JPH07321000A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JPH07321000A
JPH07321000A JP10667994A JP10667994A JPH07321000A JP H07321000 A JPH07321000 A JP H07321000A JP 10667994 A JP10667994 A JP 10667994A JP 10667994 A JP10667994 A JP 10667994A JP H07321000 A JPH07321000 A JP H07321000A
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JP
Japan
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substrate
gas
processing apparatus
ionizer
air flow
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JP10667994A
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English (en)
Inventor
Koji Kizaki
幸治 木▲崎▼
Hiroyuki Kitazawa
裕之 北澤
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクトな構成で基板の静電気を良好に中
和することができる基板処理装置を提供すること。 【構成】 イオナイザ81は、リフトピン6に保持され
た基板10の表面にほぼ平行な方向にイオン化された気
体を吐出する。偏向板82aは、イオナイザ81から吐
出された気体の気流を基板10の表面側に偏向する。こ
のため、イオナイザ81から偏向板82aまでの距離と
偏向板82aから基板10表面までの距離を適宜調節す
ることにより、イオナイザ81から吐出された気体の気
流が偏向板82aで偏向されて基板10表面に到達する
までの距離を十分大きくしてプラスイオンとマイナスイ
オンとを均一に拡散させることができ、基板10表面の
不均一な帯電状態の発生を防止して基板表面の良好な中
和を達成することができる。すなわち、基板処理装置の
縦寸法を小さくして基板処理装置全体の小型化を図るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば液晶表示パネ
ル用のガラス基板、半導体ウエハ、半導体製造用のマス
ク基板(以下、単に「基板」という)をプレート、チャ
ックなどの基板保持部材上に保持しつつ、この基板に加
熱、冷却、レジスト塗布、密着強化剤の塗布処理、洗
浄、現像などの所定の処理を施す基板処理装置に関し、
特に処理終了後に基板を基板保持部材から剥離する際の
剥離帯電を効果的に防止する基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コータ、デベロッパ、オーブンな
どの基板処理装置からなる半導体もしくは液晶製造装置
が収容されるクリーンルーム内において、基板を汚染す
る原因となるパーティクルの浮遊を防止するために、ダ
ウンフローを常に供給することが知られている。このよ
うな製造装置においては、基板をコータ、オーブン、デ
ベロッパなどの各基板処理装置に順次搬送して各処理を
連続的に行うように構成されているが、各基板処理装置
のチャンバ内において基板を保持するチャックもしくは
プレートから基板を離間させる際に基板が静電気を帯び
て帯電してしまう。この剥離帯電は基板を搬送する搬送
ロボットの誤動作や故障を発生させる原因となるととも
に、基板の汚染や、基板表面に形成された素子の破壊を
生じる原因となる。そこで、この剥離帯電を防止するた
めに、特開平2−148827号公報においては、ダウ
ンフロー中にイオン発生器を配置して基板表面の静電気
を中和する装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ダウンフロ
ー中に配置するイオン発生器として向かい合った1組の
バーを有するとともに各バーに多数のエミッタが埋め込
まれており、各バーのエミッタにそれぞれ正,負の直流
電圧を印加して各バーのエミッタから正イオン及び負イ
オンをそれぞれ発生させるDCタイプのイオナイザを用
いた場合、プラスイオンとマイナスイオンとがそれぞれ
異なる電極から発生し、ダウンフローにそって静電気の
発生する基板側に供給されるが、両イオンを均一に拡散
させることなく基板に供給されることがあり、その結
果、基板全体が中和されず、基板の表面内に局部的な帯
電領域の散在する不均一な帯電状態が発生してしまうこ
とがある。このような中和不良を防止するためには、表
面基板からイオン発生器を十分に離して両イオンを均一
に拡散させれば良いが、このようなイオン発生器の配置
によって装置自体が大型化するという問題があった。
【0004】そこで、この発明は、コンパクトな構成で
基板の静電気を良好に中和することができる基板処理装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明の請求項1の基板処理装置は、基板に所定
の処理を行う基板処理装置であって、基板を保持する基
板保持手段と、基板保持手段に保持された基板の表面に
ほぼ平行な方向にイオン化された気体を吐出する気体吐
出手段と、気体吐出手段から吐出された気体の気流を基
板の表面側に偏向する気流偏向手段とを備えることを特
徴とする。
【0006】また、請求項2の基板処理装置は、請求項
1の装置において、気流偏向手段が樹脂からなることを
特徴とする。
【0007】また、請求項3の基板処理装置は、請求項
1の装置において、気体吐出手段が、基板保持手段に保
持された基板の互いに対向する両外周縁側から前記基板
の表面中央部の上方空間に向けて気体を吐出するととも
に、気流偏向手段が、前記上方空間に配置されているこ
とを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1の基板処理装置では、基板保持手段に
保持された基板の表面にほぼ平行な方向にイオン化され
た気体を吐出する気体吐出手段と、気体吐出手段から吐
出された気体の気流を基板の表面側に偏向する気流偏向
手段とを備えるので、気体吐出手段から気流偏向手段ま
での距離と気流偏向手段から基板表面までの距離を適宜
調節することにより、気体吐出手段から吐出された気体
の気流が気流偏向手段で偏向されて基板表面に到達する
までの距離を十分大きくしてプラスイオンとマイナスイ
オンとを均一に拡散させることができ、基板表面の不均
一な帯電状態の発生を防止して基板表面の良好な中和を
達成することができる。したがって、基板処理装置の縦
寸法を小さくして基板処理装置全体の小型化を図ること
ができる。
【0009】請求項2の基板処理装置では、気流偏向手
段が樹脂からなるので、この気流偏向手段自体の導電性
を低くすることができ、気体吐出手段から吐出された気
体中のイオンが基板表面に到達するまでの経路で中和さ
れる損失を低減して、基板表面の良好な中和を達成する
ことができる。
【0010】請求項3の基板処理装置では、気体吐出手
段が基板の互いに対向する両外周縁側から当該基板の表
面中央部の上方空間に向けて気体を吐出し、気流偏向手
段が前記上方空間に配置されているので、比較的基板が
大きな場合にも、基板の両外周縁側からの供給によって
基板表面全体の良好な中和を達成することができる。
【0011】
【実施例】図1は、第1実施例の基板処理装置の構造を
示す側方断面図である。この基板処理装置は、処理すべ
き角形の基板10に所定の熱処理を行うための装置であ
る。この基板処理装置のチャンバ2内には、基板10の
加熱用のホットプレート4が配置されている。このホッ
トプレート4には、基板10の搬入及び搬出時に基板1
0を支持しつつ上下動するリフトピン6と、基板10の
固定保持用の真空吸引孔(図示を省略)とが設けられて
いる。
【0012】ホットプレート4上方の基板10の上方空
間には、側方から延びるイオン供給装置8が配置されて
いる。このイオン供給装置8は、イオン化した気体を基
板10の表面とほぼ平行、つまり横方向に吐出するイオ
ナイザ81と、このイオナイザ81からのイオン化した
気体の気流を図面下向き(すなわち、基板10の表面
側)に偏向して基板10の表面に供給する気流調整装置
82とを備える。イオナイザ81は、一対の正・負のエ
ミッタに交互に直流電圧を所定の時間間隔で印加して各
エミッタから交互にそれぞれ正・負のイオンを発生させ
るとともに、この各エミッタの周囲に気体を吹き付けて
イオン化された気体を所定の方向に吹き出すパルスDC
タイプである。
【0013】イオナイザ81には、窒素ガス、あるいは
純水や不純物を含まない空気が加圧状態で供給される。
このような窒素ガスあるいは空気は、吐出口81aから
横方向に噴出される際に、これに設けられた電極の放電
によってイオン化される。
【0014】気流調整装置82は、導電性の低い樹脂製
の材料から組み立てられており、イオナイザ81からの
イオン化した気体の気流を下方すなわち基板10の表面
に向ける3枚の偏向板82aと、この偏向板82aを支
持する支持板82bと、イオナイザ81からのイオン化
した気体の気流が上方に逸れないようにガイドするカバ
ー82cとを備える。なお、本実施例では気流調整装置
82にカバー82cが設けられているが、このカバー8
2cを無くしてチャンバ2の天板によってその機能を行
わせるように構成しても良い。
【0015】図2は、図1の装置に組み込まれるイオン
供給装置8の構造を示す平面図である。イオナイザ81
は、気流調整装置82の中間支持部材83に固定されて
いる。この中間支持部材83には、一対の開口83aが
形成されていて、これらの開口83aには、イオナイザ
81の一対の吐出口81aがはめ込まれいる。中間支持
部材83の両端には、一対の側方支持部材84が固定さ
れている。これら一対の側方支持部材84によって、3
枚の偏向板82aをイオナイザ81からのイオン化した
気流に対して垂直な方向(図面の上下方向)に支持す
る。各偏向板82aは、気流の向きを基板側(図面の紙
面に垂直な方向)に変える働きを有する細長い板状部材
と、この板状部材の両端に設けられこれを固定等するた
めの支持具とを備える。各偏向板82aは、その傾角を
変更することにより、イオン化した気体の気流が基板1
0の表面に当たる角度を適宜調節することができる。
【0016】以下、第1実施例の基板処理装置の動作に
ついて説明する。まず、ホットプレート4のリフトピン
6を上昇させる。次に、図示しない搬入ロボットによっ
てチャンバ2内に基板10を搬入して、リフトピン6上
に載置した後、ホットプレート4上に基板10を降下さ
せる。基板10をホットプレート4に吸着させた後、所
定温度及び所定時間の熱処理を施す。この熱処理の終了
後、基板10の吸着を解除して、基板10をホットプレ
ート4の上方にリフトアップするが、このリフトアップ
の直前からイオナイザ81を動作させる。すなわち、熱
処理の終了後からイオナイザ81を動作させて、イオン
化した気体を基板10の表面に沿った横方向に吐出させ
る。イオナイザ81から吐出されたイオン化した気体の
気流は、気流調整装置82の偏向板82aによって基板
10の表面側に偏向される。この結果、イオン化した気
体が基板10の表面に当り、基板10の表面の除電処理
が行われる。イオナイザ81を動作させて所定時間以上
経過した後、イオナイザ81の動作を停止して、基板1
0をチャンバ2外に搬出する。
【0017】この際、チャンバ2内の基板10を載置す
べき位置の側方にイオナイザ81を配置してイオン化し
た気流を横方向に吐出させるとともに、このイオン化し
た気流を偏向板82aによって基板10の表面に垂直な
方向側に向けるので、イオン供給装置8の縦寸法を小さ
くすることができ、基板処理装置全体の小型化を図るこ
とができる。具体的には、基板10の上方にイオン供給
装置8を配置してイオン化した気流を直接上方から当て
る従来型の装置の場合、基板表面からイオン供給装置ま
での縦方向の寸法が300mm程度であるのに対し、第
1実施例の場合、基板10表面からイオン供給装置8ま
での縦方向の寸法が100mm程度まで短縮される。し
かも、この場合、イオナイザ81の吐出口81aから偏
向板82aを経て基板10の表面に至るまでの気流の経
路を所定以上の長さに維持したままにできるので、プラ
スイオンとマイナスイオンとを均一に拡散させることが
でき、基板10の表面に混合したイオンを均一に供給す
ることができる。したがって、基板10の剥離に際して
不均一な帯電状態の発生を防止し、基板10の表面の良
好な中和を達成することができる。
【0018】図3は、第2実施例の基板処理装置の構造
を示す側面図である。この基板処理装置は、第1実施例
の基板処理装置の変形例であるので、同一部分について
は同一の符号を付して説明を省略する。この場合、処理
すべき基板が比較的大きいので、基板10表面の上方空
間に左右一対のイオン供給装置8を並設して基板10表
面にイオンを均等に供給することとしている。なお、図
面の前後方向にも一対のイオン供給装置8を並設してあ
るので、合計4個のイオン供給装置8によって基板10
表面の除電処理が行われる。
【0019】第2実施例の装置では、基板10の両外周
縁側に配置された一対のイオナイザ81が、基板10の
両外周縁側から表面中央の上方空間に向けてイオン化気
流を供給し、当該上方空間に配置された偏向板82aが
イオン化気流を基板10表面の全体にほぼ均等に当てる
ので、比較的大きな基板10の除電処理を行う場合に
も、基板10の表面全体を良好に中和することができ
る。
【0020】図4は、第3実施例の基板処理装置の構造
を示す側面図である。この基板処理装置は、処理すべき
角形の基板10にレジスト等の塗布液を塗布するための
装置であり、半密閉式のスピンコータ部200と、この
スピンコータ部200を挟むように設けられた一対の端
縁洗浄兼イオン供給用の搬出前処理部300とを備え
る。
【0021】スピンコータ部200は、内部に塗布処理
空間を形成する開閉自在の外囲容器250と、この外囲
容器250内に設けられ、基板10を保持した状態で回
転する昇降自在の基板回転保持機構260と、基板10
上に塗布液を供給する塗布液供給機構(図示を省略)と
を備える。
【0022】外囲容器250は、偏平な円盤状の容器本
体251と、この容器本体251の上部開口に開閉自在
に取り付けられた上蓋252とを備える。容器本体25
1の下面には、回転塗布時に飛散した余剰の塗布液を排
出するためのドレン253等が形成されている。
【0023】上蓋252の下方には、上下方向のみ上蓋
252とともに連動し、独立して回転変位可能な上部回
転板270がある。この上部回転板270は、上蓋25
2が閉状態にあるとき、基板10の上面に近接した状態
で、基板回転保持機構260の回転保持板262と係合
し、基板10とともに回転する。
【0024】基板回転保持機構260の回転保持板26
2は、駆動機構263に連結され、水平面内で回転す
る。基板10を水平状態に支持するチャック264も、
駆動機構263に連結され、回転保持板262とともに
水平面内で回転する。
【0025】搬出前処理部300は、基板10の中心点
を挟んで対向する位置に一対設けられている。この搬出
前処理部300は、基板10の端縁洗浄用の溶液吐出装
置350と、基板10の剥離帯電防止用のイオン供給装
置380と、これらの溶液吐出装置350及びイオン供
給装置380を基板10表面に平行な水平面内で進退移
動させるリンク機構370とを備える。
【0026】左右の各溶液吐出装置350には、一対の
吐出ノズル351が設けられており、これら一対の吐出
ノズル351は、基板10の両端(図面の左右側端)の
長さよりも若干長めに形成されている。一対の吐出ノズ
ル351は、基板10の両端位置まで移動して基板10
の端縁を上下から挟み、この端縁に溶剤を吐出してここ
を洗浄する。洗浄後の溶剤は、溶剤排出流路353側に
吸引排出される。
【0027】イオン供給装置380は、図3に示す第2
実施例の装置で用いたイオン供給装置8とほぼ同一のも
ので、溶液吐出装置350に一体的に固設されている。
各イオン供給装置380は、イオン化した気体を横方向
に吐出するイオナイザ381と、このイオナイザ381
からのイオン化した気体の気流を基板10の表面側に偏
向して供給する3枚の偏向板382とを備える。
【0028】左右の各リンク機構370は、支持フレー
ム390に設けられたモータ371側に連結されるリン
ク棒372と溶液吐出装置350側に連結されるリンク
棒373とを一組として、図面前後方向に2組配置され
ている。モータ371側に連結される一対のリンク棒3
72が同形のギヤ(図示省略)の噛合によって同一角度
で開閉するようになっているので、各リンク機構370
の屈伸によって、各溶液吐出装置350は、基板10の
両端(図面の左右側端)に平行な状態を保ってこれに垂
直な方向(図面の左右方向)に進退する。なお、図示を
省略してあるが、モータ371及びリンク機構370
は、これらを図面の前後方向に往復動させる揺動機構を
備え、溶液吐出装置350及びイオン供給装置380を
基板10の端縁に沿って往復動させる。
【0029】以下、第3実施例の基板処理装置の動作に
ついて説明する。まず、上蓋252を上限位置まで上昇
させた後、チャック264も上限位置まで上昇させる。
次に、図示しない搬入ロボットによって基板10をチャ
ック264上に移動させた後、この基板を吸引吸着す
る。次に、チャック264を下限位置まで下降して基板
10上に所定の塗布液を滴下する。上蓋252を下降さ
せて容器本体251を密閉した後、チャック264とと
もに基板10を回転させて、塗布液の薄膜を基板10の
表面全体に塗布する。
【0030】次に、上蓋252を上昇させ、チャック2
64とともに基板10を上昇させて、一対の搬出前処理
部300の各モータ371を駆動し、溶液吐出装置35
0の上下一対の吐出ノズル351が基板10の端縁を挟
み込む位置までこの溶液吐出装置350を移動させる。
この状態で、溶剤排出流路353を負圧に保って吐出ノ
ズル351から溶剤を吐出する。所定時間の溶剤吐出に
よって基板10の端縁は洗浄される。次に、基板10を
90゜回転して、上記と同様の操作によって基板10の
端縁を洗浄する。この結果、角形の基板の全周が洗浄さ
れる。
【0031】次に、一対の搬出前処理部300をほぼそ
の位置に保ったままで、イオン供給装置380を動作さ
せる。すなわち、イオナイザ381を動作させて、イオ
ン化した気体を基板10の表面に沿った横方向に吐出さ
せる。イオナイザ381から吐出されたイオン化した気
体の気流は、偏向板382によって基板10の表面側に
偏向される。この結果、イオン化した気体が基板10の
表面に当り、基板10の表面の除電処理が行われる。こ
の際、搬出前処理部300とともにイオン供給装置38
0を図面の前後及び左右方向に揺動させて、より均一な
除電を図ることができる。なお、この除電中に、チャッ
ク264の吸着を解除する。イオン供給装置380を動
作させて所定時間以上経過した後、イオナイザ381の
動作を停止して、搬出前処理部300を容器本体251
上方から側方に待避させる。
【0032】最後に、図示しない搬送ロボットによっ
て、基板10を搬出する。なお、本実施例ではイオン供
給装置380と溶液吐出装置350の吐出ノズル351
とを一体的に移動されるように構成されているが、この
発明はこの構成に限定されるものではなく、例えばイオ
ン供給装置380は装置の固定部に固定される構成でも
良い。
【0033】以上、実施例に即してこの発明を説明した
が、この発明は、上記実施例に限定されるものではな
い。例えば、気流調整装置82を構成する偏向板82a
等として、樹脂以外の金属等も使用できる。ただし、導
電性の高い材料では、イオンの損失が増加する可能性が
あるので、電気的に接地されていない状態が望ましい。
【0034】また、上記実施例では、ホットプレートや
スピンコータを含む処理装置についてのみ説明したが、
クールプレート、スクラバ、コータ、デベロッパ等を含
む基板処理装置にも上記のようなイオン供給装置8を組
み込むことができる。
【0035】また、上記実施例では、パルスDCタイプ
のイオナイザを用いたが、単なるDCタイプのイオナイ
ザも使用可能である。さらに、接地されたグリッドの中
央にエミッタが配置されそのエミッタに交流電圧を印加
してグリッドとエミッタとの間の空気をイオン化するA
Cタイプのイオナイザであっても、その電極の間隔が大
きいものについては、イオンが一様に基板に到達しにく
くなり、中和の不均一が生じる可能性があるので、基板
10までの距離を所定以上に保つ必要を生じる。したが
って、ACタイプのイオナイザを用いる場合にも、気流
調整装置82の偏向板82aを介在させることによっ
て、基板処理装置を小型化することができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1の基板処理装置では、気体吐出
手段から吐出された気体の気流を基板の表面側に偏向す
る気流偏向手段を備えるので、気体吐出手段から気流偏
向手段までの距離と気流偏向手段から基板表面までの距
離を適宜調節することにより、気体吐出手段から吐出さ
れた気体の気流が気流偏向手段で偏向されて基板表面に
到達するまでの距離を十分大きくしてプラスイオンとマ
イナスイオンとを十分に混合させることができ、基板表
面の不均一な帯電状態の発生を防止して基板表面の良好
な中和を達成することができる。したがって、基板処理
装置の縦寸法を小さくして基板処理装置全体の小型化を
図ることができる。
【0037】請求項2の基板処理装置では、気流偏向手
段が樹脂からなるので、この気流偏向手段自体の導電性
を低くすることができ、気体吐出手段から吐出された気
体中のイオンが基板表面に到達するまでの経路で中和に
よる損失を低減して、基板表面の良好で迅速な中和を達
成することができる。
【0038】請求項3の基板処理装置によれば、気体吐
出手段が基板の互いに対向する両外周縁側から前記基板
の表面中央部の上方空間に向けて気体を吐出し、気流偏
向手段が前記上方空間に配置されているので、比較的基
板が大きな場合にも、基板の両側からの供給によって基
板表面全体の良好な中和を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の基板処理装置の側面図である。
【図2】第1実施例の基板処理装置の要部の平面図であ
る。
【図3】第3実施例の基板処理装置の側面図である。
【図4】第3実施例の基板処理装置の側面図である。
【符号の説明】
8、380 イオン供給装置 10 基板 81 イオナイザ 82 気流調整装置 82a、382 偏向板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に所定の処理を行う基板処理装置で
    あって、 基板を保持する基板保持手段と、 前記基板保持手段に保持された基板の表面にほぼ平行な
    方向にイオン化された気体を吐出する気体吐出手段と、 前記気体吐出手段から吐出された気体の気流を基板の表
    面側に偏向する気流偏向手段と、を備えることを特徴と
    する基板処理装置。
  2. 【請求項2】 前記気流偏向手段は、樹脂からなること
    を特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 【請求項3】 前記気体吐出手段は、前記基板保持手段
    に保持された基板の互いに対向する両外周縁側から前記
    基板の表面中央部の上方空間に向けて気体を吐出すると
    ともに、前記気流偏向手段は、前記上方空間に配置され
    ていることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
JP10667994A 1994-05-20 1994-05-20 基板処理装置 Pending JPH07321000A (ja)

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JP2009081421A (ja) * 2007-09-05 2009-04-16 Asml Netherlands Bv インプリントリソグラフィ
CN113391521A (zh) * 2020-03-13 2021-09-14 长鑫存储技术有限公司 曝光机及曝光方法

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