JPH07320570A - フラットケーブルの製造方法 - Google Patents

フラットケーブルの製造方法

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JPH07320570A
JPH07320570A JP10863594A JP10863594A JPH07320570A JP H07320570 A JPH07320570 A JP H07320570A JP 10863594 A JP10863594 A JP 10863594A JP 10863594 A JP10863594 A JP 10863594A JP H07320570 A JPH07320570 A JP H07320570A
Authority
JP
Japan
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flat cable
heating
conductor
high frequency
press
Prior art date
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Pending
Application number
JP10863594A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuya Nishimoto
卓矢 西本
Hiroshi Hirukawa
寛 蛭川
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 内側層(2’)と外側層(3)とを積層した
積層フィルム(4)と、導体(1)とを加熱ロール
(7)により加熱圧着して予備フラットケーブルとする
第1の加熱圧着工程と、前記予備フラットケーブルに高
周波を加えて加熱する高周波加熱工程と、この高周波加
熱された前記予備フラットケーブルをさらに加熱ロール
(7)により加熱圧着してフラットケーブルとする第2
の加熱圧着工程とを具備するフラットケーブルの製造方
法。 【効果】 ラインスピードを大幅に上げても内側層2の
接着状態を良好に維持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種の通信機器、複写機
器、家電製品、コンピュータ、ワープロ、自動車等の配
線に用いられているフラットケーブルの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】各種の通信機、家電製品、コンピュー
タ、ワープロ、自動車等の配線に用いられているフラッ
トケーブルは、形状が偏平なため配線作業が行いやす
く、しかも狭い場所にも配線できるという利点を備えて
いる。一般的なフラットケーブルは図6に示すように、
絶縁性プラスチックフィルムからなる外側層3と接着性
を有する樹脂組成物からなる内側層2とによって複数本
の平角導体1が挟まれた構造になっている。
【0003】このようなフラットケーブルは、図2に示
す工程図に従い次のように製造されている。図におい
て、5は導体ボビンであり、これから繰り出された複数
本の平角導体1の上下に、フィルムロール6、6から積
層フィルム4を繰り出す。そして図7に示すように互い
の内側層2’が対向するように配置する。ついでこれら
を加熱ロール7により加熱圧着することによりフラット
ケーブルとする。このとき内側層2’が熱架橋型の接着
性樹脂組成物からなる場合はこの工程で同時に架橋反応
を進めることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の製造
方法では、加熱ロール7の温度や圧力、ラインスピード
等の製造条件は、フラットケーブルの要求特性を満足す
るように選定されるが、生産性をあげるために、なるべ
くラインスピードを大きくしたいという要望がある。
【0005】しかしながらあるラインスピード以上にな
ると、加熱ロール7の温度や圧力を調整しても内側層2
の接着力が低下して要求特性を満足するフラットケーブ
ルの製造は困難になってくる。これは各内側層2’を軟
化させて両者を一体化する際に必要な熱量が不足してく
るためと思われる。そこで図3に示すように、平角導体
1とその上下面に配置した積層フィルム4を加熱ロール
7で加熱圧着して予備フラットケーブルとし、ついで加
熱ロール7を用いて前記予備フラットケーブルを加熱圧
着することにより更なる熱量を内側層2’に付加し、ラ
インスピードを向上させるという試みもなされている。
しかしながらこの試みにおいても、なお満足できるライ
ンスピードを達成できない。
【0006】本発明は上記従来技術の問題点に鑑み鋭意
検討の結果なされたもので、ラインスピードを大幅に上
げても内側層2の接着状態を良好に維持できるフラット
ケーブルの製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、内側層2’と
外側層3とを積層した積層フィルム4と、導体1とを加
熱ロール7により加熱圧着して予備フラットケーブルと
する第1の加熱圧着工程と、前記予備フラットケーブル
に高周波を加えて加熱する高周波加熱工程と、この高周
波加熱された前記予備フラットケーブルをさらに加熱ロ
ール7により加熱圧着してフラットケーブルとする第2
の加熱圧着工程とを具備するフラットケーブルの製造方
法により前記課題の解決を図った。
【0008】本発明において、外側層3の材料として
は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチ
レンナフタレート(PEN)等のポリエステル系、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリ
塩化ビニル系、ポリアミド系等の通常用いられている樹
脂が使用できる。
【0009】本発明において、内側層2’の材料として
は、ポリエステル系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニ
ル系等の通常用いられている樹脂が使用できる。特にこ
れらの中でポリ塩化ビニル系等の誘電体損の大きな樹脂
は、高周波を加えると誘電加熱されるので好適である。
【0010】本発明において、前記外側層3と内側層
2’とを例えば次のような公知の方法で積層することが
できる。 (1)前記内側層2’の材料を溶媒に溶かし、前記外側
層3に塗布、乾燥して積層する。 (2)前記内側層2’の材料がフィルムに製膜できるも
のであれば、フィルムに製膜した内側層2’と前記外側
層3とをドライラミネート法、ウエットラミネート法、
押出しラミネート法等により積層する。
【0011】さらに導体1の材料としては、タフピッチ
銅、スズメッキ銅、ニッケルメッキ銅等が好適に用いら
れる。
【0012】
【作用】本発明のフラットケーブルの製造方法では、第
1の加熱圧着工程と第2の加熱圧着工程との間に、予備
フラットケーブルに高周波を加えて加熱する高周波加熱
工程を設けたので、この高周波加熱工程で導体1が誘導
加熱される。このとき導体1と積層フィルム4は第1の
加熱圧着工程で予備圧着されているので、特に加熱され
た導体1の熱が内側層2’の導体1の周囲にある部分に
伝わり、この部分が良く加熱される。そしてこの高周波
加熱工程を経た後、第2の加熱圧着工程でさらに圧力の
加わった状態で加熱されるので、接着が確実に行える。
特に導体1と内側層2’との間および導体1近傍の内側
層2’同士がしっかりと接着される。よってラインスピ
ードを上げても、前記予備フラットケーブルの内側層
2’が軟化して一体化するのに必要な熱量を第2の加熱
圧着工程の前段で充分に供給することができ、続いて行
う第2の加熱圧着工程で充分に熱圧着することができ
る。
【0013】
【実施例】
(実施例)本実施例を図1に示す工程図を参照しつつ説
明する。図において、5は導体ボビンであり、これから
繰り出された複数本の平角導体1(幅1mm、厚さ10
0μmのタフピッチ銅)の上下に、フィルムロール6、
6から積層フィルム4を繰り出して図7のように互いの
内側層2’が対向するように配置した。ここでこの積層
フィルム4は厚さ38μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルムからなる絶縁性を有する外側層3と、厚さ5
0μmのポリエステルフィルムからなる接着性を有する
内側層2’を積層したものである。
【0014】つぎに図7のように配置された平角導体1
および積層フィルム4を表面温度が150℃、圧着圧力
が5kg/cmの加熱ロール7で加熱圧着し予備フラッ
トケーブルとした(第1の加熱圧着工程)。ついでこの
予備フラットケーブルを高周波加熱装置9のワークコイ
ル10間に通して平角導体1を200℃に誘導加熱した
(高周波加熱工程)。ついでこの加熱された予備フラッ
トケーブルを表面温度が120℃、圧着圧力が5kg/
cmの加熱ロール7で加熱圧着し図6のようなフラット
ケーブルとした(第2の加熱圧着工程)。尚、この際の
ラインスピードは通常のラインスピードより50%速い
値に設定した。
【0015】(従来例1)図2に示す工程図のように、
高周波加熱工程、および第2の加熱圧着工程を行わない
以外は実施例と同様にして図6のようなフラットケーブ
ルを製造した。
【0016】(従来例2)図3に示す工程図のように、
高周波加熱工程を行わない以外は実施例と同様にして図
6のようなフラットケーブルを製造した。
【0017】(比較例1)図4に示す工程図のように、
第2の加熱圧着工程を行わない以外は実施例と同様にし
て図6のようなフラットケーブルを製造した。
【0018】(比較例2)図5に示す工程図のように、
第1の加熱圧着工程を行わない以外は実施例と同様にし
て図6のようなフラットケーブルを製造した。
【0019】実施例、従来例1〜2、及び比較例1〜2
の方法で製造したフラットケーブルの特性を以下のよう
にして評価した。結果を表1に示す。
【0020】(導体と内側層との接着力)製造時に平角
導体1と内側層2’との間に部分的に離型フィルムを挿
入した以外は、実施例、従来例1〜2、および比較例1
〜2とそれぞれ同様の製造方法でフラットケーブルを製
造し、平角導体1と内側層2との接着力を測定するため
のサンプルを作製した。このサンプルを用いて180°
剥離(剥離速度50mm/分)で接着力を測定した。
【0021】(可動配線性)実施例、従来例1〜2、お
よび比較例1〜2の方法で作製したフラットケーブルを
400mmに切断し、該フラットケーブルを直径10m
mの曲げ径にてU字型に配線し、片方の端末を固定し、
もう一方の端末をストローク200mm、1分間に10
0往復の速さで移動させ、平角導体1が断線に至るまで
の往復の回数を求めた。
【0022】
【表1】
【0023】(結果)表1の結果より、実施例の製造方
法で製造した接着力測定用のサンプルは、平角導体1と
内側層2との接着力が充分であったため、平角導体1と
内側層2との界面が剥離する前に内側層2が材料破壊を
起こした(材料破壊時の値:2.1kgf/cm)。こ
れに対し、従来例1、2の製造方法で製造したサンプル
は、それぞれ0.4kgf/cm、0.8kg/cmで
平角導体1と内側層2とが界面で剥離した。また比較例
1、比較例2の製造方法で製造したサンプルは、それぞ
れ0.5kgf/cm、0.9kgf/cmで平角導体
1と内側層2とが界面で剥離した。また可動配線性にお
いては、従来例、比較例の中では比較例2の90000
回が最高だったのに対し、実施例ではその2倍の180
000回まで断線しなかった。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明のフラットケ
ーブルの製造方法では、第1の加熱圧着工程と第2の加
熱圧着工程との間に、予備フラットケーブルに高周波を
加えて加熱する高周波加熱工程を設けたので、この高周
波加熱工程で導体1が誘導加熱される。このとき導体1
と積層フィルム4は第1の加熱圧着工程で予備圧着され
ているので、特に加熱された導体1の熱が内側層2’の
導体1の周囲にある部分に伝わり、この部分が良く加熱
される。そしてこの高周波加熱工程を経た後、第2の加
熱圧着工程でさらに圧力の加わった状態で加熱されるの
で、接着が確実に行える。特に導体1と内側層2’との
間および導体1近傍の内側層2’同士がしっかりと接着
される。よってラインスピードを上げても、前記予備フ
ラットケーブルの内側層2’が軟化して一体化するのに
必要な熱量を第2の加熱圧着工程の前段で充分に供給す
ることができ、続いて行う第2の加熱圧着工程で充分に
熱圧着することができる。従って本発明によれば、ライ
ンスピードを大幅に上げても内側層2の接着状態を良好
に維持することができるフラットケーブルの製造方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフラットケーブルの製造方法を説明す
るための工程図。
【図2】従来のフラットケーブルの製造方法を説明する
ための工程図。
【図3】従来のフラットケーブルの製造方法を説明する
ための工程図。
【図4】比較例のフラットケーブルの製造方法を説明す
るための工程図。
【図5】比較例のフラットケーブルの製造方法を説明す
るための工程図。
【図6】フラットケーブルの断面図。
【図7】フラットケーブルの製造途中の断面図。
【符号の説明】
1 (平角)導体 2、2’ 内側層 3 外側層 4 積層フィルム 5 導体ボビン 6 フィルムロール 7 加熱ロール 8 ガイドロール 9 高周波加熱装置 10 ワークコイル 11 巻き取りボビン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側層(2’)と外側層(3)とを積層
    した積層フィルム(4)と、導体(1)とを加熱ロール
    (7)により加熱圧着して予備フラットケーブルとする
    第1の加熱圧着工程と、前記予備フラットケーブルに高
    周波を加えて加熱する高周波加熱工程と、この高周波加
    熱された前記予備フラットケーブルをさらに加熱ロール
    (7)により加熱圧着してフラットケーブルとする第2
    の加熱圧着工程とを具備することを特徴とするフラット
    ケーブルの製造方法。
JP10863594A 1994-05-23 1994-05-23 フラットケーブルの製造方法 Pending JPH07320570A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100473632B1 (ko) * 2004-07-06 2005-03-14 주성철 플렉시블 플랫 케이블 라미네이팅 방법
JP2007157471A (ja) * 2005-12-05 2007-06-21 Sumitomo Electric Ind Ltd フラットケーブルの製造方法
JP2010287538A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Sumitomo Electric Ind Ltd フラットケーブルの製造装置および製造方法

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