JPH07320208A - 磁気記録装置 - Google Patents

磁気記録装置

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JPH07320208A
JPH07320208A JP6106833A JP10683394A JPH07320208A JP H07320208 A JPH07320208 A JP H07320208A JP 6106833 A JP6106833 A JP 6106833A JP 10683394 A JP10683394 A JP 10683394A JP H07320208 A JPH07320208 A JP H07320208A
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JP
Japan
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magnetic head
termination circuit
circuit
write
voltage
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JP6106833A
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English (en)
Inventor
Yujiro Okamoto
勇次郎 岡本
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Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Publication date
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Priority to TW084104986A priority patent/TW271479B/zh
Publication of JPH07320208A publication Critical patent/JPH07320208A/ja
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    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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Abstract

(57)【要約】 【目的】書き込み特性及び読み出し特性の劣化を防止す
るとともに、書き込み時のリンギングの発生を防止する
磁気記録装置を提供する。 【構成】 磁気ヘッドの両端に、一対のダイオードを互
いに反対極性で接続したターミネート回路を設け、書き
込み電流の切り換え時に前記磁気ヘッドの両端の電位差
が急激に変化して前記ダイオードのブレークダウン電圧
以上になると、いずれか一方のダイオードがブレークダ
ウンを起こし、書き込み電流の一部がこのターミネート
回路を介して流出する。したがって、前記急激な変化に
起因したリンギングを除去できる。前記磁気ヘッドの両
端の電位差がダイオードのブレークダウン電圧以下であ
れば、いずれか一方のダイオードが逆バイアスされるの
で、このターミネート回路は高抵抗に保たれる。したが
って、この範囲内であれば、磁気ヘッドに流れる書き込
み電流がターミネート回路に流出することはなく、読み
出し特性及び書き込み特性の劣化を防止することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロッピイディスク装
置等に用いられる磁気記録装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な従来の技術は、図8に示され
る。磁気ヘッド1の両端の端子2、3には、書き込み電
流を前記磁気ヘッド1に供給するための差動回路4が設
けられる。前記差動回路4は、第1のNPN型トランジ
スタ5および第2のNPN型トランジスタ6から構成さ
れ、トランジスタ5、6の各コレクタはそれぞれ前記端
子2、3に接続され、各エミッタには定電流源7が接続
される。トランジスタ5、6の各ベースには、ライトデ
ータ信号を受けるゲート8a、8bが接続される。一
方、前記端子2、3には、前記磁気ヘッド1を介して記
録信号を読み出す読出回路9が接続される。なお、磁気
ヘッド1には、電源電圧が与えられている。
【0003】前記端子2、3間には、後述するリンギン
グを低減するダンピング抵抗10が設けられる。ここ
で、前記ダンピング抵抗10の動作について説明する。
図9は、前記ダンピング抵抗10の動作を説明するため
の波形図である。図9(1)には、前記ゲート8aを介
して前記トランジスタ5のベースに与えられるライトデ
ータ信号Aが示される。このライトデータ信号Aが前記
ゲート8bで反転されて図9(2)に示されるライトデ
ータ信号Bが得られ、このライトデータ信号Bが前記ト
ランジスタ6のベースに与えられる。
【0004】たとえば時刻t0では、ライトデータ信号
AはHレベルであり、ライトデータ信号BはLレベルで
あるので、第1のトランジスタ5は導通状態に保持され
る一方、第2のトランジスタ6が遮断状態に保持されて
いる。したがって、磁気ヘッド1には、矢印a(図9参
照)で示される書き込み電流が流れている。時刻t1に
おいては、ライトデータ信号AはHレベルからLレベル
になり、ライトデータ信号BはLレベルからHレベルと
なるので、第1のトランジスタ5は導通状態から遮断状
態に切り替わる一方、第2のトランジスタ6が遮断状態
から導通状態に切り替わる。このとき、磁気ヘッド1に
おいて矢印a方向に流れていた電流は、矢印b方向に流
れようとするので、前記端子2の電位は、図9(3)に
示されるように、瞬間的にいわゆる逆起電圧V1が発生
した後、ほぼ一定電位に保持される。
【0005】次に、時刻t2においては、ライトデータ
信号AはLレベルからHレベルになり、ライトデータ信
号BはHレベルからLレベルとなるので、第2のトラン
ジスタ6は導通状態から遮断状態に切り替わる一方、第
1のトランジスタ5が遮断状態から導通状態に切り替わ
りる。このとき、磁気ヘッド1において矢印b方向に流
れていた電流は、矢印a方向に流れようとするので、前
記端子3の電位は、図9(4)に示されるように、瞬間
的に逆起電圧V2が発生した後、ほぼ一定電位に保持さ
れる。
【0006】一方、磁気ヘッド1には、図9(4)に示
される書き込み電流が供給される。前記差動回路4のス
イッチングのタイミング(時刻t1,t2,・・・)に
おいては、前記逆起電圧の過渡現象のために波形の立ち
上がり部分におこる振動、すなわちリンギング(図9
(3)、(4)においてR1,R2で示す)が生ずる。
このようなリンギングは、図9(5)に示されるよう
に、磁気ヘッド1に流れる書き込み電流の波形に影響を
及ぼし、書き込み時に特性劣化を生じることがある。
【0007】このようなリンギングは、前記ダンピング
抵抗10によってある程度吸収することができる。すな
わち、前記リンギングが発生したとき、磁気ヘッド1に
流れる書き込み電流の一部が前記ダンピング抵抗10を
介して差動回路4に流れ、前記リンギングを吸収するこ
とができる。たとえば時刻t2においては、磁気ヘッド
1に矢印a方向に流れていた電流が矢印b方向に流れ始
めるが、この矢印a方向に流れていた電流の一部は前記
ダンピング抵抗10を介して前記端子3側へも流れ、こ
の端子3に発生した逆起電圧V2のリンギングをある程
度吸収することができる。また、前記端子2、3に逆起
電圧が生じた後に一定電圧に保持された状態で、前記端
子2、3間に不所望な電圧が発生しても、前記ダンピン
グ抵抗10を介してリーク電流が流れるので、これを吸
収することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ダンピング抵抗10は、4Kオーム程度の比較的抵抗値
を大きくしていたため、ダンピング抵抗10に流れるリ
ーク電流が小さくなり、前述したリンギングを十分に吸
収することはできなかった。この問題を解決するため
に、ダンピング抵抗10の抵抗値を小さくすることも考
えられる。
【0009】図10は、前記端子2、3間の電圧(以
下、端子電圧という)とダンピング抵抗10に流れるリ
ーク電流との関係を示すグラフである。従来の抵抗値が
大きなダンピング抵抗を用いた場合の関係は、図10の
ラインL1に示され、ダンピング抵抗の抵抗値を小さく
した場合(具体的には、従来の半分程度の2Kオーム)
の関係は図10のラインL2に示される。図10から明
らかなように、ダンピング抵抗10の抵抗値を小さくす
ると、磁気ヘッド1に流れる不所望な電流うち、このダ
ンピング抵抗10に流れるリーク電流の電流量を多くな
り、リンギングを除去することができる。
【0010】しかしながら、ダンピング抵抗の抵抗値を
小さくすると、リンギングを除去できるが、書き込み電
流のスイッチング時間が遅くなり、書き込み特性が劣化
するという問題がある。図9(6)、(7)は、抵抗値
の小さなダンピング抵抗を用いた場合の書き込み動作を
説明するための波形図であり、図9(6)には前記端子
3の電位が示され、同図(6)には磁気ヘッド1に流れ
る書き込み電流が示される。
【0011】この場合、同図(7)に示されるように逆
起電圧のリンギングは除去されるが、逆起電圧の立ち下
がり(立ち上がり)が遅れるとともに、同図(7)に示
されるように書き込み電流の立ち上がり(立ち下がり)
が遅れる。書き込み電流の切り換えが遅れるのは、ダン
ピング抵抗10の抵抗値が小さいために、本来磁気ヘッ
ド1に流れるべき書き込み電流がダンピング抵抗10を
介して前記端子2または端子3に流出してしまうからで
ある。
【0012】したがって、ダンピング抵抗10の抵抗値
が小さいと、リンギングは除去できるが、電流スイッチ
ング速度が遅くなり、書き込み特性が劣化する。また、
この場合、ダンピング抵抗10の抵抗値が磁気ヘッド1
のインピーダンスに対して無視できなくなり、読み出し
時の再生出力(端子2、3間の電位差)が小さくなる
等、読み出し特性も劣化する。
【0013】一方、ダンピング抵抗10の抵抗値を大き
くすれば、前述したようにダンピング抵抗10に流れる
電流が小さくなり、リンギングを十分除去できなかっ
た。そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、書き
込み特性及び読み出し特性の劣化を防止するとともに、
書き込み時のリンギングの発生を防止することができる
磁気記録装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気ヘッドを
有する磁気記録装置において、前記磁気ヘッドの両端
に、一対のPN接合を互いに反対極性で接続したターミ
ネート回路を設け、このターミネート回路を介して前記
磁気ヘッドに書き込み電流を供給する差動回路を備え、
書き込み時に、前記磁気ヘッドの両端の電位差が一定レ
ベル以上になったとき、前記ターミネート回路のPN接
合をブレークダウンさせるようにしたことを特徴とする
磁気記録装置である。
【0015】さらにまた、本発明は、磁気ヘッドに接続
され、一対のPN接合を互いに反対極性で接続したター
ミネート回路と、このターミネート回路に接続された差
動回路とを備え、書き込み時にターミネート回路のPN
接合をブレークダウンさせるようにしたことを特徴とす
る磁気記録装置である。又本発明のターミネート回路に
は、ダンピング抵抗を並列に接続した。また、本発明の
ターミネート回路は、前記一対のPN接合を間に抵抗を
接続した。さらにまた、本発明のターミネート回路は、
前記一対のPN接合を間を接地した。
【0016】前記PN接合には、たとえばダイオードの
PN接合またはトランジスタのベース・エミッタ間のP
N接合を用いるとよい。また、回路条件に応じて、前記
ターミネート回路には、ダンピング抵抗を並列に接続し
てもよい。さらに、前記ターミネート回路は、前記一対
のPN接合間に抵抗を接続してもよく、また、前記ター
ミネート回路は、前記一対のPN接合間を接地してもよ
い。
【0017】
【作用】本発明に従えば、磁気ヘッドの両端に、一対の
PN接合を互いに反対極性で接続したターミネート回路
を設けたので、前記磁気ヘッドの両端の電位差がPN接
合がブレークダウンをおこす電圧以下であれば、いずれ
か一方のPN接合が逆バイアスされるので、このターミ
ネート回路は高抵抗に保たれる。したがって、この範囲
内であれば、磁気ヘッドに流れる書き込み電流がターミ
ネート回路に流出することはなく、読み出し特性及び書
き込み特性の劣化を防止することができる。
【0018】一方、書き込み電流の切り換え時に前記磁
気ヘッドの両端の電位差が急激に変化して前記PN接合
がブレークダウンをおこす電圧以上になると、いずれか
一方のPN接合がブレークダウンを起こし、書き込み電
流の一部がこのターミネート回路を介して流出する。し
たがって、前記急激な変化に起因したリンギングをも除
去できる。
【0019】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の磁気記録装置の
構成を示す回路図である。磁気ヘッド11の両端の端子
12、13には、書き込み電流を前記磁気ヘッドに供給
するための差動回路14が設けられる。前記差動回路1
4は、第1のNPN型トランジスタ15および第2のN
PN型トランジスタ16から構成され、トランジスタ1
5、16の各コレクタはそれぞれ前記端子12、13に
接続され、各エミッタには定電流源17が接続される。
トランジスタ15、16の各ベースには、ライトデータ
信号を受けるゲート18a、18bが接続される。一
方、前記端子12、13には、前記磁気ヘッド11を介
して記録信号を読み出す読出回路19が接続される。な
お、磁気ヘッド11には、電源電圧21が与えられてい
る。
【0020】前記端子12、13間には、書き込み電流
のリンキングを低減するダンピング抵抗22が設けられ
る。ダンピング抵抗22の抵抗値は、比較的大きく選ば
れ、例えば10Kオーム程度である。このダンピング抵
抗22には、一対のダイオード23、24からなるター
ミネート回路25が並列に接続されている。前記各ダイ
オード23、24は、互いに反対極性で接続される。本
実施例の場合、各ダイオード23、24はカソード同士
が接続されているが、アノード同士を接続してもよい。
【0021】本実施例では、ターミネート回路25は、
ダイオード23、24のPN接合をもちいたが、たとえ
ばトランジスタのベース・エミッタ間のPN接合を利用
してもよい。図2は、本発明の一実施例の磁気記録装置
の動作を説明するための波形図である。
【0022】図2(1)には、前記ゲート18aを介し
て前記トランジスタ15のベースに与えられるライトデ
ータ信号Aが示される。このライトデータ信号Aが前記
ゲート18bで反転されて図2(2)に示されるライト
データ信号Bが得られ、このライトデータ信号Bが前記
トランジスタ16のベースに与えられる。たとえば時刻
t0では、ライトデータ信号AはHレベルであり、ライ
トデータ信号BはLレベルであるので、第1のトランジ
スタ15は導通状態に保持される一方、第2のトランジ
スタ16が遮断状態に保持されている。したがって、磁
気ヘッド11には、矢印a(図1参照)で示される書き
込み電流が流れている。
【0023】時刻t1においては、ライトデータ信号A
はHレベルからLレベルになり、ライトデータ信号Bは
LレベルからHレベルとなるので、第1のトランジスタ
15は導通状態から遮断状態に切り替わる一方、第2の
トランジスタ16が遮断状態から導通状態に切り替わり
る。ここで、前記ターミネート回路25が設けられてい
ない場合には、従来技術の項で述べたように前記端子1
2の電位は、図2(3)に示されるようになる。
【0024】すなわち、時刻t1においては磁気ヘッド
11において矢印a方向流れていた電流は、矢印b方向
に流れようとするので、前記端子12の電位は、図2
(3)に示されるように、瞬間的にいわゆる逆起電圧V
1が発生した後、ほぼ一定電位に保持される。このと
き、前記逆起電圧V1の過渡現象のために波形の立ち上
がり部分におこる振動、すなわちリンギングR1が生じ
ている。
【0025】次に、時刻t2においては、ライトデータ
信号AはLレベルからHレベルになり、ライトデータ信
号BはHレベルからLレベルとなるので、第2のトラン
ジスタ16は導通状態から遮断状態に切り替わる一方、
第1のトランジスタ15が遮断状態から導通状態に切り
替わりる。このとき、磁気ヘッド11において矢印b方
向に流れていた電流は、矢印a方向に流れようとするの
で、前記端子13の電位は、図2(4)に示されるよう
に、前記逆起電圧V1とは反対向きに瞬間的に逆起電圧
V2が発生した後、ほぼ一定電位に保持される。ここで
も、前記逆起電圧V1発生時と同様にリンギングR2が
起こる。
【0026】こうして磁気ヘッド1には、図2(5)に
示されるように、リンギングに影響された書き込み電流
が供給される。次に、ターミネート回路25を設けた場
合の動作について説明する。図3は、書き込み時に前記
端子12、13間に生ずる電圧(以下、端子電圧とい
う)と前記ターミネート回路25を介して流れるリーク
電流との関係を示すグラフである。
【0027】同図から明らかなように、端子電圧が各ダ
イオード23、24のブレークダウン電圧Vbより小さ
いときには、リーク電流はターミネート回路25には流
れず、抵抗値の小さなダンピング抵抗22のみを介して
僅かに流れる。一方、端子電圧が各ダイオード23、2
4のブレークダウン電圧Vb以上になると、ダイオード
23、24の何れか一方がブレークダウンを起こし、ほ
とんどのリーク電流がターミネート回路25に流れる。
なお、厳密には、ダイオードがブレークダウンを起こし
て、ターミネート回路が動作するのは、前記端子電圧が
前記ブレークダウン電圧Vbより各ダイオード23、2
4の順方向電圧Vf分だけ上回ったときである。
【0028】そこで、次の第1式で示すように、以下、
前記ブレークダウン電圧Vbと前記順方向電圧Vfの和
を動作電圧VBという。 VB=Vb+Vf ・・・(1) ここで、前記動作電圧VBを書き込み時に生ずる逆起電
圧より僅かに下回るレベルに設定すると(同図(3)、
(4)参照)、逆起電圧が発生している間は、ダイオー
ド23、24の何れか一方がブレークダウンを起こし、
ほとんどのリーク電流がターミネート回路25に流れ
る。したがって、ターミネート回路25を設けた場合に
は、書き込み時の端子12、13の電圧波形には、同図
(6)に示すように、前述したリンギングは取り除か
れ、書き込み電流も同図(7)に示すようにリンギング
の影響が除去される。
【0029】逆起電圧は瞬間的に発生するので、前記端
子電圧は直ちに前記動作電圧VBより小さくなってブレ
ークダウンは起こらなくなる。したがって、ターミネー
ト回路25は再び高抵抗となり、リーク電流は前記ダン
ピング抵抗22を流れはじめる。したがって、リーク電
流も小さくなり、電流スイッチング速度が遅くなること
はなく、書き込み特性が劣化することはない。
【0030】このようにダンピング抵抗20に加えてタ
ーミネート回路25を設けるようにしたので、前記端子
電圧が前記動作電圧VBより小さいときには、ダンピン
グ抵抗20によって不所望なリーク電流等を吸収するこ
とができる。この状態では、ダンピング抵抗20の抵抗
値は比較的大きいので電流スイッチング特性等が劣化す
ることはない。
【0031】一方、逆起電圧が生じたときには、前記端
子電圧は前記動作電圧VB以上になり、ターミネート回
路25にリーク電流が流れ出し、リンギングを除去でき
る。また、前記端子電圧は直ちに前記動作VBより小さ
くなるので、ターミネート回路25は再び高抵抗とな
り、電流スイッチング速度が遅くなることはなく、書き
込み特性が劣化することはない。
【0032】なお、本実施例では、ダンピング抵抗10
とターミネート回路25とを並列に設ける構成とした
が、前記ダンピング抵抗10は設けずに、ターミネート
回路25のみを設けるようにしてもよい。また、本実施
例では、ターミネート回路25を2つのダイオード2
3、24から構成したが、図4に示すように4つのダイ
オード26、27、28、29から構成し、同一極性に
接続された2つのダイオード26、27と、同一極性に
接続された2つのダイオード28、29とを相互に反対
極性になるように接続してもよい。さらに、図5に示さ
れるように、相互に反対極性に直列に接続されたダイオ
ード30、31の間に相互に反対極性に並列に接続され
たダイオード32、33を接続する構成でもよい。
【0033】また、図6に示されるように、ダイオード
23、24の間に抵抗34を設ける構成としてもよい。
このような抵抗34を設けると、その抵抗値を任意の値
に設定することによって、前記リーク電流量を調整でき
るため、使用する磁気ヘッドに応じて最適値に設定する
ことができる。前記抵抗34に代えてコンデンサをもう
けても、同様な効果を得ることができる。
【0034】さらに、図7に示すように、同一極性とな
るように接続された2つのダイオード35、36からな
るダイオード群37と、同一極性となるように接続され
た2つのダイオード38、39からなるダイオード群4
0を設け、前記ダイオード群37のカソード側を前記端
子12に接続する一方、アノード側を接地し、前記ダイ
オード群40のカソード側を前記端子13に接続する一
方、アノード側を接地するような構成としてもよい。
【0035】上述した実施例では、ターミネート回路2
5を1〜4個のダイオードから構成するようにしたが、
これ以上の数のダイオードから構成してもよい。また、
前記ターミネート回路25は、ツェナーダイオードによ
って構成してもよい。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明に従えば、磁気ヘッ
ドの両端の電位差がPN接合がブレークダウンをおこす
電圧以下であれば、このターミネート回路は高抵抗に保
たれるので、読み出し特性及び書き込み特性が劣化を防
止することができる。一方、書き込み電流の切り換え時
に生じた急激な逆起電圧によってPN接合をブレークダ
ウンさせるようにすると、前記ターミネート回路は低抵
抗になるので、前記逆起電圧に起因したリンギングをも
除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成の磁気記録装置を示す
回路図である。
【図2】本発明の一実施例の構成の磁気記録装置の動作
を説明するための波形図である。
【図3】ターミネート回路の動作を説明するためのグラ
フである。
【図4】本発明の第2の実施例の構成を示す回路図であ
る。
【図5】本発明の第3の実施例の構成を示す回路図であ
る。
【図6】本発明の第4の実施例の構成を示す回路図であ
る。
【図7】本発明の第5の実施例の構成を示す回路図であ
る。
【図8】典型的な従来の技術の回路図である。
【図9】従来技術の動作を説明するための波形図であ
る。
【図10】従来技術のダンピング抵抗に流れるリーク電
流との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
11 ・・・磁気ヘッド 12、13 ・・・端子 14 ・・・差動回路 22 ・・・ダンピング抵抗 23,24・・・ダイオード 25 ・・・ターミネート回路 26〜33・・・ダイオード 34 ・・・抵抗 35〜39・・・ダイオード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘッドを有する磁気記録装置におい
    て、 前記磁気ヘッドの両端に、一対のPN接合を互いに反対
    極性で接続したターミネート回路を設け、このターミネ
    ート回路を介して前記磁気ヘッドに書き込み電流を供給
    する差動回路を備え、 書き込み時に、前記磁気ヘッドの両端の電位差が一定レ
    ベル以上になったとき、前記ターミネート回路のPN接
    合をブレークダウンさせるようにしたことを特徴とする
    磁気記録装置。
  2. 【請求項2】磁気ヘッドに接続され、一対のPN接合を
    互いに反対極性で接続したターミネート回路と、 このターミネート回路に接続された差動回路とを備え、 書き込み時にターミネート回路のPN接合をブレークダ
    ウンさせるようにしたことを特徴とする磁気記録装置。
  3. 【請求項3】前記ターミネート回路にダンピング抵抗を
    並列に接続したことを特徴とする請求項1または2記載
    の磁気記録装置。
  4. 【請求項4】前記ターミネート回路は、前記一対のPN
    接合の間に抵抗を接続したことを特徴とする請求項1な
    いし3記載の磁気記録装置。
  5. 【請求項5】前記ターミネート回路は、前記一対のPN
    接合の間を接地したことを特徴とする請求項1ないし3
    記載の磁気記録装置。
JP6106833A 1994-05-20 1994-05-20 磁気記録装置 Pending JPH07320208A (ja)

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