JPH07321325A - 薄膜トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents
薄膜トランジスタ及びその製造方法Info
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- JPH07321325A JPH07321325A JP10636794A JP10636794A JPH07321325A JP H07321325 A JPH07321325 A JP H07321325A JP 10636794 A JP10636794 A JP 10636794A JP 10636794 A JP10636794 A JP 10636794A JP H07321325 A JPH07321325 A JP H07321325A
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- film transistor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 反射型もしくは透過型液晶表示装置などにお
いて、各表示画素に表示電圧を書き込む際に使用する薄
膜トランジスタに関し、電圧保持動作時のリーク電流を
減少することが可能な薄膜トランジスタの構造及び製造
方法を提供する。 【構成】 チャネルを形成するための半導体層24と、
半導体層24の一方の面に所定の間隔を隔てて形成され
たソース電極及びドレイン電極30と、半導体層24の
他方の面に接するゲート絶縁膜16と、ゲート絶縁膜1
6を介して半導体層24のチャネル形成を制御するゲー
ト電極12とを絶縁基板10上に形成した薄膜トランジ
スタにおいて、半導体層24を、ゲート絶縁膜16に接
する第1の半導体層18と、第1の半導体層18に接す
る第2の半導体層20と、第2の半導体層20に接する
第3の半導体層22により構成する。
いて、各表示画素に表示電圧を書き込む際に使用する薄
膜トランジスタに関し、電圧保持動作時のリーク電流を
減少することが可能な薄膜トランジスタの構造及び製造
方法を提供する。 【構成】 チャネルを形成するための半導体層24と、
半導体層24の一方の面に所定の間隔を隔てて形成され
たソース電極及びドレイン電極30と、半導体層24の
他方の面に接するゲート絶縁膜16と、ゲート絶縁膜1
6を介して半導体層24のチャネル形成を制御するゲー
ト電極12とを絶縁基板10上に形成した薄膜トランジ
スタにおいて、半導体層24を、ゲート絶縁膜16に接
する第1の半導体層18と、第1の半導体層18に接す
る第2の半導体層20と、第2の半導体層20に接する
第3の半導体層22により構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反射型もしくは透過型
液晶表示装置などにおいて、各表示画素に表示電圧を書
き込む際に使用する薄膜トランジスタに関する。
液晶表示装置などにおいて、各表示画素に表示電圧を書
き込む際に使用する薄膜トランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】図18に、従来使用されてきた液晶表示
装置のアドレス用薄膜トランジスタ(TFT)の構造を
示す。図18(a)は、従来の逆スタガー型TFTの断
面図で、図18(b)は、従来のスタガー型TFTの断
面図である。図18(a)の逆スタガー型TFTは、ゲ
ート電極12の上部にチャネルとなる半導体層24を有
する構造である。
装置のアドレス用薄膜トランジスタ(TFT)の構造を
示す。図18(a)は、従来の逆スタガー型TFTの断
面図で、図18(b)は、従来のスタガー型TFTの断
面図である。図18(a)の逆スタガー型TFTは、ゲ
ート電極12の上部にチャネルとなる半導体層24を有
する構造である。
【0003】下地となる絶縁性基板10上にゲート電極
12が形成され、このゲート電極12上にゲート絶縁膜
16が形成されている。チャネルとなる半導体層24は
ゲート絶縁膜上16に堆積され、この半導体層24上に
はコンタクト層28を介してソース/ドレイン電極30
が形成されている。また、図18(b)のスタガー型T
FTは、ゲート電極を半導体層の上部に有する構造であ
る。
12が形成され、このゲート電極12上にゲート絶縁膜
16が形成されている。チャネルとなる半導体層24は
ゲート絶縁膜上16に堆積され、この半導体層24上に
はコンタクト層28を介してソース/ドレイン電極30
が形成されている。また、図18(b)のスタガー型T
FTは、ゲート電極を半導体層の上部に有する構造であ
る。
【0004】下地となる絶縁性基板10上には、絶縁性
基板10方向からの光を遮る遮光膜40が形成され、遮
光膜40を形成した絶縁性基板10上に層間絶縁膜42
が形成されている。この層間絶縁膜42上には、ソース
/ドレイン電極30が形成され、ソース/ドレイン電極
上にはコンタクト層28を介してチャネルとなる半導体
層24が形成されている。ゲート電極12は、半導体層
24の上部に形成されたゲート絶縁膜16上に形成され
ている。
基板10方向からの光を遮る遮光膜40が形成され、遮
光膜40を形成した絶縁性基板10上に層間絶縁膜42
が形成されている。この層間絶縁膜42上には、ソース
/ドレイン電極30が形成され、ソース/ドレイン電極
上にはコンタクト層28を介してチャネルとなる半導体
層24が形成されている。ゲート電極12は、半導体層
24の上部に形成されたゲート絶縁膜16上に形成され
ている。
【0005】上記2種類の構造が、一般的に使用されて
いる薄膜トランジスタの構造であり、どちらの構造にお
いても、半導体層24にはアモルファスシリコン(α−
Si)を用いるのが現在では主流となっている。
いる薄膜トランジスタの構造であり、どちらの構造にお
いても、半導体層24にはアモルファスシリコン(α−
Si)を用いるのが現在では主流となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の薄膜トランジスタ構造に用いられているα−Si
は、太陽電池の受光層として使用されるほど光キャリア
発生率が高い物質であるため、液晶表示装置で使用した
場合にはバックライトや外光が薄膜トランジスタの半導
体層に入射することによりフォト電流が発生し、電圧保
持動作時にもリーク電流が流れ、液晶に印加された電圧
を保持できずに表示品質を劣化させるという問題があっ
た。
来の薄膜トランジスタ構造に用いられているα−Si
は、太陽電池の受光層として使用されるほど光キャリア
発生率が高い物質であるため、液晶表示装置で使用した
場合にはバックライトや外光が薄膜トランジスタの半導
体層に入射することによりフォト電流が発生し、電圧保
持動作時にもリーク電流が流れ、液晶に印加された電圧
を保持できずに表示品質を劣化させるという問題があっ
た。
【0007】このような問題点に対しては、従来バック
ライトや外光が入射しないように、逆スタガー型TFT
の場合にはブラックマトリクス(図示せず)を遮光膜と
して使用したり、スタガー型TFTでは遮光膜を設ける
などがなされていたが、ともに製造工程を増加させるこ
とになり歩留り低下やコストアップにつながるという問
題があった。
ライトや外光が入射しないように、逆スタガー型TFT
の場合にはブラックマトリクス(図示せず)を遮光膜と
して使用したり、スタガー型TFTでは遮光膜を設ける
などがなされていたが、ともに製造工程を増加させるこ
とになり歩留り低下やコストアップにつながるという問
題があった。
【0008】またフォト電流は、半導体層24がそのバ
ンドギャップエネルギーより大きいエネルギーをもつ光
を吸収して電子−正孔対を発生させることに起因してい
るので、バックライトや外光などのエネルギーより大き
なバンドギャップを有した材料(アモルファスシリコン
カーバイドやダイアモンドなど)を半導体層24に用い
る方法も考えられるが、現在の技術で得られるこのよう
な材料は膜質が悪く半導体層24には適さず、また、成
膜温度が高温であるという問題があった。
ンドギャップエネルギーより大きいエネルギーをもつ光
を吸収して電子−正孔対を発生させることに起因してい
るので、バックライトや外光などのエネルギーより大き
なバンドギャップを有した材料(アモルファスシリコン
カーバイドやダイアモンドなど)を半導体層24に用い
る方法も考えられるが、現在の技術で得られるこのよう
な材料は膜質が悪く半導体層24には適さず、また、成
膜温度が高温であるという問題があった。
【0009】また、発生した電子−正孔対を再結合さ
せ、フォト電流を減少させる方法も考えられるが、図1
9に示すようにチャネルをオフした状態では、電子はゲ
ート絶縁膜側に、正孔はその反対側に局在するために再
結合する確率が低く、リーク電流を減少できないという
問題があった。本発明の目的は、電圧保持動作時のリー
ク電流を減少させることが可能な薄膜トランジスタの構
造及び製造方法を提供することにある。
せ、フォト電流を減少させる方法も考えられるが、図1
9に示すようにチャネルをオフした状態では、電子はゲ
ート絶縁膜側に、正孔はその反対側に局在するために再
結合する確率が低く、リーク電流を減少できないという
問題があった。本発明の目的は、電圧保持動作時のリー
ク電流を減少させることが可能な薄膜トランジスタの構
造及び製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、チャネルを
形成するための半導体層と、前記半導体層の一方の面に
所定の間隔を隔てて形成されたソース電極及びドレイン
電極と、前記半導体層の他方の面に接するゲート絶縁膜
と、前記ゲート絶縁膜を介して前記半導体層のチャネル
形成を制御するゲート電極とを、絶縁基板上に形成した
薄膜トランジスタにおいて、前記半導体層は、前記ゲー
ト絶縁膜に接する第1の半導体層と、前記第1の半導体
層に接する第2の半導体層と、前記第2の半導体層に接
する第3の半導体層とを有し、前記第1の半導体層の価
電子帯の上限エネルギーをEV1、フェルミエネルギーを
Ef1、前記第2の半導体層の伝導帯の下限エネルギーを
E C2、価電子帯の上限エネルギーをEV2、フェルミエネ
ルギーをEf2、前記第3の半導体層の伝導帯の下限エネ
ルギーをEC3、フェルミエネルギーをEf3として、|E
C3−Ef3|が|EC2−Ef2|より大きく、且つ|Ef1−
EV1|が|Ef2−E V2|より大きいことを特徴とする薄
膜トランジスタにより達成される。
形成するための半導体層と、前記半導体層の一方の面に
所定の間隔を隔てて形成されたソース電極及びドレイン
電極と、前記半導体層の他方の面に接するゲート絶縁膜
と、前記ゲート絶縁膜を介して前記半導体層のチャネル
形成を制御するゲート電極とを、絶縁基板上に形成した
薄膜トランジスタにおいて、前記半導体層は、前記ゲー
ト絶縁膜に接する第1の半導体層と、前記第1の半導体
層に接する第2の半導体層と、前記第2の半導体層に接
する第3の半導体層とを有し、前記第1の半導体層の価
電子帯の上限エネルギーをEV1、フェルミエネルギーを
Ef1、前記第2の半導体層の伝導帯の下限エネルギーを
E C2、価電子帯の上限エネルギーをEV2、フェルミエネ
ルギーをEf2、前記第3の半導体層の伝導帯の下限エネ
ルギーをEC3、フェルミエネルギーをEf3として、|E
C3−Ef3|が|EC2−Ef2|より大きく、且つ|Ef1−
EV1|が|Ef2−E V2|より大きいことを特徴とする薄
膜トランジスタにより達成される。
【0011】また、上述した薄膜トランジスタにおい
て、第1の半導体層の伝導帯の下限エネルギーをEC1、
フェルミエネルギーをEf1、前記第2の半導体層の伝導
帯の下限エネルギーをEC2、価電子帯の上限エネルギー
をEV2、フェルミエネルギーをEf2、前記第3の半導体
層の価電子帯の上限エネルギーをEV3、フェルミエネル
ギーをEf3として、|EC1−Ef1|が|EC2−Ef2|と
ほぼ等しく、且つ|Ef2−EV2|が|Ef3−EV3|とほ
ぼ等しいことを特徴とする薄膜トランジスタにより達成
される。
て、第1の半導体層の伝導帯の下限エネルギーをEC1、
フェルミエネルギーをEf1、前記第2の半導体層の伝導
帯の下限エネルギーをEC2、価電子帯の上限エネルギー
をEV2、フェルミエネルギーをEf2、前記第3の半導体
層の価電子帯の上限エネルギーをEV3、フェルミエネル
ギーをEf3として、|EC1−Ef1|が|EC2−Ef2|と
ほぼ等しく、且つ|Ef2−EV2|が|Ef3−EV3|とほ
ぼ等しいことを特徴とする薄膜トランジスタにより達成
される。
【0012】また、上述した薄膜トランジスタにおい
て、前記第1の半導体層はアモルファスシリコンにより
形成され、前記第2の半導体層はp型アモルファスゲル
マニウムにより形成され、前記第3の半導体層はp型ア
モルファスシリコンにより形成されていることを特徴と
する薄膜トランジスタにより達成される。また、上述し
た薄膜トランジスタにおいて、前記第1の半導体層はア
モルファスシリコンにより形成され、前記第2の半導体
層はp型アモルファスシリコンゲルマニウムにより形成
され、前記第3の半導体層はp型アモルファスシリコン
により形成されていることを特徴とする薄膜トランジス
タにより達成される。
て、前記第1の半導体層はアモルファスシリコンにより
形成され、前記第2の半導体層はp型アモルファスゲル
マニウムにより形成され、前記第3の半導体層はp型ア
モルファスシリコンにより形成されていることを特徴と
する薄膜トランジスタにより達成される。また、上述し
た薄膜トランジスタにおいて、前記第1の半導体層はア
モルファスシリコンにより形成され、前記第2の半導体
層はp型アモルファスシリコンゲルマニウムにより形成
され、前記第3の半導体層はp型アモルファスシリコン
により形成されていることを特徴とする薄膜トランジス
タにより達成される。
【0013】また、上述した薄膜トランジスタにおい
て、前記半導体層の前記絶縁基板側に前記ゲート電極を
設けた逆スタガー構造であり、前記半導体層と前記ソー
ス電極及び前記ドレイン電極との間に挿入され、前記半
導体層と前記ソース電極及び前記ドレイン電極とを電気
的に接続するためのコンタクト層を更に有することを特
徴とする薄膜トランジスタにより達成される。
て、前記半導体層の前記絶縁基板側に前記ゲート電極を
設けた逆スタガー構造であり、前記半導体層と前記ソー
ス電極及び前記ドレイン電極との間に挿入され、前記半
導体層と前記ソース電極及び前記ドレイン電極とを電気
的に接続するためのコンタクト層を更に有することを特
徴とする薄膜トランジスタにより達成される。
【0014】また、上述した薄膜トランジスタにおい
て、前記半導体層は、前記コンタクト層が設けられた領
域の少なくとも一部分において膜厚が他の部分よりも薄
いことを特徴とする薄膜トランジスタにより達成され
る。また、上述した薄膜トランジスタにおいて、前記半
導体層の前記絶縁基板側に前記ゲート電極を設けた逆ス
タガー構造であり、前記チャネル領域外の前記第3の半
導体層は、前記第3の半導体層の他の領域とは異なる導
電型であることを特徴とする薄膜トランジスタにより達
成される。
て、前記半導体層は、前記コンタクト層が設けられた領
域の少なくとも一部分において膜厚が他の部分よりも薄
いことを特徴とする薄膜トランジスタにより達成され
る。また、上述した薄膜トランジスタにおいて、前記半
導体層の前記絶縁基板側に前記ゲート電極を設けた逆ス
タガー構造であり、前記チャネル領域外の前記第3の半
導体層は、前記第3の半導体層の他の領域とは異なる導
電型であることを特徴とする薄膜トランジスタにより達
成される。
【0015】また、上述した薄膜トランジスタにおい
て、前記ゲート電極の前記絶縁基板側に前記半導体層を
設けたスタガー構造であり、前記半導体層と前記ソース
電極及び前記ドレイン電極との間に挿入され、前記半導
体層と前記ソース電極及び前記ドレイン電極とを電気的
に接続するためのコンタクト層を更に有することを特徴
とする薄膜トランジスタにより達成される。
て、前記ゲート電極の前記絶縁基板側に前記半導体層を
設けたスタガー構造であり、前記半導体層と前記ソース
電極及び前記ドレイン電極との間に挿入され、前記半導
体層と前記ソース電極及び前記ドレイン電極とを電気的
に接続するためのコンタクト層を更に有することを特徴
とする薄膜トランジスタにより達成される。
【0016】また、上述した薄膜トランジスタにおい
て、前記ゲート電極の前記絶縁基板側に前記半導体層を
設けたスタガー構造であり、前記ソース電極及び前記ド
レイン電極が設けられた領域の前記第3の半導体層は、
前記第3の半導体層の他の領域とは異なる導電型であ
り、前記異なる導電型の領域において、前記第3の半導
体層と前記ソース電極、及び前記第3の半導体層と前記
ドレイン電極が直に電気的に接続されていることを特徴
とする薄膜トランジスタにより達成される。
て、前記ゲート電極の前記絶縁基板側に前記半導体層を
設けたスタガー構造であり、前記ソース電極及び前記ド
レイン電極が設けられた領域の前記第3の半導体層は、
前記第3の半導体層の他の領域とは異なる導電型であ
り、前記異なる導電型の領域において、前記第3の半導
体層と前記ソース電極、及び前記第3の半導体層と前記
ドレイン電極が直に電気的に接続されていることを特徴
とする薄膜トランジスタにより達成される。
【0017】また、上述した薄膜トランジスタの製造方
法であって、前記絶縁基板上に前記ゲート電極を形成す
る工程と、前記ゲート電極が形成された前記絶縁基板上
に、前記ゲート絶縁膜と前記第1の半導体層と前記第2
の半導体層と前記第3の半導体層とを連続して形成する
工程と、前記第3の半導体層上に絶縁膜を形成し、前記
絶縁膜を所定形状にパターニングしてチャネル領域を保
護するチャネル保護膜を形成する工程と、前記第3の半
導体層に電気的に接続する前記ソース電極及び前記ドレ
イン電極を形成する工程とを有することを特徴とする薄
膜トランジスタの製造方法により達成される。
法であって、前記絶縁基板上に前記ゲート電極を形成す
る工程と、前記ゲート電極が形成された前記絶縁基板上
に、前記ゲート絶縁膜と前記第1の半導体層と前記第2
の半導体層と前記第3の半導体層とを連続して形成する
工程と、前記第3の半導体層上に絶縁膜を形成し、前記
絶縁膜を所定形状にパターニングしてチャネル領域を保
護するチャネル保護膜を形成する工程と、前記第3の半
導体層に電気的に接続する前記ソース電極及び前記ドレ
イン電極を形成する工程とを有することを特徴とする薄
膜トランジスタの製造方法により達成される。
【0018】また、上述した薄膜トランジスタの製造方
法であって、前記絶縁基板上に前記ソース電極及び前記
ドレイン電極を形成する工程と、前記ソース電極及び前
記ドレイン電極が形成された前記絶縁基板上に、前記第
3の半導体層と前記第2の半導体層と前記第1の半導体
層と前記ゲート絶縁膜とを連続して形成する工程と、前
記ゲート絶縁膜上に前記ゲート電極を形成する工程とを
有することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法に
より達成される。
法であって、前記絶縁基板上に前記ソース電極及び前記
ドレイン電極を形成する工程と、前記ソース電極及び前
記ドレイン電極が形成された前記絶縁基板上に、前記第
3の半導体層と前記第2の半導体層と前記第1の半導体
層と前記ゲート絶縁膜とを連続して形成する工程と、前
記ゲート絶縁膜上に前記ゲート電極を形成する工程とを
有することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法に
より達成される。
【0019】また、上述した薄膜トランジスタの製造方
法であって、前記絶縁基板上に前記ゲート電極を形成す
る工程と、前記ゲート電極が形成された前記絶縁基板上
に、前記ゲート絶縁膜と前記第1の半導体層と前記第2
の半導体層と前記第3の半導体層とを連続して形成する
工程と、前記第3の半導体層上に絶縁膜を形成し、前記
絶縁膜を所定形状にパターニングしてチャネル領域を保
護するチャネル保護膜を形成する工程と、前記チャネル
領域外の前記半導体層上にコンタクト層を形成する工程
と、前記コンタクト層上に前記ソース電極及び前記ドレ
イン電極を形成する工程とを有することを特徴とする薄
膜トランジスタの製造方法。
法であって、前記絶縁基板上に前記ゲート電極を形成す
る工程と、前記ゲート電極が形成された前記絶縁基板上
に、前記ゲート絶縁膜と前記第1の半導体層と前記第2
の半導体層と前記第3の半導体層とを連続して形成する
工程と、前記第3の半導体層上に絶縁膜を形成し、前記
絶縁膜を所定形状にパターニングしてチャネル領域を保
護するチャネル保護膜を形成する工程と、前記チャネル
領域外の前記半導体層上にコンタクト層を形成する工程
と、前記コンタクト層上に前記ソース電極及び前記ドレ
イン電極を形成する工程とを有することを特徴とする薄
膜トランジスタの製造方法。
【0020】また、上述した薄膜トランジスタの製造方
法であって、前記絶縁基板上に前記ゲート電極を形成す
る工程と、前記ゲート電極が形成された前記絶縁基板上
に、前記ゲート絶縁膜と前記第1の半導体層と前記第2
の半導体層と前記第3の半導体層とを連続して形成する
工程と、前記第3の半導体層上に絶縁膜を形成し、前記
絶縁膜を所定形状にパターニングしてチャネル領域を保
護するチャネル保護膜を形成する工程と、前記チャネル
領域外の前記半導体層の膜厚が薄くなるように、前記半
導体層を部分的にエッチング除去する工程と、前記チャ
ネル領域外の前記半導体層上にコンタクト層を形成する
工程と、前記コンタクト層上に前記ソース電極及び前記
ドレイン電極を形成する工程と を有することを特徴と
する薄膜トランジスタの製造方法により達成される。
法であって、前記絶縁基板上に前記ゲート電極を形成す
る工程と、前記ゲート電極が形成された前記絶縁基板上
に、前記ゲート絶縁膜と前記第1の半導体層と前記第2
の半導体層と前記第3の半導体層とを連続して形成する
工程と、前記第3の半導体層上に絶縁膜を形成し、前記
絶縁膜を所定形状にパターニングしてチャネル領域を保
護するチャネル保護膜を形成する工程と、前記チャネル
領域外の前記半導体層の膜厚が薄くなるように、前記半
導体層を部分的にエッチング除去する工程と、前記チャ
ネル領域外の前記半導体層上にコンタクト層を形成する
工程と、前記コンタクト層上に前記ソース電極及び前記
ドレイン電極を形成する工程と を有することを特徴と
する薄膜トランジスタの製造方法により達成される。
【0021】また、上述した薄膜トランジスタの製造方
法であって、前記絶縁基板上に前記ゲート電極を形成す
る工程と、前記ゲート電極が形成された前記絶縁基板上
に、前記ゲート絶縁膜と前記第1の半導体層と前記第2
の半導体層と前記第3の半導体層とを連続して形成する
工程と、前記第3の半導体層上に絶縁膜を形成し、前記
絶縁膜を所定形状にパターニングしてチャネル領域を保
護するチャネル保護膜を形成する工程と、前記チャネル
領域外の前記半導体層に不純物を導入する工程と、前記
チャネル領域外の前記半導体層上に前記ソース電極及び
前記ドレイン電極を形成する工程とを有することを特徴
とする薄膜トランジスタの製造方法により達成される。
法であって、前記絶縁基板上に前記ゲート電極を形成す
る工程と、前記ゲート電極が形成された前記絶縁基板上
に、前記ゲート絶縁膜と前記第1の半導体層と前記第2
の半導体層と前記第3の半導体層とを連続して形成する
工程と、前記第3の半導体層上に絶縁膜を形成し、前記
絶縁膜を所定形状にパターニングしてチャネル領域を保
護するチャネル保護膜を形成する工程と、前記チャネル
領域外の前記半導体層に不純物を導入する工程と、前記
チャネル領域外の前記半導体層上に前記ソース電極及び
前記ドレイン電極を形成する工程とを有することを特徴
とする薄膜トランジスタの製造方法により達成される。
【0022】また、上述した薄膜トランジスタの製造方
法であって、前記絶縁基板上に前記ソース電極及び前記
ドレイン電極を形成する工程と、前記ソース電極及び前
記ドレイン電極上に前記コンタクト層を形成する工程
と、前記コンタクト層が形成された前記絶縁基板上に、
前記第3の半導体層と前記第2の半導体層と前記第1の
半導体層と前記ゲート絶縁膜とを連続して形成する工程
と、前記ゲート絶縁膜上に前記ゲート電極を形成する工
程とを有することを特徴とする薄膜トランジスタの製造
方法により達成される。
法であって、前記絶縁基板上に前記ソース電極及び前記
ドレイン電極を形成する工程と、前記ソース電極及び前
記ドレイン電極上に前記コンタクト層を形成する工程
と、前記コンタクト層が形成された前記絶縁基板上に、
前記第3の半導体層と前記第2の半導体層と前記第1の
半導体層と前記ゲート絶縁膜とを連続して形成する工程
と、前記ゲート絶縁膜上に前記ゲート電極を形成する工
程とを有することを特徴とする薄膜トランジスタの製造
方法により達成される。
【0023】また、上述した薄膜トランジスタの製造方
法であって、前記絶縁基板上に前記ソース電極及び前記
ドレイン電極を形成する工程と、前記ソース電極及び前
記ドレイン電極に不純物を付着する工程と、前記ソース
電極及び前記ドレイン電極が形成された前記絶縁基板上
に、前記第3の半導体層と前記第2の半導体層と前記第
1の半導体層と前記ゲート絶縁膜とを連続して形成する
工程と、前記ゲート絶縁膜上に前記ゲート電極を形成す
る工程とを有することを特徴とする薄膜トランジスタの
製造方法により達成される。
法であって、前記絶縁基板上に前記ソース電極及び前記
ドレイン電極を形成する工程と、前記ソース電極及び前
記ドレイン電極に不純物を付着する工程と、前記ソース
電極及び前記ドレイン電極が形成された前記絶縁基板上
に、前記第3の半導体層と前記第2の半導体層と前記第
1の半導体層と前記ゲート絶縁膜とを連続して形成する
工程と、前記ゲート絶縁膜上に前記ゲート電極を形成す
る工程とを有することを特徴とする薄膜トランジスタの
製造方法により達成される。
【0024】
【作用】本発明によれば、チャネルを形成するための半
導体層として、バンドギャップの狭い材料をバンドギャ
ップの広い2つの材料により挟んで積層した積層体を用
いたので、バックライトや外光により生成した電子−ホ
ール対の再結合確率を大幅に増加することができ、電圧
保持動作時のリーク電流を減少させることが可能な薄膜
トランジスタを製造することができる。
導体層として、バンドギャップの狭い材料をバンドギャ
ップの広い2つの材料により挟んで積層した積層体を用
いたので、バックライトや外光により生成した電子−ホ
ール対の再結合確率を大幅に増加することができ、電圧
保持動作時のリーク電流を減少させることが可能な薄膜
トランジスタを製造することができる。
【0025】
【実施例】1.第1の実施例 本発明の第1の実施例による薄膜トランジスタの構造及
び製造方法について図1乃至図4を用いて説明する。図
1は本実施例による薄膜トランジスタの構造図、図2は
本発明による薄膜トランジスタのチャネル部におけるエ
ネルギーバンド図、図3及び図4は本実施例による薄膜
トランジスタの製造方法を示す工程図である。
び製造方法について図1乃至図4を用いて説明する。図
1は本実施例による薄膜トランジスタの構造図、図2は
本発明による薄膜トランジスタのチャネル部におけるエ
ネルギーバンド図、図3及び図4は本実施例による薄膜
トランジスタの製造方法を示す工程図である。
【0026】はじめに、本実施例による薄膜トランジス
タの構造を説明する。下地となる透明ガラス基板10上
にはチャネル電流を制御するゲート電極12が設けら
れ、このゲート電極12上にはゲート絶縁膜16が設け
られている。チャネルを形成するための半導体層24
は、第1の半導体層18、第2の半導体層20、第3の
半導体層22を有する積層膜で、ゲート絶縁膜16上に
設けられている。ゲート絶縁膜16側から第1の半導体
層18、第2の半導体層20、第3の半導体層22が設
けられている。半導体層24上には、トランジスタのチ
ャネル長を決定し、また、ソース/ドレイン電極30を
加工する際にチャネルを保護するためのチャネル保護膜
26が設けられている。ソース/ドレイン電極30は、
ソース/ドレイン電極30と半導体層24とのコンタク
ト特性を良好にするためのコンタクト層28を介して、
半導体層24に接続されている。また、ソース/ドレイ
ン電極30には、液晶表示装置として使用する際のデー
タバスライン32及び画素電極34が設けられている。
タの構造を説明する。下地となる透明ガラス基板10上
にはチャネル電流を制御するゲート電極12が設けら
れ、このゲート電極12上にはゲート絶縁膜16が設け
られている。チャネルを形成するための半導体層24
は、第1の半導体層18、第2の半導体層20、第3の
半導体層22を有する積層膜で、ゲート絶縁膜16上に
設けられている。ゲート絶縁膜16側から第1の半導体
層18、第2の半導体層20、第3の半導体層22が設
けられている。半導体層24上には、トランジスタのチ
ャネル長を決定し、また、ソース/ドレイン電極30を
加工する際にチャネルを保護するためのチャネル保護膜
26が設けられている。ソース/ドレイン電極30は、
ソース/ドレイン電極30と半導体層24とのコンタク
ト特性を良好にするためのコンタクト層28を介して、
半導体層24に接続されている。また、ソース/ドレイ
ン電極30には、液晶表示装置として使用する際のデー
タバスライン32及び画素電極34が設けられている。
【0027】本実施例による薄膜トランジスタの動作を
図2を用いて説明する。図2に示すように、本実施例に
よる薄膜トランジスタのチャネル部におけるエネルギー
バンドは、図19に示した従来の薄膜トランジスタとは
異なっている。これは、半導体層24がエネルギーバン
ドギャップの異なる3種類の物質から構成されているた
めである。
図2を用いて説明する。図2に示すように、本実施例に
よる薄膜トランジスタのチャネル部におけるエネルギー
バンドは、図19に示した従来の薄膜トランジスタとは
異なっている。これは、半導体層24がエネルギーバン
ドギャップの異なる3種類の物質から構成されているた
めである。
【0028】本実施例に用いた材料は、第1の半導体層
18の伝導帯の下限エネルギーをE C1、価電子帯の上限
エネルギーをEV1、フェルミエネルギーをEf1、第2の
半導体層20の伝導帯の下限エネルギーをEC2、価電子
帯の上限エネルギーをEV2、フェルミエネルギーを
Ef2、第3の半導体層22の伝導帯の下限エネルギーを
E C3、価電子帯の上限エネルギーをEV3、フェルミエネ
ルギーをEf3としたときに、これらのエネルギー準位が
以下に示す関係を満たすように構成されている。
18の伝導帯の下限エネルギーをE C1、価電子帯の上限
エネルギーをEV1、フェルミエネルギーをEf1、第2の
半導体層20の伝導帯の下限エネルギーをEC2、価電子
帯の上限エネルギーをEV2、フェルミエネルギーを
Ef2、第3の半導体層22の伝導帯の下限エネルギーを
E C3、価電子帯の上限エネルギーをEV3、フェルミエネ
ルギーをEf3としたときに、これらのエネルギー準位が
以下に示す関係を満たすように構成されている。
【0029】 |EC1−Ef1|≒|EC2−Ef2|<|EC3−Ef3| …(1) |Ef1−EV1|>|Ef2−EV2|≒|Ef3−EV3| …(2) 図19に示したように、従来の1層の半導体層24では
ゲート電極側に電子が集まり、チャネル保護膜側にホー
ルが集まるために、再結合確率は低いものであった。し
かし、上記条件を満たす材料により3層で構成される半
導体層24を形成した場合、図2に示したようなゲート
電圧オフ状態では、電子は第1の半導体層18から第2
の半導体層20に流れ込み、ホールは第3の半導体層2
2から第2の半導体層20に流れ込むので、第2の半導
体層における再結合確率が大幅に増加する。これによ
り、ゲート電圧オフ状態でのリーク電流を大幅に抑える
ことができる。
ゲート電極側に電子が集まり、チャネル保護膜側にホー
ルが集まるために、再結合確率は低いものであった。し
かし、上記条件を満たす材料により3層で構成される半
導体層24を形成した場合、図2に示したようなゲート
電圧オフ状態では、電子は第1の半導体層18から第2
の半導体層20に流れ込み、ホールは第3の半導体層2
2から第2の半導体層20に流れ込むので、第2の半導
体層における再結合確率が大幅に増加する。これによ
り、ゲート電圧オフ状態でのリーク電流を大幅に抑える
ことができる。
【0030】次に、本実施例による薄膜トランジスタの
製造方法を図3及び図4を用いて説明する。まず、透明
ガラス基板10上に、ゲート電極12となるクロム(C
r)膜をスパッタ法により100nm程度成膜する。次
にリソグラフィー工程及びエッチング工程によりCr膜
をパターニングし、所望の位置にゲート電極12を形成
する(図3(a))。なお、Cr膜のエッチングには、
例えば硝酸アンモニウムセリウムを含んだ水溶液を用い
ればよい。
製造方法を図3及び図4を用いて説明する。まず、透明
ガラス基板10上に、ゲート電極12となるクロム(C
r)膜をスパッタ法により100nm程度成膜する。次
にリソグラフィー工程及びエッチング工程によりCr膜
をパターニングし、所望の位置にゲート電極12を形成
する(図3(a))。なお、Cr膜のエッチングには、
例えば硝酸アンモニウムセリウムを含んだ水溶液を用い
ればよい。
【0031】レジスト14を除去した後、ゲート絶縁膜
16となるシリコン窒化膜(α−SiNx)をプラズマ
化学気相成長(P−CVD)法により300nm程度成
膜する。次いで、半導体層24の第1の半導体層18と
して不純物を意図的には含まないi型α−Si膜を10
nm程度、半導体層24の第2の半導体層20としてボ
ロン(B)を0.1%程度混入させたアモルファスゲル
マニウム(p型α−Ge)膜を5nm程度、半導体層2
4の第3の半導体層22としてBを0.5%程度混入さ
せたp型α−Si膜を5nm程度を連続で成膜し、3層
構造の半導体層24とする。
16となるシリコン窒化膜(α−SiNx)をプラズマ
化学気相成長(P−CVD)法により300nm程度成
膜する。次いで、半導体層24の第1の半導体層18と
して不純物を意図的には含まないi型α−Si膜を10
nm程度、半導体層24の第2の半導体層20としてボ
ロン(B)を0.1%程度混入させたアモルファスゲル
マニウム(p型α−Ge)膜を5nm程度、半導体層2
4の第3の半導体層22としてBを0.5%程度混入さ
せたp型α−Si膜を5nm程度を連続で成膜し、3層
構造の半導体層24とする。
【0032】次いで、チャネル保護膜26となるα−S
iNx膜を150nm程度成膜し、リソグラフィー工程
及びエッチング工程によりチャネル保護膜26のみをパ
ターニングする。この際、チャネル保護膜26の幅によ
りトランジスタのチャネル長が決定される(図3
(b))。なお、α−SiNx膜のエッチングには、例
えば弗酸を含んだ水溶液を用いればよい。
iNx膜を150nm程度成膜し、リソグラフィー工程
及びエッチング工程によりチャネル保護膜26のみをパ
ターニングする。この際、チャネル保護膜26の幅によ
りトランジスタのチャネル長が決定される(図3
(b))。なお、α−SiNx膜のエッチングには、例
えば弗酸を含んだ水溶液を用いればよい。
【0033】レジスト14を除去した後、コンタクト層
28となる、リン(P)を2%程度混入させたn+型α
−Si膜を30nm程度、ソース/ドレイン電極30と
なるチタン(Ti)膜をスパッタ法により100nm成
膜する。次いで、半導体層24及びソース/ドレイン電
極30を加工するために、リソグラフィー工程によりソ
ース/ドレイン電極パターンに対応するレジスト14の
パターンを形成し、塩素系ガスを用いた反応性イオンエ
ッチング(RIE)により不要な領域のTi膜、n+型
α−Si膜、p型α−Si膜、p型α−Ge膜、i型α
−Si膜を除去する(図3(c))。
28となる、リン(P)を2%程度混入させたn+型α
−Si膜を30nm程度、ソース/ドレイン電極30と
なるチタン(Ti)膜をスパッタ法により100nm成
膜する。次いで、半導体層24及びソース/ドレイン電
極30を加工するために、リソグラフィー工程によりソ
ース/ドレイン電極パターンに対応するレジスト14の
パターンを形成し、塩素系ガスを用いた反応性イオンエ
ッチング(RIE)により不要な領域のTi膜、n+型
α−Si膜、p型α−Si膜、p型α−Ge膜、i型α
−Si膜を除去する(図3(c))。
【0034】レジスト14を除去した後、データバスラ
イン32となるアルミニウム(Al)膜を100nm程
度成膜し、リソグラフィー工程及びエッチング工程によ
り所望のパターンに加工する。次いで、画素電極34と
なる酸化インジウム(ITO)膜を50nm程度成膜
し、リソグラフィー工程及びエッチング工程により所望
のパターンに加工する(図4)。なお、Alのエッチン
グには、例えば燐酸系のエッチング液を、ITOのエッ
チングには塩酸系のエッチング液を用いればよい。
イン32となるアルミニウム(Al)膜を100nm程
度成膜し、リソグラフィー工程及びエッチング工程によ
り所望のパターンに加工する。次いで、画素電極34と
なる酸化インジウム(ITO)膜を50nm程度成膜
し、リソグラフィー工程及びエッチング工程により所望
のパターンに加工する(図4)。なお、Alのエッチン
グには、例えば燐酸系のエッチング液を、ITOのエッ
チングには塩酸系のエッチング液を用いればよい。
【0035】上述した一連の工程により、薄膜トランジ
スタ基板が完成する。このように本実施例によれば、3
層構造を有する半導体層24を設け、半導体層の第2の
半導体層20にバンドギャップの狭いα−Ge膜を使用
したので、第2の半導体層20における再結合確率を大
幅に高めることができ、ゲート電圧オフ状態でのリーク
電流を減少させることができた。
スタ基板が完成する。このように本実施例によれば、3
層構造を有する半導体層24を設け、半導体層の第2の
半導体層20にバンドギャップの狭いα−Ge膜を使用
したので、第2の半導体層20における再結合確率を大
幅に高めることができ、ゲート電圧オフ状態でのリーク
電流を減少させることができた。
【0036】なお、本実施例では半導体層24の上部に
チャネル保護膜26を形成し、ソース/ドレイン電極3
0を加工する際にエッチングストッパーとして使用して
いたが、半導体層24の第3の半導体層22であるp型
α−Si膜に対して選択性の優れたエッチング方法を用
いて加工することが可能であれば、チャネル保護膜26
は必ずしも必要ではない。2.第2の実施例 本発明の第2の実施例による薄膜トランジスタの構造及
び製造方法について図5乃至図7を用いて説明する。図
5は本実施例による薄膜トランジスタの構造図、図6及
び図7は本実施例による薄膜トランジスタの製造方法を
示す工程図である。なお、上記図1に示す薄膜トランジ
スタと同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省
略する。
チャネル保護膜26を形成し、ソース/ドレイン電極3
0を加工する際にエッチングストッパーとして使用して
いたが、半導体層24の第3の半導体層22であるp型
α−Si膜に対して選択性の優れたエッチング方法を用
いて加工することが可能であれば、チャネル保護膜26
は必ずしも必要ではない。2.第2の実施例 本発明の第2の実施例による薄膜トランジスタの構造及
び製造方法について図5乃至図7を用いて説明する。図
5は本実施例による薄膜トランジスタの構造図、図6及
び図7は本実施例による薄膜トランジスタの製造方法を
示す工程図である。なお、上記図1に示す薄膜トランジ
スタと同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省
略する。
【0037】上述した第1の実施例では、コンタクト層
28は半導体層24の第3の半導体層22上に形成し
た。しかし、第3の半導体層22を比較的厚めに成膜す
る場合や、第3の半導体層22中に含まれるIII族不純
物のドープ量が多い場合には、コンタクト層28と半導
体層24とのコンタクト面において見かけ上のダイオー
ドが形成され、コンタクト特性が劣化する場合がある。
28は半導体層24の第3の半導体層22上に形成し
た。しかし、第3の半導体層22を比較的厚めに成膜す
る場合や、第3の半導体層22中に含まれるIII族不純
物のドープ量が多い場合には、コンタクト層28と半導
体層24とのコンタクト面において見かけ上のダイオー
ドが形成され、コンタクト特性が劣化する場合がある。
【0038】本実施例では、上記問題点を改善できる薄
膜トランジスタ構造を提案する。第1の実施例では、図
1に示したように、ソース/ドレイン電極30はコンタ
クト層28を介して第3の半導体層22と接続されてい
た。本実施例では、コンタクト層28直下の第3の半導
体層22を除去し、コンタクト層28が第2の半導体層
20と接続されている(図5(a))。あるいは、コン
タクト層28直下の第3の半導体層22及び第2の半導
体層20を除去し、コンタクト層28が第1の半導体層
18と接続されている(図5(b))。
膜トランジスタ構造を提案する。第1の実施例では、図
1に示したように、ソース/ドレイン電極30はコンタ
クト層28を介して第3の半導体層22と接続されてい
た。本実施例では、コンタクト層28直下の第3の半導
体層22を除去し、コンタクト層28が第2の半導体層
20と接続されている(図5(a))。あるいは、コン
タクト層28直下の第3の半導体層22及び第2の半導
体層20を除去し、コンタクト層28が第1の半導体層
18と接続されている(図5(b))。
【0039】次に、図5(a)に示す薄膜トランジスタ
の製造方法を図6及び図7を用いて説明する。まず、透
明ガラス基板10上に、ゲート電極12となるクロム
(Cr)膜をスパッタ法により100nm程度成膜す
る。次にリソグラフィー工程及びエッチング工程により
Cr膜をパターニングし、所望の位置にゲート電極12
を形成する(図6(a))。なお、Cr膜のエッチング
には、例えば硝酸アンモニウムセリウムを含んだ水溶液
を用いればよい。
の製造方法を図6及び図7を用いて説明する。まず、透
明ガラス基板10上に、ゲート電極12となるクロム
(Cr)膜をスパッタ法により100nm程度成膜す
る。次にリソグラフィー工程及びエッチング工程により
Cr膜をパターニングし、所望の位置にゲート電極12
を形成する(図6(a))。なお、Cr膜のエッチング
には、例えば硝酸アンモニウムセリウムを含んだ水溶液
を用いればよい。
【0040】レジスト14を除去した後、ゲート絶縁膜
16となるα−SiNxをP−CVD法により300n
m程度成膜する。次いで、半導体層24の第1の半導体
層18として不純物を意図的には含まないi型α−Si
膜を10nm程度、半導体層24の第2の半導体層20
としてBを0.1%程度混入させたp型α−Ge膜を5
nm程度、半導体層24の第3の半導体層22としてB
を0.5%程度混入させたp型α−Si膜を5nm程度
を連続で成膜し、3層構造の半導体層24とする。
16となるα−SiNxをP−CVD法により300n
m程度成膜する。次いで、半導体層24の第1の半導体
層18として不純物を意図的には含まないi型α−Si
膜を10nm程度、半導体層24の第2の半導体層20
としてBを0.1%程度混入させたp型α−Ge膜を5
nm程度、半導体層24の第3の半導体層22としてB
を0.5%程度混入させたp型α−Si膜を5nm程度
を連続で成膜し、3層構造の半導体層24とする。
【0041】次いで、チャネル保護膜26となるα−S
iNx膜を150nm程度成膜し、リソグラフィー工程
及びエッチング工程によりチャネル保護膜26のみをパ
ターニングする(図6(b))。なお、α−SiNx膜
のエッチングには、例えば弗酸を含んだ水溶液を用いれ
ばよい。次いで、チャネル保護膜26を加工する際に用
いたレジスト14を除去せずに、半導体層の第3の半導
体層22をエッチングによって除去する(図6
(c))。なお、第3の半導体層22にp型α−Si膜
を用いた場合には、例えば水酸化カリウムのアルコール
溶液を用いてエッチングすればよい。
iNx膜を150nm程度成膜し、リソグラフィー工程
及びエッチング工程によりチャネル保護膜26のみをパ
ターニングする(図6(b))。なお、α−SiNx膜
のエッチングには、例えば弗酸を含んだ水溶液を用いれ
ばよい。次いで、チャネル保護膜26を加工する際に用
いたレジスト14を除去せずに、半導体層の第3の半導
体層22をエッチングによって除去する(図6
(c))。なお、第3の半導体層22にp型α−Si膜
を用いた場合には、例えば水酸化カリウムのアルコール
溶液を用いてエッチングすればよい。
【0042】次いで、第1の実施例による薄膜トランジ
スタの製造方法と同様にコンタクト層28、ソース/ド
レイン電極30を形成することにより図7に示す薄膜ト
ランジスタが形成される。次に、図5(b)に示す薄膜
トランジスタの製造方法を図8及び図9を用いて説明す
る。
スタの製造方法と同様にコンタクト層28、ソース/ド
レイン電極30を形成することにより図7に示す薄膜ト
ランジスタが形成される。次に、図5(b)に示す薄膜
トランジスタの製造方法を図8及び図9を用いて説明す
る。
【0043】まず、透明ガラス基板10上に、ゲート電
極12となるクロム(Cr)膜をスパッタ法により10
0nm程度成膜する。次にリソグラフィー工程及びエッ
チング工程によりCr膜をパターニングし、所望の位置
にゲート電極12を形成する(図8(a))。なお、C
r膜のエッチングには、例えば硝酸アンモニウムセリウ
ムを含んだ水溶液を用いればよい。
極12となるクロム(Cr)膜をスパッタ法により10
0nm程度成膜する。次にリソグラフィー工程及びエッ
チング工程によりCr膜をパターニングし、所望の位置
にゲート電極12を形成する(図8(a))。なお、C
r膜のエッチングには、例えば硝酸アンモニウムセリウ
ムを含んだ水溶液を用いればよい。
【0044】レジスト14を除去した後、ゲート絶縁膜
16となるα−SiNxをP−CVD法により300n
m程度成膜する。次いで、半導体層24の第1の半導体
層18として不純物を意図的には含まないi型α−Si
膜を10nm程度、半導体層24の第2の半導体層20
としてBを0.1%程度混入させたp型α−Ge膜を5
nm程度、半導体層24の第3の半導体層22としてB
を0.5%程度混入させたp型α−Si膜を5nm程度
を連続で成膜し、3層構造の半導体層24とする。
16となるα−SiNxをP−CVD法により300n
m程度成膜する。次いで、半導体層24の第1の半導体
層18として不純物を意図的には含まないi型α−Si
膜を10nm程度、半導体層24の第2の半導体層20
としてBを0.1%程度混入させたp型α−Ge膜を5
nm程度、半導体層24の第3の半導体層22としてB
を0.5%程度混入させたp型α−Si膜を5nm程度
を連続で成膜し、3層構造の半導体層24とする。
【0045】次いで、チャネル保護膜26となるα−S
iNx膜を150nm程度成膜し、リソグラフィー工程
及びエッチング工程によりチャネル保護膜26のみをパ
ターニングする(図8(b))。なお、α−SiNx膜
のエッチングには、例えば弗酸を含んだ水溶液を用いれ
ばよい。次いで、チャネル保護膜26を加工する際に用
いたレジスト14を除去せずに、第3の半導体層22お
よび第2の半導体層20をエッチングによって除去する
(図8(c))。なお、第3の半導体層22にp型α−
Si膜を用いた場合には、例えば水酸化カリウムのアル
コール溶液を用いてエッチングすればよいし、第2の半
導体層20にp型α−Ge膜を用いた場合には、例えば
弗酸と硝酸の混合液を用いてエッチングすればよい。
iNx膜を150nm程度成膜し、リソグラフィー工程
及びエッチング工程によりチャネル保護膜26のみをパ
ターニングする(図8(b))。なお、α−SiNx膜
のエッチングには、例えば弗酸を含んだ水溶液を用いれ
ばよい。次いで、チャネル保護膜26を加工する際に用
いたレジスト14を除去せずに、第3の半導体層22お
よび第2の半導体層20をエッチングによって除去する
(図8(c))。なお、第3の半導体層22にp型α−
Si膜を用いた場合には、例えば水酸化カリウムのアル
コール溶液を用いてエッチングすればよいし、第2の半
導体層20にp型α−Ge膜を用いた場合には、例えば
弗酸と硝酸の混合液を用いてエッチングすればよい。
【0046】次いで、第1の実施例による薄膜トランジ
スタの製造方法と同様にコンタクト層28、ソース/ド
レイン電極30を形成することにより図9に示す薄膜ト
ランジスタが形成される。このように、本実施例によれ
ば、コンタクト層28直下のp型層を除去することによ
り、コンタクト領域では良好なオーミック特性を得るこ
とができる。
スタの製造方法と同様にコンタクト層28、ソース/ド
レイン電極30を形成することにより図9に示す薄膜ト
ランジスタが形成される。このように、本実施例によれ
ば、コンタクト層28直下のp型層を除去することによ
り、コンタクト領域では良好なオーミック特性を得るこ
とができる。
【0047】なお、本実施例では、コンタクト領域にお
いて第3の半導体層22を除去した場合と、第2の半導
体層20及び第3の半導体層22を除去した場合につい
て説明したが、ソース/ドレイン電極30と半導体層2
4とのコンタクト特性を良好にすることができればよい
ので、第3の半導体層22又は第2の半導体層20は必
ずしも完全に除去する必要はなく、コンタクト領域にお
いて薄膜化するだけでもよい。3.第3の実施例 本発明の第3の実施例による薄膜トランジスタの構造及
び製造方法について図10乃至図12を用いて説明す
る。図10は本実施例による薄膜トランジスタの構造
図、図11及び図12は本実施例による薄膜トランジス
タの製造方法を示す工程図である。
いて第3の半導体層22を除去した場合と、第2の半導
体層20及び第3の半導体層22を除去した場合につい
て説明したが、ソース/ドレイン電極30と半導体層2
4とのコンタクト特性を良好にすることができればよい
ので、第3の半導体層22又は第2の半導体層20は必
ずしも完全に除去する必要はなく、コンタクト領域にお
いて薄膜化するだけでもよい。3.第3の実施例 本発明の第3の実施例による薄膜トランジスタの構造及
び製造方法について図10乃至図12を用いて説明す
る。図10は本実施例による薄膜トランジスタの構造
図、図11及び図12は本実施例による薄膜トランジス
タの製造方法を示す工程図である。
【0048】本実施例は、第2の実施例と同様にコンタ
クト層28と半導体層24とのコンタクト特性を改善す
る薄膜トランジスタの構造および製造方法に関する。図
10を用いて、本実施例による薄膜トランジスタの構造
を説明する。下地となる透明ガラス基板10上にはチャ
ネル電流を制御するゲート電極12が設けられ、このゲ
ート電極12上にはゲート絶縁膜16が設けられてい
る。チャネルを形成するための半導体層24は、第1の
半導体層18、第2の半導体層20、第3の半導体層2
2を有する積層膜で、ゲート絶縁膜16上に設けられて
いる。この際、ゲート絶縁膜16側から第1の半導体層
18、第2の半導体層20、第3の半導体層22が設け
られている。半導体層24上には、トランジスタのチャ
ネル長を決定し、また、ソース/ドレイン電極30を加
工する際にチャネルを保護するためのチャネル保護膜2
6が設けられている。ソースドレイン電極30と半導体
層24との接続部における半導体層24はn型化されて
おり、ソース/ドレイン電極30は半導体層24に直に
接続されている。また、ソース/ドレイン電極30に
は、液晶表示装置として使用する際のデータバスライン
32及び画素電極34が設けられている。
クト層28と半導体層24とのコンタクト特性を改善す
る薄膜トランジスタの構造および製造方法に関する。図
10を用いて、本実施例による薄膜トランジスタの構造
を説明する。下地となる透明ガラス基板10上にはチャ
ネル電流を制御するゲート電極12が設けられ、このゲ
ート電極12上にはゲート絶縁膜16が設けられてい
る。チャネルを形成するための半導体層24は、第1の
半導体層18、第2の半導体層20、第3の半導体層2
2を有する積層膜で、ゲート絶縁膜16上に設けられて
いる。この際、ゲート絶縁膜16側から第1の半導体層
18、第2の半導体層20、第3の半導体層22が設け
られている。半導体層24上には、トランジスタのチャ
ネル長を決定し、また、ソース/ドレイン電極30を加
工する際にチャネルを保護するためのチャネル保護膜2
6が設けられている。ソースドレイン電極30と半導体
層24との接続部における半導体層24はn型化されて
おり、ソース/ドレイン電極30は半導体層24に直に
接続されている。また、ソース/ドレイン電極30に
は、液晶表示装置として使用する際のデータバスライン
32及び画素電極34が設けられている。
【0049】次に、本実施例による薄膜トランジスタの
製造方法を、図11及び図12を用いて説明する。ま
ず、透明ガラス基板10上に、ゲート電極12となるC
r膜をスパッタ法により100nm程度成膜する。次に
リソグラフィー工程及びエッチング工程によりCr膜を
パターニングし、所望の位置にゲート電極12を形成す
る(図11(a))。なお、Cr膜のエッチングには、
例えば硝酸アンモニウムセリウムを含んだ水溶液を用い
ればよい。
製造方法を、図11及び図12を用いて説明する。ま
ず、透明ガラス基板10上に、ゲート電極12となるC
r膜をスパッタ法により100nm程度成膜する。次に
リソグラフィー工程及びエッチング工程によりCr膜を
パターニングし、所望の位置にゲート電極12を形成す
る(図11(a))。なお、Cr膜のエッチングには、
例えば硝酸アンモニウムセリウムを含んだ水溶液を用い
ればよい。
【0050】レジスト14を除去した後、ゲート絶縁膜
16となるα−SiNxをP−CVD法により300n
m程度成膜する。次いで、半導体層24の第1の半導体
層18として不純物を意図的には含まないi型α−Si
膜を10nm程度、半導体層24の第2の半導体層20
としてBを0.1%程度混入させたp型α−Ge膜を5
nm程度、半導体層24の第3の半導体層22としてB
を0.5%程度混入させたp型α−Si膜を5nm程度
を連続で成膜し、3層構造の半導体層24とする。
16となるα−SiNxをP−CVD法により300n
m程度成膜する。次いで、半導体層24の第1の半導体
層18として不純物を意図的には含まないi型α−Si
膜を10nm程度、半導体層24の第2の半導体層20
としてBを0.1%程度混入させたp型α−Ge膜を5
nm程度、半導体層24の第3の半導体層22としてB
を0.5%程度混入させたp型α−Si膜を5nm程度
を連続で成膜し、3層構造の半導体層24とする。
【0051】次いで、チャネル保護膜26となるα−S
iNx膜を150nm程度成膜し、リソグラフィー工程
及びエッチング工程によりチャネル保護膜26のみをパ
ターニングする。この際、チャネル保護膜26の幅によ
りトランジスタのチャネル長が決定される(図11
(b))。なお、α−SiNx膜のエッチングには、例
えば弗酸を含んだ水溶液を用いればよい。レジスト14
を除去した後、V族元素をイオンシャワー法により注入
するか、または、V族元素を含むガス雰囲気中に半導体
層24の第3の半導体層22を曝すことにより、V族元
素を半導体層24の第3の半導体層22であるp型α−
Si膜中に導入する(図12(a))。これにより、半
導体層24の表面は、p型から徐々にn型に変化する。
なお、この際に半導体層24の第2の半導体層20ある
いは第1の半導体層18までV族元素を導入してもよ
い。
iNx膜を150nm程度成膜し、リソグラフィー工程
及びエッチング工程によりチャネル保護膜26のみをパ
ターニングする。この際、チャネル保護膜26の幅によ
りトランジスタのチャネル長が決定される(図11
(b))。なお、α−SiNx膜のエッチングには、例
えば弗酸を含んだ水溶液を用いればよい。レジスト14
を除去した後、V族元素をイオンシャワー法により注入
するか、または、V族元素を含むガス雰囲気中に半導体
層24の第3の半導体層22を曝すことにより、V族元
素を半導体層24の第3の半導体層22であるp型α−
Si膜中に導入する(図12(a))。これにより、半
導体層24の表面は、p型から徐々にn型に変化する。
なお、この際に半導体層24の第2の半導体層20ある
いは第1の半導体層18までV族元素を導入してもよ
い。
【0052】レジスト14を除去した後、ソース/ドレ
イン電極30となるチタン(Ti)膜をスパッタ法によ
り100nm成膜する。次いで、半導体層24及びソー
ス/ドレイン電極30を加工するために、リソグラフィ
ー工程によりソース/ドレイン電極パターンに対応する
レジスト14のパターンを形成し、RIEにより不要な
Ti膜、p型α−Si膜、p型α−Ge膜、i型α−S
i膜を除去する。
イン電極30となるチタン(Ti)膜をスパッタ法によ
り100nm成膜する。次いで、半導体層24及びソー
ス/ドレイン電極30を加工するために、リソグラフィ
ー工程によりソース/ドレイン電極パターンに対応する
レジスト14のパターンを形成し、RIEにより不要な
Ti膜、p型α−Si膜、p型α−Ge膜、i型α−S
i膜を除去する。
【0053】レジスト14を除去した後、データバスラ
イン32となるAl膜を100nm程度成膜し、リソグ
ラフィー工程及びエッチング工程により所望のパターン
に加工する。次いで、画素電極34となるITO膜を5
0nm程度成膜し、リソグラフィー工程及びエッチング
工程により所望のパターンに加工する(図12
(b))。
イン32となるAl膜を100nm程度成膜し、リソグ
ラフィー工程及びエッチング工程により所望のパターン
に加工する。次いで、画素電極34となるITO膜を5
0nm程度成膜し、リソグラフィー工程及びエッチング
工程により所望のパターンに加工する(図12
(b))。
【0054】このように、本実施例によれば、半導体層
24の第3の半導体層22にV族元素を導入し、i型化
あるいはn型化した第3の半導体層36を形成すること
により、コンタクト層28を設けずにソース/ドレイン
電極30との接触抵抗を低減することが可能となる。な
お、本実施例ではコンタクト層28を設けなかったが、
第3の半導体をn型化した場合にも、半導体層24とソ
ース/ドレイン電極30との間にコンタクト層28を挿
入してもよい。4.第4の実施例 本発明の第4の実施例による薄膜トランジスタの構造及
び製造方法について図13及び図14を用いて説明す
る。図13は本実施例による薄膜トランジスタの構造
図、図14は本実施例による薄膜トランジスタの製造方
法を示す工程図である。
24の第3の半導体層22にV族元素を導入し、i型化
あるいはn型化した第3の半導体層36を形成すること
により、コンタクト層28を設けずにソース/ドレイン
電極30との接触抵抗を低減することが可能となる。な
お、本実施例ではコンタクト層28を設けなかったが、
第3の半導体をn型化した場合にも、半導体層24とソ
ース/ドレイン電極30との間にコンタクト層28を挿
入してもよい。4.第4の実施例 本発明の第4の実施例による薄膜トランジスタの構造及
び製造方法について図13及び図14を用いて説明す
る。図13は本実施例による薄膜トランジスタの構造
図、図14は本実施例による薄膜トランジスタの製造方
法を示す工程図である。
【0055】はじめに、本実施例による薄膜トランジス
タの構造を図13を用いて説明する。下地となる透明ガ
ラス基板10上には、ソース/ドレイン電極30及び画
素電極34が所定の間隔をあけて設けられている。ソー
ス/ドレイン電極30上には、コンタクト層28を介し
てチャネルを形成するための半導体層24が設けられて
いる。半導体層24は、第1の半導体層18、第2の半
導体層20、第3の半導体層22を有する積層膜で、透
明ガラス基板10側から第3の半導体層22、第2の半
導体層20、第1の半導体層18が設けられている。半
導体層24上にはゲート絶縁膜16が設けられ、ゲート
絶縁膜上にはチャネル電流を制御するゲート電極12が
設けられている。
タの構造を図13を用いて説明する。下地となる透明ガ
ラス基板10上には、ソース/ドレイン電極30及び画
素電極34が所定の間隔をあけて設けられている。ソー
ス/ドレイン電極30上には、コンタクト層28を介し
てチャネルを形成するための半導体層24が設けられて
いる。半導体層24は、第1の半導体層18、第2の半
導体層20、第3の半導体層22を有する積層膜で、透
明ガラス基板10側から第3の半導体層22、第2の半
導体層20、第1の半導体層18が設けられている。半
導体層24上にはゲート絶縁膜16が設けられ、ゲート
絶縁膜上にはチャネル電流を制御するゲート電極12が
設けられている。
【0056】次に、本実施例による薄膜トランジスタの
製造方法を図14を用いて説明する。まず、透明ガラス
基板10上に、ソース/ドレイン電極30および画素電
極34となるITO膜を50nm程度スパッタ法により
堆積する。次いで、P−CVD法により、コンタクト層
28となる、Pを2%程度混入させたn+型α−Si膜
を30nm程度成膜する。次にリソグラフィー工程及び
エッチング工程を用いて、所望の位置にソース/ドレイ
ン電極30及び画素電極34となるパターンを形成する
(図14(a))。なお、n+型α−Si膜は、例えば
弗素系のガスを用いたRIEにより除去し、ITO膜
は、例えば塩素系のエッチング液により除去すればよ
い。
製造方法を図14を用いて説明する。まず、透明ガラス
基板10上に、ソース/ドレイン電極30および画素電
極34となるITO膜を50nm程度スパッタ法により
堆積する。次いで、P−CVD法により、コンタクト層
28となる、Pを2%程度混入させたn+型α−Si膜
を30nm程度成膜する。次にリソグラフィー工程及び
エッチング工程を用いて、所望の位置にソース/ドレイ
ン電極30及び画素電極34となるパターンを形成する
(図14(a))。なお、n+型α−Si膜は、例えば
弗素系のガスを用いたRIEにより除去し、ITO膜
は、例えば塩素系のエッチング液により除去すればよ
い。
【0057】レジスト14を除去した後、半導体層24
の第3の半導体層22としてBを0.5%程度混入させ
たp型α−Si膜を5nm程度、半導体層24の第2の
半導体層20としてBを0.1%程度混入させたp型α
−Ge膜を5nm程度、半導体層24の第1の半導体層
18として不純物を意図的には含まないi型α−Si膜
18を10nm程度を連続で成膜し、3層構造の半導体
層24を構成する。
の第3の半導体層22としてBを0.5%程度混入させ
たp型α−Si膜を5nm程度、半導体層24の第2の
半導体層20としてBを0.1%程度混入させたp型α
−Ge膜を5nm程度、半導体層24の第1の半導体層
18として不純物を意図的には含まないi型α−Si膜
18を10nm程度を連続で成膜し、3層構造の半導体
層24を構成する。
【0058】次いで、ゲート絶縁膜16となるα−Si
Nx膜をP−CVD法により300nm程度成膜する。
更に、ゲート電極12としてAl膜を300nm程度成
膜する。リソグラフィー工程によりゲート電極12及び
データバスライン32(図示せず)のレジストパターン
を形成し、エッチング工程によりゲート電極12、ゲー
ト絶縁膜16、半導体層24、コンタクト層28を連続
して加工する(図14(b))。なお、Al膜のエッチ
ングには例えば燐酸を含んだ水溶液を用い、ゲート絶縁
膜16及び半導体層24は例えば弗素系ガスを用いたR
IE法により一括して除去すればよい。
Nx膜をP−CVD法により300nm程度成膜する。
更に、ゲート電極12としてAl膜を300nm程度成
膜する。リソグラフィー工程によりゲート電極12及び
データバスライン32(図示せず)のレジストパターン
を形成し、エッチング工程によりゲート電極12、ゲー
ト絶縁膜16、半導体層24、コンタクト層28を連続
して加工する(図14(b))。なお、Al膜のエッチ
ングには例えば燐酸を含んだ水溶液を用い、ゲート絶縁
膜16及び半導体層24は例えば弗素系ガスを用いたR
IE法により一括して除去すればよい。
【0059】このように、本実施例によれば、バンドギ
ャップの異なる材料により構成される3層構造の半導体
層24を用いることにより、バックライトや外光により
発生したフォト電流は再結合により減少するため、オフ
状態でリーク電流が少なく、遮光膜を必要としないスタ
ガー型のTFTを製造することができる。5.第5の実施例 本発明の第5の実施例による薄膜トランジスタの構造及
び製造方法について図15乃至図17を用いて説明す
る。図15は本実施例における薄膜トランジスタの構造
図、図16及び図17は本実施例による薄膜トランジス
タの製造方法を示す工程図である。
ャップの異なる材料により構成される3層構造の半導体
層24を用いることにより、バックライトや外光により
発生したフォト電流は再結合により減少するため、オフ
状態でリーク電流が少なく、遮光膜を必要としないスタ
ガー型のTFTを製造することができる。5.第5の実施例 本発明の第5の実施例による薄膜トランジスタの構造及
び製造方法について図15乃至図17を用いて説明す
る。図15は本実施例における薄膜トランジスタの構造
図、図16及び図17は本実施例による薄膜トランジス
タの製造方法を示す工程図である。
【0060】はじめに、本実施例による薄膜トランジス
タの構造を説明する。下地となる透明ガラス基板10上
には、ソース/ドレイン電極30及び画素電極34が所
定の間隔をあけて設けられている。ソース/ドレイン電
極30上には、チャネルを形成するための半導体層24
が設けられている。半導体層24は、第1の半導体層1
8、第2の半導体層20、第3の半導体層22を有する
積層膜で、透明ガラス基板10側から第3の半導体層2
2、第2の半導体層20、第1の半導体層18が設けら
れている。第3の半導体層22は、ソース/ドレイン電
極30に接する領域に、n型化した第3の半導体層38
を有している。半導体層24上にはゲート絶縁膜16が
設けられ、ゲート絶縁膜上にはチャネル電流を制御する
ゲート電極12が設けられている。
タの構造を説明する。下地となる透明ガラス基板10上
には、ソース/ドレイン電極30及び画素電極34が所
定の間隔をあけて設けられている。ソース/ドレイン電
極30上には、チャネルを形成するための半導体層24
が設けられている。半導体層24は、第1の半導体層1
8、第2の半導体層20、第3の半導体層22を有する
積層膜で、透明ガラス基板10側から第3の半導体層2
2、第2の半導体層20、第1の半導体層18が設けら
れている。第3の半導体層22は、ソース/ドレイン電
極30に接する領域に、n型化した第3の半導体層38
を有している。半導体層24上にはゲート絶縁膜16が
設けられ、ゲート絶縁膜上にはチャネル電流を制御する
ゲート電極12が設けられている。
【0061】以下に、本実施例による薄膜トランジスタ
の製造方法を図16及び図17を用いて説明する。ま
ず、透明ガラス基板10上に、ソース/ドレイン電極3
0および画素電極34となるITO膜を50nm程度ス
パッタ法により堆積し、リソグラフィー工程及びエッチ
ング工程を用いて、所望の位置にソース/ドレイン電極
30及び画素電極34となるパターンを形成する(図1
6(a))。なお、ITO膜は、例えば塩素系のエッチ
ング液により除去すればよい。
の製造方法を図16及び図17を用いて説明する。ま
ず、透明ガラス基板10上に、ソース/ドレイン電極3
0および画素電極34となるITO膜を50nm程度ス
パッタ法により堆積し、リソグラフィー工程及びエッチ
ング工程を用いて、所望の位置にソース/ドレイン電極
30及び画素電極34となるパターンを形成する(図1
6(a))。なお、ITO膜は、例えば塩素系のエッチ
ング液により除去すればよい。
【0062】レジスト14を除去した後、ITO膜をパ
ターニングしたガラス基板10を、PH3などのV族元
素を含有したプラズマガス中に曝す。これにより、Pな
どのV族元素はガラス基板10上のITO上部のみに選
択的に付着する(図16(b))。次いで、半導体層2
4の第3の半導体層22としてBを0.5%程度混入さ
せたp型α−Si膜を5nm程度、半導体層24の第2
の半導体層20としてBを0.1%程度混入させたp型
α−Ge膜を5nm程度、半導体層24の第1の半導体
層18として不純物を意図的には含まないi型α−Si
膜を10nm程度を連続で成膜し、3層構造の半導体層
24を構成する。
ターニングしたガラス基板10を、PH3などのV族元
素を含有したプラズマガス中に曝す。これにより、Pな
どのV族元素はガラス基板10上のITO上部のみに選
択的に付着する(図16(b))。次いで、半導体層2
4の第3の半導体層22としてBを0.5%程度混入さ
せたp型α−Si膜を5nm程度、半導体層24の第2
の半導体層20としてBを0.1%程度混入させたp型
α−Ge膜を5nm程度、半導体層24の第1の半導体
層18として不純物を意図的には含まないi型α−Si
膜を10nm程度を連続で成膜し、3層構造の半導体層
24を構成する。
【0063】次いで、ゲート絶縁膜16となるα−Si
Nx膜をP−CVD法により300nm程度成膜する。
更に、ゲート電極12としてAl膜を300nm程度成
膜する。なお、ITO膜上に付着したP原子は、第3の
半導体層のp型α−Si膜を成膜する際に膜中に取り込
まれ、ITO膜周辺部のp型α−Si膜22はn型化し
た第3の半導体層38となる。
Nx膜をP−CVD法により300nm程度成膜する。
更に、ゲート電極12としてAl膜を300nm程度成
膜する。なお、ITO膜上に付着したP原子は、第3の
半導体層のp型α−Si膜を成膜する際に膜中に取り込
まれ、ITO膜周辺部のp型α−Si膜22はn型化し
た第3の半導体層38となる。
【0064】このようにn型化した第3の半導体層38
は、電極となるITO膜に対してコンタクト層28と同
様の働きをもつので、コンタクト層28を設けずにコン
タクト特性を良好にすることができる(図16
(c))。なお、ITO膜上に付着させるP原子の量
は、V族原子を含むプラズマガス雰囲気に曝す時間など
の条件を変えることにより変化するので、P原子の付着
量を増加することにより第2の半導体層のp型α−Ge
膜や第1の半導体層のi型α−Si膜をn型化すること
もできる。
は、電極となるITO膜に対してコンタクト層28と同
様の働きをもつので、コンタクト層28を設けずにコン
タクト特性を良好にすることができる(図16
(c))。なお、ITO膜上に付着させるP原子の量
は、V族原子を含むプラズマガス雰囲気に曝す時間など
の条件を変えることにより変化するので、P原子の付着
量を増加することにより第2の半導体層のp型α−Ge
膜や第1の半導体層のi型α−Si膜をn型化すること
もできる。
【0065】次いで、リソグラフィー工程によりゲート
電極12及びデータバスライン32(図示せず)のレジ
ストパターンを形成し、エッチング工程によりゲート電
極12、ゲート絶縁膜16、半導体層24、コンタクト
層28を連続して加工する(図17)。なお、Al膜の
エッチングには例えば燐酸を含んだ水溶液を用い、ゲー
ト絶縁膜16及び3層構造の半導体層24は例えば弗素
系ガスを用いたRIE法により一括して除去すればよ
い。
電極12及びデータバスライン32(図示せず)のレジ
ストパターンを形成し、エッチング工程によりゲート電
極12、ゲート絶縁膜16、半導体層24、コンタクト
層28を連続して加工する(図17)。なお、Al膜の
エッチングには例えば燐酸を含んだ水溶液を用い、ゲー
ト絶縁膜16及び3層構造の半導体層24は例えば弗素
系ガスを用いたRIE法により一括して除去すればよ
い。
【0066】このように、本実施例によれば、パターニ
ングしたITO膜をもつガラス基板10をV族原子を含
むプラズマガス雰囲気に曝すことにより、選択的にp型
α−Si膜をn型化することができるので、コンタクト
層28を設けないでオフ状態でリーク電流が少なく、遮
光膜を必要としないスタガー型のTFTを製造すること
ができる。
ングしたITO膜をもつガラス基板10をV族原子を含
むプラズマガス雰囲気に曝すことにより、選択的にp型
α−Si膜をn型化することができるので、コンタクト
層28を設けないでオフ状態でリーク電流が少なく、遮
光膜を必要としないスタガー型のTFTを製造すること
ができる。
【0067】なお、上述した全ての実施例において、各
構成要素に対して適当な材質を選択して説明を行った
が、式(1)及び式(2)を満たす3層構造の半導体層
を用い、上述した原理に基づく効果が得られればよいの
で、選択する材料や膜厚は本実施例に限定されるもので
はない。また、上述した実施例における薄膜トランジス
タを用いて液晶表示装置を構成する際には、上記工程の
後、配向膜を形成し、所定の位置に透明電極を形成した
対向基板との間に液晶を封入するなどの工程を経て液晶
パネルとして完成させればよい。
構成要素に対して適当な材質を選択して説明を行った
が、式(1)及び式(2)を満たす3層構造の半導体層
を用い、上述した原理に基づく効果が得られればよいの
で、選択する材料や膜厚は本実施例に限定されるもので
はない。また、上述した実施例における薄膜トランジス
タを用いて液晶表示装置を構成する際には、上記工程の
後、配向膜を形成し、所定の位置に透明電極を形成した
対向基板との間に液晶を封入するなどの工程を経て液晶
パネルとして完成させればよい。
【0068】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、チャネル
を形成するための半導体層として、バンドギャップの狭
い材料をバンドギャップの広い2つの材料により挟んで
積層した積層体を用いたので、バックライトや外光によ
り生成した電子−ホール対の再結合確率を大幅に増加す
ることができ、電圧保持動作時のリーク電流を減少させ
ることが可能な薄膜トランジスタを製造することができ
る。
を形成するための半導体層として、バンドギャップの狭
い材料をバンドギャップの広い2つの材料により挟んで
積層した積層体を用いたので、バックライトや外光によ
り生成した電子−ホール対の再結合確率を大幅に増加す
ることができ、電圧保持動作時のリーク電流を減少させ
ることが可能な薄膜トランジスタを製造することができ
る。
【図1】本発明の第1の実施例による薄膜トランジスタ
の構造を説明する図である。
の構造を説明する図である。
【図2】本発明による薄膜トランジスタの構造を説明す
るためのエネルギーバンド図である。
るためのエネルギーバンド図である。
【図3】本発明の第1の実施例による薄膜トランジスタ
の製造方法を説明する図(その1)である。
の製造方法を説明する図(その1)である。
【図4】本発明の第1の実施例による薄膜トランジスタ
の製造方法を説明する図(その2)である。
の製造方法を説明する図(その2)である。
【図5】本発明の第2の実施例による薄膜トランジスタ
の構造を説明する図である。
の構造を説明する図である。
【図6】本発明の第2の実施例による薄膜トランジスタ
の製造方法を説明する図(その1)である。
の製造方法を説明する図(その1)である。
【図7】本発明の第2の実施例による薄膜トランジスタ
の製造方法を説明する図(その2)である。
の製造方法を説明する図(その2)である。
【図8】本発明の第2の実施例による薄膜トランジスタ
の製造方法を説明する図(その3)である。
の製造方法を説明する図(その3)である。
【図9】本発明の第2の実施例による薄膜トランジスタ
の製造方法を説明する図(その4)である。
の製造方法を説明する図(その4)である。
【図10】本発明の第3の実施例による薄膜トランジス
タの構造を説明する図である。
タの構造を説明する図である。
【図11】本発明の第3の実施例による薄膜トランジス
タの製造方法を説明する図(その1)である。
タの製造方法を説明する図(その1)である。
【図12】本発明の第3の実施例による薄膜トランジス
タの製造方法を説明する図(その2)である。
タの製造方法を説明する図(その2)である。
【図13】本発明の第4の実施例による薄膜トランジス
タの構造を説明する図である。
タの構造を説明する図である。
【図14】本発明の第4の実施例による薄膜トランジス
タの製造方法を説明する図である。
タの製造方法を説明する図である。
【図15】本発明の第5の実施例による薄膜トランジス
タの構造を説明する図である。
タの構造を説明する図である。
【図16】本発明の第5の実施例による薄膜トランジス
タの製造方法を説明する図(その1)である。
タの製造方法を説明する図(その1)である。
【図17】本発明の第5の実施例による薄膜トランジス
タの製造方法を説明する図(その2)である。
タの製造方法を説明する図(その2)である。
【図18】従来の薄膜トランジスタの構造を示す図であ
る。
る。
【図19】従来の薄膜トランジスタの動作を説明するた
めのエネルギーバンド図である。
めのエネルギーバンド図である。
10…透明ガラス基板 12…ゲート電極 14…レジスト 16…ゲート絶縁膜 18…第1の半導体層 20…第2の半導体層 22…第3の半導体層 24…半導体層 26…チャネル保護膜 28…コンタクト層 30…ソース/ドレイン電極 32…データバスライン 34…画素電極 36…i型化又はn型化した第3の半導体層 38…n型化した第3の半導体層 40…遮光膜 42…層間絶縁膜
Claims (16)
- 【請求項1】 チャネルを形成するための半導体層と、
前記半導体層の一方の面に所定の間隔を隔てて形成され
たソース電極及びドレイン電極と、前記半導体層の他方
の面に接するゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜を介し
て前記半導体層のチャネル形成を制御するゲート電極と
を、絶縁基板上に形成した薄膜トランジスタにおいて、 前記半導体層は、前記ゲート絶縁膜に接する第1の半導
体層と、前記第1の半導体層に接する第2の半導体層
と、前記第2の半導体層に接する第3の半導体層とを有
し、 前記第1の半導体層の価電子帯の上限エネルギーを
EV1、フェルミエネルギーをEf1、前記第2の半導体層
の伝導帯の下限エネルギーをEC2、価電子帯の上限エネ
ルギーをEV2、フェルミエネルギーをEf2、前記第3の
半導体層の伝導帯の下限エネルギーをEC3、フェルミエ
ネルギーをEf3として、|EC3−Ef3|が|EC2−Ef2
|より大きく、且つ|Ef1−EV1|が|Ef2−EV2|よ
り大きいことを特徴とする薄膜トランジスタ。 - 【請求項2】 請求項1記載の薄膜トランジスタにおい
て、 第1の半導体層の伝導帯の下限エネルギーをEC1、フェ
ルミエネルギーをEf1、前記第2の半導体層の伝導帯の
下限エネルギーをEC2、価電子帯の上限エネルギーをE
V2、フェルミエネルギーをEf2、前記第3の半導体層の
価電子帯の上限エネルギーをEV3、フェルミエネルギー
をEf3として、|EC1−Ef1|が|EC2−Ef2|とほぼ
等しく、且つ|Ef2−EV2|が|Ef3−EV3|とほぼ等
しいことを特徴とする薄膜トランジスタ。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の薄膜トランジス
タにおいて、 前記第1の半導体層はアモルファスシリコンにより形成
され、 前記第2の半導体層はp型アモルファスゲルマニウムに
より形成され、 前記第3の半導体層はp型アモルファスシリコンにより
形成されていることを特徴とする薄膜トランジスタ。 - 【請求項4】 請求項1または2記載の薄膜トランジス
タにおいて、 前記第1の半導体層はアモルファスシリコンにより形成
され、 前記第2の半導体層はp型アモルファスシリコンゲルマ
ニウムにより形成され、 前記第3の半導体層はp型アモルファスシリコンにより
形成されていることを特徴とする薄膜トランジスタ。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の薄膜
トランジスタにおいて、 前記半導体層の前記絶縁基板側に前記ゲート電極を設け
た逆スタガー構造であり、 前記半導体層と前記ソース電極及び前記ドレイン電極と
の間に挿入され、前記半導体層と前記ソース電極及び前
記ドレイン電極とを電気的に接続するためのコンタクト
層を更に有することを特徴とする薄膜トランジスタ。 - 【請求項6】 請求項5記載の薄膜トランジスタにおい
て、 前記半導体層は、前記コンタクト層が設けられた領域の
少なくとも一部分において膜厚が他の部分よりも薄いこ
とを特徴とする薄膜トランジスタ。 - 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の薄膜
トランジスタにおいて、 前記半導体層の前記絶縁基板側に前記ゲート電極を設け
た逆スタガー構造であり、 前記チャネル領域外の前記第3の半導体層は、前記第3
の半導体層の他の領域とは異なる導電型であることを特
徴とする薄膜トランジスタ。 - 【請求項8】 請求項1乃至4のいずれかに記載の薄膜
トランジスタにおいて、 前記ゲート電極の前記絶縁基板側に前記半導体層を設け
たスタガー構造であり、 前記半導体層と前記ソース電極及び前記ドレイン電極と
の間に挿入され、前記半導体層と前記ソース電極及び前
記ドレイン電極とを電気的に接続するためのコンタクト
層を更に有することを特徴とする薄膜トランジスタ。 - 【請求項9】 請求項1乃至4のいずれかに記載の薄膜
トランジスタにおいて、 前記ゲート電極の前記絶縁基板側に前記半導体層を設け
たスタガー構造であり、 前記ソース電極及び前記ドレイン電極が設けられた領域
の前記第3の半導体層は、前記第3の半導体層の他の領
域とは異なる導電型であり、 前記異なる導電型の領域において、前記第3の半導体層
と前記ソース電極、及び前記第3の半導体層と前記ドレ
イン電極が直に電気的に接続されていることを特徴とす
る薄膜トランジスタ。 - 【請求項10】 請求項1乃至4のいずれかに記載の薄
膜トランジスタの製造方法であって、 前記絶縁基板上に前記ゲート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極が形成された前記絶縁基板上に、前記ゲ
ート絶縁膜と前記第1の半導体層と前記第2の半導体層
と前記第3の半導体層とを連続して形成する工程と、 前記第3の半導体層上に絶縁膜を形成し、前記絶縁膜を
所定形状にパターニングしてチャネル領域を保護するチ
ャネル保護膜を形成する工程と、 前記第3の半導体層に電気的に接続する前記ソース電極
及び前記ドレイン電極を形成する工程とを有することを
特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項11】 請求項1乃至4のいずれかに記載の薄
膜トランジスタの製造方法であって、 前記絶縁基板上に前記ソース電極及び前記ドレイン電極
を形成する工程と、 前記ソース電極及び前記ドレイン電極が形成された前記
絶縁基板上に、前記第3の半導体層と前記第2の半導体
層と前記第1の半導体層と前記ゲート絶縁膜とを連続し
て形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上に前記ゲート電極を形成する工程と
を有することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方
法。 - 【請求項12】 請求項5記載の薄膜トランジスタの製
造方法であって、 前記絶縁基板上に前記ゲート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極が形成された前記絶縁基板上に、前記ゲ
ート絶縁膜と前記第1の半導体層と前記第2の半導体層
と前記第3の半導体層とを連続して形成する工程と、 前記第3の半導体層上に絶縁膜を形成し、前記絶縁膜を
所定形状にパターニングしてチャネル領域を保護するチ
ャネル保護膜を形成する工程と、 前記チャネル領域外の前記半導体層上にコンタクト層を
形成する工程と、 前記コンタクト層上に前記ソース電極及び前記ドレイン
電極を形成する工程とを有することを特徴とする薄膜ト
ランジスタの製造方法。 - 【請求項13】 請求項6記載の薄膜トランジスタの製
造方法であって、 前記絶縁基板上に前記ゲート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極が形成された前記絶縁基板上に、前記ゲ
ート絶縁膜と前記第1の半導体層と前記第2の半導体層
と前記第3の半導体層とを連続して形成する工程と、 前記第3の半導体層上に絶縁膜を形成し、前記絶縁膜を
所定形状にパターニングしてチャネル領域を保護するチ
ャネル保護膜を形成する工程と、 前記チャネル領域外の前記半導体層の膜厚が薄くなるよ
うに、前記半導体層を部分的にエッチング除去する工程
と、 前記チャネル領域外の前記半導体層上にコンタクト層を
形成する工程と、 前記コンタクト層上に前記ソース電極及び前記ドレイン
電極を形成する工程とを有することを特徴とする薄膜ト
ランジスタの製造方法。 - 【請求項14】 請求項7記載の薄膜トランジスタの製
造方法であって、 前記絶縁基板上に前記ゲート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極が形成された前記絶縁基板上に、前記ゲ
ート絶縁膜と前記第1の半導体層と前記第2の半導体層
と前記第3の半導体層とを連続して形成する工程と、 前記第3の半導体層上に絶縁膜を形成し、前記絶縁膜を
所定形状にパターニングしてチャネル領域を保護するチ
ャネル保護膜を形成する工程と、 前記チャネル領域外の前記半導体層に不純物を導入する
工程と、 前記チャネル領域外の前記半導体層上に前記ソース電極
及び前記ドレイン電極を形成する工程とを有することを
特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項15】 請求項8記載の薄膜トランジスタの製
造方法であって、 前記絶縁基板上に前記ソース電極及び前記ドレイン電極
を形成する工程と、 前記ソース電極及び前記ドレイン電極上に前記コンタク
ト層を形成する工程と、 前記コンタクト層が形成された前記絶縁基板上に、前記
第3の半導体層と前記第2の半導体層と前記第1の半導
体層と前記ゲート絶縁膜とを連続して形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上に前記ゲート電極を形成する工程と
を有することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方
法。 - 【請求項16】 請求項9記載の薄膜トランジスタの製
造方法であって、 前記絶縁基板上に前記ソース電極及び前記ドレイン電極
を形成する工程と、 前記ソース電極及び前記ドレイン電極に不純物を付着す
る工程と、 前記ソース電極及び前記ドレイン電極が形成された前記
絶縁基板上に、前記第3の半導体層と前記第2の半導体
層と前記第1の半導体層と前記ゲート絶縁膜とを連続し
て形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上に前記ゲート電極を形成する工程と
を有することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10636794A JPH07321325A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | 薄膜トランジスタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10636794A JPH07321325A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | 薄膜トランジスタ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07321325A true JPH07321325A (ja) | 1995-12-08 |
Family
ID=14431761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10636794A Withdrawn JPH07321325A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | 薄膜トランジスタ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07321325A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011013417A1 (ja) * | 2009-07-30 | 2011-02-03 | シャープ株式会社 | 薄膜トランジスタおよびその製造方法 |
WO2012172746A1 (en) * | 2011-06-17 | 2012-12-20 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device and method for manufacturing the same |
-
1994
- 1994-05-20 JP JP10636794A patent/JPH07321325A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011013417A1 (ja) * | 2009-07-30 | 2011-02-03 | シャープ株式会社 | 薄膜トランジスタおよびその製造方法 |
US8558232B2 (en) | 2009-07-30 | 2013-10-15 | Sharp Kabushiki Kaisha | Thin film transistor and method for manufacturing the same |
WO2012172746A1 (en) * | 2011-06-17 | 2012-12-20 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device and method for manufacturing the same |
JP2013021313A (ja) * | 2011-06-17 | 2013-01-31 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置の作製方法及び半導体装置 |
US9076874B2 (en) | 2011-06-17 | 2015-07-07 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device and method for manufacturing the same |
US9548397B2 (en) | 2011-06-17 | 2017-01-17 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device and method for manufacturing the same |
US9768307B2 (en) | 2011-06-17 | 2017-09-19 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device and method for manufacturing the same |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010731 |