JPH07319802A - データ転送方式 - Google Patents

データ転送方式

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JPH07319802A
JPH07319802A JP10847594A JP10847594A JPH07319802A JP H07319802 A JPH07319802 A JP H07319802A JP 10847594 A JP10847594 A JP 10847594A JP 10847594 A JP10847594 A JP 10847594A JP H07319802 A JPH07319802 A JP H07319802A
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JP10847594A
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English (en)
Inventor
Masayasu Sakamaki
正健 坂巻
Kaori Ose
かおり 小瀬
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一バス上に接続されるプロセッサ群、I/
O群、主記憶装置が、これらの相互間で効率よくデータ
の転送を行うことができるようにする。 【構成】 データ転送機構11とデータ転送順序決定機
構13とは、その間にデータ転送順序記録機構12を備
えることにより並行して動作可能である。転送順序決定
機構13は、決定したデータ転送順序の記録とデータ転
送を行った結果の記録とプロセッサ、I/Oがデータ転
送を要求した際に発行するデータ転送のための情報の記
録と転送中データの残り量を計測するカウウンター値と
から、データ転送順序、データ転送元、データ転送先を
決定する。これにより、本発明は、複数のデータ転送要
求の調停、キャッシュ・コヒーレンシ維持のためのバス
使用効率の低下を最小限に止めることができ、また、実
際にデータ転送が必要となる以前に各プロセッサ、I/
Oが発行する要求を受け取り、指定された時間以後にデ
ータ転送を開始するという予約転送処理を行うことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同一バスに接続されて
いる多数のプロセッサユニット、I/O装置、主記憶間
等の間で相互にデータの送受信を行うデータ転送方式に
係り、特に、多数の処理装置が並列動作する画像処理装
置、マルチプロセッサ構成のワークステーション等に使
用して好適なデータ転送方式に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のデータ転送方式に関する従来技
術として、例えば、「日経エレクトニックス1993.
10.25」(P83〜P114)等に記載された技術
が知られている。この従来技術は、スプリット型のデー
タ転送方法に関するもので、マルチプロセッサシステム
におけるバスの使用効率の向上を図るために、あるプロ
セッサがバス使用の要求を出してから応答を受け取るま
での間、他のプロセッサにバスの使用権を譲るというも
のである。
【0003】また、他の従来技術として、例えば、特開
平3−180959号公報等に記載された技術が知られ
ている。この従来技術は、データ転送速度の違う機器が
同一のバス上に接続されている場合に、データ転送の効
率向上とその確実性とを向上させるため、FIFOを使
用して転送データを一旦バッファリングするというもの
である。
【0004】さらに、他の従来技術として、例えば、特
開平3−105543号公報等に記載された技術が知ら
れている。この従来技術は、同一のデータを複数のプロ
セッサに同時に転送するバス制御方法を用いるものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術は、
データ転送と各プロセッサユニット、I/Oユニットか
らの要求の調停とを完全に並列に動作させることができ
ないため、データの転送効率(バス使用効率)の向上を
図ることが困難であり、また、キャッシュ・コヒーレン
シ維持のための処理によりデータ転送効率(バス使用効
率)を低下させるという問題点を有している。
【0006】また、前記従来技術は、各プロセッサユニ
ット、I/Oユニットがデータ転送要求を発行してか
ら、データ転送が開始されるまでの待ち時間を短縮する
ため、実際にデータ転送が必要となる以前に各プロセッ
サユニットやI/Oユニットがデータ転送要求を先に発
行して、一定時間以上経過した後にデータ転送を開始す
る等の予約転送処理を行うことが困難であるという問題
点を有している。
【0007】さらに、前記従来技術は、要求されたデー
タ転送量が多い場合に、他のデータ転送の優先順位との
兼ね合いから、データ転送を分割して行う等の計画を行
うことが困難であり、各プロセッサユニット、I/Oユ
ニットが、1回だけデータ転送の要求を発行すれば、必
ずデータ転送が実行されるという保証を得ることができ
ず、データ転送結果(バス使用結果)の記録が残らない
ため、データ転送装置の動作、順位決定の手順等の客観
的評価を行うことが困難であるという問題点を有してい
る。
【0008】本発明の目的は、前述した従来技術の問題
点を解決し、同一バス上に接続されるプロセッサ群、I
/O群、主記憶装置が、これらの相互間で効率よくデー
タの転送を行うことができるようにしたデータ転送方式
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、データ転送を行う機構とデータ転送の順序を決定す
る機構とを備え、データ転送を行う機構とデータ転送の
順序を決定する機構との間に決定したデータ転送順を記
録する機構を設け、これにより、前記2つの機構を並行
に動作可能にすることにより達成される。
【0010】また、前記目的は、データ転送を行った結
果を記録する機構を設け、これを参照することにより、
キャッシュ・コヒーレンシの維持を容易に行い得るよう
にすることにより達成される。
【0011】さらに、前記目的は、転送中データの残り
量を計測するカウンターを設け、このカウンタの値と前
記決定したデータ転送順序を記録する機構の内容とによ
り、プロセッサ、I/O装置がデータ転送を要求してか
ら一定時間経過後にデータ転送を開始するするようにす
ることにより達成される。
【0012】
【作用】データ転送を行う機構は、決定したデータ転送
順序を記録する機構から順番にデータ転送情報を読み出
し、そのデータに基づいてバスの制御を行ってデータ転
送を行うため、決定したデータ転送順序を記録する機構
にデータ転送情報が存在すれば、データ転送の順序を決
定する機構とは無関係に動作を行うことが可能である。
【0013】また、データ転送を行った結果を記録する
機構は、その結果の記録により、各プロセッサ・キャッ
シュに主記憶の何番地のデータを書き込んだかの情報を
明らかにしているため、キャッシュ・コヒーレンシ維持
を容易に行うことができる。
【0014】さらに、データ転送の順序を決定する機構
は、決定したデータ転送順序を記録する機構と転送中デ
ータの残り量を計測するカウンターとの内容により、実
際にデータ転送が必要となる以前に各プロセッサユニッ
ト、I/O装置が発行するデータ転送要求を受け取り、
カウンター値と転送待ちのデータ群とから指定された時
間以後の最も近い時点でデータ転送を開始できるように
データ転送順序を決定することが可能であり、これによ
り、データ転送を行う機構に、予約転送処理を行わせる
ことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明によるデータ転送方式の一実施
例を図面により詳細に説明する。
【0016】図1は本発明が適用されたマルチプロセッ
サシステムの一実施例の構成を示すブロック図、図2は
動作を説明するタイミングチャート、図3はデータ転送
の処理手順を説明するフローチャート、図4はデータ転
送順序決定の処理手順を説明するフローチャートであ
る。図1において、10はデータ転送装置、11はデー
タ転送機構、12はデータ転送順序記録機構、13はデ
ータ転送順序決定機構、14はデータ転送結果記録機
構、15はデータ転送要求記録機構、16はデータ転送
量カウンター、17はデータ転送要求/キャッシュ書き
込み信号受け付け機構、20はバス、30はプロセッサ
群、31はI/O群、32は主記憶装置である。
【0017】図1に示すマルチプロセッサシステムは、
本発明によるデータ転送装置10と、複数のプロセッサ
によるプロセッサ群30と複数のI/O装置によるI/
O群31と、主記憶装置32とを備え、これらの全てが
1つのバス20に接続されて構成されている。
【0018】データ転送装置10は、図示のような各種
の機構11〜17とを備えて構成され、それぞれ、次の
ような機能を有している。
【0019】データ転送機構11は、データ転送順序記
録機構12からデータ転送情報を読み取り、データ転送
情報からデータ転送元とそのアドレス、及び、データ転
送先とそのアドレスを選択し、バス20を制御してデー
タ転送の制御を行う。また、この機構11は、データ転
送順序決定機構13からの割り込みがあった場合、現状
の転送情報を退避するバッファを有し、割り込みによる
データの転送、データ転送要求の受け付けのための転送
を、現在行っているデータ転送に優先して実行する。
【0020】データ転送順序記録機構12は、データ転
送順序決定機構13からデータ転送情報が書き込まれ、
この情報を順序を示す情報と共に順次保持する。
【0021】データ転送順序決定機構13は、データ転
送要求記録機構15、データ転送順記録機構12、デー
タ転送結果記録機構14、及び、データ転送量カウンタ
ー16の情報に基づいて、要求されたデータ転送の順序
を決定し、この決定に従ったデータ転送情報を作成し、
このデータ転送情報をデータ転送順序記録機構12に記
録する。データ転送情報には、転送元、転送先、転送量
等の他に自キャッシュに存在する主記憶上のブロックが
他のキャッシュにも存在するか否かを示す情報も付加さ
れる。また、このデータ転送順序決定機構13は、デー
タ転送順序記録機構12に書き込む内容を保持するテー
ブルと、何番目のプロセッサ・キャッシュが主記憶のど
のブロック・データを保持しているかを示すデータ転送
の結果の記録に基づいて更新されるテーブルとを有す
る。
【0022】データ転送結果記録機構14は、データ転
送機構11からのデータ転送が終了する毎に、その報告
を受けてデータ転送結果を書き込む。このデータ転送結
果は、データ転送順序決定機構13より、順序決定のた
めに読み出される。
【0023】データ転送要求記録機構15は、プロセッ
サ群30内の各プロセッサ、I/O群31内の各I/O
装置からのデータ転送要求を受け取って記録する。この
要求は、データ転送順序決定機構13から読み出され
る。
【0024】データ転送量カウンター16は、データ転
送機構11により1つのデータの転送毎に−1されるカ
ウンタであり、データ転送順序決定機構13からの割り
込みがあった場合、現状のカウンター値を退避するバッ
ファを有する。そのカウンター値は、データ転送機構1
1がデータ転送順序記録機構12からデータ転送情報を
読み取ると同時にそのデータ転送量の値がセットされ
る。また、この値は、データ転送順序決定機構13か
ら、順序決定のために現状のカウンター値として読み出
される。
【0025】データ転送要求/キャッシュ書き込み信号
受け付け機構17は、データ転送要求信号をプロセッ
サ、I/O装置から受け取ると、データ転送順序記録機
構13に割り込みを発行して、何番目のプロセッサまた
はI/O装置からの転送要求信号であるかを伝える。そ
の後、受け付け機構17は、データ転送順序記録機構1
3からの指示により、プロセッサ、I/O装置に転送要
求信号の受け付け完了を伝える。
【0026】また、データ転送要求/キャッシュ書き込
み信号受け付け機構17は、キャッシュコヒーレンシー
維持のためプロセッサが自身のキャッシュを書き替えた
場合に発行する書き込み信号を受け付け、全プロセッサ
の動作を停止させ、同時にデータ転送順序記録機構13
に割り込みを発行して、何番目のプロセッサのキャッシ
ュ書き込み信号であるかを伝える。その後、受け付け機
構17は、データ転送順序記録機構13からの指示によ
り、プロセッサに信号の受け付け完を発行し、指定され
たプロセッサの動作停止を解除する。
【0027】次に、図2に示すタイミングチャートに従
って、前述したように構成される本発明の一実施例の動
作の概要を制御する。
【0028】図2に示すように、通常データの転送は、
データ転送機構11がデータ転送順序記録機構12から
データ転送情報を読み取り、これに基づいて連続的に行
われている。そして、データ転送機構11は、データ転
送順序決定機構13から割り込みが発行された場合、そ
のとき行っているデータ転送を一時中断して、データ転
送順序決定機構13が発行した転送情報に基づいたデー
タ転送を制御する。
【0029】このデータ転送順序決定機構13からデー
タ転送機構11への割り込みが発行されるのは、プロセ
ッサが自身のキャッシュを書き換えた場合、プロセッ
サ、I/O装置がデータの転送要求を出した場合、デー
タ転送順序の決定の結果緊急の転送が生じた場合であ
る。また、データ転送要求/キャッシュ書き込み信号受
け付け機構17からデータ転送順序決定機構13へ割り
込みが発行されるのは、プロセッサが自身のキャッシュ
を書き換えた場合、プロセッサ、I/O装置がデータの
転送要求を出した場合である。
【0030】図2において、プロセッサが自身のキャッ
シュを書き換えた場合の動作を「A」として示してい
る。この場合、キャッシュを書き換えたプロセッサが、
その旨をデータ転送要求/キャッシュ書き込み信号受け
付け機構17に報告すると、該機構17は、全てのプロ
セッサの動作を一旦停止させ、データ転送順序決定機構
13にキャッシュ書き込みを知らせる。
【0031】データ転送順序決定機構13は、前記機構
17を介して、キャッシュを書き換えたプロセッサに受
け付け完了を報告し、書き換えられたキャッシュのブロ
ックと主記憶装置上の同一ブロックを有するプロセッサ
と有していないプロセッサとを選別し、主記憶装置上の
同一ブロックを有していないプロセッサの動作を再開さ
せる。
【0032】その後、データ転送順序決定機構13は、
データ転送機構11に割り込みを行う。データ転送機構
11は、その時点で行っているデータ転送を一旦中断
し、同一ブロックを有するプロセッサに、書き換えられ
たキャッシュのブロックのデータ転送を行わせてキャッ
シュ・コヒーレンシの維持動作を行い、このデータ転送
完了後、順序決定機構13を介して、停止していたプロ
セッサの動作を再開させ、同時に、中断していたデータ
転送を再開する。
【0033】但し、書き換えられたキャッシュのデータ
がそのプロセッサにしか存在しない場合、全てのプロセ
ッサの動作停止もデータ転送要求/キャッシュ書き込み
信号受け付け機構17への書き込み信号の発行も行わな
い。
【0034】また、図2には、プロセッサ、I/O装置
がデータの転送要求を出した場合の動作が「B」として
示されている。この場合、データ転送の要求を行うプロ
セッサ、I/O装置は、その要求をデータ転送要求/キ
ャッシュ書き込み信号受け付け機構17に発行する。前
記機構17は、データ転送順序決定機構13にデータ転
送要求を知らせる。この場合、要求を出したプロセッ
サ、I/O装置は、受け付け完が発行されるまで動作が
停止させられる。
【0035】データ転送順序決定機構13は、データ転
送機構11に割り込みを行う。データ転送機構11は、
その時点で行っているデータ転送を一旦中断し、データ
転送要求記録機構15に対してその要求情報の書き込む
ためのバス20の制御を行い、要求が書き込まれた後、
中断していたデータ転送を再開すると同時に、順序決定
機構13に転送終了を報告する。
【0036】さらに、図2には、データ転送順序決定機
構13が、前述のデータ転送要求に基づいて、データ転
送順序を決定した際に、緊急転送が含まれる場合のデー
タ転送の動作が「C」として示されている。
【0037】この場合、データ転送順序決定機構13
は、緊急転送の認識により直ちに、データ転送機構11
への割り込みを行って、その後に、この緊急転送を除い
たデータ転送情報をデータ転送順序記録機構12に書き
込む。データ転送機構は、この緊急転送の割り込みによ
り、その時点で行っているデータ転送を一旦中断し、緊
急転送によるデータの転送を行い、その終了後に中断し
ていたデータ転送を再開する。
【0038】次に、図3、図4に示すフローチャートを
参照して、図1におけるデータ転送機構11、データ転
送順序決定機構13のそれぞれの処理動作を説明する。
なお、図3に示すデータ転送機構11のデータ転送の処
理と、図4に示すデータ転送順序決定機構13のデータ
転送順序決定の処理は、並列に実行される。
【0039】まず、図3(a)に示すフローを参照し
て、通常のデータ転送の処理について説明する。
【0040】(1)電源のONまたはリセットによりデ
ータ転送順序決定機構13からの割り込みを可に設定
し、データ転送順序記録機構12に転送情報が有るか否
かを確認する。転送情報が無い場合、データ転送順序記
録機構12に転送情報が書き込まれるまで待つ(ステッ
プ200、201)。
【0041】(2)ステップ201で転送情報が有ると
判定された場合、データ転送順序記録機構12がデータ
転送順序決定機構13からの情報の書き込み中でないこ
とを確認し、データ転送順序記録機構12から次の転送
情報を読み込むと共に、データ転送量カウンター16に
転送量の値をセットし、さらに、順序記録読み込み位置
を+1する。これらの処理中、データ転送順序記録機構
12への書き込みを不可とする(ステップ202、20
3)。
【0042】(3)バス20を制御してデータ転送を開
始し、1つのデータ転送毎にデータ転送量カウンター1
6の値を−1しながら、全てのデータの転送が終了する
までデータ転送を続ける(ステップ204、205)。
【0043】(4)データ転送の終了後、データ転送順
序決定機構13が、データ転送結果記録機構14の情報
を読み出し中でないことを確認して、転送結果をデータ
転送結果記録機構14に書き込むと共に転送結果書き込
み位置を+1し、その後、ステップ201からの処理を
繰り返す(ステップ206、207)。
【0044】次に、データ転送順序決定機構13からの
割り込みがあった場合のデータ転送機構の処理を図3
(b)に示すフローを参照して説明する。
【0045】(1)データ転送順序決定機構13からの
割り込みがあると、その後のデータ転送順序決定機構1
3からの割り込みを不可とし、データ転送機構11がデ
ータ転送中であるか否かをチェックする(ステップ25
0、251)。
【0046】(3)ステップ251でデータの転送中で
あると判定された場合、現在行っているデータ転送を中
断して、転送情報とデータ転送量カウンター値とを、そ
れぞれデータ転送機構11とデータ転送量カウンター1
6とのバッファに退避する(ステップ252、25
3)。
【0047】(4)ステップ253の処理後、または、
ステップ251でデータ転送中でないと判定された場
合、データ転送順序決定機構13から転送情報を読み込
むと同時に、データ転送量カウンター16に転送量の値
をセットする(ステップ254)。
【0048】(5)バス20を制御してデータ転送を開
始し、1つのデータ転送毎にデータ転送量カウンター1
6の値を−1しながら、全てのデータの転送が終了する
までデータ転送を続ける(ステップ255、256)。
【0049】(6)データ転送の終了後、その割り込み
がデータ転送順序の決定の結果、緊急の転送が生じた場
合であるか否かをチェックし、緊急転送であると判定さ
れた場合、データ転送順序決定機構13が、データ転送
結果記録機構14の情報を読み出し中でないことを確認
して、転送結果をデータ転送結果記録機構14に書き込
むと共に転送結果書き込み位置を+1する(ステップ2
57〜259)。
【0050】(7)ステップ257のチェックで緊急転
送でないと判定された場合、データ転送の終了をデータ
転送順序決定機構13に報告する(ステップ260)。
【0051】(8)ステップ259または260の処理
終了後、割り込みの発生時にデータ転送機構11がデー
タ転送中で退避した転送情報があるか否かをチェック
し、退避している転送情報があれば、データ転送機構1
1とデータ転送量カウンター16とのバッファに退避し
ていた転送情報とデータ転送量カウンターの値とを復帰
させ、中断したデータ転送を再開する(ステップ261
〜263)。
【0052】(9)ステップ263の処理による再開し
たデータ転送により、全データの転送が終了したとき、
または、ステップ261で退避した転送情報がないと判
定された場合、データ転送順序決定機構13からの割り
込みを可として処理を終了し、通常のデータ転送動作に
復帰する(ステップ264、265)。
【0053】次に、図4(a)に示すフローを参照し
て、通常のデータ転送順序決定の処理について説明す
る。
【0054】(1)電源のONまたはリセットにより、
データ転送要求/キャッシュ書き込み信号受け付け機構
17からの割り込みを可に設定し、データ転送要求記録
機構15に転送要求が有るか否かをチェック。転送要求
が無い場合、データ転送要求記録機構15に転送要求が
書き込まれるまで待つ(ステップ300、301)。
【0055】(2)ステップ301で転送要求が有ると
判定された場合、データ転送要求記録機構15にデータ
転送要求の記録書き込み中でないことを確認し、データ
転送要求記録機構15から全ての転送要求をデータ転送
順序決定機構13に読み込むと同時に要求記録位置を初
期値とする。この処理中、データ転送要求記録機構15
への書き込みを不可とする(ステップ301、30
3)。
【0056】(3)次に、データ転送機構11がデータ
転送結果記録機構14に対して書き込みを行っていない
ことを確認し、データ転送結果記録機構14から全ての
転送結果をデータ転送順序決定機構13に読み込むと同
時に結果記録位置を初期値とする。この処理中、データ
転送結果記録機構14への書き込みを不可とする(ステ
ップ304、305)。
【0057】(4)データ転送順序決定機構13は、自
バッファ内の前回データ転送順序記録と今回読み込んだ
データ転送結果記録とデータ転送要求記録とに基づい
て、予め決められた手順に従ってデータ転送順序を決定
し、その順序を自バッファ内に記録する(ステップ30
6)。
【0058】(5)ステップ306のデータ転送順序決
定後、緊急のデータ転送があるか否かをチェックし、あ
ると判定された場合、データ転送機構11に割り込みを
発行する(ステップ308)。
【0059】(6)データ転送機構11からの転送情報
読み出し要求を受け、データ転送機構11とデータ転送
量カウンター16とに、それぞれ転送情報を発行し、デ
ータ転送量をセットする(ステップ309、310)。
【0060】(7)ステップ310の処理終了後、また
は、ステップ307で緊急転送がないと判定された場
合、データ転送機構11がデータ転送順序記録機構12
から転送順序情報の読み出し中でないことを確認し、デ
ータ転送順序記録機構12へ全ての転送順序を書き込む
と同時に、順序記録読み出し位置を初期値とする。この
処理中、データ転送機構11からデータ転送順序記録機
構12の読み出しを不可とし、その後、ステップ301
に戻り、ここからの処理を繰り返す(ステップ311、
312)。
【0061】次に、データ転送順序決定機構13からの
割り込みがあった場合のデータ転送順序決定機構の処理
を図4(b)に示すフローを参照して説明する。
【0062】(1)データ転送要求/キャッシュ書き込
み信号受け付け機構17からの割り込みがあると、その
後のデータ転送要求/キャッシュ書き込み信号受け付け
機構17からの割り込みを不可とし、受け付け完を発行
する(ステップ350、351)。
【0063】(2)発生した割り込みが、キャッシュへ
の書き込みによるものか否かをチェックし、キャッシュ
への書き込みにより割り込みが発生していた場合、デー
タ転送機構11がデータ転送結果記録機構14に対する
結果の書き込みを行っていないことを確認する(ステッ
プ352、353)。
【0064】(3)その後、データ転送順序決定機構1
3は、データ転送結果記録機構14から全ての転送結果
を自機構内に読み込むと共に、データ転送結果記録機構
14の結果記録位置を初期値とする。この処理中、デー
タ転送結果記録機構14への書き込みを不可とする(ス
テップ354)。
【0065】(4)データ転送順序決定機構13は、自
バッファ内のデータ転送順序記録、今回読み込んだデー
タ転送結果記録、及び、データ転送の結果と何番目のプ
ロセッサ・キャッシュが主記憶のどのブロックのデータ
を保持しているかを示すテーブルの情報に基づいて、転
送元、転送先等のデータの転送情報を作成する(ステッ
プ355)。
【0066】(5)ステップ355の処理終了後、また
は、ステップ352でキャッシュへの書き込みでないと
判定された場合、作成した転送情報からデータ転送に関
係ないプロセッサを選択し、その停止を解除して動作を
再開させる(ステップ356)。
【0067】(6)データ転送機構11に対して割り込
みを発行し、データ転送機構11からの転送情報読み出
し要求を受けて、データ転送機構11とデータ転送量カ
ウンター16とのそれぞれに、転送情報を送出すると共
に転送量をセットする(ステップ359)。
【0068】(7)データ転送機構11によるデータ転
送の終了を確認後、停止中のプロセッサの停止を解除し
て動作を再開させ、データ転送要求受け付け機構17か
らの割り込みを可として、割り込み処理を終了する(ス
テップ360〜363)。
【0069】前述した本発明の一実施例によれば、デー
タ転送を行う機構とデータ転送の順序を決定する機構と
を並行して動作させることができるため、複数のデータ
転送要求の調停を行っている間にも、データ転送を行う
ことが可能であり、また、データ転送を行った結果の記
録から、各プロセッサ・キャッシュに主記憶の何番地の
データが有るのか明らかなため、キャッシュ・コヒーレ
ンシの維持を容易に行うことができる。
【0070】本発明の一実施例は、前述により、バスの
使用効率の向上を図り、データ転送効率の向上を図るこ
とができる。
【0071】また、前述した本発明の一実施例によれ
ば、決定したデータ転送順を記録する機構と、転送中の
データの残り量を計測するカウンターとにより、実際に
データ転送が必要となる以前に各プロセッサユニット、
I/O装置が発行する要求を受け取り、その要求により
指定された時間以後にデータ転送を開始するという予約
転送処理を行うことが可能となる。
【0072】前述した本発明の一実施例は、プロセッサ
ユニット、I/O装置、主記憶装置が同一の1本のバス
に接続され、データ転送用のバスとプロセッサユニッ
ト、I/O装置がデータ転送を要求する際に発行する転
送情報を転送するバスとが同一のものであるとして説明
したが、本発明は、前述のデータ転送用のバスとプロセ
ッサユニット、I/O装置がデータ転送を要求する際に
発行する転送情報を転送するバスとを分離して設けるよ
うにすることができ、これにより、データ転送能力をさ
らに高めることができる。
【0073】また、前述した本発明の一実施例は、デー
タ転送の順序を決定する機構を1つ設けたとして説明し
たが、本発明は、データ転送の順序を決定する機構を複
数設けて並列に動作させることができ、これにより、デ
ータ転送速度に比べ、データ転送順序の決定が遅い場合
にも、転送順序の決定の遅れによるデータ転送効率の低
下を招かないようして、データ転送効率の向上を図るこ
とができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数のデータ転送要求の調停、キャッシュ・コヒーレンシ
維持によるバスの使用効率の低下を最小限に止めること
ができ、これにより、バスの使用効率の向上を図り、デ
ータ転送効率の向上を図ることができる。
【0075】また、本発明によれば、実際にデータ転送
が必要となる以前に、各プロセッサユニット、I/O装
置が発行するデータ転送要求を受け取り、指定された時
間以後にデータ転送を開始するというような予約転送処
理を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたマルチプロセッサシステム
の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】動作を説明するタイミングチャートである。
【図3】データ転送の処理手順を説明するフローチャー
トである。
【図4】データ転送順序決定の処理手順を説明するフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10 データ転送装置 11 データ転送機構 12 データ転送順序記録機構 13 データ転送順序決定機構 14 データ転送結果記録機構 15 データ転送要求記録機構 16 データ転送量カウンター 17 データ転送要求/キャッシュ書き込み信号受け付
け機構 20 バス 30 プロセッサ群 31 I/O群 32 主記憶装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一バスに接続されている多数のプロセ
    ッサユニット、I/O装置、主記憶装置の相互間で前記
    バスを介してデータの送受信を行うデータ転送方式にお
    いて、データ転送を行う機構と、データ転送の順序を決
    定する機構と、決定したデータ転送順序を記録する機構
    と、データ転送を行った結果を記録する機構と、プロセ
    ッサユニット、I/O装置がデータ転送を要求した際に
    発行するデータ転送のための情報を記録する機構とを備
    え、データ転送の順序を決定する機構が、決定したデー
    タ転送順序の記録とデータ転送を行った結果の記録とデ
    ータ転送のための情報の記録とからデータ転送順序、デ
    ータ転送元、データ転送先を決定することを特徴とする
    データ転送方式。
  2. 【請求項2】 転送中データの残り量を計測するカウウ
    ンターを備え、前記データ転送の順序を決定する機構
    は、データの残り量の情報をも加えてデータの転送順序
    を決定することを特徴とする請求項1記載のデータ転送
    方式。
  3. 【請求項3】 前記データ転送の順序を決定する機構
    は、決定したデータ転送順序を記録する機構と転送中デ
    ータの残り量を計測するカウンターとの内容により、実
    際にデータ転送が必要となる以前に各プロセッサユニッ
    ト、I/O装置が発行するデータ転送要求を受け取り、
    カウンター値と転送待ちのデータ群とから指定された時
    間以後の最も近い時点でデータ転送を開始できるように
    データ転送順序を決定し、前記データ転送を行う機構
    は、このデータ転送順序に従って、プロセッサ、I/O
    装置がデータ転送を要求してから一定時間経過後にデー
    タ転送を開始することを特徴とする請求項2記載のデー
    タ転送方式。
JP10847594A 1994-05-23 1994-05-23 データ転送方式 Pending JPH07319802A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7203580B2 (en) 2003-02-19 2007-04-10 Denso Corporation Electrical control unit and control system comprising plural electrical control units

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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