JP2010277913A - 除電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被除電部材の除電を十分かつ確実に行うことができ、静電気放電による被除電部材の静電破壊を確実に防止することができる除電部材を提供することを目的とする。
【解決手段】除電装置1は、液晶表示パネル2を搬送するための搬送部3と、搬送部3から延設されるとともに、搬送された液晶表示パネル2を載置するための載置部5と、搬送部3及び載置部5に対向して設けられるとともに、液晶表示パネル2へ向けてイオンを含有するエア9を噴出することにより、液晶表示パネル2の除電を行うイオナイザ4とを備えている。そして、イオナイザ4は、搬送されている液晶表示パネル2の除電を行った後に、載置部5に載置された液晶表示パネル2の除電を行う。
【選択図】図1
【解決手段】除電装置1は、液晶表示パネル2を搬送するための搬送部3と、搬送部3から延設されるとともに、搬送された液晶表示パネル2を載置するための載置部5と、搬送部3及び載置部5に対向して設けられるとともに、液晶表示パネル2へ向けてイオンを含有するエア9を噴出することにより、液晶表示パネル2の除電を行うイオナイザ4とを備えている。そして、イオナイザ4は、搬送されている液晶表示パネル2の除電を行った後に、載置部5に載置された液晶表示パネル2の除電を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、液晶表示パネル、実装基板、シリコンウェハ、その他の電子部品の製造時において、静電気を除去するために使用されるイオナイザを備える除電装置に関するものである。
一般に、液晶基板や液晶表示パネル等を製造する際には、液晶表示パネル等が帯電していると静電破壊を起こすことがあるため、液晶表示パネル等の静電気対策が施される。そして、そのような静電気対策の一つとして、液晶表示パネル等に帯電した電荷を除電するためのイオナイザが使用される。
このイオナイザとしては、交流式(AC式)イオナイザと直流式(DC式)イオナイザに大別することができる。一般に、AC式イオナイザは、ケーシングと、このケーシングに取付けられたイオンを放出するための放電針と、放電針102に高電圧を印加するための高圧電源と、被除電物に向けてガスを吹付けるためのノズルとを備えている。そして、AC式イオナイザにおいては、高圧電源により放電針に高圧が印加されると放電針からイオンが放出され、放出されたイオンはケーシングの下方に配置された液晶表示パネルなどの被除電部材に照射されて、被除電部材の除電が行われる構成となっている。
また、DC式イオナイザは、ケーシングと、このケーシングに取付けられたイオンを放出するための放電針と、放電針に高電圧を印加するための高圧電源とを備えている。また、DC式イオナイザでは、放電針は、一方が正電極針であり、他方が負電極針に設定されている。そして、DC式イオナイザにおいても、上述のAC式イオナイザと同様に、高圧電源により放電針に高圧が印加されると、放電針からイオンが放出され、放出されたイオンはケーシングの下方に配置された被除電部材に照射されて、被除電部材の除電が行われる構成となっている。
また、このようなイオナイザを備えた種々の除電装置が提案されている。より具体的には、例えば、被除電部材を搬送するコンベアと,コンベアで搬送される被除電部材に気流を吹き付ける送風手段と,送風手段から吹き出された気流中にイオンを発生させるべく送風手段とコンベアとの間に配置されたイオナイザとを備え、送風手段の吹き出し面に,スリット状の開口部を有する多孔の気流制御板を取り付けた除電装置が開示されている。
そして、この除電装置においては,コンベアによって被除電部材を搬送しながら,送風手段から清浄な気流を吹き出し,イオナイザによって発生させたイオンを気流に乗せてコンベアで搬送される被除電部材に当てることにより被除電部材の静電気を中和させる。その際,送風手段からから吹き出された気流を気流制御板に設けたスリット状の開口部に通過させることによって,気流を早くすることができ,イオナイザで発生させたイオンを早い気流に乗せて被除電部材に当てることにより,除電時間の短縮化を図ることができると記載されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上記従来の除電装置においては、被除電部材を搬送させながら、イオナイザにより、被除電部材の除電処理を行う構成としているため、除電処理時間が短く(1〜2秒)なる。従って、被除電部材の除電を十分に行うことが困難であるため、例えば、液晶表示パネル等の被除電部材の帯電電位を0Vにすることができず、液晶表示パネルに形成されたTFT素子等の静電気放電による静電破壊を防止することが困難であるという問題があった。
そこで、本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、被除電部材の除電を十分かつ確実に行うことができ、静電気放電による被除電部材の静電破壊を確実に防止することができる除電部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、被除電部材を搬送するための搬送部と、搬送部から延設されるとともに、搬送された被除電部材を載置するための載置部と、搬送部及び載置部に対向して設けられるとともに、被除電部材へ向けてイオンを含有するエアを噴出することにより、被除電部材の除電を行うイオナイザとを備え、イオナイザは、搬送されている被除電部材の除電を行った後に、載置部に載置された被除電部材の除電を行うことを特徴とする除電装置である。
同構成によれば、イオナイザにより、搬送されている被除電部材の除電を行った後に、載置部に載置された被除電部材の除電を行う構成としているため、被除電部材の除電を十分かつ確実に行うことが可能になる。従って、例えば、液晶表示パネル等の被除電部材の帯電電位を0Vにすることが可能になるため、液晶表示パネルに形成されたTFT素子等の静電気放電による静電破壊を確実に防止することが可能になる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の除電装置であって、イオナイザが可動自在に支持されていることを特徴とする。
同構成によれば、複数のイオナイザを設けることなく、1個のイオナイザにより、載置部に載置された被除電部材の除電を十分かつ確実に行うことが可能になる。従って、コストアップを抑制して、液晶表示パネルに形成されたTFT素子等静電気放電による静電破壊を確実に防止することが可能になる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の除電装置であって、イオナイザが、被除電部材に対して略平行となるように配置されているとともに、イオナイザの長手方向における中心軸を中心に回動自在に支持されていることを特徴とする。
同構成によれば、簡単な構成で、コストアップを抑制して、液晶表示パネルに形成されたTFT素子等静電気放電による静電破壊を確実に防止することが可能になる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の除電装置であって、イオナイザに、エアの風向を偏向させる偏向板が可動自在に設けられていることを特徴とする。
同構成によれば、複数のイオナイザを設けることなく、1個のイオナイザにより、載置部に載置された被除電部材の除電を十分かつ確実に行うことが可能になる。従って、コストアップを抑制して、液晶表示パネルに形成されたTFT素子等静電気放電による静電破壊を確実に防止することが可能になる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の除電装置であって、エアの量を調節するためのエア量調節部を更に備えることを特徴とする。
同構成によれば、イオナイザと被除電部材の被除電領域との距離に依存することなく、イオンとを含むエアを、被除電部材に確実に到達させることが可能になる。従って、イオナイザによる除電効果をより一層確実に発揮させることが可能になる。
また、本発明の請求項1〜請求項5に記載の除電装置は、被除電部材の静電気放電による静電破壊を確実に防止することが可能になるという優れた特性を備えている。従って、請求項6に記載の発明のように、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の除電装置であって、被除電部材が液晶表示パネルである場合に、特に好適に使用される。
本発明によれば、被除電部材の静電気放電による静電破壊を確実に防止することが可能になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る除電装置の全体構成を示す概略図であり、図2は本発明の実施形態に係る除電装置により除電される液晶表示パネルを示す断面図である。また、図3は、本発明の実施形態に係る除電装置におけるイオナイザの外観構成を示す斜視図であり、図4は、図3のA−A断面図である。なお、本実施形態においては、除電装置により除電される被除電部材として、液晶表示パネルを例に挙げて説明する。
図1に示すように、除電装置1は、被除電部材である液晶表示パネル2を搬送するための搬送部3と、液晶表示パネル2の静電気を除去するためのイオナイザ4と、搬送部3から延設されるとともに、搬送された液晶表示パネル2が載置される載置部5とを備えている。
搬送部3としては、例えば、搬送ベルトが使用され、処理対象部としての液晶表示パネル2が搬送部3に載置されると、搬送部3により、液晶表示パネル2は、図1に示す矢印Xの方向にベルトコンベア式に搬送され、最終的には、図1に示すように、載置部5上に載置される構成となっている。なお、搬送部3は、液晶表示パネル2を搬送できるものであれば、特に限定されず、搬送ベルトの代わりに、搬送コロ等を使用する構成としても良い。
また、本実施形態に係る除電装置1により除電される液晶表示パネル2は、図2に示すように、第1基板であるTFT基板24と、TFT基板24に対向して配置された第2基板であるCF基板25と、TFT基板24及びCF基板25の間に設けられた表示媒体層である液晶層26と、TFT基板24及びCF基板25を互いに接着するとともに液晶層26を封入するために枠状に設けられたシール材27とを備えている。
このシール材27は、液晶層26を周回するように形成されており、TFT基板24とCF基板25は、このシール材27を介して相互に貼り合わされている。
また、CF基板25は、液晶層26を介して、TFT基板24と対向するように表示用光の出射側に設けられている。
TFT基板24は、不図示のガラス基板と、ガラス基板上に形成されたそれぞれ不図示のゲート電極、ソース電極及びドレイン電極等のTFT素子、絶縁層、画素電極及び配向膜等で構成されている。
CF基板25は、例えば、不図示のガラス基板と、ガラス基板上に格子状及び遮光部として枠状に設けられたブラックマトリクス(不図示)と、ブラックマトリクスの各格子間にそれぞれ設けられ、各画素に対して設けられた複数種の着色層(即ち、赤色層R、緑色層G、および青色層B)を含むカラーフィルタ(不図示)と、ブラックマトリクス及びカラーフィルタを覆うように設けられた共通電極(不図示)と、共通電極上に柱状に設けられたフォトスペーサ(不図示)と、共通電極を覆うように設けられた配向膜(不図示)とを備えている。
液晶層26は、例えば、電気光学特性を有するネマチックの液晶材料などにより構成されている。
イオナイザ4は、搬送部3及び載置部5に対向して設けられるとともに、液晶表示パネル2の静電気を除去するためのものであり、本実施形態においては、AC式のものが使用される。このイオナイザ4は、図3、図4に示すように、ケーシング6と、放電針7と、ノズル構造を有するとともに、放電針を保護するためのキャップ8とを備えている。なお、図1に示すように、イオナイザ4には、当該イオナイザ4の放電針7に高電圧を印加するための交流の高圧電源21が接続されている。
ケーシング6は、例えば、合成樹脂または金属等により形成されている。放電針7は、ケーシング1に取付けられるとともに、イオンを放出するために針状となっている。キャップ8は、当該キャップ8に形成された噴出口8aから液晶表示パネル2に向けてエア(N2ガス)を吹付けるとともに、放電針7から交互に放出される陽イオンと陰イオンとを放電針2から直ちに遠ざけて、放電針7の近傍で陽イオンと陰イオンとが中和するのを防止するものである。
そして、このようなAC式のイオナイザ4においては、交流の高圧電源21により放電針7に高電圧が印加されると、放電針2からは、陽イオンと陰イオンとが交互に放出される。そして、放出された陽イオンと陰イオンとは、イオナイザ4に供給されたエアに混合されるとともに、陽イオンと陰イオンとを含有するエア9が、被除電部材である液晶表示パネル2に向けて(即ち、図4における矢印Yの方向に)キャップ8の噴出口8から噴出されて、液晶表示パネル2に到達することにより、液晶表示パネル2の除電が行われる(即ち、液晶表示パネル2に帯電した静電気が除電される)構成となっている。
次に、本実施形態の除電方法について説明する。図5〜図7、及び図9〜図10は、本発明の実施形態に係る除電方法を説明するための概略図である。
まず、図5に示すように、処理対処である液晶表示パネル2を、搬送部3により、搬送方向(図5に示す矢印Xの方向)に搬送する。なお、液晶表示パネル2の搬送速度は、一定速度(例えば、150mm/s)である。
次いで、図6に示すように、搬送されている液晶表示パネル2に対して、イオナイザ2により、陽イオンと陰イオンとを含むエア9を噴射して、液晶表示パネル2の除電を行う。
次いで、図7に示すように、除電がなされた液晶表示パネル2を搬送して、当該液晶表示パネル2を載置部5に載置する。
ここで、上述のごとく、液晶表示パネル2を搬送させながら、イオナイザ4により、液晶表示パネル2の除電を行うだけでは、除電処理時間が短い(1〜2秒)ため、液晶表示パネル2の帯電電位を0Vにすることは困難である。
そこで、本実施形態においては、載置部5に載置された液晶表示パネル2に対して、可動自在に支持されたイオナイザ4により、再度、除電処理を行い、液晶表示パネル2の帯電電位を0Vにする構成としている。即ち、本実施形態においては、イオナイザ4が、搬送されている液晶表示パネル2の除電を行った後に、載置部5に載置された液晶表示パネル2の除電を行う構成としている。
図8は、本発明の実施形態に係る除電装置におけるイオナイザの駆動機構の一例を説明するための斜視図である。
イオナイザ4は、液晶表示パネル2の表面に沿って、仰角方向(即ち、イオナイザ4の長手方向Bにおける中心軸Cを回動軸とする方向であって、図中の矢印Zの方向)に回動可能に支持されている。より具体的には、図8に示すように、イオナイザ4は、保持部材10に保持されるとともに、当該保持部材10は、支持部材11の軸部12に取り付けられることにより、当該支持部材11により回動自在に支持されている。即ち、本実施形態においては、イオナイザ4が、液晶表示パネル2に対して略平行となるように配置されているとともに、イオナイザ4の長手方向Bにおける中心軸Cを中心に回動自在に支持される構成となっている。
なお、保持部材10は、軽量な材料により形成されているものであれば、特に限定されず、例えば、金属製や樹脂製のものが使用できる。そして、保持部材10は、イオナイザ4の中心軸Cを回動軸として、上述の仰角方向Yに回動可能に設けられている。
また、図8に示す駆動手段13は、保持部材10を駆動するための駆動源であり、正逆方向に回転可能なモータ14と、当該モータ14に接続され、モータ14により正逆方向に回転させられる上述の軸部12とを備えている。
また、図1に示すように、除電装置1は、モータ14の制御を行う制御手段としてのCPU15と、記憶手段であるメモリ16とを備えている。このCPU15には、上述の高圧電源21、モータ14、及びイオナイザ4から噴出されるエアの量(即ち、風量)を調節するためのエア調節部17が接続されるとともに、メモリ16が接続されており、CPU15は、メモリ16に記憶されているプログラムに従い、各部の制御を行う構成となっている。
そして、CPU15により、モータ14が駆動し、軸部12が回動すると、モータ14の駆動力が、軸部12を介して保持部材10に伝達される。そうすると、当該保持部材10が回動するとともに、保持部材10の回動動作に連動して、保持部材10に保持されたイオナイザ4が、イオナイザ4の中心軸Cを回動軸として、上述の仰角方向に回動する構成となっている。
また、載置部5に載置された液晶表示パネル2に対して、可動自在に支持されたイオナイザ4により、再度、除電処理を行う際には、まず、図8に示すように、液晶表示パネル2の陽イオンと陰イオンとを含むエア9が、鉛直下方に向けて噴出されるように、イオナイザ4を回動させて、液晶表示パネル2に帯電した静電気を除電する。
次いで、図8に示す状態から、イオナイザ4を更に回動させて、図9、図10に示すように、イオナイザ4を回動させながら、液晶表示パネルの陽イオンと陰イオンとを含むエア9を、液晶表示パネル2の全体に噴射させて、液晶表示パネル2に帯電した静電気を除電する。
次いで、図10に示す状態から、イオナイザ4を回動させて、図9に示す状態を経由して、図8に示す状態に戻しながら、液晶表示パネルの陽イオンと陰イオンとを含むエア9を、液晶表示パネル2の全体に噴射させて、液晶表示パネル2に帯電した静電気を除電する。
以上のようにして、載置部5に載置された液晶表示パネル2の静電気の除電処理を行う際の、イオナイザ4の回動動作が1往復終了することになるが、除電効果をより一層向上させるとの観点から、イオナイザ4の往復動作を複数回(例えば、2〜3回)行う構成としても良い。
本実施形態においては、このようにイオナイザ4を回動可能に支持することにより、複数のイオナイザを設けることなく、1個のイオナイザ4により、載置部5に載置された液晶表示パネル2の除電を十分かつ確実に行うことが可能になる。
また、図9、図10に示す状態においては、図8に示す状態に比し、イオナイザ4と液晶表示パネル2の被除電領域(即ち、液晶表示パネル2において、陽イオンと陰イオンとを含有するエア9の到達する領域)との距離が大きくなるため、陽イオンと陰イオンとを含むエア9を、液晶表示パネル2に十分に到達させることが困難になる場合が想定される。そこで、本実施形態においては、上述の風量調節部17により、イオナイザ4から噴出されるエア9の量を調節する構成としている。
より具体的には、図8〜図10に示す状態において、イオナイザ4と液晶表示パネル2の被除電領域との距離が最も小さい図8に示す状態におけるエア9の風量をa、イオナイザ4と液晶表示パネル2の被除電領域との距離が最も大きい図10に示す状態におけるエア9の風量をc、図9に示す状態におけるエア9の風量をbとした場合に、a<b<cの関係が成立する構成としている。
即ち、イオナイザ4と液晶表示パネル2の被除電領域との距離が大きくなるに従って、イオナイザ4から噴出されるエア9の量を増加させていく構成としている。このような構成により、イオナイザ4と液晶表示パネル2の被除電領域との距離に依存することなく、陽イオンと陰イオンとを含むエア9を、液晶表示パネル2に確実に到達させることが可能になる。
以上に説明した本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態においては、除電装置1において、搬送されている液晶表示パネル2の除電を行った後に、載置部5に載置された液晶表示パネル2の除電を行うイオナイザ4を設ける構成としている。従って、被除電部材を搬送させながら、イオナイザにより、被除電部材の除電処理を行うのみの上記従来の除電装置と異なり、液晶表示パネル2の除電を十分かつ確実に行うことが可能になる。その結果、液晶表示パネル2の帯電電位を0Vにすることが可能になるため、液晶表示パネル2に形成されたTFT素子等の静電気放電による静電破壊を確実に防止することが可能になる。
(2)本実施形態においては、イオナイザ4を可動自在に支持する構成としている。従って、複数のイオナイザを設けることなく、1個のイオナイザ4により、載置部5に載置された液晶表示パネル2の除電を十分かつ確実に行うことが可能になる。従って、コストアップを抑制して、液晶表示パネル2に形成されたTFT素子等静電気放電による静電破壊を確実に防止することが可能になる。
(3)本実施形態においては、イオナイザ4を、被除電部材である液晶表示パネル2に対して略平行となるように配置する構成としている。また、イオナイザ4を、イオナイザ4の長手方向Bにおける中心軸Cを中心に回動自在に支持する構成としている。従って、簡単な構成で、コストアップを抑制して、液晶表示パネル2に形成されたTFT素子等静電気放電による静電破壊を確実に防止することが可能になる。
(4)本実施形態においては、イオナイザ4から噴出されるエアの量を調節するためのエア量調節部17を設ける構成としている。従って、イオナイザ4と液晶表示パネル2の被除電領域との距離に依存することなく、イオンとを含むエア9を、液晶表示パネル2に確実に到達させることが可能になる。従って、イオナイザ4による除電効果をより一層確実に発揮させることが可能になる。
なお、上記実施形態は以下のように変更しても良い。
上記実施形態においては、AC式のイオナイザ4を例に挙げて説明したが、当該イオナイザ4として、DC式のものを使用する構成としても良い。
また、上記実施形態においては、被除電部材として、液晶表示パネル2を例に挙げて説明したが、本発明の除電装置1は、実装基板、シリコンウェハ、その他の電子部品の静電気を除去するために使用することができることは言うまでもない。
また、上記実施形態においては、イオナイザ4を可動自在に支持する構成としたが、イオナイザ4において、陽イオンと陰イオンとを含有するエア9の風向を偏向させるための偏向板を可動自在に設ける構成としても良い。より具体的には、例えば、図11に示すように、イオナイザ4を構成するキャップ8に形成された噴出口8aに隣接させて、キャップ8にエア9の風向を偏向させるための偏向板18を、図中の矢印Dの方向に回動自在に設けることができる。この様な構成においても、上述の効果(1)、(2)、及び(4)と同様の効果を得ることができる。
なお、この偏向板18の回動機構は、上述の保持部材10の回動機構と同様にすることができる。即ち、例えば、正逆方向に回転可能なモータと、当該モータに接続されるとともにモータにより正逆方向に回転させられる軸部とを備える偏向板18を駆動するための駆動手段を設ける。そして、偏向板18をこの軸部に取り付けることにより、偏向板18を回動自在となるように設ける。そして、CPU15により、モータを駆動させて、偏向板が取り付けられた軸部が回動すると、モータの駆動力が、軸部を介して偏向板18に伝達され、当該偏向板18が回動する構成とすることができる。
また、偏向板は、エア9の風向を偏向させることができる位置であれば、噴出口8aに隣接させて設ける必要はなく、例えば、ケーシング6に偏向板を設ける構成としても良い。
以上説明したように、本発明は、液晶表示パネル、実装基板、シリコンウェハ、その他の電子部品の製造時において、静電気を除去するために使用されるイオナイザを備える除電装置に適している。
1 除電装置
2 液晶表示パネル(被除電部材)
3 搬送部
4 イオナイザ
5 載置部
9 エア
10 保持部材
11 支持部材
12 軸部
13 駆動手段
14 モータ
15 CPU
16 メモリ
17 エア量調節部
18 偏向板
21 高圧電源
B イオナイザの長手方向
C イオナイザの長手方向における中心軸
X 液晶表示パネルの搬送方向
2 液晶表示パネル(被除電部材)
3 搬送部
4 イオナイザ
5 載置部
9 エア
10 保持部材
11 支持部材
12 軸部
13 駆動手段
14 モータ
15 CPU
16 メモリ
17 エア量調節部
18 偏向板
21 高圧電源
B イオナイザの長手方向
C イオナイザの長手方向における中心軸
X 液晶表示パネルの搬送方向
Claims (6)
- 被除電部材を搬送するための搬送部と、
前記搬送部から延設されるとともに、搬送された前記被除電部材を載置するための載置部と、
前記搬送部及び前記載置部に対向して設けられるとともに、前記被除電部材へ向けてイオンを含有するエアを噴出することにより、前記被除電部材の除電を行うイオナイザと
を備え、
前記イオナイザは、搬送されている前記被除電部材の除電を行った後に、前記載置部に載置された前記被除電部材の除電を行うことを特徴とする除電装置。 - 前記イオナイザが可動自在に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の除電装置。
- 前記イオナイザが、前記被除電部材に対して略平行となるように配置されているとともに、前記イオナイザの長手方向における中心軸を中心に回動自在に支持されていることを特徴とする請求項2に記載の除電装置。
- 前記イオナイザに、前記エアの風向を偏向させる偏向板が可動自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の除電装置。
- 前記エアの量を調節するためのエア量調節部を更に備えることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の除電装置。
- 前記被除電部材が液晶表示パネルであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の除電装置。
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