JPH0731969Y2 - ダイヤモンドソーブレード - Google Patents
ダイヤモンドソーブレードInfo
- Publication number
- JPH0731969Y2 JPH0731969Y2 JP1989150472U JP15047289U JPH0731969Y2 JP H0731969 Y2 JPH0731969 Y2 JP H0731969Y2 JP 1989150472 U JP1989150472 U JP 1989150472U JP 15047289 U JP15047289 U JP 15047289U JP H0731969 Y2 JPH0731969 Y2 JP H0731969Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- saw blade
- diamond
- segment
- diamond saw
- slit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、コンクリートやアスファルト道路を切断する
時に用いるダイヤモンドソーブレードの改良に関するも
のである。
時に用いるダイヤモンドソーブレードの改良に関するも
のである。
［従来の技術］ ダイヤモンドソーブレードは第３図に示すように、鋼製
円形基板１の中心に回転軸への取付穴２を穿ち、周縁に
所定間隔で多数のスリット３を施し、各スリット3,3間
の分割円周部４にダイヤモンド砥石セグメント５（以下
セグメントと略称する。）が接合されている。しかし、
このダイヤモンドソーブレードを用いてコンクリートや
アスファルト道路を切断すると、セグメント５の真下に
おいて基板１が摩耗する現象（アンダーカット）が生じ
る。即ち、はじめ基板１の厚さは全面一定であるが、コ
ンクリートやアスファルトに含まれている砂や砂利から
発生する切り屑の流入によってセグメントの真下が摩耗
して、第４図に示すようにセグメント５を保持する部位
６において基板１の厚さが減少する。そのためセグメン
トが摩耗し切って耐用期間がきれる以前にこの部分が切
損する。
円形基板１の中心に回転軸への取付穴２を穿ち、周縁に
所定間隔で多数のスリット３を施し、各スリット3,3間
の分割円周部４にダイヤモンド砥石セグメント５（以下
セグメントと略称する。）が接合されている。しかし、
このダイヤモンドソーブレードを用いてコンクリートや
アスファルト道路を切断すると、セグメント５の真下に
おいて基板１が摩耗する現象（アンダーカット）が生じ
る。即ち、はじめ基板１の厚さは全面一定であるが、コ
ンクリートやアスファルトに含まれている砂や砂利から
発生する切り屑の流入によってセグメントの真下が摩耗
して、第４図に示すようにセグメント５を保持する部位
６において基板１の厚さが減少する。そのためセグメン
トが摩耗し切って耐用期間がきれる以前にこの部分が切
損する。
アンダーカット防止策として第５図乃至第７図の構造の
ものがしられている。第５図に示すものは基板のスリッ
ト３のダイヤモンドソーブレード回転方向（矢印ｘ）の
前方となる側に、超硬合金のチップ７を接合したもの
で、これによりセグメント真下の摩耗はかなり抑止され
るが、第８図に示すようにチップの下端7a以下の円周に
沿って摩耗８が起りアンダーカットの難点を全面解決す
るには至らない。更にセグメントが摩耗してくると、超
硬合金チップ７がダイヤモンドソーブレードの外周に表
われ、ダイヤモンドソーブレードの切れ味が低下する。
ものがしられている。第５図に示すものは基板のスリッ
ト３のダイヤモンドソーブレード回転方向（矢印ｘ）の
前方となる側に、超硬合金のチップ７を接合したもの
で、これによりセグメント真下の摩耗はかなり抑止され
るが、第８図に示すようにチップの下端7a以下の円周に
沿って摩耗８が起りアンダーカットの難点を全面解決す
るには至らない。更にセグメントが摩耗してくると、超
硬合金チップ７がダイヤモンドソーブレードの外周に表
われ、ダイヤモンドソーブレードの切れ味が低下する。
第６図はスリット３のダイヤモンドソーブレード回転方
向（矢印ｘ）の前方となる側にダイヤモンド砥石チップ
（以下ダイヤモンドチップと略称する。）10を取付けた
ものである。第７図は、異形のセグメント11を所定数取
付けたものである。これらについても第５図の例と同様
に、ダイヤモンドチップ及び異形セグメントの直下部の
円周に沿って摩耗が起り、アンダーカットの問題点を解
決するには至らない。
向（矢印ｘ）の前方となる側にダイヤモンド砥石チップ
（以下ダイヤモンドチップと略称する。）10を取付けた
ものである。第７図は、異形のセグメント11を所定数取
付けたものである。これらについても第５図の例と同様
に、ダイヤモンドチップ及び異形セグメントの直下部の
円周に沿って摩耗が起り、アンダーカットの問題点を解
決するには至らない。
本考案者は、第９図に示したアンダーカット防止策を発
明した。（特開昭59−110563号）これは深さの異なるス
リット12,13,14にそれぞれスリットの深さに合わせて長
さの異なる超硬合金チップ15,16,17を接合したものであ
る。この着想は、基板上において切り屑の流路は３個の
円輪に分散されるので、局部的摩耗は大幅に抑制され、
セグメント５が消尽するまでの間アンダーカットによる
切損は実質的に防止された。しかしセグメント５が摩耗
を来すと超硬合金チップ15,16,17がダイヤモンドソーブ
レードの外周に表われ、ダイヤモンドソーブレードの切
れ味が低下する問題が残った。
明した。（特開昭59−110563号）これは深さの異なるス
リット12,13,14にそれぞれスリットの深さに合わせて長
さの異なる超硬合金チップ15,16,17を接合したものであ
る。この着想は、基板上において切り屑の流路は３個の
円輪に分散されるので、局部的摩耗は大幅に抑制され、
セグメント５が消尽するまでの間アンダーカットによる
切損は実質的に防止された。しかしセグメント５が摩耗
を来すと超硬合金チップ15,16,17がダイヤモンドソーブ
レードの外周に表われ、ダイヤモンドソーブレードの切
れ味が低下する問題が残った。
［考案が解決しようとする課題］ 本考案の課題は、前記従来の欠点を全て解消し、アンダ
ーカットを防止してセグメントが摩耗し尽くし消尽する
まで正常使用に耐えるダイヤモンドソーブレードを提供
することにある。
ーカットを防止してセグメントが摩耗し尽くし消尽する
まで正常使用に耐えるダイヤモンドソーブレードを提供
することにある。
［課題を解決するための手段］ 本考案の手段は、基板の外周に所定の間隔でスリットを
施し、該スリット間に形成された分割円周部にダイヤモ
ンド砥石セグメントを接合したダイヤモンドソーブレー
ドにおいて、前記スリットのダイヤモンドソーブレード
の回転方向前面にダイヤモンド砥石セグメントと同等の
耐摩耗性を有する耐摩耗性チップを接合し、ダイヤモン
ド砥石チップの長さ及びスリットの深さを、ダイヤモン
ド砥石チップのないスリットの深さよりも大きくしたこ
とである。
施し、該スリット間に形成された分割円周部にダイヤモ
ンド砥石セグメントを接合したダイヤモンドソーブレー
ドにおいて、前記スリットのダイヤモンドソーブレード
の回転方向前面にダイヤモンド砥石セグメントと同等の
耐摩耗性を有する耐摩耗性チップを接合し、ダイヤモン
ド砥石チップの長さ及びスリットの深さを、ダイヤモン
ド砥石チップのないスリットの深さよりも大きくしたこ
とである。
第１図及び第２図は本考案に係るダイヤモンドソーブレ
ードの具体例を示したもので、図中１は基板、５はセグ
メントで、スリット18には、ダイヤモンドソーブレード
の回転方向前面にダイヤモンドセグメントチップ19を取
付ける。この耐摩耗性を有するセグメントチップ19の半
径方向長さ及びスリット18の深さがチップ19を取付けな
いスリット20の深さよりも大きくする。このチップ19の
上端は、基板の外周部にロー付されたセグメント５の取
付部より上で、セグメント５の上端までの間であり、そ
の下端はチップ19のないスリット20の深さより下までと
する。又、チップ19の厚さは基板１の厚さと同じか又は
それ以上で、セグメント５の厚さと同じか又はそれ以下
とする。尚セグメント５とチップ19が一体に焼結された
ものを、基板１の外周に接合しても良い。
ードの具体例を示したもので、図中１は基板、５はセグ
メントで、スリット18には、ダイヤモンドソーブレード
の回転方向前面にダイヤモンドセグメントチップ19を取
付ける。この耐摩耗性を有するセグメントチップ19の半
径方向長さ及びスリット18の深さがチップ19を取付けな
いスリット20の深さよりも大きくする。このチップ19の
上端は、基板の外周部にロー付されたセグメント５の取
付部より上で、セグメント５の上端までの間であり、そ
の下端はチップ19のないスリット20の深さより下までと
する。又、チップ19の厚さは基板１の厚さと同じか又は
それ以上で、セグメント５の厚さと同じか又はそれ以下
とする。尚セグメント５とチップ19が一体に焼結された
ものを、基板１の外周に接合しても良い。
ダイヤモンドソーブレードでの切断時に発生する切り屑
は、従来の方法である第５図乃至第７図の場合、超硬合
金、ダイヤモンドチップ、異形セグメントでの下端から
排出されるが、スリット深さが同一であるために次のス
リットに流入し、系外に排出され難いので結果としてア
ンダーカットを防止する効果が少ない。
は、従来の方法である第５図乃至第７図の場合、超硬合
金、ダイヤモンドチップ、異形セグメントでの下端から
排出されるが、スリット深さが同一であるために次のス
リットに流入し、系外に排出され難いので結果としてア
ンダーカットを防止する効果が少ない。
本考案のダイヤモンドソーブレードは、スリットに取付
けられたチップの長さが、チップのないスリットより深
い位置にあるため、その下端から排出される切り屑は次
のスリットに流入する以前に、ダイヤモンドソーブレー
ドの系外に排出されるので、アンダーカットは従来例に
比べて非常に軽微となる。
けられたチップの長さが、チップのないスリットより深
い位置にあるため、その下端から排出される切り屑は次
のスリットに流入する以前に、ダイヤモンドソーブレー
ドの系外に排出されるので、アンダーカットは従来例に
比べて非常に軽微となる。
［実施例］ 第１図は、本考案のダイヤモンドソーブレードの実施例
を示す。ダイヤモンドセグメント５は長さ45mm厚さ9mm
幅3.2mmでダイヤモンド砥粒＃40/50を1.30ct/cc加えて
Ｗ−青銅ボンドで焼結した。耐摩耗性チップ19は長さ27
mm厚さ5mm幅3.2mmでダイヤモンド砥粒＃40/50を1.25ct/
cc加えてＷ−青銅ボンドで焼結したものである。チップ
を取付けたスリット18の深さ26mm、チップを取付けない
スリット20の深さ16mmで、チップはダイヤモンドセグメ
ント３個につき１個取付けた14″φ×45L×3.2T×21S
で、ダイヤモンド粒度＃40/50のダイヤモンドソーブレ
ードを製作した。
を示す。ダイヤモンドセグメント５は長さ45mm厚さ9mm
幅3.2mmでダイヤモンド砥粒＃40/50を1.30ct/cc加えて
Ｗ−青銅ボンドで焼結した。耐摩耗性チップ19は長さ27
mm厚さ5mm幅3.2mmでダイヤモンド砥粒＃40/50を1.25ct/
cc加えてＷ−青銅ボンドで焼結したものである。チップ
を取付けたスリット18の深さ26mm、チップを取付けない
スリット20の深さ16mmで、チップはダイヤモンドセグメ
ント３個につき１個取付けた14″φ×45L×3.2T×21S
で、ダイヤモンド粒度＃40/50のダイヤモンドソーブレ
ードを製作した。
本ブレードを用いて風速3000m/min、切込み100mm、送り
2m/minでアスファルト道路を切断したが、従来例に比べ
アンダーカット量は非常に少かった。
2m/minでアスファルト道路を切断したが、従来例に比べ
アンダーカット量は非常に少かった。
［考案の効果］ 本考案のダイヤモンドソーブレードは切り屑が次のスリ
ットに流入しないですみやかに系外に排出されるのでア
ンダーカットが防止され、セグメントが摩耗し尽すまで
正常使用に耐え、それ以前にセグメントがはずれること
はない。
ットに流入しないですみやかに系外に排出されるのでア
ンダーカットが防止され、セグメントが摩耗し尽すまで
正常使用に耐え、それ以前にセグメントがはずれること
はない。
又本考案のようにダイヤモンドセグメントチップを使用
すれば、当該セグメントチップがコンクリートなどの切
断時に、単に優れた耐摩耗性だけでなく、砥石として作
用するので、他の耐摩耗性チップに比べて一層効果的で
ある。
すれば、当該セグメントチップがコンクリートなどの切
断時に、単に優れた耐摩耗性だけでなく、砥石として作
用するので、他の耐摩耗性チップに比べて一層効果的で
ある。
第１図は本考案に係るダイヤモンドソーブレードの平面
図、第２図は一部の拡大図、第３図はアンダーカット防
止策を施されていない従来例のダイヤモンドソーブレー
ドの平面図、第４図は第１図に示すダイヤモンドソーブ
レードを使用した時のアンダーカットを示す断面図、第
５図乃至第７図はアンダーカット防止策を施した従来の
ダイヤモンドソーブレードの一部の平面図、第８図は第
５図に示すダイヤモンドソーブレードを使用した時のア
ンダーカットを示す一部の斜視図、第９図はアンダーカ
ット防止策を施した他の従来例を示す一部の平面図であ
る。 １…基板、５…セグメント、18,20…スリット、19…ダ
イヤモンドセグメントチップ
図、第２図は一部の拡大図、第３図はアンダーカット防
止策を施されていない従来例のダイヤモンドソーブレー
ドの平面図、第４図は第１図に示すダイヤモンドソーブ
レードを使用した時のアンダーカットを示す断面図、第
５図乃至第７図はアンダーカット防止策を施した従来の
ダイヤモンドソーブレードの一部の平面図、第８図は第
５図に示すダイヤモンドソーブレードを使用した時のア
ンダーカットを示す一部の斜視図、第９図はアンダーカ
ット防止策を施した他の従来例を示す一部の平面図であ
る。 １…基板、５…セグメント、18,20…スリット、19…ダ
イヤモンドセグメントチップ
Claims (1)
- 【請求項１】下記（ａ）（ｂ）（ｃ）３要素の結合から
成り立つダイヤモンドソーブレード。 （ａ）基板の外周に所定の間隔でスリットを施し、該ス
リット間に形成された分割円周部にダイヤモンド砥石セ
グメントを接合したダイヤモンドソーブレードであるこ
と、 （ｂ）前記スリットのダイヤモンドソーブレードの回転
方向前面にダイヤモンドセグメントチップを接合したこ
と、 （ｃ）ダイヤモンドセグメントチップの長さ及びスリッ
トの深さを、チップのないスリットの深さよりも大きく
したこと。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989150472U JPH0731969Y2 (ja) | 1989-12-27 | 1989-12-27 | ダイヤモンドソーブレード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989150472U JPH0731969Y2 (ja) | 1989-12-27 | 1989-12-27 | ダイヤモンドソーブレード |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0388668U JPH0388668U (ja) | 1991-09-10 |
| JPH0731969Y2 true JPH0731969Y2 (ja) | 1995-07-26 |
Family
ID=31696819
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989150472U Expired - Fee Related JPH0731969Y2 (ja) | 1989-12-27 | 1989-12-27 | ダイヤモンドソーブレード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0731969Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100440870B1 (ko) * | 2001-02-19 | 2004-07-19 | 이화다이아몬드공업 주식회사 | 언더컷 방지용 팁을 이용한 다이아몬드 소우 블레이드 |
| KR100475154B1 (ko) * | 2001-09-20 | 2005-03-08 | 제일연마공업주식회사 | 다이아몬드 소오 블레이드 및 그의 제조방법 |
| JP4976053B2 (ja) * | 2006-05-16 | 2012-07-18 | パナソニック株式会社 | 砥石 |
| DE102013110009B3 (de) * | 2013-09-12 | 2015-02-05 | Rhodius Schleifwerkzeuge Gmbh & Co. Kg | Schneidwerkzeug |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59110563A (ja) * | 1982-12-17 | 1984-06-26 | Asahi Daiyamondo Kogyo Kk | ダイヤモンド切断「と」石 |
-
1989
- 1989-12-27 JP JP1989150472U patent/JPH0731969Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0388668U (ja) | 1991-09-10 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |