JPH0732071U - 室内の内壁構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 室内の内壁工事が容易にでき、かつ、部分的
補修も可能な内壁構造を提供する。 【構成】 垂直片３ａと水平片３ｂとから成る長尺なレ
ール部材３を、壁下地面１に配設した上下方向に延びる
スタッド２の前面に井桁状に取り付け、上下で対向する
レール部材３の水平片３ｂの相互間にパネル板５を介在
して、これを建築用ベルクロファスナー６によりスタッ
ド２の前面に装着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本願は、店舗などにおける室内の内壁構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、飲食店や娯楽を提供する店など室内における内壁面は、一般にコンクリ ートやモルタルから仕上げられた壁下地面に、硬質材から成る壁面材をセメント 或いは接着剤により固着することにより或いは壁下地面にボードを重着してその 表面に化粧壁紙などを接着することにより構成される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、飲食店や娯楽を提供する店などにおいて、室内の雰囲気を変更する ために、模様替えしたり、店舗自体を改造する場合或いは部分的に損傷した壁面 材を交換したい場合が多く存在するが、従来の内壁構造によれば、特に壁面材を セメントや接着剤により壁下地面に固着する構成においては、壁面材を破壊して 壁下地面から除去てなければならず、その作業は極めて面倒で多くの労力と作業 日数を必要とし、またその間営業を休止しなければならないなどの理由により、 経済的にも大きな負担を要し、また壁面材を除去したのちの壁下地面の補修にも 専門的な作業を必要とし、さらに化粧壁材を接着する構成においては、壁面材を 使用する場合に比し作業コストが安価に得られるか、重厚感或いは豪華性の点で 劣るばかりでなく、部分的な補修が困難であるなどの不都合があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで本願は、上記した従来のものの不都合を改善するために、垂直片と水平 片とから成る断面Ｌ字状の長尺なレール部材を、壁下地面乃至壁下地面に取り付 けた上下方向に延びるスタッドの前面に、上下方向に所要の間隔をもって配設す ると共に、上下方向で対向するレール部材の水平片間にパネル板を介在し、この パネル板を、建築用ベルクロファスナーにより壁下地面乃至スタッドの前面に装 着したことを特徴とするものであり、上記において、好ましくは、パネル板の装 着状態において、パネル板の前面よりレール部材の水平片を没入させて成る。

【０００５】

【作用】

しかして、壁下地面に対し上下配列したレール部材の上下方向で対向する水平 片間にパネル板を介在すると、該パネル板は建築用ベルクロファスナーにより壁 下地面乃至スタッドの前面に装着され、この状態でレール部材の水平片は、上下 のパネル板の相互間に介在して目地を形成する。 そして室内な内壁を模様替えするときは、旧パネル板を取り外して、建築用ベ ルクロファスナの一方の部片を背面に設けた新パネル板を交換するものである。

【０００６】

【実施例】

以下図面にもとづいて本願の実施例を詳述すると、コンクリート或いはモルタ ルから成る壁下地面１に、断面角型Ｃ字状の鋼材から成るスタッド２を、例えば ４５０ｍｍの間隔で柱と柱との間に横並列し、この横並列したスタッド２に対し 、垂直片３ａと水平片３ｂとから断面Ｌ字状のアルミニウムの押出し成型から成 る長尺なレール部材３が例えば６００ｍｍの間隔をもって縦方向に並列すると共 に、前記スタッド１との交叉部を止ネジ４により止着する。

【０００７】 壁面を構成するパネル板５は、石板、アルミ板、樹脂板、鋼板或いは木板など から成る例えば６００ｍｍ，横９００ｍｍの大きさを有する方形状の板から成り 、このパネル板５は建築用ベルクロファスナー６によってスタッド２の前面に装 着され、従ってその一方の片６ａはスタッド２の前面に、またその他方の片６ｂ はパネル板５の背面に夫々取り付けられる。

【０００８】 しかして、内壁面を構成するに際しては、スタッド２の前面にレール部材３を 井桁状に取り付けた状態で、上下方向で対向するレール部材３の水平片３ｂ間に パネル板５を介在して、スタッド１の前面に建築用ベルクロファスナー６により 装着する。このようにスタッド２の前面にパネル板５を装着することによりパネ ル板５の上下の相互間には、レール部材３の水平片３ｂの厚さに相当した目地７ が形成され、またパネル板５の左右側縁同士を密接するものである。 本例では、体裁を整えるために、パネル板５の前面よりレール部材３の水平片 ３ｂを没入させている。

【０００９】

【考案の効果】

以上のように本願によれば、内壁構造の施工を極めて容易に実行することがで き、特にパネル板及び壁下地面乃至スタッドに何等の損傷も与えることなく、パ ネル板の取り付け，取り外しが容易にでき、従って室内の内装工事において作業 コストと工事日数を著しく軽減することかできると共に、内装工事に専門的技術 を必要としないので、内装工事を手軽に行うことができる。 またパネル板を部分的に取り外すこともできるので、パネル板の部分的補修や 照明装置或いは棚装置の設置にも極めて便利であり、また請求項２記載の構成に よれば、目地の体裁を整えることができるなどの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】総体正面図

【図２】縦断側面図

【符号の説明】

２ スタッド ３ａ 垂直片 ３ｂ 水平片 ３ レール部材 ５ パネル板 ６ 建築用ベルクロファスナー ７ 目地

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 垂直片と水平片とから成る断面Ｌ字状の
   長尺なレール部材を、壁下地面乃至壁下地面に取り付け
   た上下方向に延びるスタッドの前面に、上下方向に所要
   の間隔をもって配設すると共に、上下方向で対向するレ
   ール部材の水平片間にパネル板を介在し、このパネル板
   を、建築用ベルクロファスナーにより壁下地面乃至スタ
   ッドの前面に装着したことを特徴とする室内の内壁構
   造。
2. 【請求項２】 パネル板の装着状態において、パネル板
   の前面よりレール部材の水平片を没入させて成る請求項
   １記載の室内の内壁構造。