JPH073186U - 電子部品の固定構造 - Google Patents

電子部品の固定構造

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JPH073186U
JPH073186U JP3261893U JP3261893U JPH073186U JP H073186 U JPH073186 U JP H073186U JP 3261893 U JP3261893 U JP 3261893U JP 3261893 U JP3261893 U JP 3261893U JP H073186 U JPH073186 U JP H073186U
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JP
Japan
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printed board
lsi package
electronic component
heat
fixing structure
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JP3261893U
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純二 小林
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 航空機或いは人工衛星搭載用電子機器のプリ
ント板に実装されるLSIパッケージの固定構造に関
し、プリント板に実装されたLSIパッケージの冷却特
性と耐震性と部品交換時の容易性を向上することを目的
とする。 【構成】 プリント板10に表面実装されるLSIパッケ
ージ1の固定構造において、前記LSIパッケージ1の
表裏両面に密接する形で熱伝導性と剥離性が共に良好な
材料で構成された熱伝導性コンパウンド15を配置し、表
面と裏面を該熱伝導性コンパウンド15で覆われたLSI
パッケージ1を熱伝導性の良好な材料から成るヒートシ
ンク部材5でプリント板10側へ押圧することにより、前
記LSIパッケージ1をプリント板10に固定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はプリント板に表面実装される電子部品の固定構造に係り、特に耐震性 が重視される航空機或いは人工衛星搭載用電子機器のプリント板に実装される電 子部品の固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3(a) と(b) は、従来の電子部品の固定構造を示す模式的要部側断面図であ る。 従来の電子部品の固定構造(以下固定構造と称する)は、図3(a) に示す構造と 図3(b) に示す構造に大別される。
【0003】 図3(a) に示す固定構造は、プリント板10のアースパターン(図示せず)上に 設けられたヒートシンク部材6の上に接着剤30を塗布し、この接着剤30の接着力 を利用して電子部品1(以下LSIパッケージ1と呼ぶ)をプリント板10に固定 する構造である。なお、LSIパッケージ1は、リード2をプリント板10側のパ ッド(図示せず)に半田付け実装することでプリント板10に固定されるのである が、航空機或いは人工衛星等に搭載されているプリント板10には特に大きな振動 や衝撃が加わるのでLSIパッケージ1の固定強度をリード2の半田付けのみに 依存することは極めて危険である。このため、上記のように接着剤30の接着力を 利用してLSIパッケージ1をプリント板10に固定する固定構造が最近では一般 化されている。なお、この接着剤30は、接着性が良好であることから通常エポキ シ系の接着剤が用いられる。
【0004】 次の図3(b) に示す固定構造は、プリント板10に実装されたLSIパッケージ 1を全体的に覆う形でポッティング剤50を塗布することによってLSIパッケー ジ1をプリント板10に固定している。このポッティング剤50もエポキシ系の接着 剤が用いられる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
従来の固定構造は、接着剤30の接着力を利用してLSIパッケージ1をプリン ト板10に固定する構造〔図3(a) 参照〕と、ポッティング剤50でLSIパッケー ジ1全体を覆うことによってLSIパッケージ1をプリント板10に固定する構造 〔図3(b) 参照〕の二つに大別されるが、LSIパッケージ1を接着剤30でプリ ント板10に固定する図3(a) の構造は、LSIパッケージ1とヒートシンク部材 6間に接着剤30が介在していることからLSIパッケージ1の熱がヒートシンク 部材6に伝導され難いという欠点がある。なお、この図3(a) の固定構造は、L SIパッケージ1の発熱を自然空冷方式(熱の対流作用)によって放熱する構造 であることから冷却効率の点で問題がある。
【0006】 また、LSIパッケージ1全体をポッティング剤50で覆ってしまう図3(b) の 固定構造は、LSIパッケージ1内で発生した熱がポッティング剤50に妨げられ て外部へ放散され難いことからLSIパッケージ1の冷却が不充分になるといっ た問題点がある。
【0007】 さらにこれら従来の固定構造に共通する課題は、LSIパッケージ1が接着剤 30或いはポッティング剤50によってプリント板10に接着されていることから、L SIパッケージ1を交換する時にこれをリペアする(取り外す)ことが極めて難 しいという点である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による固定構造は、図1(a) と(b) に示すように、LSIパッケージ1 の表裏両面に密接する形で熱伝導性と剥離性が共に良好な材料で構成された熱伝 導性部材(以下熱伝導性コンパウンドと称する)15を配置し、表面と裏面を該熱 伝導性コンパウンド15によって覆われた前記LSIパッケージ1をヒートシンク 部材5でプリント板10側へ機械的に押圧することによって前記LSIパッケージ 1を前記プリント板10に固定する構造を特徴とする。
【0009】
【作用】
この固定構造は、優れた熱伝導性と剥離性を備えた熱伝導性コンパウンド15に よって表面と裏面を覆われたLSIパッケージ1をヒートシンク部材5でプリン ト板10側へ押圧することでLSIパッケージ1をプリント板10に固定する構造で あることから、この固定構造を適用することによってLSIパッケージ1の冷却 特性と耐震性と部品交換時の容易性が従来構造に比して格段に向上する。
【0010】
【実施例】
以下実施例図に基づいて本考案を詳細に説明する。 図1(a) と(b) は本考案の第1,第2の実施例を示す模式的要部側断面図、図2 (a) と(b) は構成部材の一変形例を示す模式的要部斜視図であるが、前記図3と 同一部分にはそれぞれ同一符号を付している。
【0011】 図1(a) と(b) に示すように、本考案による電子部品の固定構造(以下固定構 造と称する)は、LSIパッケージ1の表裏両面に密接する形で熱伝導性と剥離 性が共に良好な材料で構成された熱伝導性コンパウンド15を配置し、表面と裏面 を該熱伝導性コンパウンド15によって覆われた前記LSIパッケージ1をヒート シンク部材5でプリント板10側へ機械的に押圧して前記LSIパッケージ1を前 記プリント板10に固定する構造である。図中、20はLSIパッケージ1の周囲を 取り囲む形で配置された枠であって、プリント板10に固定されたこの枠20は熱伝 導性の良い材料(例えば銅,アルミニウム等)を用いて製作される。40はヒート シンク部材5をこの枠20に固定するためのネジである。なお、図1(a) はLSI パッケージ1をヒートシンク部材5とプリント板10で挟み込んで固定する構造に なっており、図1(b) はLSIパッケージ1をヒートシンク部材5とヒートシン ク部材6(このヒートシンク部材6は図示しないプリント板10のアースパターン 上に配置されている)で挟み込んで固定する構造になっている。
【0012】 前記LSIパッケージ1の表裏両面に密接する形で配置される熱伝導性コンパ ウンド15は、熱伝導性と密着性が良好で且つ剥離性にも優れたコンパウンド材で あって、本実施例ではこの熱伝導性コンパウンド15として、「東レ・ダウコーニ ング・シリコーン(株)」で製作された放熱用シリコーン(製品名SE4401)を 用いた。この熱伝導性コンパウンド15(放熱用シリコーンSE4401)は付加反応 型ゴムからなる粘液状の製品であって、LSIパッケージ1或いはプリント板10 の面に凹凸がある場合でもその凹凸に順応して密着する。しかもこの熱伝導性コ ンパウンド15(放熱用シリコーンSE4401)は、通常の接着剤と異なるタイプの コンパウンドで剥離性が良い(これは通常の接着剤のように強固に対象物に接着 するタイプではないことによる)ことから容易にこれをリペア(取り外す)こと ができる。このように、この熱伝導性コンパウンド15はリペアが可能であること から、LSIパッケージ1を交換する等の作業が著しく効率化される。
【0013】 本考案による固定構造は、図1(a) と(b) に示すように、表面と裏面を熱伝導 性コンパウンド15によって覆われたLSIパッケージ1をヒートシンク部材5で プリント板10側へ機械的に押圧して固定する構造であることから、振動や衝撃等 によってLSIパッケージ1がプリント板10から脱落するといった危険性は一切 無い。特にこの固定構造は、表面側と裏面側を熱伝導性コンパウンド15によって 覆われたLSIパッケージ1をヒートシンク部材5とプリント板10(或いはヒー トシンク部材5と6)でサンドイッチ状に挟んで固定する構造であることから、 この固定構造を適用するとLSIパッケージ1の耐震性と冷却特性と部品交換時 の容易性が著しく向上する。
【0014】 図2(a) と(b) は構成部材の一変形例を示す模式的要部斜視図である。 図2(a) のヒートシンク部材5Aは、前記LSIパッケージ1と対向する側のα 面に複数条の溝を彫り込むことで凹凸面7を形成して熱伝導面積を増大させた例 であるが、この溝を例えば碁盤目の形にすれば放熱面積をさらに増大させること ができる。図中、9はネジ40(図1参照)が挿通するネジ挿通孔である。このヒ ートシンク部材5Aを前記ヒートシンク部材5の代わりに装備することによって 前記LSIパッケージ1と該ヒートシンク部材5A間の熱伝導率が格段に向上す る。なお、この凹凸面7をヒートシンク部材6に適用することも可能である。
【0015】 図2(b) のヒートシンク部材5Bは、前記α面に凹凸面7を形成すると共に、 その反対側のβ面に放熱フィン8を形成した構造になっている。このヒートシン ク部材5Bを前記ヒートシンク部材5の代わりに使用することでLSIパッケー ジ1からの熱伝導効率が向上すると同時に伝導された熱の放熱効率が向上するこ とからLSIパッケージ1の冷却効率が大幅に向上することになる。
【0016】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案による電子部品の固定構造は、表面と 裏面を熱伝導性部材で覆ったLSIパッケージをヒートシンク部材でプリント板 側へ押圧することによってLSIパッケージをプリント板に固定する構造である ことから、この固定構造を適用することによってLSIパッケージの冷却特性と 耐震性と部品交換時の容易性が格段に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1,第2の実施例を示す模式的要
部側断面図である。
【図2】 構成部材の一変形例を示す模式的要部斜視図
である。
【図3】 従来の電子部品の固定構造を示す模式的要部
側断面図である。
【符号の説明】
1 LSIパッケージ 2 リード 5,5A,5B,6 ヒートシンク部材 7 凹凸面 8 放熱フィン 9 ネジ挿通孔 10 プリント板 15 熱伝導性コンパウンド 20 枠 30 接着剤 40 ネジ 50 ポッティング剤 α ヒートシンク部材のLSIパッケージ対向面 β LSIパッケージ対向面αの反対側の面

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント板(10)に表面実装される電子部
    品(1) の固定構造であって、 前記電子部品(1) の表裏両面に密接する形で熱伝導性と
    剥離性が共に良好な材料で構成された熱伝導性部材(15)
    を配置し、表面と裏面を該熱伝導性部材(15)で覆われた
    電子部品(1) を熱伝導性の良好な材料から成るヒートシ
    ンク部材(5) でプリント板(10)側へ押圧することによ
    り、前記電子部品(1) をプリント板(10)に固定するよう
    に構成したことを特徴とする電子部品の固定構造。
  2. 【請求項2】 前記電子部品(1) と対向する側の面
    (α)に熱の伝導面積を増大させる凹凸面(7) が形成さ
    れてなるヒートシンク部材(5A)を前記ヒートシンク部材
    (5) の代りに装備してなることを特徴とする請求項1記
    載の電子部品の固定構造。
  3. 【請求項3】 前記電子部品(1) と対向する側の面
    (α)に熱の伝導面積を増大させる凹凸面(7) が形成さ
    れ、その反対側の面(β)に放熱フィン(8) が形成され
    てなるヒートシンク部材(5B)を前記ヒートシンク部材
    (5) の代わりに装備してなることを特徴とする請求項1
    記載の電子部品の固定構造。
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Effective date: 19980609