JPH07319192A - 電子写真感光体用アルミニウム基体の製造方法 - Google Patents

電子写真感光体用アルミニウム基体の製造方法

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JPH07319192A
JPH07319192A JP10680394A JP10680394A JPH07319192A JP H07319192 A JPH07319192 A JP H07319192A JP 10680394 A JP10680394 A JP 10680394A JP 10680394 A JP10680394 A JP 10680394A JP H07319192 A JPH07319192 A JP H07319192A
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JP
Japan
Prior art keywords
melting
aluminum substrate
aluminum
substrate
electrophotographic photoreceptor
Prior art date
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Pending
Application number
JP10680394A
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English (en)
Inventor
Seiji Shiraishi
誠二 白石
Yasuo Soyama
康雄 楚山
Katsuji Sakata
克二 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピンホール欠陥を防止する感光体用アルミニ
ウム基体の製造方法を提供する。 【構成】 表面に感光層を施して電子写真感光体を形成
するアルミニウム基体の溶解鋳造工程において、フィル
ターを用いて溶湯を濾過した後、鋳造することを特徴と
する電子写真感光体用アルミニウム基体の製造方法、又
は、溶解工程において、Ti,V又はBを含む結晶粒微
細化剤を添加しないことを特徴とする電子写真感光体用
アルミニウム基体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真用感光体の基体
として用いるアルミニウム基体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術および解決すべき課題】電子写真感光体用
アルミニウム円筒基体は、一般に、その表面をセンバン
加工、しごき加工あるいは、冷間引抜加工により鏡面に
したものが用いられ、表面の滑らかさが特に重要な要素
となる。Rmax ,Ra あるいはRz で表わされる表面全
体の滑らかさは、画像の画質に影響するため重要である
事は言うまでもないが、これとは別に、局部的に生ずる
突起又は穴も、これが、画像欠陥の原因となるため重要
である。また、画像欠陥とは別に、電子写真感光体を複
写機に組み込んで実写した時、感光膜に穴が明き、これ
により電気漏洩が生じて感光体ドラムが破損することが
ある(ピンホールと称する)。本発明は、このピンホー
ル欠陥を防止することを目的とする。
【0003】
【問題を解決するための手段】ピンホール欠陥の発生す
る機構は、次の通りである。即ち、アルミニウム基体表
面に、局部的な突起又は異物が存在し、そのままその上
に感光体が施されるとこのようなドラムを使用した複写
機は、複写工程においてドラム表面に圧力がかかると、
突起又は異物が感光膜を突き破って、感光体ドラムを破
壊する。
【0004】本発明者等はアルミニウム基体表面の突起
は基体表面を鏡面加工する際に、鏡面化されずに残る硬
質の介在物である事を見出した。硬質の介在物の中で
も、特に結晶粒の微細化剤として添加されるTi,V,
B等の化合物が突起として残りやすいことを見出した。
従って、ピンホール欠陥を防ぐための有力な手段は、T
i,V,B等の化合物が介在物としてアルミニウム基体
中に入り込まれない手段を実施することである。この具
体的方法としては、第1に、アルミニウム基体の溶解鋳
造工程において、溶湯中に浮遊するこれらの介在物を、
セラミックフィルター等のフィルターを使って、濾し取
ることである。
【0005】さらに第2の方法としては、溶湯中にこれ
らの介在物が混入する元を断つ事である。即ち、溶解工
程においてTi,V,B等を含む結晶粒微細化剤を添加
しない事である。又、更に予め炉中にこれらの化合物が
残存しない状態にすることである。即ち、Ti,V,B
等の化合物は、アルミニウム合金溶湯より比重が大きい
ため、炉底に沈降する傾向がある。従って、当該ロット
の直前にTi,V,B等を含む結晶粒微細化剤を使用す
ると炉底に沈降して残り、当該ロットをTi,V,Bの
化合物で汚染する原因となることから、好ましくは少く
とも当該ロットの前数ロット、例えば3ロットの溶解工
程において、Ti,V,B等を含む結晶粒微細化剤を添
加しない事が有効である事を見出した。
【0006】以下に本発明を説明する。本発明のアルミ
ニウム基体とはアルミニウム又はアルミニウムとMn,
Cu,Si,Mgなどのアルミニウム合金からなるもの
を意味し、例えばJIS(日本工業規格)に示される展
伸用アルミニウム及びその合金の1000系、2000
系、3000系、4000系、5000系、6000
系、7000系が挙げられ、好ましくは1000系、3
000系、5000系、6000系であり、さらに好ま
しくは1050,3003,6063系アルミニウム合
金が良い。
【0007】かかる、アルミニウムは溶解炉にて溶解
後、炉内または炉外の脱水素処理を実施してその後適宜
溶湯を鎮静した後濾過処理を施す溶解鋳造工程をへて製
造された後、切削加工、研削加工、バニシング加工、し
ごき加工、化学研磨、電解研磨等の各種表面処理を施さ
れて電子写真用感光体のアルミニウム基体として用いら
れる。
【0008】本発明では、この溶解鋳造工程において、
セラミックフィルターなどのフィルターを用いて、溶湯
中に混在浮遊するTi,VまたはBを含有する結晶粒微
細化剤を濾過して除去する。又、別の発明としては、溶
解工程において、Ti,V又はBを含む結晶粒微細化剤
を添加しない方法を用いており、好ましくは、当該ロッ
トの前の少なくとも3ロットにおける溶解工程におい
て、Ti,VまたはBを含有する該結晶粒微細化剤を添
加しない方法を用いることとする。
【0009】以下に、実施例により本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明は以下の実施例により限定される
ものではない。
【0010】
【実施例】
〔実施例1〕JIS6063成分のアルミニウム合金を
20T溶量の反射炉で溶解した。これに、結晶粒微細化
剤として、Al−Ti−B合金を添加し、さらに、Cl
2 ガスを吹き込んで、脱ガス処理を行なった。さらに、
この溶湯を東京高級炉材(株)製「メタロフィルタ」を
使って濾過した後、半連続鋳造法により、178mmφ
×6,000mmLのビレットを鋳造した。このビレッ
トに熱間押出加工、冷間引抜加工、天然単結晶ダイヤモ
ンドバイトを用いた切削加工を順次施し、外径80mm
φ、内径76mmφ、長さ340mmの鏡面管を製造し
た。
【0011】次に下記構造を有するビスアゾ化合物10
部とフェノキシ樹脂(ユニオンカーバイト社製 PKH
H)5部、ポリビニルブチラール樹脂(積水化学工業社
製BH−3)5部に、4−メトキシ−4−メチルペンタ
ノン−2 100部を加え、サンドグラインドミルにて
粉砕分散処理を行なった。得られた分散液に、前述の鏡
面管を浸漬塗布し、乾燥後の膜厚が0.4μmとなる様
電荷発生層を設けた。
【0012】
【化1】
【0013】この様にして得られた電荷発生層を持つア
ルミパイプをN−メチルカルバゾール−3−アルデヒド
ジフェニルヒドラゾン90部、ポリカーボネート樹脂1
00部、下記構造のシアノ化合物4.5部を
【0014】
【化2】
【0015】1,4−ジオキサン900部に溶解した溶
液に浸漬塗布し、乾燥後の膜厚が20μmとなる様に電
荷移動層を設けた。 〔実施例2〕結晶粒微細化剤を添加しないロットを3回
溶製した後の10T反射炉で、JIS1050成分のア
ルミニウム合金を溶解した。これにCl2 ガスを吹き込
んで脱ガス処理を行なった後、半連続鋳造法により17
8mmφ×6,000mmLのビレット鋳造した。以下
実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
【0016】〔比較例1〕実施例1において「メタロフ
ィルタ」による濾過を実施しない事以外は実施例1と同
様にして電子写真感光体を作成した。 〔比較例2〕実施例2において、当該ロットの直前の3
ロットに結晶粒微細化剤を添加した事及び、当該ロット
に結晶粒微細化剤を添加した事以外は実施例2と同様に
して電子写真感光体を作成した。
【0017】実施例1,2、比較例1,2で作成した電
子写真感光体各々100本を、市販の複写機に組み込ん
で、複写し、ピンホール欠陥発生を比較した。結果は下
記の通りとなった。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】本発明の製造方法によるアルミニウム基
体を用いた電子写真用感光体は、ピンホール欠陥が大幅
に低減する。従って、製造の生産性が向上し、工業的に
多大な利益をもたらすものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に感光層を施して電子写真感光体を
    形成するアルミニウム基体の溶解鋳造工程において、溶
    湯からTi,VまたはBを含有する結晶粒微細化剤を除
    去した後、鋳造することを特徴とする電子写真感光体用
    アルミニウム基体の製造方法。
  2. 【請求項2】 表面に感光層を施して電子写真感光体を
    形成するアルミニウム基体の溶解工程において、Ti,
    V又はBを含む結晶粒微細化剤を添加しないことを特徴
    とする電子写真感光体用アルミニウム基体の製造方法。
  3. 【請求項3】 該溶解鋳造工程において、少なくとも該
    当するロットの前の3ロットの溶解工程において、T
    i,V,Bを含む結晶粒微細化剤を添加しない事を特徴
    とする請求項2記載の電子写真感光体用アルミニウム基
    体の製造方法。
JP10680394A 1994-05-20 1994-05-20 電子写真感光体用アルミニウム基体の製造方法 Pending JPH07319192A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016125129A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 三菱レイヨン株式会社 モールド製造用アルミニウム原型、モールドとその製造方法、および成形体

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JP2016125129A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 三菱レイヨン株式会社 モールド製造用アルミニウム原型、モールドとその製造方法、および成形体

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