JPH07320471A - 作動範囲限定緩衝装置 - Google Patents

作動範囲限定緩衝装置

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JPH07320471A
JPH07320471A JP13508094A JP13508094A JPH07320471A JP H07320471 A JPH07320471 A JP H07320471A JP 13508094 A JP13508094 A JP 13508094A JP 13508094 A JP13508094 A JP 13508094A JP H07320471 A JPH07320471 A JP H07320471A
Authority
JP
Japan
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pinion
gear
lid
damper
spring
Prior art date
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Pending
Application number
JP13508094A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuya Komami
卓哉 駒見
Kazuhito Yano
和仁 矢野
Kazuhiro Ohira
一宏 大平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 [目的] CDプレーヤの蓋体17を開放するためのば
ね20として弱いばねを使うことができ、しかも補助ば
ねや強制開放機構を付加することなく円滑に蓋体17が
開放されるようにすることを目的とする。 [構成] CDプレーヤの蓋体17の開放の初期におい
ては、ダンパ30のピニオン31が欠歯部29と対向し
てセグメントギヤ28に噛合わないようにし、これによ
ってチャッキングプレート24がターンテーブル25か
ら引離される際に蓋体17を開くばねの弾性復元力がダ
ンパ30によって消費されないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は作動範囲限定緩衝装置に
係り、とくに扉や蓋体の回動運動あるいはスライドテー
ブル等の摺動運動を作動範囲を限定して緩衝するように
した作動範囲限定緩衝装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばラジオ付きカセット式テープレコ
ーダ(通称ラジカセ)においては、その上部にCDプレ
ーヤが設けられている。CDプレーヤは回動可能な蓋体
を備え、その中にコンパクトディスク(CD)を装着し
て回転させながらコンパクトディスクに記録されている
信号を読出し、音楽を再生するようにしたものである。
【0003】このようなCDプレーヤの蓋体はばねによ
って開く方向に付勢されている。従ってロックを外すと
上記のばねによって自動的に蓋体が開かれることにな
る。
【0004】ところがCDプレーヤにおいては、チャッ
キングマグネットを有し、このマグネットの磁力を利用
してコンパクトディスクをターンテーブルに押えるよう
にしている。このようなチャッキングマグネットを有す
るチャッキングプレートは蓋体の下側に保持されてお
り、蓋体を開くときに上記のコンパクトディスクの押圧
を解除するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようにチャッキン
グマグネットを有する蓋体を有するCDプレーヤにおい
ては、蓋体を開くための力の他にチャッキングプレート
をターンテーブルから離す力を必要としていた。
【0006】そこで蓋体を開くために要する力よりも大
きな力を有するばねを用いるようにしていた。ところが
このような強いばねを用いると蓋体に大きな力が加わっ
て変形等の原因になっていた。さらにはスプリング欠損
の原因ともなっている。またあまり強いばねを用いる
と、蓋体の開放動作を緩衝するダンパの力が弱い場合に
は、蓋体が開く速度が早くなりすぎる問題があった。
【0007】このような不都合を解消するために、例え
ばチャッキング用のマグネットの解除のために蓋体が開
く初期の位置でのみ作用する補助ばねを設けることも考
察されるが、このような構造をとると部品点数が増加す
る欠点がある。またこのような補助ばねはスペースの制
約を生ずる問題があった。
【0008】補助ばねを用いる代りに強制開放機構を蓋
体に取付けることも考察されるが、このような対策はさ
らに部品点数の増加につながる。またこのような対策を
行なうとよりスペースが増大する問題がある。
【0009】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、補助ばねを用いたり強制開放機構を付
加することなく、しかも円滑に回動動作あるいは摺動動
作が行ない得るようにした作動範囲限定緩衝装置を提供
することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、所定の運
動を行なう作動部材と、前記作動部材の運動に連動して
回転する歯車と、前記歯車に設けられている欠歯部と、
前記作動部材の運動を緩衝するダンパと、前記ダンパの
出力端に設けられかつ前記歯車と噛合うピニオンと、を
それぞれ具備する作動範囲限定緩衝装置に関するもので
ある。
【0011】第2の発明は、所定の運動を行なう作動部
材と、前記作動部材の運動に連動して回転する歯車と、
前記歯車に設けられている欠歯部と、前記作動部材の運
動を緩衝するタンパと、前記ダンパの出力端に設けられ
かつ前記歯車と噛合うピニオンと、前記ピニオンが前記
欠歯部によって前記歯車との噛合いから外れたときに前
記ピニオンの回転を規制する規制手段と、をそれぞれ具
備する作動範囲限定緩衝装置に関するものである。
【0012】第3の発明は、上記第1または第2の発明
において、前記作動部材が回動式の扉または蓋体である
ことを特徴とする作動範囲限定緩衝装置に関するもので
ある。
【0013】第4の発明は、上記第1または第2の発明
において、前記作動部材が摺動式のテーブルであること
を特徴とする作動範囲限定緩衝装置に関するものであ
る。
【0014】
【作用】第1の発明によれば、作動部材が所定の運動を
行なうと、歯車が回転するとともに、この歯車と噛合う
ピニオンを有するダンパによって上記作動部材の運動が
緩衝される。歯車が回転して欠歯部にピニオンが対向す
るとダンパによる緩衝動作が停止される。
【0015】第2の発明によれば、作動部材が所定の運
動を行なうと歯車が回転するとともに、この歯車と噛合
うピニオンを有するダンパによって上記作動部材の運動
が緩衝される。歯車が所定の位置まで回転すると欠歯部
がピニオンと対向し、ダンパによる緩衝動作が停止す
る。そしてこのときのピニオンの回転位置は規制手段に
よって規制されてその回転位置で保持される。
【0016】第3の発明によれば、回動式の扉または蓋
体の回動運動が歯車およびピニオンを介してダンパによ
って緩衝される。そして所定の回転位置においてピニオ
ンは欠歯部によって歯車との噛合いが解除される。必要
であればこのときのピニオンの回転位置は規制手段によ
って保持される。
【0017】第4の発明によれば、摺動式のテーブルの
摺動運動が歯車およびピニオンを介してダンパによって
緩衝される。所定の摺動位置で歯車の欠歯部によってピ
ニオンとの係合が解除される。そして必要であればこの
ときのピニオンの回転位置が規制手段によって保持され
る。
【0018】
【実施例】第1の実施例を図1〜図7によって説明す
る。図1は本実施例に係る作動範囲限定緩衝装置を有す
るラジオ付きカセット式テープレコーダを示すものであ
って、このカセット式テープレコーダはアンプを内蔵す
るチューナ10をその中央部であって上側に備えてい
る。そしてチューナ10の下側には左右一対のカセット
デッキ11が設けられている。またチューナ10の上部
にはCDプレーヤ12が配されている。また両側にはそ
れぞれスピーカボックス13が取付けられている。
【0019】図2は上記CDプレーヤ12の蓋体17の
構造を示すものであって、CDプレーヤ12のコンパク
トディスクの装着位置を開閉可能に覆うように設けられ
ている蓋体17は側板18を備えるとともに、この側板
18の部分に植設されている支点ピン19によって回動
可能に支持されている。そして支点ピン19に巻付けら
れている付勢ばね20によって蓋体17は開く方向に回
動付勢されている。
【0020】上記蓋体17はポリスチレンから成る成形
体であって、その下部には保持リング23が一体に設け
られている。そして保持リング23によってチャッキン
グプレート24を吊下げた状態で保持するようにしてい
る。チャッキングプレート24はその中央部にマグネッ
トを備えるとともに、ターンテーブル25に対してコン
パクトディスクを押えるようにしている。
【0021】上記蓋体17の側板18の下端側の円弧状
の部分にはセグメントギヤ28が一体に設けられてい
る。そしてこのセグメントギヤ28の一端側が欠歯部2
9になっている。そしてセグメントギヤ28はダンパ3
0の出力端に設けられているピニオン31と噛合うよう
になっている(図3参照)。
【0022】図4および図5は上記ダンパ30の構造を
示している。フレーム34には一対のリング状突起3
5、36が同心円状に形成されている。また内側のリン
グ状突起36の内側中心部には支軸37が突設されてい
る。そしてリング状突起35、36をそれぞれ受入れる
ための条溝39、40がピニオン31の側端面にそれぞ
れ形成されている。そして条溝39、40とリング状突
起35、36との間にはグリースが介在され、さらに支
軸37の周囲にもグリースが塗布されている。このよう
なグリースの粘性によってダンパ30が緩衝動作を行な
うようにしている。
【0023】以上のような構成において、図2および図
3に示すように、蓋体17が水平な状態、すなわちCD
プレーヤ12のコンパクトディスク装着部を閉じている
状態においては、とくに図3に拡大して示すように、ダ
ンパ30のピニオン31はセグメントギヤ28から離脱
し、欠歯部29に対向している。従ってこの場合には、
蓋体17はダンパ30の緩衝作用を受けない。
【0024】蓋体17を開放しようとしてこの蓋体17
の上面に設けられている押圧部41を押圧すると、プッ
シュ・プッシュ式のロック装置のロックが解除される。
そしてこの後さらにチャッキングプレート24がターン
テーブル25から離脱する。この後に図6および図7に
示すように、ダンパ30のピニオン31がセグメントギ
ヤ28の欠歯部29から離脱し、セグメントギヤ28に
噛合うようになる。すなわちチャッキングプレート24
に取付けられているマグネットの磁力によるチャッキン
グの解除の後にダンパ30の緩衝動作が行なわれること
になる。
【0025】このように本実施例のラジオ付きカセット
式テープレコーダにおいては、CDプレーヤ12の蓋体
17は保持リング23を介してチャッキングプレート2
4を吊下げた状態にあり、しかも蓋体17が閉じられて
いると、そのダンパ30のピニオン31も欠歯部29に
よってセグメントギヤ28とは噛合っていない状態にあ
る。このような状態で蓋体17を開くと、チャッキング
プレート24の中央部に設けられているマグネットによ
ってターンテーブル25に吸着されていたチャッキング
プレート24が蓋体17とともに引上げられ、ターンテ
ーブル25から離れる。
【0026】そしてこの後にダンパ30のピニオン31
がセグメントギヤ28に噛合うようになるために、チャ
ッキングプレート24のマグネットがターンテーブルか
ら離れるときに、ダンパ30によって付勢ばねの弾性復
元力が消費されることがなくなる。従ってとくに蓋体1
7の開放の初期の段階においてチャッキングプレート2
4をターンテーブル25から離すために大きな力を発生
させるばねを用いたり、補助ばねを付加したりする必要
がなく、あるいはまた強制開放機構を付加する必要がな
くなる。
【0027】そして弱い付勢ばね20によって蓋体17
の開放を行なうことが可能になるために、付勢ばね20
の欠損の危険性を防止することが可能になるとともに、
付勢ばね20による周辺部品の変形を軽減することが可
能になる。 次に上記実施例の変形例を図8〜図11に
よって説明する。この変形例においては、蓋体17の側
板18のセグメントギヤ28の一端の欠歯部29の終端
側に回転規制部43を形成するようにしたものである。
回転規制部43はピニオン31がセグメントギヤ28か
ら外れた場合に、ピニオン31の歯間に挿入され、これ
によってピニオン31が自由に回転するのを防止するた
めのものである。
【0028】セグメントギヤ28に欠歯部29を設け、
これによって蓋体17の開放の初期にダンパ30の緩衝
動作が作用しないようにすると、チャッキングプレート
24のマグネットをターンテーブル25から離脱させる
際に付勢ばね20の力を有効に利用することが可能にな
る。ところが何かの拍子にダンパ30のピニオン31が
回転してしまうと、セグメントギヤ28の歯45に対し
てピニオン31の歯46がぶつかることになり、これに
よって蓋体17の開放動作が阻害される可能性がある。
【0029】そこで回転規制部43を設けておき、この
回転規制部43をピニオン31の歯の間に挿入すること
によって、ピニオン31の回転位置を保持するようにし
ている。このような回転規制部43によって、図10お
よび図11に示すように、蓋体17の側板18に設けら
れているセグメントギヤ28とダンパ30のピニオン3
1とがスムーズに噛合うようになる。
【0030】また本実施例においては、図1に示す蓋体
17の押圧部41を押圧することによって解除されるプ
ッシュ・プッシュ式のロック機構を蓋体17の保持に用
いるようにしている。このような場合に、図9に示す歯
45、46間のクリアランスを拡大することが可能にな
り、これによってより安定な蓋体17の開放動作が可能
になる。
【0031】このように通常は噛合った状態で用いられ
るセグメントギヤ28とピニオン31との作動範囲中に
噛合いのない範囲を設定するための欠歯部29をセグメ
ントギヤ28に設けるようにし、しかもピニオン31の
動きを回転規制部43によって規制し、噛合い範囲へ図
11に示すように再突入する際に回転規制部43の規制
によって正規の噛合いを保証できるようにしている。し
かも蓋体17の開放動作の際に一旦押込み動作を必要と
する場合における歯45、46間のクリアランスを広げ
ることを可能にしている。
【0032】従ってセグメントギヤ28とピニオン31
とが欠歯部29によって噛合いから外れても容易に噛合
い範囲に突入することを確実に保証することができ、こ
れによって動作範囲内に噛合いのない範囲を設定できる
ようになる。このことから、セグメントギヤ28による
ダンパ30の駆動の断続を、クラッチや軸の移動等の複
雑な機構を用いることなく行なうことが可能になる。
【0033】図12および図13は第2の実施例を示し
ている。この実施例はカセットデッキ11のカセット蓋
50の回動運動に用いられている作動範囲限定緩衝装置
に関するものである。カセット蓋50は支軸51を中心
として回動可能に支持されるとともに、このカセット蓋
50の内側がカセットホルダを構成しており、テープカ
セット52を保持するようにしている。そしてこのカセ
ット蓋50の側板18の円弧状の先端部にセグメントギ
ヤ28が形成されるとともに、このセグメントギヤ28
の先端部が欠歯部29に構成されている。そしてセグメ
ントギヤ28に噛合うようにダンパ30にピニオン31
が設けられている。
【0034】カセット蓋50は図外の付勢手段によって
図12および図13において開く方向、すなわち支軸5
1を中心として反時計方向に回動付勢されている。そし
て図12から明らかなように、カセット蓋50が完全に
閉じられた状態においては、ダンパ30のピニオン31
はセグメントギヤ28から外れ、欠歯部29と対向して
いる。そしてこのときにはテープカセット52の先端部
が押えばね53によって押えられるようになっている。
【0035】従ってカセット蓋50を開くときにはとく
にその初期の段階で押えばね53から離脱させる必要が
ある。このような押えばね53からの離脱を行なうカセ
ット蓋50の初期の段階においては、ダンパ30のピニ
オン31が欠歯部29に対向しているために、ダンパ3
0の緩衝機能が作用しない。すなわち押えばね53から
離脱する際にカセット蓋50を開放する方向に付勢する
ばねの弾性復元力がダンパ30によって吸収されること
がなく、これによって押えばね53から容易に離脱させ
ることが可能になる。
【0036】従ってカセット蓋50を開放するための付
勢ばねとして弱いばねを用いることが可能になり、ばね
の欠損の危険性を低くすることが可能になるとともに、
周辺部品の変形を軽減できるようになる。また補助ばね
を用いたり他の強制開放機構を付加する必要がなくな
る。
【0037】図14および図15は上記第2の実施例の
変形例を示している。この変形例においては、カセット
蓋50の側板18のセグメントギヤ28の終端の欠歯部
29の端部に臨むように回転規制部43を設け、欠歯部
29によってピニオン31がセグメントギヤ28から外
れた場合に、ピニオン31の回転を回転規制部43によ
って規制するようにしている。
【0038】従ってカセット蓋50の開放の初期におい
て、ダンパ30による緩衝動作を防止することが可能に
なり、押えばね53からの離脱が確実に行なわれる。し
かも図15に示すように噛合い範囲に突入する際に、ピ
ニオン31とセグメントギヤ28とが確実に噛合うよう
になり、以降の安定な動作が可能になる。
【0039】図16〜図18は第3の実施例を示してい
る。この実施例はCDプレーヤ57のスライドテーブル
58に作動範囲限定緩衝装置を設けたものである。すな
わちCDプレーヤ57のスライドテーブル58には図1
7に示すようにその下面にラックギヤ60が設けられる
とともに、このラックギヤ60と噛合うピニオン31を
有するダンパ30が設けられており、このダンパ30に
よってスライドテーブル58の摺動運動を緩衝するよう
にしている。しかもラックギヤ60の端部には欠歯部2
9が設けられており、スライドテーブル58が完全に挿
入されると図17に示すようにピニオン31は欠歯部2
9によってラックギヤ60から離れるようになってい
る。
【0040】従ってこのスライドテーブル58を引出す
際に、その初期の段階においてはダンパ30の緩衝作用
を受けることなくスライドテーブル58が図外の付勢手
段によって押出されるようになる。そして所定のストロ
ーク押出されたところで図18に示すようにダンパ30
のピニオン31とラックギヤ60とが噛合い、以降はス
ライドテーブル58の引出し動作がダンパ30によって
緩衝されることになる。従ってスライドテーブル58を
引出す方向に付勢するばねとして弱いばねを用いること
が可能になり、ばねの欠損等の危険性を低くすることが
可能になるとともに、補助ばねを付加したり、強制開放
機構を付ける必要がなくなる。
【0041】図19および図20は上記第3の実施例の
変形例を示している。この変形例においては、スライド
テーブル58の下面に設けられているラックギヤ60の
終端に欠歯部29を設けるとともに、この欠歯部29の
一部に回転規制部43を形成し、ラックギヤ60からピ
ニオン31が外れて欠歯部29と対向したときに、ピニ
オン31の回転を回転規制部43によって規制するよう
にしたものである。
【0042】従ってスライドテーブル58を引出す方向
に動かし、ピニオン31とラックギヤ60とが噛合う位
置へ再突入した場合に、このピニオン31とラックギヤ
60との噛合いを円滑に行ない得るようになる。従って
ピニオン31の歯とラックギヤ60の歯とが互いにぶつ
かり合ってスライドテーブル58が引出されなくなるこ
とを防止することが可能になる。
【0043】
【発明の効果】第1の発明によれば、歯車に設けられて
いる欠歯部によって作動部材の所定の位置においてピニ
オンが歯車と噛合わないようにしたものである。従って
余分に力を要する位置で上記の欠歯部を用いてピニオン
が歯車と噛合わなくすることによって、ダンパによるロ
スをなくすことが可能になる。
【0044】第2の発明は、歯車に設けられている欠歯
部によって作動部材の所定の位置でピニオンが歯車と噛
合わないようにするとともに、そのときにピニオンの回
転を規制手段によって規制するようにしたものである。
従って余分に力を要する部分で上記欠歯部を利用してピ
ニオンが歯車と噛合わないようにすることにより、ダン
パによるロスをなくすことが可能になるとともに、再び
歯車にピニオンを噛合わせる際にピニオンが円滑に歯車
と噛合うことになる。
【0045】第3の発明によれば、回動式の扉または蓋
体の回動運動の際に、欠歯部によってダンパによるロス
をなくすことが可能になるとともに、必要に応じて回転
規制手段によってピニオンの回転を規制することによ
り、ピニオンを円滑に歯車と再び噛合わせることが可能
になる。
【0046】第4の発明によれば、テーブルが所定の摺
動位置において欠歯部によってピニオンと歯車との噛合
いをなくすことにより、ダンパによるロスをなくすこと
が可能になるとともに、必要に応じて規制手段によって
ピニオンの回転を規制することにより、再びピニオンを
円滑に歯車に噛合わせることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の作動範囲限定緩衝装置を有する
ラジオ付きカセット式テープレコーダの外観斜視図であ
る。
【図2】CDプレーヤの蓋体の縦断面図である。
【図3】同要部側面図である。
【図4】ダンパの分解斜視図である。
【図5】ダンパの縦断面図である。
【図6】蓋体を開いた状態の縦断面図である。
【図7】同要部拡大側面図である。
【図8】変形例の蓋体の縦断面図である。
【図9】同要部拡大側面図である。
【図10】蓋体の開放動作を示す縦断面図である。
【図11】開放動作を示す側面図である。
【図12】第2の実施例を示すカセット蓋の側面図であ
る。
【図13】同開放動作を示す側面図である。
【図14】変形例のカセット蓋の側面図である。
【図15】同開放動作を示す側面図である。
【図16】CDプレーヤの外観斜視図である。
【図17】第3の実施例に係るCDプレーヤのスライド
テーブルの側面図である。
【図18】同摺動動作を示す側面図である。
【図19】変形例のスライドテーブルの側面図である。
【図20】同摺動動作を示す側面図である。
【符号の説明】 10 チューナ 11 カセットデッキ 12 CDプレーヤ 13 スピーカボックス 17 蓋体 18 側板 19 支点ピン 20 付勢ばね 23 保持リング 24 チャッキングプレート 25 ターンテーブル 28 セグメントギヤ 29 欠歯部 30 ダンパ 31 ピニオン 34 フレーム 35、36 リング状突起 37 支軸 39、40 条溝 41 押圧部 43 回転規制部 45、46 歯 50 カセット蓋 51 支軸 52 テープカセット 53 押えばね 57 CDプレーヤ 58 スライドテーブル 60 ラックギヤ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の運動を行なう作動部材と、 前記作動部材の運動に連動して回転する歯車と、 前記歯車に設けられている欠歯部と、 前記作動部材の運動を緩衝するダンパと、 前記ダンパの出力端に設けられかつ前記歯車と噛合うピ
    ニオンと、 をそれぞれ具備する作動範囲限定緩衝装置。
  2. 【請求項2】所定の運動を行なう作動部材と、 前記作動部材の運動に連動して回転する歯車と、 前記歯車に設けられている欠歯部と、 前記作動部材の運動を緩衝するタンパと、 前記ダンパの出力端に設けられかつ前記歯車と噛合うピ
    ニオンと、 前記ピニオンが前記欠歯部によって前記歯車との噛合い
    から外れたときに前記ピニオンの回転を規制する規制手
    段と、 をそれぞれ具備する作動範囲限定緩衝装置。
  3. 【請求項3】前記作動部材が回動式の扉または蓋体であ
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の作
    動範囲限定緩衝装置。
  4. 【請求項4】前記作動部材が摺動式のテーブルであるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の作動範
    囲限定緩衝装置。
JP13508094A 1994-05-25 1994-05-25 作動範囲限定緩衝装置 Pending JPH07320471A (ja)

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Cited By (9)

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