JPH07317528A - 内燃機関用排気ガス処理装置とその処理方法 - Google Patents

内燃機関用排気ガス処理装置とその処理方法

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JPH07317528A
JPH07317528A JP6109648A JP10964894A JPH07317528A JP H07317528 A JPH07317528 A JP H07317528A JP 6109648 A JP6109648 A JP 6109648A JP 10964894 A JP10964894 A JP 10964894A JP H07317528 A JPH07317528 A JP H07317528A
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孝広 松本
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昭彦 中島
Hiroyoshi Kanazawa
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関用排気ガス処理装置のフィルタの捕
集性能を永続させることを目的とするものである。 【構成】 パティキュレートを捕集するフィルタ16
と、フィルタを包含した加熱空間15と、マイクロ波発
生手段17と、気体供給手段26と、加熱空間内の所定
位置のマイクロ波量を検出するマイクロ波検出手段30
と、フィルタ16を通流する気体の温度を検出する温度
検出手段35と、内燃機関の動作非動作を判定する手段
34と、捕集量判定マップおよび再生制御変数などを記
憶した制御手段33と、報知手段42とで構成し、内燃
機関の動作時間の積算値と検出したマイクロ波量に基づ
いて内燃機関の動作状態を加味した捕集量の照合判定に
より高精度に捕集量を把握できるとともにその結果を報
知させ再生実行タイミング決定の利便性を向上し再生処
理を安定に維持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディーゼルエンジン(内
燃機関)が排出する排気ガス中に含まれるパティキュレ
ート(粒子状物質)をフィルタにて捕集するとともにフ
ィルタに捕集されたパティキュレートを加熱燃焼させて
除去しフィルタの捕集性能を再生する排気ガス処理装置
とその処理方法に関するものであり、さらに詳細に言え
ば本装置は加熱手段としてマイクロ波を用いフィルタを
包含する加熱空間内のマイクロ波量の変化に基づいて捕
集時ならびに再生時における装置の制御を行う排気ガス
処理装置とその処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジ
ンに比べて高い燃焼効率であり耐久性に優れているとい
う特長があるがその一方で、黒煙を排出する欠点を有し
ている。ディーゼルエンジンが排出する排気ガスの中に
は窒素酸化物とともに呼吸器系疾患などの元凶とされる
パティキュレートが含まれており、排気ガス規制の強化
が進められている。この規制強化に対して燃料噴射時期
遅延による燃焼改善や軽油の低硫黄化などの取り組みが
なされているが、窒素酸化物の低減とパティキュレート
の低減とは技術上トレードオフの関係にあり、現状では
エンジン周りで窒素酸化物の低減を図り、パティキュレ
ートは排気系で処理することが有望な解決対策と考えら
れている。パティキュレートは、主にSOF(Soluble O
rganic Fraction)、カーボン、硫黄化合物の3種類から
なり、このパティキュレートを排気系で処理する方法と
して、SOFを減少させる酸化触媒方式やフィルタを用
いてパティキュレートを捕集する方式が進められてい
る。酸化触媒方式はカーボンの低減ができないため、フ
ィルタ方式が好ましい。
【0003】ところが、フィルタ方式は、パティキュレ
ートを捕集し続けるとフィルタは目詰まりを生じて排気
ガスの流れが悪くなってエンジン出力の低下あるいはエ
ンジンの停止に至る。これに対して現在世界中で、フィ
ルタの捕集能力を再生させるための技術開発が進められ
ているが、耐久性能の確保が実用上の大きな課題になっ
ている。フィルタの捕集性能を再生する方法としては、
フィルタ内でパティキュレートを燃焼除去する方式やフ
ィルタに高圧空気を供給しフィルタ外にパティキュレー
トを吹き飛ばしてフィルタ外部でパティキュレートを燃
焼除去する方式が提案され開発が進められている。フィ
ルタ外部で処理する方式は、パティキュレートの除去を
完全に行うことに課題があり、再生方式の主流はフィル
タ内で燃焼除去させる方式である。
【0004】パティキュレートは600℃程度から燃焼
することが知られている。パティキュレートをこの高温
度域に昇温するためのエネルギを発生する手段として、
バーナ方式、電気ヒーター方式あるいはマイクロ波方式
などが考えられている。
【0005】これらの方式の中でマイクロ波方式は昇温
効率の良さ、安全性、装置構成の容易さあるいは再生制
御性の良さなどの利点を有する。このマイクロ波方式に
よるフィルタの再生装置において、フィルタの捕集性能
を永続させるポイントは、 (1)フィルタにとって最適な再生を行いうる捕集量を
規定する。
【0006】(2)フィルタ内部に捕集されているパテ
ィキュレート量を規定した捕集量(範囲)に対して、精
度よく掌握する。
【0007】(3)再生時には、フィルタを含む周辺の
環境を考慮するとともに掌握した捕集量に基づいて最適
な再生方法でフィルタ再生を実行することである。
【0008】捕集量を検出する方式としては、フィルタ
前後の圧力を検出しフィルタ差圧によって捕集量を求め
る方式やパティキュレート量によって変化するマイクロ
波特性を利用して捕集量を求める方式などが考えられて
いる。
【0009】差圧を利用する方式は、排気ガスの流量お
よびそのガス温度によって検出した圧力信号を補正する
必要があるが、エンジンの回転数の頻繁な変動およびそ
れに伴う排気ガス温度変化の影響を受け捕集量を精度よ
く検出することが困難である。また、二次空気を再生ガ
スに利用して再生を実行する場合、捕集中の排気ガス流
量に比べて再生ガスの流量が非常に少ないことから捕集
中に使用する圧力検出手段を用いた圧力検出は検出信号
自体の精度の保証が困難であった。
【0010】一方、排気ガス流量と独立に検出可能な利
点を有するマイクロ波を利用した方式としては、USP
4、477、771号公報、特開昭61−11416号
公報および特開平5−263620号公報などがある。
これらの方式(前者の二つ)は、パティキュレート量に
応じて変化するフィルタを含む加熱空間からのマイクロ
波反射特性あるいは加熱空間内での伝送特性を利用した
ものであり、被測定対象がフィルタ収納空間全体である
ためにフィルタ再生中のパティキュレート燃焼進行を精
度よく検出することが困難であり、パティキュレート燃
焼状態を把握して再生制御系にフィードバックすること
は困難であった。また、最後者(特開平5−26362
0号公報)のものは、フィルタ内部に送信および受信部
を設け送受信間に存在するパティキュレートの量の変化
に応じて変化する伝送損失量からフィルタ内のパティキ
ュレート量を判定するものであるが、フィルタ内でのパ
ティキュレート捕集分布が不均一の場合検出精度を保証
することが困難であるし、パティキュレートの燃焼状態
を把握して再生制御系にフィードバックすることは困難
であった。
【0011】次にマイクロ波加熱方式によるフィルタ再
生処理装置として、たとえば特開昭61−11416号
公報に開示されている装置を図11に示す。同図におい
て、1はエンジン、2は排気管、3はフィルタ、4はマ
イクロ波加熱空間、5はマイクロ波発生手段であるマグ
ネトロン、6はマイクロ波加熱空間4を限定させるマイ
クロ波漏洩防止手段、7はマグネトロンが発生するマイ
クロ波をマイクロ波加熱空間に伝送するマイクロ波供給
路、8、9はマイクロ波供給路に設けられマイクロ波の
加熱空間への入射波および加熱空間からの反射波を検出
する検出手段、10は制御装置でありマイクロ波の入射
波、反射波およびエンジン運転時間の信号に基づいてマ
グネトロン5の動作を制御する装置である。11はマグ
ネトロン5の駆動電源、12はマフラーである。
【0012】上記した構成において、エンジンの排気ガ
ス中に含まれるパティキュレートはフィルタ3を通流す
る時にフィルタ3に捕集される。フィルタ3に捕集され
たパティキュレート量は時間経過とともに増大するがこ
の過程で制御装置10の出力信号によりマグネトロン5
を一定の周期で動作させる。マグネトロンが発生するマ
イクロ波は加熱空間4に入射されフィルタ3の排気ガス
流入側からフィルタ3内部を伝送して下流側の加熱空間
壁まで達し、そこで反射して再びフィルタ3を経てマグ
ネトロンに戻ってくる。このマイクロ波伝送において加
熱空間4への入射波と加熱空間からの反射波との信号を
検出しこれら信号に基づいて加熱空間4全体のマイクロ
波特性の変化を電圧定在波比として測定する。
【0013】フィルタ3に捕集されたパティキュレート
の量があまりに多くなるとエンジンに対しての負荷が増
し最悪の場合エンジン停止に至るので適当な時期にパテ
ィキュレートを除去する必要がある。この適当な時期す
なわち適当なパティキュレート量の捕集時に相当する電
圧定在波比の下限値を制御装置10に記憶させている。
【0014】そして検出した信号から得られる電圧定在
波比が記憶させた電圧定在波比の下限値以下になるとマ
グネトロンの出力を増大させてフィルタ3に捕集したパ
ティキュレートを誘電加熱するとともに排気ガス中に含
まれる酸素でもってパティキュレートを燃焼除去させる
ものである。さらに、再生中の電圧定在波比が所定の上
限値以上になったことでフィルタに捕集されたパティキ
ュレートの燃焼除去完了を判定しマグネトロンの動作を
停止させている。なお、電圧定在波比はフィルタ温度に
よって補正することが開示されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の装置では、パティキュレートを捕集している時および
パティキュレートを加熱燃焼除去してフィルタの捕集性
能を再生する時に次のような課題を有している。
【0016】捕集時の課題は、内燃機関の排気ガスの成
分が機関の運転条件によって変化することに起因する。
たとえば、アイドリング時でのパティキュレートの成分
はSOFが多く含まれ一方、登坂走行時などの高負荷な
運転状態でのパティキュレートの成分はドライカーボン
を多く含む。一つの課題事例としてSOF分が多く含ま
れるパティキュレートが継続してフィルタに流入した場
合を考えると、従来の装置ではフィルタ内へのパティキ
ュレート捕集量の増大に応じた精度よい検出が困難であ
り、捕集量検出信号によって判定した捕集量に対して、
実際に捕集された量の方がかなり多くなってしまう課題
を有する。
【0017】再生時の課題は、捕集時に得た捕集量の精
度不良に起因する。従来の装置は加熱燃焼時でのフィー
ドバック制御がなく既定の再生制御によってパティキュ
レートを加熱燃焼除去するものであり、検出した捕集量
値に対して実際の捕集量が多い場合、異常な高温燃焼に
至ることを回避することが困難である。また、検出した
捕集量値に対して実際の捕集量が少ない場合、加熱が進
まず良好な燃焼に至らず燃え残りを生じる課題を有して
いる。
【0018】本発明は上記課題を解決するもので、フィ
ルタに捕集されたパティキュレートの量を運転条件を考
慮して内燃機関の動作時すなわちフィルタがパティキュ
レートを捕集している時に精度よく検出する方法を提供
するとともに、その検出した捕集量および再生時のフィ
ルタ周辺の環境に基づいて決定した再生制御内容でもっ
てフィルタ再生処理を実行する実用上の処理性能を保証
する内燃機関用排気ガス処理装置とその処理方法を提供
することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の手段は、内燃機関の排出する排気ガス中に含
まれるパティキュレートを捕集するフィルタと、フィル
タを包含する加熱空間と、フィルタの排気ガス排出側か
ら加熱空間内に給電するマイクロ波を発生するマイクロ
波発生手段と、フィルタの排気ガス排出側から加熱空間
内に酸素を含む気体を供給する気体供給手段と、内燃機
関と加熱空間との間の排気管に対して分岐して設けた分
岐管に配設した第一のバルブと、加熱空間と大気との間
の排気管に配設した第二のバルブと、加熱空間の所定位
置におけるマイクロ波量を検出するマイクロ波検出手段
と、加熱空間と分岐管との間の排気管に配設された温度
検出手段と、内燃機関の動作非動作を検出する手段と、
マイクロ波発生手段と気体供給手段と第一のバルブおよ
び第二のバルブの動作をそれぞれ制御する制御手段とを
備え、上記制御手段は、内燃機関の動作時間の積算値と
マイクロ波検出信号とを変数として既定した捕集量判定
マップを有し、上記マイクロ波発生手段を周期的に動作
させて得られるマイクロ波検出手段の検出信号とその信
号検出時点での上記内燃機関の動作時間の積算値を上記
捕集量判定マップに照合して現在の捕集量を判定すると
ともにこの判定によって得られる情報の報知手段とを備
えている。
【0020】制御手段は、フィルタ再生を許可する捕集
量の下限値と上限値とを有し、報知手段は、制御手段が
フィルタ再生を許可した既定の捕集量範囲に対して判定
した現在の捕集量が許可範囲内か範囲外かの識別手段を
備えている。
【0021】また、制御手段は、フィルタの再生を実行
するに当たって、第一のバルブを開状態に第二のバルブ
を閉状態に制御した後、気体供給手段を動作させて温度
検出手段の検出信号を取りこむとともにこの検出信号の
時間的変化に基づいて前記各バルブの制御状態の良否を
判定することとし、さらに制御手段は、内燃機関が動作
を停止したことを判定すると、内燃機関の停止時間の計
数を開始するとともにこの計数期間中に内燃機関が動作
状態になると計数値をリセットし、この計数期間中にフ
ィルタの再生実行指令を受け取るとその時点での計数値
を持って再生実行のプロセスに移行することとしてい
る。
【0022】制御手段が計数する停止時間は、予め決め
た上限値を有し、この上限値を越えると以降の停止時間
計数値はこの上限値としている。
【0023】さらにまた制御手段は、停止時間の計数値
と温度検出手段の検出信号とから決定したフィルタ温度
情報および内燃機関の動作中に得た捕集量情報とに基づ
いてマイクロ波発生手段および気体供給手段の動作をそ
れぞれ制御する。
【0024】また制御手段は、フィルタの再生実行にお
いて、マイクロ波発生手段の動作を開始後の気体供給手
段の動作開始時の前後にマイクロ波検出信号を取りこむ
とともにその検出信号の時間的変化に基づいて気体供給
手段の動作の継続または所定時間の停止を実行し、再生
実行の終了直前に温度検出手段の検出信号を取りこむと
ともにその検出信号が既定値を越えている場合には、そ
の検出信号が既定値以下になるまで気体供給手段の動作
を継続させることとし、再生実行終了直前の温度検出手
段の検出信号が既定値以下になった時、第一のバルブを
閉状態に制御した後、温度検出手段の検出信号の時間的
変化に基づいて第一のバルブが閉状態にあることを判定
する。
【0025】また、内燃機関の排出する排気ガス中に含
まれるパティキュレートをフィルタにて捕集するととも
にそのフィルタからパティキュレートを取り除くための
方法において、内燃機関の動作時に、内燃機関の動作時
間を積算するとともにフィルタを包含した加熱空間に周
期的にマイクロ波を給電して加熱空間内の所定位置での
マイクロ波量を検出し、動作時間積算値とマイクロ波量
に基づいてフィルタに捕集されたパティキュレートの現
在の捕集量を決定し、その現在の捕集量を報知する段階
と、内燃機関の動作停止時に、内燃機関の停止時間を計
数する段階と、内燃機関の動作時または動作停止時に再
生実行指令に基づいて、処理装置を再生実行状態にする
段階と、再生実行前に、フィルタに酸素を含む気体を供
給してフィルタ通流後の気体の温度を検出し、検出温度
と停止時間の計数値に基づいてフィルタの現在の温度を
決定する段階と、フィルタの現在の温度と内燃機関の動
作時に得た捕集量に基づいて再生装置の制御内容を決定
する段階と、決定した制御内容に基づいて、マイクロ波
によりパティキュレートを誘電加熱する段階と、パティ
キュレートを所定温度に誘電加熱後、フィルタに酸素を
含む気体を供給し、マイクロ波と気体の供給によりパテ
ィキュレートを燃焼させる段階と、マイクロ波の供給を
停止後、フィルタに所定時間前記気体の供給を継続する
段階と、処理装置を捕集実行状態にする段階とを含む。
【0026】パティキュレートを誘電加熱後、フィルタ
に酸素を含む気体の供給を開始する時間の前後に検出す
るマイクロ波量の信号の時間的変化値に基づいて気体供
給の開始の時間の良否判定を行い、気体供給の継続ある
いは所定時間停止後供給することを決定し、段階(h)
の気体の供給を停止する時間は、検出する温度信号が既
定値以下になることにより決定している。
【0027】
【作用】上記構成において、捕集量判定マップは排気ガ
スの温度がマイクロ波検出信号に包含させ、排出するパ
ティキュレートの性状は運転時間の積算値に包含させて
既定したものである。この内燃機関の動作条件を包含さ
せたマップに周期的に取り込んだマイクロ波検出手段の
検出信号と取り込み時点での内燃機関の動作時間の積算
値を照合させた捕集量判定方法により、捕集量判定の信
頼性が保証できる。
【0028】また、再生実行を許可する識別手段を持た
せた報知手段に判定した現在の捕集量を報知させたこと
により、内燃機関の使用者に許容された捕集量の上限値
に対して現在からの使用時間の予測を報知でき内燃機関
の効率的な使用条件を知らしめることができるとともに
どのタイミングで再生を実行したらよいかを知らすこと
を可能にし実用価値を高めることができる。
【0029】再生実行に当たって各バルブを再生実行状
態に制御した後、気体供給手段を動作させて得られる温
度検出信号の変化に基づいて各バルブの制御状態を判定
することにより、余分な部品の追加をせずに装置の信頼
性を保証できる。
【0030】内燃機関が停止時に計数した停止時間と再
生実行直前のフィルタを通流させた気体温度に基づい
て、再生開始時のフィルタ温度を見積もることにより気
体供給無しの環境下でのマイクロ波によるパティキュレ
ートの誘電加熱時間を良好な時間に制御し加熱不足ある
いは過加熱を防止させることができる。
【0031】マイクロ波量の検出は、内燃機関の動作中
は周期的に実行し、内燃機関の停止中は実行せず、再生
実行中は予め決めた時間帯に実行する。再生実行中の検
出信号はフィードバック信号として再生制御の信頼性を
高めている。
【0032】パティキュレートの誘電加熱が進むにつれ
て、フィルタ内部での誘電損失量が増しマイクロ波検出
手段近傍のマイクロ波量は低下する。したがって、検出
信号は漸減特性となる。この状態で燃焼を促進させる気
体を供給すると加熱され燃焼可能温度に達した領域のパ
ティキュレートが燃焼状態に移行する。フィルタに給電
されたマイクロ波は、この燃焼領域を回避するのでマイ
クロ波検出手段近傍のマイクロ波量が増加する。この現
象を利用し、再生実行中に気体供給を開始する時刻の前
後において検出したマイクロ波量の時間的変化に基づい
て、加熱されたパティキュレートが燃焼状態に移行した
かどうかを判定することは、判定した捕集量およびフィ
ルタ温度に基づいた再生制御の実行が適当かどうかを判
断したものであり、パティキュレート燃焼時の異常燃焼
を回避させた信頼性の高い装置を提供できる。
【0033】再生終了直前に取り込んだ温度信号によ
り、フィルタの現在の残燃焼状態を判定し、残燃焼が多
いと判定した時には気体供給を継続してパティキュレー
ト燃焼をほぼ完全に消火させる。このことにより再生終
了直後に排気ガスを通流させてもフィルタ内に異常な熱
応力発生を回避させることができフィルタの耐久性の保
証を可能にしている。
【0034】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面を参照して説
明する。
【0035】図1、図2において、13は内燃機関(デ
ィーゼルエンジン)14の排気ガスを排出する排気管、
15は排気管13の途中に設けられた加熱空間、16は
加熱空間内に収納され排気ガスが通過する間に排気ガス
中に含まれるパティキュレートを捕集するハニカム構造
からなるフィルタ、17はパティキュレートを誘電加熱
するために加熱空間に給電するマイクロ波を発生するマ
イクロ波発生手段、18、19はそれぞれマイクロ波発
生手段17の発生するマイクロ波を加熱空間15に伝送
する同軸伝送路および環状の矩形導波管、20、(2
1)は加熱空間にマイクロ波を給電する給電孔、22は
同軸導波管変換用アンテナである。
【0036】23は排気ガス切換バルブであり、通常は
内燃機関14より排出された排気ガスをフィルタ16に
通流させるが、フィルタ16を再生する時にはバルブ位
置を切り換えて排気ガスを排気分岐管24に通流させ
る。25はマフラーである。26は加熱空間15内に供
給する酸素を含む気体を発生させる気体供給手段、2
7、28は酸素を含む気体のフィルタ16への通流を制
御するバルブであり、第一のバルブ27は排気管13か
ら分岐させた設けた再生時にフィルタに通流させた気体
の排出径路である分岐管29に配設し、第二のバルブ2
8は加熱空間15と排気分岐管24の一端を排気管13
に接続する位置との間に配設し、これら二つのバルブを
制御してフィルタ再生時に加熱されたパティキュレート
の燃焼を促進させる気体をフィルタ16に通流させる。
30はフィルタ16の排気ガス非通流空間に設けられマ
イクロ波発生手段17の動作によって配設空間近傍に存
在するマイクロ波量を検出するマイクロ波検出手段であ
り、同軸線路構造からなり同軸線路の中心導体31を所
定の長さだけ加熱空間15内に突出させている。この検
出手段30が検出する信号は同軸線路32を介して電子
制御ユニット(ECU)である制御手段33に入力させ
ている。34はオルタネータであり、内燃機関14の動
作非動作に対応した出力信号を制御手段23に入力させ
ている。35は温度検出手段であり、加熱空間15と分
岐管29との間の排気管に設けており、内燃機関の動作
時には排気ガスの温度を検出し、再生時にはフィルタ1
6を通流した気体の温度を検出する。この検出信号は制
御手段33に入力させている。なお、マイクロ波検出手
段30は一つのみ図示しているが、複数個設けてもよ
い。複数個設ける場合、配設位置はフィルタの排気ガス
通流方向に平行に配設する。
【0037】加熱空間15はパンチング穴構成あるいは
ハニカム構成などからなるマイクロ波遮蔽手段36、3
7でもってマイクロ波を実質的に閉じ込める空間が限定
されている。38はフィルタ16の外周と加熱空間15
を形成する管壁39との間に設けた断熱材でありフィル
タの支持をも兼ねている。この断熱材38が配設された
空間は、排気ガスの通流を遮断させ排気ガスをフィルタ
16に通流時にこのフィルタの周囲から排気ガスが大気
に排出されることを抑制している。
【0038】マイクロ波検出手段30は、この断熱材3
8が設けられた空間のマイクロ波量を検出する。40は
マイクロ波発生手段17の駆動電源、41は気体供給手
段が発生する気体を搬送するパイプである。42は報知
手段であり、フィルタ16が捕集したパティキュレート
の量を制御手段33が判定しその結果が出力される。
【0039】43は外部から手動で与えられる再生実行
指令(スタート)でありこの指令を制御手段33は監視
する。
【0040】44は故障診断装置であり装置の異常時に
制御手段33に接続して故障内容をモニタしたり、修理
後の装置正常確認あるいはシステムリセットを行う装置
である。
【0041】制御手段33は内燃機関の動作時間の積算
値とマイクロ波検出信号とを変数として既定した捕集量
判定マップを有し、フィルタの捕集性能を再生すること
を許可する捕集量の下限値と上限値とを予め記憶してい
る。内燃機関の動作中に周期的にマイクロ波発生手段1
7を動作させてマイクロ波検出手段30が検出するマイ
クロ波量とその検出時点での内燃機関の動作時間の積算
値とを上記捕集量判定マップに照合させて現在の捕集量
を判定する。この判定結果は報知手段42に出力され、
報知手段上に表示される。
【0042】環状の矩形導波管19は排気ガス排出管4
5の管壁面に略対面して設けた給電孔20、21を終端
に配する構成からなる。この二つの給電孔から180°
の位相差をもってマイクロ波を加熱空間15内に放射す
るように同軸導波管変換用アンテナ22は環状矩形導波
管19の所望位置に配設している。
【0043】内燃機関14が排出する排気ガスは通常、
排気管13内を流れてフィルタ16に流入する。フィル
タ16はウォールフロータイプのハニカム構造体で構成
され、排気ガスに含まれるパティキュレートを捕集する
機能を有する。このフィルタに捕集されたパティキュレ
ートの量が増大すると、フィルタの圧損が増大し内燃機
関であるエンジンの負荷が増加するとともに最悪の場合
にはエンジン停止に至る。
【0044】したがって適当な時期にフィルタに捕集さ
れたパティキュレートを除去する必要がある。この適当
な時期は報知手段42に表示された現在捕集量がフィル
タ再生を許可する範囲として識別表示させた捕集量範囲
にある時に外部からの再生実行指令を制御手段33が受
け取ったことに基づいて判定する。この判定により、フ
ィルタに捕集されたパティキュレートを加熱燃焼除去さ
せる。このパティキュレートを除去させる工程をフィル
タ再生と称する。このフィルタ再生時の処理方法を説明
する前に各要素の説明をする。
【0045】図2は報知手段42の一実施例を示す。図
において、46〜50は、現在の捕集量を表示する表示
部、51は再生実行中の時に点灯するランプ、52は装
置の異常が発生した時に点灯するランプである。53は
フィルタ再生の実行を許可する捕集量を識別させたもの
であり、この範囲に該当する表示部47〜49が点灯し
ている時に再生実行指令43の受け取りを制御手段33
は許可している。
【0046】図3は捕集量判定マップの一実施例を示
す。図において内燃機関の動作時間の積算値は左から右
に時間を増大させ、マイクロ波検出信号は下から上に向
かって信号レベルを増大させたマップとし、動作時間の
積算値軸の一つの欄の時間は、積算値が小さい時は少な
い時間とし積算値が大きい時は多い時間としている。た
とえば、内燃機関の動作中にマイクロ波発生手段を動作
させる周期を10分とした場合、積算値が120分まで
は一つの欄の時間を10分とし、120分を越えた積算
値の領域では一つの欄の時間を20分とする。また、マ
イクロ波検出信号値軸の一つの欄に対しても同様の手法
を採り、マイクロ波検出信号値が所定の値以下の場合、
一つの欄の信号値幅を狭くしている。このように区分し
たマップに対して各区分欄に捕集量レベルを既定した一
実施例が図3である。図中に示す数字は、捕集量のレベ
ルを表す。この判定マップにて判定した現在捕集量が数
字の[0]であれば、報知手段の捕集量表示として図2
の46で示す表示部が点灯する。判定時の数字が[1]
の場合には図2の46と47との表示部が点灯する。数
字が[2]の時は図2の46、47および48の表示部
が点灯し、数字が[3]の時は図2の46〜49の表示
部が点灯し、数字が[4]の時には図2の46〜50の
表示部すべてが点灯する。
【0047】図4はフィルタ再生を実行するに当たっ
て、排気ガス切換バルブ23を制御する。内燃機関が動
作している時は排気ガスは排気分岐管24に配流する。
その後、第一のバルブ27を開状態に第二のバルブ28
を閉状態に制御して気体供給手段26を動作させる。こ
の気体のフィルタ通流後の温度を温度検出手段35が検
出する。その検出信号の時間的変化特性の一例を示して
いる。同図において、54は各バルブ27、28が正常
な状態に制御されている時の温度変化特性である。第二
のバルブ28の閉状態が異常な場合、内燃機関が動作し
ていない時には第二のバルブ28から大気側に供給した
気体が流れるためにフィルタ16を通流する気体流量が
少なくなり図4の55で示した温度変化特性になる。ま
た、内燃機関が動作している時には第二のバルブ28か
らの排気ガスの流入により気体供給手段が供給する気体
流量より多い流量がフィルタ16を通流するために温度
信号の立ち上がりが図の54よりも早くなる(図中の5
6)。一方第一のバルブ27の開状態が異常な場合、半
分開いた状態であれば55で示すような温度変化特性と
なり、閉状態であれば57で示すような温度変化特性と
なる。この現象に基づいて、各バルブの制御された状態
が正常か異常かを判定する。なお、57で示す特性はフ
ィルタの温度が室温の場合、各バルブが正常に動作制御
した場合でも生じる。これを識別するために、制御手段
33は周囲温度情報を取り込むことで対応させる。
【0048】図5は本発明の他の実施例を示す内燃機関
用排気ガス処理装置の構成図である。同図の図1との構
成上の相違点は排気分岐管23を備えていないことであ
る。このような構成の処理装置は内燃機関が非動作の時
にのみフィルタ再生を実行する。図1と同一または同一
機能の部位は同一番号で示す。この処理装置において
は、内燃機関を停止させた後にフィルタ再生を実行する
ことから、制御手段33が有する内燃機関が停止してか
らの停止時間を計数することが再生時に効果を有する。
なお、以下に示す制御手法は図1の実施例においても使
用する。すなわち、この停止時間の計数は再生実行指令
43を制御手段33が受け取る前に内燃機関が動作状態
になると停止時間をリセットする。一方、停止時間を計
数中に再生実行指令を制御手段が受け取るとその時点で
の停止時間の計数値を持って再生実行処理のプロセスに
移行する。
【0049】再生開始に先立って、現在のフィルタ温度
を計測する。この計測はバルブ27、28をそれぞれ開
状態および閉状態に制御した後、気体供給手段26を動
作させて得られるフィルタ16を通流した気体温度を温
度検出手段35にて検出する。フィルタ温度の決定に使
用する温度検出値は気体供給手段の動作開始後所定の時
間経過時に検出した温度信号とする。この温度信号と停
止時間計数値に基づいて、現在のフィルタ温度を決定す
る。気体供給手段を動作させている時に得られる温度信
号の時間的変化に基づいて、各バルブの正常状態が上述
した内容で判定される。
【0050】フィルタ再生処理はマイクロ波発生手段1
7の動作と気体供給手段26の動作を制御して行う。こ
の制御内容は内燃機関の動作中に得られた捕集量情報と
再生実行直前に上記手法にて求めたフィルタ温度情報と
に基づいて制御手段33が決定する。この決定は制御手
段33が有した既定の再生制御内容決定マップに基づい
て選択させる。
【0051】次に、再生終了直前に実行する制御内容に
ついて説明する。この再生終了直前に実行する制御は温
度検出手段35が検出する温度信号に基づいて行う。制
御手段33はフィルタ内でのパティキュレート燃焼が終
了する時に計測される温度検出信号に相当する予め決め
た基準の温度信号を不揮発記憶している。この基準温度
信号に対して、再生終了直前に検出した温度信号値が超
過している場合には、再生制御内容決定マップにて決定
した気体供給手段の動作停止時刻を延長処理させる。こ
の延長時間は検出した温度信号が基準の温度信号を下回
った時に終了する。
【0052】以上に示した装置の構成および主要な制御
内容を使用して実行する本発明の処理方法について図6
を用いて説明する。
【0053】制御内容のステージは、(1)内燃機関の停
止時、(2)内燃機関の動作時、(3)再生実行時(4)メンテ
ナンス処理時に大別して説明する。
【0054】最初に内燃機関が停止している時の制御手
段の内容を説明する。この状態下では、S100で内燃
機関の始動を監視し、S101では内燃機関が動作を停
止後からの停止時間を計数し、S102では再生実行指
令の入力を監視し、S103およびS104では、故障
診断装置44からの指令を監視している。停止時間の計
数はたとえば150分を最大値として計数する。この上
限値を超過した停止時間に対しては停止時間の計数値を
既定の上限値とする。この上限値は自然放冷によってフ
ィルタが周囲環境温度相当になる時間を目安として設定
する。
【0055】この停止状態において、内燃機関が動作を
開始するとS100にてこのことを判定処理して内燃機
関の動作中の制御ステージに移行する。この移行におい
て、停止時間計数値はリセットされる。この状態下で
は、S110で内燃機関の動作停止を監視し、S111
で内燃機関の動作時間を積算し、S112で再生実行指
令(START Key)を監視し、S113でマイクロ波量を
検出する時刻かどうかを判定し、検出する時刻以前であ
ればS110に戻り検出する時刻を超過していればS1
14に進む。S114では、マイクロ波発生手段17を
動作させてマイクロ波検出手段30が検出するマイクロ
波量を取り込み、S115にて動作時間の積算値と取り
込んだマイクロ波検出信号を捕集量判定マップに照合さ
せ現在の捕集量を判定しその結果を報知手段42に出力
する。その後、次回のマイクロ波量検出時刻を定義して
S110に戻る。
【0056】マイクロ波量の検出は周期的(たとえば、
10分)毎に実行する。報知手段42に出力された現在
の捕集量表示を検視する中で内燃機関を今後どのくらい
の時間動作させることが可能かどうかが認識できる。ま
た、再生許可可能な捕集量範囲にある時には、任意のタ
イミングで再生処理を実行することを決定できる。内燃
機関を停止させて再生処理を実行する時あるいはその目
的以外での内燃機関の停止に対しては、S110にて、
内燃機関の停止を判定し、停止時の制御ステージに戻
る。このステージ移行に当たって、現在までの動作時間
の積算値と、次回のマイクロ波量検出時間および捕集量
報知データが記憶される。
【0057】一方、内燃機関の動作時に再生処理を実行
する時には、S112にて再生実行指令43が入力され
たと判定し、S120へ移行する。この移行に当たって
も現在までの動作時間の積算値と、次回のマイクロ波量
検出時間および捕集量報知データが記憶される。
【0058】停止時の制御ステージにおいて、再生実行
指令43(START Key)が入力されると、S102にお
いてこの入力を判定し、再生実行の制御ステージに移行
する。この移行において、内燃機関の停止時間計数値が
記憶される。
【0059】再生制御ステージの状態下において、S1
20で装置の正常状態を確認し、S121で正常状態を
判定し正常の場合S122へ進み、異常の場合、報知手
段42の異常ランプ52を点灯して停止時のステージへ
移行する。S122で装置を再生実行状態にセットす
る。これは、具体的には、排気ガス切換バルブ23、第
一のバルブ27および第二のバルブ28を所望の状態に
動作制御することである。この後、気体供給手段26を
動作させて、バルブの制御された状態が正常かどうかを
判定するとともにフィルタ16の現在の温度を停止時間
計数値と温度検出手段35の検出信号とに基づいて決定
する。S123は現在の捕集量が既定した再生を許可す
る捕集量範囲の上限値を越えたかどうかを判定し越えて
いる時には、通常時とは異なる制御内容を選択(S12
5b)して再生処理を行う。現在の捕集量が再生実行を
許可する捕集量の場合、S124に進む。S124で
は、再生処理中に何等かの異常が発生して再生が中断し
た状態での再生実行かどうかを判定する。再生中断の状
態の場合には、通常時とは異なる制御内容を選択(S1
25c)して再生処理を行う。再生中断のない状態では
S125aに進む。S125aで、内燃機関の動作時に
求めた捕集量とS122で得た現在のフィルタ温度とに
基づいて、再生実行処理のための制御内容を選択する。
【0060】この制御内容の一実施例を図7に示す。制
御対象はマイクロ波発生手段17と気体供給手段26と
であり、それぞれをどの時刻にどのように動作させるか
の制御内容を図7に示している。図7についての説明は
後述する。
【0061】S125a〜cで決定した制御内容に基づ
いて、フィルタ再生を実行する(S126)。フィルタ
再生実行の制御中に装置が正常に動作しているかどうか
を判定する(S127〜S129)。異常の場合は報知
手段42の異常ランプを点灯させ再生を中断しS130
へ進む。再生実行中に装置が正常に動作し、再生終了時
刻に至るとS130へ進む。S130では、フィルタに
排気ガスの通流を許可する状態に装置をセットする。具
体的には、第一のバルブ27と第二のバルブ28をそれ
ぞれ閉状態および開状態に制御する。その後、S131
で各バルブが正しく制御されたことを確認する。S13
2でその判定を実行し、正常の場合は停止時のステージ
へ戻り、異常時の場合は、異常ランプを点灯して停止時
のステージへ戻る。
【0062】なお、停止時ステージへの移行に先立っ
て、図1に示した本発明一実施の例構成では、排気ガス
切換バルブ23を切換え制御する。
【0063】また、再生実行ステージから停止時ステー
ジへの移行において、装置の動作および再生状態が正常
な場合は、記憶させた動作時間の積算値、次回の捕集量
検出時刻、捕集量表示データおよび停止時間計数値をリ
セットする。異常があった場合には、その異常内容に対
応したフラグを立てて移行する。さらには、再生不良に
関する異常の場合、捕集量表示データおよび停止時間計
数値のみをリセットして移行する。
【0064】次にメンテナンス時のステージについて説
明する。このステージへの移行は内燃機関停止時に、故
障診断装置44を制御手段33に接続して実行される。
接続後、故障診断装置44に搭載されているモードスイ
ッチ(MODE Key)あるいリセットスイッチ(RESET Ke
y)からの信号を制御手段が受け取ったことを判定(S
103およびS104)することで実行される。
【0065】故障診断時の各制御内容を以下に説明す
る。モード信号のみを受け取った時には、制御手段33
が記憶するフラグが立てられた異常内容を故障診断装置
42に出力し故障診断装置のモニター画面に表示させる
(S140)。この表示によって、メンテナンスすべき
内容を判断する。
【0066】リセット信号のみを受け取った時には、装
置が実動中に記憶したすべての情報をリセットする(S
150)。
【0067】メンテナンスが終了するとモード信号とリ
セット信号とを同時に発信させる。この二つの信号を同
時に受け取った時には、S160に進む。S160で
は、再生を実行するかどうかを判定する。この判定は、
故障診断装置44に搭載した再生実行指令スイッチ(Re
genSW)からの信号を監視して実行する。再生実行指令
が無い場合は、S161へ進む。S161では、装置を
予め決めた制御内容にて動作させて各部が正常に動作す
ることを確認する。この判定をS162で実行し、正常
であれば停止時のステージへ戻る。異常が確認された場
合には、異常ランプを点灯させて停止時のステージへ戻
るとともに上述した手順に従って異常内容を確認し、メ
ンテナンス処理を実施する。
【0068】なお、メンテナンス処理においてフィルタ
16の交換においては、メンテナンス処理を終了し、装
置の状態が正常であることを確認した後、停止時のステ
ージにおいて故障診断装置42からリセット信号を制御
手段33に発信させる(S170)。
【0069】S160において、再生実行指令を受け取
った時には、S120に進む。S120以降の制御進行
は上述したとおりである。すなわち、制御内容の決定に
当たっては過捕集かどうかの判定実行、再生中断かどう
かの判定実行を経て制御内容を決定する。
【0070】次に図7〜図10を用いて、再生実行中の
詳細な制御内容を説明する。図7は再生制御内容のタイ
ミングチャート、図8〜図10は制御フローである。
【0071】図8〜図10の制御フローを基にして、図
7を参照しながら説明する。図8において、内燃機関の
動作時または動作停止時に再生実行指令を受け取るとS
200に移行する。S200は、報知手段42に搭載し
た再生実行中を報知するランプ51を点灯させる。S2
01は第二のバルブを閉状態に、S202は第一のバル
ブを開状態に制御する。S203は気体供給手段26の
動作を開始させ、S204でフィルタ16を通流した後
の気体の温度を温度検出手段35にて検出した信号を取
り込む。この温度取り込みは、たとえば10秒毎合計1
2個のデータを取り込む。データ取り込みが完了すると
S205で気体供給手段の動作を停止する。その後、S
206で二つのバルブが再生実行を可能にする状態に正
しく制御されているかどうかの判定をする。この判定
は、取り込んだ12個の温度データに基づいて図4を用
いて説明した内容に従う。異常であれば、S207、S
208の各バルブを元の状態に戻した後、S201に進
む。S206でバルブの状態が正常と判定すると、S2
09に進む。なお、図に示していないがこの過程でバル
ブ正常判定処理が永遠に継続されることを禁止する。そ
の制御としては、たとえば正常判定処理を3回繰り返し
ても正常判定とならない場合は、異常ランプを点灯して
停止時のステージへ移行させる。S209では、マイク
ロ波発生手段17の動作を開始する。この時刻が図7の
時刻t0である。その後、S210でS204で取り込
んだ最後の温度データと制御手段が記憶している停止時
間計数値とに基づいて現在のフィルタ温度を決定する。
【0072】その後、S211で内燃機関の動作時に決
定した捕集量データが再生実行を許可する捕集量範囲か
どうかを判定する。捕集量が既定した範囲外の場合、S
213bに進む。既定した範囲内の場合はS212に進
み、現在のフィルタに対して過去に再生を実行したが何
等かの異常が発生して再生が中断した状態であるかどう
かを判定する。再生中断があった状態の場合、S213
cに進む。再生中断がなかった状態の時、S213aに
進む。S213a、S213bおよびS213cは、現
在の再生処理状態に対応した再生実行に係わる制御内容
を決定する。この制御内容は、各状態に対応した制御変
数を予め既定させて制御手段に不揮発記憶させている。
この制御変数は、図7に一実施例を示すタイミングに関
する情報である。
【0073】制御内容が決定されるとS214に進む。
S214では、気体供給手段26の動作を開始する時刻
t1に対して制御手段に不揮発記憶した時間tAだけ溯
った時刻の時、すなわち時刻t1−tA時に達したかど
うかを判定する。この間、フィルタを含む加熱空間には
マイクロ波が給電されており、パティキュレートが誘電
加熱されている。
【0074】時刻(t1−tA)に達すると、S215
に進みマイクロ波検出手段によって検出されているマイ
クロ波量を取り込む(Xaとする)。その後、時刻t1
に達するまで待つ(S216)。時刻t1に達すると、
S217で気体供給手段を動作させ誘電加熱されたパテ
ィキュレートを燃焼状態に移行させる。
【0075】なお、以降の説明において、tB、tC、
tD、tEおよびTeは制御手段に不揮発記憶させた定
数である。
【0076】その後、S218で時刻t1+tBに達す
るまで待つ。時刻t1+tBに達するとS219に進み
その時刻でのマイクロ波量を取り込む(Xbとする)。
【0077】S220では、取り込んだマイクロ波量X
aとXbとの信号を比較する。この比較判定は、誘電加
熱されたパティキュレートが燃焼状態に移行した時の条
件Xa<Xbに基づいて実行する。この判定が偽(N
o)の時は、燃焼状態に移行していないと判定して、気
体供給手段の動作を停止(S222)させ誘電加熱の促
進を継続実行する。停止後再度気体供給を開始する時刻
はS223で規定させる。なお、この気体供給停止(S
222)に係わってその前のS221でマイクロ波発生
手段17の動作モードを変更する時刻t2と現在時刻t
とを比較する。現在時刻tが時刻t2に達していない時
には、S222に進む。現在時刻tが、時刻t2に達し
ていれば、システムの動作に異常があるかどうかを判定
する制御フローを含むループ制御フローに進む。S22
0の判定が真(Yes)であれば、上述のループ制御フ
ローに進む。ループ制御フローにおいて、時刻t3に達
すると気体供給手段の動作モードを変更する(図示して
いない)。時刻t4に達するとS224からS225に
進み、マイクロ波発生手段の動作を停止する。
【0078】ループ制御フローは、現在時刻tが気体供
給手段の動作を停止する時刻t5の直前時、すなわち時
刻t5−tDに達するまでは、ステップS227に進
み、システムの動作が正常かどうかを確認し、S228
でその判定を実行する。S228において、異常と判定
した場合はS229に進み報知手段の異常ランプを点灯
させてループ制御フローから抜ける。S228において
正常と判定した場合は、ループ制御フローに戻る。現在
時刻がt5−tDに達すると、S226からS230に
進む。S230で、温度検出信号を取り込み(Ta)、
S231で基準の温度信号Teと取り込んだTaとを比
較する。取り込んだ温度信号Taが基準温度より高い場
合、パティキュレートの燃焼が消火していないと判定
し、S232へ進む。S232では気体供給手段の動作
を時間tEだけ延長継続することとし、ループ制御フロ
ーに再度戻る。S231で取り込んだ温度Taが基準信
号Teより低い温度である場合あるいは低い温度になっ
た時は、S233に進む。
【0079】S233で第一のバルブを閉状態に制御
し、S234に進む。S234では、温度検出手段から
の信号を取り込む。このステップで取り込んだ温度の時
間的変化に基づいてS235で第一のバルブが閉状態に
正しく制御されたかどうかを判定する。この場合、時間
的温度信号の変化が所定値以下であることにより判定す
る。第一のバルブの制御された状態が異常の場合には、
S236に進む。S236では第一のバルブを再度開状
態としS237で再度閉状態にし、S238でS234
と同一手法にて温度信号をとりこみS239でS235
と同一手法の判定を行う。この判定が真の時、S241
に進む。判定が偽の時は、S240で異常ランプを点灯
してS241に進む。S241では、気体供給手段の動
作を停止する。
【0080】S242では、第二のバルブを開状態に制
御し、S243でその制御された状態が正常かどうかを
判定する。この判定は、ハード部品たとえばリミットス
イッチ、回転位置検出センサなどの信号によって判定す
る。S243において、異常と判断した場合は、S24
4に進む。S244で第二のバルブを再度閉状態とし、
S245で再度第二のバルブを開状態に制御し、S24
6でS243と同一手法での判定を実行する。S246
での判定が真(Yes)の場合、S248に進む。S24
6での判定が偽(No)の場合、S247に進み異常ラン
プを点灯させてS248に進む。
【0081】S248では、再生実行が正常に行われた
場合には、内燃機関の動作時間の積算値、次回の捕集量
検出時刻、捕集量表示データおよび停止時間計数値をリ
セットして停止時のステージに移行する。S248で、
再生実行時に何等かの異常が発生した場合には、その異
常内容に対応して立てたフラグをすべて記憶させるとと
もに捕集量表示データおよび停止時間計数値をリセット
して停止時のステージに移行する。
【0082】報知手段の異常ランプの点灯非点灯により
再生実行中に異常が発生したか正常状態の下で再生が実
行されたかが認識できる。正常状態の下での再生実行の
完了に対して、任意のタイミングで今再生したフィルタ
に排気ガスを通流させ排気ガスに含まれるパティキュレ
ートを捕集させることができる。一方、異常ランプが点
灯した場合には、異常内容を故障診断装置を用いて確認
し、以降の処理を実施する。
【0083】以上に示した再生制御おいて、フィルタ再
生実行前に現在のフィルタ温度を判定しその情報を加味
して再生制御内容を決定していることにより、マイクロ
波によるパティキュレートの誘電加熱において、加熱し
すぎおよび加熱不足を防止できる。さらに、誘電加熱後
の気体供給時刻前後でマイクロ波検出手段の検出信号を
取り込み気体供給により燃焼状態に以降したかどうかの
判定を行うことにより、加熱不足による再生不良を回避
できる。
【0084】また、予め決めた再生を許可する捕集量範
囲以外の捕集量状態での再生実行に対しては、通常とは
異なる再生制御内容を選択することにし、既定捕集量範
囲外での再生実行を可能にしたことにより、利便性を高
めることができる。
【0085】再生終了直前の温度情報により、フィルタ
のパティキュレート燃焼状態を判定し、残燃焼が存在す
ると判定した時には、気体供給を延長させたことによ
り、燃焼の消火を図ることができる。これにより、再生
完了直後のフィルタへの排気ガス流入によるフィルタ内
での熱応力発生を抑制できるのでフィルタの耐久性能を
保証できる。
【0086】再生終了後の装置を捕集可能状態にセット
する段階において、第一のバルブの制御された状態を気
体供給手段を動作させた状態で判定させたことにより、
第一のバルブの閉状態を高い精度で保証できる。
【0087】なお、図1に示した本発明の一実施例の装
置構成において、排気分岐管に排気ガス処理装置を搭載
させることができる。この場合、上記した本発明の処理
装置を一式搭載させればよい。このような構成では、一
方のフィルタにのみ排気ガスを通流させてパティキュレ
ートを捕集し、その捕集量が許容可能な捕集量の下限値
を越えると排気ガス切換バルブ23を制御して他方のフ
ィルタに排気ガスを配流した後、制御手段内で自動的に
再生実行指令を発信して一方のフィルタを再生処理させ
ることができる。
【0088】また、この時の再生実行指令の発信は制御
手段の外部から実施させてもよい。以上の説明のとおり
本発明の根本的な目的であるフィルタの捕集性能を永続
させる装置を提供することができ、その目的を達成する
ための実用装置としてフィルタを包含した加熱空間内の
所定位置で検出するマイクロ波量を内燃機関の動作時に
は現在の捕集量を判定する信号とし、フィルタ再生実行
時にはパティキュレートの燃焼状態を把握する信号とし
て活用したものである。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように本発明の内燃機関用
排気ガス処理装置のその処理方法によれば、以下の効果
が得られる。
【0090】(1)内燃機関の動作時に周期的に検出し
たマイクロ波量と動作時間の積算値に基づいて現在の捕
集量を決定させたことにより、内燃機関の動作状態によ
って様々に変化する排気ガス温度および排気ガスに含ま
れるパティキュレートの性状を包含した高精度の捕集量
判定を可能にできる。
【0091】(2)さらにその判定結果を報知させたこ
とにより内燃機関の実用的価値を大きく高めることがで
きる。
【0092】(3)再生を許可する捕集量範囲を持たせ
たことにより、任意のタイミングでの再生実行を可能に
し内燃機関および処理装置の利便性を高めることができ
る。
【0093】(4)報知手段に再生を許可する捕集量範
囲の識別手段を設けたことにより、内燃機関の使い勝手
を高めることができる。
【0094】(5)バルブの制御状態の判定として、気
体供給手段の動作の下でフィルタを通流した後の気体の
温度の時間的変化を判定信号としたことにより、余分な
部品を必要とせずに効果的な判定を可能にできる。
【0095】(6)内燃機関が動作を停止してから再生
実行に至るまでの停止時間を計数させたことにより、再
生を実行するタイミングの決定を自由にすることを可能
にし、装置および内燃機関の使い勝手を高めることがで
きる。
【0096】また、停止時間計数により、再生時のフィ
ルタ温度の判定を可能にし、良好な再生実行を可能にで
き、内燃機関停止時での再生を可能にできる。
【0097】(7)再生実行開始後の気体供給時刻の前
後に検出したマイクロ波量に基づいて気体供給によりパ
ティキュレートが燃焼状態に移行したかどうかを判定
し、燃焼していないと判定すると気体供給を停止しマイ
クロ波による加熱を継続させることにより、加熱不足に
よる再生不良を防止できフィルタ再生後の捕集性能を保
証できる。
【0098】(8)再生実行の終了直前に検出する温度
信号に基づいてフィルタ内でのパティキュレートの燃焼
状況を判定しその対応処置を行うことにより、再生完了
直後のフィルタへの排気ガス通流によるフィルタの機械
的破損を防止できる。
【0099】(9)再生実行終了前の第一のバルブを閉
状態にセットした時の制御状態を気体供給手段の動作の
下で気体の通流がないことに対応した温度信号の時間的
変化に基づいて判定させたことにより、閉状態を高い精
度で判定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の内燃機関用排気ガス処理装
置の構成図
【図2】同内燃機関用排気ガス処理装置の報知手段の構
成図
【図3】同内燃機関用排気ガス処理装置の捕集量判定マ
ップの構成図
【図4】同内燃機関用排気ガス処理装置の再生実行前処
理における温度検出信号の特性図
【図5】本発明の他の実施例の内燃機関用排気ガス処理
装置の構成図
【図6】同内燃機関用排気ガス処理装置の処理方法の主
要フローチャート
【図7】同内燃機関排気ガス処理装置における再生制御
内容のタイミングチャート
【図8】同内燃機関用排気ガス処理装置の処理方法にお
ける再生実行処理のフローチャート
【図9】同内燃機関用排気ガス処理装置の処理方法にお
ける再生実行処理のフローチャート
【図10】同内燃機関用排気ガス処理装置の処理方法に
おける再生実行処理のフローチャート
【図11】従来の内燃機関用フィルタ再生装置の構成図
【符号の説明】
13 排気管 14 内燃機関 15 加熱空間 16 フィルタ 17 マイクロ波発生手段 26 気体供給手段 27 第一のバルブ 28 第二のバルブ 29 分岐管 30 マイクロ波検出手段 33 制御手段 34 オルタネータ(内燃機関の動作に連動) 35 温度検出手段 42 報知手段 43 再生実行指令 46〜50 捕集量表示手段 53 再生を許可する識別手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 19/12 ZAB A 8822−4G (72)発明者 藤原 宣彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松本 孝広 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中島 昭彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 金沢 博敬 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の排出する排気ガス中に含まれる
    パティキュレートを捕集するフィルタと、前記フィルタ
    を包含する加熱空間と、前記フィルタの排気ガス排出側
    から前記加熱空間内に給電するマイクロ波を発生するマ
    イクロ波発生手段と、前記フィルタの排気ガス排出側か
    ら前記加熱空間内に酸素を含む気体を供給する気体供給
    手段と、前記内燃機関と前記加熱空間との間の前記排気
    ガスが通流する排気管に対して分岐して設けた分岐管に
    配設し前記分岐管を通流する前記気体の通流量を制御す
    る第一のバルブと、前記加熱空間と大気との間の前記排
    気ガスが通流する排気管に配設し前記気体の通流量を制
    御する第二のバルブと、前記加熱空間の所定位置におけ
    るマイクロ波量を検出するマイクロ波検出手段と、前記
    加熱空間と前記分岐管との間の排気管に配設されこの排
    気管内を通流する排気ガスあるいは前記気体の温度を検
    出する温度検出手段と、前記内燃機関の動作非動作を検
    出する手段と、前記マイクロ波発生手段と前記気体供給
    手段と前記第一のバルブおよび前記第二のバルブの動作
    をそれぞれ制御し前記フィルタに捕集されたパティキュ
    レートを燃焼除去して前記フィルタの捕集性能を再生す
    る制御手段とを備え、前記制御手段は、内燃機関の動作
    時間の積算値とマイクロ波検出信号とを変数として既定
    した捕集量判定マップを有し、前記マイクロ波発生手段
    を周期的に動作させて得られる前記マイクロ波検出手段
    の検出信号とその信号検出時点での前記内燃機関の動作
    時間の積算値を前記捕集量判定マップに照合して現在の
    捕集量を判定するとともにこの判定によって得られる情
    報を報知手段に出力することを特徴とした内燃機関用排
    気ガス処理装置。
  2. 【請求項2】制御手段は、前記フィルタの捕集性能を再
    生することを許可する捕集量の下限値と上限値とを有し
    たことを特徴とする請求項1記載の内燃機関用排気ガス
    処理装置。
  3. 【請求項3】報知手段は、前記制御手段が前記フィルタ
    の捕集性能を再生することを許可した既定の捕集量範囲
    に対して判定した現在の捕集量が許可範囲内か範囲外か
    の識別手段を備えた請求項1記載の内燃機関用排気ガス
    処理装置。
  4. 【請求項4】制御手段は、フィルタの再生を実行するに
    当たって、第一のバルブを開状態に第二のバルブを閉状
    態に制御した後、気体供給手段を動作させて温度検出手
    段の検出信号を取りこむとともにこの検出信号の時間的
    変化に基づいて前記各バルブの制御状態の良否を判定す
    ることを特徴とする請求項1記載の内燃機関用排気ガス
    処理装置。
  5. 【請求項5】制御手段は、前記内燃機関が動作を停止し
    たことを判定すると、内燃機関の停止時間の計数を開始
    するとともにこの計数期間中に内燃機関が動作状態にな
    ると計数値をリセットし、この計数期間中にフィルタの
    再生実行指令を受け取るとその時点での計数値を持って
    再生実行のプロセスに移行することを特徴とする請求項
    1記載の内燃機関用排気ガス処理装置。
  6. 【請求項6】制御手段が計数する停止時間は、予め決め
    た上限値を有し、この上限値を越えると以降の停止時間
    計数値はこの上限値とする請求項5記載の内燃機関用排
    気ガス処理装置。
  7. 【請求項7】制御手段は、停止時間の計数値と温度検出
    手段の検出信号とから決定したフィルタ温度情報および
    内燃機関の動作中に得た捕集量情報とに基づいてマイク
    ロ波発生手段および気体供給手段の動作をそれぞれ制御
    することを特徴とする請求項1記載の内燃機関用排気ガ
    ス処理装置。
  8. 【請求項8】制御手段は、フィルタの再生実行におい
    て、マイクロ波発生手段の動作を開始後の気体供給手段
    の動作開始時の前後にマイクロ波検出信号を取りこむと
    ともにその検出信号の時間的変化に基づいて気体供給手
    段の動作の継続または所定時間の停止を実行することを
    特徴とする請求項7記載の内燃機関用排気ガス処理装
    置。
  9. 【請求項9】制御手段は、再生実行の終了直前に温度検
    出手段の検出信号を取りこむとともにその検出信号が既
    定値を越えている場合には、その検出信号が既定値以下
    になるまで気体供給手段の動作を継続させることを特徴
    とする請求項7記載の内燃機関用排気ガス処理装置。
  10. 【請求項10】制御手段は、再生実行終了直前の温度検
    出手段の検出信号が既定値以下になった時、第一のバル
    ブを閉状態に制御した後、温度検出手段の検出信号の時
    間的変化に基づいて第一のバルブが閉状態にあることを
    判定することを特徴とする請求項1記載の内燃機関用排
    気ガス処理装置。
  11. 【請求項11】内燃機関の排出する排気ガス中に含まれ
    るパティキュレートをフィルタにて捕集するとともにそ
    のフィルタからパティキュレートを取り除く方法におい
    て、内燃機関の動作時に内燃機関の動作時間を積算する
    とともにフィルタを包含した加熱空間に周期的にマイク
    ロ波を給電して加熱空間内の所定位置でのマイクロ波量
    を検出し、動作時間積算値とマイクロ波量に基づいてフ
    ィルタに捕集されたパティキュレートの現在の捕集量を
    決定し、その現在の捕集量を報知する段階と、内燃機関
    の動作停止時に内燃機関の停止時間を計数する段階と、
    内燃機関の動作時または動作停止時に再生実行指令に基
    づいて処理装置を再生実行状態にする段階と、再生実行
    前にフィルタに酸素を含む気体を供給してフィルタ通流
    後の気体の温度を検出し、検出温度と停止時間の計数値
    に基づいてフィルタの現在の温度を決定する段階と、フ
    ィルタの現在の温度と内燃機関の動作時に得た捕集量に
    基づいて再生装置の制御内容を決定する段階と、決定し
    た制御内容に基づいてマイクロ波によりパティキュレー
    トを誘電加熱する段階と、パティキュレートを誘電加熱
    後フィルタに酸素を含む気体を供給し、マイクロ波と気
    体の供給によりパティキュレートを燃焼させる段階と、
    マイクロ波の供給を停止後フィルタに所定時間前記気体
    の供給を継続する段階と、処理装置を捕集実行状態にす
    る段階とからなる内燃機関用排気ガス処理装置の処理方
    法。
  12. 【請求項12】パティキュレートを誘電加熱後、フィル
    タに酸素を含む気体の供給を開始する時間の前後に検出
    するマイクロ波量の信号の時間的変化値に基づいて気体
    供給の開始の時間の良否判定を行い、気体供給の継続あ
    るいは所定時間停止後供給することを決定した請求項1
    1記載の内燃機関用排気ガス処理装置の処理方法。
  13. 【請求項13】マイクロ波の供給を停止した後、フィル
    タに所定時間気体の供給を継続する段階において、気体
    の供給を停止する時間は検出する温度信号が既定値以下
    になることにより決定した請求項11記載の内燃機関用
    排気ガス処理装置の処理方法。
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