レバー(2)をそれぞれのPTOが作動しない中立位置
(N)に置くと、これらの操作レバーの一方に設けられ
た安全スイッチ(3)のスイッチボタン(3a)が他方の
操作レバーによって押し込まれ、安全スイッチがオンし
て、エンジンを始動することが可能となる。また、これ
らの操作レバー(1),(2)のうちいずれか一方でも
PTOを作動する位置に傾動していると、安全スイッチ
(3)のスイッチボタン(3a)は押し込まれない状態に
なり、安全スイッチがオフ状態となり、エンジンを始動
することは出来ない。
なお、カッコ内の符号は、図面を参照するためのもので
あって、何等構成を限定するものではない。
(ヘ)実施例 以下、図面に沿って、本考案の実施例について説明す
る。
トラクタ(図示せぬ)には、第2図に示すように、ミッ
ションケース13が設けられており、該ミッションケース
13の上面には油圧ケース17が配設されている。該油圧ケ
ース17の上に設けられたシートブラケット19の上にはバ
ネ20によって支持された運転席21が配設されている。
また、前記ミッションケース13の中には、第1図に詳示
するように、メインシャフト6、リヤPTO軸9及びミッ
ドPTO軸7が回転自在に支持されており、メインシャフ
ト6にはリヤPTO駆動歯車61及びミッドPTO用駆動歯車71
が固定されている。また、リヤPTO軸9はその後端がケ
ース13から突出してリヤPTO9aとなると共に、スライド
ハブ16が摺動のみ自在に支持されており、かつスライド
ハブ16に隣接して前記リヤPTO駆動歯車61に常時噛合し
ている被動歯車62が回転自在に支持されている。更に、
リヤPTO軸9には第1のアイドラ歯車72が回転自在に支
持されており、該アイドラ歯車72は前記ミッドPTO用駆
動歯車71に噛合すると共に第2のアイドラ歯車73に噛合
している。また、ミッドPTO軸7はその前端がケース13
から突出してミッドPTO7aを構成していると共に、スラ
イドギヤ15が摺動のみ自在に連結されており、該ギヤ15
は前記アイドラ歯車73に選択的に噛合し得る。
一方、運転席21の左側方には、第2図に詳示するよう
に、リヤPTO用操作レバー1及びミッドPTO用操作レバー
2が立設されており、これらの操作レバー1,2は、その
基部がシートブラケット19の左側方下部に設けられた支
軸5に枢着するボス部5a,5bによって支持されて、互に
平行する平面内に回動自在に支持されている。なお、こ
れらボス部5a,5bは図示せぬ構造により、両操作レバー
1,2を互いに近接するように付勢されている。
また、ミッドPTO用操作レバー2には安全スイッチ3が
設けられており、該安全スイッチ3は、そのスイッチボ
タン3aがリヤPTO用操作レバー1側へ向くように取付け
られており、リヤ及びミッドPTO用操作レバー1,2が中立
位置Nにあると、両操作レバー1,2の近接する付勢力で
スイッチボタン3aが押し込まれる構造となっている。
また、第3図に示すように、これらの操作レバー1,2に
は平面視矩形状のレバーガイド板11がフェンダ12(第2
図参照)に取付けられ水平に位置して付設されており、
該レバーガイド板11にはそれぞれのPTO用操作レバー1,2
を案内するガイド溝11a,11bが互に平行して設けられて
いる。これらのガイド溝11a,11bはそれぞれ両端部に係
止部を備えてコ字状に形成されており、その一端部は互
いに近接・対向し、かつ他端部に向けて互いに逆方向
(離れる方向)に延びている。そして、リヤPTO用操作
レバー1はガイド溝11aに、ミッドPTO用操作レバー2は
他のガイド溝11bにそれぞれ挿通して立設されている。
また、リヤPTO用操作レバー1の支軸5のボス部5aには
アーム部材1aが固着されており、該アーム部材1aの先端
近傍にはロッド1bの一端が回動自在に取付けられてい
る。一方、該ロッド1bの他端は、ケース13に貫通して延
びているシャフト1dに固定されたアーム1cに回動自在に
連結されており、該シャフト1dのケース内には、アーム
1cの動きに連動するシフトアーム1eが設けられており、
該シフトアーム1eの先端部は前記スライドハブ16と係合
している。また、同じくミッドPTO用操作レバー2の支
軸5のボス部5bにはアーム部材2aが固着されており、該
アーム部材5bの先端近傍にはロッド2bの一端が回動自在
に取付けられている。該ロッド2bの他端はケース13に貫
通して延びているシャフト2dに固定されたアーム2cに回
動自在に連結されており、また該シャフト2dのケース内
には、アーム2cの動きに連動するシフトアーム2eが設け
られており、該シフトアーム2eの先端部は前記スライド
ギヤ15と係合している。
本実施例は、以上のような構成よりなるので、トラクタ
にロータリ耕耘機やモア等の作業機を連結して作業を行
う際、リヤPTO用操作レバー1及びミッドPTO用操作レバ
ー2をそれぞれ中立位置Nにしてエンジンを始動する。
この際、両操作レバー1,2が中立位置にあるときのみ、
安全スイッチ3のスイッチボタン3aが押し込まれて安全
スイッチがオン状態となり、エンジンの始動が可能とな
る。
この状態で、リヤPTO9aを作動させる場合には、リヤPTO
用操作レバー1をレバーガイド板11のガイド溝11aに沿
って、まず運転席21に近づける方向へ引き、かつ側面視
において第1図に示す矢印Bのように、車体後方へ傾動
する。すると、該操作レバー1に連動するアーム部材1a
が回動し、それに伴いロッド1bも連動して動く。更に、
該ロッド1bが取付けられたシャフト1dのアーム1eがリヤ
PTO軸9に設けられたスライドハブ16を摺動し、該ハブ1
6が歯車62の側面に設けられた爪に係合して該歯車62が
軸に連結される。これにより、PTO駆動軸6に伝わる動
力はPTO駆動歯車61に噛合する被動歯車62を介してリヤP
TO軸9へと伝達され、リヤPTO9aとして外部に連結され
た作業機を駆動する。
同様にして、ミッドPTO7aを作動させる場合には、ミッ
ドPTO用操作レバー2をレバーガイド板11のガイド溝に
沿って運転席21から遠ざける方向へ押し、かつ側面視に
おいて第1図に示す矢印Aのように、車体前方へ傾動す
る。この場合も、該操作レバー2に連動するアーム部材
2aが回動し、それに伴いロッド2bも連動して動く。更
に、該ロッド2bが取付けられたシャフト2dのアーム2eが
ミッドPTO軸7に設けられたスライドギヤ15を摺動して
該スライドギヤ15をアイドラ歯車73に噛合させる。これ
により、PTO駆動軸6に伝わる動力はPTO駆動歯車71に噛
合するアイドラ歯車72及び該アイドラ歯車72に噛合する
アイドラ歯車73を介し0て、ミッドPTO軸7へ伝達さ
れ、ミッドPTO7aとして外部に連結された作業機を駆動
する。
このように、リヤPTO9aを作動するにはリヤPTO用操作レ
バー1を車体後方に傾動し、ミッドPTO7aを作動するに
はミッドPTO操作レバー2を車体前方に傾動するように
互いに逆方向へ操作するように構成されているので、複
数の作業機を連結しているときに、作動させるつもりの
ない作業機を誤って作動させる虞れを減少させることが
できる。また、操作レバー1,2が近接して配置されてい
るので、それぞれの作業機の始動・停止を頻繁に行わな
ければならないときでも、操作の煩雑度合を減少させる
こともできる。
更に、従来PTO接続状態にあってはエンジンを始動でき
ない安全スイッチが設けられているが、リヤ及びミッド
PTO用のそれぞれの操作レバーがあるものにあっては、
それぞれの操作レバーに安全スイッチを設ける必要があ
ったのが、本実施例のように、1個の安全スイッチ3を
一方のPTO用操作レバー2に設け、他方のPTO用操作レバ
ー1にて作動するようにしたので、安全スイッチ3の設
置個数の減少も図ることができる。
なお、第4図及び第5図は前記PTO用制御装置を一部変
更したものを示したもので、運転席21′の下部にあるシ
ートブラケット19′には2個のスイッチ31,32が取付け
られており、それぞれスイッチボタンを上方に向けた形
で固定されている。なお、一方のスイッチ31は運転席2
1′へのオペレータの着座によりオフし、また他方のス
イッチ32はオンするように、逆の特性になっている。ま
た、これら両スイッチ31,32のそれぞれの一端子はキー
スイッチ39を介しバッテリ40と電気的に接続されてお
り、他端子はそれぞれリセットリレー33のコイル33b及
びリレー35のコイルと電気的に接続されている。なおこ
こでリセットリレーとは、一度作動すると電源が切れて
も接片がその位置を保持するリレーをいう。
また、前記運転席21′は前記シートブラケット19′の上
方に設けられたバネ20′により上方に付勢され、オペレ
ータが着座しないと前記スイッチ31,32のスイッチボタ
ンは押し込まれない構造となっている。また、PTO用操
作レバー1′のそばには安全スイッチが2個付設されて
おり、一方の安全スイッチ3′は該操作レバー1′が中
立位置Nにあるときのみエンジン50を始動できるように
したものであり、他方のスイッチ3″はPTOクラッチ51
の制御に関するものである。両安全スイッチ3′,3″は
共に、PTO用操作レバー1′が中立位置Nにあるときの
み該レバー1′によってスイッチボタンが押圧されてオ
ン状態となるように構成されている。また、該安全スイ
ッチ3″の一端子はキースイッチ39を介しバッテリ40
と、他端子はリセットリレー33のコイル33aと電気的に
接続されている。
また一方、本トラクタは油圧で作動する安全確保用PTO
クラッチ51が設けられており該クラッチ51はソレノイド
バルブ36のオン・オフに従って断接する。また、該ソレ
ノイドバルブ36の一端はリレー35及びリセットリレー33
の接点aを介し、更にキースイッチ39を経由してバッテ
リ40と電気的に接続されている。また、警告ランプ37は
リセットリレー33の接点bに接続されている。なお、ソ
レノイドバルブ36の他端子、リレー35のコイルの他端
子、リセットリレー33のそれぞれのコイル33a,33bの他
端子、警告ランプ37の他端子及びバッテリ40の他端子は
それぞれアースされている。
本実施例は以上のような構成よりなるので、オペレータ
が着座し、PTO用操作レバー1′を中立位置Nにして、
キースイッチ39を入れるとと、安全スイッチ3′はオン
状態にあり、図示せぬ回路によりエンジン50が始動す
る。またこの状態では、該操作レバー1′に押圧され安
全スイッチ3″はオンとなっているので、リセットリレ
ーのコイル33aは励磁されその接片が接点a側へ接触し
ており、更に運転席21′の下に配置されたスイッチ32も
オペレータの着座によりオンとなっているので、リレー
35も励磁されている。このため、ソレノイドバルブ36が
作動して第5図に示す安全確保用PTOクラッチ51が接続
される。なおこの状態にあっては、操作レバー1′がニ
ュートラル位置Nにあり、前述したようにスライドギヤ
が外れた状態にあってPTO7a′,9a′に動力伝達されるこ
とはない。
次に、PTO用操作レバー1′を第4図(b)に示す矢印
Bのように、ガイド板11′に案内して傾動すると、安全
スイッチ3″は押圧を解かれオフとなるが、リレー33が
リセット型のため、その接片は接点a側に接触した状態
を継続し、ソレノイドバルブ36もオン状態を継続するの
で、PTOクラッチ51は接続したままである。これによ
り、該レバー1′に連動する連動機構によってPTO7a′,
9a′は回転する。
PTO7a′,9a′が回転しているときに、一旦、オペレータ
が離座すると、運転席21′はバネ20′により上方に付勢
されているので、スイッチ32はオフとなり、リレー35の
接片は離れソレノイドバルブ36は作動を停止する。これ
により、PTOクラッチ51は離れてPTO7a′,9a′は回転を
停止する。また、座席が上方に上がるので、もう一方の
スイッチ31がオンとなり、リセットリレー33のコイル33
bが励磁されて接片は接点b側へ接触し警告用ランプ37
が点灯する。
このまま、オペレータが再度着座すると、座席下のスイ
ッチ31,32はオン、オフ入れ替わり、リレー35は励磁さ
れるが、リセットリレー33の接片はそのままの状態を継
続するので、警告ランプ37は点灯したままであり、また
ソレノイドバルブ36も作動しない。この状態で、オペレ
ータがPTO用操作レバー1′を中立位置Nにもどすと、
安全スイッチ3″はオンとなり、リセットリレー33のコ
イル33aが励磁され、接片は接点a側へ接触する。これ
により、ソレノイドバルブ36が作動して、PTOクラッチ5
1は接続し、警告ランプ37は消灯する。更にこの状態
で、再びPTO用操作レバー1′を傾動すると、連動機構
によってPTO7a′,9a′が回転する。
このように、オペレータが着座していないときはエンジ
ンを始動しても、PTOクラッチが接続されず、PTO7a′,9
a′は回転しない。また、PTO7a′,9a′が回転中にオペ
レータが離座すると、PTO7a′,9a′が停止し、この状態
でオペレータが再び着座しても、PTOは直ちに回転する
ことはなく、再びPTO7a′,9a′を回転させるには着座す
ると共にPTO用操作レバー1′を中立位置Nに入れ直さ
なければならないようにしたので、オペレータが運転席
21′を離れて作業機を点検するとき、あるいは事故等に
よりトラクタが転倒したときに作業機が停止し、危険防
止を図ることができる。また、再度着座するときに、着
座と同時にPTOが回転することもなく、安全であり、か
つ警告ランプ37が点灯しているので、PTO用操作レバー
1′を中立位置Nに入れ直す必要のあることも知ること
ができ、状況把握が容易となる。
(ト)考案の効果 以上説明したように、本考案によれば、第1及び第2の
PTO用操作レバー(1),(2)を近接した位置に配置
し、かつ各操作レバー(1),(2)を傾動させる方向
も互いに逆方向としたので、それぞれのPTOの始動・停
止を頻繁に行う場合でも煩雑度が少なく、また操作レバ
ーを取違えるという誤操作の減少も図ることができる。
更に、両操作レバー(1),(2)を近接させたことに
より、一方の操作レバー(2)に設けた安全スイッチ
(3)を他方の操作レバー(1)にて作動するように出
来るので、安全スイッチの個数を減少させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るPTO制御装置を示す概略側面図、
第2図は運転席後方からPTO用操作レバー及びミッショ
ンケースの内部をみた図である。第3図はガイド板に操
作レバーが挿入された状態の上面図である。また、第4
図及び第5図は安全装置を示す図であり、第4図(a)
は電気的接続図であり、第4図(b)はPTO用操作レバ
ーの傾動状態を表わした図であり、そして第5図はトラ
クタの動力伝達機構の概略図である。 1,1′……第1のPTO用操作レバー、2……第2のPTO用
操作レバー、3,3′,3″……安全スイッチ、7a,7′a…
…第2のPTO(ミッドPTO)、9a,9′a……第1のPTO
(リヤPTO)、11……ガイド板、51……PTOクラッチ。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のPTOと第2のPTOとを備え、これらの
    PTOを独立して作動させ得るようにそれぞれの伝動経路
    を断接可能とするPTO作動手段を設け、これらの作動手
    段を操作するための第1のPTO用操作レバー及び第2のP
    TO用操作レバーとを備えてなる走行車輌において、 前記第1のPTO用操作レバーと前記第2のPTO用操作レバ
    ーが、互に平行する平面内にて回動すると共に、側面視
    において重なり合う位置で、前記第1のPTO及び第2のP
    TOが停止する中立位置になるように両操作レバーを配設
    し、 これら両レバーをそれぞれ案内するガイド溝が、平行し
    て配置されかつ互に近接する前記中立位置を一端として
    それぞれ互に離れる方向に延びることを特徴とする、 走行車輌におけるPTO制御装置。
  2. 【請求項2】前記第1のPTO用操作レバー又は前記第2
    のPTO用操作レバーのいずれか一方に安全スイッチを設
    けると共に、他方の操作レバーにて該スイッチが作動す
    るように構成し、これら両操作レバーの両方が共に前記
    中立位置にある場合のみ、前記安全スイッチがオンして
    エンジンを始動可能に構成したことを特徴とする、 請求項1記載の走行車輌におけるPTO制御装置。
JP4757189U 1989-04-21 1989-04-21 走行車輌におけるpto制御装置 Expired - Lifetime JPH0732232Y2 (ja)

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